JP2016068713A - 車両用サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグにおける乗員の頭部を保護する部位の展開挙動を安定させる。【解決手段】車両用サイドエアバッグ装置10では、インフレータ26から発生するガスが、テザー24の上側連通口38からエアバッグ20の上部側へ噴出され、下側連通口40から下縁部20Dに沿ってエアバッグ20の後傾部52側へ噴出される。後傾部52は、エアバッグ20の前縁部20Aにおける下端側の部位によって構成されており、エアバッグ膨張展開状態で下端52Aから上端52Bに向かって車両上方斜め後方へ延びる。この後傾部52によって、下側連通口40から噴出するガスG2を車両上方斜め後方へ向けることができる。これにより、前縁部20Aの上部側がガスG2によって車両前方側への力を受けないようにできるので、当該車両前方側への力によってエアバッグ20の上部側が車両前後方向に揺動することを抑制できる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用サイドエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に記載された車両の側突用エアバッグ装置(サイドエアバッグ装置)では、サイドエアバッグのエアバッグ本体が胸部保護部と頭部保護部とを有している。そして、胸部保護部の後方端部に設けられたガス注入口からインフレータのガスがエアバッグ本体内に流入する。これにより、エアバッグ本体が膨張展開し、乗員の頭部から腹部までがエアバッグ本体によって保護される。
特開平9−202203号公報
上述の如きサイドエアバッグ装置では、エアバッグ本体の車両高さ方向の寸法が大きく設定されており、頭部保護部がシートバックに直接固定されない構造になっている。このため、インフレータからエアバッグ本体内に流入するガスの流れが良好にコントロールされない場合には、頭部保護部が膨張展開時に大きく揺動し、乗員の頭部の保護が安定しなくなることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグにおける乗員の頭部を保護する部位の展開挙動を安定させることに寄与する車両用サイドエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、作動することによりガスを発生させるインフレータと、車両用シートのシートバックの側部に設けられ、前記インフレータから発生するガスにより膨張展開し、乗員の少なくとも頭部から胸部までを保護すると共に、前縁部における下端側の部位によって構成された後傾部が、前記膨張展開状態で下端から上端に向けて車両上方斜め後方へ延びるエアバッグと、前記エアバッグの下部に設けられ、前記インフレータから発生するガスを、上噴出口から前記エアバッグの上部側へ噴出させると共に、下噴出口から前記エアバッグの下縁部に沿って前記後傾部側へ噴出させる整流部と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、例えば車両の側面衝突が検知されると、インフレータが作動され、インフレータからガスが発生する。インフレータから発生するガスは、エアバッグの下部に設けられた整流部の上噴出口からエアバッグの上部側へ噴出されると共に、該整流部の下噴出口からエアバッグの下縁部に沿ってエアバッグの後傾部側へ噴出される。
上記の後傾部は、エアバッグの前縁部における下端側の部位によって構成されており、エアバッグの膨張展開状態で下端から上端に向けて車両上方斜め後方へ延びる。このため、上記のように下噴出口から噴出されたガス(以下、「下方経路ガス」と称する)が後傾部に沿って流れることにより、下方経路ガスが流れる方向を車両上方斜め後方へ向けることができる。その結果、エアバッグの前縁部の上部側が下方経路ガスによって車両前方側への力を受けないようにすることができるので、当該車両前方側への力によってエアバッグの上部側が車両前後方向に揺動することを防止又は抑制できる。これにより、エアバッグの上部側すなわち乗員の頭部を保護する部位の展開挙動を安定させることに寄与する。
請求項2に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項1において、前記エアバッグは、前記整流部としての仕切部によって、乗員の胸部及び腹部の後部を保護する後バッグ部と、乗員の胸部及び腹部の前部並びに頭部を保護する前バッグ部とに仕切られており、前記インフレータは、前記後バッグ部内に収容されており、前記仕切部の上端部に形成された前記上噴出口と、前記仕切部の下端部に形成された前記下噴出口とによって、前記前バッグ部内と前記後バッグ部内とが相互に連通されている。
請求項2に記載の発明では、整流部としての仕切部によってエアバッグが前バッグ部と後バッグ部とに仕切られており、インフレータは、後バッグ部内に収容されている。このインフレータが後バッグ部内で発生させるガスは、仕切部の上端部に形成された上噴出口から前バッグ部内に噴出されると共に、仕切部の下端部に形成された下噴出口から前バッグ部内に噴出される。
ここで、この発明では、インフレータの作動時には、インフレータを内部に収容した後バッグ部が早期かつ高圧に膨張展開するので、遅れて膨張展開する低圧の前バッグ部を、高圧の後バッグ部によって支持することができる。これにより、前バッグ部の上部側すなわち乗員の頭部を保護する部位を、下方から上方へ安定して膨張展開させる効果に一層寄与する。
請求項3に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項1又は請求項2において、前記エアバッグの下縁部の前端部と前記後傾部の下端部との成す角が直角又は鋭角に設定されている。
請求項3に記載の発明では、エアバッグの前縁部に設けられた後傾部の下端部と、エアバッグの下縁部の前端部との成す角度が上記のように設定されている。これにより、下方経路ガスが流れる方向を、後傾部との干渉によって、効果的に車両上方斜め後方へ向けることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項において、前記エアバッグは、下縁部の前端と前記後傾部の下端との間に設けられた湾曲部を有し、当該湾曲部は、前記膨張展開状態で車両前方側へ凸を成す湾曲形状に形成されている。
請求項4に記載の発明では、前述したようにエアバッグの下縁部に沿って車両前方側へ流れる下方経路ガスが上記の湾曲部と干渉することにより、当該下方経路ガスを後傾部側にスムースに導くことができる。これにより、下方経路ガスが流れる方向をスムースに車両上方斜め後方へ向けることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドエアバッグ装置では、エアバッグにおける乗員の頭部を保護する部位の展開挙動を安定させることに寄与する。
本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置が搭載された車両用シートの側面図であり、エアバッグの膨張展開状態を示す図である。 同車両用サイドエアバッグ装置において、インフレータの作動時におけるエアバッグ内でのガスの流れについて説明するための図1の一部に対応した側面図である。 比較例に係る車両用サイドエアバッグ装置において、インフレータの作動時におけるエアバッグ内でのガスの流れについて説明するための図2に対応した側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第1変形例を示す図2に対応した側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第2変形例を示す図2に対応した側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第3変形例を示す図2に対応した側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第4変形例を示す図2に対応した側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第5変形例を示す図2に対応した側面図である。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UPは、車両の前方向(進行方向)、上方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10は、所謂ファーサイドエアバッグ装置であり、車両用シート12のシートバック14における車両中央側のサイドサポート部14A(車両幅方向中央側の側部:以下、単に「中央側サイド部14A」と称する)に搭載されている。上記の車両用シート12は、例えば右ハンドル車の運転席とされている。この車両用シート12のシートバック14は、図示しないリクライニング装置を介してシートクッション16の後端部に傾倒可能に連結されており、シートバック14の上端部にはヘッドレスト18が連結されている。
なお、本実施形態では、車両用シート12の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。また、図1では、車両用シート12には実際の乗員の代わりに、衝突試験用のダミーPが着座している。このダミーPは、例えばWorldSID(国際統一側面衝突ダミー:World Side Impact Dummy)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。このダミーPは、衝突試験法で定められた標準的な着座姿勢で着座している。また、車両に対するシートクッション16の前後位置、及びシートクッション16に対するシートバック14の傾斜位置(傾斜角度)は、上記着座姿勢に対応した基準設定位置に調整されている。以下、説明を分かり易くするために、ダミーPを「乗員P」と称する。
車両用サイドエアバッグ装置10は、車両の側面衝突時において、主に衝突側とは反対側の乗員を保護するための装置であり、中央側サイド部14Aに配設されたエアバッグ20(ファーサイドエアバッグ:袋体)を備えている。このエアバッグ20の内部には、仕切部としてのテザー24(仕切布:仕切部材)と、インフレータ26(ガス発生装置)とが配設されている。
エアバッグ20は、テザー24及びインフレータ26と共にモジュール化され、折り畳まれた状態で中央側サイド部14A内に配設(収納)されている。このエアバッグ20は、インフレータ26から発生するガスの圧力によって乗員Pの車両幅方向中央側(中央側サイド部14Aの前方側)へ膨張展開する(図1図示状態)。この膨張展開の際には、中央側サイド部14Aに配設されたシートバックパッド及びシート表皮(共に図示省略)がエアバッグ20の膨張圧を受けて破断される構成になっている。なお、以下の説明に記載するエアバッグ20の前後上下の方向は、特に断りのない限り、エアバッグ20が膨張展開した状態での方向を示すものであり、シートバック14の前後上下の方向と略一致している。
このエアバッグ20は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された基布が二つ折りにされて外周縁部を縫製されることにより長尺な袋状に形成されている。このエアバッグ20は、図1に示される如く膨張展開状態を側面側(ここでは車両幅方向中央側)から見た場合に、車両上下方向に沿って長尺な略矩形状を成すように形成されており、乗員Pの頭部Hから腹部Bまでを保護(拘束)可能とされている。なお、図1には、乗員Pの頭部Hから腹部Bまでがエアバッグ20によって拘束される直前の状態(無拘束膨張展開状態:以下、単に「膨張展開状態」と称する)が図示されている。以下、エアバッグ20の膨張展開状態の形状について説明する。
このエアバッグ20は、前縁部20A及び後縁部20Bの上部側が車両上下方向に沿って平行又は略平行に延びる一方、前縁部20A及び後縁部20Bの下部側がシートバック14の上下方向に沿って平行又は略平行に延びるように形成されている。また、このエアバッグ20は、上縁部20Cと下縁部20Dとが略車両前後方向に沿って平行又は略平行に延びるように形成されている。
このエアバッグ20は、前縁部20Aにおける下端側の部位によって構成されたガス干渉部50を備えている。このガス干渉部50は、後傾部52と湾曲部54とによって構成されている。後傾部52は、下端52Aから上端52Bに向かって車両上方斜め後方へ延びるように形成されている。この後傾部52の下端部と下縁部20Dの前端部との成す角θは、直角又は鋭角(ここでは鋭角)に設定されている。この後傾部52の上端52Bは、前縁部20Aの上下方向中央部付近に設定されている。前縁部20Aは、後傾部52の上端52B付近(上下方向中央部付近)で屈曲又は湾曲しており、車両後方側へ凹を成すように形成されている。
湾曲部54は、後傾部52の下端52Aと下縁部20Dの前端との間に設けられており、車両前方側へ凸を成す湾曲形状に形成されている。つまり、この湾曲部54は、下縁部20Dの前端から車両前方側へ凸を成して湾曲しつつ車両上方側へ曲がるように形成されている。そして、この湾曲部54の上端から後傾部52が車両上方斜め後方へ延びるように構成されている。
なお、シートバック14の上下方向は、シートバック14を車両幅方向から見た場合に、シートバック14の骨格であるシートバックフレーム15の上端部における車両前後方向中央と、リクライニング装置が備えるコネクティングロッド46の軸心とを結ぶ方向である。また、乗員Pは、トルソラインがシートバック14の上下方向と平行又は略平行になる姿勢で車両用シート12に着座している。
上記構成のエアバッグ20内の下部には、前述したテザー24が設けられている。テザー24は、エアバッグ20の基布と同様の布材が長尺帯状に切り出されて形成されたものであり、一方の長辺縁部がエアバッグ20の基布における一側部分に縫製され、他方の長辺縁部がエアバッグ20の基布における他側部分に縫製されている。
このテザー24によってエアバッグ20が、乗員Pの胸部C及び腹部Bの前部並びに頭部Hを保護(拘束)するための前バッグ部30と、胸部C及び腹部Bの後部並びに肩部Sを保護(拘束)するための後バッグ部32とに仕切られている。前バッグ部30の内部は、前チャンバ34とされ、後バッグ部32の内部は、後チャンバ36とされている。なお、テザー24の代わりに、仕切部としての縫製部(シーム)を設定する構成にしてもよい。つまり、エアバッグ20の基布の一側部分と他側部分とを縫製した縫製部によって、エアバッグ20を前バッグ部30と後バッグ部32とに仕切る構成にしてもよい。
上記のテザー24は、図1に示されるエアバッグ20の膨張展開状態において、エアバッグ20の後縁部20Bにおける上下方向中間部から車両前方側へ延びる横延部24Aと、エアバッグ20の下縁部20Dにおける前後方向中間部からシートバック14の上方側へ延びる縦延部24Bとを備えている。この縦延部24Bは、エアバッグ20の膨張展開状態において、前述した後傾部52に対し平行又は略平行になるように設定されている。また、この縦延部24Bは、エアバッグ20の膨張展開状態において、中央側サイド部14Aの前縁部14A1(所謂カマチ部)付近でシートバック14の上下方向に沿って延びるように設定されている。
更に、このテザー24は、横延部24Aの前端と縦延部24Bの上端との間に設けられた円弧状部24Cを備えている。この円弧状部24Cは、図1に示される側面視でシートバック14の前方側が凸となる円弧状を成し、縦延部24Bよりも車両前方側へ突出するように設定されており、中央側サイド部14Aの前縁部14A1よりも車両前方側へ大きく突出する。
図1に示されるエアバッグ20の膨張展開状態では、後バッグ部32が乗員Pの胸部C及び腹部Bの後部並びに肩部Sに対して車両幅方向中央側から対向し、前バッグ部30が胸部C及び腹部Bの前部並びに頭部Hに対して車両幅方向中央側から対向する。この状態では、テザー24の縦延部24Bが、乗員Pの胸部C及び腹部Bの前後方向中間部に対して車両幅方向内側から対向する。また、テザー24の円弧状部24Cが縦延部24Bよりも車両前方側(シートバック14の前方側)へ突出することにより、後バッグ部32の上部に設けられた肩拘束部32Aが後バッグ部32の下部(ここでは、胸部C及び腹部Bの後部を拘束する部位)よりも車両前方側へ突出する。
テザー24の上端部を構成する横延部24Aの後端部には、後バッグ部32内の上部と前バッグ部30内の上部とをエアバッグ20の上下方向に相互に連通させた上側連通口38(インナーベントホール)が形成されている。また、テザー24の下端部である縦延部24Bの下端部には、後バッグ部32内の下端部と前バッグ部30内の下端部とをエアバッグ20の前後方向に相互に連通させた下側連通口40(インナーベントホール)が形成されている。上側連通口38は、本発明に係る「上噴出口」に相当し、下側連通口40は、本発明に係る「下噴出口」に相当する。本実施形態では、下側連通口40は、上側連通口38よりも開口面積が大きく設定されている。
なお、図1及び図2では、図面を見易くする関係から、上側連通口38及び下側連通口40が形成された部位において、横延部24A及び縦延部24Bの図示を省略しているが、これらの連通口38、40が形成された部位にも、横延部24A及び縦延部24Bの一部が存在している。また、本実施形態では、上側連通口38が横延部24Aの後端部に形成されているが、これに限らず、上側連通口38が横延部24Aの前後方向中間部又は横延部24Aの前端部に形成された構成にしてもよい。
一方、インフレータ26は、図1及び図2に示されるように、所謂シリンダータイプのインフレータであり、円筒状に形成されている。このインフレータ26は、エアバッグ20内の下部の後縁側に収容されており、軸線方向がシートバック14の上下方向に沿う姿勢で後バッグ部32内の後端側に配置されている。
インフレータ26の外周部からは、車両幅方向外側へ向けて上下一対のスタッドボルト(図示省略)が突出している。これらのスタッドボルトは、エアバッグ20の基布及びシートバックフレーム15のサイドフレーム15Aを貫通しており、先端側に図示しないナットが螺合している。これにより、インフレータ26がエアバッグ20と共にシートバックフレーム15に締結固定されている。
このインフレータ26には、図1に示されるように、車両に搭載されたECU42(制御装置)が電気的に接続されている。このECU42には、車両の側面衝突を検知する側突センサ44が電気的に接続されている。これらのECU42及び側突センサ44は、車両用サイドエアバッグ装置10の構成部材である。
ECU42は、側突センサ44からの信号に基づいて車両の側面衝突(の不可避)を検知した際に、インフレータ26を作動(起動)させる構成とされている。詳細には、本実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10が、右ハンドルの車両の運転席である車両用シート12に搭載されているため、車両の助手席側の側部(左側部)に対して他車両が衝突したことをECU42が検知した際に、インフレータ26が起動される。なお、ECU42に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいてECU42が側面衝突を予知した際にインフレータ26が起動される構成にしてもよい。
インフレータ26が起動すると、インフレータ26の上端部及び下端部のうちの一方(ここでは上端部)に設けられたガス噴出部26Aから後バッグ部32内にガスが放射状に噴出される。これにより、後バッグ部32が前バッグ部30より先に膨張展開し始める。
ガス噴出部26Aから後バッグ部32内に噴出されたガスの一部は、テザー24の上端部に形成された上側連通口38からエアバッグ20の上部側(車両上方側)へ噴出され、前バッグ部30内の上部に供給される(図2の矢印G1参照)。また、ガス噴出部26Aから後バッグ部32内に噴出されたガスの一部は、テザー24の下端部に形成された下側連通口40からエアバッグ20の下縁部20Dに沿って前述したガス干渉部50側(車両前方側)へ噴出され、前バッグ部30内の下端部に供給される(図2の矢印G2参照)。これにより、前バッグ部30が後バッグ部32に遅れて膨張展開し始める。
この場合、インフレータ26から噴出されたガスが後バッグ部32内に供給された後に、上下の連通口38、40を通って前バッグ部30内に供給されるため、後バッグ部32の内圧が前バッグ部30の内圧よりも高くなる。つまり、本実施形態では、後バッグ部32内にインフレータ26が設けられること、及び、テザー24に上下の連通口38、40が形成されることにより、後バッグ部32の内圧を前バッグ部30の内圧よりも高くする内圧調整手段が構成されている。
また、本実施形態では、前述したように、下側連通口40の開口面積が、上側連通口38の開口面積よりも大きく設定されている。このため、下側連通口40を通って前バッグ部30内の下端部に供給されるガスG2(以下、「下方経路ガスG2」と称する)の流量が、上側連通口38を通って前バッグ部30内の上部に供給されるガスG1(以下、「上方経路ガスG1」と称する)の流量よりも多くなるように構成されている。そして、このように流量が多く設定された下方経路ガスG2が、前述したガス干渉部50に干渉する(噴き当たる)構成になっている。
(作用及び効果)
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用サイドエアバッグ装置10では、ECU42が側突センサ44からの信号に基づいて側面衝突を検知すると、当該ECU42によってインフレータ26が起動され、インフレータ26のガス噴出部26Aから後バッグ部32内にガスが噴出される。後バッグ部32内に噴出されたガスの一部である上方経路ガスG1は、テザー24の上端部に形成された上側連通口38からエアバッグ20の上部側へ噴出し、前バッグ部30の上部に供給される。また、後バッグ部32内に噴出されたガスの一部である下方経路ガスG2は、テザー24の下端部に形成された下側連通口40から下縁部20Dに沿ってエアバッグ20のガス干渉部50側へ噴出し、前バッグ部30の下端部に供給される。
上記のガス干渉部50は、エアバッグ20の前縁部20Aにおける下端側の部位によって構成されており、エアバッグ20の膨張展開状態で下端52Aから上端52Bに向けて車両上方斜め後方へ延びる後傾部52を有している。このため、上記のように下側連通口38から噴出された下方経路ガスG2が後傾部52に沿って流れることにより、下方経路ガスG2が流れる方向を車両上方斜め後方へ向けることができる(図2の矢印G21参照)。
その結果、前縁部20Aの上部側が、前縁部20Aに沿って車両上方側へ流れる下方経路ガスG2(図2の矢印G22、G23参照)によって車両前方側への力を受けないようにすることができるので、当該車両前方側への力によってエアバッグ20の上部側が車両前後方向に揺動することを防止又は抑制できる。これにより、エアバッグ20の上部側すなわち頭部Hを保護する部位の展開挙動を安定させることに寄与する。
つまり、本実施形態では、エアバッグ20の上部側を、上方経路ガスG1(図2の矢印G1、G11参照)と、下方経路ガス(G2、G21、G22、G23参照)とによって、下方から上方(図1及び図2の矢印UP方向)へ安定して膨張展開させることができる(図2の二点鎖線参照)。その結果、乗員Pの頭部Hをエアバッグ20により安定して保護することが可能になるので、エアバッグ20の乗員保護性能の向上に寄与する。
上記の効果について、図3に示される比較例60を用いて説明する。この図3では、本実施形態と基本的に同様の構成については同符号を付与している。この比較例60に係るエアバッグ62は、本実施形態に係るガス干渉部50の代わりに、前縁部20Aの下端部と下縁部20Dの前端部とによって構成された前傾部64を備えている。この前傾部64は、エアバッグ62の膨張展開状態で車両前方斜め下方へ凸を成す湾曲形状に形成されており、下端64Aから上端64Bへ向かって車両上方斜め前方へ延びるように形成されている。このエアバッグ62では、前縁部20Aにおける前傾部64よりも上方側の部位と、下縁部20Dの前端部との成す角θが、鈍角に設定されている。このエアバッグ62では、上記以外の構成は本実施形態に係るエアバッグ20と基本的に同様とされている。
この比較例60では、下側連通口40から前傾部64側へ噴出される下方経路ガスG2が、前傾部64に沿って車両上方斜め前方へ流れる(図3の矢印G21参照)。このため、前縁部20Aの上部側が下方経路ガスG2から車両前方側への力を受けることになり(図3の矢印G22、G23参照)、図3に二点鎖線で示されるように、エアバッグ62の上部側が車両前方斜め上方へ向けて膨張展開する傾向がある。その結果、エアバッグ20の上部側が車両前後方向に揺動し、エアバッグ62の上部側(頭部保護部)の展開挙動が安定しなくなることが考えられるが、本実施形態ではこれを回避することができる。
また、本実施形態では、エアバッグ20がテザー24によって前バッグ部30と後バッグ部32とに仕切られており、インフレータ26が後バッグ部32内に収容されている。このため、エアバッグ20の膨張展開の際には、インフレータ26を収容した後バッグ部32が、前バッグ部30よりも早期かつ高圧に膨張展開するので、遅れて膨張展開する低圧の前バッグ部30を、高圧の後バッグ部32によって支持することができる。それにより、前バッグ部30の揺動を防止又は抑制することができる。しかも、テザー24に形成された上下の連通口38、40によって、高圧の後バッグ部32から低圧の前バッグ部30へのガスの流れを整流することができる。したがって、エアバッグ20の展開挙動を安定させる効果に一層寄与する。
また、本実施形態では、テザー24の上側連通口38は、後バッグ部32内の上端部と前バッグ部30内の上部とをエアバッグ20の上下方向に連通させており、下側連通口40は、後バッグ部32内の下端部と前バッグ部30内の下端部とをエアバッグ20の前後方向に連通させている。これにより、下側連通口40を通って前バッグ部30内の下端部に供給される下方経路ガスG2が、上側連通口38を通って前バッグ部30内の上部に供給される上方経路ガスG1に対して不用意に干渉しないようにすることができる。したがって、これによってもエアバッグ20の展開挙動を安定させる効果に寄与する。
さらに、本実施形態では、前バッグ部30内の上部には、上方経路ガスG1と下方経路ガスG2との二つの経路でガスが供給されるが、下方経路ガスG2の流量が上方経路ガスG1の流量よりも多く設定されている。これにより、前バッグ部30の上部に供給される上方経路ガスG1と下方経路ガスG2との流量を良好にバランスさせることができるので、前バッグ部30を下方から上方へ安定して膨張展開させる効果に一層寄与する。
また、本実施形態では、ガス干渉部50に設けられた後傾部52の下端部と、エアバッグ20の下縁部20Dの前端部との成す角度θが鋭角に設定されている。これにより、下方経路ガスG2が流れる方向を、ガス干渉部50との干渉によって、効果的に車両上方斜め後方へ向けることができる。
また、本実施形態では、ガス干渉部50は、エアバッグ20の下縁部20Dの前端と後傾部52の下端との間に設けられた湾曲部54を有している。この湾曲部54は、エアバッグ20の膨張展開状態で車両前方側へ凸を成すように湾曲している。このため、エアバッグ20の下縁部20Dに沿って車両前方側へ流れる下方経路ガスG2が湾曲部54と干渉することにより、当該下方経路ガスG2を後傾部52側にスムースに導くことができる(図2の矢印G21参照)。これにより、下方経路ガスG2が流れる方向を、スムースに車両上方斜め後方へ向けることができる。
また、本実施形態では、後バッグ部32の上部に設けられた肩拘束部32Aが、後バッグ部32の下部(すなわち乗員Pの胸部C及び腹部Bの後部を拘束するための部位)よりもシートバック14の前方側へ突出する。これにより、高圧の後バッグ部32における肩部Sの拘束面積を広く確保することができるので、胸部C及び腹部Bよりも相対的に荷重耐性が高い肩部Sを高圧の後バッグ部32によって効果的に保護(拘束)することができる。その結果、エアバッグ20の乗員拘束性能の向上に寄与する。
さらに、本実施形態では、テザー24の縦延部24Bが、エアバッグ20の膨張展開状態において、中央側サイド部14Aの前縁部14A1付近でシートバック14の上下方向に沿って延びるように設定されている。これにより、中央側サイド部14Aの車両前方の非適正位置(out of position)に子供の頭部等が存在している状態でエアバッグ20が膨張展開した場合でも、子供の頭部等が後バッグ部32から受ける負荷を軽くすることができるので、所謂OOP性能の確保に寄与する。
次に、上記実施形態の各種変形例について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、上記実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第1変形例>
図4には、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第1変形例70が図2に対応した側面図にて示されている。この第1変形例70では、テザー24が円弧状部24Cを備えておらず、縦延部24Bの上端が横延部24Aの前端に連続しており、肩拘束部32Aが省略されている。この第1変形例70では、エアバッグ20の膨張展開時において、中央側サイド部14A(図4では図示省略)の前縁部14A1からの後バッグ部32の突出量を小さく又はゼロにすることができる。これにより、前述したOOP性能を向上させることができる。なお、図4に二点鎖線で示すようにテザー24(仕切部)を設定してもよい。
<第2変形例>
図5には、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第2変形例80が図2に対応した側面図にて示されている。この第2変形例80では、ガス干渉部50が、前記実施形態に係る湾曲部54の代わりに、前傾部56を備えている。この前傾部56は、エアバッグ20の膨張展開状態で下縁部20Dの前端から車両上方斜め前方へ延びるように形成されており、上端が後傾部52の下端52Aに連続している。この第2変形例80においても、前記実施形態と基本的に同様の効果を得ることができる。
<第3変形例>
図6には、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第3変形例90が図2に対応した側面図にて示されている。この第3変形例90では、前記実施形態に係るテザー24の代わりに、整流部としてのループディフューザ92を備えている。このループディフューザ92は、インナチューブ、整流布等とも称されるものである。このループディフューザ92は、例えばエアバッグ20の基布と同様に布材によってラッパ形の筒状に形成されており、内側に収容したインフレータ26によってサイドフレーム15Aに固定されている。このループディフューザ92は、上端開口92Aから下端開口92Bへ向かうほど拡径するように円錐台状の外形を成している。上端開口92Aは、本発明の「上噴出口」に相当し、下端開口92Bは、本発明の「下噴出口」に相当する。
このループディフューザ92は、インフレータ26から噴出するガスを、上端開口92Aからエアバッグ20の後縁部20Bに沿ってエアバッグ20の上部側(車両上方側)へ噴出させると共に、下端開口92Bからエアバッグ20の下縁部20Dに沿ってガス干渉部50側(車両前方側)へ噴出させる。下端開口92Bの開口面積は、上端開口92Aの開口面積よりも大きく設定されてため、下端開口92Bから噴出するガス(下方経路ガス)の流量が、上端開口92Aから噴出するガス(上方経路ガス)の流量よりも多くなるように構成されている。この第3変形例では、前記第1実施形態のようにエアバッグ20が高圧の後バッグ部32と低圧の前バッグ部30とに仕切られることにより得られる作用効果以外の点では、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。しかも、テザー24を用いる場合よりもループディフューザ92を用いる場合の方が、製造が容易で構成が簡素であるため、低コスト化を図ることができる。
<第4変形例>
図7には、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第4変形例100が図2に対応した側面図にて示されている。この第4変形例100では、エアバッグ20は、膨張展開状態で下縁部20Dが車両前後方向に対して前上りに傾斜するように形成されており、下縁部20Dの前端部と後傾部52の下端部との成す角θが鈍角に設定されている。この第4変形例においても、下側連通口40から噴出するガス(下方経路ガス)が、後傾部52に沿って流れることにより、下方経路ガスが流れる方向を車両上方斜め後方へ向けることができる。これにより、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を得ることができる。
<第5変形例>
図8には、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置の第5変形例110が図2に対応した側面図にて示されている。この第5変形例110では、エアバッグ20は、膨張展開状態で前縁部20Aが車両上下方向に沿うように形成されており、前記実施形態に係る後傾部52が省略されている。その代わりに、前縁部20Aには、下端部から上下方向中間部にかけて縫製部112が設定されており、当該縫製部112によってエアバッグ20の基布の一側部分と他側部分とが縫製されている。この縫製部112は、後傾部114を有している。この後傾部114は、エアバッグ20の膨張展開状態で下端114Aから上端114Bに向けて車両上方斜め後方へ延びるように設定されている。この後傾部114は湾曲部54と共にガス干渉部116を構成している。この第5変形例においても前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を得ることができる。
なお、前記実施形態及び前記各変形例では、所謂ファーサイドエアバッグ装置に対して本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明は、車両用シートのシートバックにおける車両幅方向外側の側部に搭載される所謂ニアサイドエアバッグ装置に対しても適用可能である。
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が前記実施形態及び前記各変形例に限定されないことは勿論である。
10 車両用サイドエアバッグ装置
12 車両用シート
14 シートバック
14A サイドサポート部(車両幅方向中央側の側部)
20 エアバッグ
20A 前縁部
20B 後縁部
20D 下縁部
24 テザー(仕切部:整流部)
26 インフレータ
30 前バッグ部
32 後バッグ部
38 上側連通口(上噴出口)
40 下側連通口(下噴出口)
52 後傾部
52A 下端
52B 上端
54 湾曲部
92 ディフューザ(整流部)
92A 上端開口(上噴出口)
92B 下端開口(下噴出口)
114 後傾部
114A 下端
114B 上端

Claims (4)

  1. 作動することによりガスを発生させるインフレータと、
    車両用シートのシートバックの側部に設けられ、前記インフレータから発生するガスにより膨張展開し、乗員の少なくとも頭部から胸部までを保護すると共に、前縁部における下端側の部位によって構成された後傾部が、前記膨張展開状態で下端から上端に向けて車両上方斜め後方へ延びるエアバッグと、
    前記エアバッグの下部に設けられ、前記インフレータから発生するガスを、上噴出口から前記エアバッグの上部側へ噴出させると共に、下噴出口から前記エアバッグの下縁部に沿って前記後傾部側へ噴出させる整流部と、
    を備えた車両用サイドエアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグは、前記整流部としての仕切部によって、乗員の胸部及び腹部の後部を保護する後バッグ部と、乗員の胸部及び腹部の前部並びに頭部を保護する前バッグ部とに仕切られており、
    前記インフレータは、前記後バッグ部内に収容されており、
    前記仕切部の上端部に形成された前記上噴出口と、前記仕切部の下端部に形成された前記下噴出口とによって、前記前バッグ部内と前記後バッグ部内とが相互に連通されている請求項1に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグの下縁部の前端部と前記後傾部の下端部との成す角が直角又は鋭角に設定されている請求項1又は請求項2に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグは、下縁部の前端と前記後傾部の下端との間に設けられた湾曲部を有し、当該湾曲部は、前記膨張展開状態で車両前方側へ凸を成す湾曲形状に形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
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