JP2016064529A - 包装材料および包装容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、基材層10と、樹脂21と凹凸構造を形成する平均粒子径が1〜100μmの凹凸形成粒子22を含むアンカーコート層20と、シーラント層30と、平均粒子径が5〜1000nmの疎水性微粒子と、疎水性微粒子をシーラント層に固着するための無機バインダーを含有する付着防止層40とを有しており、無機バインダーは、Si(OR)4(Rはアルキル基)と、Si(OCH3)3(CH2)nCF3(nは0〜6の自然数)の混合物で表される珪素アルコキシド、または、珪素アルコキシドの加水分解物、若しくはそれらの複合物のいずれかを含有する。
【選択図】図1
Description
の粒径が大きいために、付着防止層から湿式シリカ粒子が脱落してしまい、付着防止の機能にムラが生じやすく、付着防止効果が安定しないという問題がある。
少なくとも、基材層と、樹脂と凹凸構造を形成する平均粒子径が1〜100μmの凹凸形成粒子を含むアンカーコート層と、シーラント層と、前記凹凸形成粒子よりも小さく、且つ、平均粒子径が5〜1000nmの疎水性微粒子と前記疎水性微粒子を前記シーラント層に固着するための無機バインダーを含有する付着防止層とを有しており、
前記無機バインダーが、Si(OR)4(Rはアルキル基)と、Si(OCH3)3(CH2)nCF3(nは0〜6の自然数)の混合物で表される珪素アルコキシド、または、前記珪素アルコキシドの加水分解物、若しくはそれらの複合物のいずれかを含有する。
本発明の第1実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1は、第1実施形態の包装材料1を示す拡大断面図、図2は、本発明の第1実施形態の包装材料を蓋材として備える包装容器を模式的に示す断面図である。
キサン硬化物の粉末がよい。
レン樹脂、変性ポリオレフィン樹脂から選定すればよい。
また、珪素アルコキシドの中に、密着向上や表面改質などの目的で、シランカップリング剤が混合された無機バインダーを用いてもよい。シランカップリング剤は、官能基としてビニル、エポキシ、スチリル、メタクリル、アクリル、アミノ、ウレイド、メルカプト、スルフィド、イソシアネートのうちのいずれか1つを有することが好ましい。
コート層20上にシーラント層30を形成する際、凹凸形成粒子22とシーラント層30の熱可塑性樹脂の比重の値が近似している場合等でも、凹凸形成粒子22がシーラント層30の上方に移動して凹凸形成粒子22の一部が熱可塑性樹脂を貫通してシーラント層30の表面に露出することがない。したがって、付着防止層40は、必ず、シーラント層30と接触するため、確実にシーラント層30と接合され、付着防止層40の疎水性微粒子が脱落しにくい構成を実現することができる。
図2に示すように、包装材料1を、熱シールにより、フランジ部52に接合し、容器本体51を密閉すると、本発明の第2実施形態の包装容器50が完成する。容器本体51の材質には、紙とポリオレフィン樹脂を積層した包装材料や、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂などの樹脂等を用いることができる。
なお、以下の各実施例は、あくまでも本発明の構成の例示であり、これにより本発明の技術的範囲は何ら限定されない。
基材層10として、厚み79.1グラム/m2の模造紙と、厚み16μmのアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムを、ドライラミネ―トの方法で貼り合わせた。その貼り合わせた基材層10のアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムの面に、ポリエステル樹脂とイソシアネート硬化剤を含む2液硬化型の熱硬化性の樹脂21に、凹凸形成粒子22として平均粒子径20μmのアクリルビーズを含有したアンカーコート層20をコーティングした。その後、さらに、ポリアクリレートを主成分とするラッカータイプのシーラント層30を、アンカーコート層20の上にコーティングした。
付着防止層40において、無機バインダーとなるテトラエトキシシランとトリフルオロプロピルトリメトキシシランの重量混合比をテトラエトキシシラン/トリフルオロプロピルトリメトキシシランで5:5とした点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例2の包装材料を作製した。
付着防止層40において、無機バインダーとなるテトラエトキシシランとトリフルオロプロピルトリメトキシシランの重量混合比をテトラエトキシシラン/トリフルオロプロピルトリメトキシシランで3:7とした点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例2の包装材料を作製した。
付着防止層40中の疎水性粒子として、平均粒子径20nmのトリメチルシリル処理を行ったシリカ粒子を用いた点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例4の包装材料を作製した。
付着防止層40中の疎水性粒子として、平均粒子径20nmのトリメチルシリル処理を行った二酸化チタン粒子を用いた点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例5の包装材料を作製した。
凹凸形成粒子22として、シリコーン樹脂からなる平均粒子径20μmの粒子を用いた点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例6の包装材料を作製した。
熱硬化性の樹脂21としてポリウレタン樹脂とイソシアネート硬化剤を含む2液硬化型の熱硬化性樹脂を用いた点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例7の包装材料を作製した。
バインダーとしてテトラエトキシシランの代わりにテトラメトキシシランを用い、テトラメトキシシランとトリフルオロプロピルトリメトキシシランの重量混合比が7:3の混合溶液を用いた点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例8の包装材料を作製した。
バインダーとしてトリフルオロプロピルトリメトキシシランの代わりにトリフルオロメチルトリメトキシシランSi(OCH3)3CF3を用い、テトラエトキシシランとトリフルオロブチルトリメトキシシランの重量混合比が7:3の混合溶液を用いた点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で実施例9の包装材料を作製した。
付着防止層が無い点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で比較例1の包装材料を作製した。
凹凸形成粒子が無い点を除き、実施例1のバインダーとなるテトラエトキシシラン/トリフルオロプロピルトリメトキシシランの重量混合比が7:3の場合と同様の材料及び手順で比較例2の包装材料を作製した。
バインダーとなる珪素アルコキシドとして、テトラエトキシシランのみを用いている点を除き、実施例1と同様の材料及び手順で比較例3の包装材料を作製した。
上述した各実施例および各比較例の包装材料に対して、以下の試験を行い、その性能を評価した結果を表1に示す。
付着防止の評価は、下記のように行った。
40度傾斜させた台に、各実施例および各比較例の包装材料を、付着防止層を上にして貼り付け、その傾斜した包装材料の付着防止層の上に、液滴を傾斜面の2センチメートル上から滴下し、液滴の付着状態を目視で観察・評価した。
「最良」:液滴の付着なし。(付着防止効果が認められる)
「良」:わずかな付着はするが、液滴の大半は付着せず。(付着防止効果が認められる)「不可」:液滴の付着あり。(付着防止効果が認められない)
表1に示すように、実施例の包装材料においては、ヨーグルトおよびプリンのいずれにも高い付着防止機能(非付着性能)を示した。
10・・・基材層
20・・・アンカーコート層
21・・・樹脂
22・・・凹凸形成粒子
30・・・シーラント層
40・・・付着防止層
50・・・包装容器
51・・・容器本体
52・・・フランジ部
Claims (9)
- 内容物の非付着性を有する包装材料であって、
前記包装材料は少なくとも、基材層と、樹脂と凹凸構造を形成する平均粒子径が1〜100μmの凹凸形成粒子を含むアンカーコート層と、シーラント層と、平均粒子径が5〜1000nmの疎水性微粒子と、前記疎水性微粒子を前記シーラント層に固着するための無機バインダーを含有する付着防止層とを有しており、
前記無機バインダーは、Si(OR)4(Rはアルキル基)と、Si(OCH3)3(CH2)nCF3(nは0〜6の自然数)の混合物で表される珪素アルコキシド、または、前記珪素アルコキシドの加水分解物、若しくはそれらの複合物のいずれかを含有することを特徴とする包装材料。 - 前記無機バインダーにおけるSi(OR)4とSi(OCH3)3(CH2)nCF3の重量比率が、1:9から9:1の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の包装材料。
- 前記疎水性微粒子が、アルキルシリル、アミノアルキルシリル、メタクリルシリル、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン、トリメチルシリル、ジメチルシリルの中から少なくとも1種を含む官能基により疎水化表面処理されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装材料。
- 前記疎水性微粒子が、酸化珪素、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化マグネシウムの中から少なくとも1種を含んでいる無機酸化物であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装材料。
- 前記凹凸形成粒子が、フッ素樹脂、シリコーン、シリカ、金属酸化物、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル樹脂の少なくとも1つを含んで形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の包装材料。
- 前記樹脂が、熱硬化性樹脂からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の包装材料。
- 前記珪素アルコキシドのSi(OR)4として、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシランの少なくとも1つを含んでいることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の包装材料。
- 前記珪素アルコキシドのSi(OCH3)3(CH2)nCF3として、トリフルオロメチルトリメトキシシラン、トリフルオロエチルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロブチルトリメトキシシラン、トリフルオロペンチルトリメトキシシラン、トリフルオロヘキシルトリメトキシシラン、トリフルオロヘプチルトリメトキシシランの少なくとも1つを含んでいることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の包装材料。
- 容器本体と前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋材とからなる包装容器であって、前記蓋材が請求項1から8のいずれか1項に記載の包装材料からなり、前記容器本体に熱シールによって接合されていることを特徴とする包装容器。
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