JP2016061369A - 動力伝達ローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動ローラDと従動ローラSとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うとともに、その動力伝達機構の小型化を図ること。【解決手段】駆動ローラD及び従動ローラSに接触するローラ本体2と、車両本体側に固定される揺動軸3と、ローラ本体2の内径側に配置され、揺動軸3に揺動自在に設けられる揺動アーム4と、ローラ本体2を回転自在とするローラ軸受5と、揺動アーム4に設けられ、ローラ軸受5を駆動ローラDと従動ローラSとの間の所定位置に両ローラD、Sとの当接力がバランスするように付勢する一対の付勢部材6、6と、を備えた動力伝達ローラを構成する。【選択図】図1

Description

この発明は、駆動ローラと従動ローラとの間に介在して、駆動ローラの回転力を摩擦力によって従動ローラに伝達する動力伝達ローラに関する。
従来、エンジンの動力伝達機構においては、エンジンのクランクと、ウォータポンプ(WP)やアイドリングストップジェネレータ(ISG)等の補機類との間の動力の伝達を、アイドラプーリを経由して架け渡した補機ベルトを介して行っていた。この場合、クランクの回転に伴って、補機類も常に回転することになるため、例えば、エンジンの暖気運転のようにWPを回転させる必要がない時にも不必要に回転することになり、ベルト損失とプーリの不必要な回転に起因する燃費の低下が問題となっていた。
この問題を解決すべく、例えば、特許文献1の図1に示すように、補機ベルトを用いる代わりに、駆動ローラ(クランクシャフトプーリ4)と従動ローラ(フリクションプーリ14)との間に動力伝達用のアイドラローラ(フリクションホイール17)を介在させ、駆動ローラの回転力を、アイドラローラの摩擦力によって、従動ローラに伝達する技術が開示されている。このアイドラローラは、補機ベルトと異なり、その位置を進退させることによって、駆動ローラや従動ローラとの間の接離状態を自在に変えることができる。
例えば、駆動ローラD(例えばクランクローラ)、従動ローラS1(例えばISGローラ)等の各ローラ(D、S1、S2、Rs)を図8に示すように配置した場合、アイドラローラRiを矢印d1の方向に移動させると、このアイドラローラRiと駆動ローラD及び従動ローラS1とを当接させて、アイドラローラRiを介して駆動ローラDから従動ローラS1に動力を伝達することができる。その一方で、アイドラローラRiを矢印d2の方向に移動させると、このアイドラローラRiと駆動ローラD及び従動ローラS1とが離間して、動力の伝達を遮断することができる。
このアイドラローラを進退させて、駆動ローラ及び従動ローラに均等に当接させる機構(カムアクチュエータ)について、例えば、特許文献2の図1を用いて説明する。本図に示すカムアクチュエータは、モータ1の回転を遊星減速機Rで減速し、その減速した回転を偏心カム3によって連接棒201の往復動に変換して、この連接棒201の端部で支持されたプーリ300を進退させるようにしたものである。このプーリ300を進退させることにより、エンジンの稼働状況等の諸条件に対応して、駆動ローラから従動ローラへの動力の伝達又は遮断を制御し、燃費の向上を図っている。
この連接棒201は、その中ほどで軸方向から若干量だけ揺動可能に構成されている。このように、揺動可能とすることにより、プーリ300が駆動ローラ及び従動ローラと当接した際に、プーリ300と各ローラとの間の当接力がほぼ等しくなるように連接棒201が揺動して、プーリ300が最適な位置に位置決めされる。
特許第4891914号公報 特許第4809341号公報
特許文献2に係るカムアクチュエータは、プーリ300(アイドラローラ)の回転軸を掴むように構成され、その揺動支点はプーリ300の外側(連接棒201の長さ方向中央付近)に位置している。このため、プーリ300の周囲にその揺動のためのスペースを確保しておかなければならず、動力伝達機構の小型化に支障が生じ、システムレイアウトの自由度が損なわれる問題がある。また、一本の連接棒201の揺動によってプーリ300の位置決めがなされるため、連接棒201の軸周りのねじれが生じる恐れがあり、プーリ300と駆動ローラ及び従動ローラとの間の当接不良が生じ、摩擦による動力伝達が不安定になりやすい問題もある。
そこで、この発明は、駆動ローラと従動ローラとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うとともに、その動力伝達機構の小型化を図ることを課題とする。
この課題を解決するために、この発明においては、駆動ローラと従動ローラとの間に介在して、前記駆動ローラの回転力を摩擦力によって前記従動ローラ側に伝達する動力伝達ローラにおいて、前記駆動ローラ及び前記従動ローラに接触するローラ本体と、車両本体側に固定される揺動軸と、前記ローラ本体の内径側に配置され、前記揺動軸に揺動自在に設けられる揺動アームと、前記ローラ本体を回転自在に支持するローラ軸受と、前記揺動アームに設けられ、前記ローラ軸受を前記駆動ローラと前記従動ローラとの間の所定位置に両ローラとの当接力がバランスするように付勢する一対の付勢部材と、を備えたことを特徴とする動力伝達ローラを構成した。
この構成によると、動力伝達ローラのローラ本体に、駆動ローラ又は従動ローラの少なくとも一方が当接すると、その当接力によって一対の付勢部材が独立して伸縮するとともに、揺動アームが揺動軸周りに揺動する。この揺動によって、揺動アームが各ローラの位置に対応した位置に変位して、駆動ローラと動力伝達ローラとの間、及び従動ローラと動力伝達ローラとの間のそれぞれの当接力がほぼ等しくなり、その状態で駆動ローラから従動ローラに、安定的に動力を伝達することができる。
しかも、揺動アームをローラ本体の内径側に配置することにより、この揺動アームを揺動する揺動軸や、ローラ軸受も同様にローラ本体の内径側に配置されることになり、揺動機構を含めたこの動力伝達ローラの小型化を図ることができる。さらに、付勢部材を対で構成したことにより、付勢時における付勢部材のねじれが生じにくく、駆動ローラ及び従動ローラに対して、動力伝達ローラを確実に当接させることが可能となる。このため、駆動ローラと従動ローラとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うことができる。しかも、一対の付勢部材の中間にローラ軸受を設けることができ、このローラ軸受の回転時の安定性も確保することができる。
前記構成においては、前記付勢部材が前記ローラ軸受の外輪側に設けられるとともに、前記ローラ本体が前記ローラ軸受の内輪と一体に回転するように構成するのが好ましい。
外輪は内輪の外径側に設けられているため、外輪及び内輪をそれぞれ同じ回転数で回転させたとしても、その周速は外径側の外輪の方が大きくなる。すなわち、内外輪の一方を固定した上で他方を相対回転させた場合、同じ回転数で内外輪をそれぞれ回転させたとしても、内輪を回転させた方がローラ軸受への負荷は小さい。そこで、回転しない付勢部材を外輪側に設け、ローラ本体を内輪とともに回転させるように構成することにより、ローラ軸受への負荷が小さくなり、その長寿命化を図ることができる。
前記各構成においては、前記ローラ軸受及び前記付勢部材を、前記ローラ本体の摩擦面の幅方向中央を通る面内に配置するのが好ましい。
このように配置することにより、付勢部材によってローラ軸受を付勢した際に、その付勢力によるモーメントの発生を防止し、ローラ本体がこのモーメントに起因して傾斜するのを防止することができる。このため、駆動ローラ及び従動ローラに対して、動力伝達ローラを確実に当接させることが可能となり、駆動ローラと従動ローラとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うことができるとともに、各ローラの当接不良に起因するローラ本体の摩耗等の不具合を防止することができる。
前記各構成においては、動力伝達ローラが、前記駆動ローラ及び前記従動ローラを覆うカバーに設けられ、このカバーを所定位置に嵌め込むことによって、前記駆動ローラと前記従動ローラとの間の所定位置に配置されるように構成するのが好ましい。
このように、動力伝達ローラをカバーに設けることによって、この動力伝達ローラの所定位置への取付けを簡便かつスムーズに行うことができる。
前記各構成においては、前記ローラ軸受の近傍に偏心カムを設け、この偏心カムを偏心回転軸周りに回転して前記ローラ軸受又はこのローラ軸受と一体に構成した部材に当接させることにより、前記ローラ本体と、前記駆動ローラ又は前記従動ローラの少なくとも一方との間の接触を解除する構成とするのが好ましい。
このように、偏心カムを採用することによって動力伝達ローラと、駆動ローラ及び従動ローラとの間の接触又は接触解除を容易に切り替えることができる。
この発明においては、駆動ローラ及び従動ローラに接触するローラ本体と、車両本体側に固定される揺動軸と、前記ローラ本体の内径側に配置され、前記揺動軸に揺動自在に設けられる揺動アームと、前記ローラ本体を回転自在とするローラ軸受と、前記揺動アームに設けられ、前記ローラ軸受を前記駆動ローラと前記従動ローラとの間の所定位置に両ローラとの当接力がバランスするように付勢する一対の付勢部材と、を備えた動力伝達ローラを構成した。
このように、揺動アームが揺動軸周りに揺動することによって、駆動ローラ及び従動ローラに対する動力伝達ローラの大まかな位置が決定され、さらに、その位置において、駆動ローラと動力伝達ローラとの間、及び従動ローラと動力伝達ローラとの間のそれぞれの当接力に応じて、一対の付勢部材がそれぞれ独立して伸縮することにより、それぞれの当接力がほぼ等しくなるようにしたことにより、動力伝達ローラの位置決めを容易かつスムーズに行うことができる。
また、揺動アームをローラ本体の内径側に配置することにより、この揺動アームを揺動する揺動軸や、ローラ軸受も同様にローラ本体の内径側に配置されることになり、揺動機構を含めたこの動力伝達ローラの小型化を図ることができる。さらに、付勢部材を対で構成したことにより、付勢時における付勢部材のねじれが生じにくく、駆動ローラ及び従動ローラに対して、動力伝達ローラを確実に当接させることが可能となる。このため、駆動ローラと従動ローラとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うことができる。しかも、一対の付勢部材の中間にローラ軸受を設けることができ、このローラ軸受の回転時の安定性も確保することができる。
この発明に係る動力伝達ローラの実施形態を示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)中のb−b線に沿う断面図 図1に示す動力伝達ローラの、(a)は側面図、(b)は背面図 図1に示す動力伝達ローラのIII−III線に沿う断面図 図1に示す動力伝達ローラの斜視図 図1に示す動力伝達ローラの分解斜視図 図1に示す動力伝達ローラの作用を示す平面図 動力伝達ローラに偏心カム機構を併設した状態の平面図であって、(a)は動力伝達状態、(b)は動力切断状態 各ローラの配置を示す平面図
この発明に係る動力伝達ローラ1の実施形態を図1から図5に示す。この動力伝達ローラ1は、クランク等の駆動ローラDと、ウォータポンプ(WP)やアイドリングストップジェネレータ(ISG)等の補機類を作動させる従動ローラSとの間に介在して、駆動ローラDの回転力を摩擦力によって従動ローラS側に伝達するためのものであり、ローラ本体2、揺動軸3、揺動アーム4、ローラ軸受5、一対の付勢部材6、6を主要な構成要素としている。なお、駆動ローラD及び従動ローラSとしての機能は、クランク等の各ローラに固有のものではなく、例えば、ISGが駆動ローラD、クランクが従動ローラSとして機能することもある。
ローラ本体2は、駆動ローラD及び従動ローラSに直接接触する有底円筒状の部材である。このローラ本体2の駆動ローラD及び従動ローラSとの接触面は、摩擦力を高めるためのローレット加工部2aとなっている(図2(a)参照)。また、ローラ本体2の円筒底部には複数の孔2bが形成され、このローラ本体2の軽量化が図られている。このローラ本体2の回転中心には軸受孔2cが形成されており、ローラ軸受5(この実施形態では玉軸受)の内輪5a及び軸受孔2cに軸受保持部材7を挿し込むことによって、内輪5a側に設けたローラ本体2とローラ軸受5の外輪5bとが相対回転自在となっている(図1(b)参照)。このように、ローラ本体2を内輪5aとともに回転させるように構成することにより、ローラ軸受5への負荷が小さくなり、その長寿命化を図ることができる。
このローラ軸受5の外輪5bには、受け部材8が嵌め込まれている。この受け部材8には、ローラ軸受5を中心とする対称位置に、一対の貫通孔8a、8aが形成されている。各貫通孔8aには、付勢部材6のシャフト6aが挿し込まれ、その頭部側(図3において、シャフト6aの上端側)は、揺動軸3によって揺動自在に設けられた揺動アーム4に固定されている。その一方で、シャフト6aの先端部(図3において、シャフト6aの下端側)は、ワッシャ6cによって抜け止めされつつ受け部材8から突出自在となっている。
コイルばね6bは、シャフト6aと同軸に設けられている。このコイルばね6bは、図1(a)に示すローラ本体2の下側半分に駆動ローラD又は従動ローラSの少なくとも一方が当接すると、その当接力によって縮むようになっている。さらに、駆動ローラD及び従動ローラSのそれぞれの当接力に対応して、一対のコイルばね6b、6bのそれぞれが独立して伸縮するとともに、揺動アーム4が揺動軸3周りに揺動するようになっている。
付勢部材6を対で構成したことにより、付勢時における付勢部材6のねじれが生じにくく、駆動ローラD及び従動ローラSに対して、動力伝達ローラ1を確実に当接させることが可能となる。このため、駆動ローラDと従動ローラSとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うことができる。しかも、一対の付勢部材6、6の中間にローラ軸受5を設けることができ、このローラ軸受5の回転時の安定性も確保することができる。
この実施形態においては、ローラ軸受5及び付勢部材6は、ローラ本体2の摩擦面(ローレット形成部2a)の幅方向中央を通る面内に配置されている。このように配置することにより、付勢部材6によってローラ軸受5を付勢した際に、その付勢力によるモーメントの発生を防止し、ローラ本体2がこのモーメントに起因して傾斜するのを防止することができる。このため、駆動ローラD及び従動ローラSに対して、動力伝達ローラ1を確実に当接させることが可能となり、駆動ローラDと従動ローラSとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うことができるとともに、各ローラD、Sの当接不良に起因するローラ本体2の摩耗等の不具合を防止することができる。
揺動軸3、揺動アーム4、ローラ軸受5、及び付勢部材6は、全てローラ本体2の内径側(円筒内)に配置されている。このため、この動力伝達ローラ1を含む動力伝達機構の小型化を図ることができる。この動力伝達ローラ1は、その揺動軸3をスペーサ9を介して駆動ローラD及び従動ローラSを覆うカバー(図示せず)に固定し、このカバーを所定位置に嵌め込むことによって、駆動ローラDと従動ローラSとの間の所定位置に配置されるようになっている。この場合、動力伝達ローラ1に、付勢部材6を縮めた状態での保持及びその解除を自在に行い得る機構(図示せず)を設けることにより、カバー嵌め込み時において動力伝達ローラ1と駆動ローラD及び従動ローラSが接触するのを防止して、この動力伝達ローラ1の取付けを容易かつスムーズに行うことができる。
上記においては、カバー側に動力伝達ローラ1を設ける構成について述べたが、エンジンブロック側に取付スペースが確保できるのであれば、このエンジンブロックに動力伝達ローラ1を設ける構成とすることもできる。
上述したように、動力伝達ローラ1のローラ本体2に、駆動ローラD又は従動ローラSの少なくとも一方が当接すると、その当接力によって一対の付勢部材6、6のコイルばね6b、6bのそれぞれが独立して伸縮するとともに、揺動アーム4が揺動軸3周りに揺動する。この揺動によって、揺動アーム4が各ローラD、Sの位置に対応した位置に変位して(図6中に示す実線で示す揺動アーム4参照)、駆動ローラDと動力伝達ローラ1との間、及び従動ローラSと動力伝達ローラ1との間のそれぞれの当接力がほぼ等しくなり、その状態で駆動ローラDから従動ローラSに、安定的に動力を伝達することができる。
この動力伝達ローラ1のローラ軸受5の近傍には、図7に示すように、このローラ軸受5に当接可能に偏心軸10a周りに回動する偏心カム10が設けられている。この偏心軸10aは、遊星ギア機構等の減速機構11を介してモータ(図示せず)に接続されている。偏心カム10がローラ軸受5に当接していない状態では(図7(a)参照)、動力伝達ローラ1は駆動ローラDと従動ローラSにそれぞれ当接し、駆動ローラDから従動ローラSへの動力伝達がなされる。その一方で、偏心カム10がローラ軸受5に当接し、動力伝達ローラ1に設けられた付勢部材6の付勢力に抗して(付勢部材6を押し縮めるように)このローラ軸受5を押し込むと、動力伝達ローラ1と駆動ローラD及び従動ローラSとがそれぞれ離間し(図7(b)参照)、駆動ローラDから従動ローラSへの動力伝達が遮断される。
このように、偏心カム10を設けることにより、駆動ローラDと従動ローラSとの間の動力の伝達及び切断を、容易かつスムーズに行うことができる。偏心カム10を用いる代わりに、各種アクチュエータを採用し、このアクチュエータでローラ軸受5を押し込むようにしても、同様の作用を得ることができる。なお、偏心カム10によるローラ軸受5の押し込みは、必ずしもローラ軸受5を直接押し込むものでなくてもよく、このローラ軸受5に設けた押圧部材(図示せず)を介して押し込むようにしてもよい。
上記実施形態に係る動力伝達ローラ1はあくまでも一例であって、駆動ローラDと従動ローラSとの間の摩擦による動力伝達を安定的に行うとともに、その動力伝達機構の小型化を図る、という本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部品の形状や配置を変更したり、別途部品を追加したりすることも許容される。
1 動力伝達ローラ
2 ローラ本体
2a ローレット加工部
2b 孔
2c 軸受孔
3 揺動軸
4 揺動アーム
5 ローラ軸受
5a 内輪
5b 外輪
6 付勢部材
6a シャフト
6b コイルばね
6c ワッシャ
7 軸受保持部材
8 受け部材
9 スペーサ
10 偏心カム
10a 偏心軸
11 減速機構
D 駆動ローラ
S 従動ローラ

Claims (5)

  1. 駆動ローラ(D)と従動ローラ(S)との間に介在して、前記駆動ローラ(D)の回転力を摩擦力によって前記従動ローラ(S)側に伝達する動力伝達ローラにおいて、
    前記駆動ローラ(D)及び前記従動ローラ(S)に接触するローラ本体(2)と、
    車両本体側に固定される揺動軸(3)と、
    前記ローラ本体(2)の内径側に配置され、前記揺動軸(3)に揺動自在に設けられる揺動アーム(4)と、
    前記ローラ本体(2)を回転自在に支持するローラ軸受(5)と、
    前記揺動アーム(4)に設けられ、前記ローラ軸受(5)を前記駆動ローラ(D)と前記従動ローラ(S)との間の所定位置に両ローラ(D、S)との当接力がバランスするように付勢する一対の付勢部材(6、6)と、
    を備えた動力伝達ローラ。
  2. 前記付勢部材(6)が前記ローラ軸受(5)の外輪(5b)側に設けられるとともに、前記ローラ本体(2)が前記ローラ軸受(5)の内輪(5a)と一体に回転するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達ローラ。
  3. 前記ローラ軸受(5)及び前記付勢部材(6)を、前記ローラ本体(2)の摩擦面の幅方向中央を通る面内に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達ローラ。
  4. 前記駆動ローラ(D)及び前記従動ローラ(S)を覆うカバーに設けられ、このカバーを所定位置に嵌め込むことによって、前記駆動ローラ(D)と前記従動ローラ(S)との間の所定位置に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達ローラ。
  5. 前記ローラ軸受(5)の近傍に偏心カム(10)を設け、この偏心カム(10)を偏心回転軸周りに回転して前記ローラ軸受(5)又はこのローラ軸受(5)と一体に構成した部材に当接させることにより、前記ローラ本体(2)と、前記駆動ローラ(D)又は前記従動ローラ(S)の少なくとも一方との間の接触を解除するようにしたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の動力伝達ローラ。
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