JP2016066526A - 端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズル、端子付電線に対する被膜形成装置及び被膜付端子付電線の製造方法 - Google Patents

端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズル、端子付電線に対する被膜形成装置及び被膜付端子付電線の製造方法 Download PDF

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大地 芦田
孝幸 寺内
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孝幸 寺内
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直也 西村
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Abstract

【課題】本発明は、端子付電線の被膜対象領域に対して、被膜形成液をなるべく均一な厚みとなるように供給することができ、かつ、その供給作業を迅速に行えるようにすることを目的とする。【解決手段】吐出用ノズル70は、端子付電線10Bに対する被膜形成液(例えば、防食剤L)の吐出用に用いられる。吐出用ノズル70の一端部に被膜形成液を吐出するための吐出口74が形成された吐出側端部72が設けられている。吐出側端部72に、吐出口74の軸に対して直交する第1の方向P1から見て、被膜対象領域Qを露出芯線部14aの延在方向に沿って見た場合に観察される凸形状部分Qpを配設可能な凹部73が形成されている。【選択図】図6

Description

この発明は、端子付電線に被膜を形成するための技術に関する。
ワイヤーハーネスの電線の導体としてアルミニウムを使用する際に、電線と電気機器とを接続するための端子の材質として、銅等の、アルミニウム以外のものを使用する場合がある。ここで、アルミニウム導体に、銅等の異種金属が接触し、この部分に塩水等の電解液が付着すると、異種金属接触腐食が発生し得る。これを防止するために、導体と端子との接続部分に電解液が付着しないようにする処理(以下では、「防食処理」と記載する)がなされる。
防食処理に関する技術が、特許文献1に開示されている。
特許文献1は、ディスペンサからの流動樹脂を、端子付電線の保護領域に対して3回に分けて供給することが開示されている。
特開2014−130703号公報
ところで、防食被膜は、保護が必要とされる領域全体に亘ってなるべく均一な厚みで形成されることが好ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数箇所に分けて供給された流動樹脂が、保護領域全体に亘って均一な厚みで広がることは難しい。
ここで、流動樹脂を多くの箇所で少しずつ供給していけば、流動樹脂を、保護領域全体に亘ってなるべく均一な厚みで広げることができる。しかしながら、その場合、流動樹脂を供給するためのディスペンサを、保護領域全体に亘って、移動及び停止を多数回繰返しながら移動させる必要があり、流動樹脂を供給するための時間が長くなってしまう。
そこで、本発明は、端子付電線の被膜対象領域に対して、被膜形成液をなるべく均一な厚みとなるように供給することができ、かつ、その供給作業を迅速に行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、露出芯線部が設けられた電線と、前記露出芯線部に圧着された端子とを含む端子付電線において、前記露出芯線部のうち前記端子から露出した部分を含む被膜対象領域に被膜を形成するための端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、一端部に被膜形成液を吐出するための吐出口が形成された吐出側端部が設けられ、前記吐出側端部に、前記吐出口の軸に対して直交する第1の方向から見て、前記被膜対象領域を前記露出芯線部の延在方向に沿って見た場合に観察される凸形状部分を配設可能な凹部が形成されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係る端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、前記吐出口は、前記吐出口の軸及び前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って細長い形状に形成されているものである。
第3の態様は、第2の態様に係る端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、前記吐出口は、前記第2の方向に沿った幅方向中央部で最も狭くなる形状に形成されているものである。
第4の態様は、第2の態様に係る端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、前記吐出口は、前記第2の方向に沿った幅方向中央部で閉じられた形状に形成されているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、前記凹部は、前記第1の方向から見て、アーチ状を描く部分を含むように形成されているものである。
第6の態様に係る端子付電線に対する被膜形成装置は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルと、前記吐出用ノズルに被膜形成液を供給する液供給装置と、前記端子付電線を支持する端子付電線支持部と、前記凹部内に前記端子付電線の前記被膜対象領域を配設した状態で、前記吐出用ノズルを、前記露出芯線部の延在方向に沿って相対移動させる移動機構とを備える。
第7の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルを用いた被膜付端子付電線の製造方法であって、(a)前記凹部内に前記被膜対象領域を配設した状態で、前記吐出用ノズルを、前記露出芯線部の延在方向に沿って相対移動させる工程と、(b)前記工程(a)において、前記吐出用ノズルの前記吐出口から前記被膜形成液を吐出する工程と、を備える。
第1の態様によると、吐出用ノズルの吐出側端部に、吐出口の軸に対して直交する第1の方向から見て、被膜対象領域を前記露出芯線部の延在方向に沿って見た場合に観察される凸形状部分を配設可能な凹部が形成されている。このため、凹部内に被膜対象領域を配設した状態で、吐出用ノズルを露出芯線部の延在方向に沿って相対移動させると、吐出口から吐出される被膜形成液が、吐出側端部の凹部と被膜対象領域との間で広げられつつ被膜対象領域上に供給される。このため、端子付電線の被膜対象領域に対して、被膜形成液をなるべく均一な厚みとなるように供給することができ、かつ、その供給作業を迅速に行える。
第2の態様によると、前記吐出口は、前記吐出口の軸及び前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って細長い形状に形成されている。このため、吐出口から吐出される被膜形成液を、被膜対象領域に対して露出芯線部の幅方向になるべくまんべんなく供給することができる。
第3の態様によると、前記吐出口は、前記第2の方向に沿った幅方向中央部で最も狭くなる形状に形成されている。このため、吐出口から吐出される被膜形成液を、被膜対象領域に対して露出芯線部の幅方向になるべくまんべんなく供給することができる。
第4の態様によると、前記吐出口は、前記第2の方向に沿った幅方向中央部で最も狭くなる形状に形成されている。このため、吐出口から吐出される被膜形成液を、被膜対象領域に対して露出芯線部の幅方向になるべくまんべんなく供給することができる。
通常、前記被膜対象領域を前記露出芯線部の延在方向に沿って見ると、外向きに凸となるアーチ状を描く凸形状部分が観察される。そこで、第5の態様のように、凹部を、第1の方向から見て、アーチ状を描く部分を含むように形成すると、端子付電線の被膜対象領域に対して、被膜形成液をより均一な厚みとなるように供給することができる。
第6の態様によると、凹部内に被膜対象領域を配設した状態で、吐出用ノズルを露出芯線部の延在方向に沿って相対移動させると、吐出口から吐出される被膜形成液が、吐出側端部の凹部と被膜対象領域との間で広げられつつ被膜対象領域上に供給される。このため、端子付電線の被膜対象領域に対して、被膜形成液をなるべく均一な厚みとなるように供給することができ、かつ、その供給作業を迅速に行える。
第7の態様によると、凹部内に被膜対象領域を配設した状態で、吐出用ノズルを露出芯線部の延在方向に沿って相対移動させると、吐出口から吐出される被膜形成液が、吐出側端部の凹部と被膜対象領域との間で広げられつつ被膜対象領域上に供給される。このため、端子付電線の被膜対象領域に対して、被膜形成液をなるべく均一な厚みとなるように供給することができ、かつ、その供給作業を迅速に行える。
実施形態に係る被膜付端子付電線を示す概略側面図である。 同上の被膜付端子付電線を示す概略平面図である。 端子を示す概略斜視図である。 被膜を形成する前の端子付電線を示す概略平面図である。 被膜形成装置を示す概略図である。 吐出用ノズルを示す図である。 第1変形例に係る吐出用ノズルを示す図である。 吐出用ノズルの移動経路の例を示す図である。 吐出用ノズルの凹部と被膜対象領域との関係を示す図である。 吐出用ノズルの凹部と被膜対象領域との関係を示す図である。 第2変形例に係る吐出用ノズルを示す図である。 第3変形例に係る吐出用ノズルを示す図である。 第4変形例に係る吐出用ノズルを示す図である。
以下、実施形態に係る端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズル、端子付電線に対する被膜形成装置及び被膜付端子付電線の製造方法について説明する。
<端子付電線について>
まず、製造対象となる被膜付端子付電線10について説明する。図1は被膜付端子付電線10を示す概略側面図であり、図2は同被膜付端子付電線10を示す概略平面図であり、図3は端子20を示す概略斜視図であり、図4は被膜40を形成する前の端子付電線10Bを示す概略平面図である。
この被膜付端子付電線10は、電線12と、端子20と、被膜40とを備える。
電線12は、芯線14と、芯線14を覆う被覆18とを備える。芯線14は、線状の導体であり、ここでは、複数の素線が撚り合わされることによって芯線14が形成されている。被覆18は、樹脂等の絶縁材料によって形成されている。被覆18は、例えば、芯線14の周りに軟化した樹脂を押出被覆等することによって形成される。
また、電線12の端部では、所定長の被覆18が芯線14から皮剥されている。これにより、電線12の端部に、芯線14が所定長に亘って露出する露出芯線部14aが設けられる。
端子20は、導電性板材である金属板材をプレス加工等することにより形成された部材であり、上記露出芯線部14aに圧着されている。この端子20は、相手側の電気的接続部材としての相手側端子80と直接接触するコンタクト部30とそのコンタクト部30と繋がる電線保持部22とを備える。
電線保持部22は、先端側連結部23、芯線圧着部24、中間連結部25及び被覆圧着部26を備える。これらの先端側連結部23、芯線圧着部24、中間連結部25及び被覆圧着部26は、直線方向に沿って一列に並んで形成されている。なお、本実施形態では、本端子20において、コンタクト部30側を端子20の先端側、電線保持部22側を端子20の基端側として説明する。
被覆圧着部26は、かしめられることにより、電線12の被覆18の端部に圧着される部分である。被覆圧着部26は、底板部26aと、その底板部26aの両側に立設されて対向する一対の被覆圧着片26b、26bとを備えている。ここでは、一対の被覆圧着片26bのうち本端子20の先端側の縁部は、各被覆圧着片26bの立設方向先端側に向けて端子20の基端側に傾斜する形状に形成されている。
中間連結部25は、被覆圧着部26と芯線圧着部24とを繋ぐ部分である。中間連結部25は、底板部25aと、その底板部25aの両側に立設されて対向する一対の側壁部25b、25bとを備える。
芯線圧着部24は、かしめられることにより、露出芯線部14aに圧着される部分である。芯線圧着部24は、底板部24aと、その底板部25aの両側に立設されて対向する一対の芯線圧着片24b、24bとを備える。なお、本実施形態では、一対の被覆圧着片26b、26bが対向する方向が幅方向であるとして説明する。また、底板部25aに対して一対の芯線圧着片24bが立設された方向が高さ方向であるとして説明する。
先端側連結部23は、芯線圧着部24とコンタクト部30とを繋ぐ部分である。先端側連結部23は、底板部23aと、その底板部23aの両側に立設されて対向する一対の側壁部23b、23bとを備える。
電線保持部22における各底板部23a、24a、25a、26aは、全体として板状に連なる形状に形成されている。また、電線保持部22における幅方向の一方の側の各側壁部23b、芯線圧着片24b、側壁部25b、被覆圧着片26bは、全体として板状に連なる形状に形成されている。同様に、電線保持部22における幅方向の一方の側の各側壁部23b、芯線圧着片24b、側壁部25b、被覆圧着片26bも、全体として板状に連なる形状に形成されている。また、電線12に対してかしめられる(曲げられる)部分である被覆圧着部26の被覆圧着片26b、26b及び芯線圧着部24の芯線圧着片24b、24bは、中間連結部25及び先端側連結部23の各々の側壁部25b、25b、23b、23bよりも高さ方向において長く形成されている。
また、コンタクト部30は、相手側の電気的接続部材としての相手側端子80と直接接触し、相手側端子80に接続される部分(端子接続部)である。コンタクト部30は、相手側端子80が嵌め入れられる孔である端子挿入孔32が形成された筒状の部分である。本実施形態では、コンタクト部30は、角筒状に形成されており、内部に相手側端子80と接触して弾性変形する接触片33が設けられている。
ここでは、コンタクト部30が筒形状の端子形状(いわゆるメス端子形状)に形成された例で説明するが、コンタクト部は、細長棒状又は細長板状の端子形状(いわゆるオス端子形状)を含む形状等に形成されていてもよい。
上記端子20は次のようにして電線12の端部に接続されている。すなわち、被覆18の端部が被覆圧着部26における一対の被覆圧着片26b、26bの間に位置し、露出芯線部14aが芯線圧着部24における一対の芯線圧着片24b、24bの間に位置するように配置される。この状態で、被覆圧着部26の被覆圧着片26b、26bは、底板部26a上の被覆18側(内側)へ曲げられる(かしめられる)。さらに、芯線圧着部24の芯線圧着片24b、24bは、底板部24a上の露出芯線部14a側(内側)へ曲げられる(かしめられる)。これにより、被覆圧着部26において、底板部26aと2つの被覆圧着片26b、26bとが被覆18の端部に圧着された状態でこれを保持し、芯線圧着部24において、底板部24aと2つの芯線圧着片24b、24bとが露出芯線部14aに圧着された状態でこれを保持する。
ここで、電線12の芯線14(素線)と、端子20とは、異種の金属によって構成されている。例えば、芯線14は、アルミニウム又はアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金によって構成されている。一方、端子20は、銅若しくは銅を主成分とする銅合金(黄銅等)によって構成された部材、あるいはそれらの部材に錫(Sn)メッキ若しくは錫に銀(Ag)、銅(Cu)、ビスマス(Bi)などが添加された錫合金のメッキが施された部材である。従って、芯線14と端子20との接続部分では、異種金属が接触した状態となっており、この部分に塩水等の電解液が付着すると、異種金属接触腐食が発生し得る。
また、端子20と電線12との接続部分では、露出芯線部14aは次の各部で外部に露出している。すなわち、芯線圧着部24と被覆圧着部26との間で、露出芯線部14aの基端部が露出している。また、芯線圧着部24とコンタクト部30との間で、露出芯線部14aの先端部が露出している。さらに、芯線圧着部24の一対の芯線圧着片24bが露出芯線部14aにかしめられた状態で、一対の芯線圧着片24b、24bの先端部間に隙間が生じ得るため、この一対の芯線圧着片24b、24bの間で露出芯線部14aの中間部分が露出し得る。
そこで、少なくとも、露出芯線部14aのうち芯線圧着部24に対して被覆圧着部26に露出する基端側部分Q1と、芯線圧着部24の一対の芯線圧着片24b、24bの間の部分Q2と、露出芯線部14aのうち芯線圧着部24に対して被覆圧着部26とは反対側に露出する先端側部分Q3とを覆うように、被膜40が形成されている(部分Q1、Q2、Q3については図4参照)。ここでは、上記部分Q1、Q2、Q3を含み、先端側連結部23の一対の側壁部23b、23bのうち芯線圧着部24側の部分、芯線圧着部24の一対の芯線圧着片24b、24bの部分、中間連結部25の一対の側壁部25b、25bの部分及び被覆圧着部26の一対の被覆圧着片26b、26bの部分とを覆うように被膜40が形成されている。この被膜40が形成された領域が、被膜対象領域Qである。
このように被膜40により上記各部分Q1、Q2、Q3が被覆されるため、端子20と電線12との接続部分に電解液が付着したとしても、当該電解液は、露出芯線部14aには接しない。このため、異種金属に対して電解液が付着した状態となることが抑制され、もって、異種金属接触腐食が抑制される。なお、被膜40は、透明又は半透明であるが、これは必須ではない。
なお、本実施形態では、電線12の芯線14(素線)と、端子20とは、異種の金属によって構成されている例で説明するが、これらが銅又は銅合金等の同種の金属によって形成されていてもよい。この場合であっても、露出芯線部14aは、水分等の付着によって劣化する可能性があるため、上記被膜40を形成することで、少なからず、露出芯線部14aの劣化を抑制できるからである。
<被膜形成液の吐出用ノズル及び被膜形成装置>
端子付電線10Bに対する被膜形成液の吐出用ノズル70及び端子付電線10Bに対する被膜形成装置50について説明する。
図5は被膜形成装置50を示す概略図であり、図6は吐出用ノズル70を示す図である。なお、図6(a)は吐出用ノズル70の正面図を示しており、図6(b)は吐出用ノズル70の側面図を示しており、図6(a)においては端子付電線10Bの被覆圧着部26の断面の概形が示されている。
被膜形成装置50は、吐出用ノズル70と、液供給装置52と、移動機構54と、端子付電線支持部58とを備える。
吐出用ノズル70は、露出芯線部14aのうち端子20から露出した部分Q1、Q2、Q3を含む被膜対象領域Qに被膜40を形成するために、被膜形成液としての防食剤L(図6、図9及び図10参照)を吐出可能に構成されている。この吐出用ノズル70については、被膜形成装置50の全体構成を説明した後、詳述する。
液供給装置52は、吐出用ノズル70に防食剤Lを供給するための装置である。液供給装置52としては、たとえば、ディスペンサを用いることが好ましい。ディスペンサとしては、気体供給部52aから液体収容部52bに向けて気体をパルス状に送込むことによって、液体収容部52b内に収容された液体を吐出用ノズル70の先端部からパルス状に吐出させる構成のものを用いることができる。この場合、パルス状に送込まれる気体の圧力及び加圧時間を制御することによって、吐出用ノズル70からの防食剤の供給速度及び供給時間を制御し、もって、防食剤の供給量を制御することができる。
防食剤Lとしては、UV硬化樹脂等の光硬化樹脂、熱硬化樹脂、湿気硬化樹脂、防食剤中の成分が揮発することによって硬化する樹脂等、初期状態では流動状態であるが上記被膜対象領域Qに供給後に硬化可能な各種樹脂を用いることができる。
端子付電線支持部58は、上記端子付電線10Bを一定姿勢及び一定位置で支持可能に構成されている。端子付電線支持部58としては、たとえば、上向きの載置面58f上に、端子20の先端部を嵌め込んで支持する端子支持部58a及び端子20から延出する電線12を押え付けて支持する電線支持部58bを設けた構成のもの等を採用することができる。そして、上記端子付電線10Bが端子支持部58a及び電線支持部58bによって、載置面58f上で一定位置及び一定姿勢で支持される。
移動機構54は、吐出用ノズル70を、露出芯線部14aの延在方向に沿って、端子付電線10Bに対して相対移動可能に構成されている。ここでは、移動機構54は、露出芯線部14aの延在方向に沿って吐出用ノズル70を移動させる第1移動機構55と、重力方向である鉛直方向に沿って吐出用ノズル70を移動させる第2移動機構56とを備える。従って、移動機構54は、吐出用ノズル70を、露出芯線部14aの延在方向に加えて、鉛直方向(高さ方向)にも移動させることができる。なお、移動機構54に代えて、又は、加えて、端子付電線支持部58を移動させる機構を設けてもよい。つまり、移動機構は、端子付電線10Bと吐出用ノズル70とを相対移動させるものであればよい。
なお、移動機構54が吐出用ノズル70を移動させる際、吐出用ノズル70の先端部の凹部73(後述する)内に、被膜対象領域Qの少なくとも一部が配設される。
吐出用ノズル70は、ニードルとも呼ばれる部材であり、管状に形成され、上記液供給装置52より供給される流動状態の防食剤Lを吐出可能に構成さている。この吐出用ノズル70は、ステンレス、フッ素等によって形成され、好ましくは、防食剤Lが濡れにくい材質によって形成される。
より具体的には、吐出用ノズル70は、細長い直線管状に形成されており、その一端部である先端部(下端部)に、吐出側端部72が設けられている。吐出側端部72には、防食剤Lを吐出するための吐出口74が形成されている。ここでは、吐出口74は、重力方向において下方向を向いている。もっとも、吐出口74は、斜め下方等を向いていてもよい。
この吐出用ノズル70の基端部(上端部)は、シリンダ状の液体収容部52bの下端部に連結されており、液体収容部52bより供給される防食剤Lが、吐出用ノズル70内を通ってその先端側の吐出口74より吐出される。
吐出側端部72を、吐出口74の軸(吐出用ノズル70の軸でもある)に対して直交する第1の方向P1から見て、上向きに凹む凹部73が形成されている(図6(a)参照)。なお、第1の方向P1は、本吐出用ノズル70を端子付電線10Bに対して移動させる際において、その露出芯線部14aの軸方向と同方向である。凹部73は、端子付電線10Bの被膜対象領域Qを、露出芯線部14aの延在方向(軸方向)に沿って見た場合に観察される凸形状部分Qpを配設可能な形状に形成されている。
ここでは、端子付電線10Bの被膜対象領域Qを、露出芯線部14aの延在方向(軸方向)に沿って見ると、上向きに凸となる凸形状部分Qpが観察される。
この凸形状部分Qpは、端子付電線10Bの被膜対象領域Qの位置によって多少変動する。例えば、被覆圧着部26の部分を観察すると、凸形状部分Qpは、上向きに凸となる湾曲形状として観察される(図6(a)参照)。また、芯線圧着部24の部分を観察すると、凸形状部分Qpは、上向きに凸となる湾曲部分が隣合って並ぶ形状として観察される(図9参照)。また、例えば、露出芯線部14aの先端側部分を観察すると、凸形状部分Qpは、上向きに凸となる湾曲形状として観察される(図10参照)。いずれにせよ、概略的には、凸形状部分Qpの両側部は、上側に向うに連れて徐々に幅狭になる形状に観察される。
ここでは、凹部73は、第1の方向P1から見て、アーチ状を描く部分を含むように形成されている。ここでは、凹部73の両側部は、吐出用ノズル70の軸方向に沿う直線状又は上方に向けて凹部73の幅方向中間部に向う緩やかな曲線を描く形状に形成され、凹部73の中間部がアーチ状(半円弧状又は半楕円弧等)を描く形状に形成されている。
そして、端子付電線10Bの凸形状部分Qpの全部又は上側の一部を凹部73に収容することができ、また、その収容状態で、凸形状部分Qpと凹部73との間に隙間を設けることができる。また、上記のように凹部73に、アーチ状を描く部分を設けることで、当該隙間の間隔をなるべく一定にできるようになっている。
また、上記吐出口74は、吐出口74の軸及び第1の方向に対して直交する第2の方向P2に沿って細長い形状に形成されている。凹部73内に端子付電線10Bの被膜対象領域Qを配設した状態では、第2の方向P2は、端子付電線10Bの幅方向に沿った方向である。なお、第2の方向P2における吐出口74の長さ寸法は、端子付電線10Bの被膜対象領域Qの幅寸法と同じであるか、当該幅寸法よりも大きいことが好ましい。凹部73内に端子付電線10Bの被膜対象領域Qの幅方向全体を配設する場合には、第2の方向P2における吐出口74の長さ寸法は、端子付電線10Bの被膜対象領域Qの幅寸法よりも大きいことが好ましく、この場合、第2の方向P2における吐出口74の長さ寸法は、端子付電線10Bの被膜対象領域Qの幅寸法に、目標とする被膜40の厚みの2倍程度の寸法を付加した大きさに設定することが好ましい。
このように、吐出口74を、第2の方向P2に沿って細長い形状に形成することで、吐出口74から吐出される防食剤Lを、被膜対象領域Qに対して露出芯線部14aの幅方向に広げてなるべくまんべんなく供給することができる。
特に、吐出口74から供給される防食剤Lは、表面張力等との関係で、吐出口74を囲む周縁部から遠くなる部分で多く吐出されがちである。そこで、吐出口74を、第2の方向P2に沿って細長い形状に形成することで、吐出口74から供給される全ての防食剤Lが、吐出口74の周縁部に近い位置で吐出されることになる。これにより、吐出口74から供給される防食剤Lが、被膜対象領域Qに対して露出芯線部14aの幅方向になるべくまんべんなく供給される。
また、吐出口74は、第2の方向P2に沿った幅方向中央部で最も狭くなる形状に形成されている。ここでは、吐出口74は、第2の方向P2に沿った幅方向中央部に向うに伴って徐々に幅狭になる形状に形成されている。
この構成によっても、吐出口74から吐出される防食剤Lを、被膜対象領域Qに対して露出芯線部14aの幅方向になるべくまんべんなく供給することができる。
すなわち、吐出口74を第2の方向P2に沿って細長く形成したとしても、表面張力、吐出用ノズル70内を通過する防食剤Lの液圧分布等との関係で、吐出口74の中心軸で、防食剤Lが多く供給されやすくなる。そこで、吐出口74を、第2の方向P2に沿った幅方向中央部で最も狭くなる形状に形成すれば、第2の方向P2に沿った方向において、防食剤Lの供給量をなるべく同じにすることができることになる。
なお、図7に示す第1変形例に係る吐出用ノズル170のように、吐出口174は、第2の方向P2に沿った幅方向中央部で閉じられた形状に形成されていてもよい。この場合、吐出口174の幅方向両側部から供給された2箇所の防食剤Lは、吐出用ノズル170の先端部と被膜対象領域Qの間に供給された後、表面張力等によりくっついて、防食剤Lは1つの被膜として被膜対象領域Q上に広がる。これにより、防食剤Lは、被膜対象領域Qのなるべく全体に広がることになる。
なお、ここでは、吐出用ノズル70、170の吐出側端部72のうち上記幅狭に形成した部分又は閉じた部分の外周部は、直線縁状に形成されている。しかしながら、当該部分が内側に凹んでいてもよい。
また、上記吐出口74の第1の方向P1における寸法、及び、第2の方向における寸法は、被膜対象領域Qの形状、大きさ、防食剤Lの粘度、吐出圧等によって設定される。
例えば、端子付電線10Bを平面視した場合において、被膜対象領域Qの幅寸法(第2の方向P2における幅寸法)が2mmであり、被膜対象領域Qの長さ寸法(第1の方向における長さ寸法)が8mmであるとする。また、防食剤Lとして、粘度が1000mPa・sのUV硬化樹脂を用いたとする。この場合、吐出口74の第2の方向P2における幅寸法は、2.5mm〜3mmに設定するとよい。また、吐出口74の第1の方向P1における寸法は、広い部分で0.5mm、狭い部分で0.05mmに設定するとよい。
上記各サイズは、防食剤Lの粘度等によって適宜変更される。一般的には、防食剤Lの粘度が高いと、吐出口74を大きくしたり、吐出圧を大きくしたりするとよい。
<被膜付端子付電線の製造方法>
上記吐出用ノズル70及び被膜形成装置50を用いた被膜付端子付電線10の製造方法について説明する。
図8は、端子付電線10Bの被膜対象領域Q上を、吐出用ノズル70が移動する経路の例を示す図である。同図に示すように、最初に、吐出用ノズル70は、被膜対象領域Qのうち被覆圧着部26上に位置している。この状態では、被膜対象領域Qのうち被覆圧着部26の上側部分が、凹部73内に配設されている(図6参照)。
この状態から、移動機構54の駆動によって吐出用ノズル70が露出芯線部14aの軸方向に沿って芯線圧着部24の先端側に移動していく。
吐出用ノズル70の移動中、吐出用ノズル70が被覆圧着部26から芯線圧着部24に向う際に、移動機構54の駆動によって、吐出用ノズル70は、下方にも移動する。従って、吐出用ノズル70は、被覆圧着部26と芯線圧着部24との間では、斜め下方に向うように移動する。この部分で、吐出用ノズル70を斜めに移動させるか否かは、被覆圧着部26と芯線圧着部24との高低差による。この高低差が小さい場合には、吐出用ノズル70は、被覆圧着部26から芯線圧着部24に向けて直線的に移動してもよい。また、吐出用ノズル70が被覆圧着部26から芯線圧着部24に向う際に、ステップ状に移動してもよい。
そして、芯線圧着部24及び露出芯線部14aの先端部では、吐出用ノズル70は、露出芯線部14aの軸方向に沿って移動する。吐出用ノズル70が芯線圧着部24上を移動する際には、芯線圧着部24の上側の少なくとも一部が凹部73内に配設される(図9参照)。また、吐出用ノズル70が露出芯線部14aの先端部上を移動する際には、少なくとも露出芯線部14aの上側部分が凹部73内に配設される(図10参照)。吐出用ノズル70が露出芯線部14aの最先端部に達するか当該最先端部を越えた位置で、吐出用ノズル70が停止する。なお、吐出用ノズル70の移動は、連続的に行われてもよいし、断続的に行われてもよい。
これにより、凹部73内に、被膜対象領域Qを配設した状態で、吐出用ノズル70を、露出芯線部14aの延在方向に沿って相対移動させる工程が実施される。
上記のように、吐出用ノズル70を移動させる際に、液供給装置52から防食剤Lが吐出用ノズル70に供給され、吐出口74から防食剤Lが吐出される。吐出された防食剤Lは、被膜対象領域Qと吐出側端部72の凹部73との間で広げられつつ、被膜対象領域Q上に供給される。このため、端子付電線10Bの被膜対象領域Qに対して、防食剤Lをなるべく均一な厚みとなるように供給することができる。
液供給装置52からの防食剤Lの供給態様は、連続的であってもよいし、断続的であってもよい。露出芯線部14aのうち被覆圧着部26と芯線圧着部24との間の部分、及び、芯線圧着部24の先端側の部分では、第1の方向P1における単位長さ当りの供給量が他の部分に比べて多くなるように、防食剤Lの供給量及び吐出用ノズル70の速度の少なくとも一方が制御されることが好ましい。
なお、吐出用ノズル70の移動は、初期に設定されたティーチングデータ等に従って、移動機構54を制御することによって行われる。もっとも、吐出用ノズル70の移動は、作業者による人手によって行われてもよい。
上記のように、流動状態の防食剤Lが被膜対象領域Qに供給された後、防食剤Lを硬化させるための工程が実施される。この工程は、防食剤Lの性質に応じて、防食剤Lに光を照射させること、加熱すること、硬化時間放置すること等により実施される。
これにより、端子付電線10Bに対して被膜40が形成され、被膜付端子付電線10が製造される。
<効果等>
以上のように構成された端子付電線10Bに対する防食剤Lの吐出用ノズル70、端子付電線10Bに対する被膜形成装置50及び被膜付端子付電線10の製造方法によると、吐出用ノズル70の吐出側端部72に、第1の方向P1から見て、被膜対象領域Qを第2の方向P2に沿って見て観察される凸形状部分Qpを配設可能な凹部73が形成されている。このため、凹部73内に被膜対象領域Qを配設した状態で、吐出用ノズル70を露出芯線部14aの延在方向に沿って相対移動させると、吐出口74から吐出される防食剤Lが、吐出側端部72の凹部73と被膜対象領域Qとの間で広げられつつ被膜対象領域Q上に供給される。このため、端子付電線10Bの被膜対象領域Qに対して防食剤Lをなるべく均一な厚みとなるように供給することができる。
また、上記供給作業は、吐出用ノズル70を被膜対象領域Qに対して多数箇所に散点状に移動させること無く行える。上記例では、吐出用ノズル70を、露出芯線部14aの延在方向に沿って直線的に移動させ、部分的に斜めに移動させることによって、供給作業を実施できる。このため、防食剤Lの供給作業を迅速に行える。
また、上記吐出用ノズル70を移動制御するにあたって、被膜対象領域Qの3次元形状に応じた複雑且つ多箇所でのティーチング作業等は不要であり、この点から、防食剤Lの供給準備作業の簡易化を実現することができる。
また、吐出口74が第2の方向P2に沿って細長い形状に形成されているため、当該吐出口74から吐出される防食剤Lを、被膜対象領域Qに対して露出芯線部14aの幅方向においてまんべんなく供給することができる。
しかも、吐出口74は、第2の方向P2に沿った幅方向でも最も狭くなる形状に形成されているため、この点からも、吐出口74から吐出される防食剤Lを、被膜対象領域Qに対して露出芯線部14aの幅方向にまんべんなく供給することができる。
また、被膜対象領域Qを第1の方向に沿って見ると、外向きに凸となるアーチ状を描く凸形状部分が観察される。そこで、凹部73を、第1の方向P1から見て、アーチ状を描く部分を含むように形成すると、被膜対象領域Qと凹部73との隙間をなるべく一定の間隔にすることができる。これにより、被膜対象領域Qに対して、防食剤Lをより均一な厚みとなるように供給することができる。
{変形例}
なお、上記実施形態において、吐出用ノズル70の吐出口74が、第2の方向P2における幅方向中央部で幅狭となるように形成されていることは必須ではない。
例えば、図11に示す第2変形例に係る吐出用ノズル270のように、吐出口274の第1の方向P1における幅寸法が、第2の方向P2において同じとなっていてもよい。ここでは、吐出口274は、第2の方向P2に沿って長い長方形状に形成されている。吐出口は、その他、楕円状等であってもよい。
また、上記実施形態において、吐出用ノズル70の吐出口74が、第2の方向P2において細長い形状に形成されている必要はない。
図12に示す第3変形例に係る吐出用ノズル370のように、吐出口374が円形状に形成されていてもよい。また、図13に示す第4変形例に係る吐出用ノズル470のように、吐出口474が正方形状に形成されていてもよい。
これらの場合であっても、上記凹部73と同様に、第1の方向P1から見て凹む凹部273、373、473が形成されていれば、当該凹部273、373、473内に、被膜対象領域Qの少なくとも一部を配設した状態で、防食剤Lを供給しつつ吐出用ノズル270、370、470を移動させることで、防食剤Lを、被膜対象領域Qと凹部273、373、473との間に広げるように供給して、防食剤Lをなるべく均一な厚みとなるように迅速に供給することが可能となる。
もっとも、上記実施形態で説明したように、吐出用ノズルが露出芯線部の延在方向に対して傾斜する方向に移動する場合には、吐出用ノズルのうちその移動方向後ろ側の縁部分が被膜対象領域に供給された防食剤Lに大きく接触してしまう。そこで、このような場合には、吐出用ノズルのうち移動方向後ろ側の縁部分は、第2の方向P2においてなるべく真っ直ぐ延在しているか、又は、凹んでいることが好ましい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
L 防食剤
Q 被膜対象領域
Qp 凸形状部分
P1 第1の方向
P2 第2の方向
10 被膜付端子付電線
10B 端子付電線
12 電線
14 芯線
14a 露出芯線部
18 被覆
20 端子
22 電線保持部
30 コンタクト部
40 被膜
50 被膜形成装置
52 液供給装置
54 移動機構
58 端子付電線支持部
70,170,270,370,470 吐出用ノズル
72 吐出側端部
73,273,373,473 凹部
74,174,274,374,474 吐出口

Claims (7)

  1. 露出芯線部が設けられた電線と、前記露出芯線部に圧着された端子とを含む端子付電線において、前記露出芯線部のうち前記端子から露出した部分を含む被膜対象領域に被膜を形成するための端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、
    一端部に被膜形成液を吐出するための吐出口が形成された吐出側端部が設けられ、前記吐出側端部に、前記吐出口の軸に対して直交する第1の方向から見て、前記被膜対象領域を前記露出芯線部の延在方向に沿って見た場合に観察される凸形状部分を配設可能な凹部が形成されている、端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズル。
  2. 請求項1に記載の端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、
    前記吐出口は、前記吐出口の軸及び前記第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って細長い形状に形成されている、端子付電線に対する被膜形成液の吐出ノズル。
  3. 請求項2に記載の端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、
    前記吐出口は、前記第2の方向に沿った幅方向中央部で最も狭くなる形状に形成されている、端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズル。
  4. 請求項2に記載の端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、
    前記吐出口は、前記第2の方向に沿った幅方向中央部で閉じられた形状に形成されている、端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズル。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルであって、
    前記凹部は、前記第1の方向から見て、アーチ状を描く部分を含むように形成されている、端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズル。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルと、
    前記吐出用ノズルに被膜形成液を供給する液供給装置と、
    前記端子付電線を支持する端子付電線支持部と、
    前記凹部内に前記端子付電線の前記被膜対象領域を配設した状態で、前記吐出用ノズルを、前記露出芯線部の延在方向に沿って相対移動させる移動機構と、
    を備える端子付電線に対する被膜形成装置。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の端子付電線に対する被膜形成液の吐出用ノズルを用いた被膜付端子付電線の製造方法であって、
    (a)前記凹部内に前記被膜対象領域を配設した状態で、前記吐出用ノズルを、前記露出芯線部の延在方向に沿って相対移動させる工程と、
    (b)前記工程(a)において、前記吐出用ノズルの前記吐出口から前記被膜形成液を吐出する工程と、
    を備える被膜付端子付電線の製造方法。
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