JP2016068643A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示されるように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11を覆う車体カバー31と、この車体フレーム11の後部に揺動自在に懸架されるパワーユニット41とを備える。
図2に示されるように、パワーユニット41は最終減速機構48を有し、この最終減速機構48は、基部となる第1のケース49a及び第2のケース49bと、第1回転軸51と、第2回転軸52と、車軸62とを有する。第1回転軸51には、第1歯車51aが一体的に設けられている。第2回転軸52には、第1歯車51aに噛み合う第2歯車52aと、車軸62へ駆動力を伝達する第3歯車52bとが一体的に設けられている。車軸62には、第3歯車52bに噛み合う第4歯車62aが一体的に設けられている。
ホイール支持機構60は、軽合金で形成されるホイール80と、ホイール80よりも高強度な同種の軽合金で形成されているボス部材90とを備える。軽合金で形成されるホイール80は、中心部に形成されるハブ部81と、このハブ部81の中心に車軸方向に貫通して形成される貫通穴82とを備える。ハブ部81の貫通穴82には、ハブ部81よりも高強度な同種の軽合金で形成されているボス部材90が圧入されている。ボス部材90は、筒状を呈し、内周にスプライン部91が形成されている。
比重を比較すると、鋼製のボス部材に対して、軽合金のホイール80及び軽合金のボス部材90は、比重が小さい。
熱膨張膨張係数を比較すると、鋼製のボス部材に対して、軽合金のホイール80及び軽合金のボス部材90は、値が高く且つ同等である。
加えて、車両走行時にブレーキディスクから摩擦熱が伝わり、ホイール80及びボス部材90が熱膨張した場合であっても、軽合金のボス部材90は、ホイール80と熱膨張係数が同等であるので、径方向へ同等に膨張し、境界部84に隙間を生じ難くすることができる。
図5に示されるように、ハブ部81とボス部材90との境界部84には、車軸62の中心からの角度が120°間隔に、3つの凹部85が形成されている。これら3つの凹部85に、それぞれ回り止め部材95が設けられている。複数の回り止め部材93がバランスよく配置されているので、ボス部材90に対してハブ部81の回転方向の相対移動を防止することができるとともに、ボス部材90に対するホイール80の位置の偏りを抑えることができる。
図6、図7に示されるように、ボス部材90の端面93は、ハブ部81の端面よりも締結部材56側に位置する。第2のワッシャー64の外径は、ボス部材90の外径と略同等である。
図8に示されるように、ボス部材90は、ハブ部81よりも高強度な同種の軽合金によって左右一対の、左のボス部材90aと右のボス部材90bに形成されている。左のボス部材90aは、ハブ部81の車幅方向左の外側端から圧入されている。右のボス部材90bは、ハブ部81の車幅方向右の外側端から圧入されている。右のボス部材90bとハブ部81の境界部84には、右のボス部材90bとハブ部81に跨るようにして車軸62の軸方向に延びる凹部85が形成されている。この凹部85には、右のボス部材90bに対するハブ部81の回転を規制する、回り止め部材95が設けられている。
図9に示されるように、ボス部材90は、ハブ部81よりも高強度な同種の軽合金によって左右一対の、左のボス部材90aと右のボス部材90bに形成されている。左のボス部材90aは、車幅方向外端にフランジ部99が設けられている。このフランジ部99はハブ部81の端面に当接している。左のボス部材90aをハブ部81に圧入する際に、フランジ部99がハブ部81の端面が当接する。このため、左のボス部材90aの圧入する長さを容易に判断できる。
また、実施の形態では、軽合金で形成されたホイール80の材質を、アルミニウム合金(AC4CH)としたが、これに限定されず、材質はADC6等でもよく、さらには軽合金であれば、他の種類の材質であっても差し支えない。また、実施の形態では、高強度な同種の軽合金の材質をアルミニウム合金(A2014)としたが、これに限定されず、材質はA2024等でもよく、さらにはホイール80と同種且つ高強度な軽合金であれば、他の種類の材質であっても差し支えない。
Claims (8)
- 軽合金で形成されたホイール(80)を備える自動二輪車(10)において、
前記ホイール(80)の中心部に形成されるハブ部(81)と、このハブ部(81)に圧入されるボス部材(90)と、このボス部材(90)に挿入される車軸(62)とを備え、
前記ボス部材(90)は、前記車軸(62)に回転が規制されるように結合されるとともに、前記ハブ部(81)よりも高強度な同種の軽合金で形成されていることを特徴とする自動二輪車。 - 前記ボス部材(90)の車幅方向外側の端面(93)には、ワッシャー(64)が設けられ、
このワッシャー(64)の外径は、前記ボス部材(90)の外径よりも大きく設定され、
このワッシャー(64)は、前記車軸(62)が通され、締結部材(56)によって前記車軸(62)と同軸上に締結されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。 - 前記ボス部材(90)と前記ハブ部(81)の境界部(84)には、前記ボス部材(90)と前記ハブ部(81)に跨るようにして前記車軸(62)の軸方向に延びる凹部(85)が形成され、
この凹部(85)に、前記ボス部材(90)に対する前記ハブ部(81)の回転を規制する、回り止め部材(95)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。 - 前記凹部(85)は、前記境界部(84)に複数形成されていることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車。
- 前記車軸(62)には、前記ボス部材(90)の車幅方向の位置決めをするカラー(55b)が設けられ、
このカラー(55b)は、前記車軸(62)の軸方向で、前記回り止め部材(95)に少なくとも一部が重なっていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の自動二輪車。 - 軽合金で形成されたホイール(80)を備える自動二輪車(10)において、
前記ホイール(80)の中心部に形成されるハブ部(81)と、このハブ部(81)に圧入されるボス部材(90a、90b)と、前記ボス部材(90a、90b)に挿入される車軸(62)とを備え、
前記ボス部材(90a、90b)は、前記ハブ部(81)よりも高強度な同種の軽合金によって左右一対に形成され、前記ハブ部(81)の車幅方向左右の外側両端からそれぞれ圧入されるとともに、前記車軸(62)に回転が規制されるように結合されていることを特徴とする自動二輪車。 - 前記ハブ部(81)は、車両幅方向中心に車軸中心方向へ延びる凸部(88)が設けられ、
前記凸部は、前記ボス部材(90a、90b)に当接することを特徴とする請求項6記載の自動二輪車。 - 前記ボス部材(90a、90b)は、車幅方向外端にフランジ部(99)が設けられ、
前記フランジ部(99)は、ハブ部(81)の端面に当接していることを特徴とする請求項6記載の自動二輪車。
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Family Applications (1)
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB231038A (en) * | 1924-05-23 | 1925-03-26 | Daniel Yeld Wheatley | Improvements in or relating to agricultural tractors |
JPS59155202U (ja) * | 1983-04-04 | 1984-10-18 | 川崎重工業株式会社 | 二輪車用ホイ−ル |
JPH01102001U (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-10 | ||
JPH04368202A (ja) * | 1991-06-14 | 1992-12-21 | Honda Motor Co Ltd | 車軸とホイールの取付け構造 |
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2014
- 2014-09-26 JP JP2014197485A patent/JP6196202B2/ja active Active
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