JP2016065474A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用機器や小型自動二輪車に対して簡便な構成及び低コストで適用可能な燃料噴射制御装置を提供する。【解決手段】本実施形態における燃料噴射制御装置1では、回転数算出部17aが、内燃機関の吸気管の吸気圧の時系列変化に基づいて内燃機関の回転数値NEを算出し、機関負荷算出部17bが、吸気圧の時系列変化に基づいて内燃機関の機関負荷PMMを算出し、燃料噴射制御部17cが、内燃機関の回転数値NE及び内燃機関の機関負荷PMMに基づいて内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射制御装置に関し、特に、汎用機器や車両に搭載された内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する燃料噴射制御装置に関する。
近年、発電機等に適用する汎用内燃機関や小型自動二輪車等に適用する車両用内燃機関においては、従来採用されてきたキャブレタシステムでは排気ガス規制に適合することが困難な状況になってきている。
このため、このようなキャブレタシステムに代えて燃料噴射システムを採用することにより、排気ガスの低減を図って排気ガス規制に適合しようとする試みがなされるようになっている。
ここで、燃料噴射システムを備えた内燃機関に対しては、内燃機関の回転数を算出するために用いられるクランクセンサ及びカムセンサ、並びに内燃機関の機関負荷を算出するために用いられるエアフローメータといった各種のセンサが装着されている。
かかる状況下で、特許文献1は、クランクセンサやカムセンサを用いて、内燃機関の回転数を算出すると共に、エアフローメータを用いて、内燃機関の機関負荷を算出する構成を開示している。
特開平5−149188号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1は、クランクセンサ及びカムセンサを用いるものであり、特許文献2は、エアフローメータを用いるものであるため、それらの構成は煩雑で製品コストも嵩む傾向があると考えられる。
また、本発明者の更なる検討によれば、キャブレタシステムでは、リラクタの突起部分は1箇所でその加工も容易であるのに対して、燃料噴射システムでは、リラクタの突起部分を等間隔に18箇所や24箇所設ける必要があってより高度な加工精度が必要である。このように燃料噴射システムでリラクタの構成が複雑になるのは、クランクセンサの出力信号に基づいて内燃機関の回転数やピストンの位置情報等の内燃機関の状態を検出し、その検出結果に基づいて内燃機関の点火時期、燃料噴射量及び燃料噴射時期等を総合的に制御していることによる。
つまり、現状としては、汎用機器や小型自動二輪車の価格は、中・大型自動二輪車四輪自動車の価格と比較して安価であるために、その価格を考えた場合に、キャブレタシステムのコストと比較して高コストである燃料噴射システムをそのまま汎用機器や小型自動二輪車に置換して採用することは難しい状況にあり、汎用機器や小型自動二輪車に対して簡便な構成及び低コストで適用することができる新規な構成の燃料噴射制御装置の実現が待望された状況にある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、汎用機器や小型自動二輪車に対して
簡便な構成及び低コストで適用可能な燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する燃料噴射制御部を備える燃料噴射制御装置において、前記内燃機関の吸気圧の時系列変化に基づいて、前記内燃機関の回転数を算出する回転数算出部と、前記吸気圧の前記時系列変化に基づいて、前記内燃機関の機関負荷を算出する機関負荷算出部と、を更に備え、前記燃料噴射制御部は、前記内燃機関の前記回転数及び前記内燃機関の前記機関負荷に基づいて、前記内燃機関の前記燃料噴射量及び前記燃料噴射時期を算出することを第1の局面とする。
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記回転数算出部は、前記吸気圧の前記時系列変化における吸気圧トップ値を算出して、前記吸気圧トップ値に基づいて前記内燃機関の吸気圧トップ回転数値を算出する吸気圧トップ処理と、前記吸気圧の前記時系列変化における吸気圧ボトム値を算出して、前記吸気圧ボトム値に基づいて前記内燃機関の吸気圧ボトム回転数値を算出する吸気圧ボトム処理と、を互いに交互に繰り返し、前記吸気圧トップ回転数値及び前記吸気圧ボトム回転数値の内で、前回の処理で適用された前記内燃機関の回転数値との偏差が少ないものを前記内燃機関の最新の回転数値として適用することを第2の局面とする。
また、本発明は、第2の局面に加えて、前記回転数算出部は、前記吸気圧トップ回転数値及び前記吸気圧ボトム回転数値の対応するものが、前記前回の処理で適用された前記内燃機関の前記回転数値に対して所定の割合以下である場合には、前記前回の処理で適用された前記内燃機関の前記回転数値を更新せずに維持して前記内燃機関の最新の回転数値として適用すると共に、次回の処理で、前記吸気圧トップ回転数値及び前記吸気圧ボトム回転数値の対応するものを算出することを第3の局面とする。
また、本発明は、第2又は第3の局面に加えて、前記機関負荷算出部は、前記吸気圧ボトム値を大気圧値に基づいて補正した補正後吸気圧ボトム値を前記内燃機関の機関負荷値として算出することを第4の局面とする。
また、本発明は、第4の局面に加えて、前記燃料噴射制御部は、前記内燃機関の前記最新の回転数値及び前記内燃機関の前記機関負荷値に基づいて、前記内燃機関の前記燃料噴射量及び前記燃料噴射時期を算出することを第5の局面とする。
以上の本発明の第1の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、内燃機関の吸気圧の時系列変化に基づいて内燃機関の回転数を算出し、吸気圧の時系列変化に基づいて内燃機関の機関負荷を算出し、内燃機関の回転数及び内燃機関の機関負荷に基づいて内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を算出するものであるため、クランクセンサやリラクタ等を一般的なキャブレタシステムが適用される汎用機器や車両のものと同一のものを使用しながら、簡便な構成及び低コストで汎用機器や小型自動二輪車に適用可能な構成の燃料噴射制御装置を実現することができる。
また、本発明の第2の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、吸気圧の時系列変化における吸気圧トップ値を算出して、吸気圧トップ値に基づいて内燃機関の吸気圧トップ回転数値を算出する吸気圧トップ処理と、吸気圧の時系列変化における吸気圧ボトム値を算出して、吸気圧ボトム値に基づいて内燃機関の吸気圧ボトム回転数値を算出する吸気圧ボトム処理と、を互いに交互に繰り返し、吸気圧トップ回転数値及び吸気圧ボトム回転数値の内で、前回の処理で適用された内燃機関の回転数値との偏差が少ないものを内燃機関の
最新の回転数値として適用するものであるため、クランクセンサの出力信号を利用することなく、簡便な構成で確実に内燃機関の回転数を算出することができる。
また、本発明の第3の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、吸気圧トップ回転数値及び吸気圧ボトム回転数値が、前回の処理で適用された内燃機関の回転数値に対して所定の割合以下である場合には、前回の処理で適用された内燃機関の回転数値を更新せずに維持して内燃機関の最新の回転数値として適用すると共に、次回の処理で、吸気圧トップ回転数値及び吸気圧ボトム回転数値の対応するものを算出するものであるため、内燃機関が高負荷状態で運転している際に吸気圧脈動に乱れが生じた場合であっても、内燃機関の回転数値を精度よく算出することができる。
また、本発明の第4の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、吸気圧ボトム値を大気圧値に基づいて補正した補正後吸気圧ボトム値を内燃機関の機関負荷値として算出するものであるため、クランクセンサの出力信号を利用することなく、簡便な構成で確実に内燃機関の機関負荷を算出することができる。
また、本発明の第5の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、内燃機関の最新の回転数値及び内燃機関の機関負荷値に基づいて、内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を算出するものであるため、クランクセンサの出力信号を利用することなく、簡便な構成で確実に内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を算出することができる。
図1(a)は、本発明の実施形態における燃料噴射制御装置の構成を示すブロック図であり、図1(b)は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する燃料噴射制御処理の流れを示すフローチャートである。 図2(a)は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する機関回転数算出処理の流れを示すフローチャートであり、図2(b)は、本実施形態における機関回転数算出処理中のPMトップ検出処理の流れを示すフローチャートであり、また、図2(c)は、本実施形態における機関回転数算出処理中のPMボトム検出処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する回転数算出処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する機関負荷算出処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本実施形態における燃料噴射制御装置につき、詳細に説明する。
〔燃料噴射制御装置の構成〕
まず、図1(a)を参照して、本実施形態における燃料噴射制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1(a)は、本実施形態における燃料噴射制御装置の構成を示すブロック図である。
図1(a)に示すように、本実施形態における燃料噴射制御装置1は、汎用機器や車両に搭載され、それらが備えるバッテリ等の電源2から供給される電力を利用して動作する。燃料噴射制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有するマイクロコンピュータ等の算出処理装置であり、典型的にはECU(Electronic Control Unit)である。燃料噴射制御装置1は、メ
モリから必要な制御プログラム及び制御データを読み出して、後述する燃料噴射制御処理用等の制御プログラムを実行する。なお、汎用機器や車両に電源2が搭載されていない場合には、燃料噴射制御装置1は、それが適用される内燃機関に装着された発電機が発電する電力で動作可能である。また、燃料噴射制御装置1が適用される内燃機関の点火系は、キャブレタシステムの内燃機関で一般的に用いられる図示を省略したCDI(Capacitive Discharge Ignition)ユニットを含み、図示を省略するクランクセンサの出力信号は、その点火系の点火時期を設定するために専ら用いられる。
具体的には、燃料噴射制御装置1は、入力回路11、A/D(Analog/Digital)変換器12、ROM(Read−Only Memory)14、RAM(Random Access Memory)15、タイマ16、CPU17、及び駆動回路18を備えている。
入力回路11は、内燃機関の吸気管に設けられて吸気圧を検出する吸気圧センサ21の出力信号をA/D変換器12に入力する。
A/D変換器12は、入力回路11から入力されたアナログ形態の出力信号をデジタル形態に変換してCPU17に出力する。
ROM14は、不揮発性の記憶装置によって構成され、後述する燃料噴射制御処理用等の制御プログラムや制御データを格納している。
RAM15は、揮発性の記憶装置によって構成され、CPU17のワーキングエリアとして機能する。
タイマ16は、CPU17からの制御信号に従って計時処理を実行する。
CPU17は、ROM14からRAM15内に制御プログラム及び制御データを読み出し、読み出した制御プログラム及び制御データに従って燃料噴射制御装置1全体の動作を制御する。CPU17は、後述する燃料噴射制御処理用の制御プログラムを実行することによって、回転数算出部17a、機関負荷算出部17b、及び燃料噴射制御部17cとして機能する。これら各部の機能については後述する。
駆動回路18は、CPU17からの制御信号に従ってインジェクタ23による燃料噴射における燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する。
このような構成を有する燃料噴射制御装置1は、以下に示す燃料噴射制御処理を実行することにより、内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する。以下、図1(b)を参照して、本実施形態における燃料噴射制御装置1が実行する燃料噴射制御処理の流れについて説明する。
〔燃料噴射制御処理〕
図1(b)は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する燃料噴射制御処理の流れを示すフローチャートである。
図1(b)のフローチャートに示すように、本実施形態における燃料噴射制御処理は、電源2等から燃料噴射制御装置1に対して電力が供給されそれが稼働したタイミングで開始となり、燃料噴射制御処理はステップS1の処理に進む。なお、かかる燃料噴射制御処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行され、電源2等から燃料噴射制御装置1に対して
電力が供給されなくなってそれが停止したタイミングで停止する。また、かかる燃料噴射制御処理に用いる過去値データは、その過去値データが得られた際にRAM15に記憶されていたものを読み出して用いており、かかる燃料噴射制御処理に用いるフラグのデータは、そのフラグが設定された際にRAM15に記憶されていたものを読み出して用いている。
ステップS1の処理では、CPU17が、タイマ16のカウント値に基づいて前回吸気圧センサ21の出力信号を読み込んでから例えば数百μsec等の所定時間が経過したか否かを判別する。判別の結果、所定時間が経過していない場合には、CPU17は一連の燃料噴射制御処理を終了する。一方、所定時間が経過した場合には、CPU17は燃料噴射制御処理をステップS2の処理に進める。
ステップS2の処理では、CPU17が、A/D変換器12から出力された吸気圧センサ21の出力信号を読み込み、読み込んだ出力信号に基づいて内燃機関の吸気管の吸気圧PMを算出する(吸気圧算出処理)。これにより、ステップS2の処理は完了し、燃料噴射制御処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、CPU17が、前回の燃料噴射制御処理において算出された吸気圧PMと今回の燃料噴射制御処理において算出された吸気圧PMとの偏差が所定値未満である状態が所定時間経過した場合には、内燃機関が停止していると判定する(エンスト判断処理)。併せて、内燃機関が停止していると判定した場合には、CPU17は、内燃機関が停止していると判定した際の吸気圧PMをエンスト時大気圧として読み込む。これにより、ステップS3の処理は完了し、燃料噴射制御処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、回転数算出部17aが、吸気圧PMの時系列変化における最大値である吸気圧トップ値(PMトップ値)を算出し、PMトップ値に基づいて内燃機関の吸気圧トップ回転数値を算出する吸気圧トップ処理と、吸気圧PMの時系列変化における最小値である吸気圧ボトム値(PMボトム値)を算出し、PMボトム値に基づいて内燃機関の吸気圧ボトム回転数値を算出する吸気圧ボトム処理と、を互いに交互に繰り返し実行する。そして、回転数算出部17aは、吸気圧トップ回転数値及び吸気圧ボトム回転数値の内で、前回の処理で適用された内燃機関の回転数値との偏差が少ないものを内燃機関の最新の回転数値NEとして適用する(機関回転数算出処理)。機関回転数算出処理の詳細は、図2及び図3に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS4の処理は完了し、燃料噴射制御処理はステップS5の処理に進む。
ステップS5の処理では、CPU17が、エンスト時大気圧値、始動後大気圧値、及び加速時大気圧値の内、最も新しく更新した値を大気圧値として採用する(大気圧算出処理)。ここで、エンスト時大気圧値は、ステップS3の処理において得られたものであり、始動後大気圧値及び加速時大気圧値は、内燃機関の始動後やその加速時に、ステップS2の処理において算出された吸気圧PMやステップS4の機関回転数算出処理において算出されたPMトップ値及びPMボトム値等を用いて算出されたものである。これにより、ステップS5の処理は完了し、燃料噴射制御処理はステップS6の処理に進む。
ステップS6の処理では、機関負荷算出部17bが、ステップS5の処理において採用された大気圧値、及び吸気圧PMの時系列変化等に基づいて、内燃機関の機関負荷PMMを算出する(機関負荷算出処理)。機関負荷算出処理の詳細は、図4に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS6の処理は完了し、燃料噴射制御処理はステップS7の処理に進む。
ステップS7の処理では、燃料噴射制御部17cが、ステップS6の処理において算出された内燃機関の機関負荷PMMに基づいて、内燃機関の燃料噴射時期及び燃料噴射量の各マップデータから燃料噴射時期及び燃料噴射量を検索する。これにより、ステップS7の処理は完了し、燃料噴射制御処理はステップS8の処理に進む。
ステップS8の処理では、燃料噴射制御部17cが、ステップS7の処理において検索された燃料噴射時期及び燃料噴射量で燃料を噴射するように駆動回路18を制御する。これにより、ステップS8の処理は完了し、一連の燃料噴射制御処理は終了する。
〔機関回転数算出処理〕
次に、図2(a)を参照して、図1(b)のフローチャート中のステップS4の機関回転数算出処理について詳しく説明する。
図2(a)は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する機関回転数算出処理の流れを示すフローチャートである。
図2(a)のフローチャートに示すように、本実施形態における機関回転数算出処理は、図1(b)に示すステップS3の処理が終了したタイミングで開始となり、機関回転数算出処理はステップS11の処理に進む。
ステップS11の処理では、回転数算出部17aが、吸気圧PMの時系列変化における最大値であるトップ値(PMトップ値)が検出済みであるか否かを示すフラグF_PMTOPの値に基づいてPMトップ値が検出済みであるか否かを判別する。判別の結果、フラグF_PMTOPの値が0である場合には、回転数算出部17aは、PMトップ値は検出済みでないと判別し、機関回転数算出処理をステップS12の処理に進める。一方、フラグF_PMTOPの値が1である場合には、回転数算出部17aは、PMトップ値は検出済みであると判別し、機関回転数算出処理をステップS13の処理に進める。
ステップS12の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ値を検出するPMトップ検出処理を実行する。PMトップ検出処理の詳細については、図2(b)に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS12の処理は完了し、機関回転数算出処理はステップS14の処理に進む。
ステップS13の処理では、回転数算出部17aが、吸気圧PMの時系列変化におけるボトム値(PMボトム値)を検出するPMボトム検出処理を実行する。PMボトム検出処理の詳細については、図2(c)に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS13の処理は完了し、機関回転数算出処理はステップS14の処理に進む。
ステップS14の処理では、回転数算出部17aが、PMボトム値及びPMトップ値を用いて内燃機関の回転数NEを算出する回転数算出処理を実行する。回転数算出処理の詳細については、図3に示すフローチャートを参照して後述する。これにより、ステップS14の処理は完了し、一連の機関回転数算出処理は終了する。
〔PMトップ検出処理〕
次に、図2(b)を参照して、図2(a)のフローチャート中のステップS12のPMトップ検出処理について詳しく説明する。
図2(b)は、本実施形態における機関回転数演算処理中のPMトップ検出処理の流れを示すフローチャートである。
図2(b)のフローチャートに示すように、本実施形態におけるPMトップ検出処理は、図2(a)に示すステップS11の処理においてPMトップ値が検出済みでないと判別されたタイミングで開始となり、PMトップ検出処理はステップS21の処理に進む。
ステップS21の処理では、回転数算出部17aが、今回の処理において算出された吸気圧PMが前回の処理において算出された吸気圧PMから下降したか否かを判別する。判別の結果、下降した場合には、回転数算出部17aはPMトップ検出処理をステップS22の処理に進める。一方、下降していない場合には、回転数算出部17aはPMトップ検出処理をステップS27の処理に進める。
ステップS22の処理では、回転数算出部17aが、前回の処理において算出された吸気圧PMから今回の処理において算出された吸気圧を減算した値を偏差DPMDOWNとして算出する。これにより、ステップS22の処理は完了し、PMトップ検出処理はステップS23の処理に進む。
ステップS23の処理では、回転数算出部17aが、ステップS22の処理において算出された偏差DPMDOWNを前回までの処理によって積算された偏差DPMDOWNの積算値に積算する。これにより、ステップS23の処理は完了し、PMトップ検出処理はステップS24の処理に進む。
ステップS24の処理では、回転数算出部17aが、ステップS23の処理によって算出すられた偏差DPMDOWNの積算値が所定値以上であるか否かを判別する。判別の結果、積算値が所定値未満である場合には、回転数算出部17aは一連のPMトップ検出処理を終了する。一方、積算値が所定値以上である場合には、回転数算出部17aはPMトップ検出処理をステップS25の処理に進める。
ステップS25の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ値が検出されたと判定する。そして、回転数算出部17aは、PMトップ値が検出済みであるか否かを示すフラグF_PMTOPの値を1(PMトップ値検出済み)に設定すると共に、PMボトム値が検出済みであるか否かを示すフラグF_PMBTMの値を0(PMボトム値未検出)に設定する。これにより、ステップS25の処理は完了し、PMトップ検出処理はステップS26の処理に進む。
ステップS26の処理では、回転数算出部17aが、前回PMトップ値が検出された時間(時刻)と今回PMトップ値が検出された時間(時刻)との時間差(PMトップ間時間)を算出する。これにより、ステップS26の処理は完了し、一連のPMトップ検出処理は終了する。
ステップS27の処理では、回転数算出部17aが、差分DPMDOWNの積算値を0にリセットする。これにより、ステップS27の処理は完了し、一連のPMトップ検出処理は終了する。
〔PMボトム検出処理〕
次に、図2(c)を参照して、図2(a)のフローチャート中のステップS13のPMボトム検出処理について詳しく説明する。
図2(c)は、本実施形態における機関回転数演算処理中のPMボトム検出処理の流れを示すフローチャートである。
図2(c)のフローチャートに示すように、本実施形態におけるPMボトム検出処理は
、図2(a)に示すステップS11の処理においてPMトップ値が検出済みであると判別されたタイミングで開始となり、PMボトム検出処理はステップS31の処理に進む。
ステップS31の処理では、回転数算出部17aが、今回の処理において算出された吸気圧PMが前回の処理において算出された吸気圧PMから上昇したか否かを判別する。判別の結果、上昇した場合には、回転数算出部17aはPMボトム検出処理をステップS32の処理に進める。一方、上昇していない場合には、回転数算出部17aはPMボトム検出処理をステップS37の処理に進める。
ステップS32の処理では、回転数算出部17aが、今回の処理において算出された吸気圧PMから前回の処理において算出された吸気圧PMを減算した値を偏差DPMUPとして算出する。これにより、ステップS32の処理は完了し、PMボトム検出処理はステップS33の処理に進む。
ステップS33の処理では、回転数算出部17aが、ステップS32の処理において算出された偏差DPMUPを前回までの処理によって積算された偏差DPMUPの積算値に積算する。これにより、ステップS33の処理は完了し、PMボトム検出処理はステップS34の処理に進む。
ステップS34の処理では、回転数算出部17aが、ステップS33の処理によって算出すられた偏差DPMUPの積算値が所定値以上であるか否かを判別する。判別の結果、積算値が所定値未満である場合には、回転数算出部17aは一連のPMボトム検出処理を終了する。一方、積算値が所定値以上である場合には、回転数算出部17aはPMボトム検出処理をステップ35の処理に進める。
ステップS35の処理では、回転数算出部17aが、PMボトム値が検出されたと判定する。そして、回転数算出部17aは、PMアップ値が検出済みであるか否かを示すフラグF_PMTOPの値を0(PMトップ値未検出)に設定すると共に、PMボトム値が検出済みであるか否かを示すフラグF_PMBTMの値を1(PMボトム値検出済み)に設定する。これにより、ステップS35の処理は完了し、PMボトム検出処理はステップS36の処理に進む。
ステップS36の処理では、回転数算出部17aが、前回PMボトム値が検出された時間(時刻)と今回PMボトム値が検出された時間(時刻)との時間差(PMボトム間時間)を算出する。これにより、ステップS36の処理は完了し、一連のPMボトム検出処理は終了する。
ステップS37の処理では、回転数算出部17aが、差分DPMUPの積算値を0にリセットする。これにより、ステップS37の処理は完了し、一連のPMボトム検出処理は終了する。
〔回転数算出処理〕
次に、図3を参照して、図2(a)のフローチャート中のステップS14の回転数算出処理について詳しく説明する。
図3は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する回転数演算処理の流れを示すフローチャートである。
図3のフローチャートに示すように、本実施形態における回転数算出処理は、図2(a)に示すステップS12又はステップS13の処理が終了したタイミング、即ちPMトッ
プ値又はPMボトム値が検出されたタイミングで開始となり、回転数算出処理はステップS41の処理に進む。なお、図3中では、便宜上、PMボトムを括弧書きでボトムと略記する。
ステップS41の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ値(又はPMボトム値)の検出時であるか否かを判別する。判別の結果、PMトップ値(又はPMボトム値)の検出時でない場合には、回転数算出部17aは一連の回転数算出処理を終了する。一方、PMトップ値(又はPMボトム値)の検出時である場合には、回転数算出部17aは回転数算出処理をステップS42の処理に進める。
ステップS42の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ値(又はPMボトム値)が誤検出されたか否かを示すフラグの値に基づいて、前回の処理においてPMトップ値(又はPMボトム値)が誤検出されたか否かを判別する。判別の結果、フラグの値が1である場合には、回転数算出部17aは、前回の処理においてPMトップ値(又はPMボトム値)が誤検出されたと判定し、回転数算出処理をステップS43の処理に進める。一方、フラグの値が0である場合には、回転数算出部17aは、前回の処理においてPMトップ値(又はPMボトム値)が誤検出されなかったと判定し、回転数算出処理をステップS44の処理に進める。
ステップS43の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ値の検出時である場合には、所定値を前回の処理におけるPMトップ間時間と今回の処理におけるPMトップ間時間との和で除算した値をPMトップ検出時の内燃機関の回転数値(吸気圧トップ回転数値)NEとして算出する。一方、PMボトム値の検出時である場合には、回転数算出部17aは、所定値を前回の処理におけるPMボトム間時間と今回の処理におけるPMボトム間時間との和で除算した値をPMボトム検出時の内燃機関の回転数値(吸気圧ボトム回転数値)NEとして算出する。ここで、かかる所定値としては、内燃機関の動作工程の1周期相当(例えば、4ストロークサイクル機関ではそのクランクシャフトの2回転相当であり、や2ストロークサイクル機関ではそのクランクシャフトの1回転相当)の時間に対応する所定値を例示することができる。これにより、ステップS43の処理は完了し、回転数算出処理はステップS48の処理に進む。
ステップS44の処理では、回転数算出部17aが、今回の処理において算出されるべきPMトップ値(又はPMボトム値)の検出時の内燃機関の回転数値NEが前回の処理において算出されたPMトップ値(又はPMボトム値)の検出時の内燃機関の回転数値NEの1/2等の所定の割合以下であるか否かを判別する。ここで、今回の処理において算出されるべきPMトップ値(又はPMボトム値)の検出時の内燃機関の回転数値NEは、後述するステップS47の処理において用いられる算出式により算出するものである。判別の結果、所定の割合以下である場合には、回転数算出部17aは回転数算出処理をステップS45の処理に進める。一方、所定の割合以下でない場合には、回転数算出部17aは回転数算出処理をステップS47の処理に進める。
ステップS45の処理では、回転数算出部17aが、前回の処理において算出されたPMトップ値(又はPMボトム値)の検出時の内燃機関の回転数値NEを更新せずに保持して内燃機関の最新の回転数値NEとして適用する。このような処理によれば、内燃機関が高負荷状態で運転しているときに吸気圧の時系列変化に乱れが生じた場合であっても、内燃機関の回転数値NEを精度よく算出することができる。これにより、ステップS45の処理は完了し、回転数算出処理はステップS46の処理に進む。
ステップS46の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ値(又はPMボトム値)が誤検出されたか否かを示すフラグの値を1(誤検出)に設定する。これにより、ステ
ップS46の処理は完了し、一連の回転数算出処理は終了する。
ステップS47の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ検出時である場合には、所定値を今回の処理におけるPMトップ間時間で除算した値をPMトップ検出時の内燃機関の回転数値(吸気圧トップ回転数値)NEとして算出する。一方、PMボトム検出時である場合には、回転数算出部17aは、所定値を今回の処理におけるPMボトム間時間で除算した値をPMボトム検出時の内燃機関の回転数値(吸気圧ボトム回転数値)NEとして算出する。ここで、かかる所定値としては、内燃機関の動作工程の1周期相当(例えば、4ストロークサイクル機関ではそのクランクシャフトの2回転相当であり、や2ストロークサイクル機関ではそのクランクシャフトの1回転相当)の時間に対応する所定値を例示することができる。これにより、ステップS47の処理は完了し、回転数算出処理はステップS48の処理に進む。
ステップS48の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ値(又はPMボトム値)が誤検出されたか否かを示すフラグの値を0にリセットする。これにより、ステップS46の処理は完了し、回転数算出処理はステップS49の処理に進む。
ステップS49の処理では、回転数算出部17aが、PMトップ間時間を用いて算出された内燃機関の回転数値(吸気圧トップ回転数値)NE及びPMボトム間時間を用いて算出された内燃機関の回転数値(吸気圧ボトム回転数値)NEの内で前回の処理において適用された内燃機関の回転数値NEとの偏差が少ない方を最新の内燃機関の回転数値NEとして適用する。これにより、ステップS49の処理は完了し、一連の回転数算出処理は終了する。
〔機関負荷算出処理〕
最後に、図4を参照して、図1(b)のフローチャート中のステップS6の機関負荷算出処理について詳しく説明する。
図4は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する機関負荷演算処理の流れを示すフローチャートである。
図4のフローチャートに示すように、本実施形態における機関負荷算出処理は、図1(b)に示すステップS5の処理が終了したタイミングで開始となり、機関負荷算出処理はステップS51の処理に進む。
ステップS51の処理では、機関負荷算出部17bが、PMボトム値が検出済みであるか否かを示すフラグF_PMBTMの値が1(PMボトム値検出済み)であるか否かに基づいてPMボトム値の検出時であるか否かを判別する。判別の結果、フラグF_PMBTMの値が0である場合には、機関負荷算出部17bは、PMボトム値の検出時ではないと判別し、一連の機関負荷算出処理を終了する。一方、フラグF_PMBTMの値が1である場合には、機関負荷算出部17bは、PMボトム値の検出時であると判別し、機関負荷算出処理をステップS52の処理に進める。
ステップS52の処理では、機関負荷算出部17bが、PMボトム値が誤検出されたか否かを示すフラグの値に基づいてPMボトム値を誤検出中であるか否かを判別する。判別の結果、フラグの値が1である場合には、機関負荷算出部17bは、PMボトム値を誤検出中であると判定し、機関負荷算出処理をステップS57の処理に進める。一方、フラグの値が0である場合には、機関負荷算出部17bは、PMボトム値を誤検出中でないと判定し、機関負荷算出処理をステップS53の処理に進める。
ステップS53の処理では、機関負荷算出部17bが、ステップS5の処理において採用された大気圧値に吸気圧センサ21の特性に合わせた補正係数(吸気圧センサ補正係数)を加算した値を大気圧補正係数算出用の大気圧値PAWとして算出する。これにより、ステップS53の処理は完了し、機関負荷算出処理はステップS54の処理に進む。
ステップS54の処理では、機関負荷算出部17bが、標準気圧等に対応して設定された所定の基準値に吸気圧センサ21の特性に合わせた補正係数(吸気圧センサ補正係数)を加算した値を機関負荷PMM算出用の大気圧基準値PABASEWとして算出する。これにより、ステップS54の処理は完了し、機関負荷算出処理はステップS55の処理に進む。
ステップS55の処理では、機関負荷算出部17bが、ステップ54の処理において算出された機関負荷PMM算出用大気圧基準値PABASEWをステップS53の処理において算出された大気圧補正係数算出用大気圧PAWで除算した値を大気圧補正係数MPMMとして算出する。これにより、ステップS55の処理は完了し、機関負荷算出処理はステップS56の処理に進む。
ステップS56の処理では、機関負荷算出部17bが、PMボトム値、大気圧補正係数MPMM、及び吸気圧センサ21の特性に合わせた補正係数(吸気圧センサ補正係数)を所定の数式「機関負荷PMM=PMボトム値×大気圧補正係数MPMM+(吸気圧センサ補正係数×大気圧補正係数MPMM)−吸気圧センサ補正係数」に代入して内燃機関の機関負荷PMMを算出する。これにより、ステップS56の処理は完了し、一連の機関負荷算出処理は終了する。
ステップS57の処理では、機関負荷算出部17bが、前回の処理において算出された機関負荷PMMの値を今回の処理における機関負荷PMMの値として保持する。これにより、ステップS57の処理は完了し、一連の機関負荷算出処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、回転数算出部17aが、内燃機関の吸気管の吸気圧の時系列変化に基づいて内燃機関の回転数値NEを算出し、機関負荷算出部17bが、吸気圧の時系列変化に基づいて内燃機関の機関負荷PMMを算出し、燃料噴射制御部17cが、内燃機関の回転数値NE及び内燃機関の機関負荷PMMに基づいて内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を算出するので、クランクセンサやリラクタ等を一般的なキャブレタシステムが適用される汎用機器や車両のものと同一のものを使用しながら、簡便な構成及び低コストで汎用機器や小型自動二輪車に適用可能な構成の燃料噴射制御装置を実現することができる。
また、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、回転数算出部17aは、吸気圧の時系列変化における吸気圧トップ値を算出して、吸気圧トップ値に基づいて内燃機関の吸気圧トップ回転数値NEを算出する吸気圧トップ処理と、吸気圧の時系列変化における吸気圧ボトム値を算出して、吸気圧ボトム値に基づいて内燃機関の吸気圧ボトム回転数値NEを算出する吸気圧ボトム処理と、を互いに交互に繰り返し、吸気圧トップ回転数値NE及び吸気圧ボトム回転数値NEの内で、前回の処理で適用された内燃機関の回転数値NEとの偏差が少ないものを内燃機関の最新の回転数値NEとして適用するので、クランクセンサの出力信号を利用することなく、簡便な構成で確実に内燃機関の回転数NEを算出することができる。
また、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、回転数算出部17aは、吸気圧トップ回転数値NE及び吸気圧ボトム回転数値NEが、前回の処理で適用された内燃機関の回転数値NEに対して所定の割合以下である場合には、前回の処理で適用された内燃機関
の回転数値NEを更新せずに維持して内燃機関の最新の回転数値NEとして適用すると共に、次回の処理で、吸気圧トップ回転数値NE及び吸気圧ボトム回転数値NEの対応するものを算出するので、内燃機関が高負荷状態で運転している際に吸気圧の時系列変化に乱れが生じた場合であっても、内燃機関の回転数値NEを精度よく算出することができる。
また、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、機関負荷算出部17bは、吸気圧ボトム値を大気圧値に基づいて補正した補正後吸気圧ボトム値を内燃機関の機関負荷値PMMとして算出するので、クランクセンサの出力信号を利用することなく、簡便な構成で確実に内燃機関の機関負荷PMMを算出することができる。
また、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、燃料噴射制御部17cは、内燃機関の最新の回転数値NE及び内燃機関の機関負荷値PMMに基づいて、内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を算出するものであるため、クランクセンサの出力信号を利用することなく、簡便な構成で確実に内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を算出することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、汎用機器や小型自動二輪車に対して簡便な構成及び低コストで適用可能な燃料噴射制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から発電機等の汎用機器や自動二輪車等の車両用の燃料噴射制御装置に広く適用され得るものと期待される。
1…燃料噴射制御装置
2…電源
11…入力回路
12…A/D変換器
14…ROM
15…RAM
16…タイマ
17…CPU
17a…回転数算出部
17b…機関負荷算出部
17c…燃料噴射制御部
18…駆動回路
21…吸気圧センサ
23…インジェクタ

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する燃料噴射制御部を備える燃料噴射制御装置において、
    前記内燃機関の吸気圧の時系列変化に基づいて、前記内燃機関の回転数を算出する回転数算出部と、
    前記吸気圧の前記時系列変化に基づいて、前記内燃機関の機関負荷を算出する機関負荷算出部と、
    を更に備え、
    前記燃料噴射制御部は、前記内燃機関の前記回転数及び前記内燃機関の前記機関負荷に基づいて、前記内燃機関の前記燃料噴射量及び前記燃料噴射時期を算出することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記回転数算出部は、前記吸気圧の前記時系列変化における吸気圧トップ値を算出して、前記吸気圧トップ値に基づいて前記内燃機関の吸気圧トップ回転数値を算出する吸気圧トップ処理と、前記吸気圧の前記時系列変化における吸気圧ボトム値を算出して、前記吸気圧ボトム値に基づいて前記内燃機関の吸気圧ボトム回転数値を算出する吸気圧ボトム処理と、を互いに交互に繰り返し、前記吸気圧トップ回転数値及び前記吸気圧ボトム回転数値の内で、前回の処理で適用された前記内燃機関の回転数値との偏差が少ないものを前記内燃機関の最新の回転数値として適用することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記回転数算出部は、前記吸気圧トップ回転数値及び前記吸気圧ボトム回転数値の対応するものが、前記前回の処理で適用された前記内燃機関の前記回転数値に対して所定の割合以下である場合には、前記前回の処理で適用された前記内燃機関の前記回転数値を更新せずに維持して前記内燃機関の最新の回転数値として適用すると共に、次回の処理で、前記吸気圧トップ回転数値及び前記吸気圧ボトム回転数値の対応するものを算出することを特徴とする請求項2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記機関負荷算出部は、前記吸気圧ボトム値を大気圧値に基づいて補正した補正後吸気圧ボトム値を前記内燃機関の機関負荷値として算出することを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料噴射制御部は、前記内燃機関の前記最新の回転数値及び前記内燃機関の前記機関負荷値に基づいて、前記内燃機関の前記燃料噴射量及び前記燃料噴射時期を算出することを特徴とする請求項4に記載の燃料噴射制御装置。
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