WO2016136498A1 - フリクションドライブプーリ機構 - Google Patents

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中尾 吾朗
井筒 智善
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Ntn株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H13/00Gearing for conveying rotary motion with constant gear ratio by friction between rotary members
    • F16H13/02Gearing for conveying rotary motion with constant gear ratio by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H13/04Gearing for conveying rotary motion with constant gear ratio by friction between rotary members without members having orbital motion with balls or with rollers acting in a similar manner

Abstract

 駆動プーリ(10)と従動プーリ(20)との間に介在して、付勢手段による付勢力によって駆動プーリ(10)及び従動プーリ(20)に当接し、駆動プーリ(10)の回転力をこの当接に伴う摩擦力によって従動プーリ(20)に伝達するアイドラプーリ(30)を備えたフリクションドライブプーリ機構において、アイドラプーリ(30)の外径面を、前記付勢力に抗してその径方向中心向きに押圧し、アイドラプーリ(30)と、駆動プーリ(10)及び従動プーリ(20)のうち少なくとも一方との当接を解除させるアイドラプーリ押圧機構(40)を備えた。

Description

フリクションドライブプーリ機構
 この発明は、駆動プーリと従動プーリとの間に介在して、駆動プーリの回転力を摩擦力によって従動プーリに伝達するアイドラプーリを備えたフリクションドライブプーリ機構に関する。
 従来、エンジンの動力伝達機構においては、エンジンのクランクと、ウォータポンプ(WP)やアイドリングストップジェネレータ(ISG)等の補機類との間の動力の伝達を、アイドラプーリを経由して架け渡した補機ベルトを介して行っていた。この場合、クランクの回転に伴って、補機類も常に回転することになるため、例えば、エンジンの暖気運転のようにWPを回転させる必要がない時にも不必要に回転することになり、ベルト損失とプーリの不必要な回転に起因する燃費の低下が問題となっていた。
 この問題を解決すべく、例えば、下記特許文献1の図1には、補機ベルトを用いる代わりに、クランクシャフトプーリ4(駆動プーリ)とフリクションプーリ14(従動プーリ)との間にフリクションホイール17(アイドラプーリ)を介在させ、クランクシャフトプーリ4の回転力を、フリクションホイール17の摩擦力によって、フリクションプーリ14に伝達する構成が採用されている。フリクションホイール17は軸周りに回転するため、このフリクションホイール17の回転中心となる駆動軸15(非回転部分)に、アーム16が設けられている。アーム16には作動装置18が設けられており、この作動装置18によってアーム16に設けられたフリクションホイール17を移動させることで、フリクションホイール17とクランクシャフトプーリ4及びフリクションプーリ14との当接状態を自在に変えることができる。このように、当接状態を変えることにより、クランクシャフトプーリ4とフリクションプーリ14との間の回転力の伝達又は非伝達を自在に変更することができる。
特許第4891914号公報
 特許文献1の図1に記載の機構においては、アーム16が、フリクションホイール17の非回転部分、すなわち駆動軸15に取り付けられている。このため、アーム16は駆動軸15の軸方向に突出した状態となっており、このアーム16の厚みの分だけ、駆動軸15の軸方向への肉厚化が避けられないという問題がある。この肉厚化を阻止するために、フリクションホイール17を薄肉化することも考えられる。しかしながら、クランクシャフトプーリ4とフリクションプーリ14との間で確実に回転力を伝達するためには、フリクションホイール17による十分な摩擦力が必要であり、フリクションホイール17の薄肉化は、摩擦力の確保の点から好ましくない。
 また、フリクションホイール17を移動させる可動装置を、プーリの内部に収納した構成とすることも考えられる。しかしながら、クランクシャフトプーリ4とフリクションプーリ14との間で確実に回転力を伝達するためには、ある程度駆動力の大きい可動装置を用いてフリクションホイール17を両プーリ4、14に当接させる必要があり、フリクションホイール17の小型化を図るのは容易ではない。
 このように、フリクションホイール17の薄肉化、小型化ができないことによって、補機駆動システムのレイアウトが制約を受けるという問題が生じることがある。
 そこで、この発明は、駆動プーリ及び従動プーリとの間で、確実に回転力を伝達しつつ、駆動プーリ及び従動プーリに介在するアイドラプーリの駆動機構の小型化を図ることを課題とする。
 この課題を解決するために、この発明においては、駆動プーリと従動プーリとの間に介在して、付勢手段による付勢力によって前記駆動プーリ及び前記従動プーリに当接し、前記駆動プーリの回転力をこの当接に伴う摩擦力によって前記従動プーリに伝達するアイドラプーリを備えたフリクションドライブプーリ機構において、前記アイドラプーリの外径面を、前記付勢力に抗してその径方向中心向きに押圧し、前記アイドラプーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリのうち少なくとも一方との当接を解除させるアイドラプーリ押圧機構を備えたことを特徴とするフリクションドライブプーリ機構を構成した。
 このように、アイドラプーリ押圧機構をアイドラプーリの外径面に押圧して、アイドラプーリを移動させる構成とすることにより、このアイドラプーリや駆動プーリ等が配置されているのと同一の平面内で押圧力の伝達を行うことができる。このため、アイドラプーリの非回転部分である軸心に、その駆動機構を設けた場合と比較して、アイドラプーリ押圧機構の薄肉化及び小型化を図ることができる。
 前記構成においては、前記アイドラプーリ押圧機構が、前記アイドラプーリに当接する可動プーリと、この可動プーリを一方向に進退させる駆動装置とを備えた構成、又は、前記アイドラプーリ押圧機構が、前記アイドラプーリに当接する可動プーリと、この可動プーリを揺動軸周りに揺動させる揺動装置とを備えた構成とすることができる。
 このように、軸周りに回転可能な可動プーリをアイドラプーリ押圧機構に採用することによって、アイドラプーリが回転状態にあっても、このアイドラプーリを所定方向にスムーズに押圧することができる。
 アイドラプーリ押圧機構に可動プーリを採用した構成においては、前記アイドラプーリを複数備え、前記可動プーリが、複数の前記アイドラプーリの一つに順次選択的に当接可能となっており、前記可動プーリが当接したアイドラプーリと、このアイドラプーリと当接可能に配置された前記駆動プーリ及び前記従動プーリのうち少なくとも一方との当接を解除するようにした構成とすることができる。
 このように、可動プーリが複数のアイドラプーリに順次選択的に当接可能とすることにより、一つのアイドラプーリ押圧機構で、複数のアイドラプーリを制御することができ効率が高い。
 前記各構成においては、前記アイドラプーリの外径面に弾性体を設けた構成とすることができる。
 このように、外径面に弾性体を設けることにより、アイドラプーリと駆動プーリ及び従動プーリとの間の滑りを防止して、駆動プーリと従動プーリとの間で、損失なく回転力を伝達することができる。
 この発明においては、駆動プーリと従動プーリとの間に介在して、付勢手段による付勢力によって前記駆動プーリ及び前記従動プーリに当接し、前記駆動プーリの回転力をこの当接に伴う摩擦力によって前記従動プーリに伝達するアイドラプーリを備えたフリクションドライブプーリ機構において、前記アイドラプーリの外径面を、前記付勢力に抗してその径方向中心向きに押圧し、前記アイドラプーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリのうち少なくとも一方との当接を解除させるアイドラプーリ押圧機構を備えたことを特徴とするフリクションドライブプーリ機構を構成した。
 このように、アイドラプーリ押圧機構をアイドラプーリの外径面に押圧して、アイドラプーリを移動させる構成とすることにより、このアイドラプーリや駆動プーリ等が配置されているのと同一の平面内で押圧力の伝達を行うことができる。このため、アイドラプーリの非回転部分である軸心に、その駆動機構を設けた場合と比較して、アイドラプーリ押圧機構の薄肉化及び小型化を図ることができる。
可動プーリでアイドラプーリを押圧していない状態を示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第一実施形態を示す模式図 可動プーリでアイドラプーリを押圧した状態を示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第一実施形態を示す模式図 可動プーリでいずれのアイドラプーリも押圧していない状態を示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第二実施形態を示す模式図 可動プーリで第一アイドラプーリを押圧した状態を示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第二実施形態を示す模式図 可動プーリで第二アイドラプーリを押圧した状態を示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第二実施形態を示す模式図 可動プーリでいずれのアイドラプーリも押圧していない状態を示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第三実施形態を示す模式図 可動プーリで第一アイドラプーリを押圧した状態を示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第三実施形態を示す模式図 可動プーリで第二アイドラプーリを押圧した状態示すこの発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第三実施形態を示す模式図
 この発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第一実施形態を図1A、図1Bに示す。図1Aは可動プーリ41でアイドラプーリ30を押圧していない状態、図1Bは可動プーリ41でアイドラプーリ30を押圧した状態である。
 このフリクションドライブプーリ機構は、エンジンのクランクシャフトに接続された駆動プーリ10と、ウォータポンプ(WP)やアイドリングストップジェネレータ(ISG)等の補機類を作動させる従動プーリ20と、駆動プーリ10及び従動プーリ20との間に介在して、駆動プーリ10及び従動プーリ20に当接し、駆動プーリ10の回転力をこの当接に伴う摩擦力によって従動プーリ20に伝達するアイドラプーリ30と、このアイドラプーリ30の外径面に当接可能とした、アイドラプーリ押圧機構40を備えている。
 アイドラプーリ30には、このアイドラプーリ30を駆動プーリ10及び従動プーリ20に向けて付勢する付勢部材31が設けられている。図1Aに示すように、後述する可動プーリ41でアイドラプーリ30を押圧していない状態では、この付勢部材31の付勢力によって、アイドラプーリ30の外径面と、駆動プーリ10及び従動プーリ20のそれぞれの外径面とが均等に当接する。この当接状態において、駆動プーリ10を図1A中に矢印で示すように右回りに回転すると、アイドラプーリ30が左回りに、従動プーリ20が右回りに回転し、駆動プーリ10の回転力が従動プーリ20に伝達される。なお、アイドラプーリ30に設ける付勢部材31として、例えばコイルばねを採用することができる。
 アイドラプーリ押圧機構40は、アイドラプーリ30の外径面に当接する可動プーリ41と、この可動プーリ41を一方向に進退させる直動アクチュエータ(駆動装置)42とを備えている。可動プーリ41は、直動アクチュエータ42のロッドの先端に、軸周りに回転自在に設けられている。可動プーリ41が、軸周りに回転するアイドラプーリ30に接触すると、その回転力を受けて、可動プーリ41はアイドラプーリ30の回転方向と逆方向に回転する。この可動プーリ41をアイドラプーリ30側にさらに押し込むと、アイドラプーリ30に設けた付勢部材31の付勢力に抗して、アイドラプーリ30が移動し、図1Bに示すように、アイドラプーリ30と駆動プーリ10及び従動プーリ20とが離間して(図1B中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、駆動プーリ10の回転は、アイドラプーリ30及び従動プーリ20に伝達されない。
 なお、図1Bには、アイドラプーリ30と駆動プーリ10及び従動プーリ20の両方が離間した状態を示しているが、アイドラプーリ30と駆動プーリ10、又は、アイドラプーリ30と従動プーリ20のいずれか一方が離間すれば、駆動プーリ10から従動プーリ20への回転力の遮断作用は発揮される。
 可動プーリ41のアイドラプーリ30への当接位置は、このアイドラプーリ30と駆動プーリ10及び従動プーリ20の当接位置の範囲内であればどの部分に当接していても構わないが、アイドラプーリ30を付勢する付勢部材31の付勢軸と直動アクチュエータ42の駆動軸が一致しているのが好ましい。このように両軸の方向を一致させることにより、直動アクチュエータ42の押圧力で、アイドラプーリ30を効率的に押圧して、速やかにアイドラプーリ30を移動させることができる。
 この発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第二実施形態を図2A~図2Cに示す。図2Aは可動プーリ41で第一及び第二アイドラプーリ32、33のいずれも押圧していない状態、図2Bは可動プーリ41で第一アイドラプーリ32を押圧した状態、図2Cは可動プーリ41で第二アイドラプーリ33を押圧した状態である。
 このフリクションドライブプーリ機構は、エンジンのクランクシャフトに接続された駆動プーリ10と、WP等の補機類を作動させる第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22と、駆動プーリ10及び第一従動プーリ21との間に介在する第一アイドラプーリ32と、第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22との間に介在する第二アイドラプーリ33と、両アイドラプーリ32、33の外径面に当接可能とした、アイドラプーリ押圧機構40を備えている。
 第一アイドラプーリ32及び第二アイドラプーリ33には、第一アイドラプーリ32を駆動プーリ10及び第一従動プーリ21に向けて、及び、第二アイドラプーリ33を第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22に向けてそれぞれ付勢する付勢部材31が設けられている。図2Aに示すように、後述する可動プーリ41で両アイドラプーリ32、33を押圧していない状態では、この付勢部材31の付勢力によって、第一アイドラプーリ32の外径面と、駆動プーリ10及び第一従動プーリ21のそれぞれの外径面とが、並びに、第二アイドラプーリ33の外径面と、第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22のそれぞれの外径面とがそれぞれ均等に当接する。この当接状態において、駆動プーリ10を図2A中に矢印で示すように右回りに回転すると、第一アイドラプーリ32が左回りに、第一従動プーリ21が右回りに、第二アイドラプーリ33が左回りに、第二従動プーリ22が右回りにそれぞれ回転し、駆動プーリ10の回転力が第二従動プーリ22まで伝達される。
 アイドラプーリ押圧機構40は、第一アイドラプーリ32又は第二アイドラプーリ33のいずれか一方の外径面に、順次選択的に当接可能な可動プーリ41と、この可動プーリ41を揺動軸44周りに揺動させる揺動アクチュエータ(揺動装置)43とを備えている。可動プーリ41は、揺動アクチュエータ43のロッドの先端に、揺動軸44周りに揺動自在に設けられている。可動プーリ41が揺動して第一アイドラプーリ32に接触すると、この第一アイドラプーリ32の回転力を受けて、可動プーリ41は第一アイドラプーリ32の回転方向と逆方向に回転する。この可動プーリ41を第一アイドラプーリ32側にさらに揺動させると、第一アイドラプーリ32に設けた付勢部材31の付勢力に抗して第一アイドラプーリ32が移動し、図2Bに示すように、第一アイドラプーリ32と駆動プーリ10とが離間して(図2B中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、駆動プーリ10の回転は、第一アイドラプーリ32、第一従動プーリ21、第二アイドラプーリ33、及び第二従動プーリ22に伝達されない。
 その一方で、可動プーリ41が揺動軸44周りに揺動して第二アイドラプーリ33に接触すると、この第二アイドラプーリ33の回転力を受けて、可動プーリ41は第二アイドラプーリ33の回転方向と逆方向に回転する。この可動プーリ41を第二アイドラプーリ33側にさらに揺動させると、第二アイドラプーリ33に設けた付勢部材31の付勢力に抗して第二アイドラプーリ33が移動し、図2Cに示すように、第二アイドラプーリ33と第二従動プーリ22とが離間して(図2C中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、駆動プーリ10の回転は、第一アイドラプーリ32、第一従動プーリ21、及び第二アイドラプーリ33まで伝達される一方で、第二従動プーリ22には伝達されない。
 なお、図2Bには、駆動プーリ10と第一アイドラプーリ32のみが離間した状態を示しているが(図2B中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、第一アイドラプーリ32と駆動プーリ10及び第一従動プーリ21の両方が離間した状態としてもよい。同様に、図2Cには、第二アイドラプーリ33と第二従動プーリ22のみが離間した状態を示しているが(図2C中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、第二アイドラプーリ33と第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22の両方が離間した状態としてもよい。
 可動プーリ41の第一アイドラプーリ32及び第二アイドラプーリ33への当接位置は、第一アイドラプーリ32と駆動プーリ10及び第一従動プーリ21の当接位置の範囲内、又は、第二アイドラプーリ33と第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22の当接位置の範囲内であればどの部分に当接していても構わないが、この当接位置上に、各アイドラプーリ32、33を付勢する付勢部材31の付勢軸が通っているのが好ましい。このようにすることにより、直動アクチュエータ43の押圧力で、各アイドラプーリ32、33を効率的に押圧して、速やかに各アイドラプーリ32、33を移動させることができる。
 この発明に係るフリクションドライブプーリ機構の第三実施形態を図3A~図3Cに示す。図3Aは可動プーリ41で第一及び第二アイドラプーリ32、33のいずれも押圧していない状態、図3Bは可動プーリ41で第一アイドラプーリ32を押圧した状態、図3Cは可動プーリ41で第二アイドラプーリ33を押圧した状態である。
 このフリクションドライブプーリ機構は、エンジンのクランクシャフトに接続された駆動プーリ10と、WP等の補機類を作動させる第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22と、駆動プーリ10及び第一従動プーリ21との間に介在する第一アイドラプーリ32と、第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22との間に介在する第二アイドラプーリ33と、両アイドラプーリ32、33の外径面に当接可能とした、アイドラプーリ押圧機構40を備えている。
 アイドラプーリ押圧機構40は、第一アイドラプーリ32又は第二アイドラプーリ33のいずれか一方の外径面に、順次選択的に当接可能な可動プーリ41と、この可動プーリ41を一方向に進退させる直動アクチュエータ42(駆動装置42)とを備えている。可動プーリ41は、直動アクチュエータ42のロッドの先端に、軸周りに回転自在に設けられている。可動プーリ41が、軸周りに回転する第一アイドラプーリ32に接触すると、この第一アイドラプーリ32の回転力を受けて、可動プーリ41は第一アイドラプーリ32の回転方向と逆方向に回転する。この可動プーリ41を第一アイドラプーリ32側にさらに押し込むと、第一アイドラプーリ32に設けた付勢部材31の付勢力に抗して第一アイドラプーリ32が移動し、図3Bに示すように、第一アイドラプーリ32と駆動プーリ10とが離間して(図3B中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、駆動プーリ10の回転は、第一アイドラプーリ32、第一従動プーリ21、第二アイドラプーリ33、及び第二従動プーリ22に伝達されない。
 その一方で、可動プーリ41が軸周りに回転する第二アイドラプーリ33に接触すると、この第二アイドラプーリ33の回転力を受けて、可動プーリ41は第二アイドラプーリ33の回転方向と逆方向に回転する。この可動プーリ41を第二アイドラプーリ33側にさらに押し込むと、第二アイドラプーリ33に設けた付勢部材31の付勢力に抗して第二アイドラプーリ33が移動し、図3Cに示すように、第二アイドラプーリ33と第二従動プーリ22とが離間して(図3C中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、駆動プーリ10の回転は、第一アイドラプーリ32、第一従動プーリ21、及び第二アイドラプーリ33まで伝達される一方で、第二従動プーリ22には伝達されない。
 なお、図3Bには、駆動プーリ10と第一アイドラプーリ32のみが離間した状態を示しているが(図3B中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、第一アイドラプーリ32と駆動プーリ10及び第一従動プーリ21の両方が離間した状態としてもよい。同様に、図3Cには、第二アイドラプーリ33と第二従動プーリ22のみが離間した状態を示しているが(図3C中の点線の丸で囲んだ部分を参照)、第二アイドラプーリ33と第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22の両方が離間した状態としてもよい。
 可動プーリ41の第一アイドラプーリ32及び第二アイドラプーリ33への当接位置は、第一アイドラプーリ32と駆動プーリ10及び第一従動プーリ21の当接位置の範囲内、又は、第二アイドラプーリ33と第一従動プーリ21及び第二従動プーリ22の当接位置の範囲内であればどの部分に当接していても構わないが、この当接位置上に、各アイドラプーリ32、33を付勢する付勢部材31の付勢軸が通っているのが好ましい。このようにすることにより、直動アクチュエータ43の押圧力で、各アイドラプーリ32、33を効率的に押圧して、速やかに各アイドラプーリ32、33を移動させることができる。
 上記各実施形態に係るフリクションドライブプーリ機構はあくまでも一例であって駆動プーリ10及び従動プーリ20との間で、確実に回転力を伝達しつつ、駆動プーリ10及び従動プーリ20に介在するアイドラプーリの駆動機構の小型化を図る、という本願発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部品の形状や配置を変更したり、別途部品を追加したりすることも許容される。また、第二及び第三実施形態においては、可動プーリ41が二個のアイドラプーリ30(第一アイドラプーリ32、第二アイドラプーリ33)と当接可能な構成としたが、スペース的に許容される限りにおいて、一つの可動プーリ41が三個以上のアイドラプーリ30と当接可能な構成とすることもできる。
10 駆動プーリ
20 従動プーリ
21 第一従動プーリ
22 第二従動プーリ
30 アイドラプーリ
31 付勢部材
32 第一アイドラプーリ
33 第二アイドラプーリ
40 アイドラプーリ押圧機構
41 可動プーリ
42 駆動装置(直動アクチュエータ)
43 揺動装置(揺動アクチュエータ)
44 揺動軸

Claims (5)

  1.  駆動プーリ(10)と従動プーリ(20)との間に介在して、付勢手段(31)による付勢力によって前記駆動プーリ(10)及び前記従動プーリ(20)に当接し、前記駆動プーリ(10)の回転力をこの当接に伴う摩擦力によって前記従動プーリ(20)に伝達するアイドラプーリ(30)を備えたフリクションドライブプーリ機構において、
     前記アイドラプーリ(30)の外径面を、前記付勢力に抗してその径方向中心向きに押圧し、前記アイドラプーリ(30)と、前記駆動プーリ(10)及び前記従動プーリ(20)のうち少なくとも一方との当接を解除させるアイドラプーリ押圧機構(40)を備えたことを特徴とするフリクションドライブプーリ機構。
  2.  前記アイドラプーリ押圧機構(40)が、前記アイドラプーリ(30)に当接する可動プーリ(41)と、この可動プーリ(41)を一方向に進退させる駆動装置(42)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフリクションドライブプーリ機構。
  3.  前記アイドラプーリ押圧機構(40)が、前記アイドラプーリ(30)に当接する可動プーリ(41)と、この可動プーリ(41)を揺動軸(44)周りに揺動させる揺動装置(43)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフリクションドライブプーリ機構。
  4.  前記アイドラプーリ(30)を複数備え、前記可動プーリ(41)が、複数の前記アイドラプーリ(30)の一つに順次選択的に当接可能となっており、前記可動プーリ(41)が当接したアイドラプーリ(30)と、このアイドラプーリ(30)と当接可能に配置された前記駆動プーリ(10)及び前記従動プーリ(20)のうち少なくとも一方との当接を解除するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載のフリクションドライブプーリ機構。
  5.  前記アイドラプーリ(30)の外径面に弾性体を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のフリクションドライブプーリ機構。
PCT/JP2016/054114 2015-02-23 2016-02-12 フリクションドライブプーリ機構 WO2016136498A1 (ja)

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CN112943878A (zh) * 2019-12-10 2021-06-11 深圳顺丰泰森控股(集团)有限公司 减速机

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