JP5506222B2 - モータ駆動車両 - Google Patents

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Description

本発明は,モータ駆動車両に関するものである。
例えば特許文献1に見られるように,従来のモータ駆動車両は,フロントフォーク(2)間で車輪軸(6)(21)に回転可能に設けられる車輪がホイールハブ(5)内にモータ(3)を備えている。このモータ(3)のステータ(8)は車体側に固定された車体側固定部材(13および15)に固定されている。このステータ(8)の内側に設けられるロータ(11)の回転駆動力は遊星減速機(4)を介してホイールハブ(5)に伝達される。ホイールハブ(5)は,車体側固定部材(13)の外周にベアリング(43)を介して回転可能に支持されている。モータ(3)のための配線(55参照)は,車体側固定部材(13および15)に挿通することで行われる。
特開2001−071983号公報
上述した従来のモータ駆動車両では,ホイールハブ(5)が,車体側固定部材(13)の外周にベアリング(43)を介して回転可能に支持されているため,モータ(3)のための配線(55参照)は,固定側であるベアリング(43)の内側に位置する部位を通すことでしか行うことができない。このため配線の自由度が大きく制限される。また,配線を通すことができるスペースを大きくするには,ベアリング(43)を大径化する必要があり,コスト増になる。専用のベアリングを必要とする場合は,さらなるコスト増となる。
本発明の目的は,上記課題を解決し,モータのための配線の自由度を向上させることができるモータ駆動車両を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のモータ駆動車両は,ステータとロータとを有していて駆動源となるモータをホイールハブ内に配置した駆動輪を,左右のフォーク間で車輪軸に回転可能に支持し,前記ステータを,車体に固定された車体側固定部材に設け,前記ロータを,前記車輪軸に回転可能に支持し,前記モータのための配線を,前記車体側固定部材に通すモータ駆動車両であって,
車体前方から見て,前記ホイールハブを車体中心より一側側のみで前記車輪軸に回転可能に支持し
前記ホイールハブに,前記車輪軸回りに関し前記モータのロータ外周よりも外方において前記一側側に対する他側側に開口した環状端部を設け,
前記他側側には,前記車体側固定部材を設け,該車体側固定部材に,前記車輪軸回りに関し前記モータのロータ外周よりも外方において前記一側側に開口した環状端部を設け,
前記ホイールハブの環状端部と車体側固定部材の環状端部とを,車体側固定部材の環状端部をホイールハブの環状端部の外周側に位置させて前記車輪軸の軸線方向において重ね,その重なり部をホイールの幅内に配置し、該重なり部において,ホイールハブと車体側固定部材との間にシールを設けたことを特徴とする。
このモータ駆動車両によれば,ホイールハブが車体中心より一側側のみで車輪軸に回転可能に支持されているので,このホイールハブは,前記車体側固定部材に対して回転可能に支持する必要がない。
したがって,車体側固定部材の形状の自由度が上がり,結果として,モータのための配線を通すことができるスペースも大きくできるので,配線の自由度が向上する。
また、前記ホイールハブに,前記車輪軸回りに関し前記モータのロータ外周よりも外方において前記一側側に対する他側側に開口した環状端部を設け,
前記他側側には,前記車体側固定部材を設け,該車体側固定部材に,前記車輪軸回りに関し前記モータのロータ外周よりも外方において前記一側側に開口した環状端部を設け,
前記ホイールハブの環状端部と車体側固定部材の環状端部とを,前記車輪軸の軸線方向において重ね,その重なり部において,ホイールハブと車体側固定部材との間にシールを設けた構成としたので、ホイールハブを車体側固定部材に対して回転可能に支持しなくても,ホイールハブの環状端部と車体側固定部材の環状端部とが,車輪軸の軸線方向において重なっていて,その重なり部において,ホイールハブと車体側固定部材との間にシールが設けられることで,モータをホイールハブと車体側固定部材とで保護することができる。
ましくは,前記モータのロータを,ワンウェイクラッチを介して前記ホイールハブと連結する。
このように構成すると,駆動輪回転(車速)がモータの回転よりも速い場合,モータの回転よりホイールハブの回転が速くなるので,モータが負荷になることがなく,制動時には制動力をモータの回転に加えることができる。
さらに望ましくは,前記ロータに動力伝達部材を連結し,該動力伝達部材の外周部においてホイールハブとの間に前記ワンウェイクラッチを設けた構成とする。
このように構成すると,前記車輪軸の軸線方向に関し,ロータとホイールハブとの連動機構をコンパクトに構成できる。
また望ましくは,前記配線は,前記車体側固定部材における,前記ホイールハブとの重なり部以外の部位において,車体側固定部材に挿通した構成とする。
このように構成すると,配線挿通部を容易に密封できる。
また望ましくは,前記配線はフロントフォークの後方で車体側固定部材に挿通し,フロントフォークに沿わせて配置した構成とする。
このように構成すると,配線がフロントフォークで保護されやすくなるので,断線が発生しにくくなる。
本発明に係るモータ駆動車両の一実施の形態を示す側面図。 要部を示す正断面図。 他の実施の形態を示す側面図。 図3における部分省略IV−IV断面図。
以下,本発明に係るモータ駆動車両の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るモータ駆動車両の一実施の形態を示す側面図,図2は要部を示す正断面図である。
この実施の形態のモータ駆動車両10は自動二輪車であり,車体をなすフレーム11を有している。このフレーム11の前端を構成するヘッドパイプ12に操舵自在にフロントフォーク20が取付けられ,このフロントフォーク20の上部にバーハンドル14が取付けられている。フロントフォーク20の下端に前輪30が取り付けられている。フレーム11の内側にはエンジン15が固定されている。エンジン15には吸気装置15iと排気装置15oとが接続されている。フレーム11の後部には,左右一対のスイングアーム16がピボット軸1で上下スイング自在に取り付けられており,このスイングアーム16の後端部に後輪17が取り付けられている。後輪17は,エンジン15により図示しないチェーンやドライブシャフト等の駆動伝達手段を介して駆動される。18はリヤクッションユニットであり,上端がフレーム11の後部上部に連結されるとともに下端がリンク機構18bを介してスイングアーム16の下部と車体フレーム11の後部下部とに連結されている。
この自動二輪車は,後輪17に加え,前輪30も駆動輪として構成されている。また,前輪30に対して制動装置が設けられている。前輪30は前輪30内に内蔵されたモータで駆動されるので,その駆動系の基本構成について先ず説明する。同時に前輪30の制動装置の全体的構成についても説明する。
図2において,40がモータである。
モータ40は,ステータ41とロータ42とを有していて前輪30の駆動源を構成する。前輪30は,左右のフォーク,この場合,左右のフロントフォーク20L,20Rの間で車輪軸21に回転可能に支持されている。モータ40は,前輪30のホイールハブ31内に配置されている。
駆動輪30には,制動機構50が設けられている。図2に示すように車体前方から見て,制動機構50は車体中心Cより一側側(図2では左側)に配置されている。一方,前記モータ40は,車体中心Cより他側側(図2では右側)に配置されている。また,この実施の形態では,車体前方から見て,制動機構50はフロントフォーク20L,20R間で車体中心Cより一側側に配置され,モータ40はフロントフォーク20L,20R間で車体中心Cより他側側に配置されている。
ホイールハブ31は,前記一側側のみで車輪軸21に回転可能に支持されている。ホイールハブ31には,車輪軸21回りに関しモータ40のロータ42の外周よりも外方において前記他側側に開口した環状端部31eが設けられている。
一方,前記他側側には,車体の一部をなすフロントフォーク20Lに固定されていてモータ40のステータ41が固定される車体側固定部材60が設けられている。車体側固定部材60には,車輪軸21回りに関しモータ40のロータ42の外周よりも外方において前記一側側に開口した環状端部60eが設けられている。
そして,前記ホイールハブ31の環状端部31eは,前記車体中心Cを越えて他側側に延出されており,車輪軸21の軸線方向(図2において左右方向)において車体側固定部材60の環状端部60eと重なっている。
前記制動機構50はホイールハブ31よりに配置され,モータ40は車体側固定部材60よりに配置されている。
モータ40のロータ42は,ワンウェイクラッチ70を介してホイールハブ31と連結されている。ロータ42は車輪軸21上に回転可能に支持した動力伝達部材80に連結することで,車輪軸21上に回転可能に支持されており,動力伝達部材80の外周部においてホイールハブ31との間に前記ワンウェイクラッチ70が設けられている。
以下,各部について順次説明する。
前記車輪軸21は,アクスルボルトで構成され,フロントフォーク20L,20Rの先端にアクスルナット21nで固定される。
車輪軸21上には,図2において右側から,上記車体側固定部材60,アクスルカラー22,ボールベアリング23,ディスタンスカラー24,ボールベアリング23,ホイールディスタンスカラー25,ボールベアリング26,およびサイドカラー27が装着され,上記アクスルナット21nでフロントフォーク20L,20R間において共締めされて固定されている。
車体側固定部材60の外側面には,凸部61が一体的に設けられており,この凸部61がフロントフォーク20Lと係合することで車体側固定部材60の車輪軸21回りの回動が確実に防止される。
車体側固定部材60内には,前記モータ40のステータ41がソケットボルト62で固定されている。
図1および図2において,43はモータ40の電力線である。車体側固定部材60には,電力線43を車体側固定部材60の外方へ引き出すための穴63が設けられている。穴63から引き出された電力線43は,グロメット66を介してカバー64に支持され,さらに,電源である図示しないモータ用バッテリに接続される。バッテリは車体フレーム11に搭載されている。カバー64は上記穴63を塞ぐ目的で車体側固定部材60の外面に対してボルト65(図1)で固着される。カバー64と車体側固定部材60外面との間にはガスケット67が設けられ,カバー64内はガスケット67と前記グロメット66とで気密に保持される。したがって,穴63から水等が車体側固定部材60内へ侵入することはない。
車体側固定部材60内には,ステータ41の内側において磁気センサ44が設けられ,この磁気センサ44がロータ42に設けられた磁石45を検知することでロータ42の回転を検出することができるようになっている。その信号線44sも前記電力線43と同様にして引き出され,この自動二輪車が有する制御装置に接続される。
なお,図2において電力線43は下方へ向けて引き出されているが,これは図1における切断面を展開して示しているためで,実際には,図1に示すように上方に向かって引き出されている。信号線44sについても同様である。
モータ40のための配線(電力線43および信号線44s)は,車体側固定部材60における,ホイールハブ31との重なり部以外の部位において,車体側固定部材60に挿通することができる。この実施の形態では,配線は,図1に示すように,フロントフォーク20Lの後方で車体側固定部材60の穴63に挿通し,フロントフォーク20Lに沿わせて配置してある。電力線43および信号線44sは車体フレーム11の適所に取り付けられた図示しない制御装置に接続される。
図2に示すように,モータ40のロータ42は,全体として断面略コの字型の部材であり,ステータ41と対向する内周面に磁石46が設けられている。ロータ42の中心部分がソケットボルト81で動力伝達部材80のフランジ部82に固定されている。動力伝達部材80は,ボールベアリング23,23で車輪軸21に回転可能に支持されている。したがって,ロータ42は,動力伝達部材80およびボールベアリング23を介して車輪軸21に回転可能に支持されている。ロータ42の中心部には,ステータ41の中心部に入り込む筒状部41bが設けられており,この筒状部41bの外周に,前述したセンサ用の磁石45が固定されている。
ホイールハブ31は車輪軸21上に固定された前記ボールベアリング26と,動力伝達部材80のフランジ部82の外周に設けたボールベアリング83を介して車輪軸21回りに回転可能に支持されている。ボールベアリング26,83は車体中心Cより一側側に位置する。
ホイールハブ31は,図2において左側(制動機構50が設けられている側)から,順次径が大きくなる第1筒状部31a,第2筒状部31b,第3筒状部31cを一体的に有しており,第1筒状部31aが前記ボールベアリング26を介して車輪軸21に支持され,第2筒状部31bが前記ボールベアリング83を介して動力伝達部材80のフランジ部82に支持されている。
したがって,ホイールハブ31は動力伝達部材80(したがってロータ42)に対して相対回転可能であるが,ホイールハブ31と動力伝達部材80との間にワンウェイクラッチ70が設けられていることにより,ホイールハブ31は動力伝達部材80に対し一方向にのみ回転可能である。具体的には,図1に示す方向(図2において右側)から見て,ホイールハブ31は動力伝達部材80に対し,相対的に,反時計方向にのみ回転可能である。したがって,モータ40が駆動され,図1に示す方向(図2において右側)から見て,ロータ42が反時計方向へ駆動されると,動力伝達部材80およびワンウェイクラッチ70を介してホイールハブ31へトルクが伝達され,ホイールハブ31(したがって前輪30)が反時計方向へ回転駆動される。また,この車両の走行中に,モータ40の駆動が停止されて,ロータ42の回転が停止しても,車両走行中は前輪30(したがってホイールハブ31は)反時計方向へ回転(空転)する。また,この実施の形態では,モータ40が駆動されている状態で車両の速度が所定値(例えば時速40Km/h)以上になると,前輪30(したがってホイールハブ31)は反時計方向へ回転(空転)する。
なお,ワンウェイクラッチ70は,ホイールハブ31の第1筒状部31aと動力伝達部材80との間に設けられている。また,ホイールハブ31の第1筒状部31aの内面側にサークリップ32が設けられ,動力伝達部材80の内面側にサークリップ84が設けられていることで,ホイールハブ31および動力伝達部材80の軸線方向への移動が規制されている。前輪30はホイールハブ31に対しスタッドボルト33で固定されている。
ホイールハブ31の第1筒状部31aにおける内面外端とサイドカラー27との間には,オイルシール34が設けられている。ホイールハブ31の第3筒状部31cは,車体中心Cを越えて他側側(車体側固定部材60側)に延出された前記環状端部31eを有している。この環状端部31eは,車体側固定部材60の環状端部60eの内側に入り込んでいて車体側固定部材60の環状端部60eと重なっており,ホイールハブ31の環状端部31eと車体側固定部材60の環状端部60eとの間(両端部の重なり部)には,オイルシール35が設けられている。したがって,ホイールハブ31とサイドカラー27との間,およびホイールハブ31の環状端部31eと車体側固定部材60の環状端部60eとの間から,ホイールハブ31および車体側固定部材60の内部へ水や塵埃等が侵入するおそれはない。
制動機構50は,ホイールハブ31に固定されていてホイールハブ31(したがって前輪30)と一緒に回転する被制動部51と,この被制動部51の回転を制動する制動部52とを有している。この実施の形態では,被制動部51は,ホイールハブ31の外側面にボルト53で固定されたブレーキディスクで構成され,制動部52はフロントフォーク20Rに固定されたキャリパで構成されている。キャリパ52は公知の構造を採用でき,ブレーキディスク51を両側から挟圧して制動する一対のブレーキパッド54を備えている。
以上のようなモータ駆動車両によれば,次のような作用効果が得られる。
(a)ホイールハブ31が車体中心Cより一側側のみで車輪軸21に回転可能に支持されているので,このホイールハブ31は,車体側固定部材60に対して回転可能に支持する必要がない。
したがって,車体側固定部材60の形状の自由度が上がり,結果として,モータ40のための配線43,44sを通すことができるスペースも大きくできるので,配線の自由度が向上する。
(b)ホイールハブ31に,車輪軸21回りに関しモータ40のロータ42外周よりも外方において他側側に開口した環状端部31eを設け,他側側には,車体側固定部材60を設け,該車体側固定部材60に,車輪軸21回りに関しモータのロータ42外周よりも外方において前記一側側に開口した環状端部60eを設け,ホイールハブ31の環状端部31eと車体側固定部材60の環状端部60eとを,車輪軸21の軸線方向において重ね,その重なり部において,ホイールハブ31と車体側固定部材60との間にシール35を設けたので,ホイールハブ31を車体側固定部材60に対して回転可能に支持しなくても,ホイールハブ31の環状端部31eと車体側固定部材60の環状端部60eとが,車輪軸21の軸線方向において重なっていて,その重なり部において,ホイールハブ31と車体側固定部材60との間にシール35が設けられることで,モータ40をホイールハブ31と車体側固定部材60とで保護することができる。
(c)モータ40のロータ42を,ワンウェイクラッチ70を介してホイールハブ31と連結したので,駆動輪回転(車速)がモータ40の回転よりも速い場合,モータ40の回転よりホイールハブ31の回転が速くなる。したがって,モータ40が負荷になることがなく,制動時には制動力をモータ40の回転に加えることができる。
(d)ロータ42に動力伝達部材80を連結し,該動力伝達部材80の外周部においてホイールハブ31との間にワンウェイクラッチ70を設けたので,車輪軸21の軸線方向に関し,ロータ42とホイールハブ31との連動機構をコンパクトに構成できる。
(e)配線(43,44s)は,車体側固定部材60における,ホイールハブ31との重なり部以外の部位において,車体側固定部材60に挿通したので,配線挿通部(穴63)を容易に密封できる。
(f)配線(43,44s)はフロントフォーク20Lの後方で車体側固定部材60に挿通し,フロントフォーク20Lに沿わせて配置したので,配線がフロントフォークで保護されやすくなり,断線が発生しにくくなる。
図3は本発明に係るモータ駆動車両の一実施の形態を示す側面図,図4は図3におけるIV−IV断面図である。
この実施の形態が,上述した実施の形態と異なる点は,ワンウェイクラッチ70に代えダンパ71を介して,ロータ42の動力をホイールハブ31へ伝達するように構成した点にあり,その他の点に変わりはない。
図4に示すように,動力伝達部材80の円筒部85に,半径方向へ伸びるトルク伝達部86を設けるとともに,ホイールハブ31における第1筒状部31aの内面に,半径方向へ伸びるトルク伝達部36を設け,これらトルク伝達部86,36の間にラバーダンパ71を介在させてある。
このように構成すると,ダンパ71を介し,モータ40のロータ42とホイールハブ31(したがって前輪30)とがともに回転する。
この実施の形態によっても,上述した(a)(b)(e)(f)の作用効果が得られる。また,上述した作用効果(d)と同様の作用効果,すなわち,
(d’)ロータ42に動力伝達部材80を連結し,該動力伝達部材80の外周部においてホイールハブ31との間にダンパ71を設けたので,車輪軸21の軸線方向に関し,ロータ42とホイールハブ31との連動機構をコンパクトに構成できる。
という作用効果が得られる。
さらにこの実施の形態によれば,モータ40のロータ42を,ダンパ71を介してホイールハブ31と連結したので,ロータ42とホイールハブ31との連動機構をコンパクトに構成できる。また,モータ40のロータ42とホイールハブ31(したがって前輪30)とがともに回転するので,制動機構50に加え,回生ブレーキを採用することも可能となる。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
C 車体中心
10 モータ駆動車両
11 車体フレーム
20 フロントフォーク
21 車輪軸
30 駆動輪
31 ホイールハブ
31e 環状端部
40 モータ
41 ロータ
42 ステータ
43 電力線
44s 信号線
50 制動機構
60 車体側固定部材
60e 環状端部
70 ワンウェイクラッチ

Claims (5)

  1. ステータとロータとを有していて駆動源となるモータをホイールハブ内に配置した駆動輪を,左右のフォーク間で車輪軸に回転可能に支持し,前記ステータを,車体に固定された車体側固定部材に設け,前記ロータを,前記車輪軸に回転可能に支持し,前記モータのための配線を,前記車体側固定部材に通すモータ駆動車両であって,
    車体前方から見て,前記ホイールハブを車体中心より一側側のみで前記車輪軸に回転可能に支持し
    前記ホイールハブに,前記車輪軸回りに関し前記モータのロータ外周よりも外方において前記一側側に対する他側側に開口した環状端部を設け,
    前記他側側には,前記車体側固定部材を設け,該車体側固定部材に,前記車輪軸回りに関し前記モータのロータ外周よりも外方において前記一側側に開口した環状端部を設け,
    前記ホイールハブの環状端部と車体側固定部材の環状端部とを,車体側固定部材の環状端部をホイールハブの環状端部の外周側に位置させて前記車輪軸の軸線方向において重ね,その重なり部をホイールの幅内に配置し、該重なり部において,ホイールハブと車体側固定部材との間にシールを設けたことを特徴とするモータ駆動車両。
  2. 前記モータのロータを,ワンウェイクラッチを介して前記ホイールハブと連結したことを特徴とする請求項記載のモータ駆動車両。
  3. 前記ロータに動力伝達部材を連結し,該動力伝達部材の外周部においてホイールハブとの間に前記ワンウェイクラッチを設けたことを特徴とする請求項記載のモータ駆動車両。
  4. 前記配線は,前記車体側固定部材における,前記ホイールハブとの重なり部以外の部位において,車体側固定部材に挿通したことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載のモータ駆動車両。
  5. 前記配線はフロントフォークの後方で車体側固定部材に挿通し,フロントフォークに沿わせて配置したことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載のモータ駆動車両。
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