JP2016069975A - 飲用水貯留システム - Google Patents

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Abstract

【課題】水道水を貯水する飲用水貯留システムにおいて、通常時における水の入れ替え性と、断水時の取水作業における操作性を向上させる。
【解決手段】水道水を貯水する飲用水貯留システム1である。貯水タンク4と、一端が貯水タンク4に接続される第1および第2給水管7,8と、一端がトイレ16に接続される第3給水管9とを備えている。第1〜第3給水管7,8,9は、洗面台32下側の床面21から立ち上がっている。第1給水管7は、他端が洗面台32の水栓15に接続され且つ第1接続路10を介して第2給水管8と接続されている。第3給水管9は、他端が第2接続路11を介して第2給水管8と接続されている。第2給水管8の他方の端部に空気圧入口23が設けられている。断水時に、空気圧によって貯水タンク4から洗面台32の水栓15に水道水が供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、水道管を通じて戸建住宅に供給される水道水を貯水する飲用水貯留システムに関し、特に、貯水された水道水を断水時に水栓から取水可能な飲用水貯留システムに関するものである。
我が国では、阪神大震災や東日本大震災の経験を踏まえ、万が一の災害に備えて、家庭での水の備蓄が推奨されている。
家庭での水の備蓄方法としては、例えば、PETボトルを用いて、ある程度まとまった量の飲用水を蓄えておく方法が一般的である。しかしながら、この方法では、PETボトルに蓄えられた飲用水の消費期限の管理や、飲用水の入れ替えや、備蓄水の買い替え等を伴うため煩雑であるという問題がある。
また、水道管を通じて水道水が供給される貯水タンクを天井裏に吊り下げ、通常時には、給水管を介して当該貯水タンクと接続された各種水栓(トイレ、バス、洗面、台所等)に給水圧によって水道水を供給する一方、断水時には、給水管を介して当該貯水タンクと接続された特定の水栓(例えば台所)に重力によって水道水を供給する方法が提案されている。この方法によれば、日常生活で水道水を使用する度に、貯水タンク内の水道水が新鮮な水道水と入れ替わることから、飲用水の消費期限の管理等は必要が無い。しかしながら、この方法では、点検カバーや開閉弁等が貯水タンクに設けられているため、点検や開閉操作等が天井作業となり危険であるし、非常時を想定した訓練がし難く、また、その設置には落下防止のための特殊な工事を伴うという問題がある。
そこで、従来から、水道管を通じて水道水が供給される貯水タンクを床下に設置し、断水時には、当該貯水タンクに空気を供給して、空気圧によって特定の水栓から取水を行う方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、通常時には、配水管を介して貯水槽と接続された各種水栓(トイレ、バス、洗面所、台所等)に給水圧によって水道水を供給する一方、断水時には、接続口が設けられた水栓(例えば洗面所)および非常取水栓(例えば台所)以外の水栓(トイレ、バス)を閉鎖し、接続口から空気を圧入して、貯水槽内に貯留されている水道水を非常取水栓に供給することが開示されている。
また、特許文献2には、貯水タンク内に導入された水道水を給水栓(例えば台所)まで導く第一給水管と、一端が貯水タンクに接続され且つ他端が切替弁を介して第一給水管に接続される第二給水管とを備え、通常時には、第一および第二給水管を介して貯水タンクから給水栓へ給水圧によって水道水を供給する一方、断水時には、第一給水管と第二給水管との連通を遮断し、第二給水管から空気を圧入して、第一給水管を介して貯水タンクから給水栓へ空気圧によって水道水を供給することが提案されている。
特許5506409号公報 特開2013−170401号公報
上記特許文献1のものには、閉鎖する水栓を替えることで、様々な非常取水栓を活用できるという利点があるが、以下のような問題がある。すなわち、特許文献1のものでは、接続口が設けられた水栓および非常取水栓以外の水栓が開放されていると、空気を圧入しても取水することが困難になったり、非常取水栓以外の水栓から貴重な水が流出したりするおそれがある。そして、震災等における断水時に、接続口が設けられた水栓および非常取水栓以外の水栓が全て閉鎖されているか一々を確認して回れるかは疑問である。また、居住者が一人であるような場合には、例えば、同一人が洗面所での空気の圧入と台所での取水を行うことは困難である。
一方、上記特許文献2のものでは、居住者が一人であるような場合でも、同一人が空気の圧入と取水を行うことが可能であるという利点はあるものの、通常時における貯水タンク内の水の入れ替えがスムーズに行われないおそれがある。すなわち、万一のために準備しておきたい水量で設定された貯水タンク内の水を常に新鮮な水道水と入れ替えるには、ある程度まとまった量の水を使用する必要がある。しかしながら、特許文献2のものでは、1つの貯水タンクからの水道水の供給箇所が1つの給水栓に限定されているため、水道水の使用量が少ない場合、十分に新鮮な水への置換が図られない場合も想定される。それ故、特許文献2のものにおいて、貯水タンク内の水道水を常に新鮮な水道水と入れ替えるには、貯水タンクの容量を置換から逆算した安全な容量まで小さくしなければならないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水道水を貯水する飲用水貯留システムにおいて、通常時における水の入れ替え性と、断水時の取水作業における操作性を向上させる技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る飲用水貯留システムでは、1つの貯水タンクからの水道水の供給箇所を2箇所にするとともに、そのうちの1つを断水時の取水箇所とし、断水時に操作する弁および空気圧入口を当該取水箇所の近傍に集中して設けるようにしている。
具体的には、本発明は、水道管を通じて戸建住宅に供給される水道水を貯水する飲用水貯留システムを対象としている。
そして、この飲用水貯留システムは、戸建住宅に設置され、水道管を通じて供給される水道水を貯水する貯水タンクと、上記貯水タンクから水道管への水道水の逆流を防止するための逆止弁と、一方の端部が上記貯水タンクにそれぞれ接続されているとともに、他方の端部が第1水栓器具の近傍に位置する第1および第2給水路と、一方の端部が第2水栓器具に接続されているとともに、他方の端部が上記第1水栓器具の近傍に位置する第3給水路と、を備え、上記第1給水路は、他方の端部が上記第1水栓器具に接続されているとともに、第1開閉弁を有する第1接続路を介して上記第2給水路と接続され、上記第3給水路は、他方の端部が、第2開閉弁を有する第2接続路を介して上記第2給水路と接続され、上記第2給水路の他方の端部には、空気圧入手段が接続される空気圧入口と、当該空気圧入口からの水道水の流出を防止するための弁とが設けられ、通常時に上記第1および第2開閉弁が開かれ、給水圧によって上記貯水タンクから上記第1および第2水栓器具に水道水が供給される通常モードから、断水時に上記第1および第2開閉弁が閉じられ、空気圧入手段による空気圧によって上記貯水タンクから上記第1水栓器具に水道水が供給される取水モードへ切り替えられることを特徴としている。
なお、本発明において、「第1水栓器具の近傍」としては、例えば、第1水栓器具の近傍の床下(例えば床下点検口脇)や、第1水栓器具が受け鉢(例えば洗面台やシンク等)を有していれば、受け鉢の下方等を挙げることができる。
この構成によれば、通常モードにおいて、貯水タンク内の水道水は、給水圧によって第1給水路を介して第1水栓器具に供給される。また、貯水タンク内の水道水は、給水圧によって第2給水路を通り、その一部が、第1開閉弁が開かれた第1接続路を通って第1給水路内を流れる水道水と合流した後、第1水栓器具に供給されるとともに、残りの一部が、第2開閉弁が開かれた第2接続路および第3給水路を通って第2水栓器具に供給される。このように、通常モードでは、貯水タンク内の水道水が第1水栓器具のみならず第2水栓器具にも供給されることから、貯水タンク内の水道水の使用量が増えるので、貯水タンク内の水道水を新鮮な水道水と入れ替えることができる。
他方、取水モードにおいては、第1開閉弁が閉じられることから、第2給水路と第1給水路との間における流体(水道水および空気)の直接の出入りはなくなる。また、第2開閉弁が閉じられることから、第3給水路への流体の流れが遮断される。このような状態において、空気圧入口に接続した空気圧入手段によって圧入された空気は、第2給水路を通って貯水タンクに至る。そうして、貯水タンクから水道管への水道水の逆流を防止するための逆止弁が設けられていることから、貯水タンク内の空気圧が上昇すると、貯水タンク内の水道水は第1給水路を通って第1水栓器具に供給される。これにより、断水時の取水を確実に行うことができる。
しかも、第1および第2開閉弁や空気圧入口は、非常取水栓(第1水栓器具)の近傍に集中しているので、同一人が開閉弁の操作や空気の圧入や取水を円滑に行うことができる。
また、上記飲用水貯留システムでは、上記第1、第2および第3給水路の他方の端部は、上記第1水栓器具の近傍の床面からそれぞれ上方に立ち上がっており、上記第1および第3給水路は、床面よりも上側で上記第2給水路と接続されていることが好ましい。
この構成では、例えば第1水栓器具が受け鉢を有していれば、受け鉢の下方の床面から第1〜第3給水路をそれぞれ立ち上げることで、受け鉢の下方の空間を有効に利用することができる。具体的には、第1水栓器具が洗面台の水栓であれば、洗面台下の空間を、また、第1水栓器具が台所の水栓であれば、シンク下の空間をバルブ(弁)操作部として有効に利用することができる。
ここで、第2給水路の他方の端部には水道水の流出を防止するための弁が設けられているため、通常時に貯水タンクから供給された水道水は第2給水路からは流出しない。このため、第2給水路における第1および第2接続路よりも上側の部分には、若干ではあるが水の滞留部が生じることになり、衛生上好ましくないとも思われる。しかし、第2給水路は床面から上方に立ち上がっていることから、かかる滞留部には、通常時における給水の直流が当たるので、第1水栓器具で水道水を使用する度に、滞留部に溜まった水を新鮮な水道水に置き換えることができ、問題はない。
ところで、上記床面から第1〜第3給水路が立ち上がる構成では、第3給水路は第2接続路を介して床面よりも上側で第2給水路と接続されており、水道水は第2給水路内を上昇した後、第2接続路を通って第3給水路内を下降して床面よりも下側を流れることから、いわゆる鳥居配管となっている。このため、第2接続路に生じる空気溜まりによって吐出流量性能が低下するおそれがある。
そこで、上記第1接続路は、上記第2給水路における床面から上方に立ち上がる部位から側方に分岐する第1分岐管と、当該第1分岐管の先端部から上方に分岐する第2分岐管とを含み、上記第2接続路は、上記第1分岐管と、当該第1分岐管の先端部から下方に分岐する第3分岐管とを含むことが好ましい。
この構成では、第1接続路が第1分岐管の先端部から上方に分岐する第2分岐管を含むことから、第1水栓器具を使用すると、第1分岐管に溜まった空気が第2分岐管を通って第1水栓器具から排出されるので、空気溜まりによって吐出流量性能が低下するのを抑えることができる。なお、床下(例えば床下点検口脇)にバルブ操作部を置いた場合は、鳥居配管が生じず、または、若干の不陸が生じるに過ぎないため、空気溜まりの危険は相対的に軽くなるので安全側になるといえる。
さらに、上記飲用水貯留システムでは、上記空気圧入口からの水道水の流出を防止するための弁が第3開閉弁を含む場合には、上記通常モードおよび上記取水モードにおける、上記第1、第2および第3開閉弁のハンドルの向きが同じ方向に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、第1〜第3開閉弁のハンドルの向きが、モード毎に統一されているので、誤操作を可及的に抑制することができる。
また、上記飲用水貯留システムは、上記通常モードから上記取水モードへの切り替え手順を表示した表示物をさらに備え、上記表示物には、上記各開閉弁のハンドルが取り付けられる、当該各開閉弁の軸に対応した位置に貫通孔が形成されており、上記貫通孔に挿入された上記軸に上記ハンドルを取り付けることで、上記第1〜第3給水路に上記表示物が取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、表示物の紛失を防ぐことができるとともに、断水時において、通常モードから取水モードへの切り替え手順を見ながら開閉弁等の操作を行えることから、誤操作を可及的に抑制することができる。
さらに、上記飲用水貯留システムでは、上記空気圧入口には、延長ホースが接続されており、上記延長ホースの先端部には、自転車タイヤ用空気入れまたは自動車タイヤ用空気入れを接続可能なバルブ接続口が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、家庭に通常備えられている自転車タイヤ用空気入れまたは自動車タイヤ用空気入れを用いて空気の圧入を行うことができる。また、空気圧入口に延長ホースが接続されていることから、延長ホースを引き出すことで、第1水栓器具近傍の奥まった箇所で空気入れのバルブを接続する煩わしさを解消することができるとともに、例えばホースが短い市販の空気入れを用いても、第2給水路に空気を圧入することができる。
以上、説明したように本発明に係る飲用水貯留システムによれば、通常時における水の入れ替え性と、断水時の取水作業における操作性を向上させることができる。
実施形態1に係る飲用水貯留システムを示す概略図である。 第1、第2および第3給水管の接続関係を模式的に示す図であり、同図(a)は通常モードにおける状態を示し、同図(b)は取水モードにおける状態を示す。 飲用水貯留システムにおける水道水および空気の流れを模式的に説明する図であり、同図(a)は通常モードにおける状態を示し、同図(b)は取水モードにおける状態を示す。 作業手順を表示した表示物を模式的に示す図である。 表示物の取付手順を模式的に説明する図である。 実施形態2における第1、第2および第3給水管の接続関係を模式的に示す図であり、同図(a)は通常モードにおける状態を示し、同図(b)は取水モードにおける状態を示す。 その他の実施形態に係るヘッダーを模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
−飲用水貯留システムの構成−
図1は、本実施形態に係る飲用水貯留システム1を示す概略図である。この飲用水貯留システム1は、水道管2を通じて戸建住宅3に供給される水道水を、震災等における断水時に備えて貯水するためのものである。この飲用水貯留システム1は、貯水タンク4と、逆止弁5と、ヘッダー6と、第1、第2および第3給水管7,8,9と、第1および第2接続路10,11と、断水時における作業手順を表示した表示物24と、を備えている。なお、図1〜3では、図を見易くするために、表示物24を図示省略する。
この飲用水貯留システム1では、水道管2から供給される水道水は、水道管2とヘッダー6の集合部6aとを繋ぐ導管30を流れて、ヘッダー6に形成された4つの分岐部6b,6c,6d,6eから、各種の水栓器具へそれぞれ供給される。本実施形態では、分岐部6bが貯水タンク4と接続されている。なお、残り3つの分岐部6c,6d,6eは、後述する洗面台32の水栓15およびトイレ16以外の水栓器具(図示せず)と接続されている。
貯水タンク4は、水道管2を通じて供給される水道水を貯水するためのものであり、戸建住宅3の床下に設置されている。貯水タンク4は、ポリエチレン製であり、中空円柱状に形成されている。なお、貯水タンク4の材質は、特に限定されるものではなく、ポリエチレンの他、硬質塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂や、ステンレスを用いてもよい。
貯水タンク4の円筒部4aの上流端における下端部(底部)には、流入孔としての上流側貫通孔4bが形成されている。この上流側貫通孔4bには、貯水タンク4とヘッダー6の分岐部6bとを繋ぐ配管31が接続されている。この配管31には、貯水タンク4から水道管2への水道水の逆流を防止するための逆止弁5が設けられており、一旦貯水タンク4に供給された水道水は、後述の如く空気圧が作用しても上流側へ逆流しないようになっている。
一方、貯水タンク4の円筒部4aの下流端における下端部(底部)には、流出孔としての下流側第1貫通孔4cが形成されているとともに、貯水タンク4の円筒部4aの下流端における上端部(頂部)には、流出孔としての下流側第2貫通孔4dが形成されている。このように、下流側第1貫通孔4cを下端部に形成することにより、断水時に貯水タンク4内の水位が下がった場合でも、下流側第1貫通孔4cから水道水を取水できるようになっている。また、下流側第2貫通孔4dを上端部に形成することにより、通常時には基本的に、貯水タンク4内に存する空気を全て排出することが可能となっている。
第1給水管7は、上流端(一方の端部)が貯水タンク4の下流側第1貫通孔4cに接続されている一方、下流端(他方の端部)が洗面台32下方(第1水栓器具の近傍)の床面21から上方に立ち上がって、洗面台32の水栓(第1水栓器具)15に接続されている。第2給水管8は、上流端(一方の端部)が貯水タンク4の下流側第2貫通孔4dに接続されている一方、下流端(他方の端部)が洗面台32下方の床面21から上方に立ち上がっている。第3給水管(第3給水路)9は、下流端(一方の端部)がトイレ(第2水栓器具)16に接続されている一方、上流端(他方の端部)が洗面台32下方の床面21から上方に立ち上がっている。
これら第1、第2および第3給水管7,8,9には、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、アルミ金属三層管、軟質銅管等の可撓管が用いられている。もっとも、第1、第2および第3給水管7,8,9の管種は、特に制限されず、可撓管に限らず、塩ビ管、ステンレス管、金属管であってもよい。なお、これら第1、第2および第3給水管7,8,9は、洗面台32下側の収納庫33の奥に通常設けられるパイプスペースに収められている。
そうして、第1給水管7は、第1開閉弁17を有する第1接続路10を介して、床面21よりも上側で第2給水管8と接続されている一方、第3給水管9は、その上流端が、第2開閉弁18を有する第2接続路11を介して、床面21よりも上側で第2給水管8と接続されている。以下、これら第1、第2および第3給水管7,8,9の接続関係について説明する。
図2は、第1、第2および第3給水管7,8,9の接続関係を模式的に示す図であり、同図(a)は通常モードにおける状態を示し、同図(b)は取水モードにおける状態を示す。図2に示すように、第2給水管8の上端部には、可撓管継手37を介して第2T型継手35の本体部35aが取り付けられ、当該本体部35aの上端には、逆止弁20を介して第3開閉弁19が取り付けられている。第3開閉弁19は、弁箱の入口と出口の中心線が直角をなすアングル型バルブであり、図2(a)に示すように、当該第3開閉弁19のハンドル29が縦向きの場合には、閉じられるように構成されている。それ故、通常時にハンドル29を縦向きにしておけば、逆止弁20および閉じられた第3開閉弁19によって、当該第3開閉弁19の横方向の流出口23から水道水が流出しないようになっている。なお、現状は、市販品で、複数のバルブの柄を合せるためには、常時方向が逆向きのものはアングル型バルブにせざるを得ない。ただし、新規開発等によりバルブの柄の向きを調整できるならば、アングル型バルブに限定するものではない。このように、流出口23からの水道水の流出を防ぐために、逆止弁20と第3開閉弁19とを併用しているのは、逆止弁20および第3開閉弁19のいずれか一方を用いた場合に万が一漏水が生じると、収納庫33の奥では漏水を発見し難いことに鑑みたからである。なお、本実施形態では、第2給水管8、可撓管継手37、本体部35a、逆止弁20および第3開閉弁19が、本発明で言うところの「第2給水路」に相当する。
第3開閉弁19の横方向の流出口23には、十分な長さを有する延長ホース25が接続されている。延長ホース25の先端部には、例えば自転車タイヤ用の空気入れ(空気圧入手段)22(図3(b)参照)を接続可能なバルブ接続口26が設けられている。これにより、第3開閉弁19を開き、空気入れ22のバルブ(例えば米式バルブ)をバルブ接続口26に接続し、例えば居住者の人力によって空気入れ22を駆動すれば、第2給水管8に空気を送ることが可能となっている。このため、本実施形態では、第3開閉弁19の横方向の流出口23が、本発明で言うところの「第2給水管の他方の端部に設けられた、空気圧入手段が接続される空気圧入口」に相当する。
また、第1給水管7における床面21よりも上で且つ洗面台32よりも下の部分には、可撓管継手38および可撓管継手39を介して、第1T型継手34の本体部34aが取り付けられている。なお、本実施形態では、第1給水管7、可撓管継手38、本体部34aおよび可撓管継手39が、本発明で言うところの「第1給水路」に相当する。
第2T型継手35の本体部35aから横方向に延びる分岐部35bの先端部には、第3T型継手36の分岐部36cの先端部が接続されている。第3T型継手36の上側本体部36aの上端部には、第1開閉弁17が取り付けられている。この第1開閉弁17は、流路孔が貫通形成されるとともにハンドル27の回転に伴って回転するボールを、その内部に有するボールバルブであり、図2(a)に示すように、ハンドル27が縦向きの場合には、開かれるように構成されている。そうして、第1開閉弁17は、L型の可撓管継手40を介して可撓管41と接続されており、この可撓管41は、可撓管継手42を介して第1T型継手34の分岐部34bと接続されている。
以上により、第1接続路10は、分岐部35b、分岐部36c、上側本体部36a、第1開閉弁17、可撓管継手40、可撓管41、可撓管継手42および分岐部34bによって構成されている。なお、本実施形態では、分岐部35bおよび分岐部36cが、本発明で言うところの「第2給水管における床面から上方に立ち上がる部位から側方に分岐する第1分岐管」に相当し、上側本体部36a、第1開閉弁17、可撓管継手40、可撓管41、可撓管継手42および分岐部34bが、本発明で言うところの「第1分岐管の先端部から上方に分岐する第2分岐管」に相当する。
さらに、第3給水管9の上端部には、可撓管継手43を介して第2開閉弁18が取り付けられている。第2開閉弁18は、第1開閉弁17と同様にボールバルブであり、図2(a)に示すように、ハンドル28が縦向きの場合には、開かれるように構成されている。この第2開閉弁18の上端部には、第3T型継手36の下側本体部36bが取り付けられている。
以上により、第2接続路11は、分岐部35b、分岐部36c、下側本体部36b、第2開閉弁18および可撓管継手43によって構成されている。なお、本実施形態では、下側本体部36b、第2開閉弁18および可撓管継手43が、本発明で言うところの「第1分岐管の先端部から下方に分岐する第3分岐管」に相当する。
−通常モード−
次に、飲用水貯留システム1が通常時に採る通常モードについて説明する。なお、通常時とは、水道管2を通じて戸建住宅3に水道水が正常に供給されている状態を意味する。
通常モードでは、図2(a)に示すように、第1開閉弁17のハンドル27、第2開閉弁18のハンドル28および第3開閉弁19のハンドル29の向きが全て縦向き(ハンドル27,28,29の長手方向が鉛直方向)となる。これにより、第1開閉弁17が開いて第1給水管7と第2給水管8とが連通するとともに、第2開閉弁18が開いて第2給水管8と第3給水管9とが連通する一方、第3開閉弁19が閉じられる。
そうして、通常時には水道管2から上流側貫通孔4bを通って貯水タンク4に水道水が供給されていることから、図3(a)に示すように、貯水タンク4に貯まった水道水が給水圧によって下流側第1貫通孔4cおよび下流側第2貫通孔4dから流出する。下流側第1貫通孔4cから流出した水道水は、第1給水管7、可撓管継手38、本体部34aおよび可撓管継手39を通って、洗面台32の水栓15に供給される。
一方、下流側第2貫通孔4dから流出した水道水は、第2給水管8および可撓管継手37を通って第2T型継手35に至るが、逆止弁20および閉じられた第3開閉弁19によって上方には流れず、第2T型継手35の分岐部35bの方へ流れる。ここで、第2T型継手35の本体部35aにおける分岐部35bよりも上側の部分には水道水が流れないので、若干ではあるが水が滞留することになるが、かかる滞留部には、洗面台32の水栓15やトイレ16で水道水を使用する度に、第2給水管8を上昇してきた水道水の直流が当たるので、滞留部に溜まった水を新鮮な水道水に置き換えることができる。
分岐部35bへ流れた水道水は、分岐部36cを流れた後、上下に分流する。分岐部36cから上方に流れた水道水は、上側本体部36a、第1開閉弁17、可撓管継手40、可撓管41、可撓管継手42および分岐部34bを通って、第1給水管7を上昇してきた水道水と合流し、洗面台32の水栓15に供給される。一方、分岐部36cから下方に流れた水道水は、下側本体部36b、第2開閉弁18、可撓管継手43および第3給水管9を通って、トイレ16に供給される。
このように、貯水タンク4に貯まった水道水は、洗面台32の水栓15のみならずトイレ16でも使用されるとともに、トイレ16は家庭での使用水量の28%を占めているとされている(平成18年度一般家庭水使用目的別実態調査による)。このため、貯水タンク4設置以降、居住者が例えば一人だけになったとしても、トイレ用水として70L前後の水を毎日使用することが期待できることから、貯水タンク4内の水道水を常に新鮮な水道水と入れ替えることが可能となる。
ここで、トイレ16に水道水を供給する第2給水管8、第2接続路11および第3給水管9は、所謂鳥居配管となっているため、分岐部35bおよび分岐部36cに空気が溜まり易くなり、空気ポンプによってトイレ16への吐出流量性能が低下するとも思われる。しかしながら、分岐部36cは上方に延びる上側本体部36aと繋がっていることから、分岐部35bおよび分岐部36cに溜まった空気は、洗面台32の水栓15が開かれる度に排出されるので、空気溜まりによって吐出流量性能が低下するのを回避することができる。
−取水モード−
次に、飲用水貯留システム1が震災等における断水時に採る取水モードについて説明する。断水時には水道管2から貯水タンク4に水道水が供給されないため、第1開閉弁17や第2開閉弁18が開いていても、洗面台32の水栓15やトイレ16に水道水が供給されることはない。このため、取水モードでは、居住者が、自転車タイヤ用の空気入れ22等を用いて貯水タンク4内に貯まった水道水に空気圧を作用させることで、洗面台32の水栓15から水道水を取水することができるようにしている。
ここで、トイレ16は通常、水面の上下変動によるボールの変位で弁を開閉するボールタップによって給水を行うため、断水後に一度でも使用されると末端解放状態となるが、専門業者ではない居住者がトイレ16のタンクを確認した上、必要に応じて止水栓を閉めることは期待し難い。また、例えば、第3給水管9の下流端がトイレ16以外の水栓器具と接続されているような場合、震災等の非常時に、第3給水管9が接続された水栓器具が閉鎖されているか一々を確認して回れるかは疑問である。そうして、トイレ16等の止水栓が開放されていると、空気を圧入しても取水することが困難になったり、貴重な水が流出したりするおそれがある。
そこで、取水モードでは、先ず、図2(b)に示すように、第1開閉弁17のハンドル27、第2開閉弁18のハンドル28および第3開閉弁19のハンドル29の向きが全て横向き(ハンドル27,28,29の長手方向が水平方向)とする。これにより、第1開閉弁17が閉じて第1給水管7と第2給水管8とが遮断されるとともに、第2開閉弁18が閉じて第2給水管8と第3給水管9とが遮断される一方、第3開閉弁19が開かれる。
このように、第2開閉弁18が閉じて第2給水管8と第3給水管9とが遮断されることから、トイレ16の止水栓が開放されていても、取水が困難になったり、貴重な水が流出したりするのを抑えることができる。しかも、通常モードから取水モードに切り替える際に操作すべき第1、第2および第3開閉弁17,18,19が、洗面台32下側の収納庫33の奥に設けられたパイプスペースに集中的に設置されていることから、止水栓の開閉管理等を容易に行うことができる。また、通常モードおよび取水モードにおける、第1、第2および第3開閉弁17,18,19のハンドル27,28,29の向きが全て同じ方向に設定されていることから、各開閉弁17,18,19の開け忘れや閉め忘れが可及的に防止される。
そうして、収納庫33の奥から延長ホース25を引き出し、空気入れ22のバルブをバルブ接続口26に接続し、人力によって空気入れ22を駆動して、図3(b)の破線矢印で示すように、第3開閉弁19の流出口23(以下、空気圧入口23ともいう)から第2給水管8に空気を圧入する。このように、予め空気圧入口23に延長ホース25を接続していることで、空気入れ22のホースが短い場合でも、収納庫33の奥で空気入れ22のバルブをバルブ接続口26に接続する煩雑さを解消することができる。なお、取水に必要な空気圧は0.2(MPa)程度あればよく、自転車タイヤ用の空気入れ22に限らず、例えば自動車タイヤ用の空気入れやエアコンプレッサー等を用いてもよい。また、空気の入れ損ないを防止するため、空気入れ22の逆止弁は外しておくことが好ましい。さらに、空気入れ22のホースは、特に限定しないが、例えば異物(機械油等)の混入がチェックできるように、透明のものが好ましい。
圧入された空気は、第2T型継手35に至るが、図3(b)に示すように、第1開閉弁17および第2開閉弁18が閉じられていることから、洗面台32の水栓15やトイレ16の止水栓が開いていても空気漏れすることなく、第2T型継手35の本体部35aおよび第2給水管8を通って貯水タンク4に供給される。
このようにして、貯水タンク4に空気を供給し続けることによって、貯水タンク4内の内圧が上がり、空気圧によって貯水タンク4内の水道水が貯水タンク4外に排出される。ここで、上流側貫通孔4bとヘッダー6の分岐部6bとを繋ぐ配管31には逆止弁5が設けられていることから、貯水タンク4内の水道水は下流側第1貫通孔4cからのみ、貯水タンク4外に排出される。
そうして、貯水タンク4内の内圧が上がった状態にて、洗面台32の水栓15を開けば、空気圧によって第1給水管7を上昇して供給される水道水を取水することができる。なお、本実施形態においては、下流側第1貫通孔4cを貯水タンク4の下端部に設けていることから、貯水タンク4内に貯まった水道水をほぼ余すことなく取水することができる。
以上のように、本実施形態の飲用水貯留システム1では、第1〜第3開閉弁17,18,19や空気圧入口23を、断水時に非常取水栓となる水栓15の近傍に集中して設けていることから、同一人が第1〜第3開閉弁17,18,19の操作や、空気入れ22による空気の圧入や、水栓15からの取水を円滑に行うことができる。
−作業手順の表示−
上述の如く、通常モードおよび取水モードにおける、第1、第2および第3開閉弁17,18,19のハンドル27,28,29の向きを全て同じ方向に設定しても、居住者が各開閉弁17,18,19の操作手順を失念するおそれがある。また、通常モードから取水モードへの切り替え手順を記載した手順書44を渡しておいても、手順書44を紛失してしまい、震災等の緊急時に発見できないおそれもある。そこで、本実施形態では、通常モードから取水モードへの切り替え手順を表示した表示物24を第1、第2および第3開閉弁17,18,19に取り付けるようにしている。
具体的には、図4に示すように、飲用水貯留システム1の使用方法を記載した手順書44を、上側と右側とに広めのマージンを持たせて透明のラミネートフィルム45でラミネート加工する。そうして、図5(a)に示すように、第1、第2および第3開閉弁17,18,19の軸17a,18a,19aからハンドル27,28,29をそれぞれ外す。次いで、表示物24を第1、第2および第3開閉弁17,18,19に当て、ラミネートフィルム45の上側および右側のマージン部における、第1開閉弁17の軸17a、第2開閉弁18の軸18aおよび第3開閉弁19の軸19aに対応する位置に印を付ける。次いで、図4に示すように、ラミネートフィルム45の上側および右側のマージン部における印の付いた位置、すなわち、第1、第2および第3開閉弁17,18,19の軸17a,18a,19aに対応した位置に、3つの貫通孔45a,45b,45cを開ける。そうして、図5(b)に示すように、表示物24に開けられた3つの貫通孔45a,45b,45cに、第1、第2および第3開閉弁17,18,19の軸17a,18a,19aをそれぞれ挿入する。次いで、図5(c)に示すように、第1、第2および第3開閉弁17,18,19の軸17a,18a,19aにハンドル27,28,29を嵌め直すことで、表示物24を第1、第2および第3開閉弁17,18,19に固定する。
これにより、通常モードから取水モードへの切り替え手順を見ながら第1、第2および第3開閉弁17,18,19の開閉操作を行えることから、開閉操作に不慣れな居住者であっても、操作すべき開閉弁17,18,19を誤認することなく、取水作業を適正に行うことができる。なお、複数形成された貫通孔45a,45b,45c全てを用いなくてもよいし、貫通孔45a,45b,45cにスリット(図示せず)を設け、ハンドル27,28,29の着脱を省略してもよい。さらに、複数の軸17a,18a,19aと、それに対応した貫通孔45a,45b,45cとに紐掛けを行い、位置決めした掲示を行ってもよい。
(実施形態2)
本実施形態は、第1〜第3給水管7,8,9として可撓管ではなくクロムメッキ管を用いている点、および、第2給水管8からの水道水の流れを第3T型継手36で第1および第3給水管7,9に上下に振り分けるのではなく、クロス継手46を用いて第1および第3給水管7,9に左右に振り分ける点が、上記実施形態1とは大きく異なるものである。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。
上記実施形態1のように、第1〜第3給水管7,8,9等が、収納庫33の奥のパイプスペースに設けられるのではなく、収納庫33内で露出しているような場合には、配管スペースの自由度が高い反面、機能性のみならず美観性も飲用水貯留システム1に求められる。
このため、本実施形態では、第1〜第3給水管7,8,9として、可撓管よりも見た目が美しいクロムメッキ管を用いるようにしている。もっとも、単にクロムメッキ管を用いても、配管が入り組んでいたのでは美観性を確保することが困難となる。
そこで、本実施形態では、配管が入り組むのを避けるべく、配管スペースの自由度が高いことを利用して、図6に示すように、第2給水管8からの水道水の流れを、クロス継手46を用いて第1および第3給水管7,9に左右に振り分けるようにしている。
具体的には、図6に示すように、第2給水管8の上端部には、クロムメッキが施されたクロス継手46の本体部46aが取り付けられ、当該本体部46aの上端には、逆止弁20を介して第3’開閉弁49が取り付けられている。第3’開閉弁49は、第1および第2開閉弁17,18と同様にボールバルブであり、図6(a)に示すように、当該第3’開閉弁49のハンドル49aが横向きの場合には、閉じられるように構成されている。なお、収納庫33の奥では漏水を発見し難いのに対し、第1〜第3給水管7,8,9等が収納庫33内で露出している場合には漏水の早期発見が可能なので、逆止弁20を省略して、第3’開閉弁49のみで空気圧入口23からの水道水の流出を防ぐようにしてもよい。本実施形態では、第2給水管8、本体部46a、逆止弁20および第3’開閉弁49が、本発明で言うところの「第2給水路」に相当する。
また、第1給水管7における床面21よりも上で且つ洗面台32よりも下の部分には、クロムメッキが施された第1’T型継手47の本体部47aが取り付けられている。なお、本実施形態では、第1給水管7、本体部47aが、本発明で言うところの「第1給水路」に相当する。
クロス継手46の本体部46aから図6の右方向に延びる分岐部46bの先端部には、第1開閉弁17を介して第1’T型継手47の分岐部47bの先端部が接続されている。これにより、本実施形態では、第1接続路10は、分岐部46b、第1開閉弁17および分岐部47bによって構成されている。
さらに、第3給水管9の上端部には、クロムメッキが施されたL型継手48が取り付けられているとともに、第2開閉弁18を介して、クロス継手46の本体部46aから図6の左方向に延びる分岐部46cと当該L型継手48とが接続されている。これにより、第2接続路11は、分岐部46c、第2開閉弁18およびL型継手48によって構成されている。
本実施形態では、図6(a)に示すように、第1開閉弁17のハンドル27、第2開閉弁18のハンドル28および第3’開閉弁49のハンドル49aの向きが全て横向きのときは通常モードとなる。一方、図6(b)に示すように、第1開閉弁17のハンドル27、第2開閉弁18のハンドル28および第3’開閉弁49のハンドル49aの向きが全て縦向きのときは取水モードとなる。なお、通常モードおよび取水モードにおける水道水の流れ等は、上記実施形態1とほぼ同様なので説明を省略する。
(実施形態3)
本実施形態は、第1〜第3開閉弁17,18,19等を洗面台32近傍の床下に配置する点が、上記実施形態1とは大きく異なるものである。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。
戸建住宅の場合には、通常、洗面所や台所には床下点検口(図示せず)が設置されているところ、本実施形態では、第1〜第3給水管7,8,9等を床転がし配管の一部とし、洗面台32近傍の床下に寝かせて配管するとともに、第1〜第3開閉弁17,18,19等をかかる床下点検口の付近に配置する。そうして、万一の断水の際には、床下点検口の蓋を開き、床下点検口の基礎面に降りて第1〜第3開閉弁17,18,19の操作や延長ホース25の取り出しを行う。なお、本実施形態の場合、床下に空気入れ22を置いておけば、居住空間における空気入れ22の設置スペースを確保しないで済むとともに、必要なときに空気入れ22を容易に入手することが可能となる。
(実施形態4)
本実施形態は、図2における、第2および第3給水管8,9から第1開閉弁17および逆止弁20までの部分を、床下点検口脇の根太(図示せず)や大引き(図示せず)等を利用して床下に固定するものである。この場合には、第2および第3給水管8,9を水平に配置し、エア抜けのため第3給水管9をより高い位置関係で支持する。
これら第2および第3給水管8,9等の固定方法としては、両サドル(図示せず)を用いて直接根太等に固定してもよいし、金物等を用いて間接的に根太等に固定してもよい。また、第3T型継手36を根太等に固定し、第2T型継手35および当該第2T型継手35と接続される可撓管継手37等を宙吊りとしてもよい。
そうして、上記実施形態3と同様に、万一の断水の際には、床下点検口の蓋を開き、床下点検口の基礎面に降りて第1〜第3開閉弁17,18,19の操作や延長ホース25の取り出しを行う。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記各実施形態では、本発明を洗面台32の水栓15に適用したが、これに限らず、例えば台所の水栓に本発明を適用してもよい。この場合には、シンク下の収納庫に第1〜第3給水管7,8,9や第1〜第3開閉弁17,18,19等を集中的に配置することができる。
また、上記各実施形態では、貯水タンク4を戸建住宅3の床下に設置したが、これに限らず、例えば洗面台32や台所が2階以上の階にある場合には、当該洗面台32や台所がある階の床と、下階の天井との間の空間に貯水タンク4を設置してもよい。
さらに、上記各実施形態では、ヘッダー6の分岐部6c,6d,6eを、洗面台32の水栓15およびトイレ16以外の水栓器具と接続したが、これに限らず、分岐部6c,6d,6eを貯水タンク4と同種の貯水タンクと接続して、かかる貯水タンクに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態1では、通常時における空気圧入口23から水道水の流出を防ぐために、逆止弁20と第3開閉弁19とを併用したが、これに限らず、逆止弁20および第3開閉弁19のいずれか一方を用いるようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、ボールバルブを用いてモードの切り替えを行ったが、これに限らず、例えば図7に示すような市販のヘッダー50を用いてモードの切り替えを行うようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、第3給水管9の下流端をトイレ16に接続したが、これに限らず、第3給水管9を、トイレ16以外の水栓器具に接続してもよいし、トイレ16を含む複数の水栓器具に接続してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、通常時における水の入れ替え性と、断水時の取水作業における操作性を向上させることができるので、水道水を貯水する飲用水貯留システムに適用して極めて有益である。
1 飲用水貯留システム
2 水道管
3 戸建住宅
4 貯水タンク
5 逆止弁
7 第1給水管(第1給水路)
8 第2給水管(第2給水路)
9 第3給水管(第3給水路)
10 第1接続路
11 第2接続路
15 洗面台の水栓(第1水栓器具)
16 トイレ(第2水栓器具)
17 第1開閉弁
17a,18a,19a 軸
18 第2開閉弁
19 第3開閉弁(弁)
20 逆止弁(弁)
21 床面
22 空気入れ(空気圧入手段)
23 空気圧入口
24 表示物
25 延長ホース
26 バルブ接続口
27,28,29,49a ハンドル
35b 分岐部(第1分岐管)
36c 分岐部(第1分岐管)
45a,45b,45c 貫通孔
49 第3’開閉弁(弁)
50 ヘッダー

Claims (6)

  1. 水道管を通じて戸建住宅に供給される水道水を貯水する飲用水貯留システムであって、
    戸建住宅に設置され、水道管を通じて供給される水道水を貯水する貯水タンクと、
    上記貯水タンクから水道管への水道水の逆流を防止するための逆止弁と、
    一方の端部が上記貯水タンクにそれぞれ接続されているとともに、他方の端部が第1水栓器具の近傍に位置する第1および第2給水路と、
    一方の端部が第2水栓器具に接続されているとともに、他方の端部が上記第1水栓器具の近傍に位置する第3給水路と、を備え、
    上記第1給水路は、他方の端部が上記第1水栓器具に接続されているとともに、第1開閉弁を有する第1接続路を介して上記第2給水路と接続され、
    上記第3給水路は、他方の端部が、第2開閉弁を有する第2接続路を介して上記第2給水路と接続され、
    上記第2給水路の他方の端部には、空気圧入手段が接続される空気圧入口と、当該空気圧入口からの水道水の流出を防止するための弁とが設けられ、
    通常時に上記第1および第2開閉弁が開かれ、給水圧によって上記貯水タンクから上記第1および第2水栓器具に水道水が供給される通常モードから、断水時に上記第1および第2開閉弁が閉じられ、空気圧入手段による空気圧によって上記貯水タンクから上記第1水栓器具に水道水が供給される取水モードへ切り替えられることを特徴とする飲用水貯留システム。
  2. 上記請求項1に記載の飲用水貯留システムにおいて、
    上記第1、第2および第3給水路の他方の端部は、上記第1水栓器具の近傍の床面からそれぞれ上方に立ち上がっており、
    上記第1および第3給水路は、床面よりも上側で上記第2給水路と接続されていることを特徴とする飲用水貯留システム。
  3. 上記請求項2に記載の飲用水貯留システムにおいて、
    上記第1接続路は、上記第2給水路における床面から上方に立ち上がる部位から側方に分岐する第1分岐管と、当該第1分岐管の先端部から上方に分岐する第2分岐管とを含み、
    上記第2接続路は、上記第1分岐管と、当該第1分岐管の先端部から下方に分岐する第3分岐管とを含むことを特徴とする飲用水貯留システム。
  4. 上記請求項1〜3のいずれか1つに記載の飲用水貯留システムにおいて、
    上記空気圧入口からの水道水の流出を防止するための弁が第3開閉弁を含む場合には、上記通常モードおよび上記取水モードにおける、上記第1、第2および第3開閉弁のハンドルの向きが同じ方向に設定されていることを特徴とする飲用水貯留システム。
  5. 上記請求項1〜4のいずれか1つに記載の飲用水貯留システムにおいて、
    上記通常モードから上記取水モードへの切り替え手順を表示した表示物をさらに備え、
    上記表示物には、上記各開閉弁のハンドルが取り付けられる、当該各開閉弁の軸に対応した位置に貫通孔が形成されており、
    上記貫通孔に挿入された上記軸に上記ハンドルを取り付けることで、上記第1〜第3給水路に上記表示物が取り付けられていることを特徴とする飲用水貯留システム。
  6. 上記請求項1〜5のいずれか1つに記載の飲用水貯留システムにおいて、
    上記空気圧入口には、延長ホースが接続されており、
    上記延長ホースの先端部には、自転車タイヤ用空気入れまたは自動車タイヤ用空気入れを接続可能なバルブ接続口が設けられていることを特徴とする飲用水貯留システム。
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