JP2016065480A - エンジン装置 - Google Patents

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Tomoya Suzuki
智也 鈴木
鈴木 孝
Takashi Suzuki
孝 鈴木
啓介 長倉
Keisuke Nagakura
啓介 長倉
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Abstract

【課題】エンジン始動時におけるエミッションの悪化を抑制することができる。【解決手段】システム起動してからエンジンを始動する前にフィードポンプを駆動するプレ駆動を実行するハイブリッド自動車において、エンジンの始動要求がなされたときにおいてエンジン始動履歴が有るときには、フィードポンプからデリバリパイプに供給する供給燃圧が判定用燃圧Pobdから運転時燃圧Pstに変化するようFPC108を制御している最中の燃圧センサからの燃圧Pgasの変化に基づいて燃圧センサの異常の有無の判定を実行し(ステップS100,S120〜S170)、エンジンの始動要求がなされたときにおいてエンジン始動履歴が無いときには、燃圧センサの異常の判定を行なわない(ステップS100,S110)。これにより、エンジンの始動時、特に、燃料噴射開始直後におけるエミッションの悪化を抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン装置に関し、詳しくは、エンジンと、エンジンの燃料噴射弁に燃料を供給するための燃料供給路と、燃料供給路に燃料を圧送する燃料供給ポンプと、燃料噴射弁に供給される供給燃圧を検出する燃圧センサと、を備えるエンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、エンジンと、エンジンの燃料噴射弁に向けて燃料を供給する燃料ポンプと、燃料ポンプによる燃料の供給圧を検出する燃圧センサと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンの運転中に、燃圧が通常の目標燃圧より高い診断時用の目標燃圧になるよう燃料ポンプを制御して燃圧センサの検出値と診断時用の目標燃圧とを比較することにより、実際の燃圧が通常の目標燃圧を下回って燃焼性が悪化することを抑制しながら燃圧センサの故障の有無を診断している。
特開2013−68127号公報
ところで、こうしたエンジン装置において、燃料ポンプの応答性の低さを考慮して、システムを起動してからしばらくの間燃料ポンプを駆動して燃圧を高めるプレ駆動を実行して、システム起動後初回のエンジン始動に備えるものがある。システム起動後初回のエンジン始動時に燃圧センサの故障を診断しようとしてプレ駆動時に燃圧を診断時用の目標燃圧に昇圧すると、システムが起動されてから初回のエンジン始動までに比較的長い時間を要する場合が多いことと、燃料噴射弁における燃圧は初回のエンジン始動で燃料噴射弁が開弁するまで低下しないこととから、燃料噴射弁の油密漏れ量が増加して、エンジン始動時におけるエミッションが悪化してしまう。
本発明のエンジン装置は、エンジン始動時におけるエミッションの悪化を抑制することを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
エンジンと、前記エンジンの燃料噴射弁に燃料を供給するための燃料供給路と、前記燃料供給路に燃料を圧送する燃料供給ポンプと、前記燃料噴射弁に供給される供給燃圧を検出する燃圧センサと、前記エンジンが間欠運転されるよう前記エンジンを制御すると共にシステム起動後に前記燃料供給ポンプを駆動するプレ駆動を実行する制御手段と、を備えるエンジン装置であって、
前記制御手段は、前記エンジンの始動要求がなされたときにおいてシステム起動後に前記エンジンが始動されたエンジン始動履歴が有るときには、前記供給燃圧を前記エンジンを通常運転する際の通常燃圧より高い判定用燃圧にして前記燃圧センサの異常の有無を判定する燃圧センサ異常判定を実行し、前記エンジンの始動要求がなされたときにおいて前記エンジン始動履歴が無いときには、前記供給燃圧を前記通常燃圧にして前記燃圧センサ異常判定を実行しない手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のエンジン装置では、エンジンが間欠運転されるようエンジンを制御すると共にシステム起動後に燃料供給ポンプを駆動するプレ駆動を実行するものにおいて、エンジンの始動要求がなされたときにおいてシステム起動後にエンジンが始動されたエンジン始動履歴が有るときには、供給燃圧をエンジンを運転する際の通常燃圧より高い判定用燃圧にして燃圧センサの異常の有無を判定する燃圧センサ異常判定を実行する。これにより、燃料噴射弁への供給燃圧の低下による燃焼性の悪化を抑制しながら燃圧センサの異常の有無を判定することができる。そして、エンジンの始動要求がなされたときにおいてエンジン始動履歴が無いときには、供給燃圧を通常燃圧にして燃圧センサ異常判定を実行しない。エンジンの始動要求がなされたときにおいてエンジン始動履歴が無いとき、すなわち、システム起動されて最初にエンジンを始動するときに燃圧センサ異常判定を実行しようとしてプレ駆動時に燃圧を判定用燃圧まで昇圧すると、燃料噴射弁における油密漏れ量が増加してしまい、エンジン始動直後のエミッションが悪化してしまう。したがって、エンジンの始動要求がなされたときにおいてエンジン始動履歴が無いときに供給燃圧を通常燃圧にして燃圧センサ異常判定を実行しないことにより、燃料噴射弁における油密漏れ量の増加を抑制することができる。この結果、エンジン始動時におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
こうした本発明のエンジン装置において、前記制御手段は、前記エンジンの始動要求がなされたときにおいてシステム起動後に前記エンジン始動履歴が有るときには、前記供給燃圧を前記判定用燃圧から該判定用燃圧より低い燃圧へと変化させている最中に前記燃圧センサにより検出された供給燃圧の変化に基づいて前記燃圧センサ異常判定を実行する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、より適正に燃圧センサの異常を判定することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 燃料供給装置23の構成の概略を示す構成図である。 実施例のエンジンECU24により実行されるセンサ異常判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン22の回転数Neと燃圧センサ110からの燃圧Pgasと目標燃圧Pgas*との時間変化の一例を示す説明図である。 フィードポンプ104のプレ駆動を開始してから燃料噴射弁において初回の燃料噴射がなされるまでの時間と排ガス中の非メタン有機ガス(NMOG)量との関係を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22に燃料としてのガソリンや軽油などを供給する燃料供給装置23と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52と、インバータ41,42が接続された電力ライン(以下、「駆動電圧系電力ライン」という)とバッテリ50が接続された電力ラインとの接続および接続解除を行なうシステムメインリレー54と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
図2は、燃料供給装置23の構成の概略を示す構成図である。燃料供給装置23は、図2に示すように、エンジン22の燃料噴射弁22aに燃料を供給するためのデリバリパイプ100と、燃料タンク102に貯留されている燃料をデリバリパイプ100に圧送するフィードポンプ104と、デリバリパイプ100に取り付けられたリリーフバルブ106と、バッテリ50からの電力を用いてフィードポンプ104を駆動するフィードポンプコントローラ(以下。「FPC」という)108と、を備える。リリーフバルブ106は、デリバリパイプ100における燃料の圧力(燃圧)が開弁圧Popen(例えば、600kPa,610kPa,620kPaなど)以上となると開弁して燃料を燃料タンク102へリリースし、デリバリパイプ100における燃圧が開弁圧Popen未満のときに閉弁することにより、デリバリパイプ100における燃圧が高くなり過ぎないよう調整している。
エンジンECU24には、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからのクランク角θやデリバリパイプ100の燃料噴射弁22a付近に取り付けられ燃料噴射弁22aに供給される燃料の圧力を検出する燃圧センサ110からの燃圧Pgasなどエンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力されており、エンジンECU24からは、フィードポンプ104を制御するためのポンプ制御信号などエンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力されている。エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランク角θに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力されている。モータECU40は、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力されている。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ50の充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
HVECU70には、スタートスイッチ80からのスタートスイッチ信号ST,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力されており、HVECU70からは、システムメインリレー54への制御信号などが出力されている。HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信可能に接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の運転を停止して走行する電動走行モード(EV走行モード)やエンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)で走行する。
HV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の目標充放電電力としての充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標動作点としての目標回転数Ne*や目標トルクTe*を設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によってモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるよう、スロットルバルブの開度を制御する吸入空気量制御や、燃料噴射弁22aからの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御,点火プラグの点火時期を制御する点火制御などを行なう。エンジン22の燃料噴射制御では、図示しないエアフローメータからの吸入空気量に対して基本的には理論空燃比になるよう目標燃料噴射量を求め、目標燃圧Pgas*を運転時燃圧Pst(例えば、390kPa,400kPa,410kPaなど)に設定し、フィードポンプ104からデリバリパイプ100へ目標燃圧Pgas*で燃料が供給されるようFPC108を制御すると共に目標燃料噴射量で燃料が噴射されるよう燃料噴射弁22aを制御するものとした。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。なお、このHV走行モードでの走行時には、要求パワーPe*が停止用閾値Pstop未満に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止してEV走行モードでの走行に移行する。
EV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このEV走行モードでの走行時には、HV走行モードによる走行時と同様に計算した要求パワーPe*が始動用閾値Pstart以上に至ったときなどエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してHV走行モードでの走行に移行する。エンジン22の始動は、エンジン22の始動要求をエンジンECU24に送信し、エンジン22をクランキングするためのクランキングトルクTcrをモータMG1のトルク指令Tm1*に設定し、モータMG1がトルク指令Tm1*で駆動されるようインバータ41のスイッチング素子のスイッチング制御を行なってモータMG1でエンジン22をクランキングし、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nref以上に至ったときに燃料噴射制御や点火制御などを開始することによって行なわれる。
スタートスイッチ80がオンされたときには、HVECU70は、システムメインリレー54をオンして駆動電圧系電力ラインとバッテリ50の電力ラインとを接続すると共に各種システムチェックを行なってシステムを起動し、スタートスイッチ80がオフされたときには、システムメインリレー54をオフして駆動電圧系電力ラインとバッテリ50の電力ラインとの接続を解除してシステムを停止する。
スタートスイッチ80がオンされてシステムが起動されてからプレ駆動時間Tref1が経過するか、もしくは、スタートスイッチ80がオンされてからプレ駆動時間Tref1が経過する前にエンジン22の始動要求がなされるまで、エンジンECU24は、目標燃圧Pgas*に運転時燃圧Pstを設定して、燃料が目標燃圧Pgas*(運転時燃圧Pst)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御するプレ駆動を実行する。プレ駆動時間Tref1は、スタートスイッチ80のオンでフィードポンプ104が駆動を開始してからデリバリパイプ100の燃圧を運転時燃圧Pstに昇圧するまでの時間として予め定めた時間、例えば、9sec,10sec,11secなどに設定されるものとした。こうしたプレ駆動を実行することにより、デリバリパイプ100の燃圧を運転時燃圧Pstに昇圧した状態でエンジン22を始動することができる。
プレ駆動が実行されてから初めてのエンジン22の始動までの間やHV走行モード後のEV走行モードでの走行時などエンジン22の運転が停止されているときには、エンジン22における燃料噴射制御が停止されて燃料噴射が行なわれず、燃料がデリバリパイプ100内に閉じ込められる。デリバリパイプ100における燃圧は、プレ駆動が実行されてから初めてのエンジン22の始動で燃料噴射弁22aによる燃料噴射が行なわれるまでは運転時燃圧Pst近傍で保持され、HV走行モード後のEV走行モードでの走行時にはエンジン22を停止する直前の燃圧近傍で保持される。
次に、こうして構成されたハイブリッド自動車20の動作、特に、燃圧センサ110の異常を判定する際の動作について説明する。図3は、実施例のエンジンECU24により実行されるセンサ異常判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、HVECU70からエンジン22の始動要求が通信により入力されたときに、上述したエンジン22の始動制御(モータMG1でエンジン22をクランキングし、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nref以上に至ったときに燃料噴射制御や点火制御などを開始する制御)や始動後のエンジン22の運転制御と並行して実行される。
センサ異常判定処理ルーチンが実行されると、エンジンECU24は、まず、エンジン始動履歴が有るか否かを調べる処理を実行する(ステップS100)。エンジン始動履歴は、スタートスイッチ80がオンされてシステムが起動された後にエンジン22が始動されたことを示す履歴であり、スタートスイッチ80がオフされたときにはクリアされるものとした。今、エンジン22の始動要求がなされたときを考えている。エンジン22の始動要求がシステムが起動されてから現在までで初めての始動要求のときには、エンジン始動履歴が無く、エンジン22の始動要求がシステムが起動されてから現在までで2回目以降の始動要求、つまり、システムが起動されてから初回のエンジン22の始動要求がなされた後にエンジン22が停止されてEV走行モードでの走行時になされた始動要求であるときには、エンジン始動履歴が有ることから、ステップS100の処理は、エンジン22の始動要求が、システムが起動されてから初めての始動要求であるか否かを判定する処理になる。
エンジン始動履歴が無いときには(ステップS100)、本ルーチンの実行のトリガとなっているエンジン22の始動要求がシステムが起動されてから現在までに初めてなされた始動要求であると判断して、目標燃圧Pgas*に運転時燃圧Pstを設定して(ステップS110)、本ルーチンを終了する。目標燃圧Pgas*を設定したエンジンECU24は、燃料が目標燃圧Pgas*(運転時燃圧Pst)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御する。システムが起動されてから現在までで初めてのエンジン22の始動要求であるときには、上述したプレ駆動によりデリバリパイプ100における燃圧が運転時燃圧Pst近傍に保持されているから、本ルーチンと並行して実行されるエンジン22の始動制御によりエンジン22を良好に始動することができる。なお、こうした制御の後、次のエンジン22の始動要求がなされるまでは、目標燃圧Pgas*に運転時燃圧Pstを設定し、エンジン22が運転しているときには目標燃圧Pgas*(運転時燃圧Pst)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御し、エンジン22が運転停止しているときにはフィードポンプ104の駆動を停止させる。したがって、エンジン22が運転停止しているときには、デリバリパイプ100における燃圧は運転停止直前の燃圧、つまり、運転時燃圧Pst近傍で保持される。
エンジン22の始動履歴が有るときには(ステップS100)、本ルーチンの実行のトリガとなっているエンジン22の始動要求がシステムが起動されてから2回目以降の始動要求であると判断して、燃圧センサ110の異常を判定するために目標燃圧Pgas*に運転時燃圧Pstより高くリリーフバルブ106の開弁圧Popenより低い判定用燃圧Pobd(例えば、520kPa,530kPa,540kPaなど)を設定する(ステップS120)。目標燃圧Pgas*を設定したエンジンECU24は、燃料が目標燃圧Pgas*(判定用燃圧Pobd)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御する。このように目標燃圧Pgas*(判定用燃圧Pobd)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御することにより、デリバリパイプ100における燃圧を運転時燃圧Pst近傍の燃圧から判定用燃圧Pobdに昇圧することができる。ここで、デリバリパイプ100における燃圧を運転時燃圧Pst近傍の燃圧から判定用燃圧Pobdに昇圧するのは、後述するように、燃圧を変化させたときに、デリバリパイプ100における燃圧が運転時燃圧Pobd未満になって、エンジン22の燃焼性が低下することを抑制するためである。
そして、検出燃圧Pgas1に燃圧センサ110により検出された燃圧Pgasを設定し(ステップS130)、エンジン22の供給燃圧が安定する時間として予め定められた燃圧アップ時間Tref2(例えば、5sec,6sec,7secなど)を経過するまで(ステップS140)、ステップS120,S130の処理を繰り返す。そして、燃圧アップ時間Tref2を経過したら、目標燃圧Pgas*に運転時燃圧Pstを設定する(ステップS150)。目標燃圧Pgas*を設定したエンジンECU24は、燃料が目標燃圧Pgas*(運転時燃圧Pst)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御する。こうした制御と本ルーチンと並行に実行されるエンジン22の始動制御や運転制御により、デリバリパイプ100における燃圧を判定用燃圧Pobdから運転時燃圧Pstに下げることができる。
そして、検出燃圧Pgas2に燃圧センサ110により検出された燃圧Pgasを設定し(ステップS160)、ステップS130,ステップS160の処理で設定した検出燃圧Pgas1,Pgas2を用いて燃圧センサ110に異常が生じているか否かを判定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。燃圧センサ110が正常であるときには、ステップS120,S150における目標燃圧Pgas*の変化に追随して燃圧センサ110により検出される燃圧Pgasが変化する。したがって、ステップS170の処理では、目標燃圧Pgas*の変化に追随して燃圧センサ110からの燃圧Pgasが変化しないときに、燃圧センサ110に異常が生じていると判定するものとした。
図4は、エンジン22の回転数Neと燃圧センサ110からの燃圧Pgasと目標燃圧Pgas*との時間変化の一例を示す説明図である。図中、破線は燃圧センサが正常であるときの燃圧センサ110からの燃圧Pgasを示しおり、一点鎖線は燃圧センサに異常が生じているときの燃圧センサ110からの燃圧Pgasを示している。図示するように、エンジン22の始動要求がなされると、エンジン22の回転数Neはエンジン22がモータMG1によりモータリングされることで上昇し、目標燃圧Pgas*は判定用燃圧Pobdに設定された後に運転時燃圧Pstに設定される。燃圧センサ110が正常であるときには、燃圧Pgasは目標燃圧Pgas*に追随して判定用燃圧Pobdから運転時燃圧Pstへと変化するが、燃圧センサ110に異常が生じているときには、燃圧Pgasが目標燃圧Pgas*に追随して変化しなくなる。このように、目標燃圧Pgas*の変化と燃圧センサ110の変化とを比較することにより燃圧センサ110の異常を判定することができる。
ここで、エンジン22の始動履歴が有るときに、燃圧センサ110の異常を判定する理由について説明する。図5は、フィードポンプ104のプレ駆動を開始してから燃料噴射弁22aにおいて初めての燃料噴射がなされるまでの時間(エンジン22を始動するまでの時間)と排ガス中の非メタン有機ガス(NMOG)量との関係を示す説明図である。図示するように、フィードポンプ104のプレ駆動を実行すると、プレ駆動を開始してから燃料噴射弁22aにおいて初回の燃料噴射がなされるまでの時間が長いほどNMOG量は多くなる傾向にある。これは、プレ駆動の実行が終了した後も初回の燃料噴射がなされるまでは燃料噴射弁22aに供給される燃圧が保持されるため、プレ駆動を開始してから初回の燃料噴射がなされるまでの時間が長いほど、燃料噴射弁22aの油密漏れ量が増加して気筒内に漏れた燃料によりエンジン22の運転開始直後にエミッションが悪化するからである。したがって、燃圧センサ110の異常の判定を行なうためにプレ駆動時にデリバリパイプ100の燃圧を判定用燃圧Pobdに昇圧すると、燃料噴射弁22aの油密漏れ量が増加して、エンジン始動時、特に燃料噴射開始直後におけるエミッションが悪化してしまうと考えられる。したがって、エンジン22の始動要求がなされたときにおいてエンジン始動履歴が無いときには燃圧センサ110の異常の有無の判定を行なわないことにより、燃料噴射弁22aにおける油密漏れ量の増加を抑制することができ、エンジン始動時、特に燃料噴射開始直後のエミッションの悪化を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、スタートスイッチ80がオンされてからフィードポンプ104を駆動するプレ駆動を実行するものにおいて、エンジン22の始動要求がなされたときにエンジン始動履歴が有るときには、フィードポンプ104からデリバリパイプ100への供給燃圧を判定用燃圧Pobdから運転時燃圧Pstに変化させている最中における燃圧センサ110からの燃圧Pgasの変化に基づいて燃圧センサ110の異常の有無の判定を行なうことにより、燃圧センサ110の異常の有無を判定することができる。そして、エンジン22の始動要求がなされたときにおいてエンジン始動履歴が無いときには、供給燃圧を運転時燃圧Pstとして燃圧センサ110の異常の有無の判定を行なわないことにより、エンジン22の始動時におけるエミッションの悪化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、目標燃圧Pgas*を判定用燃圧Pobdから運転時燃圧Pstに変化させている最中において、目標燃圧Pga*の変化と燃圧センサ110からの燃圧Pgasの変化とを比較することにより燃圧センサ110が異常の有無の判定を行なうものとしたが、目標燃圧Pgas*を判定用燃圧Pobdにしたときの目標燃圧Pgas*と燃圧Pgasとを比較することにより燃圧センサ110が異常の有無の判定を行なうものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS120の処理で、判定用燃圧Pobdを運転時燃圧Pstより高くリリーフバルブ106の開弁圧Popenより低いものとしたが、エンジン22が運転停止しているとき、周囲の熱によりデリバリパイプ100における燃圧がエンジン22の運転停止直前の燃圧(運転時燃圧Pst近傍の燃圧)から徐々に上昇する場合があることから、例えば、リリーフバルブ106の開弁圧Popenより低い範囲内で運転時燃圧Pstにエンジン22の運転停止中の燃圧の平均的な上昇量を加えたものを判定用燃圧Pobdとするものなど、運転時燃圧Pstより高くリリーフバルブ106の開弁圧Popenより低い範囲内でエンジン22の運転停止中の燃圧の上昇量を考慮した燃圧を判定用燃圧Pobdとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、プレ駆動では、燃料が目標燃圧Pgas*(運転時燃圧Pst)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御するものとしたが、目標燃圧Pgas*にリリーフバルブ106の開弁圧Popen以上の所定高燃圧Phigh(例えば、620kPa,630kPa,640kPaなど)を設定して、燃料が目標燃圧Pgas*(所定高燃圧Phigh)でフィードポンプ104からデリバリパイプ100に供給されるようFPC108を制御するものとしてもよい。こうすれば、プレ駆動を実行することにより、リリーフバルブ106を開弁させることができるから、リリーフバルブ106が長期間閉じていることによって発生する閉固着を抑制することができる。
実施例では、本発明をエンジン22と2つのモータMG1,MG2を備えるハイブリッド自動車20に適用するものとしたが、エンジンを間欠運転可能な他の形態の自動車、例えば、1モータハイブリッド自動車やシリーズハイブリッド自動車,エンジンからの動力だけを用いて走行しアイドルストップを行なう自動車などに適用するものとしてもよい。また、エンジンを自動車に搭載したものに限定されるものではなく、エンジンを備えるエンジン装置の形態としても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、デリバリパイプ100が「燃料供給路」に相当し、フィードポンプ104が「燃料供給ポンプ」に相当し、リリーフバルブ106が「リリーフバルブ」に相当し、燃圧センサ110が「燃圧センサ」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とを組み合わせたものが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、22a 燃料噴射弁、23 燃料供給装置、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 システムメインリレー、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 スタートスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、100 デリバリパイプ、102 燃料タンク、104 フィードポンプ、106 リリーフバルブ、108 フィードポンプコントローラ(FPC)、110 燃圧センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンの燃料噴射弁に燃料を供給するための燃料供給路と、前記燃料供給路に燃料を圧送する燃料供給ポンプと、前記燃料噴射弁に供給される供給燃圧を検出する燃圧センサと、前記エンジンが間欠運転されるよう前記エンジンを制御すると共にシステム起動後に前記燃料供給ポンプを駆動するプレ駆動を実行する制御手段と、を備えるエンジン装置であって、
    前記制御手段は、前記エンジンの始動要求がなされたときにおいてシステム起動後に前記エンジンが始動されたエンジン始動履歴が有るときには、前記供給燃圧を前記エンジンを通常運転する際の通常燃圧より高い判定用燃圧にして前記燃圧センサの異常の有無を判定する燃圧センサ異常判定を実行し、前記エンジンの始動要求がなされたときにおいて前記エンジン始動履歴が無いときには、前記供給燃圧を前記通常燃圧にして前記燃圧センサ異常判定を実行しない手段である、
    ことを特徴とするエンジン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018123789A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の燃料噴射装置

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