JP2016062867A - 道路照明灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の運転者による複数の車線の識別を容易にする。
【解決手段】道路照明灯具1は、3つの車線110,…を含む道路100を上方から照明するものであり、3つの車線110,…に対応するとともに当該3つの車線110,…を互いに異なる色の光で照明する3つの照明モジュール3,…を備える。
【選択図】図2
【解決手段】道路照明灯具1は、3つの車線110,…を含む道路100を上方から照明するものであり、3つの車線110,…に対応するとともに当該3つの車線110,…を互いに異なる色の光で照明する3つの照明モジュール3,…を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、道路を照明する道路照明灯具に関し、特に、複数の車線の識別に有用な技術である。
道路を照明する道路照明灯具としては、車両の進行方向に対して対称な配光を形成する対称照明方式のほか、車両の進行方向に光を照射するプロビーム照明方式や、車両の進行方向とは反対方向に光を照射するカウンタービーム照明方式のものが一般的である。
また、これらの照明方式を組み合わせて複合的なメリットを得ようとするものも種々提案されている。
例えば特許文献1では、路面輝度を確保するプロビーム照明方式の装置と、車両の運転者の視線誘導を確保するカウンタービーム照明方式の装置とを別体に分けることによって、運転者にちらつきを感じさせることなく、運転者の視線誘導と路面輝度とを確保できるようにした道路照明灯具が提案されている。
例えば特許文献1では、路面輝度を確保するプロビーム照明方式の装置と、車両の運転者の視線誘導を確保するカウンタービーム照明方式の装置とを別体に分けることによって、運転者にちらつきを感じさせることなく、運転者の視線誘導と路面輝度とを確保できるようにした道路照明灯具が提案されている。
また特許文献2では、プロビーム照明方式とカウンタービーム照明方式とを組み合わせつつ、プロビーム側(車両の進行方向側)の照射光量をカウンタービーム側(車両の進行方向とは反対側)のものよりも多くすることによって、車両の運転者へのグレア(眩惑)を抑えつつ路面輝度を確保できるようにした道路照明灯具が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の道路照明灯具では、車両の進行方向(道路の延在方向)に対しては配光が工夫されているものの、道路の幅方向に対してはほぼ一様な照明態様となっている。
つまり、上記特許文献1,2に記載の道路照明灯具では、複数の車線を含む道路に対し、これら複数の車線を区別することなく同様に照明することとなる。そのため、例えば寒冷地での積雪時など、複数の車線間に引かれた車線境界線を視認しにくいときには、車両の運転者は自車の車線の識別が困難になり、安全な運転が難しくなってしまう。
つまり、上記特許文献1,2に記載の道路照明灯具では、複数の車線を含む道路に対し、これら複数の車線を区別することなく同様に照明することとなる。そのため、例えば寒冷地での積雪時など、複数の車線間に引かれた車線境界線を視認しにくいときには、車両の運転者は自車の車線の識別が困難になり、安全な運転が難しくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、車両の運転者が複数の車線を容易に識別することができる道路照明灯具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
複数の車線を含む道路を上方から照明する道路照明灯具であって、
前記複数の車線に対応するとともに、当該複数の車線を互いに異なる色の光で照明する複数の照明モジュールを備えることを特徴とする。
複数の車線を含む道路を上方から照明する道路照明灯具であって、
前記複数の車線に対応するとともに、当該複数の車線を互いに異なる色の光で照明する複数の照明モジュールを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の道路照明灯具において、
前記複数の照明モジュールが個別に点消灯可能に構成されていることを特徴とする。
前記複数の照明モジュールが個別に点消灯可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の道路照明灯具において、
前記複数の車線は、走行する車両の進行方向が同一であり、
前記複数の照明モジュールは、追越車線側の車線ほど、より明るい色の光で照明することを特徴とする。
前記複数の車線は、走行する車両の進行方向が同一であり、
前記複数の照明モジュールは、追越車線側の車線ほど、より明るい色の光で照明することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の道路照明灯具において、
前記道路が高速道路であることを特徴とする。
前記道路が高速道路であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、道路の複数の車線に対応する複数の照明モジュールによって、当該複数の車線が互いに異なる色の光で照明されるので、車両の運転者は複数の車線をその照明光色の違いによって容易に識別することができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数の照明モジュールが個別に点消灯可能に構成されているので、複数の車線を選択的に照明することができる。これにより、例えば深夜などの交通量が少ないときには特定の車線の照明を消すなどして省エネを図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、追越車線側の車線ほど、より明るい色の光で照明されるので、追越車線側への光の一部がカットされる車両配光(すれ違い用配光パターン)を補うようにして、道路を照明することができる。また、追越車線側の車線ほど、走行する車両の速度が速いため、当該追越車線側の車線ほど明るく照らして前方を見やすくすることで、走行する車両の速度に対応した、車両を運転させやすい照明態様とすることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態における道路照明灯具1の照明態様を示す斜視図及び側面図である。
図1及び図2は、本実施形態における道路照明灯具1の照明態様を示す斜視図及び側面図である。
図1に示すように、道路照明灯具1は、車両(自動車)Cが進行方向Xに沿って走行する道路100を上方から照明するものである。
道路照明灯具1が照明する道路100は、本実施形態においては、片側三車線の左側通行の高速道路のうち、片側の3つの車線110,…及び路側帯(図示省略)からなるものである。
道路照明灯具1は、この高速道路の中央分離帯130内に立設された2灯式のポール120に2つ設けられ、両側の2つの道路100,100を個別に照明する。
道路照明灯具1が照明する道路100は、本実施形態においては、片側三車線の左側通行の高速道路のうち、片側の3つの車線110,…及び路側帯(図示省略)からなるものである。
道路照明灯具1は、この高速道路の中央分離帯130内に立設された2灯式のポール120に2つ設けられ、両側の2つの道路100,100を個別に照明する。
道路照明灯具1を支持するポール120は、図2に示すように、上部が道路100の幅方向(進行方向Xと直交する方向)に枝分かれしたY字状に形成されており、その枝分かれ部分である2つのブーム121が、水平面に対して約5°の傾斜角度αで斜め上方に向かってそれぞれ傾斜している。また、ポール120は、図示は省略するが、道路100に沿って約40mのポール間隔で複数並設されている。
道路照明灯具1は、ポール120のうち2つのブーム121の各先端部に下方向きに取り付けられており、本実施形態においては、地上12mの高さhに配置されるとともに、ブーム121の傾斜に倣って道路100の外側方向きにやや傾斜している。
道路照明灯具1は、ポール120のうち2つのブーム121の各先端部に下方向きに取り付けられており、本実施形態においては、地上12mの高さhに配置されるとともに、ブーム121の傾斜に倣って道路100の外側方向きにやや傾斜している。
具体的に、道路照明灯具1は、道路の幅方向に沿って並設された3つの照明モジュール3,…を備えている。
3つの照明モジュール3,…は、図示しない複数のLED(発光ダイオード)をそれぞれの光源とするLEDモジュールであり、個別に点消灯可能に構成されている。
3つの照明モジュール3,…は、図示しない複数のLED(発光ダイオード)をそれぞれの光源とするLEDモジュールであり、個別に点消灯可能に構成されている。
これら3つの照明モジュール3,…は、道路100の3つの車線110,…に対応しており、当該3つの車線110,…を個別に照明する。
具体的には、3つの照明モジュール3,…のうち、最も左側に位置する第一照明モジュール31が3つの車線110,…のうちの左側車線111を照明し、中央に位置する第二照明モジュール32が中央車線112を照明し、最も右側に位置する第三照明モジュール33が右側車線113を照明する。
具体的には、3つの照明モジュール3,…のうち、最も左側に位置する第一照明モジュール31が3つの車線110,…のうちの左側車線111を照明し、中央に位置する第二照明モジュール32が中央車線112を照明し、最も右側に位置する第三照明モジュール33が右側車線113を照明する。
また、3つの照明モジュール3,…は、互いの発光色が異なっており、3つの車線110,…を互いに異なる色の光で照明する。
より詳しくは、図1に示すように、3つの照明モジュール3,…は、3つの車線110,…を、追越車線側(本実施形態では、進行方向Xに向かって右側)のものほど、より明るい色の光で照明する。なお、本実施形態では、3つの照明モジュール3,…は、追越車線側の車線110ほど、より高い色温度の光で照明するようになっている。具体的には、第一照明モジュール31が色温度2200Kの光で左側車線111を照明し、第二照明モジュール32が色温度5000Kの光で中央車線112を照明し、第三照明モジュール33が色温度6500Kの光で右側車線113を照明する。
より詳しくは、図1に示すように、3つの照明モジュール3,…は、3つの車線110,…を、追越車線側(本実施形態では、進行方向Xに向かって右側)のものほど、より明るい色の光で照明する。なお、本実施形態では、3つの照明モジュール3,…は、追越車線側の車線110ほど、より高い色温度の光で照明するようになっている。具体的には、第一照明モジュール31が色温度2200Kの光で左側車線111を照明し、第二照明モジュール32が色温度5000Kの光で中央車線112を照明し、第三照明モジュール33が色温度6500Kの光で右側車線113を照明する。
以上のように、本実施形態の道路照明灯具1によれば、道路100の3つの車線110,…に対応する3つの照明モジュール3,…によって、当該3つの車線110,…が互いに異なる色の光で照明されるので、車両Cの運転者は3つの車線110,…をその照明光色の違いによって容易に識別することができる。ひいては、運転者が自車の走行している車線110を容易に識別することができ、車両Cを安全に運転することができる。
また、3つの照明モジュール3,…が個別に点消灯可能に構成されているので、3つの車線110,…を選択的に照明することができる。これにより、例えば深夜などの交通量が少ないときには特定の車線110(例えば左側車線111)の照明を消すなどして省エネを図ることができる。
また、追越車線側(本実施形態では、進行方向Xに向かって右側)の車線110ほど、より明るい色の光で照明されるので、右側への光の一部がカットされる車両Cの配光(すれ違い用配光パターン)Pを補完するように道路100を照明することができ、ひいては路面輝度の均一性を高めることができる。さらに、追越車線側の車線110ほど、走行する車両Cの速度が速いため、当該追越車線側の車線110ほど明るく照らして前方を見やすくすることで、走行する車両Cの速度に対応した、車両Cを運転させやすい照明態様とすることができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、道路照明灯具1が3つの照明モジュール3,…を備えることとしたが、当該照明モジュール3の数量は、少なくとも道路100の車線110の数量だけあればよい。
また、道路照明灯具1がポール120に取り付けられることとしたが、本発明に係る道路照明灯具は、上方から道路を照明できるものであれば、ポール(支柱)に取り付けられるものに限定されず、例えばトンネル内の壁面や天井に固定されるものであってもよい。
また、照明モジュール3が複数のLEDを光源とすることとしたが、本発明に係る道路照明灯具の光源は、LED(発光ダイオード)に限定されない。
また、道路100が片側三車線の高速道路のうちの片側分であることとしたが、本発明に係る道路照明灯具が照明する道路は、複数の車線を含むものであればよく、例えば、片側一車線(対向二車線)や片道二車線のものなどであってもよい。
また、本発明に係る道路照明灯具が照明する道路は、右側通行のものであってもよい。この場合、追越車線側は、車両の進行方向に向かって左側である。
また、本発明に係る道路照明灯具が照明する道路は、右側通行のものであってもよい。この場合、追越車線側は、車両の進行方向に向かって左側である。
1 道路照明灯具
3 照明モジュール
31 第一照明モジュール
32 第二照明モジュール
33 第三照明モジュール
100 道路
110 車線
111 左側車線
112 中央車線
113 右側車線
C 車両
3 照明モジュール
31 第一照明モジュール
32 第二照明モジュール
33 第三照明モジュール
100 道路
110 車線
111 左側車線
112 中央車線
113 右側車線
C 車両
Claims (4)
- 複数の車線を含む道路を上方から照明する道路照明灯具であって、
前記複数の車線に対応するとともに、当該複数の車線を互いに異なる色の光で照明する複数の照明モジュールを備えることを特徴とする道路照明灯具。 - 前記複数の照明モジュールが個別に点消灯可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の道路照明灯具。
- 前記複数の車線は、走行する車両の進行方向が同一であり、
前記複数の照明モジュールは、追越車線側の車線ほど、より明るい色の光で照明することを特徴とする請求項1又は2に記載の道路照明灯具。 - 前記道路が高速道路であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の道路照明灯具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014192471A JP2016062867A (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | 道路照明灯具 |
PCT/JP2015/073576 WO2016047334A1 (ja) | 2014-09-22 | 2015-08-21 | 道路照明灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014192471A JP2016062867A (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | 道路照明灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016062867A true JP2016062867A (ja) | 2016-04-25 |
Family
ID=55580863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014192471A Pending JP2016062867A (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | 道路照明灯具 |
Country Status (2)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016062867A (ja) |
WO (1) | WO2016047334A1 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4113754B2 (ja) * | 2002-09-27 | 2008-07-09 | 岩崎電気株式会社 | Led低位置照明方式及びled低位置照明装置 |
JP5421817B2 (ja) * | 2010-02-23 | 2014-02-19 | パナソニック株式会社 | 照明装置 |
-
2014
- 2014-09-22 JP JP2014192471A patent/JP2016062867A/ja active Pending
-
2015
- 2015-08-21 WO PCT/JP2015/073576 patent/WO2016047334A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2016047334A1 (ja) | 2016-03-31 |
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