JP2016094921A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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哲也 溝口
淳 石松
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淳 石松
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Naoki Nozawa
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Abstract

【課題】内燃機関の運転状態の変化に応じて吸気圧が不規則に変動した場合であっても燃料噴射量を精度よく算出して、適切な燃料噴射を行うことができる燃料噴射制御装置を提供する。【解決手段】燃料噴射制御部16aが、内燃機関の吸気圧値を反映して吸気圧センサ21から入力される電気信号に基づき、内燃機関の動作行程の1周期にわたって、電気信号の電圧値を吸気圧値に応じた吸気圧換算値に換算自在な換算部16a11と、吸気圧換算値を保存部15に保存する換算値保存部16a12と、保存部15に保存された吸気圧換算値の内で、内燃機関の回転数に応じた所定範囲内の吸気圧換算値を、所定のタイミングで平均化処理して所定範囲内の吸気圧換算値の平均値を算出する平均化処理部16a16と、吸気圧換算値の平均値に基づいて、内燃機関の燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出部16a2と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射制御装置に関し、特に、車両に搭載された内燃機関の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御装置に関する。
近年、内燃機関の吸気管内の負圧に基づいて内燃機関の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御装置が提案されてきている。かかる構成においては、内燃機関のシリンダ内部に取り込まれる空気の流量は、内燃機関の回転数と吸気管内の負圧の最小値とから一意に求めることができる。
ところが、吸気管内の負圧が最小値を示すタイミングは、内燃機関の回転数やスロットル開度に応じて変動する。このため、吸気管内の負圧の最小値の検出タイミングが固定されている場合には、吸気管内の負圧の最小値を精度よく検出することができず、結果として、内燃機関のシリンダ内部に取り込まれる空気の流量に対応する燃料噴射量を精度よく算出することが困難になってしまう。
このような背景から、吸気管内の負圧の最小値を精度よく検出するために吸気管内の負圧の検出タイミングを調整する技術が提案されている。
具体的には、特許文献1は、燃料噴射式4サイクルエンジンに関し、エンジン回転数及びスロットル開度に応じた所定のタイミングで、吸気管内の負圧の最小値を読み込むと共に、ノイズや不整脈動による最小値のばらつきを抑制すべく、電子回路や配管構成を利用して平滑化処理を行う構成を開示している。
特開2001−107794号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、吸気管内の負圧の最小値を読み込む所定のタイミングを事前に調査した上で設定しておくものであるために、内燃機関の運転状態の変化によって吸気管内の負圧の最小値が現れるタイミングが変動した場合に、吸気管内の負圧の最小値を精度よく検出して燃料噴射量を精度よく算出することが難しくなる傾向があるとも考えられる。
また、本発明者の更なる検討によれば、クランクセンサの検出タイミングに同期した短い間隔で前後3点の吸気管内の負圧を検出して比較することによって、吸気管内の負圧の最小値を検出する構成を採用することも考えられるが、かかる構成においては、ノイズや不整脈動によって吸気管内の負圧が不安定な状況では、吸気管内の負圧の最小値が内燃機関の行程毎にばらつき、燃料噴射量にむらが発生する傾向があるとも考えられる。
また、本発明者の更なる検討によれば、ノイズや不整脈動による吸気管内の負圧の最小値のばらつきを抑えるために、平均化処理等によって吸気管内の負圧の最小値を補正する構成を採用することも考えられるが、かかる構成においては、吸気管内の負圧の最小値を読み込みたいタイミングより前に補正値を算出する必要があるために、内燃機関の吸気行程中の運転状態の変化を加味した補正を行うことが難しくなる傾向があるとも考えられる。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、内燃機関の運転状態の変化に応じて吸気圧が不規則に変動した場合であっても燃料噴射量を精度よく算出して、適切な燃料噴射を行うことができる燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、車両に搭載された内燃機関の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御部を備える燃料噴射制御装置において、前記燃料噴射制御部は、前記内燃機関の吸気圧値を反映して吸気圧センサから入力される電気信号に基づき、前記内燃機関の動作行程の1周期にわたって、前記電気信号の電圧値を前記吸気圧値に応じた吸気圧換算値に換算自在な吸気圧換算部と、前記吸気圧換算値を保存部に保存する吸気圧換算値保存部と、前記保存部に保存された前記吸気圧換算値の内で、前記内燃機関の回転数に応じた所定範囲内の前記吸気圧換算値を、前記内燃機関の前記回転数に応じた第1の所定のタイミングで平均化処理して前記所定範囲内の前記吸気圧換算値の平均値を算出する平均化処理部と、前記吸気圧換算値の前記平均値に基づいて、前記内燃機関の前記燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出部と、を有することを第1の局面とする。
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記内燃機関は、4ストロークサイクル機関であり、前記所定範囲及び前記第1の所定のタイミングは、各々、前記内燃機関の排気行程が完了した直後のタイミングとして設定された第2の所定のタイミングで算出される前記内燃機関の前記回転数に応じて、前記第2の所定のタイミングで算出されることを第2の局面とする。
また、本発明は、第2の局面に加えて、前記第1の所定のタイミングは、前記内燃機関の吸気行程が完了した後であって前記吸気行程に続く圧縮行程が完了する前の期間に設定されることを第3の局面とする。
また、本発明は、第1から第3のいずれかの局面に加えて、前記保存部は、前記内燃機関の前記動作行程の前記1周期分の前記吸気圧換算値を保存自在に設定されたメモリの格納バッファ領域であることを第4の局面とする。
以上の本発明の第1の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、燃料噴射制御部が、内燃機関の吸気圧値を反映して吸気圧センサから入力される電気信号に基づき、内燃機関の動作行程の1周期にわたって、電気信号の電圧値を吸気圧値に応じた吸気圧換算値に換算自在な吸気圧換算部と、吸気圧換算値を保存部に保存する吸気圧換算値保存部と、保存部に保存された吸気圧換算値の内で、内燃機関の回転数に応じた所定範囲内の吸気圧換算値を、内燃機関の回転数に応じた第1の所定のタイミングで平均化処理して所定範囲内の吸気圧換算値の平均値を算出する平均化処理部と、吸気圧換算値の平均値に基づいて、内燃機関の燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出部と、を有するものであるため、内燃機関の運転状態の変化に応じて吸気圧が不規則に変動した場合であっても燃料噴射量を精度よく算出して、適切な燃料噴射を行うことができる。
また、本発明の第2局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、内燃機関が、4ストロークサイクル機関であり、所定範囲及び第1の所定のタイミングが、各々、内燃機関の排気行程が完了した直後のタイミングとして設定される第2の所定のタイミングで算出された内燃機関の回転数に応じて、第2の所定のタイミングで算出されるものであるため、エンジン回転数に応じて算出される精度のよい吸気圧換算値の平均値に基づいて、適切な燃料噴射量を算出することができる。
また、本発明の第3の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、第1の所定のタイミングが、内燃機関の吸気行程が完了した後であって吸気行程に続く圧縮行程が完了する前の期間に設定されるものであるため、最新の吸気圧換算値の平均値に基づいて燃料噴射量を精度よく算出することができる。
また、本発明の第4の局面にかかる燃料噴射制御装置によれば、保存部が、内燃機関の動作行程の1周期分の吸気圧換算値を保存自在に設定されたメモリの格納バッファ領域であるため、吸気圧換算値を内燃機関の動作行程の1周期にわたって確実に記憶することができ、内燃機関の回転数に応じた所定範囲内の吸気圧換算値の平均値をより適切に算出することができる。
図1は、本発明の実施形態における燃料噴射制御装置の構成を示すブロック図である。 図2(a)は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する燃料噴射量算出処理の流れを示すフローチャートであり、図2(b)は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する燃料噴射量算出処理で規定されるクランク信号区間番号に対する格納バッファアドレス及びそこに格納される吸気圧換算値の対応関係を説明するための表を示す。 図3は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する燃料噴射量算出処理での吸気圧換算値の平均化処理を説明するための図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における燃料噴射制御装置につき、詳細に説明する。
〔燃料噴射制御装置の構成〕
まず、図1を参照して、本実施形態における燃料噴射制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本実施形態における燃料噴射制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における燃料噴射制御装置1は、図示を省略する自動二輪車等の車両に搭載され、車両が備えるバッテリ等の電源2から供給される電力を利用して動作する。燃料噴射制御装置1は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有するマイクロコンピュータ等の演算処理装置であり、典型的にはECU(Electronic Control Unit)である。燃料噴射制御装置1は、メモリから必要な制御プログラム及び制御データを読み出して、後述する燃料噴射量算出処理用等の制御プログラムを実行する。
具体的には、燃料噴射制御装置1は、入力回路11a及び11b、A/D変換器12、波形成形回路13、ROM14、RAM15、CPU16、駆動回路17、並びに点火回路18を備えている。
入力回路11aは、車両に搭載されている図示を省略した内燃機関の吸気管に設けられ、吸気管内の吸気圧値を検出する吸気圧センサ21からの電気信号をA/D変換器12に入力する。なお、本実施形態では、燃料噴射制御装置1が適用される内燃機関を4ストロークサイクル機関として説明するが、燃料噴射制御装置1は、原理的には2ストロークサイクル機関に対しても適用することができる。
入力回路11bは、内燃機関のクランク軸の回転角度を検出するクランクセンサ22からの電気信号(クランク信号)を波形成形回路13に入力する。
A/D変換器12は、入力回路11aから入力されたアナログ形態の電気信号をデジタル形態の電気信号に変換してCPU16に出力する。
波形成形回路13は、入力回路11bから入力されたアナログ形態のクランク信号に対して平滑化処理等の波形成形処理を施してCPU16に出力する。ここで、本実施形態では、入力回路11b及び波形成形回路13を介したクランクセンサ22からのクランク信号を用いて、典型的には、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、及び排気行程からなる4ストロークサイクル機関の動作行程の1周期分の回転角度(クランク軸2回転分の720°)を15°刻みで48(クランク信号区間番号N=N0〜N47)分割してクランク軸の回転角度を検出するものとする。
ROM14は、不揮発性の記憶装置によって構成され、後述する燃料噴射量算出処理用等の制御プログラムや制御データを格納している。
RAM15は、揮発性の記憶装置によって構成され、CPU16のワーキングエリアとして機能する。
CPU16は、ROM14からRAM15内に制御プログラム及び制御データを読み出し、読み出した制御プログラム及び制御データに従って燃料噴射制御装置1全体の動作を制御する。CPU16は、後述する燃料噴射量算出処理用の制御プログラムを実行することによって、燃料噴射制御部16a、エンジン回転数算出部16b、及び点火制御部16cとして機能する。燃料噴射制御部16aは、吸気圧算出部16a1及び燃料噴射量算出部16a2を含み、吸気圧算出部16a1は、吸気圧換算部16a11、吸気圧換算値保存部16a12、クランク信号判断部16a13、対象範囲・判断番号算出部16a14、吸気圧換算値読出部16a15、及び吸気圧換算値平均化処理部16a16を機能ブロックとして含む。これら各部の機能についての詳細は、燃料噴射量算出処理において後述する。
駆動回路17は、CPU16からの制御信号に従ってインジェクタ23による燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する。
点火回路18は、CPU16からの制御信号に従って点火コイル24による燃料への点火時期を制御する。
このような構成を有する燃料噴射制御装置1は、以下に示す燃料噴射量算出処理を実行することにより、内燃機関の運転状態の変化に応じて吸気圧が不規則に変動した場合であっても燃料噴射量を精度よく算出して、適切な燃料噴射を実行する。以下、更に図2及び図3をも参照して、本実施形態における燃料噴射制御装置1が実行する燃料噴射量算出処理の流れについて説明する。なお、かかる燃料噴射量算出処理で必要な制御プログラムは、CPU16がROM14に格納されたものをそれから読み出して用い、かかる燃料噴射量算出処理で必要な制御データは、CPU16がRAM15に格納されたものをそれから読み出して用いる。
〔燃料噴射量算出処理〕
図2(a)は、本実施形態における燃料噴射制御装置1が実行する燃料噴射量算出処理の流れを示すフローチャートを示し、図2(b)は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する燃料噴射量算出処理で規定されるクランク信号区間番号に対する格納バッファアドレス及びそこに格納される吸気圧換算値の対応関係を説明するための表を示す。図3は、本実施形態における燃料噴射制御装置が実行する燃料噴射量算出処理での吸気圧換算値の平均化処理を説明するための図である。なお、図3中では、時間軸は右に向かうとする。
図2(a)のフローチャートに示すように、本実施形態における燃料噴射量算出処理は、車両に搭載された電源2から燃料噴射制御装置1に対して電力が供給されそれが稼働したタイミングで開始となり、燃料噴射量算出処理はステップS1の処理に進む。ここで、かかる燃料噴射量算出処理は、クランクセンサ22によるクランク軸の回転角度の検出タイミング毎に繰り返し実行され、燃料噴射制御装置1に対して電力が供給されなくなってそれが停止したタイミングで停止する。つまり、典型的には、本実施形態における燃料噴射量算出処理は、4ストロークサイクル機関の動作行程の1周期分の回転角度(クランク軸2回転分の720°)を均等に48分割した15°毎に繰り返し実行され、その1周期にわたるクランク信号の区間番号(クランク信号区間番号)NをN0〜N47と規定する。
ステップS1の処理では、エンジン回転数算出部16bが、波形成形回路13から出力されたクランクセンサ22からのクランク信号に基づいて、内燃機関の回転数値(エンジン回転数値)NEを算出する。これにより、ステップS1の処理は完了し、燃料噴射量算出処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、吸気圧換算部16a11が、A/D変換器12から出力された吸気圧センサ22からの電気信号の電圧値を内燃機関の吸気管内の吸気圧値に応じた吸気圧換算値Pに換算する。これにより、ステップS2の処理は完了し、燃料噴射量算出処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、吸気圧換算値保存部16a12が、ステップS2の処理において算出された吸気圧換算値Pをクランク信号区間番号N(=N0〜N47)に対応するRAM15内に設けられた格納バッファアドレスBAの記憶領域に保存する。例えば、今回の処理が4ストロークサイクル機関の動作行程の1周期における最初(1番目)の処理である場合には、吸気圧換算値保存部16a12は、クランク信号区間番号NをN0と規定して、図2(b)に示すように、クランク信号区間番号NのN0に対応した格納バッファアドレスBAがBA00である記憶領域に吸気圧換算値P0を保存する。これを一般化して説明すると、今回の処理が4ストロークサイクル機関の動作行程の1周期におけるn(nは1〜48の自然数)番目の処理である場合には、吸気圧換算値保存部16a12は、クランク信号区間番号NをN(n−1)と規定して、クランク信号区間番号NのN(n−1)に対応した格納バッファアドレスBAがBA0(n−1)である記憶領域に、吸気圧換算値P(n−1)を保存することになる。これにより、ステップS3の処理は完了し、燃料噴射量算出処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、クランク信号判断部16a13が、クランク信号区間番号Nが所定番号NCであるか否かを判別する。ここで、所定番号NCは、図3中では、ステップS5で実行される算出処理のタイミングに実質的に相当する時刻T=TCに対応し、典型的には、4ストロークサイクル機関の排気行程が完了した直後であるタイミング、具体的には、4ストロークサイクル機関のバルブオーバラップ期間後の吸気バルブのみが開くタイミングに対応するクランク信号区間番号であることが好ましい。これは、かかるタイミングにおけるエンジン回転数NEに基づけば、その後の吸気行程における吸気圧の時系列的な変化を精度よく把握できるという理由による。判別の結果、クランク信号区間番号Nが所定番号NCでない場合には、クランク信号判断部16a13は燃料噴射量算出処理をステップS7の処理に進める。一方、クランク信号区間番号Nが所定番号NCである場合には、クランク信号判断部16a13は、燃料噴射量算出処理をステップS5の処理に進める。
ステップS5の処理では、対象範囲・判断番号算出部16a14が、ステップS1の処理において算出されたエンジン回転数NEに対応するクランク信号区間番号Nの所定範囲NX(Xは1〜47の自然数)〜NY(Yは2〜48の自然数:x<Y)内における吸気圧換算値PX〜PY、及びステップS1の処理において算出されたエンジン回転数NEに対応する所定番号NDを算出する。ここで、エンジン回転数NEに対応するクランク信号区間番号Nの所定範囲NX〜NYにおいては、そのエンジン回転数NEに基づいて、その範囲に含まれるクランク信号区間番号Nの個数を変えてもよいし、その範囲に含まれるクランク信号区間番号Nの始期番号及び終期番号を換えてもよい。また、所定番号NDは、図3中では、ステップS8で実行される平均化処理のタイミングに実質的に相当する時刻T=TDに対応し、典型的には、燃料噴射時期の適切性を考慮すれば、4ストロークサイクル機関の吸気行程が完了した後であって吸気行程に続く圧縮行程が完了する前の期間に対応するクランク信号区間番号であることが好ましい。これにより、ステップS5の処理は完了し、燃料噴射量算出処理はステップS6の処理に進む。
ステップS6の処理では、クランク信号判断部16a13が、クランク信号区間番号NがステップS5の処理において算出された所定番号NDであるか否かを判別する。判別の結果、クランク信号区間番号Nが所定番号NDでない場合には、クランク信号判断部16a13は燃料噴射量算出処理を終了する。一方、クランク信号区間番号Nが所定番号NDである場合には、クランク信号判断部16a13は、燃料噴射量算出処理をステップS7の処理に進める。
ステップS7の処理では、吸気圧換算値読出部16a15が、ステップS5の処理において算出されたクランク信号区間番号Nの所定範囲NX〜NY内における吸気圧換算値PX〜PYをRAM15内から読み出す。ここで、吸気圧換算値PX〜PYは、ステップS3の処理においてRAM15内に設けられた格納バッファアドレスBAの記憶領域に保存されていたものの全部又は一部であり、図3中では、クランク信号区間番号NXに対応する吸気圧換算値をPX、クランク信号区間番号NYに対応する吸気圧換算値をPY、及びそれらの間の吸気圧換算値を代表的に1つのPMで示す。また、PBは吸気圧換算値Pの最小値を示し、吸気圧の最小値を燃料噴射量の算出に反映させることを考慮すれば、所定範囲NX〜NY区間は、吸気圧換算値PBを含む区間に設定することが好ましい。期間T=T0〜T1は、内燃機関の動作行程の1周期に相当する期間である。これにより、ステップS7の処理は完了し、燃料噴射量算出処理はステップS8の処理に進む。
ステップS8の処理では、吸気圧換算値平均化処理部16a16が、ステップS7の処理において読み出された吸気圧換算値PX〜PYを移動平均処理等の平均化処理をして吸気圧換算値PX〜PYの平均値を算出する。これにより、ステップS8の処理は完了し、燃料噴射量算出処理はステップS9の処理に進む。
ステップS9の処理では、燃料噴射量算出部16a2が、ステップS8の処理において算出された吸気圧換算値PX〜PYの平均値に基づいて内燃機関の燃料噴射量を算出する。以後、燃料噴射制御部16aが、燃料噴射量算出部16a2によって算出された燃料噴射量で燃料を噴射するように駆動回路17を制御すると共に、点火制御部16cが、燃料噴射時期に合わせて燃料に点火するように点火回路18を制御する。これにより、ステップS9の処理は完了し、一連の燃料噴射量算出処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、燃料噴射制御部16aが、内燃機関の吸気圧値を反映して吸気圧センサ21から入力される電気信号に基づき、内燃機関の動作行程の1周期にわたって、電気信号の電圧値を吸気圧値に応じた吸気圧換算値に換算自在な吸気圧換算部16a11と、吸気圧換算値を保存部15に保存する吸気圧換算値保存部16a12と、保存部15に保存された吸気圧換算値の内で、内燃機関の回転数に応じた所定範囲内の吸気圧換算値を、内燃機関の回転数に応じた所定のタイミングで平均化処理して所定範囲内の吸気圧換算値の平均値を算出する平均化処理部16a16と、吸気圧換算値の平均値に基づいて、内燃機関の燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出部16a2と、を有するものであるため、内燃機関の運転状態の変化に応じて吸気圧が不規則に変動した場合であっても燃料噴射量を精度よく算出して、適切な燃料噴射を行うことができる。
また、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、内燃機関が、4ストロークサイクル機関であり、所定範囲及び第1の所定のタイミングが、各々、内燃機関の排気行程が完了した直後のタイミングとして設定される第2の所定のタイミングで算出された内燃機関の回転数に応じて、第2の所定のタイミングで算出されるものであるため、エンジン回転数に応じて算出される精度のよい吸気圧換算値の平均値に基づいて、適切な燃料噴射量を算出することができる。
また、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、第1の所定のタイミングが、内燃機関の吸気行程が完了した後であって吸気行程に続く圧縮行程が開始する前の期間に設定されるので、最新の吸気圧換算値の平均値に基づいて燃料噴射量を精度よく算出することができる。
また、本実施形態における燃料噴射制御装置1では、保存部15が、内燃機関の動作行程の1周期分の吸気圧換算値を保存自在に設定されたメモリ15の格納バッファ領域であるため、吸気圧換算値を内燃機関の動作行程の1周期にわたって確実に記憶することができ、内燃機関の回転数に応じた所定範囲内の吸気圧換算値の平均値をより適切に算出することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、内燃機関の運転状態の変化に応じて吸気圧が不規則に変動した場合であっても燃料噴射量を精度よく算出して、適切な燃料噴射を行うことができる燃料噴射制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両用の燃料噴射制御装置に広く適用され得るものと期待される。
1…燃料噴射制御装置
14…ROM
15…RAM
16…CPU
16a…燃料噴射制御部
16b…エンジン回転数算出部
16c…点火制御部
16a1…吸気圧算出部
16a11…吸気圧換算部
16a12…吸気圧換算値保存部
16a13…クランク信号判断部
16a14…対象範囲・判断番号算出部
16a15…吸気圧換算値読出部
16a16…吸気圧換算値平均化処理部
16a2…燃料噴射量算出部
17…駆動回路
18…点火回路
21…吸気圧センサ
22…クランクセンサ

Claims (4)

  1. 車両に搭載された内燃機関の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御部を備える燃料噴射制御装置において、
    前記燃料噴射制御部は、
    前記内燃機関の吸気圧値を反映して吸気圧センサから入力される電気信号に基づき、前記内燃機関の動作行程の1周期にわたって、前記電気信号の電圧値を前記吸気圧値に応じた吸気圧換算値に換算自在な吸気圧換算部と、
    前記吸気圧換算値を保存部に保存する吸気圧換算値保存部と、
    前記保存部に保存された前記吸気圧換算値の内で、前記内燃機関の回転数に応じた所定範囲内の前記吸気圧換算値を、前記内燃機関の前記回転数に応じた第1の所定のタイミングで平均化処理して前記所定範囲内の前記吸気圧換算値の平均値を算出する平均化処理部と、
    前記吸気圧換算値の前記平均値に基づいて、前記内燃機関の前記燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出部と、
    を有することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記内燃機関は、4ストロークサイクル機関であり、前記所定範囲及び前記第1の所定のタイミングは、各々、前記内燃機関の排気行程が完了した直後のタイミングとして設定された第2の所定のタイミングで算出される前記内燃機関の前記回転数に応じて、前記第2の所定のタイミングで算出されることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記第1の所定のタイミングは、前記内燃機関の吸気行程が完了した後であって前記吸気行程に続く圧縮行程が完了する前の期間に設定されることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記保存部は、前記内燃機関の前記動作行程の前記1周期分の前記吸気圧換算値を保存自在に設定されたメモリの格納バッファ領域であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の燃料噴射制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020186676A (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 愛三工業株式会社 制御装置

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