JP2016066877A - 発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

発振器、電子機器および移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016066877A
JP2016066877A JP2014193979A JP2014193979A JP2016066877A JP 2016066877 A JP2016066877 A JP 2016066877A JP 2014193979 A JP2014193979 A JP 2014193979A JP 2014193979 A JP2014193979 A JP 2014193979A JP 2016066877 A JP2016066877 A JP 2016066877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable capacitance
control voltage
resistor
capacitance diode
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014193979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6770788B2 (ja
Inventor
好明 松本
Yoshiaki Matsumoto
好明 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014193979A priority Critical patent/JP6770788B2/ja
Priority to US14/858,291 priority patent/US9503020B2/en
Priority to CN201510599576.9A priority patent/CN105450177B/zh
Publication of JP2016066877A publication Critical patent/JP2016066877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6770788B2 publication Critical patent/JP6770788B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/30Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator
    • H03B5/32Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator
    • H03B5/36Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator active element in amplifier being semiconductor device
    • H03B5/366Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator active element in amplifier being semiconductor device and comprising means for varying the frequency by a variable voltage or current
    • H03B5/368Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator active element in amplifier being semiconductor device and comprising means for varying the frequency by a variable voltage or current the means being voltage variable capacitance diodes
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B2200/00Indexing scheme relating to details of oscillators covered by H03B
    • H03B2200/0014Structural aspects of oscillators
    • H03B2200/0026Structural aspects of oscillators relating to the pins of integrated circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B2201/00Aspects of oscillators relating to varying the frequency of the oscillations
    • H03B2201/02Varying the frequency of the oscillations by electronic means
    • H03B2201/025Varying the frequency of the oscillations by electronic means the means being an electronic switch for switching in or out oscillator elements

Abstract

【課題】小型でかつ動作が安定している発振器、ならびに、かかる発振器を備える電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第1のVCXO7と、制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第2のVCXO8と、制御電圧が印加される制御電圧端子61と、を有し、第1のVCXO7は、可変容量ダイオードD11(第1可変容量ダイオード)と抵抗R11(第1抵抗)とを備えており、第2のVCXO8は、可変容量ダイオードD21(第2可変容量ダイオード)と抵抗R21(第2抵抗)とを備えており、可変容量ダイオードD11、可変容量ダイオードD21、抵抗R11および抵抗R21におけるカットオフ周波数は、可変容量ダイオードD11および抵抗R11におけるカットオフ周波数、ならびに、可変容量ダイオードD21および抵抗R21におけるカットオフ周波数と等しいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振器、電子機器および移動体に関するものである。
同期光ネットワーク(SONET)や同期デジタルハイアラーキー(SDH)のようなバックボーン回線に用いられる基準周波数は、互いに異なる複数の周波数に対応していることが必要である。このため、バックボーン回線に用いられる伝送装置関連機器には、互いに異なる周波数信号をそれぞれ発振可能な発振部が複数搭載されており、外部からの選択信号等によっていずれかの発振部を選択し、所望の周波数信号が出力されるようになっている。
例えば、特許文献1には、第1の周波数信号を出力する第1の水晶発振部と、第2の周波数信号を出力する第2の水晶発振部と、外部からの選択信号により第1の水晶発振部と第2の水晶発振部のいずれかに電源供給を行う第1の切替器と、外部からの選択信号により第1の水晶発振部と第2の水晶発振部のいずれかの出力を選択する第2の切替器と、を有する2周波切替型高周波水晶発振器が開示されている。
この2周波切替型高周波水晶発振器では、周波数制御電圧によって、第1の水晶発振部が備える可変容量ダイオードおよび第2の水晶発振部が備える可変容量ダイオードの容量が制御されることにより、第1の水晶発振部および第2の水晶発振部から出力される周波数信号の周波数が調整される。
また、第1の水晶発振部は、さらに抵抗を備えており、第1の水晶発振部に求められる出力周波数に応じて、前述した可変容量ダイオードおよびこの抵抗の特性が適宜選択される。
同様に、第2の水晶発振部も、さらに抵抗を備えており、第2の水晶発振部に求められる出力周波数に応じて、前述した可変容量ダイオードおよびこの抵抗の特性が適宜選択される。
このような構成の2周波切替型高周波水晶発振器は、第1の水晶発振部と第2の水晶発振部との間で、周波数制御電圧の印加を切り換える構造を設ける場合に比べて、小型化が容易である。
特開2005−6130号公報
しかしながら、特許文献1に記載の2周波切替型高周波水晶発振器では、周波数制御電圧を印加するラインが常時、第1の水晶発振部と第2の水晶発振部の双方に接続されているため、周波数制御電圧に交流成分が重畳しているとき、この発振器のカットオフ周波数(変調帯域周波数)は、第1の水晶発振部が備える可変容量ダイオードおよび抵抗、ならびに、第2の水晶発振部が備える可変容量ダイオードおよび抵抗の各特性の影響を受けることとなる。このため、特許文献1に記載の2周波切替型高周波水晶発振器を回路に組み込んだとき、各水晶発振部が備える可変容量ダイオードや抵抗の特性によっては、従来に比べて、周波数制御電圧に重畳している交流成分のカットオフ周波数が大きく変化するおそれがある。換言すれば、周波数切替型ではない1周波型の水晶発振器に代えて、特許文献1に記載の2周波切替型高周波水晶発振器を使用した場合、置き換え前後で周波数制御電圧に重畳している交流成分のカットオフ周波数が大きく異なってしまうおそれがある。このようにカットオフ周波数が大きく異なってしまうと、水晶発振部の同期動作が不安定になるおそれがある。
本発明の目的は、小型でかつ動作が安定している発振器、ならびに、かかる発振器を備える電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の発振器は、制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第1電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第2電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧が印加される制御電圧端子と、を有し、
前記第1電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第1可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第1可変容量ダイオードとの間に設けられた第1抵抗と、を備えており、
前記第2電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第2可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第2可変容量ダイオードとの間に設けられた第2抵抗と、を備えており、
前記第1可変容量ダイオード、前記第2可変容量ダイオード、前記第1抵抗および前記第2抵抗に前記制御電圧が印加されるときのカットオフ周波数は、前記第1可変容量ダイオードおよび前記第1抵抗に前記制御電圧が印加されるときのカットオフ周波数、ならびに、前記第2可変容量ダイオードおよび前記第2抵抗に前記制御電圧が印加されるときのカットオフ周波数と等しいことを特徴とする。
これにより、制御電圧を印加する回路を切り替える構造が不要になり、構造の簡素化が図られるとともに、当該発振器を用いた場合でもカットオフ周波数の大きな変化が防止されるので、小型でかつ動作が安定している発振器が得られる。
[適用例2]
本適用例の発振器では、制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第1電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第2電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧が印加される制御電圧端子と、を有し、
前記第1電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第1可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第1可変容量ダイオードとの間に設けられた第1抵抗と、を備えており、
前記第2電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第2可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第2可変容量ダイオードとの間に設けられた第2抵抗と、を備えており、
前記第1可変容量ダイオードおよび前記第2可変容量ダイオードは、互いに同じ種類の部品であり、
前記第1抵抗および前記第2抵抗は、互いに同じ種類の部品であることを特徴とする。
これにより、制御電圧を印加する回路を切り替える構造が不要になり、構造の簡素化が図られるとともに、当該発振器を用いた場合でもカットオフ周波数の大きな変化が防止されるので、小型でかつ動作が安定している発振器が得られる。
[適用例3]
本適用例の発振器では、さらに、前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路のうちのいずれか一方に電源電圧を供給するための電源用スイッチ回路を有していることが好ましい。
これにより、選択信号に基づいて電源用スイッチ回路を動作させることにより、第1電圧制御型発振器回路と第2電圧制御型発振器回路とを切り替えつつ電源電圧を供給することができる。その結果、消費電力の低減が図られるとともに、通電による電磁妨害波の発生を抑制することができる。
[適用例4]
本適用例の発振器では、さらに、前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路の出力信号を出力する発振器出力端子と、出力用スイッチ回路と、を有し、
前記第1電圧制御型発振器回路は、さらに、第1出力端子を備えており、
前記第2電圧制御型発振器回路は、さらに、第2出力端子を備えており、
前記出力用スイッチ回路は、前記第1出力端子および前記第2出力端子のうちのいずれか一方と前記発振器出力端子との導通を切り換えることが好ましい。
これにより、選択信号に基づいて出力用スイッチ回路を動作させることにより、第1出力端子と第2出力端子とを切り替えつつ周波数信号を発振器出力端子に出力させることができる。
[適用例5]
本適用例の発振器では、前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路は、それぞれ、水晶発振部と、前記水晶発振部から出力される高次波に同調する同調回路と、を備えていることが好ましい。
これにより、周波数精度の高い基本周波数が得られるため、周波数精度の高い発振が可能な発振器が得られる。
[適用例6]
本適用例の発振器では、さらに、前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路を搭載するパッケージを有していることが好ましい。
これにより、外力や環境変化から第1電圧制御型発振器回路や第2電圧制御型発振器回路を保護することができるので、信頼性の高い発振器が得られる。
[適用例7]
本適用例の電子機器は、上記適用例の発振器を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
[適用例8]
本適用例の移動体は、上記適用例の発振器を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の発振器の実施形態が備える発振器回路を示すブロック構成図である。 図1に示す発振器回路を備える発振器(本発明の発振器の実施形態)の外観を示す斜視図である。 図2に示す発振器の分解斜視図である。 本発明の発振器の実施形態の他の構成例を示す縦断面図である。 本発明の電子機器の第1例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の第2例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の第3例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の第4例である光伝送装置を含むネットワークの概略図である。 本発明の移動体の一例である自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の発振器、電子機器および移動体を添付図面に示す各実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.発振器回路
まず、本発明の発振器の実施形態が備える発振器回路について説明する。
図1は、本発明の発振器の実施形態が備える発振器回路を示すブロック構成図である。
図1に示す発振器回路1は、1つの基板に2つのVCXO(電圧制御型発振器回路)を搭載した例である。図1に示す発振器回路1は、外部から印加される制御電圧により所望の第1の周波数信号を出力する第1のVCXO7と、外部から印加される制御電圧により所望の第2の周波数信号を出力する第2のVCXO8と、第1のVCXO7と第2のVCXO8の出力を選択する選択部9と、を備えている。
また、選択部9は、外部からの選択信号により、第1のVCXO7と第2のVCXO8のいずれか一方に電源電圧を印加(供給)するための電源用スイッチ回路10と、外部からの選択信号により、第1のVCXO7と第2のVCXO8のうちのいずれか一方の出力を選択する出力用スイッチ回路11と、この選択された周波数信号を所定のレベルに増幅する増幅器12と、を備えている。
また、発振器回路1は、第1のVCXO7および第2のVCXO8に対して制御電圧を印加するための制御電圧端子61と、電源用スイッチ回路10に対して電源電圧を印加するための電源端子62と、増幅器12で増幅された周波数信号を外部に出力するための発振器出力端子63と、選択部9に対して選択信号を入力するための選択信号端子64と、電気的に接地されている接地端子65と、を備えている。
以下、発振器回路1の各部の構成についてさらに詳述する。なお、後述する構成は、本発明の発振器が備える発振器回路の構成の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示す第1のVCXO7は、いわゆるコルピッツ型発振回路を含んでいる。
具体的には、第1のVCXO7は、まず、抵抗R11(第1抵抗)と可変容量ダイオードD11(第1可変容量ダイオード)とコンデンサーC11と伸張コイルL11と振動子X11(発振部)とを備えている。抵抗R11の一端には、外部から制御電圧が入力される。また、抵抗R11の他端は、可変容量ダイオードD11のカソード側とコンデンサーC11の一端とに接続されている。さらに、コンデンサーC11の他端は、伸張コイルL11の一端に接続されており、伸張コイルL11の他端は、振動子X11の一端に接続されている。
また、第1のVCXO7は、さらに、トランジスターQ11と抵抗R12と抵抗R13と抵抗R14とコンデンサーC12とコンデンサーC13とコンデンサーC14とコイルL12とを備えている。振動子X11の他端には、トランジスターQ11のベースと抵抗R12の一端と抵抗R13の一端とがそれぞれ接続されている。これらの抵抗R12および抵抗R13は、ベースバイアス抵抗として機能する。そして、抵抗R13の他端は接地されている。また、トランジスターQ11のベースと接地との間には、負荷容量の一部を担うコンデンサーC12とコンデンサーC13とが直列に接続された状態で挿入されている。そして、コンデンサーC12とコンデンサーC13との接続中点とトランジスターQ11のエミッターとが接続されているとともに、トランジスターQ11のエミッターと接地との間には、抵抗R14がエミッター抵抗として挿入されている。さらに、トランジスターQ11のコレクターと電源用スイッチ回路10との間には、それぞれコイルL12とコンデンサーC14とが並列に接続されており、振動子X11の所望の次数の高調波周波数(高次波)に同調し得る同調回路が構成されているとともに、Cタップを構成している。
また、第1のVCXO7は、さらに、コンデンサーC15とコンデンサーC16と抵抗R15と抵抗R16と抵抗R17とを備えている。コイルL12およびコンデンサーC14の電源用スイッチ回路10側は、それぞれコンデンサーC16を介して接地されている。一方、コイルL12およびコンデンサーC14のコレクター側には、コンデンサーC15の一端が接続されている。また、コンデンサーC15の他端は、抵抗R15、抵抗R16および抵抗R17で構成されたアッテネーター(減衰器)を介して、出力用スイッチ回路11に接続されている。すなわち、第1のVCXO7からの周波数信号を出力する出力端子71(第1出力端子)が、後述する第2のVCXO8と共用している出力用スイッチ回路11と電気的に接続されている。なお、図1に示すアッテネーターは、いわゆるπ型不平衡減衰器であるが、インピーダンス整合と出力レベルの調整が可能なものであれば、アッテネーターの構成はこれに限定されない。
このような第1のVCXO7は、外部から印加される制御電圧に応じて振動子X11の発振周波数を制御しつつ、発振回路においては振動子X11が発振動作を継続するように信号増幅や波形整形を行う。これにより、第1のVCXO7からは、所望の周波数の第1の周波数信号が出力される。
一方、図1に示す第2のVCXO8も、第1のVCXO7と同じ構成の発振回路を含んでいる。
具体的には、第2のVCXO8は、まず、抵抗R21(第2抵抗)と可変容量ダイオードD21(第2可変容量ダイオード)とコンデンサーC21と伸張コイルL21と振動子X21とを備えている。抵抗R21の一端には、外部から制御電圧が入力される。また、抵抗R21の他端は、可変容量ダイオードD21のカソード側とコンデンサーC21の一端とに接続されている。さらに、コンデンサーC21の他端は、伸張コイルL21の一端に接続されており、伸張コイルL21の他端は、振動子X21の一端に接続されている。
また、第2のVCXO8は、さらに、トランジスターQ21と抵抗R22と抵抗R23と抵抗R24とコンデンサーC22とコンデンサーC23とコンデンサーC24とコイルL22とを備えている。振動子X21の他端には、トランジスターQ21のベースと抵抗R22の一端と抵抗R23の一端とがそれぞれ接続されている。これらの抵抗R22および抵抗R23は、ベースバイアス抵抗として機能する。そして、抵抗R23の他端は接地されている。また、トランジスターQ21のベースと接地との間には、負荷容量の一部を担うコンデンサーC22とコンデンサーC23とが直列に接続された状態で挿入されている。そして、コンデンサーC22とコンデンサーC23との接続中点とトランジスターQ21のエミッターとが接続されているとともに、トランジスターQ21のエミッターと接地との間には、抵抗R24がエミッター抵抗として挿入されている。さらに、トランジスターQ21のコレクターと電源用スイッチ回路10との間には、それぞれコイルL22とコンデンサーC24とが並列に接続されており、振動子X21の所望の次数の高調波周波数に同調し得る同調回路が構成されているとともに、Cタップを構成している。
また、第2のVCXO8は、さらに、コンデンサーC25とコンデンサーC26と抵抗R25と抵抗R26と抵抗R27とを備えている。コイルL22およびコンデンサーC24の電源用スイッチ回路10側は、それぞれコンデンサーC26を介して接地されている。一方、コイルL22およびコンデンサーC24のコレクター側には、コンデンサーC25の一端が接続されている。また、コンデンサーC25の他端は、抵抗R25、抵抗R26および抵抗R27で構成されたアッテネーター(減衰器)を介して、出力用スイッチ回路11に接続されている。すなわち、第2のVCXO8からの周波数信号を出力する出力端子81(第2出力端子)が、後述する第1のVCXO7と共用している出力用スイッチ回路11と電気的に接続されている。なお、図1に示すアッテネーターは、いわゆるπ型不平衡減衰器であるが、インピーダンス整合と出力レベルの調整が可能なものであれば、アッテネーターの構成はこれに限定されない。
このような第2のVCXO8は、外部から印加される制御電圧に応じて振動子X21の発振周波数を制御しつつ、発振回路においては振動子X21が発振動作を継続するように信号増幅や波形整形を行う。これにより、第2のVCXO8からは、所望の周波数の第2の周波数信号が出力される。
また、第1のVCXO7および第2のVCXO8は、それぞれ、例えば150MHz帯の基本周波数を有する振動子を備えている。そして、第1のVCXO7が備える振動子X11および第2のVCXO8が備える振動子X21は、この周波数帯において互いに異なる基本周波数を有している。
そして、選択部9は、外部からの選択信号により、電源用スイッチ回路10および出力用スイッチ回路11を動作させる。これにより、第1のVCXO7および第2のVCXO8のいずれかを選択して駆動することができる。例えば、電源用スイッチ回路10の導通経路および出力用スイッチ回路11の導通経路を切り替えて第1のVCXO7を選択したときには、第1のVCXO7のみに電源電圧が印加されるとともに、出力端子71と発振器出力端子63とが導通し、第1のVCXO7からの周波数信号のみが増幅器12に入力され、所定のレベルに増幅されて出力される。また、電源用スイッチ回路10および出力用スイッチ回路11を切り替えて第2のVCXO8を選択したときには、第2のVCXO8のみに電源電圧が印加されるとともに、出力端子81と発振器出力端子63とが導通し、第2のVCXO8からの周波数信号のみが増幅器12に入力され、所定のレベルに増幅されて出力される。
このように電源用スイッチ回路10を設けることにより、第1のVCXO7および第2のVCXO8のうち、目的とする出力周波数に応じた一方に電源電圧を印加することができるので、消費電力の低減が図られるとともに、通電による電磁妨害波の発生を抑制することができる。
なお、第1のVCXO7および第2のVCXO8に含まれる同調回路を適宜設定することにより、各同調回路が同調する周波数を所望の値(例えば振動子の基本周波数またはその整数倍)に合わせることができる。
例えば、第1のVCXO7が備える振動子X11の基本周波数が155MHzである場合、同調回路の設定によってそのまま155MHzの周波数信号を第1の周波数信号として出力したり、基本周波数の4倍波である622MHzの周波数信号を第1の周波数信号として出力したりすることができる。
また、第2のVCXO8が備える振動子X21の基本周波数が161MHzである場合、同調回路の設定によってそのまま161MHzの周波数信号を第2の周波数信号として出力したり、基本周波数の4倍波である644MHzの周波数信号を第2の周波数信号として出力したりすることができる。
同調回路の同調周波数fは、一般的に、並列共振回路を構成しているコイルのインダクタンスLとコンデンサーの電気容量Cとで与えられる[f=1/{2π(LC)1/2}]。したがって、同調回路において同調させる周波数を所望の値に合わせるためには、同調回路(並列共振回路)のコイルとコンデンサーを適宜選択するようにすればよい。
なお、本実施形態では、出力用スイッチ回路11と発振器出力端子63との間に増幅器12が挿入されている。このため、第1のVCXO7と第2のVCXO8とで増幅器12が共用されている。このため、個別に増幅器を設ける場合に比べて、増幅器12の数を減らすことができ、発振器回路1の小型化を図ることができる。このような構成は、例えば、SONET/SDHネットワーク等に用いられるクロック信号のように、使用される周波数が近接している場合に特に有用である。
一方、第1のVCXO7と第2のVCXO8とで増幅器12が共用されていなくてもよく、発振器回路1は、例えば、第1のVCXO7用の増幅器と第2のVCXO8用の増幅器とを備えていてもよい。
また、第1のVCXO7および第2のVCXO8は、それぞれ出力される周波数信号から不要な周波数成分を除去するフィルターを備えていてもよい。このようなフィルターとしては、例えば弾性表面波(SAW)フィルター等が挙げられる。
ここで、図1に示す発振器回路1では、制御電圧が印加される制御電圧端子61は、第1のVCXO7と第2のVCXO8とで共用されている。このため、選択信号によって第1のVCXO7の周波数信号を出力させるか、あるいは、第2のVCXO8の周波数信号を出力させるかにかかわらず、第1のVCXO7および第2のVCXO8には、それぞれ制御電圧が印加されることとなる。
そして、この制御電圧には、交流成分が印加されることがある。すなわち、制御電圧にFM変調(周波数変調)が加えられることがある。このような場合、交流成分は抵抗R11や抵抗R21においてカットされるものの、FM変調のカットオフ周波数(変調帯域周波数)は、第1のVCXO7や第2のVCXO8の同期動作の安定化を図る上で重要である。
制御電圧端子61と接続されている、第1のVCXO7に含まれる抵抗R11および可変容量ダイオードD11と、第2のVCXO8に含まれる抵抗R21および可変容量ダイオードD21とを含む回路を「周波数制御回路」としたとき、この周波数制御回路におけるカットオフ周波数fcは、次式(1)で与えられる。
Figure 2016066877
なお、上式(1)におけるR11は抵抗R11の抵抗値を表し、R21は抵抗R21の抵抗値を表し、D11は可変容量ダイオードD11の電気容量を表し、D21は可変容量ダイオードD21の電気容量を表している。
このように周波数制御回路のカットオフ周波数fcは、抵抗R11、R21の合成抵抗値や可変容量ダイオードD11、D21の合成電気容量に基づいて決まるため、抵抗R11の抵抗値と抵抗R21の抵抗値とが互いに異なっていたり、可変容量ダイオードD11の電気容量と可変容量ダイオードD21の電気容量とが互いに異なっていたりすると、従来に比べてカットオフ周波数fcが大きく変わるおそれがある。
周波数制御回路のカットオフ周波数fcが大きく変わってしまうと、第1のVCXO7や第2のVCXO8の内部における同期動作、すなわち、目的とする出力周波数になるように振動子X11、X21を発振させることができなくなり、発振器回路1を含む発振器の動作が不安定になるおそれがある。
そこで、本発明では、第1のVCXO7に含まれる抵抗R11と第2のVCXO8に含まれる抵抗R21とで、互いに同じ種類の部品を用いることとした。加えて、第1のVCXO7に含まれる可変容量ダイオードD11と第2のVCXO8に含まれる可変容量ダイオードD21とで、互いに同じ種類の部品を用いることとした。同じ種類の部品とは、例えば、製造メーカーが互いに同一であり、かつ、部品の品番が互いに同一であることをいう。
このように部品を選択することにより、例えば、第1のVCXO7や第2のVCXO8のいずれか一方に対してFM変調された制御電圧が印加されたときのカットオフ周波数に対し、発振器回路1の周波数制御回路のカットオフ周波数fcを等しくすることができる。したがって、1周波型の発振器に代えて、2周波切替型の発振器回路1を含む発振器を用いるようにした場合でも、周波数制御回路のカットオフ周波数fcが大きく異なってしまうのを防止することができる。その結果、第1のVCXO7や第2のVCXO8の内部における同期動作の安定化を図ることができる。
ここで、このような状況を上式(1)に反映させるため、互いに等しい関係にある第1のVCXO7に含まれる抵抗R11の抵抗値と第2のVCXO8に含まれる抵抗R21の抵抗値とを「R0」とする。また、互いに等しい関係にある第1のVCXO7に含まれる可変容量ダイオードD11の電気容量と第2のVCXO8に含まれる可変容量ダイオードD21の電気容量とを「D0」とする。そして、R0を上式(1)のR11およびR21に代入し、D0を上式(1)のD11およびD21に代入すると、次式(2)のようになる。
Figure 2016066877
この上式(2)の右辺は、第1のVCXO7のみにFM変調された制御電圧が印加されたときのカットオフ周波数fc1や、第2のVCXO8のみにFM変調された制御電圧が印加されたときのカットオフ周波数fc2と等しい。
すなわち、fc1は、次式(3)のようになり、fc2は、次式(4)のようになる。
Figure 2016066877
Figure 2016066877
よって、上式(2)、上式(3)および上式(4)により、fc=fc1=fc2が成り立つ。
なお、このように1周波型の発振器とカットオフ周波数が変わらない2周波切替型の発振器は、1周波型の発振器を容易に置き換え得るものであることから、回路の設計容易性を高めるという観点からも使い易いものである。
また、発振器回路1の周波数制御回路のカットオフ周波数fcは、前述したように、第1のVCXO7のみにFM変調された制御電圧が印加されたときのカットオフ周波数fc1、および、第2のVCXO8のみにFM変調された制御電圧が印加されたときのカットオフ周波数fc2と等しければよいが、多少のずれは許容される。
例えば、fcとfc1との差やfcとfc2との差は、fcの10%以下であるのが好ましく、5%以下であるのがより好ましい。このような範囲内であれば、カットオフ周波数のずれによる悪影響がそれほど顕在化しないので、周波数制御電圧を切り替える構造を備えていなくても動作が安定している2周波切替型の発振器回路1を実現することができる。
また、前述したように、同じ種類の部品とは、例えば、ディスクリート部品の場合、製造メーカーが互いに同一であり、かつ、部品の品番が互いに同一であることをいう。すなわち、各部品の設計や製造プロセスが実質的に同じであればよい。これにより、各部品の周波数特性が互いに等しくなり、例えばFM変調された制御電圧の周波数が変わったときでも、前述したR11=R21という関係と、D11=D21という関係を維持することができ、前述したような効果が発揮される。
また、抵抗や可変容量ダイオードは、例えばCMOSプロセス等を用いることにより、半導体基板上に集積化することが可能である。このように集積化された場合において、同じ種類の部品とは、例えば、設計が互いに同じであり、かつ、同一のプロセスにおいて製造された抵抗や可変容量ダイオードであることをいう。これにより、各部品の周波数特性が互いに等しくなる。
なお、同じ種類の部品であっても、抵抗の抵抗値や可変容量ダイオードの電気容量は、多少のばらつきを含んでいるため、同じ種類の部品であれば、特性が完全に同一になるわけではない。
例えば、ディスクリート部品の抵抗の場合、公称抵抗値の許容差が示されているので、その範囲内であれば同じ種類の部品と認められる。なお、一般的な抵抗の場合、抵抗値の許容差は、公称抵抗値の10%以下程度である。
なお、発振器回路1には、図示した構成以外に、任意のディスクリート部品や集積回路部品等を含んでいてもよい。
また、発振器回路1には、第1のVCXO7や第2のVCXO8と同等なVCXO(電圧制御型発振器回路)をさらに1つ以上追加されていてもよい。すなわち、発振器回路1には、3つ以上のVCXOが含まれていてもよい。その場合、追加されたVCXOに対しても、電源用スイッチ回路10や出力用スイッチ回路11を接続するようにすればよい。
そして、この場合も、各VCXOに含まれる抵抗は、VCXO同士で互いに同じ種類の部品とされ、各VCXOに含まれる可変容量ダイオードも、VCXO同士で互いに同じ種類の部品とされる。
また、振動子X11および振動子X21としては、例えば、ATカット水晶振動子、音叉型水晶振動子、弾性表面波振動子等の各種振動子が用いられる。このうち、周波数精度の高い基本周波数が得られるという観点から、水晶振動子が好ましく用いられる。これにより、周波数精度の高い発振が可能な発振器回路1が得られる。
2.発振器
次に、本発明の発振器の実施形態について説明する。
図2は、図1に示す発振器回路を備える発振器(本発明の発振器の実施形態)の外観を示す斜視図であり、図3は、図2に示す発振器の分解斜視図である。
図2、3に示す発振器100は、パッケージ2と、パッケージ2内に固定されている支持基板3と、支持基板3に搭載されている発振器回路1と、を有している。
このうち、パッケージ2は、ベース基板21と、ベース基板21に接合されているリッド(蓋体)27と、を有している。パッケージ2内には、ベース基板21とリッド27との間に内部空間が設けられており、この内部空間に支持基板3が収納されている。このようなパッケージ2内に発振器回路1が収納されることにより、外力や環境変化から発振器回路1を保護することができるので、発振器100の信頼性を高めることができる。
ベース基板21は、図3に示すように、上面に開口している凹部211を有する箱状となっている。言い換えると、ベース基板21は、板状の底板212と、底板212の上面の縁部から立設している枠状の側壁213と、を有している。
また、ベース基板21の上面には、8つの内部端子241、242、243、244、245、246、247、248が設けられており、ベース基板21の下面には、これらの内部端子と電気的に接続された図示しない外部接続端子が設けられている。これらの外部接続端子は、図示しない配線を介して、前述した発振器回路1の制御電圧端子61、電源端子62、発振器出力端子63、選択信号端子64および接地端子65と電気的に接続されている。
さらに、支持基板3の側面には、図示しない回路接続端子が設けられており、支持基板3がベース基板21上に載置された状態で、この回路接続端子と前述した内部端子241、242、243、244、245、246、247、248とが、図示しない導電性接合部材を介して電気的に接続されている。
パッケージ2や支持基板3の絶縁部の構成材料は、例えば、酸化アルミニウム質、窒化アルミニウム質、炭化珪素質、ムライト質、ガラス・セラミック質等のセラミックグリーンシートを焼結処理することで得られる。
一方、パッケージ2や支持基板3の導電部の構成材料は、例えば、タングステン(W)、モリブテン(Mo)等の下地層に、金(Au)、銅(Cu)等のめっき層を被覆することで得られる。
図4は、本発明の発振器の実施形態の他の構成例を示す縦断面図である。
図4に示す発振器100は、パッケージ2と、パッケージ2内に固定されている支持基板3と、支持基板3に搭載されている発振器回路1と、を有している。なお、以下の説明では、図4の上方を「上」、下方を「下」という。
図4に示す発振器100では、発振器回路1のうち、第1のVCXO7に含まれる振動子X11および第2のVCXO8に含まれる振動子X21が、支持基板3の上面に搭載されている。一方、発振器回路1のうち、第1のVCXO7に含まれる抵抗、可変容量ダイオード、コンデンサーおよびトランジスターのうちの少なくとも一部、および、第2のVCXO8に含まれる抵抗、可変容量ダイオード、コンデンサーおよびトランジスターのうちの少なくとも一部は、集積回路素子4に集積化されており、この集積回路素子4は、支持基板3の下面に搭載されている。
また、パッケージ2の下面には、外部接続端子251、252が設けられている。
このような発振器100によれば、発振器回路1を構成するディスクリート部品の数を減らすことができるので、小型化が図られるとともに、製造容易性が高くなる。
3.電子機器
次いで、本発明の発振器を備える電子機器(本発明の電子機器)について、図5〜図8に基づき、詳細に説明する。
図5は、本発明の電子機器の第1例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部2000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、発振器100が内蔵されている。
図6は、本発明の電子機器の第2例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部2000が配置されている。このような携帯電話機1200には、発振器100が内蔵されている。
図7は、本発明の電子機器の第3例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部2000が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部2000は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部2000に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、発振器100が内蔵されている。
図8は、本発明の電子機器の第4例である光伝送装置を含むネットワークの概略図である。この図において、光伝送装置1600は、SONET/SDHネットワークとWDM(波長分割多重)ネットワークとの境界に配置され、SONET/SDHネットワーク内を伝送されるクライアント信号と、WDMネットワーク内を伝送されるOTUk(k=2,3)信号とを相互に変換する。なお、図8の例では、クライアント信号として、OC3/STM−1信号、OC12/STM−4信号、OC48/STM−16信号、および、OC192/STM−64信号を挙げている。
このような光伝送装置1600は、クライアント信号に対応するクロックを生成するためのクロック生成部を備えており、このクロック生成部に発振器100が内蔵されている。クロック生成部では、伝送ビットレートが異なるクライアント信号に応じて周波数の異なるクロックを出力し得るようになっている。このような場合に、2周波切替型の発振器100を設けることにより、周波数の異なるクロックを容易に出力させることができる。
なお、本発明の発振器を備える電子機器は、図5のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図6の携帯電話機、図7のディジタルスチルカメラ、図8の光伝送装置の他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
4.移動体
図9は、本発明の移動体の一例である自動車の構成を示す斜視図である。
この図において、移動体1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1502を回転させるように構成されている。このような移動体1500には、発振器100が内蔵されている。
なお、本発明の移動体は、自動車に限定されず、例えば、航空機、船舶、オートバイ等の各種移動体に適用可能である。
以上、本発明の発振器、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1 発振器回路
2 パッケージ
3 支持基板
4 集積回路素子
7 第1のVCXO
8 第2のVCXO
9 選択部
10 電源用スイッチ回路
11 出力用スイッチ回路
12 増幅器
21 ベース基板
27 リッド
61 制御電圧端子
62 電源端子
63 発振器出力端子
64 選択信号端子
65 接地端子
71 出力端子
81 出力端子
100 発振器
211 凹部
212 底板
213 側壁
241 内部端子
242 内部端子
243 内部端子
244 内部端子
245 内部端子
246 内部端子
247 内部端子
248 内部端子
251 外部接続端子
252 外部接続端子
1100 パーソナルコンピューター
1102 キーボード
1104 本体部
1106 表示ユニット
1200 携帯電話機
1202 操作ボタン
1204 受話口
1206 送話口
1300 ディジタルスチルカメラ
1302 ケース
1304 受光ユニット
1306 シャッターボタン
1308 メモリー
1312 ビデオ信号出力端子
1314 入出力端子
1430 テレビモニター
1440 パーソナルコンピューター
1500 移動体
1501 車体
1502 車輪
1600 光伝送装置
2000 表示部
C11 コンデンサー
C12 コンデンサー
C13 コンデンサー
C14 コンデンサー
C15 コンデンサー
C16 コンデンサー
C21 コンデンサー
C22 コンデンサー
C23 コンデンサー
C24 コンデンサー
C25 コンデンサー
C26 コンデンサー
D11 可変容量ダイオード
D21 可変容量ダイオード
L11 伸張コイル
L12 コイル
L21 伸張コイル
L22 コイル
Q11 トランジスター
Q21 トランジスター
R11 抵抗
R12 抵抗
R13 抵抗
R14 抵抗
R15 抵抗
R16 抵抗
R17 抵抗
R21 抵抗
R22 抵抗
R23 抵抗
R24 抵抗
R25 抵抗
R26 抵抗
R27 抵抗
X11 振動子
X21 振動子

Claims (8)

  1. 制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第1電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第2電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧が印加される制御電圧端子と、を有し、
    前記第1電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第1可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第1可変容量ダイオードとの間に設けられた第1抵抗と、を備えており、
    前記第2電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第2可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第2可変容量ダイオードとの間に設けられた第2抵抗と、を備えており、
    前記第1可変容量ダイオード、前記第2可変容量ダイオード、前記第1抵抗および前記第2抵抗に前記制御電圧が印加されるときのカットオフ周波数は、前記第1可変容量ダイオードおよび前記第1抵抗に前記制御電圧が印加されるときのカットオフ周波数、ならびに、前記第2可変容量ダイオードおよび前記第2抵抗に前記制御電圧が印加されるときのカットオフ周波数と等しいことを特徴とする発振器。
  2. 制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第1電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧の印加により出力周波数を変更可能な第2電圧制御型発振器回路と、前記制御電圧が印加される制御電圧端子と、を有し、
    前記第1電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第1可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第1可変容量ダイオードとの間に設けられた第1抵抗と、を備えており、
    前記第2電圧制御型発振器回路は、前記制御電圧が印加される第2可変容量ダイオードと、前記制御電圧端子と前記第2可変容量ダイオードとの間に設けられた第2抵抗と、を備えており、
    前記第1可変容量ダイオードおよび前記第2可変容量ダイオードは、互いに同じ種類の部品であり、
    前記第1抵抗および前記第2抵抗は、互いに同じ種類の部品であることを特徴とする発振器。
  3. さらに、前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路のうちのいずれか一方に電源電圧を供給するための電源用スイッチ回路を有している請求項1または2に記載の発振器。
  4. さらに、前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路の出力信号を出力する発振器出力端子と、出力用スイッチ回路と、を有し、
    前記第1電圧制御型発振器回路は、さらに、第1出力端子を備えており、
    前記第2電圧制御型発振器回路は、さらに、第2出力端子を備えており、
    前記出力用スイッチ回路は、前記第1出力端子および前記第2出力端子のうちのいずれか一方と前記発振器出力端子との導通を切り換える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発振器。
  5. 前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路は、それぞれ、水晶発振部と、前記水晶発振部から出力される高次波に同調する同調回路と、を備えている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発振器。
  6. さらに、前記第1電圧制御型発振器回路および前記第2電圧制御型発振器回路を搭載するパッケージを有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の発振器。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の発振器を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の発振器を備えることを特徴とする移動体。
JP2014193979A 2014-09-24 2014-09-24 発振器、電子機器および移動体 Active JP6770788B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193979A JP6770788B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 発振器、電子機器および移動体
US14/858,291 US9503020B2 (en) 2014-09-24 2015-09-18 Oscillator, electronic apparatus, and moving object
CN201510599576.9A CN105450177B (zh) 2014-09-24 2015-09-18 振荡器、电子设备以及移动体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193979A JP6770788B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 発振器、電子機器および移動体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016066877A true JP2016066877A (ja) 2016-04-28
JP6770788B2 JP6770788B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=55526704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014193979A Active JP6770788B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 発振器、電子機器および移動体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9503020B2 (ja)
JP (1) JP6770788B2 (ja)
CN (1) CN105450177B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018135133A1 (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 オリンパス株式会社 内視鏡装置
CN109194308A (zh) * 2018-11-09 2019-01-11 深圳市金科泰通信设备有限公司 多频率自动切换的晶振电路

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11251836A (ja) * 1998-03-05 1999-09-17 Citizen Watch Co Ltd 温度補償型発振器
JP2003318651A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Toyo Commun Equip Co Ltd 多周波出力発振器および圧電振動子
JP2005006130A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Toyo Commun Equip Co Ltd 2周波切替型高周波水晶発振器
JP2007097040A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Kyocera Kinseki Corp 圧電振動子及び圧電発振器
JP2011091691A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 恒温型とした電圧制御水晶発振器
JP2014116791A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 発振装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3542886B2 (ja) * 1997-04-18 2004-07-14 有限会社バイテックス 温度補償水晶発振器
JP3921355B2 (ja) * 2001-05-08 2007-05-30 日本電波工業株式会社 周波数切替型高周波発振器
US7298225B2 (en) * 2004-08-04 2007-11-20 Via Technologies, Inc. Signal modulated voltage controlled oscillator system
JP2006005697A (ja) 2004-06-18 2006-01-05 Epson Toyocom Corp 2周波出力圧電発振器
JP2008060841A (ja) 2006-08-30 2008-03-13 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 2波切替型発振器
JP2008228141A (ja) 2007-03-15 2008-09-25 Epson Toyocom Corp 変調回路及び送信機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11251836A (ja) * 1998-03-05 1999-09-17 Citizen Watch Co Ltd 温度補償型発振器
JP2003318651A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Toyo Commun Equip Co Ltd 多周波出力発振器および圧電振動子
JP2005006130A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Toyo Commun Equip Co Ltd 2周波切替型高周波水晶発振器
JP2007097040A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Kyocera Kinseki Corp 圧電振動子及び圧電発振器
JP2011091691A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 恒温型とした電圧制御水晶発振器
JP2014116791A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 発振装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9503020B2 (en) 2016-11-22
CN105450177A (zh) 2016-03-30
US20160087584A1 (en) 2016-03-24
JP6770788B2 (ja) 2020-10-21
CN105450177B (zh) 2021-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9893733B2 (en) Oscillator, electronic apparatus, and moving object
JP4306458B2 (ja) 電圧制御型発振器、クロック変換器及び電子機器
US10892711B2 (en) Oscillator, electronic apparatus, and vehicle
JP6738588B2 (ja) 発振器、電子機器、および移動体
US9825588B2 (en) Oscillator, electronic apparatus, and moving object
CN105450177B (zh) 振荡器、电子设备以及移动体
US20150256127A1 (en) Electronic device, electronic apparatus and moving object
JP4228660B2 (ja) 電圧制御型発振器とこれを用いた電子機器
US20050275480A1 (en) Frequency selective oscillator, electronic instrument implementing the same, and method of adjusting frequency control characteristics
JP2017079347A (ja) 圧電振動片、圧電振動子、圧電振動子の製造方法、電子機器、および移動体
JP6729643B2 (ja) 発振器、電子機器および移動体
JP6364829B2 (ja) 電子デバイス、電子機器および移動体
JP2015207890A (ja) 電子デバイス、電子機器および移動体
JP2004119598A (ja) 多層基板の実装構造、その多層基板の実装構造を用いたクロック変換器およびそのクロック変換器を備えた電子機器
JP4399782B2 (ja) 周波数選択型発振器およびこれを備えた電子機器
JP2005006130A (ja) 2周波切替型高周波水晶発振器
JP4228302B2 (ja) 電圧制御型発振器
JP2004096449A (ja) 発振回路とこれを用いた電子機器
JP2004363849A (ja) 多周波出力発振器及び圧電振動子
JP2005295352A (ja) 周波数制御特性の調整方法、周波数選択型発振器およびこれを備えた電子機器
JP2006005697A (ja) 2周波出力圧電発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191105

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20191105

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191114

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20191119

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20191129

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20191203

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200407

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200714

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20200811

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20200915

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6770788

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150