JP2002047991A - 車両用駆動力源の状態判断装置 - Google Patents

車両用駆動力源の状態判断装置

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JP2002047991A
JP2002047991A JP2000233691A JP2000233691A JP2002047991A JP 2002047991 A JP2002047991 A JP 2002047991A JP 2000233691 A JP2000233691 A JP 2000233691A JP 2000233691 A JP2000233691 A JP 2000233691A JP 2002047991 A JP2002047991 A JP 2002047991A
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Naoto Suzuki
直人 鈴木
Toshibumi Takaoka
俊文 高岡
Takashi Suzuki
孝 鈴木
Makoto Yamazaki
誠 山崎
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Toyota Motor Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力源の状態を判断するための新規な判断
基準を提供する。 【解決手段】 車輪に動力を伝達するエンジンと、エン
ジンの動力により発電するモータ・ジェネレータとを備
え、エンジンの故障を判断する車両用駆動力源の状態判
断装置において、モータ・ジェネレータの発電状態に基
づいて、エンジンの故障を判断する状態判断手段(ステ
ップS11ないしS15)を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動力源の状態
を判断するための車両用駆動力源の状態判断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動力源としてエンジンを搭載し
た車両においては、車速およびアクセル開度などの条件
に基づいて要求駆動力が判断され、その判断結果に基づ
いてエンジン出力が制御される。このように、エンジン
出力は、車両の走行性能に影響を及ぼすために、要求駆
動力に応じたエンジン出力が生じているか否かを判断す
る必要がある。このようなエンジンの状態を判断する装
置の一例が特開平11−324754号公報に記載され
ている。
【0003】この公報には、エンジンおよびモータを備
えたハイブリッド車が記載されている。エンジンの吸気
管にはスロットル弁が設けられているとともに、アクセ
ルペダルの操作量に応じて、スロットル弁の開度を制御
する電子スロットル弁装置が設けられている。また、ア
クセルペダルの操作開度を検出するアクセルペダルセン
サと、スロットル弁解度を検出するスロットル開度セン
サと、車速を検出する車速センサとが設けられている。
【0004】この公報に記載されたハイブリッド車にお
いては、車速およびアクセル開度などの車両運転パラメ
ータに応じて目標スロットル弁開度が決定され、その目
標スロットル弁開度となるように、電子スロットル弁装
置により、スロットル弁の開度が制御される。また、ス
ロットル弁が全閉になるべき時に、スロットル開度セン
サが全閉を示さないときには、電子スロットル弁制御装
置が故障であると判断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
ハイブリッド車においては、目標スロットル開度と、ス
ロットル開度センサにより検出されるスロットル弁の開
度とに基づいて、電子スロットル弁制御装置の故障が判
断されているが、例えば、スロットル開度センサ自体が
故障した場合には、電子スロットル弁制御装置の故障や
異常を判断することができなかった。
【0006】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、駆動力源の状態を判断するための新規な
判断基準を備えた車両用駆動力源の状態判断装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために請求項1の発明は、車輪に動力を伝
達する駆動力源と、この駆動力源の動力により発電する
発電機とを備え、前記駆動力源の状態を判断する車両用
駆動力源の状態判断装置において、前記発電機の発電状
態に基づいて、前記駆動力源の状態を判断する状態判断
手段を備えていることを特徴とするものである。
【0008】請求項1の発明によれば、駆動力源により
駆動される発電機の発電状態に基づいて、駆動力源の状
態が判断される。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記状態判断手段は、前記発電機で発電するべき目
標発電量と、前記発電機の実際の発電量とを比較するこ
とにより、前記駆動力源の出力を制御する出力制御装置
の状態を判断する機能を備えていることを特徴とするも
のである。
【0010】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、発電機で発電するべき目標
発電量と、発電機の実際の発電量とを比較することによ
り駆動力源の状態が判断されるため、駆動力源の状態を
判断する精度が向上する。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記状態判断手段は、前記目標発電量と前記実際の
発電量とを比較することにより、前記駆動力源の出力が
要求出力よりも不足していると判断する機能と、前記目
標発電量と前記実際の発電量とを比較することにより、
前記駆動力源の出力が要求出力を越えていると判断する
機能とを備えていることを特徴とするものである。
【0012】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じる他に、目標発電量と実際の発電量
とを比較することにより、駆動力源の出力が要求出力よ
りも不足しているか、または、駆動力源の出力が要求出
力を越えているかが判断される。つまり、駆動力源の出
力と要求出力との大小関係が判断される。
【0013】この発明において、駆動力源の状態には、
駆動力源の異常(もしくは故障)の有無もしくは異常の
態様、駆動力源の異常に基づく駆動力源の出力の過不足
などが含まれる。また、駆動力源の異常には、駆動力源
の出力を制御する出力制御装置の異常の他に、発電状態
以外の条件に基づいて、駆動力源の出力制御装置の異常
を判断するセンサの異常が含まれる。さらに、駆動力源
が、燃料の燃焼により動力を出力するエンジンである場
合は、そのエンジンの出力制御装置には、燃焼室におけ
る吸排気量制御装置と、燃焼室における吸排気タイミン
グ制御装置と、燃料噴射量制御装置と、点火時期制御装
置とが含まれる。さらにまた、発電機の発電状態は、発
電時の電流値、電圧などから判断される。また、この発
明の状態判断手段には、目標発電量と実際の発電量との
比較をおこなわずに、発電機により発電がおこなわれて
いるか否かのみに基づいて、駆動力源の状態を判断する
機能が含まれている。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図に示す具体例
に基づいて説明する。図2はこの発明の一実施例である
ハイブリッド車のパワープラントを示している。すなわ
ち、車両の駆動力源としてエンジン1およびモータ・ジ
ェネレータ2が設けられている。エンジン1は、燃料を
燃焼させて動力を出力する装置であって、エンジン1と
しては、内燃機関、例えば、ガソリンエンジンまたはデ
ィーゼルエンジンまたはLPGエンジンなどを採用する
ことができる。以下、この実施形態においては、エンジ
ン1として便宜上ガソリンエンジンを用いた場合につい
て説明する。エンジン1は、点火装置3、燃料噴射装置
4、吸気装置6、排気装置30などを備えた公知の構造
のものである。
【0015】点火装置3は、イグニッションコイル3
A、ディストリビュータ3B、スパークプラグ3Cなど
を有している。燃料噴射装置4は、フューエルポンプ4
A、インジェクタ4Bなどを有している。吸気装置6
は、エアクリーナ6A、インテークマニホルド6B、イ
ンテークマニホルド6Bに設けられた電子スロットルバ
ルブ6C、電子スロットルバルブ6Cを制御するアクチ
ュエータ6Dなどを有している。排気装置30は、エキ
ゾーストパイプ31、エキゾーストパイプ31の中途部
位に設けられた触媒コンバータ32、エキゾーストパイ
プ31に取り付けられた酸素センサ33などを有してい
る。
【0016】このエンジン1のクランクシャフト7に
は、クラッチ8を介して動力伝達軸9が連結されてい
る。このクラッチ8としては、摩擦式クラッチまたは流
体式クラッチまたは電磁式クラッチなどを用いることが
できる。このクラッチ8として流体式クラッチを用いる
場合は、入力側部材から出力側部材に伝達されるトルク
を増幅する機能を備えたトルクコンバータと、入力側部
材と出力側部材との間における動力伝達状態を切り換え
るために係合・解放されるロックアップクラッチとが設
けられる。
【0017】前記モータ・ジェネレータ2は、電力が供
給されてトルクを出力する電動機としての機能と、発電
機としての機構とを兼ね備えたものであり、モータ・ジ
ェネレータ2としては、例えば固定永久磁石型同期モー
タなどを使用することができる。つまり、エンジン1と
モータ・ジェネレータ2とを比較すると、動力の発生原
理が異なる。そして、モータ・ジェネレータ2のロータ
(図示せず)と動力伝達軸9とが連結されている。
【0018】動力伝達軸9におけるクラッチ8とは反対
側の端部が、変速機10の入力軸側に連結されている。
この変速機10は、その変速比を自動的に制御すること
のできる自動変速機である。この自動変速機は、有段変
速機または無段変速機のいずれでもよい。
【0019】一方、クランクシャフト7に対して動力伝
達可能なモータ・ジェネレータ12が設けられている。
モータ・ジェネレータ12は、電力が供給されてトルク
を出力する電動機としての機能と、発電機としての機構
とを兼ね備えたものであり、モータ・ジェネレータ12
としては、例えば固定永久磁石型同期モータなどを使用
することができる。モータ・ジェネレータ12とクラン
クシャフト7との間の動力伝達経路には、図示しない動
力伝達機構、例えば、チェーンまたはベルトが設けられ
ている。
【0020】また、モータ・ジェネレータ2,12に
は、それぞれインバータ13,14を介してバッテリ1
5が接続されているとともに、インバータ13,14お
よびバッテリ15には電子制御装置(ECU)16が接
続されている。この電子制御装置16は、中央演算処理
装置(CPUまたはMPU)および記憶装置(RAMお
よびROM)ならびに入出力インタフェースを主体とす
るマイクロコンピュータにより構成されている。
【0021】この電子制御装置16には、エンジン回転
数センサ17の信号、冷却水温センサ18の信号、イグ
ニッションスイッチ19の信号、吸入空気量センサ20
の信号、バッテリ15の充電状態(SOC:state of c
harge )を示す信号、エアコンスイッチ21の信号、シ
フトポジションセンサ22の信号、フットブレーキスイ
ッチ23の信号、アクセル開度センサ24の信号、電子
スロットルバルブ6Cの開度を検出するスロットル開度
センサ25の信号、変速機10の入力回転数センサ26
の信号、変速機10の出力回転数センサ27の信号、酸
素センサ33の信号、モータ・ジェネレータ2が発電機
として機能した場合に、その電流値を検出する電流値検
出センサ34の信号、モータ・ジェネレータ2が発電機
として機能した場合に、その電圧を検出する電圧センサ
35の信号などが入力される。前記出力回転数センサ2
7の信号に基づいて車速が演算される。
【0022】これに対して、電子制御装置16からは、
点火装置3を制御する信号、燃料噴射装置4を制御する
信号、アクチュエータ6Dを制御する信号、インバータ
13,14を介してモータ・ジェネレータ2,12を制
御する信号、クラッチ8の係合・解放を制御するアクチ
ュエータ28に対する信号、変速機10の変速比を制御
する油圧制御装置29に対する信号などが出力される。
【0023】ここで、この実施形態の構成とこの発明の
構成との対応関係を説明すれば、エンジン1がこの発明
の駆動力源に相当し、モータ・ジェネレータ2がこの発
明の発電機に相当し、吸気装置6および点火装置3なら
びに燃料噴射装置4がこの発明の出力制御装置に相当す
る。
【0024】上記の構成を有するハイブリッド車におい
ては、電子制御装置16に入力される信号、および電子
制御装置16に予め記憶されているデータに基づいて、
車両全体が制御される。たとえば、イグニッションスイ
ッチ19によりエンジン始動要求が検出されると、モー
タ・ジェネレータ12の動力によりがエンジン1が初期
回転するとともに、点火装置3による点火制御および燃
料噴射装置4による燃料噴射制御がおこなわれて、エン
ジン1が自律回転する。
【0025】車両の走行時は、車速およびアクセル開度
に基づいて、エンジンに対する要求出力を算出し、最適
燃費線(図示せず)からエンジン回転数を求める。一
方、吸入空気量、燃料噴射量、点火時期などを制御する
ことにより、エンジン出力が制御されるとともに、変速
機10の変速比を制御してエンジン回転数を制御する。
エンジン出力は、エンジン回転数とエンジントルクとを
乗算した値である。なお、エンジン効率が悪い低負荷領
域においては、エンジン1が停止され、モータ・ジェネ
レータ2のトルクにより車両が走行する。すなわち、駆
動力源制御マップが設けられており、この駆動力源制御
マップに基づいて、エンジン1およびモータ・ジェネレ
ータ2の駆動・停止が制御される。また、エンジン1の
動力により車両が走行中に、要求出力に対するエンジン
トルクの不足分をモータ・ジェネレータ2のトルクによ
り補うこともできる。
【0026】これに対して、エンジン1の動力により車
両が走行している状態で、バッテリ15の充電量が不足
している場合は、エンジン1の動力の一部をモータ・ジ
ェネレータ2に伝達して、モータ・ジェネレータ2を発
電機として機能させ、その電力をバッテリ15に充電す
ることができる。したがって、モータ・ジェネレータ2
の発電状態は、エンジン出力に基づいて変化する。さら
に、車両の減速時(言い換えれば惰力走行時)には、車
輪11の動力をモータ・ジェネレータ2に伝達し、か
つ、モータ・ジェネレータ2を発電機として機能させ、
その電力をバッテリ15に充電することにより、回生制
動力を生じさせることもできる。上記各種の制御中、エ
ンジントルクを車輪11に伝達する場合はクラッチ8が
係合され、モータ・ジェネレータ2を単独で駆動させ、
そのトルクを車輪11に伝達する場合は、クラッチ8を
解放することができる。さらに、モータ・ジェネレータ
2による回生制動時には、クラッチ8を解放し、モータ
・ジェネレータ2の発電効率を高めることができる。
【0027】ところで、エンジン出力を制御するための
エンジン出力制御装置、例えば、電子スロットルバルブ
6C、アクチュエータ6D、点火装置4、燃料噴射装置
3などの故障(もしくは異常)を、各種のセンサにより
判断(推定)できることが知られている。例えば、スロ
ットル開度センサ25の信号に基づいて、電子スロット
ルバルブ6Cもしくはアクチュエータ6Dの故障を判断
することができる。また、エンジン回転数センサの信号
に基づいて点火装置4の故障を判断することができる。
すなわち、エンジン1は、点火時期の遅れ・進みにより
シリンダ内の圧力が変化してその出力が変化する特性を
有している。したがって、要求出力に対応する目標点火
時期を算出し、かつ、算出結果に基づく点火時期制御を
おこなった後、実際のエンジン回転と、目標点火時期か
ら算出される目標エンジン回転数とを比較することによ
り、点火装置4の故障を間接的に判断できる。
【0028】さらに、酸素濃度センサ33の信号に基づ
いて、燃料噴射装置3の故障を判断することができる。
すなわち、エンジン1は、空燃比によりその出力が変化
する特性を有している。したがって、要求出力に基づい
て目標燃料噴射量を算出し、かつ、この算出結果に対応
する燃料噴射制御をおこなった後に、エキゾーストパイ
プ31における度実際の酸素濃度と、目標燃料噴射量か
ら算出される目標酸素濃度とを比較することにより、燃
料噴射装置3の故障を間接的に判断できる。
【0029】この実施形態においては、上記のような故
障判断の他に、モータ・ジェネレータ2の発電状態に基
づいて、エンジン出力制御装置の故障を判断することが
できる。以下、電子スロットルバルブ6Cおよびアクチ
ュエータ6Dを対象として、その故障を判断する場合の
制御例を、図1および図3のフローチャートに基づいて
説明する。まず、図3において、異常検出のルーチンが
開始され(ステップS1)、ついで、エンジン1に異常
があるか否かが判断される(ステップS2)。このステ
ップS2の具体的な内容については後述する。
【0030】ステップS2で否定的に判断された場合
は、アクセル開度、エンジン回転数、車速などに基づい
て、要求出力が求められ、かつ、この要求出力に対応す
る指示スロットル開度T0が算出される(ステップS
3)。ついで、バッテリ15の充電状態SOCに基づい
て、モータ・ジェネレータ2で発電するべき要求発電量
(目標発電量)P1を算出し、この算出結果に基づいて
補正スロットル開度T1を求める(ステップS4)。
【0031】ここで、バッテリ15の充電状態に基づい
て、要求発電量を算出するためのマップの一例を図4に
示す。図4のマップは、バッテリ15の充電量SOCと
要求発電量P1との関係を示すものである。ここで、実
際の充電量が実線で示されている。また、要求発電量が
正の値である場合は、バッテリ15に対する充電要求が
あることを意味し、要求発電量が負の値である場合は、
バッテリ15の放電要求があることを意味している。バ
ッテリ15の充電量は、所定割合の充電量(目標充電
量)に維持されることが望ましい。そこで、実際の充電
量を目標充電量に近づけることを目的として、要求発電
量が設定される。実際の充電量と目標充電量と一致して
いる場合は、要求発電量は零である。つまり、充電も放
電も不要である。
【0032】これに対して、実際の充電量が目標充電量
よりも少ない場合は充電が必要であり、要求発電量を示
す正の値が増加するほど要求発電量が多いことを意味し
ている。一方、実際の充電量が目標充電量よりも多い場
合は放電が必要であり、要求発電量を示す負の値が増加
するほど、放電要求が多いことを意味している。
【0033】ついで、ステップS4で求めた補正スロッ
トル開度T1と、ステップS3で求めた指示スロットル
開度T0とを加算して、補正後のスロットル開度Tを求
める(ステップS5)。そして、エンジン1の電子スロ
ットルバルブ6Cの開度を、補正後のスロットル開度T
に制御するための信号を出力し、かつ、エンジン1の動
力でモータ・ジェネレータ2が発電している際に、その
電圧および電流値に基づいて、実際の発電量P2が算出
され(ステップS6)、リターンされる。
【0034】つぎに、前記ステップS2の内容を、図1
に基づいて具体的に説明する。まず、補正スロットル開
度T1および要求発電量P1に基づいて、実際の充電量
と目標充電量との差の上限判定値PUと、実際の充電量
と目標充電量との差の下限判定値PLとを算出する(ス
テップS11)。そして、前述した実際の発電量P2が
上限判定値PUを越えているか否かが判断される(ステ
ップS12)。ステップS12で肯定的に判断された場
合は、電子スロットルバルブ6Cの開度を所定開度以下
に閉じることができない故障が生じていると判断し(ス
テップS13)、リターンする。
【0035】これに対して、ステップS12で否定的に
判断された場合は、前述した実際の発電量P2が下限判
定値PL未満であるか否かが判断される(ステップS1
4)。ステップS14で肯定的に判断された場合は、電
子スロットルバルブ6Cの開度を所定開度以上に開くこ
とができない故障が生じていると判断し(ステップS1
5)、リターンする。一方、ステップS14で否定的に
判断された場合はリターンされる。
【0036】このように、図1のステップS14で否定
的に判断された場合は、電子スロットルバルブ6Cもし
くはアクチュエータ6Dには故障がないと判断される。
つまり、図2のステップS2からステップS3に進むこ
とになる。これに対して、図1のステップS13または
15を経由してリターンされた場合は、図3のステップ
S2からステップS7に進み、異常検出フラグがオンさ
れる。そして、この異常内容に応じた退避走行制御がお
こなわれ(ステップS8)、リターンされる。このステ
ップS8においては、例えば、クラッチ8を解放し、か
つ、モータ・ジェネレータ2の動力により車両を走行さ
せる制御などがおこなわれる。つまり、エンジン1の故
障時に対処するフェールセーフ制御であると言える。
【0037】このように、図1および図3の実施形態に
おいては、要求発電量と実際の発電量とを比較し(言い
換えれば、目標充電量と実際の充電量とを比較し)、そ
の比較結果に基づいて電子スロットルバルブ6Cもしく
はアクチュエータ6Dの故障の有無および故障の具体的
な態様を判断している。したがって、スロットル開度セ
ンサ25の信号を含まない条件に基づいて、エンジン出
力制御装置の一つである電子スロットルバルブ6Cもし
くはアクチュエータ6Dの故障を間接的に判断すること
ができる。言い換えれば、スロットル開度センサ25が
故障している場合でも、エンジン1の出力制御装置の状
態、具体的には、電子スロットルバルブ6Cもしくはア
クチュエータ6Dの故障の有無およびその状態を判断す
ることができる。
【0038】また、スロットル開度センサの信号により
電子スロットルバルブもしくはアクチュエータの異常を
判断する公知の制御と、バッテリ15の充電状態により
電子スロットルバルブ6Cもしくはアクチュエータ6D
の故障を判断する制御とを並行しておこなえば、二重に
異常判定をおこなうことができ、電子スロットルバルブ
6Cおよびアクチュエータ6D異常の検出精度が一層向
上する。
【0039】ところで、エンジン1は電子スロットルバ
ルブ6Cの開度をスロットル開度センサ25により検出
しており、電子スロットルバルブ6Cの開度を、指示ス
ロットル開度に近づけるように制御していることから判
断すると、スロットル開度センサ25も、エンジン出力
制御装置に含まれていると言える。そして、図1および
図3の制御例では、スロットル開度センサ25の故障を
判断していないが、指示スロットル開度、スロットル開
度センサ25の信号、実際の発電量、要求発電量などに
基づいて、スロットル開度センサ25、または電子スロ
ットルバルブ6C(およびアクチュエータ6D)のう
ち、どちらが故障しているか、あるいは両方とも故障し
ているかを正確に判断することもできる。
【0040】なお、燃料噴射装置4または点火装置3に
ついても、エンジン出力の制御に関与していることか
ら、実際の発電量および要求発電量に基づいて、燃料噴
射装置3または点火装置4の故障を間接的に判断するこ
ともできる。このように、この実施形態は、エンジン1
の出力制御装置の状態を判断するために、新規な判断基
準もしくは新規な制御パラメータを提供するものであ
る。ここで図1および図3に示す機能的手段とこの発明
の構成との対応関係を説明すれば、図1のステップS1
1ないしS15および図3のステップS2が、この発明
の状態判断手段に相当する。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
駆動力源により駆動される発電機の発電状態に基づい
て、駆動力源の状態が判断される。したがって、例え
ば、発電機の発電状態以外の条件に基づいて、駆動力源
の状態を判断するセンサなどが故障した場合でも、駆動
力源の状態を判断することができる。
【0042】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、発電機で発電するべき目
標発電量と、発電機の実際の発電量とを比較することに
より、駆動力源の状態が判断されるため、駆動力源の状
態を判断する精度が向上する。
【0043】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られる他に、目標発電量と実際の発電
量とを比較することにより、駆動力源の出力が要求出力
よりも不足しているか、または、駆動力源の出力が要求
出力を越えているかが判断される。つまり、駆動力源の
出力と要求出力との大小関係が判断され、駆動力源の状
態を具体的に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る制御の一実施例を示すフロー
チャートである。
【図2】 この発明が適用されるハイブリッド車のパワ
ートレーンおよびその制御系統を示す図である。
【図3】 図1の制御例が組み込まれる制御例の全体を
示すフローチャートである。
【図4】 図3の制御例で用いるマップである。
【符号の説明】
1…エンジン、 2…モータ・ジェネレータ、 3…点
火装置、 4…燃料噴射装置、 6…吸気装置、 6C
…電子スロットルバルブ、 6D…アクチュエータ、
11…車輪、 15…バッテリ、 16…電子制御装
置、 25…スロットル開度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/06 F02D 41/22 310A 41/22 310 B60K 9/00 E (72)発明者 鈴木 孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山崎 誠 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G084 BA05 BA33 DA27 EA11 EB12 EB22 FA00 FA03 FA10 3G093 AA07 AA16 BA04 DA06 DB19 DB20 DB26 EA09 FA07 FA11 3G301 HA01 JB09 LA03 ND03 ND17 PA11Z PF12Z 5H115 PA08 PC06 PG04 PI16 PI24 PI29 PO02 PO06 PU10 PU22 PU25 PV09 QE01 QE10 QI04 QN03 RB08 RE03 RE05 RE13 SE04 SE05 SE06 SE08 TB01 TE02 TE03 TE06 TE08 TI02 TO12 TO13 TO21 TO23 TO30 TR20 UI23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪に動力を伝達する駆動力源と、この
    駆動力源の動力により発電する発電機とを備え、前記駆
    動力源の状態を判断する車両用駆動力源の状態判断装置
    において、 前記発電機の発電状態に基づいて、前記駆動力源の状態
    を判断する状態判断手段を備えていることを特徴とする
    車両用駆動力源の状態判断装置。
  2. 【請求項2】 前記状態判断手段は、前記発電機で発電
    するべき目標発電量と、前記発電機の実際の発電量とを
    比較することにより、前記駆動力源の出力を制御する出
    力制御装置の状態を判断する機能を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の車両用駆動力源の状態判断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記状態判断手段は、前記目標発電量と
    前記実際の発電量とを比較することにより、前記駆動力
    源の出力が要求出力よりも不足していると判断する機能
    と、前記目標発電量と前記実際の発電量とを比較するこ
    とにより、前記駆動力源の出力が要求出力を越えている
    と判断する機能とを備えていることを特徴とする請求項
    2に記載の車両用駆動力源の状態判断装置。
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