JP2016068757A - 船舶推進機 - Google Patents

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Takayoshi Suzuki
孝佳 鈴木
徳由 平岡
Noriyoshi Hiraoka
徳由 平岡
昭博 尾上
Akihiro Onoe
昭博 尾上
敦 汲田
Atsushi Kumita
敦 汲田
嘉章 田阪
Yoshiaki Tasaka
嘉章 田阪
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Abstract

【課題】ユーザがアクセルグリップの回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することが可能で、かつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことが可能な船舶推進機を提供する。
【解決手段】この船舶推進機は、動力源と、動力源に対し前方に延びた操舵用ハンドルと、操舵用ハンドルに移動可能に取り付けられたアクセルグリップとを備える。アクセルグリップの移動領域は、前進方向への駆動力を動力源から得るためにアクセルグリップを回転軸線周りに回転操作可能な前進回転領域910と、後進方向への駆動力を動力源から得るためにアクセルグリップを回転軸線周りに回転操作可能な後進回転領域920と、前進回転領域910と後進回転領域920との間に設けられ、アクセルグリップを回転軸線が延びる方向に移動可能な軸移動領域930とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、船舶推進機に関し、特に、アクセルグリップを備える船舶推進機に関する。
従来、アクセルグリップを備える船舶推進機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
一般に、船舶推進機には、動力源から発生する前進方向または後進方向への駆動力を調整するためのアクセルグリップが設けられている。船体の前後進を微調整する場合には、前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップを切り替える操作が繰り返される。この場合、アクセルグリップを切り替える操作に対して船体が応答するまでにタイムラグがある。このため、ユーザは、前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップが切り替わったことを認識しにくい。このような問題を解決するものとして上記特許文献1が知られている。
上記特許文献1には、動力源と、動力源に対し前方に延びた操舵用ハンドルと、操舵用ハンドルに移動可能に取り付けられたアクセルグリップとを備える船舶推進機が開示されている。アクセルグリップの移動領域は、前進方向への駆動力を動力源から得るためにアクセルグリップを回転軸線周りに回転操作可能な前進回転領域と、後進方向への駆動力を動力源から得るためにアクセルグリップを回転軸線周りに回転操作可能な後進回転領域とを含む。操作ハンドルの軸部には、アクセルグリップと係合可能な係合部材が設けられている。アクセルグリップは、アクセルグリップと係合部材とが係合した状態において、前進回転領域および後進回転領域に回転不能となるように構成されている。係合部材は、ユーザによりアクセルグリップが握られている状態で、押下可能に構成されている。アクセルグリップは、ユーザにより係合部材が押下されることにより、アクセルグリップと係合部材との係合状態が解除された状態で回転可能となる。これらにより、前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップを切り替える場合に、アクセルグリップが係合部材と係合した状態で一旦固定されるので、ユーザはこの係合状態を解除することによりアクセルグリップの回転領域が切り替わることを認識することができる。
特開2014−46745号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された船舶推進機では、前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップを切り替える場合には、アクセルグリップと係合部材との係合状態を解除する必要がある。このため、ユーザがアクセルグリップの回転領域が切り替わることを認識することができるものの、前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップを切り替える操作が煩雑になるとともに、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行えないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザがアクセルグリップの回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することが可能で、かつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことが可能な船舶推進機を提供することである。
この発明の一の局面による船舶推進機は、動力源と、動力源に対し前方に延びた操舵用ハンドルと、操舵用ハンドルに移動可能に取り付けられたアクセルグリップとを備え、アクセルグリップの移動領域は、前進方向への駆動力を動力源から得るためにアクセルグリップを回転軸線周りに回転操作可能な前進回転領域と、後進方向への駆動力を動力源から得るためにアクセルグリップを回転軸線周りに回転操作可能な後進回転領域と、前進回転領域と後進回転領域との間に設けられ、アクセルグリップを回転軸線が延びる回転軸線方向に移動可能な軸移動領域とを含む。
この発明の一の局面による船舶推進機では、上記のように、アクセルグリップを回転軸線が延びる回転軸線方向に移動可能な軸移動領域を前進回転領域と後進回転領域との間に含むようにアクセルグリップの移動領域を構成する。これにより、前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップを切り替える場合にアクセルグリップと係合部材との係合状態を解除する必要がある構成と異なり、軸移動領域を経由させて前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップを切り替えるように構成することができる。その場合には、ユーザがアクセルグリップの回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。その結果、アクセルグリップの回転領域の切り替えに関する操作性を向上させることができる。
また、上記のように構成することより、前進回転領域および後進回転領域の一方側において回転可能な状態から前進回転領域および後進回転領域の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップを切り替える際に、アクセルグリップと係合部材との係合状態を解除可能なアクセルグリップの位置をユーザが握っておく必要がある構成と異なり、アクセルグリップを操作する際にユーザの姿勢が制限される(アクセルグリップの握る位置が限定される)のを抑制することができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、前進回転領域および後進回転領域は、回転軸線方向において互いに異なる位置に配置されている。このように構成すれば、前進回転領域および後進回転領域を回転軸線方向において離間して配置することができるので、ユーザが回転軸線方向の位置の相違に基づいて前進回転領域および後進回転領域を容易に認識することができる。
この場合、好ましくは、前進回転領域と後進回転領域とは、回転軸線方向から見て互いに重ならないように配置され、アクセルグリップの回転方向は、前進回転領域と後進回転領域とにおいて、逆方向である。このように構成すれば、アクセルグリップの回転方向が前進回転領域と後進回転領域とにおいて同じ場合と異なり、前進回転領域および後進回転領域をより容易に認識することができる。また、回転軸線周りの位置の相違に基づいて、前進回転領域および後進回転領域をより容易に認識することができる。
上記前進回転領域および後進回転領域が回転軸線方向において互いに異なる位置に配置されている構成において、好ましくは、前進回転領域と後進回転領域とは、回転軸線方向から見て互いに重なるように配置され、アクセルグリップの回転方向は、前進回転領域と後進回転領域とにおいて、同じ方向である。このように構成すれば、アクセルグリップの回転方向が前進回転領域と後進回転領域とにおいて逆方向である場合と異なり、回転軸線方向から見た、前進回転領域と後進回転領域とを配置するためのスペース(回転角度範囲)を小さくすることができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、軸移動領域は、前進方向および後進方向のいずれの方向への駆動力も発生させないニュートラル領域を含む。このように構成すれば、ニュートラル領域を経由させなければ、アクセルグリップを前進回転領域および後進回転領域のいずれか一方側から他方側に回転させることができない。その結果、前進または後進駆動の状態から逆方向への駆動状態に切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。また、前進または後進駆動の状態から逆方向への駆動状態に切り替える際に、動力源に余分な負荷が掛かるのを抑制することができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、前進回転領域および後進回転領域は、回転軸線方向において略同じ位置に設けられており、アクセルグリップの回転方向は、前進回転領域と後進回転領域とにおいて、逆方向であり、アクセルグリップは、軸移動領域を経由して、前進回転領域において回転操作可能な状態から後進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている。このように構成すれば、前進回転領域および後進回転領域を回転軸線方向において離間して配置しない場合でも、アクセルグリップの回転方向を前進回転領域と後進回転領域とにおいて逆方向にすることにより、前進回転領域および後進回転領域を容易に認識することができる。また、アクセルグリップの前進回転領域と後進回転領域とを回転軸線方向において離間して配置する場合と異なり、平面視における、前進回転領域と後進回転領域とを配置するためのスペース(回転軸線方向の長さ)を小さくすることができる。
この場合、好ましくは、前進回転領域と後進回転領域とは、互いに、軸移動領域により分断されている。このように構成すれば、前進回転領域および後進回転領域を回転軸線方向において離間して配置しない場合でも、軸移動領域により前進回転領域および後進回転領域を分断することにより、前進回転領域および後進回転領域をより容易に認識することができる。
上記前進回転領域と後進回転領域とが互いに軸移動領域により分断されている構成において、好ましくは、アクセルグリップは、前進回転領域および後進回転領域に対して回転軸線方向にオフセットした中立回転領域を経由して、前進回転領域において回転操作可能な状態から後進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている。このように構成すれば、中立回転領域を経由させた上で、アクセルグリップを前進回転領域において回転操作可能な状態から後進回転領域において回転操作可能な状態に切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、アクセルグリップは、軸移動領域を経由して、前進回転領域において回転操作可能な状態から後進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるとともに、軸移動領域を経由せずに、後進回転領域において回転操作可能な状態から前進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている。このように構成すれば、アクセルグリップの前進回転領域から後進回転領域に切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。また、複雑な操作を行わなくても、アクセルグリップを後進回転領域において回転操作可能な状態から前進回転領域において回転操作可能な状態に容易に切り替えることができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、アクセルグリップの前進回転領域における最大回転操作角度は、アクセルグリップの後進回転領域における最大回転操作角度よりも大きい。このように構成すれば、前進回転領域または後進回転領域のいずれの回転領域にアクセルグリップを回転したかを容易に認識することができるとともに、前進させるための出力を容易に微調整することができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、軸移動領域は、前進方向および後進方向のいずれの方向への駆動力も発生させないニュートラル領域を含み、ニュートラル領域に位置させるようにアクセルグリップを付勢する付勢部材をさらに備える。このように構成すれば、前進回転領域および後進回転領域においてアクセルグリップが出力を発生させない状態にされた場合に、ユーザが手を離してもアクセルグリップをニュートラル領域に配置することができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、動力源は、電動モータである。このように構成すれば、電動モータを動力源とする船舶推進機において、ユーザがアクセルグリップの回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップを切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができるとともに、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。
上記一の局面による船舶推進機において、好ましくは、アクセルグリップに接続されるシャフト部材と、シャフト部材を支持する操舵用ハンドル筺体とをさらに備え、シャフト部材は、第1係合部を含み、操舵用ハンドル筺体は、第1係合部に係合する第2係合部を含み、シャフト部材の第1係合部と操舵用ハンドル筺体の第2係合部とが互いに係合した状態で、軸移動領域に対応する第1係合領域において、シャフト部材が操舵用ハンドル筺体に対して回転軸線方向に移動可能であり、かつ、前進回転領域に対応する第2係合領域および後進回転領域に対応する第3係合領域において、それぞれ、シャフト部材が操舵用ハンドル筺体に対して回転軸線周りに回転可能である。このように構成すれば、シャフト部材の第1係合部と操舵用ハンドル筺体の第2係合部とを係合させたままでアクセルグリップの回転および軸方向移動を行うことができるので、シャフト部材の第1係合部を操舵用ハンドル筺体の第2係合部によりガイドさせ、所定の位置に移動させることができる。その結果、アクセルグリップを正確に操作することができる。
本発明によれば、上記のように、ユーザがアクセルグリップの回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップの回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。
本発明の第1実施形態による船舶推進機の全体構造を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による船舶推進機の操作ハンドルの構造を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による船舶推進機のZ2方向から見た第1係合部および第2係合部の係合状態を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態による船舶推進機のシャフト部材を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による船舶推進機のシャフト部材およびフリクションプレートを示した図である。 本発明の第1実施形態による船舶推進機のアクセルグリップの動作を模式的に示した図である。 図3のVII−VII線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による船舶推進機のアクセルグリップを示した平面図である。 本発明の第1実施形態による船舶推進機のアクセルグリップを回転軸線方向から見た側面図である。 本発明の第2実施形態による船舶推進機のZ2方向から見た第1係合部および第2係合部の係合状態を模式的に示した図である。 本発明の第2実施形態による船舶推進機のアクセルグリップの動作を模式的に示した図である。 本発明の第3実施形態による船舶推進機のZ2方向から見た第1係合部および第2係合部の係合状態を模式的に示した図である。 本発明の第3実施形態による船舶推進機のアクセルグリップの動作を模式的に示した図である。 本発明の第4実施形態による船舶推進機のZ2方向から見た第1係合部および第2係合部の係合状態を模式的に示した図である。 本発明の第4実施形態による船舶推進機のZ2方向から見た第1係合部および第2係合部の係合状態を模式的に示した図である。 本発明の第4実施形態による船舶推進機のアクセルグリップの動作を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態の変形例による船舶推進機のアクセルグリップの回転操作角度と動力源から発生されるトルクとの関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態による船舶推進機1の構造について説明する。なお、図に示した、「FWD」は、船体の前進方向を示し、「BWD」は、船体の後進方向を示している。
図1に示すように、船舶推進機1は、動力源2と、ドライブシャフト3と、ギヤ部4と、プロペラシャフト5と、ECU(Engine Control Unit)6とを備えている。動力源2およびECU6には、船体50に配置されているバッテリ7から電力が供給される。船舶推進機1は、操舵用ハンドル8を備えている。船舶推進機1は、ブラケット50aを介して船体50に取り付けられる。
動力源2は、正転および反転可能な電動モータを含んでいる。
ドライブシャフト3の上端部は、動力源2に接続されている。ドライブシャフト3の下端部には、後述するピニオンギア4aが取り付けられている。ドライブシャフト3は、動力源2の駆動に伴い、回転軸線A1周りに回転される。
ギヤ部4は、ピニオンギア4aと、傘歯車4bとを含んでいる。ピニオンギア4aおよび傘歯車4bは、互いに噛合している。
プロペラシャフト5は、ドライブシャフト3と直交する方向に延びる。プロペラシャフト5の後端部には、プロペラ5aが取り付けられている。プロペラシャフト5は、ドライブシャフト3の駆動力がギヤ部4を介して伝達されることにより回転軸線A2を中心に回転する。
ECU6は、CPUおよび記憶部などを含んでいる。ECU6は、ユーザによるアクセルグリップ82の操作に基づいて、動力源2の動作を制御する。
図2に示すように、操舵用ハンドル8は、操舵用ハンドル筺体81と、アクセルグリップ82と、シャフト部材83と、フリクションプレート84aとを備えている。操舵用ハンドル8は、ニュートラル矯正板85aと、付勢部材86と、回転角度検出センサ87と、緊急停止スイッチ88とを備えている。操舵用ハンドル8は、動力源2に対し前方(プロペラシャフト5が延びる方向、図1参照)に延びている。操舵用ハンドル8は、船体50の後端に配置されたブラケット50aを中心に船体50の左右方向に回動させることにより、船舶推進機1を船体50に対して回転させ、船舶推進機1の推力を付与する方向を変更する機能を有している。この際、アクセルグリップ82が、後述する前進回転領域910(図6参照)および後進回転領域920(図6参照)のいずれかの位置で操作されることにより、動力源2がコントロールされる。
操舵用ハンドル筺体81は、シャフト部材83およびニュートラル矯正板85aなどを収容するケース部材である。操舵用ハンドル筺体81は、第2係合部811を含んでいる。
第2係合部811は、操舵用ハンドル筺体81の内表面の上側部分に形成された溝部である。図3に示すように、第2係合部811は、概略的には、直線が折れ曲がった形状を有している。具体的には、第2係合部811のうち後述する第1係合領域930aに対応する部分は、X方向に長手方向を有する。第2係合部811のうち後述する第2係合領域910aおよび後述する第3係合領域920aに対応する部分は、それぞれ、X方向に垂直な方向(Y方向)に長手方向を有する。第2係合部811のうち第2係合領域910aおよび第3係合領域920aに対応する部分は、それぞれ、逆方向に延びている。第2係合領域910aおよび第3係合領域920aに対応する部分は、それぞれ、第1係合領域930aに対応する部分のX方向の両端部近傍と接続されている。第2係合部811は、シャフト部材83の第1係合部833に係合する。第2係合部811は、後述する第2係合領域910aにおけるシャフト部材83の第1係合部833のY2側への回動を規制するストッパ811aを備えている。また、第2係合部811は、後述する第3係合領域920aにおけるシャフト部材83の第1係合部833のY1側への回動を規制するストッパ811bを備えている。なお、本明細書において、X方向とは、シャフト部材83の長手方向を示す概念である。
図2に示すように、アクセルグリップ82は、操舵用ハンドル8のX1方向端部に配置されている。アクセルグリップ82は、操舵用ハンドル8に移動可能に取り付けられている。アクセルグリップ82は、図6に示すように、回転軸線A3周りに回転操作可能な前進回転領域910と、回転軸線A3周りに回転操作可能な後進回転領域920と、回転軸線A3が延びる方向(X方向)に移動可能な軸移動領域930とに移動可能である。図6では、軸移動領域930に配置されているアクセルグリップ82を斜線で示している。アクセルグリップ82の詳細については、後述する。なお、本明細書において、X1方向とは船舶推進機1から遠ざかる方向を示し、X2方向とは船舶推進機1に近づく方向を示す概念である。
図2に示すように、シャフト部材83は、X1方向の端部近傍でアクセルグリップ82に固定的に接続されている。シャフト部材83は、操舵用ハンドル筺体81により支持されている。シャフト部材83は、概略的には、X方向に延びる軸状(図4参照)部材である。シャフト部材83は、凹部831と、縮径部832と、第1係合部833とを有している。第1係合部833は、上方に向け突出するボス状に形成されている。
図5に示すように、フリクションプレート84aは、リング状の板部材である。フリクションプレート84aは、内周部の下部から上方(Z1方向)に突出する凸部841aを含んでいる。凸部841aは、シャフト部材83の凹部831と回転軸線A3方向には係合せず、回転方向に係合している。これにより、シャフト部材83は、フリクションプレート84aに対して独立して回転軸線A3方向(X方向)に移動可能である。そして、シャフト部材83は、シャフト部材83の回転方向にフリクションプレート84aとともに回転可能である。図2に示すように、フリクションプレート84aに隣接するようにフリクション調整機構84bが設けられている。フリクションプレート84aとフリクション調整機構84bとの接触度合いが調整されることにより、シャフト部材83が回転する際の抵抗力が調整される。
ニュートラル矯正板85aは、下端部に磁石851aを有する板状の部材である。ニュートラル矯正板85aは、X方向から見て、略中央部に孔部852aを含んでいる。ニュートラル矯正板85aの孔部852aは、シャフト部材83の縮径部832と係合する。孔部852aは、シャフト部材83の縮径部832の両外側の部分より内径が小さい。ニュートラル矯正板85aは、縮径部832の両外側の部分により挟み込まれている。これにより、シャフト部材83は、ニュートラル矯正板85aとともに回転軸線A3方向(X方向)に移動可能である。また、シャフト部材83は、シャフト部材83の回転方向にニュートラル矯正板85aに対して独立して移動可能である。言い換えると、シャフト部材83が回転しても、ニュートラル矯正板85aは回転しない。
シャフト部材83の回転軸線A3方向(X方向)における磁石851aの位置は、操舵用ハンドル筺体81に設けられた磁気センサ85b(851b、852b)により検出される。ECU6は、磁気センサ85bにより検出された情報を取得し、アクセルグリップ82のX方向の位置を判断する。具体的には、X1方向の磁気センサ851bにより磁石851aが検出された場合には、ECU6は、アクセルグリップ82が前進回転領域910に配置されていると判断する。X2方向の磁気センサ852bにより磁石851aが検出された場合には、ECU6は、アクセルグリップ82が後進回転領域920に配置されていると判断する。磁気センサ851bおよび852bのいずれによっても、磁石851aが検出されない場合には、ECU6は、アクセルグリップ82が軸移動領域930に配置されていると判断する。
付勢部材86は、一対設けられている。一対の付勢部材86は、X方向の両側からニュートラル矯正板85aの上部を挟み込んでいる。付勢部材86は、アクセルグリップ82が軸移動領域930に移動された際に、アクセルグリップ82をニュートラル領域930n(図6参照)に位置させるようにニュートラル矯正板85aを付勢することが可能である。
回転角度検出センサ87は、シャフト部材83のX2方向の端部の近傍に配置されている。回転角度検出センサ87には、シャフト部材83のX2方向の端部が回転可能に挿入されている。回転角度検出センサ87は、アクセルグリップ82が回転操作された際のシャフト部材83の回転角度を検出する。ECU6は、回転角度検出センサ87により検出された情報を取得し、アクセルグリップ82の回転操作角度を判断する。
緊急停止スイッチ88は、緊急停止コード881を引っ張ることによりクリップ882が外れ、船舶推進機1を緊急停止させることが可能である。
アクセルグリップ82の詳細について説明する。
図6に示すように、アクセルグリップ82の移動領域900は、前進方向への駆動力を動力源2(図2参照)から得るためにアクセルグリップ82を回転軸線A3周りに回転操作可能な前進回転領域910を含む。また、アクセルグリップ82の移動領域900は、後進方向への駆動力を動力源2から得るためにアクセルグリップ82を回転軸線A3周りに回転操作可能な後進回転領域920を含む。アクセルグリップ82は、前進回転領域910および後進回転領域920のそれぞれにおいて、回転軸線A3を中心とする円弧上の軌跡を描くように回転することが可能である。具体的には、前進回転領域910において、アクセルグリップ82の回転開始点Ps1が、回転軸線A3を中心としてY2側に円弧上の軌跡を描く。また、後進回転領域920において、アクセルグリップ82の回転開始点Ps2が、回転軸線A3を中心としてY1側に円弧上の軌跡を描く。なお、本明細書において、前進回転領域910とは、アクセルグリップ82の回転開始点Ps1が、回転軸線A3を中心としてY2方向に移動可能な領域を示す概念である。また、後進回転領域920とは、アクセルグリップ82の回転開始点Ps2が、回転軸線A3を中心としてY1方向に移動可能な領域を示す概念である。
また、アクセルグリップ82の移動領域900は、前進回転領域910と後進回転領域920との間に設けられ、アクセルグリップ82を回転軸線A3が延びる方向(X方向)に移動可能な軸移動領域930を含む。軸移動領域930は、前進方向および後進方向のいずれの方向への駆動力も発生させないニュートラル領域930nである。前進回転領域910と後進回転領域920とは、互いに、軸移動領域930により分断されている。アクセルグリップ82の回転方向を変更することにより、動力源2としての電動モータ(図1参照)の正転および反転を切り替えることが可能である。なお、本明細書において、軸移動領域930とは、アクセルグリップ82の回転開始点Ps1とアクセルグリップ82の回転開始点Ps2との間の領域を示す概念である。
前進回転領域910および後進回転領域920は、回転軸線A3方向において互いに異なる位置に配置されている。具体的には、前進回転領域910は、軸移動領域930のX1方向端部近傍と接続され、後進回転領域920は、軸移動領域930のX2方向端部近傍と接続されている。前進回転領域910および後進回転領域920は、軸移動領域930を挟むように配置されている。前進回転領域910と後進回転領域920とは、回転軸線A3方向から見て互いに重ならないように配置されている。アクセルグリップ82の回転方向は、前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて、逆方向である。
図3に示すように、前進回転領域910は、シャフト部材83(図4参照)の第1係合部833と操舵用ハンドル筺体81の第2係合部811とが係合する第2係合領域910aに対応している。後進回転領域920は、第1係合部833と第2係合部811とが係合する第3係合領域920aに対応している。軸移動領域930は、第1係合部833と第2係合部811とが係合する第1係合領域930aに対応している。
シャフト部材83(図4参照)は、シャフト部材83の第1係合部833と操舵用ハンドル筺体81の第2係合部811とが互いに係合した状態(以下、係合状態という)で、軸移動領域930(図6参照)に対応する第1係合領域930aにおいて、シャフト部材83が操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3方向(X方向、図6および図7参照)に移動可能である。また、シャフト部材83は、係合状態で、前進回転領域910(図6参照)に対応する第2係合領域910aにおいて、シャフト部材83が操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3周りに回転(図6参照)可能である。また、シャフト部材83は、係合状態で、後進回転領域920(図6参照)に対応する第3係合領域920aにおいて、シャフト部材83が操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3周りに回転(図6参照)可能である。これにより、シャフト部材83は、シャフト部材83の第1係合部833が操舵用ハンドル筺体81の第2係合部811によりガイドされながら操舵用ハンドル筺体81に対して移動または回転可能である。
図6に示すように、アクセルグリップ82は、回転軸線A3方向に軸移動領域930を経由することにより、前進回転領域910において回転操作可能な状態から後進回転領域920において回転操作可能な状態に切り替えられるとともに、回転軸線A3方向に軸移動領域930を経由することにより、後進回転領域920において回転操作可能な状態から前進回転領域910において回転操作可能な状態に切り替えられる。
アクセルグリップ82は、前進回転領域910において、前進時の最大出力を発生する最大回転操作角度θfだけY2側に回転可能である。この際、まず、磁気センサ851bによるニュートラル矯正板85aの磁石851aが検出された情報に基づき、ECU6は、アクセルグリップ82が前進回転領域910に配置されていると判断する。そして、シャフト部材83の第1係合部833が第2係合領域910aにおいてストッパ811a(図3参照)に当接するとともに、シャフト部材83の回転角度(最大回転操作角度θf)が回転角度検出センサ87(図2参照)により検出される。これにより、ECU6は、動力源2に前進方向へ最大の推力を発生させる制御を行う。また、アクセルグリップ82は、後進回転領域920において、後進時の最大出力を発生する最大回転操作角度θrだけY1側に回転可能である。この際、まず、磁気センサ852bによるニュートラル矯正板85aの磁石851aが検出された情報に基づき、ECU6は、アクセルグリップ82が後進回転領域920に配置されていると判断する。そして、シャフト部材83の第1係合部833が第3係合領域920aにおいてストッパ811b(図3参照)に当接するとともに、シャフト部材83の回転角度(最大回転操作角度θr)が回転角度検出センサ87により検出される。これにより、ECU6は、動力源2に後進方向へ最大の推力を発生させる制御を行う。
アクセルグリップ82の前進回転領域910における最大回転操作角度θfは、アクセルグリップ82の後進回転領域920における最大回転操作角度θrよりも大きい。すなわち、アクセルグリップ82は、Y2側とY1側とに異なる最大回転量を有している。また、アクセルグリップ82の最大回転操作角度θfおよびθrにおいて、動力源2の回転方向はそれぞれ逆であるが、発生出力は同じである。
図8に示すように、アクセルグリップ82には、アクセルグリップ82の回転領域(回転方向)および回転角度に対応する動力源2の出力を示したマーク部821が設けられている。マーク部821では、前進回転領域910(図6参照)は「F」で示され、後進回転領域920(図6参照)は「R」で示されている。操舵用ハンドル筺体81には、アクセルグリップ82のマーク部821におけるアクセルの位置(アクセル開度)を指し示す矢印部812が設けられている。これにより、アクセルグリップ82を前進回転領域910および後進回転領域920のいずれか一方に回転させた際に、矢印部812により指し示されている回転領域(回転方向)における出力が動力源2から発生されていることが、容易にユーザに認識される。なお、マーク部821および矢印部812は、それぞれ、アクセルグリップ82および操舵用ハンドル筺体81に印刷されていてもよいし、シール状の部材であってもよい。
図9に示すように、アクセルグリップ82には、突起部822が設けられている。突起部822は、アクセルグリップ82がニュートラル領域930n(図6参照)に配置された状態で下方(Z2方向)に向け突出している。突起部822は、回転軸線A3方向(X方向)に延びるように形成されている。これにより、アクセルグリップ82がニュートラル領域930nに配置されていることが、触覚によって容易に認識可能である。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、アクセルグリップ82を回転軸線A3が延びる方向に移動可能な軸移動領域930を前進回転領域910と後進回転領域920との間に含むようにアクセルグリップ82の移動領域900を構成する。これにより、前進回転領域910および後進回転領域920の一方側において回転可能な状態から前進回転領域910および後進回転領域920の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップ82を切り替える場合に係合状態を解除する必要がある構成と異なり、軸移動領域930を経由させて前進回転領域910および後進回転領域920の一方側において回転可能な状態から前進回転領域910および後進回転領域920の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップ82を切り替えるように構成することができる。その場合には、ユーザがアクセルグリップ82の回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。その結果、アクセルグリップ82の回転領域の切り替えに関する操作性を向上させることができる。また、上記のように構成することより、前進回転領域910および後進回転領域920の一方側において回転可能な状態から前進回転領域910および後進回転領域920の他方側において回転可能な状態にアクセルグリップ82を切り替える際に、係合状態を解除可能なアクセルグリップ82の位置をユーザが握っておく必要がある構成と異なり、アクセルグリップ82を操作する際にユーザの姿勢が制限される(アクセルグリップ82の握る位置が限定される)のを抑制することができる。
第1実施形態では、回転軸線A3方向において互いに異なる位置に前進回転領域910および後進回転領域920を配置する。これにより、前進回転領域910および後進回転領域920を回転軸線A3方向において離間して配置することができるので、ユーザが回転軸線A3方向の位置の相違に基づいて前進回転領域910および後進回転領域920を容易に認識することができる。
第1実施形態では、回転軸線A3方向から見て互いに重ならないように前進回転領域910と後進回転領域920とを配置する。前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて、アクセルグリップ82の回転方向を逆方向に設定する。これにより、アクセルグリップ82の回転方向が前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて同じ場合と異なり、前進回転領域910および後進回転領域920をより容易に認識することができる。また、回転軸線A3周りの位置の相違に基づいて、前進回転領域910および後進回転領域920をより容易に認識することができる。
第1実施形態では、前進方向および後進方向のいずれの方向への駆動力も発生させないニュートラル領域930nを軸移動領域930に設ける。これにより、ニュートラル領域930nを経由させなければ、アクセルグリップ82を前進回転領域910および後進回転領域920のいずれか一方側から他方側に回転させることができない。その結果、前進または後進駆動の状態から逆方向への駆動状態に切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。また、前進または後進駆動の状態から逆方向への駆動状態に切り替える際に、動力源に余分な負荷が掛かるのを抑制することができる。
第1実施形態では、軸移動領域930により、前進回転領域910と後進回転領域920とを分断する。これにより、前進回転領域910および後進回転領域920を回転軸線A3方向において離間して配置しない場合でも、軸移動領域930により前進回転領域910および後進回転領域920を分断することにより、前進回転領域910および後進回転領域920をより容易に認識することができる。
第1実施形態では、前進回転領域910における最大回転操作角度θfが後進回転領域920における最大回転操作角度θrよりも大きくなるようにアクセルグリップ82を構成する。これにより、前進回転領域910および後進回転領域920のいずれの回転領域にアクセルグリップ82を回転したかを容易に認識することができるとともに、前進させるための出力を容易に微調整することができる。
第1実施形態では、ニュートラル領域930nに位置させるようにアクセルグリップ82を付勢する付勢部材86を設ける。これにより、前進回転領域910および後進回転領域920においてアクセルグリップ82が出力を発生させない状態にされた場合に、ユーザが手を離してもアクセルグリップ82をニュートラル領域930nに配置することができる。
第1実施形態では、電動モータを含む動力源2を設ける。これにより、電動モータを動力源2とする船舶推進機1において、ユーザがアクセルグリップ82の回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップ82を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができるとともに、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。
第1実施形態では、シャフト部材83の第1係合部833と操舵用ハンドル筺体81の第2係合部811とが互いに係合した状態で、軸移動領域930に対応する第1係合領域930aにおいて、操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3方向に移動可能にシャフト部材83を構成する。また、前進回転領域910に対応する第2係合領域910aおよび後進回転領域920に対応する第3係合領域920aにおいて、それぞれ、操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3周りに回転可能にシャフト部材83を構成する。これにより、シャフト部材83の第1係合部833と操舵用ハンドル筺体81の第2係合部811とを係合させたままでアクセルグリップ82の回転および軸方向移動を行うことができるので、シャフト部材83の第1係合部833を操舵用ハンドル筺体81の第2係合部811によりガイドさせ、所定の位置に移動させることができる。その結果、アクセルグリップ82を正確に操作することができる。
(第2実施形態)
以下、図10および図11を参照して、本発明の第2実施形態による船舶推進機200の構成について説明する。
第2実施形態では、前進回転領域910と後進回転領域920とが回転軸線A3方向から見て互いに重ならない第1実施形態と異なり、前進回転領域910と後進回転領域920とが回転軸線A3方向から見て互いに重なる船舶推進機200について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同じ符号を用いるとともに、説明を省略する。
図10に示すように、第2実施形態による船舶推進機200では、第2係合部891aは、略U字形状を有している。具体的には、第2係合部891aのうち第2係合領域910aおよび第3係合領域920aに対応する部分は、それぞれ、同じ方向に延びている。第2係合部891aは、第2係合領域910aにおけるシャフト部材83の第1係合部833のY2側への回動を規制するストッパ811aを備えている。また、第2係合部891aは、第3係合領域920aにおけるシャフト部材83の第1係合部833のY2側への回動を規制するストッパ811bを備えている。
図11に示すように、前進回転領域910および後進回転領域920は、回転軸線A3方向において互いに異なる位置に配置されている。また、前進回転領域910と後進回転領域920とは、回転軸線A3方向から見て互いに重なるように配置されている。アクセルグリップ82の回転方向は、前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて、同じ方向(Y2側)である。
詳細には、図10に示すように、シャフト部材83(図4参照)は、シャフト部材83の第1係合部833と操舵用ハンドル筺体81の第2係合部891aとが互いに係合した係合状態で、軸移動領域930に対応する第1係合領域930aにおいて、シャフト部材83が操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3方向(X方向、図10参照)に移動可能である。また、シャフト部材83は、係合状態で、前進回転領域910に対応する第2係合領域910aにおいて、シャフト部材83が操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3周りに回転(図10参照)可能である。また、シャフト部材83は、係合状態で、後進回転領域920に対応する第3係合領域920aにおいて、シャフト部材83が操舵用ハンドル筺体81に対して回転軸線A3周りに回転(図10参照)可能である。これにより、シャフト部材83は、シャフト部材83の第1係合部833が操舵用ハンドル筺体81の第2係合部891aによりガイドされながら操舵用ハンドル筺体81に対して移動可能である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のような構成により、第1実施形態と同様に、ユーザがアクセルグリップ82の回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。また、アクセルグリップ82を操作する際にユーザの姿勢が制限されるのを抑制することができる。
第2実施形態では、回転軸線A3方向から見て互いに重なるように前進回転領域910と後進回転領域920とを配置する。前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて、アクセルグリップ82の回転方向を同じ方向に設定する。これにより、アクセルグリップ82の回転方向が前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて逆方向である場合と異なり、回転軸線A3方向から見た、前進回転領域910と後進回転領域920とを配置するためのスペース(回転角度範囲)を小さくすることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
以下、図12および図13を参照して、本発明の第3実施形態による船舶推進機300の構成について説明する。
第3実施形態では、前進回転領域910および後進回転領域920が回転軸線A3方向において異なる位置に設けられている第1実施形態と異なり、前進回転領域910および後進回転領域920が回転軸線A3方向において同じ位置に設けられている船舶推進機300について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同じ符号を用いるとともに、説明を省略する。
図12に示すように、第3実施形態による船舶推進機300では、第2係合部891bのうち第1係合領域930aに対応する部分は、略U字形状を有している。第2係合部891bのうち第2係合領域910aおよび第3係合領域920aに対応する部分は、それぞれ、X方向に垂直な方向(Y方向)に長手方向を有する。第2係合部891bのうち第2係合領域910aおよび第3係合領域920aに対応する部分は、それぞれ、逆方向に延びている。第2係合領域910aおよび第3係合領域920aに対応する部分が、それぞれ、第1係合領域930aに対応する部分のX1方向の2つの(異なる)端部近傍と接続されている。
図13に示すように、アクセルグリップ82の移動領域900は、前進回転領域910と後進回転領域920との間に設けられ、アクセルグリップ82を回転軸線A3が延びる方向(X方向)に移動可能な軸移動領域930を含む。第3実施形態では、軸移動領域930は、平面視において、略U字形状を有している。また、軸移動領域930は、前進方向および後進方向のいずれの方向への駆動力も発生させないニュートラル領域930nである。軸移動領域930は、アクセルグリップ82を回転軸線A3周りに回転可能な中立回転領域930iを含んでいる。中立回転領域930iは、軸移動領域930(ニュートラル領域930n)のうち前進回転領域910および後進回転領域920に対して回転軸線A3方向のX2方向にオフセットされた位置に対応する領域である。詳細には、中立回転領域930iは、軸移動領域930のX2方向端部に位置している。
前進回転領域910および後進回転領域920は、回転軸線A3方向において同じ位置に配置されている。また、前進回転領域910と後進回転領域920とは、回転軸線A3方向から見て互いに重ならないように配置されている。アクセルグリップ82の回転方向は、前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて、逆方向である。
アクセルグリップ82は、軸移動領域930を経由して、前進回転領域910において回転操作可能な状態から後進回転領域920において回転操作可能な状態に切り替えられ、軸移動領域930を経由して、後進回転領域920において回転操作可能な状態から前進回転領域910において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている。具体的には、アクセルグリップ82は、中立回転領域930iを経由して、前進回転領域910において回転操作可能な状態から後進回転領域920において回転操作可能な状態に切り替えられ、中立回転領域930iを経由して、後進回転領域920において回転操作可能な状態から前進回転領域910において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている。これにより、ユーザは、アクセルグリップ82が配置されている移動領域を順次確認しながら、アクセルグリップ82を操作することが可能である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のような構成により、第1実施形態と同様に、ユーザがアクセルグリップ82の回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。また、アクセルグリップ82を操作する際にユーザの姿勢が制限されるのを抑制することができる。
第3実施形態では、回転軸線A3方向において略同じ位置に前進回転領域910および後進回転領域920を設ける。前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて、アクセルグリップ82の回転方向を逆方向に設定する。軸移動領域930を経由して、前進回転領域910において回転操作可能な状態から後進回転領域920において回転操作可能な状態に切り替えられるようにアクセルグリップ82を構成する。これにより、前進回転領域910および後進回転領域920を回転軸線A3方向において離間して配置しない場合でも、アクセルグリップ82の回転方向を前進回転領域910と後進回転領域920とにおいて逆方向にすることにより、前進回転領域910および後進回転領域920を容易に認識することができる。また、アクセルグリップ82の前進回転領域910と後進回転領域920とを回転軸線A3方向において離間して配置する場合と異なり、平面視における、前進回転領域910と後進回転領域920とを配置するためのスペース(回転軸線A3方向の長さ)を小さくすることができる。
第3実施形態では、前進回転領域910および後進回転領域920に対して回転軸線A3方向にオフセットした中立回転領域930iを経由して、前進回転領域910において回転操作可能な状態から後進回転領域920において回転操作可能な状態に切り替えられるようにアクセルグリップ82を構成する。これにより、中立回転領域930iを経由させた上で、アクセルグリップ82を前進回転領域910において回転操作可能な状態から後進回転領域920において回転操作可能な状態に切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
以下、図14〜図16を参照して、本発明の第4実施形態による船舶推進機400の構成について説明する。
第4実施形態では、アクセルグリップ82が後進回転領域920において回転操作可能な状態から前進回転領域910において回転操作可能な状態に切り替えられる場合に、軸移動領域930を経由する第1実施形態と異なり、アクセルグリップ82が後進回転領域920において回転操作可能な状態から前進回転領域910において回転操作可能な状態に切り替えられる場合に、軸移動領域930または迂回領域940を経由する船舶推進機400について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同じ符号を用いるとともに、説明を省略する。
図14および図15に示すように、操舵用ハンドル筺体81における第2係合部891cのうち後述する第4係合領域940aに対応する部分は、第3係合領域920aのY1側端部と第2係合領域910aのY1側端部とを接続している。第4係合領域940aは、Z2方向から見て、X方向に対して反時計回りに略45度傾斜するように延びている。第2係合部891cのうち後述する第4係合領域940aに対応する部分には、第1係合部833をY2側にのみ移動させ、Y1側には移動させないラチェット機構820が設けられている。シャフト部材83の第1係合部833は、第1係合領域930a、第2係合領域910a、第3係合領域920aおよび第4係合領域940aにおいて、操舵用ハンドル筺体81の第2係合部891cと係合している。
図16に示すように、アクセルグリップ82の移動領域900は、前進回転領域910、後進回転領域920および軸移動領域930に加え、迂回領域940を含む。迂回領域940は、シャフト部材83(図4参照)の第1係合部833と操舵用ハンドル筺体81の第2係合部891cとが係合する第4係合領域940a(図14参照)に対応している。軸移動領域930および迂回領域940は、ニュートラル領域930nである。
迂回領域940は、アクセルグリップ82を後進回転領域920において最大回転操作角度θrさせた位置Ps3から前進回転領域910における回転の回転開始点Ps1に移動可能な領域である。アクセルグリップ82は、軸移動領域930および迂回領域940のいずれかの領域を経由して、後進回転領域920において回転可能な状態から前進回転領域910において回転可能な状態に切り替えられる。
第4実施形態では、図15に示すように、ラチェット機構820を備えているため、アクセルグリップ82を前進回転領域910における回転の回転開始点Ps1(図16参照)から後進回転領域920(位置Ps3、図16参照)に迂回領域940を経由させて移動させることはできない。このため、アクセルグリップ82は、軸移動領域930を経由しなければ、前進回転領域910において回転可能な状態から後進回転領域920において回転可能な状態に切り替えられない。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のような構成により、第1実施形態と同様に、ユーザがアクセルグリップ82の回転領域が切り替わることを認識しつつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。また、アクセルグリップ82を操作する際にユーザの姿勢が制限されるのを抑制することができる。
第4実施形態では、軸移動領域930を経由して、前進回転領域910において回転操作可能な状態から後進回転領域920において回転操作可能な状態に切り替えられるとともに、中立回転領域930iを経由せずに、後進回転領域920において回転操作可能な状態から前進回転領域910において回転操作可能な状態に切り替えられるようにアクセルグリップ82を構成する。これにより、アクセルグリップ82の前進回転領域910から後進回転領域920に切り替える操作が煩雑になるのを抑制することができ、かつ、アクセルグリップ82の回転領域を切り替える操作をスムーズに行うことができる。また、複雑な操作を行わなくても、アクセルグリップ82を後進回転領域920において回転操作可能な状態から前進回転領域910において回転操作可能な状態に容易に切り替えることができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態では、本発明の動力源が電動モータである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、動力源がエンジンであってもよい。
上記第1〜第4実施形態では、前進回転領域910および後進回転領域920の両方が、それぞれ、軸移動領域930のX方向端部近傍と接続されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、軸移動領域が前進回転領域および後進回転領域の間にあれば、前進回転領域および後進回転領域の両方が、軸移動領域のX方向端部近傍と接続されていなくてもよいし、前進回転領域および後進回転領域のうちいずれか一方だけが、軸移動領域のX方向端部近傍と接続されていてもよい。
上記第1〜第4実施形態では、アクセルグリップ82の前進回転領域910における最大回転操作角度θfが、アクセルグリップ82の後進回転領域920における最大回転操作角度θrよりも大きい例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アクセルグリップの前進回転領域における最大回転操作角度と、アクセルグリップの後進回転領域における最大回転操作角度とが同じ(Y2側の最大回転量とY1側の最大回転量とが同じ)であってもよい。
また、アクセルグリップの前進回転領域における最大回転操作角度と、アクセルグリップの後進回転領域における最大回転操作角度とを同じにした場合、以下のような構成にしてもよい。具体的には、アクセルグリップをY2側に回転させた場合と、Y1側に回転させた場合とでアクセルグリップの回転操作角度に応答して動力源が発生する出力(トルク)の応答性を異ならせてもよい。詳細には、図17に示すグラフ(アクセルグリップの回転操作角度と、アクセルグリップの回転操作角度に対応して動力源から発生されるトルクとの関係を示したグラフ)が示すように、アクセルグリップの回転角度と非線形関係にある動力源のトルクの発生量を、アクセルグリップをY2側およびY1側へ回転させた場合で異ならせてもよい。この場合、アクセルグリップのY1側よりもY2側の回転操作角度に対して動力源の応答性をよくすることにより、アクセルグリップの回転操作角度の違いにより、前進回転領域または後進回転領域のいずれの回転領域にアクセルグリップを回転したかを容易に認識することができる。
上記第3実施形態では、前進回転領域910および後進回転領域920に対して回転軸線A3方向にオフセットされた位置に中立回転領域930iを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、前進回転領域および後進回転領域に対して回転軸線方向にオフセットされた位置に中立回転領域を設けなくてもよい。
上記第4実施形態では、軸移動領域930を経由しなければ、前進回転領域910において回転可能な状態から後進回転領域920において回転可能な状態に切り替えられないとともに、迂回領域940を経由すれば軸移動領域930を経由しなくても、後進回転領域920において回転可能な状態から前進回転領域910において回転可能な状態に切り替えられるようにアクセルグリップ82を構成したが、本発明はこれに限られない。本発明では、軸移動領域を経由しなければ、後進回転領域において回転可能な状態から前進回転領域において回転可能な状態に切り替えられないとともに、迂回領域を経由すれば軸移動領域を経由しなくても、前進回転領域において回転可能な状態から後進回転領域において回転可能な状態に切り替えられるようにアクセルグリップを構成してもよい。
1、200、300、400 船舶推進機
2 動力源
8 操舵用ハンドル
81 操舵用ハンドル筺体
82 アクセルグリップ
83 シャフト部材
86 付勢部材
811、891a、891b、891c 第2係合部
833 第1係合部
910 前進回転領域
910a 第2係合領域
920 後進回転領域
920a 第3係合領域
930 軸移動領域
930a 第1係合領域
930i 中立回転領域
930n ニュートラル領域
A3 回転軸線
θf、θr 最大回転操作角度

Claims (13)

  1. 動力源と、
    前記動力源に対し前方に延びた操舵用ハンドルと、
    前記操舵用ハンドルに移動可能に取り付けられたアクセルグリップとを備え、
    前記アクセルグリップの移動領域は、前進方向への駆動力を前記動力源から得るために前記アクセルグリップを回転軸線周りに回転操作可能な前進回転領域と、後進方向への駆動力を前記動力源から得るために前記アクセルグリップを前記回転軸線周りに回転操作可能な後進回転領域と、前記前進回転領域と前記後進回転領域との間に設けられ、前記アクセルグリップを前記回転軸線が延びる回転軸線方向に移動可能な軸移動領域とを含む、船舶推進機。
  2. 前記前進回転領域および前記後進回転領域は、前記回転軸線方向において互いに異なる位置に配置されている、請求項1に記載の船舶推進機。
  3. 前記前進回転領域と前記後進回転領域とは、前記回転軸線方向から見て互いに重ならないように配置され、
    前記アクセルグリップの回転方向は、前記前進回転領域と前記後進回転領域とにおいて、逆方向である、請求項2に記載の船舶推進機。
  4. 前記前進回転領域と前記後進回転領域とは、前記回転軸線方向から見て互いに重なるように配置され、
    前記アクセルグリップの回転方向は、前記前進回転領域と前記後進回転領域とにおいて、同じ方向である、請求項2に記載の船舶推進機。
  5. 前記軸移動領域は、前進方向および後進方向のいずれの方向への駆動力も発生させないニュートラル領域を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の船舶推進機。
  6. 前記前進回転領域および前記後進回転領域は、前記回転軸線方向において略同じ位置に設けられており、
    前記アクセルグリップの回転方向は、前記前進回転領域と前記後進回転領域とにおいて、逆方向であり、
    前記アクセルグリップは、前記軸移動領域を経由して、前記前進回転領域において回転操作可能な状態から前記後進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている、請求項1に記載の船舶推進機。
  7. 前記前進回転領域と前記後進回転領域とは、互いに、前記軸移動領域により分断されている、請求項6に記載の船舶推進機。
  8. 前記アクセルグリップは、前記前進回転領域および前記後進回転領域に対して前記回転軸線方向にオフセットした中立回転領域を経由して、前記前進回転領域において回転操作可能な状態から前記後進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている、請求項7に記載の船舶推進機。
  9. 前記アクセルグリップは、前記軸移動領域を経由して、前記前進回転領域において回転操作可能な状態から前記後進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるとともに、前記軸移動領域を経由せずに、前記後進回転領域において回転操作可能な状態から前記前進回転領域において回転操作可能な状態に切り替えられるように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の船舶推進機。
  10. 前記アクセルグリップの前記前進回転領域における最大回転操作角度は、前記アクセルグリップの前記後進回転領域における最大回転操作角度よりも大きい、請求項1〜9のいずれか1項に記載の船舶推進機。
  11. 前記軸移動領域は、前進方向および後進方向のいずれの方向への駆動力も発生させないニュートラル領域を含み、
    前記ニュートラル領域に位置させるように前記アクセルグリップを付勢する付勢部材をさらに備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の船舶推進機。
  12. 前記動力源は、電動モータである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の船舶推進機。
  13. 前記アクセルグリップに接続されるシャフト部材と、前記シャフト部材を支持する操舵用ハンドル筺体とをさらに備え、
    前記シャフト部材は、第1係合部を含み、
    前記操舵用ハンドル筺体は、前記第1係合部に係合する第2係合部を含み、
    前記シャフト部材の前記第1係合部と前記操舵用ハンドル筺体の前記第2係合部とが互いに係合した状態で、前記軸移動領域に対応する第1係合領域において、前記シャフト部材が前記操舵用ハンドル筺体に対して前記回転軸線方向に移動可能であり、かつ、前記前進回転領域に対応する第2係合領域および前記後進回転領域に対応する第3係合領域において、それぞれ、前記シャフト部材が前記操舵用ハンドル筺体に対して前記回転軸線周りに回転可能である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の船舶推進機。
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