JP6390318B2 - 空気圧縮機 - Google Patents

空気圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6390318B2
JP6390318B2 JP2014202358A JP2014202358A JP6390318B2 JP 6390318 B2 JP6390318 B2 JP 6390318B2 JP 2014202358 A JP2014202358 A JP 2014202358A JP 2014202358 A JP2014202358 A JP 2014202358A JP 6390318 B2 JP6390318 B2 JP 6390318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical portion
motor
cooling fan
air
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014202358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016070233A (ja
Inventor
直人 一橋
直人 一橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Koki Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koki Holdings Co Ltd filed Critical Koki Holdings Co Ltd
Priority to JP2014202358A priority Critical patent/JP6390318B2/ja
Publication of JP2016070233A publication Critical patent/JP2016070233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6390318B2 publication Critical patent/JP6390318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

本発明は、空気圧縮機に関するものであり、特に、レシプロ型の空気圧縮機に関するものである。
レシプロ型の空気圧縮機は、動力源と、動力源から出力される駆動力によって往復駆動されるピストンと、ピストンを往復動可能に収容し、ピストンの往復動に伴って容積が変化するシリンダと、を含む。動力源には、回転駆動力を出力する電動モータが用いられることがあり、この場合、電動モータから出力される回転駆動力は、変換機構によって往復駆動力に変換されてピストンに伝達される。
シリンダ内のピストンが上死点から下死点に移動すると、シリンダの容積が拡大してシリンダ内が負圧になり、シリンダ内に空気が導入される。シリンダ内に導入された空気は、シリンダ内を下死点から上死点に移動するピストンによって圧縮され、圧力が高められる。圧縮された空気(高圧空気)は、所定の配管を介して空気タンクに送られ、該空気タンクに貯留される。
上記のようなピストンおよびシリンダを2組以上備える多段式の空気圧縮機もある。かかる空気圧縮機では、一方のシリンダ内で圧縮された空気が配管を介して他方のシリンダに送られてさらに圧縮される(特許文献1)。すなわち、空気が段階的に圧縮される。
特開2013−40586号公報
空気圧縮機の運転中には各部の温度が上昇する。例えば、空気圧縮機の運転中には、圧縮熱によってピストン、シリンダ及びその周辺の温度が上昇する。また、電動モータや電動モータの制御回路は、負荷電流に起因するジュール熱によって温度が上昇する。このように、空気圧縮機は、その運転中に温度が上昇する複数の要素を含んでいる。そこで、多くの空気圧縮機は、運転中に温度が上昇する要素(冷却対象物)に冷却風を供給する冷却ファンを備えている。
冷却対象物に対する冷却効果を高めるためには冷却風の風量を増大させる必要があるところ、冷却ファンの大型化やファンの複数化を行えば容易に冷却風の風量を増大させることはできる。しかし、冷却ファンの大型化や複数化は、空気圧縮機全体の大型化や重量化、およびコスト増加などを招く。一方、特に可搬型の小型の空気圧縮機においては、作業者の利便性の観点から、空気圧縮機全体のダウンサイジングや軽量化が求められている。
本発明の目的は、冷却ファンを大型化することなく、空気圧縮機内の冷却対象物に対する冷却効果を高めることである。
本発明の空気圧縮機は、レシプロ型の空気圧縮機であって、冷却ファンと、前記冷却ファンによって生成される冷却風が供給される、前記冷却ファンよりも外径が小さな第1の冷却対象物と、前記冷却ファンによって生成される冷却風が供給される、前記第1の冷却対象物よりも外径が大きな第2の冷却対象物と、を有する。前記冷却ファン、第1の冷却対象物および第2の冷却対象物が同軸上にこの順で一列に並べられ、前記第1の冷却対象物の軸方向一部が前記冷却ファンの径方向内側に位置する。
本発明の一態様では、空気圧縮機は、前記第1の冷却対象物としてのモータと、前記モータを動力源とする、前記第2の冷却対象物としての圧縮空気生成部と、を有する。前記冷却ファン、モータおよび圧縮空気生成部が前記モータの回転軸上にこの順で一列に並べられ、前記冷却ファンは、前記回転軸の一端に装着される。
本発明の他の態様では、前記圧縮空気生成部は、シリンダと、該シリンダ内に往復動可能に収容されたピストンと、前記モータから出力される回転駆動力を往復駆動力に変換して前記ピストンに伝達する変換機構を内蔵するクランクケースと、を含む。
本発明の他の態様では、前記冷却ファンは、径方向外周部に円筒部を有する。
本発明の他の態様では、前記冷却ファンは、円周上に配置された複数の第1の羽根と、前記円周よりも直径の小さな他の円周上に配置された複数の第2の羽根と、を備え、前記第1の冷却対象物の軸方向一部は、前記第1の羽根の内側に位置する。
本発明の他の態様では、前記冷却ファンは、第1の円筒部をさらに備える。前記第1の羽根は、前記第1の円筒部の外側に設けられ、前記第2の羽根は、前記第1の円筒部の内側に設けられる。前記第1の羽根の一辺は、前記第1の円筒部の外周面に接続され、前記第2の羽根の一辺は、前記第1の円筒部の内周面に接続される。
本発明の他の態様では、前記冷却ファンは、前記第1の円筒部の内側に設けられた第2の円筒部をさらに備える。前記第2の羽根は、前記第1の円筒部と前記第2の円筒部との間に設けられ、前記第2の羽根の他の一辺は、前記第2の円筒部の外周面に接続される。
本発明の他の態様では、前記冷却ファンは、前記第2の円筒部の内側に設けられた第3の円筒部と、前記第2の円筒部と前記第3の円筒部との間に設けられた第3の羽根と、をさらに備える。
本発明の他の態様では、前記第1の羽根および前記第2の羽根は、前記冷却対象物へ向かう気流を発生させ、前記第3の羽根は、前記気流と逆方向へ向かう気流を発生させる。
本発明の他の態様では、前記冷却ファンは、前記第1の円筒部の外側に設けられた第4の円筒部をさらに備え、前記第1の羽根は、前記第1の円筒部と前記第4の円筒部との間に設けられ、前記第1の羽根の他の一辺は、前記第4の円筒部の内周面に接続される。
本発明の他の態様では、圧縮空気の流路を形成する配管が設けられ、前記配管の少なくとも一部は、前記冷却ファンと前記第2の冷却対象物との間において、これらの配列方向と交差する方向に伸び、かつ、前記第1の冷却対象物の周囲を通過する。
本発明によれば、冷却ファンを大型化することなく、空気圧縮機内の冷却対象物に対する冷却効果を高めることができる。
エアコンプレッサの斜視図である。 エアコンプレッサの水平断面図である。 エアコンプレッサの鉛直断面図である。 エアコンプレッサの他の水平断面図である。 冷却ファンの斜視図である。 冷却ファンの正面図である。
以下、本発明の空気圧縮機の実施形態の一例について説明する。本実施形態に係る空気圧縮機は、モータを動力源とする圧縮空気生成部を備えるレシプロ型のエアコンプレッサである。本実施形態に係るエアコンプレッサの用途は特に限定されないが、圧縮空気の圧力によって釘やネジを木材などに打ち込む空気工具に圧縮空気を供給する供給源としての利用に適しており、また、可搬型の小型の空気圧縮機への適用が適している。以下、本実施形態に係るエアコンプレッサについて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示されるように、エアコンプレッサ1は、フレーム等の骨格部と、該骨格部に連結された互いに平行な2つの空気タンク10a,10bと、を含む基台11を有する。それぞれの空気タンク10a,10bの両端部下面には、脚部12が取り付けられており、エアコンプレッサ1は、4つの脚部12によって所望の設置場所に置かれる。また、基台11の両端部にはハンドル13が設けられており、作業者は、ハンドル13を把持してエアコンプレッサ1を持ち運ぶことができる。
基台11には、図2に示されるモータ20と、モータ20を動力源とする圧縮空気生成部30と、が搭載されている。通常、モータ20および圧縮空気生成部30は、図1に示されるカバー14によって覆われている。再び図2を参照すると、圧縮空気生成部30は、クランクケース40と、2つのシリンダ(第1シリンダ51a,第2シリンダ51b)と、を含む。
モータ20は、固定子(ステータコイル)21と、固定子21の内側に組み込まれた回転子(ロータ)22と、回転子22に固定された回転軸(モータ回転軸)23と、回転子22の回転位置を検出するホール素子などを有するDCブラシレスモータであって、クランクケース40の外に配置されている。もっとも、モータ20は、クランクケース40の一方のカバー(第1クランクケースカバー40a)に固定されており、クランクケース40と一体化されている。なお、本実施形態におけるモータ20はインナーロータ型の電動モータであるが、他の形式のモータ、例えば、アウターロータ型の電動モータに置き換えることもできる。
モータ回転軸23は、クランクケース40を貫通するとともに、クランクケース40に設けられている軸受によって回転自在に支持されている。具体的には、モータ回転軸23は、第1クランクケースカバー40a及びこれと対向するクランクケース40の他方のカバー(第2クランクケースカバー40b)を貫通しており、それぞれのカバー40a,40bに設けられている軸受によって回転自在に支持されている。
クランクケース40を挟んでモータ20と反対側には、モータ20をインバータ制御するための半導体スイッチング素子などが搭載された制御回路基板60が配置されている。制御回路基板60は、第2クランクケースカバー40bと対向するように配置され、空気タンク10bに固定されている。制御回路基板60とクランクケース40(第2クランクケースカバー40b)との間には冷却ファン61が配置されており、この冷却ファン61が生成する冷却風によって制御回路基板60が冷却される。冷却ファン61は、第2クランクケースカバー40bから突出しているモータ回転軸23の一端に固定されており、モータ回転軸23と一体に回転して冷却風を生成する。
クランクケース40の両側には第1シリンダ51aおよび第2シリンダ51bが取り付けられている。第1シリンダ51aと第2シリンダ51bとは、モータ回転軸23の回転方向に関して180度異なる位置に配置されており、第1シリンダ51aには第1ピストン52aが往復動可能に収容され、第2シリンダ51bには第2ピストン52bが往復動可能に収容されている。
モータ回転軸23の回転運動を第1ピストン52aの往復運動に変換するために、第1ピストン52aには、第1コネクティングロッド53aの一端がピン結合されており、第1コネクティングロッド53aの他端は、モータ回転軸23に装着されている偏心カムに回転自在に結合されている。すなわち、第1コネクティングロッド53aは、クランクケース40と第1シリンダ51aとに跨り、モータ回転軸23と第1ピストン52aとを連結している。また、モータ回転軸23の回転運動を第2ピストン52bの往復運動に変換するために、第2ピストン52bには、第2コネクティングロッド53bの一端がピン結合されており、第2コネクティングロッド53bの他端は、モータ回転軸23に装着されている他の偏心カムに回転自在に結合されている。すなわち、第2コネクティングロッド53bは、クランクケース40と第2シリンダ51bとに跨り、モータ回転軸23と第2ピストン52bとを連結している。そこで、以下の説明では、モータ回転軸23を“クランクシャフト23”と呼ぶ場合がある。モータ20から出力される回転駆動力は、クランクシャフト23,偏心カムおよびコネクティングロッド(第1コネクティングロッド53a,第2コネクティングロッド53b)からなる変換機構によって往復駆動力に変換されてピストン(第1ピストン52a,第2ピストン52b)に伝達される。
ここで、それぞれの偏心カムは、ピストン52a,52bの駆動方向に関して互いに逆向きに偏心している。したがって、第1ピストン52aが第1シリンダ51aの上室を圧縮する方向に駆動されるとき、第2ピストン52bは第2シリンダ51bの上室を膨張させる方向に駆動される。一方、第2ピストン52bが第2シリンダ51bの上室を圧縮する方向に駆動されるとき、第1ピストン52aは第1シリンダ51aの上室を膨張させる方向に駆動される。尚、シリンダ51a,51bの上室とは、それぞれのシリンダ51a,51b内におけるピストン52a,52bよりも上方の空間である。
それぞれのシリンダ51a,51bに設けられているシリンダヘッド54a,54bの内側には、バッファ室55a,55bが設けられており、シリンダ51a,51bの上室とバッファ室55a,55bとの間にはそれぞれ逆止弁が設けられている。第1ピストン52aが第1シリンダ51aの上室を圧縮する方向に駆動され、上室内の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、第1シリンダ51aの上室とバッファ室55aとの間にある逆止弁が開かれる。すると、第1ピストン52aによって圧縮された空気は、第1シリンダ51aと第2シリンダ51bとを連通させている第1配管56を介して第2シリンダ51bの上室に送られる。尚、本実施形態における第1配管56は金属製のパイプである。
第2ピストン52bが第2シリンダ51bの上室を圧縮する方向に駆動され、上室内の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、第2シリンダ51bの上室とバッファ室55bとの間にある逆止弁が開かれる。すると、第2ピストン52bによって圧縮された空気は、第2シリンダ51bと空気タンク10aとを連通させている不図示の第2配管を介して空気タンク10aに送られ、貯留される。尚、空気タンク10a,10bは、第3配管58を介して互いに連通している。よって、空気タンク10a,10b内の圧力は均一に保たれる。尚、本実施形態における第2配管および第3配管58は、金属製のパイプである。
ここで、図2に示される第1シリンダ51aの上室には外気が導入される。すなわち、第1ピストン52aは外気を圧縮し、第2ピストン52bは、第1ピストン52aによって圧縮された外気(空気)をさらに圧縮する。換言すれば、第1ピストン52aは1段目の低圧用のピストンであり、第2ピストン52bは2段目の高圧用のピストンである。また、第1シリンダ51aは1段目の低圧用のシリンダであり、第2シリンダ51bは2段目の高圧用のシリンダである。このように、本実施形態に係るエアコンプレッサ1は、空気を2段階で圧縮する。具体的には、第1ピストン52aによって1.0[MPa]前後の圧縮空気を生成し、第2ピストン52bによって4.0〜4.5[MPa]程度の圧縮空気を生成する。
図1に示されるように、空気タンク10a,10bの端部上方には、圧縮空気の取り出し口であるカプラ15a,15bが設けられている。さらに、空気タンク10a,10bとカプラ15a,15bとの間には、圧縮空気の圧力を調節する減圧弁16a,16bがそれぞれ設けられている。減圧弁16a,16bによって調節された圧縮空気の圧力は、それぞれの減圧弁16a,16bの近傍に設置されている圧力計17a,17bによって計測され、表示される。
また、図2に示されるように、空気タンク10aには、空気タンク10a,10b内の圧力が所定圧力よりも高くなると自動的に開く解放弁18aが設けられている。一方、空気タンク10bにはドレン装置18bが設けられており、ドレン装置18bが操作されると、空気タンク10a,10b内の圧縮空気および水分が排出される。図1に示されるように、カバー14の上面には操作パネル19が設けられており、この操作パネル19に設けられている不図示の入力部を介して、モータ20(図2)の起動指令や回転数が入力される。
ここで、エアコンプレッサ1の運転中、ピストン52a,52bの駆動源であるモータ20には負荷電流が生じる。よって、負荷電流に伴うジュール熱によってモータ20の温度が上昇する。また、圧縮工程で発生する圧縮熱によってシリンダ51a,51bやピストン52a,52bの温度が上昇する。さらに、モータ20やシリンダ51a,51bの温度上昇に伴ってこれらと接しているクランクケース40の温度も上昇する。したがって、モータ20および圧縮空気生成部30(クランクケース40、シリンダ51a,51b、ピストン52a,52bなど)の過熱を回避するために、これらを冷却する必要がある。
そこで、図2,図3に示されるように、モータ20を挟んでクランクケース40と反側に冷却ファン70が設置されている。尚、クランクシャフト23の他端に、主に制御回路基板60を冷却するための冷却ファン61が固定されていることは既述の通りである。すなわち、本実施形態では、クランクシャフト23の一方の端部に冷却ファン61が設けられ、他方の端部に冷却ファン70が設けられている。換言すれば、対向する2つの冷却ファン61,70の間に、モータ20および圧縮空気生成部30(クランクケース40、シリンダ51a,51b、ピストン52a,52bなど)が配置されている。
図3に示されるように、冷却ファン70は、モータ20の回転子22から突出しているクランクシャフト23の一端に固定されており、クランクシャフト23と一体に回転する。冷却ファン70が回転すると冷却風が生成され、この冷却風によってモータ20および圧縮空気生成部30(クランクケース40、シリンダ51a,51b、ピストン52a,52bなど)が冷却される。すなわち、モータ20および圧縮空気生成部30は、冷却ファン70によって生成される冷却風が供給され、これによって冷却される冷却対象物である。
図4を参照する。図4は、図2と縮尺のみが異なる実質的に同一の断面図である。但し、図4では、作図の便宜上、図2に示されている符号の一部が省略されている。図4に示されるように、冷却対象物の1つあるモータ20の外径(D1)は、冷却ファン70の外径(D2)よりも小さい(D1<D2)。一方、冷却対象物の他の1つである圧縮空気生成部30の外径(D3)は、モータ20の外径(D1)よりも大きく(D3>D1)、かつ、冷却ファン70の外径(D2)よりも大きい(D3>D2)。このように、モータ20は、冷却ファン70よりも外径の小さな冷却対象物であって、本発明における第1の冷却対象物に相当する。また、圧縮空気生成部30は、第1の冷却対象物であるモータ20よりも外径の大きな冷却対象物であって、本発明における第2の冷却対象物に相当する。また、冷却ファン70の外径(D2)は、モータの外径(D1)よりは大きく、圧縮空気生成部30の外径(D3)よりは小さい。すなわち、各外径の大小関係は、(D3)>(D2)>(D1)である。
ここで、モータ20がインナーロータ側の電動モータである本実施形態におけるモータ20の外径(D1)は、固定子21の外径と同一または略同一である。また、本実施形態における圧縮空気生成部30の外径(D3)とは、2つのシリンダヘッド54a,54bの頂点間を結ぶ直線の長さと同一または略同一である。
図3,図4に示されるように、冷却ファン70,モータ20および圧縮空気生成部30は、クランクシャフト23に沿ってこの順で一列に並んでいる。すなわち、冷却ファン70,モータ20および圧縮空気生成部30は、同軸上にこの順で一列に並んでいる。また、圧縮空気の流路を形成している第1配管56の一部は、冷却ファン70と圧縮空気生成部30(クランクケース40)との間において、これらの配列方向と交差する方向に伸びている。さらに、第1配管56の一部は、モータ20を迂回するように該モータ20の周囲(下方)を通過している。この結果、モータ20と第1配管56の一部とは、モータ20の径方向において上下に重なっている。
図5は冷却ファン70の斜視図であり、図6は冷却ファン70の正面図である。冷却ファン70は、第1の円筒部71と、第1の円筒部71の内側に設けられた第2の円筒部72と、第2の円筒部72の内側に設けられた第3の円筒部73と、第1の円筒部71の外側に設けられた第4の円筒部74と、を備えている。これら4つの円筒部は、同心円状に配置されており、第3の円筒部73の外径が最も小さく、第4の円筒部74の外径が最も大きく、この第4の円筒部74の外径が冷却ファン70の外径(D2)に相当する。
さらに、冷却ファン70は、第1の円筒部71と第4の円筒部74との間に設けられた複数の第1の羽根81と、第1の円筒部71と第2の円筒部72との間に設けられた複数の第2の羽根82と、第2の円筒部72と第3の円筒部73との間に設けられた複数の第3の羽根83と、を備えている。換言すれば、複数の第1の羽根81は、第1の円筒部71の外側に設けられており、第1の円筒部71の外周面上(円周上)に周方向に沿って所定ピッチで並んでいる。また、それぞれの第1の羽根81の一辺は第1の円筒部71の外周面に接続され、他の一辺は第4の円筒部74の内周面に接続されている。第1の羽根81の対向する二辺を円筒部71,74にそれぞれ接続することにより、第1の羽根81の強度が向上し、形成可能な第1の羽根81の枚数が増加する。尚、本実施形態では10枚の第1の羽根81が形成されている。
複数の第2の羽根82は、第1の円筒部71の内側に設けられており、第2の円筒部72の外周面上(円周上)に周方向に沿って所定ピッチで並んでいる。また、それぞれの第2の羽根82の一辺は第2の円筒部72の外周面に接続され、他の一辺は第1の円筒部71の内周面に接続されている。第2の羽根82の対向する二辺を円筒部72,71にそれぞれ接続することにより、第2の羽根82の強度が向上し、形成可能な第2の羽根82の枚数が増加する。尚、本実施形態では8枚の第2の羽根82が形成されている。
複数の第3の羽根83は、第2の円筒部72の内側に設けられており、第3の円筒部73の外周面上(円周上)に周方向に沿って所定ピッチで並んでいる。また、それぞれの第3の羽根83の一辺は第3の円筒部73の外周面に接続され、他の一辺は第2の円筒部72の内周面に接続されている。第3の羽根83の対向する二辺を円筒部73,72にそれぞれ接続することにより、第3の羽根83の強度が向上し、形成可能な第3の羽根83の枚数が増加する。尚、本実施形態では6枚の第3の羽根83が形成されている。さらに、第3の羽根83は、第1の羽根81および第2の羽根82とは逆向きに延在している。
図3に示されるように、第4の円筒部74の軸方向長さ(L1)は、第1の円筒部71の軸方向長さ(L2)よりも長い(L1>L2)。また、第2の円筒部72および第3の円筒部73の軸方向長さは、第1の円筒部71の軸方向長さ(L2)と同一または略同一である。さらに、軸方向長さが相対的に短い第1の円筒部71と、軸方向長さが相対的に長い第4の円筒部74との間に設けられている第1の羽根81は、第1の円筒部71の外周面に接続されている一辺から第4の円筒部74に接続されている他の一辺に向けて次第に面積が大きくなる略扇形に形成されており、第1の羽根81の軸方向長さ(L3)は、第4の円筒部74の軸方向長さ(L1)と略同一である。これにより、冷却ファン70の外径を従来よりも大きくすることなく、冷却風の風量が大幅に増大される。
上記構造および寸法を備える冷却ファン70は、図3に示されるように、モータ回転軸23の一端に固定されている。具体的には、モータ回転軸23の一端が第3の円筒部73の内側に挿入され、固定されている。ここで、冷却ファン70よりも外径の小さなモータ20の軸方向一部は、冷却ファン70(第1の羽根81)の径方向内側に位置している。換言すれば、モータ20の軸方向一部が冷却ファン70の内側に進入している。さらに換言すれば、冷却ファン70によってモータ20の軸方向一部が覆われている。本実施形態におけるモータ20の外径(D1)は、冷却ファン70の第1の円筒部71の外径と略同一であり、冷却ファン70の内側に位置しているモータ20の端面は、第1の円筒部71および第2の円筒部72の開口面と対向している。この結果、冷却ファン70の内側に位置しているモータ20の端面は、第1の円筒部71と第2の円筒部72との間に設けられている第2の羽根82および第2の円筒部72と第3の円筒部73との間に設けられている第3の羽根83と対向している。
モータ回転軸23の回転に伴って冷却ファン70が回転すると、図4に示されるように、第1の羽根81によって気流CA1が生成され、第2の羽根82によって気流CA2が生成され、第3の羽根83によって気流CA3が生成される。大部分がモータ20の径方向外側に位置している第1の羽根81によって生成される気流CA1は、モータ20の周囲を通過してクランクケース40やシリンダ51a,51bを含む圧縮空気生成部30に向かう。このとき、モータ20の外周面は、気流CA1をクランクケース40やシリンダ51a,51bへ案内する導風板として機能する。また、モータ20の軸方向一部を覆っている第4の円筒部74は、気流CA1の拡散を抑制する制風板として機能する。よって、気流CA1がスムーズかつ効率良くクランクケース40やシリンダ51a,51bなどに供給され、これらに対する冷却効果が向上する。
また、圧縮空気の流路を形成している第1配管56はモータ20の周囲を通過している。よって、モータ20の外周面(導風板)によって案内される気流CA1が第1配管56にも供給される。換言すれば、モータ20の外周面(導風板)によって案内される気流CA1の通り道に第1配管56が配置されている。したがって、第1配管56内を流れる圧縮空気の温度が下げられ、圧縮空気の密度が高まり、圧縮効率が向上する。
モータ20の端面と対向している第2の羽根82によって生成される気流CA2は、モータ20に直接的に供給される。このとき、第1の円筒部71によって気流CA2の拡散が抑制されるので、気流CA2が効率良くモータ20に供給され、モータ20に対する冷却効果が向上する。一方、モータ20の端面と対向し、かつ、第2の羽根82と逆向きに延在している第3の羽根83によって生成される気流CA3は、気流CA2と逆方向に流れる。この結果、気流CA3によって気流CA2が誘導され、気流CA2の拡散がさらに抑制され、モータ20に対する冷却効果がより一層向上する。
冷却ファン70においては、その中心から離れた場所ほど慣性力が大きくなる。この点、冷却ファン70の中心から最も離れた場所に設けられている第4の円筒部74の軸方向長さ(L1)は、これよりも内側に設けられている第1の円筒部71その他の円筒部の軸方向長さ(L2)よりも長い(図3)。よって、冷却ファン回転時における慣性力が増大し、モータ20の負荷変動や回転変動およびこれに起因する振動や騒音が抑制される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施形態に係るエアコンプレッサ1は2つの冷却対象物(モータ20および圧縮空気生成部30)を含んでいた。しかし、冷却対象物の数は2つに限定されるものではなく、また、モータ20や圧縮空気生成部30に限られるものでもない。本発明の空気圧縮機には、3つ以上の冷却対象物を含む空気圧縮機が含まれる。例えば、第1,第2および第3の冷却対象物を含む本発明の空気圧縮機では、第1〜第3の冷却対象物は同軸上にこの順で一列に配置される。また、第1の冷却対象物の外径は、冷却ファンの外径よりも小さく、第2の冷却対象物の外径は、第1の冷却対象物の外径よりも大きく、第3の冷却対象物の外径は、第2の冷却対象物の外径よりも大きい。かかるレイアウトにより、第1の冷却対象物の外面は、第2の冷却対象物に冷却風を案内する導風板(導風面)として機能し、第2の冷却対象物の外面は、第3の冷却対象物に冷却風を案内する導風板(導風面)として機能する。
図5,図6に示される冷却ファン70には、冷却対象物に向かう第1の気流と、第1の気流とは逆方向に向かう第2の気流と、を発生させる羽根が設けられていた。しかし、第2の気流を発生させる羽根は必須ではない。また、上記実施形態における第1の羽根81,第2の羽根82および第3の羽根83の枚数は一例である。
上記実施形態に係るエアコンプレッサ1は、2組のシリンダおよびピストンを備えた多段式の空気圧縮機であったが、シリンダおよびピストンは1組でも3組以上でもよい。
1 エアコンプレッサ
10a,10b 空気タンク
11 基台
12 脚部
13 ハンドル
14 カバー
15a,15b カプラ
16a,16b 減圧弁
17a,17b 圧力計
18a 解放弁
18b ドレン装置
19 操作パネル
20 モータ
21 固定子
22 回転子
23 モータ回転軸(クランクシャフト)
30 圧縮空気生成部
40 クランクケース
40a 第1クランクケースカバー
40b 第2クランクケースカバー
51a 第1シリンダ
51b 第2シリンダ
52a 第1ピストン
52b 第2ピストン
53a 第1コネクティングロッド
53b 第2コネクティングロッド
54a,54b シリンダヘッド
55a,55b バッファ室
56 第1配管
58 第3配管
60 制御回路基板
61,70 冷却ファン
71 第1の円筒部
72 第2の円筒部
73 第3の円筒部
74 第4の円筒部
81 第1の羽根
82 第2の羽根
83 第3の羽根

Claims (7)

  1. レシプロ型の空気圧縮機であって、
    冷却ファンと、
    前記冷却ファンによって生成される冷却風が供給される、前記冷却ファンよりも外径が小さなモータと、
    前記冷却ファンによって生成される冷却風が供給される、前記モータよりも外径が大きく、かつ、前記モータを動力源とする圧縮空気生成部と、を有し、
    前記冷却ファン、モータおよび圧縮空気生成部が同軸上にこの順で一列に並べられ、
    前記モータは、固定子と、前記固定子の内側に組み込まれ、回転軸が固定された回転子と、を備え、
    前記冷却ファンは前記回転軸の一端に装着され、
    前記冷却ファンは、第1の円筒部と、前記第1円筒部の外側に設けられた複数の第1の羽根と、を備え、
    それぞれの前記第1の羽根の一辺は、前記第1の円筒部の外周面に接続され、
    前記モータの軸方向一部は、前記第1の羽根の径方向内側に位置し
    前記第1の円筒部の内径は前記固定子の内径よりも大きく、かつ、前記第1の円筒部の外径は前記固定子の外径よりも小さい、
    空気圧縮機。
  2. 前記圧縮空気生成部は、シリンダと、該シリンダ内に往復動可能に収容されたピストンと、前記モータから出力される回転駆動力を往復駆動力に変換して前記ピストンに伝達する変換機構を収容するクランクケースと、を含む、
    請求項に記載の空気圧縮機。
  3. 前記冷却ファンは、前記第1の円筒部よりも直径の小さな第2の円筒部と、
    前記第1の円筒部と前記第2の円筒部との間に設けられた複数の第2の羽根と、を備え、
    前記第2の羽根の一辺は、前記第1の円筒部の内周面に接続され、
    前記第2の羽根の他の一辺は、前記第2の円筒部の外周面に接続されている、
    請求項1または2に記載の空気圧縮機。
  4. 前記冷却ファンは、前記第2の円筒部の内側に設けられた第3の円筒部と、前記第2の円筒部と前記第3の円筒部との間に設けられた第3の羽根と、をさらに備える、
    請求項に記載の空気圧縮機。
  5. 記第3の羽根は、前記第1の羽根および前記第2の羽根が発生させる気流と逆方向へ向かう気流を発生させる、
    請求項に記載の空気圧縮機。
  6. 前記冷却ファンは、前記第1の円筒部の外側に設けられた第4の円筒部をさらに備え、
    前記第1の羽根は、前記第1の円筒部と前記第4の円筒部との間に設けられ、
    前記第1の羽根の他の一辺は、前記第4の円筒部の内周面に接続されている、
    請求項のいずれかに記載の空気圧縮機。
  7. 圧縮空気の流路を形成する配管を有し、
    前記配管の少なくとも一部は、前記冷却ファンと前記圧縮空気生成部との間において、これらの配列方向と交差する方向に伸びており、かつ、前記モータの周囲を通過している、
    請求項1〜のいずれかに記載の空気圧縮機。
JP2014202358A 2014-09-30 2014-09-30 空気圧縮機 Active JP6390318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202358A JP6390318B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 空気圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014202358A JP6390318B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 空気圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016070233A JP2016070233A (ja) 2016-05-09
JP6390318B2 true JP6390318B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=55866413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014202358A Active JP6390318B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 空気圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6390318B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3904684B1 (en) 2018-12-27 2024-02-14 Nabtesco Automotive Corporation Two-stage reciprocating compressor

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61118999U (ja) * 1985-01-14 1986-07-26
JP2650103B2 (ja) * 1993-06-07 1997-09-03 オリオン機械株式会社 回転子を持つ発熱体の冷却装置
JP5141120B2 (ja) * 2007-07-19 2013-02-13 マックス株式会社 空気圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016070233A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6145477B2 (ja) 減量型空気圧縮機
EP2857683B1 (en) Air compressor
US10753351B2 (en) Air inflating device and tire repair machine comprising same
US20160319809A1 (en) Compressor
JP2016050526A (ja) 空気圧縮機
JP6390318B2 (ja) 空気圧縮機
EP2853745A1 (en) Air compressor
JP2013163981A (ja) 空気圧縮機
JP2017057808A (ja) 空気圧縮機
JP6481488B2 (ja) 空気圧縮機
JP2016070232A (ja) 空気圧縮機
JP2017078349A (ja) 空気圧縮機
JP2017099079A (ja) 空気圧縮機
JP6790937B2 (ja) 気体圧縮機
JP2017133476A (ja) 空気圧縮機
JP2017075576A (ja) タンク一体式流体圧縮機
JP2016050519A (ja) 空気圧縮機
JP6228896B2 (ja) 空気圧縮機
EP3904684B1 (en) Two-stage reciprocating compressor
JP6380067B2 (ja) 空気圧縮機
JP2017008777A (ja) 空気圧縮機
JP2022022618A (ja) 作業機
JP2016050509A (ja) 空気圧縮機
JP2016050516A (ja) 空気圧縮機
JP2018173006A (ja) 給油式往復動圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6390318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150