JP2016068828A - 自動二輪車の前部構造 - Google Patents

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Takashi Sasaki
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Abstract

【課題】簡単な構成で、ハーネス部材の取り回しを容易に行うことができるとともに、メンテナンスを容易に行うことのできる自動二輪車の前部構造を提供する。【解決手段】車体フレームのヘッドパイプ(21)に支持される第1ステー(71)は、樹脂製であって、左右に分割して構成され、左右に分割された第1ステー(71)は、一部を内側に膨出させて形成される接続部(97)にて互いに当接し、締結部材によって互いに締結され、ヘッドパイプ(21)と接続部(97)を含む第1ステー(71)とで囲まれることによって筒状に形成される筒状空間(100)を備え、筒状空間(100)内部にヘッドパイプ(21)に軸支される操向ハンドル(31)に設けられる補機類(135)に接続されるハーネス部材(103)が配索される。【選択図】図5

Description

本発明は、自動二輪車の前部構造に関する。
従来から、例えばフロントカウルを支持するカウルステーにセンターアームを一体的に形成するとともに、センターアームの内部にハーネスを配線し、センターアームの側面に穴を空けてハーネスを取出すようにした構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−095273号公報
しかしながら、前記特許文献1では、センターアームの内部にハーネスを配線し、側面の穴からハーネスを取出すものであるため、カウルステーの形状が複雑化してしまい、製造が困難であるという問題を有している。また、カウルステーが大型化するとともに、ハーネス類の取り外し作業が容易ではないという問題を有している。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、ハーネス部材の取り回しを容易に行うことができるとともに、メンテナンスを容易に行うことのできる自動二輪車の前部構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、フロントカウルを自動二輪車の車体フレーム前部に取付けるためのフロントカウルステー(140)を備えた自動二輪車の前部構造において、前記車体フレームのヘッドパイプ(21)に支持される第1ステー(71)は、樹脂製であって、左右に分割して構成され、前記左右に分割された第1ステー(71)は、一部を内側に膨出させて形成される接続部(97)にて互いに当接し、締結部材(98)によって互いに締結され、前記ヘッドパイプ(21)と前記接続部(97)を含む第1ステー(71)とで囲まれることによって筒状に形成される筒状空間(100)を備え、前記筒状空間(100)内部に前記ヘッドパイプ(21)に軸支される操向ハンドル(31)に設けられる補機類(135)に接続されるハーネス部材(103)が配索されることを特徴とする。
本発明によれば、第1ステーを、樹脂からなる左右2分割構造とし、接続部を介して互いに締結することにより構成するようにしているので、第1ステーの剛性を向上させつつ、軽量で、簡易な構造とすることができる。また、ヘッドパイプ前方の重量を軽量化することができるので、車両重心を低くすることができる。
また、筒状空間内部にヘッドパイプに軸支される操向ハンドルに設けられる補機類に接続されるハーネス部材を配索するようにしているので、構成部品を集中して配置することができる。また、ハーネス部材の前方に接続部が配置されるため、接続部によりハーネス部材の前方を保護することが可能となる。
また、本発明は、前記接続部(97)の上方には、前記左右の第1ステー(71)を橋渡しするように支持される第1ブラケット(102)が備えられ、前記筒状空間(100)内部に配索される前記ハーネス部材(103)は、前記第1ブラケット(102)にて分離可能に支持されることを特徴とする。
本発明によれば、第1ステーを橋渡しするように第1ブラケットが支持されるので、第1ステーの剛性を高めることができる。その結果、第1ステーをさらに軽量化することができる。
また、筒状空間内部を挿通するハーネス部材を、第1ブラケットにて分離可能に支持しているので、筒状空間からハーネス部材を上下方向に引き抜くのみでハーネス部材の取り外しが可能となる。また、組み立てる際には、筒状空間にハーネス部材を直線的に挿通させるのみで、ハーネス部材を接続できるので、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明は、前記第1ステー(71)は、前記ヘッドパイプ(21)に支持され前記接続部(97)を形成する基部(93)と、前記基部(93)の上部から前上方に延出する上部延出部(95)と、前記上部延出部(95)の前部に接続され、前下方に延出される前部延出部(96)とで形成され、前記基部(93)と前記上部延出部(95)および前記前部延出部(96)とで囲まれる空間には、電装品(119,121,136,137)が収納されることを特徴とする。
本発明によれば、基部と上部延出部および前部延出部とで囲まれる空間に、電装品を収納しているので、このように電装品を配置することで、構成部品を集中的に配置することが可能となる。
また、本発明は、前記ヘッドパイプ(21)を長手軸方向から見たときに、前記第1ステー(71)に設けられるハーネス支持穴(104)の少なくとも一部は、前記筒状空間(100)と重なることを特徴とする。
本発明によれば、ハーネス支持穴の少なくとも一部と筒状空間とが重なるので、ハーネス部材を第1ステーに挿通することがさらに容易となり、その結果、メンテナンス性が向上する。
本発明に係る自動二輪車の前部構造によれば、第1ステーの剛性を向上させつつ、軽量で、簡易な構造とすることができ、また、ヘッドパイプ前方の重量を軽量化して車両重心を低くすることができる。また、構成部品を集中して配置することができ、また、ハーネス部材の前方に接続部が配置することで、接続部によりハーネス部材の前方を保護することが可能となる。
また、第1ブラケットにより第1ステーの剛性を高めることができ、その結果、第1ステーをさらに軽量化することができる。また、筒状空間からハーネス部材を引き抜くのみでハーネス部材の取り外しができ、組み立てる際には、筒状空間にハーネス部材を直線的に挿通させるのみで、ハーネス部材を接続でき、メンテナンス性を向上させることができる。
また、基部と上部延出部および前部延出部とで囲まれる空間に電装品を収納することで、構成部品を集中的に配置することが可能となる。
また、ハーネス支持穴の少なくとも一部と筒状空間とが重なることで、ハーネス部材を第1ステーに挿通することがさらに容易となり、その結果、メンテナンス性が向上する。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1の車体前部の拡大正面図である。 図1の車体前部を前方から見た斜視図である。 図1の車体前部を後方から見た斜視図である。 図2のV−V線における左側面断面図である。 図1の車体前部の拡大左側面図である。 車体フレームを前方から見た斜視図である。 車体前部を後方から見た斜視図である。 図6のIX−IX線における面からみた断面図である。 第1ブラケットの拡大斜視図である。 第1ステー周辺部のヘッドパイプを長手軸方向から見た図である。 第1ステー周辺部の平面図である。 第1ステーの平面図である。 第1ステーの左側面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号RRは車体後方を示し、符号LHは車体左方を示し、符号RHは車体右方を示している。さらに、符号UPは車体上方を示し、符号DOWNは車体下方を示している。
図1は、本発明の一実施形態の自動二輪車10の左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12を介して前輪13が支持され、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して後輪16が支持され、車体フレーム11の後部にシート17が支持された長距離走行を想定した鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、自動二輪車10の骨格となる部分であり、ヘッドパイプ21、左右一対のメインフレーム22、左右一対のセンタフレーム23、リアフレーム24、ダウンフレーム26を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム11の前端部を構成し、ヘッドパイプ21に回動自在に支持されたステアリングシャフト15の下端部に操舵可能にフロントフォーク12が支持される。ステアリングシャフト15は、上端部に操向ハンドル31が取付けられ、フロントフォーク12の下端部に車軸32を介して前輪13が支持され、長手方向の中間部に前輪13を上方から覆うフロントフェンダ33が取付けられている。
メインフレーム22は、ヘッドパイプ21から側面視で後方斜め下方に直線状に延びている。センタフレーム23は、各メインフレーム22の後端部から後方に凸となるように略円弧状に湾曲し、最も後方に湾曲する部分から下方寄りの位置にピボット軸35が支持される。ピボット軸35には、上下揺動可能にスイングアーム14の前端部が支持され、スイングアーム14の後端部に車軸36を介して後輪16が支持される。
リアフレーム24は、モノコック樹脂フレームであり、左右一対のメインフレーム22および左右一対のセンタフレーム23に取付けられている。リアフレーム24の後部の内側には、樹脂製の後部燃料タンク38が取付けられている。
ダウンフレーム26は、上部を構成するダウンフレーム上部26Aと、下部を構成する左右一対のダウンフレーム下部26Bとからなる。
ダウンフレーム上部26Aは、ヘッドパイプ21からメインフレーム22より急な角度で略下方に延びている。ダウンフレーム下部26Bは、ダウンフレーム上部26Aの下端部から側面視では下方に延長されるように延びるとともに、左右に分岐し、更に湾曲して略水平に後方に延びて各センタフレーム23の下端部に接続される。
左右のセンタフレーム23には車幅方向に延びる複数のクロスフレーム(不図示)が渡され、上部に設けられたクロスフレームとスイングアーム14側とにはリヤクッションユニット28が渡されている。メインフレーム22とダウンフレーム上部26Aとには、補強フレーム39が渡されている。左右のダウンフレーム下部26Bには、車幅方向に延びて左右を連結するクロスフレーム(不図示)が渡されている。
ダウンフレーム下部26Bおよびピボット軸35にはエンジン41が支持されている。エンジン41は、クランクケース42と、クランクケース42の前部上部から上方に延びるシリンダ部43とを備え、クランクケース43の後部に変速機44が付設されている。
シリンダ部43は、クランクケース42に取付けられたシリンダブロック46と、シリンダブロック46の上端部に取付けられたシリンダヘッド47と、シリンダヘッド47の上部開口を塞ぐヘッドカバー48とを備える。
シリンダブロック46は、その下部がクランクケース42内に挿入され、ピストン(不図示)が上下移動可能に挿入されるシリンダ穴が設けられる。
シリンダヘッド47は、その後面に吸気装置51、前面に排気装置52がそれぞれ接続されている。
吸気装置46は、シリンダヘッド47に設けられた吸気管55と、吸気管55の後端部に接続されたスロットルボディ56と、スロットルボディ56の後端部にコネクティングチューブ57を介して接続されたエアクリーナ58とを備える。シリンダヘッド47からは、吸気管55、スロットルボディ56およびコネクティングチューブ57が略一直線状に後方斜め上方に延びてエアクリーナ58に接続される。
排気装置52は、シリンダヘッド47に設けられた排気マニホールド61と、排気マニホールド61の前端部に接続された排気管62と、排気管62の後端部に接続されたマフラ63とを備える。排気管62は、排気マニホールド61の前端部から下方斜め前方に延び、更に車幅方向右側方そして後方に湾曲して車体右下部を後方へ延び、スイングアーム14の右側方でマフラ63に接続される。
変速機44の出力軸44aにはドライブスプロケット39が取付けられ、ドライブスプロケット39と、後輪16に一体的に設けられたドリブンスプロケット49とにはチェーン65が掛け渡されて、変速機44から後輪16へ駆動力が伝達される。
メインフレーム22、ダウンフレーム26およびエンジン41の一部の両側方には、左右一対の前部燃料タンク66が配置されている。なお、符号67は前部燃料タンク66の給油口を塞ぐキャップである。
ヘッドパイプ21の前部には、前方に突出する第1ステー71が固定され、第1ステー71には、ヘッドライト111やロードブックホルダ129等のラリー用装備73、ウインドスクリーン75等が支持される。
フロントフォーク12の上部およびダウンフレーム26の上部は、両側方から左右一対のシュラウド76で覆われる。エンジン41の前部および下部、燃料タンク66の下部前側は、スキッドプレート77で覆われて保護される。
センタフレーム23の下部には、ステップブラケット81を介して運転者用のステップ82およびサイドスタンド83が支持される。
ここで、符号85はフロントフォーク12の下部を前方から覆う左右一対のフォークカバー、86は操向ハンドル31のグリップを前方から覆うグリップガード、87は後輪16を上方から覆うリヤフェンダ、88は後輪16の前方に配置されたマッドガードである。
図2は、自動二輪車1の車体前部を示す拡大正面図、図3は、図1の自動二輪車1の車体前部を前方から見た斜視図である。図4は、自動二輪車1の車体前部を後方から見た斜視図、図5は、図2のV−V線における左側面断面図である。図6は、自動二輪車1の車体前部の拡大左側面図、図7は、自動二輪車1の車体フレームを前方から見た斜視図である。図8は、車体前部を後方から見た斜視図、図9は、図6のIX−IX線における面から見た断面図である。図10は、第1ブラケットの拡大斜視図、図11は、第1ステー周辺部のヘッドパイプを長手軸方向から見た図、図12は、第1ステー周辺部の平面図である。
図2から図9に示すように、車体フレーム11のヘッドパイプ21には、車体前部ユニット90が取付けられており、車体前部ユニット90は、ヘッドパイプ21の前部に複数のボルト98で着脱自在に取付けられた第1ステー71を備えている。
図13は、第1ステー71の平面図であり、図14は、第1ステー71の側面図である。本実施形態においては、第1ステー71、後述するオイルクーラステー112および第2ステー123により、フロントカウルステー140を構成するものである。
第1ステー71は、例えば、炭素繊維樹脂などの樹脂から構成されるものであり、図8から図14に示すように、第1ステー71は、左右対称に成型された前部左ステー91および前部右ステー92を備えている。
前部左ステー91および前部右ステー92は、中央付近でヘッドパイプ21とほぼ平行となるように延びる基部93と、基部93の後側に延びるヘッドパイプ取付部94と、基部93の上部から前上方に延びる上部延出部95と、上部延出部95の前部に設けられ、前下方に延出される前部延出部96と、を備えている。基部93には、一部を内側に膨出させてなる接続部97が形成されており、前部左ステー91の接続部97と前部右ステー92の接続部97とを、互いに当接させた状態で、締結部材としてのボルト98で締結することで、前部左ステー91と前部右ステー92とを一体に形成するものである。
ヘッドパイプ取付部94の先端部は、ヘッドパイプ21に設けられたブラケット99に取り付けられ、これにより、ヘッドパイプ21に第1ステー71を固定するように構成される。
そして、第1ステー71を、樹脂からなる前部左ステー91と前部右ステー92との2分割構造とし、ボルト98を用いて接続部97を介して互いに締結することにより構成するようにしているので、第1ステー71の剛性を向上させつつ、軽量で、簡易な構造とすることができる。また、ヘッドパイプ21前方の重量を軽量化することができるので、車両重心を低くすることができる。
図5および図9に示すように、第1ステー71は、ヘッドパイプ21に固定された状態で、ヘッドパイプ21と、第1ステー71の基部93、接続部97およびヘッドパイプ取付部94とにより囲まれる部分に、筒状空間100が形成されるように構成される。
筒状空間100の接続部97の上方内面は、図13および図14に示すように、第1ブラケット支持部101とされており、第1ブラケット支持部101には、第1ブラケット102が第1ステー71の基部93の間を橋渡しするように支持される。第1ブラケット102は、ハーネス部材103を上下方向に指向させる面102aと、前後方向に指向させる面102bとを備えており、第1ブラケット102の各面102a,102bには、複数のハーネス支持穴104が形成されている。第1ブラケット102の各面102a,102bは互いに略直交した面であるため、ハーネス部材103の接続と取り外しが容易となる。
また、第1ブラケット支持部101は、ヘッドパイプ取付部94から幅方向に延出させて進行方向に対して傾斜した面とされ、かつ、第1ブラケット102がハーネス部材103を上下方向に指向させる面102aから上方に延在することにより、第1ブラケット当接部102cが形成される。この第1ブラケット当接部102cを介して第1ブラケット102と第1ステー71とを強固に支持するので、第1ステー71を軽量で簡易な構造とすることができる。
筒状空間100には、操向ハンドル31に設けられる各種補機類135に接続されるハーネス部材103がひとまとめに配索されるように構成されており、これら筒状空間100に配索されるハーネス部材103は、車体フレーム11に搭載される図示しないバッテリやECUを含む電装品などに接続される。
操向ハンドル31に設けられる補機類135としては、例えば、メイントリップメータ等のマルチ操作スイッチ、エンジン操作スイッチ、ホーンスイッチ、エンジン41のメインスイッチ、スタータスイッチ等がある。
これら各ハーネス部材103の端部には、コネクタ105が取付けられている。第1ブラケット102のハーネス支持穴104には、図10に示すように、操向ハンドル31に設けられる各種補機類135のハーネス部材103のコネクタ105が固定されており、各ハーネス支持穴104には、ハーネス部材103が1本ずつ固定される。ハーネス部材103のコネクタ105には、筒状空間100に配索されるハーネス部材103を接続することができ、第1ブラケット102において、筒状空間100に配索されるハーネス部材103と、操向ハンドル31の各種補機類135に接続されるハーネス部材103とを分離可能としている。
すなわち、第1ブラケット102の上面側に、操向ハンドル31に設けられる各種補機類135のハーネス部材103のコネクタ105を固定することで、第1ブラケット102の下方に設置される車体側の電装品などのハーネス部材103を第1ブラケット102上で接続または取り外しすることができるように構成される。
このように構成することにより、第1ブラケット102の下面側のハーネス部材103を筒状空間100にまとめて配索することができるため、構成部品を集中して配置することができ、第1ブラケット102において、第1ブラケット102に固定されるハーネス部材103と第1ブラケット102の上面側に配置されるハーネス部材103とを、筒状空間100を介して接続または取り外すことができる。すなわち、第1ブラケットの上下に配置されるハーネス部材を分離可能に支持することができるので、筒状空間100からハーネス部材103を上下方向に引き抜くのみでハーネス部材103の取り外しが可能となる。また、組み立てる際には、筒状空間100にハーネス部材103を直線的に挿通させるのみで、ハーネス部材103を接続できるので、メンテナンス性を向上させることができる。
また、第1ステー71に設けられるハーネス支持穴104の少なくとも一部は、ヘッドパイプ21の長手軸方向から見たときに、筒状空間100と重なるように構成される。これにより、ハーネス部材103の挿通がさらに容易となり、その結果、メンテナンス性が向上する。
さらに、ハーネス部材103の前方に第1ステー71の接続部97が配置されるため、接続部97によりハーネス部材103のコネクタ105の前方を保護することが可能となる。
また、ハーネス部材103を1本ずつ第1ブラケット102に固定するようにしているので、カプラを用いた場合のように余計なハーネス部材103を分離させる必要がなく、メンテナンス性を向上させることができる。さらに、第1ブラケット102が前部左ステー91と前部右ステー92とを橋渡しするので、第1ステー71の剛性を高めることができる。その結果、第1ステー71をさらに軽量化することができる。
第1ステー71には、上部延出部95の先端部には、ヘッドライトステー110が固定され、ヘッドライトステー110には、ヘッドライト111が取付けられる。
第1ステー71の前部延出部96の先端部には、オイルクーラステー112が固定される。
オイルクーラステー112は、第1ステー71の前部延出部96の先端部に連結される上部前方突出部113と、第1ステー71の基部93の下端部分に連結される下部前方突出部114と、上部前方突出部113と下部前方突出部114とに連結されるクロス部115と、クロス部115の前方に配置されたオイルクーラ支持部116と、上部前方突出部の前部延出部96より後方に設けられる機器支持部117とを備える。
オイルクーラ支持部116には、オイルクーラ118が取付けられる。機器支持部117には、例えば、車両情報を記録する電装品119が取付けられており、この電装品119は、第1ステー71の基部93と、上部延出部95と、前部延出部96とで囲まれる空間に位置するように構成される。
第1ステー71の基部93の前側には、機器取付ステー120が設けられ、機器取付ステー120には、例えば、競技の主催者側から渡されるレギュレーション部品である救難信号発信装置等の電装品121がゴムバンド(図示せず)により取付けられる。
このように電装品119,121を配置することで、構成部品を集中的に配置することが可能となる。
また、図4から図6および図8に示すように、第1ステー71には、例えば、アルミニウムなどの金属材料からなる第2ステー123が取付けられている。
第2ステー123の両側には、支持板124が設けられ、第2ステー123は、上下面および前後面が開放された形状とされている。第2ステー123は、各支持板124の内側に支持され、前後方向のほぼ中央部分に位置する第2ブラケット125を備えている。
第2ブラケット125の上部前方には、台座126が前方に突出して支持されており、台座126には、複数(例えば、3つ)のアンテナ本体127から構成される送受信用GPSアンテナ128が取付けられている。また、図5に示すように、第2ステー123の後方には、ヘッドライト111のON・OFFスイッチ等の電装品136および後述するロードブックホルダ129のステー122に取付けられた燃料残量計等の電装品137がそれぞれ取付けられている。
第2ステー123の上方には、ロードブックホルダ129が固定されている。ロードブックホルダ129は、例えば、競技のスタート地点からの距離等が記載された複数枚の地図からなるロードブックを保持するとともに巻き取りによりページ送り等を行うことが可能な装置である。
ロードブックホルダ129は、その側面に、ロードブックを巻き取るアクチュエータ130を備える。ロードブックホルダ129の左上方にはメイントリップメータ、燃料残量計、スピードキャップ等の計器類131が配置されている。
第2ブラケット125のハーネス支持穴132の後面側には、例えば、車両に搭載される電装品等に直接接続されるハーネス部材103や第1ブラケット102のハーネス部材103のコネクタ105に接続されるハーネス部材103のコネクタ133が固定されるように構成される。このコネクタ105に、第2ステー123の上方に設置される各種電装品136,137に接続されるハーネス部材103の一部を、第2ブラケット125の前面側から接続することができるように構成される。
これにより、第2ブラケット125において、第2ブラケット125の後面側に配索されるハーネス部材103と、第2ステー123の上方に配置される各種電装品136,137に接続されるハーネス部材103とを分離可能としている。すなわち、第2ブラケット125において、第2ブラケット125の後面側にハーネス部材103のコネクタ133を固定することで、第2ステー123の上方に設置される各種補機類135のハーネス部材103を第2ブラケット125上で前後方向に接続または取り外しすることができるように構成される。また、第2ステー123の前面側に開口が形成されており、ハーネス部材103の接続または取り外し作業を直線的に行うことができるので、容易に行うことが可能となる。
なお、第2ステー123の上方に配置される各種機器としては、例えば、ロードブックホルダ129、ヘッドライト111、計器類131等がある。
また、第2ステー123およびオイルクーラステー112には、フロントカウルとしてのウインドスクリーン75が取付けられている。ウインドスクリーン75は、透明で、操向ハンドル31から前方に離れた位置で計器類やロードブックホルダ129等を前方から覆っている。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車の前部構造は、第1ステー71を、樹脂からなる前部左ステー91と前部右ステー92との2分割構造とし、接続部97を介して互いに締結することにより構成するようにしているので、第1ステー71の剛性を向上させつつ、軽量で、簡易な構造とすることができる。また、ヘッドパイプ21前方の重量を軽量化することができるので、車両重心を低くすることができる。
また、第1ステー71に第1ブラケット102を取付け、第1ブラケット102の下方の筒状空間100内部に操向ハンドル31に設けられる補機類135に接続されるハーネス部材103を配索するようにしているので、構成部品を集中して配置することができる。また、ハーネス部材103の前方に接続部97が配置されるため、接続部97によりハーネス部材103の前方を保護することが可能となる。
また、第1ブラケット102が前部左ステー91と前部右ステー92とを橋渡しするので、第1ステー71の剛性を高めることができる。その結果、第1ステー71をさらに軽量化することができる。
さらに、第1ブラケット102の上下に配置されるハーネス部材103を分離可能に支持するようにしているので、筒状空間100からハーネス部材103を引き抜くのみでハーネス部材103の取り外しが可能となる。また、組み立てる際には、筒状空間100にハーネス部材103を直線的に挿通させるのみで、ハーネス部材103を接続できるので、メンテナンス性を向上させることができる。
また、第1ブラケット102にハーネス部材103を1本ずつ固定するようにしているので、カプラを用いた場合のように余計なハーネス部材103を分離させる必要がなく、メンテナンス性を向上させることができる。
また、ヘッドパイプ21の長手軸方向から見たときに、第1ステー71に設けられるハーネス支持穴104の少なくとも一部は、筒状空間100と重なるようにしているので、ハーネス部材103の挿通がさらに容易となり、その結果、メンテナンス性が向上する。
なお、前記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、パワーユニットとしてエンジン50を用いた場合の例について説明したが、例えば、パワーユニットとしてモータを用いた場合でも本発明を適用することができる。
21 ヘッドパイプ
31 操向ハンドル
71 第1ステー
75 ウインドスクリーン
91 前部左ステー
92 前部右ステー
93 基部
94 ヘッドパイプ取付部
95 上部延出部
96 前部延出部
97 接続部
98 締結部材であるボルト
100 筒状空間
101 第1ブラケット支持部
102 第1ブラケット
102c 第1ブラケット当接部
103 ハーネス部材
104 ハーネス支持穴
105 コネクタ
110 ヘッドライトステー
111 ヘッドライト
112 オイルクーラステー
118 オイルクーラ
119,121,136,137 電装品
123 第2ステー
125 第2ブラケット
129 ロードブックホルダ
135 補機類
140 フロントカウルステー

Claims (4)

  1. フロントカウルを自動二輪車の車体フレーム前部に取付けるためのフロントカウルステー(140)を備えた自動二輪車の前部構造において、
    前記車体フレームのヘッドパイプ(21)に支持される第1ステー(71)は、樹脂製であって、左右に分割して構成され、
    前記左右に分割された第1ステー(71)は、一部を内側に膨出させて形成される接続部(97)にて互いに当接し、締結部材(98)によって互いに締結され、
    前記ヘッドパイプ(21)と前記接続部(97)を含む第1ステー(71)とで囲まれることによって筒状に形成される筒状空間(100)を備え、
    前記筒状空間(100)内部に前記ヘッドパイプ(21)に軸支される操向ハンドル(31)に設けられる補機類(135)に接続されるハーネス部材(103)が配索されることを特徴とする自動二輪車の前部構造。
  2. 前記接続部(97)の上方には、前記左右の第1ステー(71)を橋渡しするように支持される第1ブラケット(102)が備えられ、前記筒状空間(100)内部に配索される前記ハーネス部材(103)は、前記第1ブラケット(102)にて分離可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の前部構造。
  3. 前記第1ステー(71)は、前記ヘッドパイプ(21)に支持され前記接続部(97)を形成する基部(93)と、前記基部(93)の上部から前上方に延出する上部延出部(95)と、前記上部延出部(95)の前部に接続され、前下方に延出される前部延出部(96)とで形成され、前記基部(93)と前記上部延出部(95)および前記前部延出部(96)とで囲まれる空間には、電装品(119,121,136,137)が収納されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動二輪車の前部構造。
  4. 前記ヘッドパイプ(21)を長手軸方向から見たときに、前記第1ステー(71)に設けられるハーネス支持穴(104)の少なくとも一部は、前記筒状空間(100)と重なることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動二輪車の前部構造。
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