JP2012112501A - 係合装置 - Google Patents

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弘章 江渕
Hideaki Komada
英明 駒田
Tomohito Ono
智仁 大野
Hirotatsu Kitahata
弘達 北畠
Hiroto Hashimoto
洋人 橋本
Minoru Onitake
稔 鬼武
Kenji Korenaga
憲司 是永
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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制できる係合装置を提供する。
【解決手段】係合装置5は、カム式係合機構6と、噛み合い式係合機構7と、カム式係合機構6の可動カム部材10と、噛み合い式係合機構7のスリーブ21とを連結するフォーク25と、カム式係合機構6が解放状態の際に噛み合い式係合機構7が係合状態となり、かつカム式係合機構6が係合状態の際に噛み合い式係合機構7が解放状態となるように、可動カム部材10及びスリーブ21を同時に動作させ得る単一のアクチュエータ8と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、単一のアクチュエータで2つの係合機構を駆動する係合装置に関する。
内燃機関と2つのモータ・ジェネレータとを備えたハイブリッド車の駆動装置として、第1モータ・ジェネレータをロックするブレーキと、第2モータ・ジェネレータを切り離すクラッチとを有し、車速が比較的高い場合に第1モータ・ジェネレータをロックするとともに第2モータ・ジェネレータを切り離して内燃機関の動力を直接的に駆動輪に伝達するモードに切り替えるものが知られている(特許文献1)。また、モータ・ジェネレータのロックを行う係合機構として、一対のカム部材の相対回転によって生じる軸方向の推力を利用して係合対象への押し付け力を高めるようにしたいわゆるカムクラッチを設けるとともに、カムクラッチを解放状態に維持させるためのリターンスプリングを備えた駆動装置も存在する(特許文献2)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献3及び4が存在する。
特開2003−104072号公報 特開2010−52517号公報 特開2005−192284号公報 特開2005−291439号公報
特許文献1の装置は、クラッチとブレーキとに一つずつアクチュエータが設けられていて、これらのアクチュエータを個別に操作してクラッチ及びブレーキを駆動するものであるため、装置が大型化するおそれがある。
そこで、本発明は、装置の大型化を抑制できる係合装置を提供することを目的とする。
本発明の係合装置は、共通の軸線の回りを相対回転可能に組み合わされた一対のカム部材を有し、前記一対のカム部材が係合対象から離された解放状態と、前記一対のカム部材の相対回転により発生する前記軸線方向の力によって前記一対のカム部材のいずれか一方のカム部材が前記係合対象に押し付けられる係合状態とを、前記一方のカム部材を前記軸線の方向に移動させることにより切り替え可能なカム式係合機構と、一対の噛み合い部材を有し、前記一対の噛み合い部材が互いに噛み合う係合状態と、前記一対の噛み合い部材が互いに離された解放状態とを、前記一対の噛み合い部材のいずれか一方の噛み合い部材を移動させることにより切り替え可能な噛み合い式係合機構と、前記カム式係合機構の前記一方のカム部材と、前記噛み合い式係合機構の前記一方の噛み合い部材とを連結する連結部材と、前記カム式係合機構が前記解放状態の際に前記噛み合い式係合機構が前記係合状態となり、かつ前記カム式係合機構が前記係合状態の際に前記噛み合い式係合機構が前記解放状態となるように、前記連結部材で連結された前記一方のカム部材及び前記一方の噛み合い部材を同時に動作させ得る単一のアクチュエータと、を備えるものである(請求項1)。
この係合装置によれば、単一のアクチュエータでカム式係合機構と噛み合い式係合機構とをそれぞれ駆動することができる。即ち、アクチュエータの操作によって、カム式係合機構のカム部材の係合対象への押し付け制御と同時に噛み合い式係合機構の噛み合い部材のストローク制御を行うことができるため係合装置の大型化を抑制することができる。
本発明の係合装置の一態様において、前記カム式係合機構は、前記軸線の方向でかつ前記係合対象から離れる方向に前記一方のカム部材を付勢する付勢部材を更に有し、前記一方のカム部材には、前記係合対象に押し付けられた際に該係合対象に接触する摩擦部が設けられ、前記付勢部材は、前記軸線を基準として前記摩擦部よりも径方向外側に配置されてもよい(請求項2)。この態様によれば、カム部材に対して摩擦部の摩擦力と付勢部材の付勢力とがカム部材の径方向に関して偏らずに分散して作用するので、カム部材の摩擦部が軸線に対して傾くことを防止することができる。
本発明の係合装置の一態様において、前記カム式係合機構に連結された第1回転要素と、前記噛み合い式係合機構に連結された第2回転要素とを更に備え、前記第1回転要素のイナーシャが前記第2回転要素のイナーシャよりも大きくてもよい(請求項3)。係合機構に連結される回転要素のイナーシャが大きいほど解放状態から係合状態へ切り替える際にショックが発生し易い。そして、カム式係合機構は噛み合い式係合機構に比べて解放状態から係合状態への切替時にショックを発生し難い特徴がある。従って、この態様のように、イナーシャが相対的に大きい回転要素がカム式係合機構に連結され、イナーシャが相対的に小さい回転要素が噛み合い式係合機構に連結されることにより、切替時のショックを抑制することができる。
以上説明したように、本発明の係合装置によれば、単一のアクチュエータでカム式係合機構と噛み合い式係合機構とをそれぞれ駆動するので装置の大型化を抑制できる。
第1の形態に係る係合装置が適用された駆動装置の要部を概略的に示した図。 図1の矢印II方向から噛み合い式係合機構を見た状態を模式的に示した説明図。 カム式係合機構が解放状態から係合状態へ至るまでの係合装置の係合動作を示した図であって、カム式係合機構が解放状態の場合を示した図。 カム式係合機構が解放状態から係合状態へ至るまでの係合装置の係合動作を示した図であって、カム式係合機構が解放状態から係合状態に至るまでの過渡状態の場合を示した図。 カム式係合機構が解放状態から係合状態へ至るまでの係合装置の係合動作を示した図であって、カム式係合機構が係合状態の場合を示した図。 カム式係合機構が係合状態から解放状態へ至るまでの係合装置の解放動作を示した図であって、カム時期係合機構が係合状態から解放状態へ至るまでの過渡状態の場合を示した図。 カム式係合機構が係合状態から解放状態へ至るまでの係合装置の解放動作を示した図であって、カム式係合機構が解放状態の場合を示した図。 第2の形態に係る係合装置の全体構成を概略的に示した図。 第3の形態に係る係合装置の全体構成を概略的に示した図。
(第1の形態)
図1は本発明の第1の形態に係る係合装置が適用された駆動装置の要部を概略的に示している。駆動装置1はハイブリッド車両用の駆動装置として構成されており、不図示のエンジンの動力が伝達される第1伝達軸2と、第1伝達軸2の軸線Ax1に対して平行に延びる軸線Ax2上に設けられた第2伝達軸3とを備えている。第2伝達軸3は中空状に構成されており、その中空部分には出力軸4が挿入されて第2伝達軸3と同軸に配置されている。第2伝達軸3は不図示のモータ・ジェネレータの動力が伝達される。出力軸4は不図示の駆動輪に動力を伝達するために設けられている。第1伝達軸2と第2伝達軸3との間には係合装置5が設けられている。係合装置5は第1伝達軸2と同軸に設けられたカム式係合機構6と、第2伝達軸3及び出力軸4のそれぞれと同軸に設けられた噛み合い式係合機構7とを備えている。第1伝達軸2はカム式係合機構6に、第2伝達軸3は噛み合い式係合機構7にそれぞれ連結される。エンジンの動力が伝達される第1伝達軸2はモータ・ジェネレータの動力が伝達される第2伝達軸3に比べてイナーシャが大きい。従って、第1伝達軸2が本発明に係る第1回転要素に、第2伝達軸3が本発明に係る第2回転要素にそれぞれ相当する。
係合装置5は、カム式係合機構6と噛み合い式係合機構7とを駆動する単一のアクチュエータ8を更に備えている。アクチュエータ8は不図示の電磁コイルを備えた電磁式アクチュエータである。アクチュエータ8は、電磁コイルへの通電とその停止とを切り替えることにより駆動と非駆動とを切り替えることができる。
カム式係合機構6は、共通の軸線Ax1の回りを相対回転可能に組み合わされた一対のカム部材10、11を有している。一方のカム部材である可動カム部材10と他方のカム部材である固定カム部材11との間には介在部材としてのカムボール12が介在している。各カム部材10、11には、互いに対向する位置にカムボール12を保持するためのV字溝13、14が形成されている。各V字溝13、14はカム部材10、11の回転方向に関して軸線Ax1方向の深さが徐々に浅くなるように形成されている。可動カム部材10は軸線Ax1の方向へ移動可能に設けられており、図1の解放状態では可動カム部材10が固定カム部材11に近づく方向に付勢部材であるリターンスプリング16によって付勢されている。カム式係合機構6は、可動カム部材10に対向するようにして固定部材であるケース17に取り付けられた摩擦部材18を更に有している。係合対象である摩擦部材18から可動カム部材10が離された図1の解放状態から、可動カム部材10が軸線Ax1方向に移動して摩擦部材18に接触すると、カム部材10、11間の相対回転が許容された状態となる。そして、その相対回転によってカムボール12がV字溝13、14の浅い位置に移動する。これにより、可動カム部材10に軸線Ax1方向の推力が発生して可動カム部材10が摩擦部材18に押し付けられた係合状態に移行する。可動カム部材10には摩擦部材18に接触する摩擦部10aが設けられている。リターンスプリング16は、軸線Ax1を基準として摩擦部10aの径方向外側に配置されている。
噛み合い式係合機構7は、第2伝達軸3と出力軸4との間の動力伝達を断続するため、第2伝達軸3と出力軸4との間に介在している。噛み合い式係合機構7は第2伝達軸3に設けられたハブ20と、出力軸4と一体回転可能な状態で軸線Ax2方向に移動可能なスリーブ21とを有している。スリーブ21は出力軸4と一体回転するフランジ24の外周にスプライン結合されることにより出力軸4と一体回転可能かつ軸線Ax2方向に移動可能となっている。これらハブ20及びスリーブ21は一対の噛み合い部材に相当する。図2は図1の矢印II方向から噛み合い式係合機構7を見た状態を模式的に示した説明図である。図2に示したように、ハブ20の外周面及びスリーブ21の内周面のそれぞれには全体として軸線Ax2方向に延びている歯部22、23が設けられている。各歯部22、23は互いに噛み合うことができるように周方向に等間隔で複数個形成されている。これら歯部22、23が噛み合うことにより、第2伝達軸3と出力軸4とが結合されてこれらの間の動力伝達が可能な係合状態となる。そして、一方の噛み合い部材であるスリーブ21が軸線Ax2方向に移動することにより、歯部22、23の噛み合いが解放されてスリーブ21とハブ20とが互いに離された解放状態に移行する。各歯部22、23には、スリーブ21の移動方向である軸線Ax2方向に対して傾いたテーパ部22a、23aが設けられている。従って、各歯部22、23が噛み合っている際に、テーパ部22a、23aによってスリーブ21の移動が制約を受ける。これにより各歯部22、23の噛み合いが解放され難く、換言すればスリーブ21とハブ20との噛み合いが解放され難くなる。従って、カム式係合機構6が解放状態の際に噛み合い式係合機構7が係合状態で、かつ噛み合いが解放し難くなっているため、カム式係合機構6の誤係合の発生が抑制される。
図1に示したように、係合装置5は、カム式係合機構6の可動カム部材10と、噛み合い式係合機構7のスリーブ21とをアクチュエータ8によって同時に駆動するため、可動カム部材10とスリーブ21とを連結する連結部材としてのフォーク25を更に備えている。アクチュエータ8の駆動力はフォーク25を通じて可動カム部材10及びスリーブ21のそれぞれに伝達されるようになっている。
図3〜図7は係合装置5の動作を説明する説明図である。図3〜図5はカム式係合機構が解放状態から係合状態へ至るまでの係合装置の係合動作を示しており、図3はカム式係合機構が解放状態の場合を、図4はカム式係合機構が係合状態に至るまでの過渡状態の場合を、図5はカム式係合機構が係合状態の場合をそれぞれ示している。
図3の状態では、アクチュエータ8への通電が停止されているため、カム式係合機構6は各カム部材10、11が第1伝達軸2と矢印方向に一体回転する。一方、噛み合い式係合機構7はスリーブ21とハブ20とが噛み合った係合状態となっている。噛み合い式係合機構7は図2に示したように歯部22、23に形成されたテーパ部22a、23aによって噛み合いが解放され難い状態に保持されていて、これによってリターンスプリング16の作用を補っている。従って、カム式係合機構6の誤係合の発生が抑制された状態に保持される。図4の状態では、アクチュエータ8への通電が開始され、可動カム部材10が軸線Ax1方向に移動して摩擦部材18に接触する。そのため、カム部材10、11間の軸線Ax1方向の間隔が広がって相対回転が許容された状態、即ち回転方向へのガタが生じた状態となる。一方、噛み合い式係合機構7はアクチュエータ8によってスリーブ21が移動して噛み合いが解放されて解放状態となる。そして、図5の状態では、カム部材10、11間の相対回転によって可動カム部材10を摩擦部材18に押し付ける推力が発生し、アクチュエータ8への通電によって可動カム部材10と摩擦部材18との間に生じる摩擦力を補うことができる。また、アクチュエータ8へ通電する電力量を調整することで、いわゆるトルク容量を可変にすることができる。トルク容量次第で第1伝達軸2の回転数が低減する。もっとも、カム式係合機構6をセルフロック式としてトルク容量不変にすることもできる。
図6及び図7はカム式係合機構が係合状態から解放状態へ至るまでの係合装置の解放動作を示しており、図6はカム式係合機構が係合状態から解放状態へ至るまでの過渡状態の場合を、図7はカム式係合機構が解放状態の場合をそれぞれ示している。図6の状態では、アクチュエータ8への通電の停止が開始されてトルク容量が減少し、そのトルク容量次第で第1伝達軸2の回転数が上昇する。一方、噛み合い式係合機構7は解放状態に維持されている。そして、図7の状態ではアクチュエータ8への通電が停止されることで、リターンスプリング16の弾性力によって可動カム部材10が摩擦部材18から離されて解放状態に移行する。同時に、噛み合い式係合機構7はスリーブ21がハブ20に接近するように移動して、スリーブ21とハブ20とが噛み合って係合状態に移行する。
このように、係合装置5は、単一のアクチュエータ8によって2つの係合機構であるカム式係合機構6及び噛み合い式係合機構7を動作させることができるので大型化を抑制することができる。
また、リターンスプリング16が軸線Ax1を基準として摩擦部10aの径方向外側に配置されているため、カム式係合機構6の可動カム部材10に対して摩擦部10aの摩擦力とリターンスプリング16の弾性力とが可動カム部材10の径方向に関して偏らずに分散して作用する。これにより、可動カム部材10の摩擦部10aが軸線Ax1に対して傾くことを防止することができる。また、リターンスプリング16の配置をカム式係合機構6側に設定したので、リターンスプリング16を配置するスペースをカム式係合機構6と噛み合い式係合機構7との間に用意する必要がない。つまり、こうしたリターンスプリング16の配置によって係合装置5の小型化に貢献し得る。
更に、カム式係合機構6が第1伝達軸2に、噛み合い式係合機構7が第2伝達軸3にそれぞれ連結されることで、切替時にショックが発生し易い第1伝達軸2の側にショックを発生させ難いカム式係合機構6が設けられることとなる。従って、切替時のショックを抑制することができる。また、噛み合い式係合機構7は解放状態から係合状態へ移行する過程で滑りが生じないので、カム式係合機構6に比べて短時間で切替えが可能である。従って、係合装置5は、第1伝達軸2及び第2伝達軸3のそれぞれにカム式係合機構を適用した形態に比べて切替動作の時間を短縮できる。
(第2の形態)
次に、図8を参照しながら本発明の第2の形態を説明する。図8は第2の形態に係る係合装置の全体構成を概略的に示している。係合装置30は第1の形態と同様に駆動装置1に適用される。係合装置30はカム式係合機構31、噛み合い式係合機構32、及びこれらの係合機構31、32を駆動するための電磁式のアクチュエータ33を備えている。カム式係合機構31は第1伝達軸2に、噛み合い式係合機構32は第2伝達軸3にそれぞれ連結される。
カム式係合機構31の基本的な構成は第1の形態に係るカム式係合機構6と同様であるが、各部材の配置等が若干異なっている。カム式係合機構31はリターンスプリング34が可動カム部材35の内周側に、つまり軸線Ax1に近い側に配置され、アクチュエータ33が可動カム部材35の外周側に、つまり軸線Ax1から遠い側に配置されている。一対のカム部材である可動カム部材35と固定カム部材36との間にはカムボール37が介在しており、各カム部材35、36にはカムボール37を保持するV字溝39、40が形成されている。固定カム部材36の外径は可動カム部材35の外径よりも小さい。係合対象である摩擦部材38はアクチュエータ33のハウジングを兼ねており、可動カム部材35に対向するようにしてケース17に固定されている。
噛み合い式係合機構32は、軸線Ax2の方向に移動可能かつ出力軸4と一体回転可能な第1噛み合い部材41と、第2伝達軸3と一体回転可能な第2噛み合い部材42とを有している。第1噛み合い部材41の外周面及び第2噛み合い部材42の内周面のそれぞれには歯部43、44が形成されている。これらの歯部43、44には、第1の形態と同様に、第1噛み合い部材41の移動方向である軸線Ax2方向に対して傾いたテーパ部43a、44aが設けられている。従って、各歯部43、44が噛み合っている際に、テーパ部43a、44aによって第1噛み合い部材41の移動が制約を受ける。これらテーパ部43a、44aの機能ないし効果は第1の形態と同様である。
アクチュエータ33の操作によって切り替えられるカム式係合機構31及び噛み合い式係合機構32の各状態は第1の形態と同じである。即ち、係合装置30は、カム式係合機構31が解放状態の際に噛み合い式係合機構32が係合状態とされ、かつ噛み合い式係合機構31が係合状態の際に噛み合い式係合機構32が解放状態とされるように状態が切り替えられる。本形態においても、単一のアクチュエータ33によってカム式係合機構31及び噛み合い式係合機構32の両者が駆動されるので係合装置5の大型化を抑制できる。
また、カム式係合機構31と噛み合い式係合機構32とを連結するフォーク25が可動カム部材35の摩擦部35aの反対側に取り付けられるようになっているので組み付け性が良好である。
(第3の形態)
次に、図9を参照しながら本発明の第3の形態を説明する。図9は第3の形態に係る係合装置の全体構成を概略的に示している。第3の形態は、図8に示した第2の形態を一部変更したものである。以下、第2の形態に対する変更点のみを説明して、第2の形態と共通の構成には図9に同一の符号を付して説明を省略する。係合装置50はカム式係合機構51を有しており、そのカム式係合機構51には係合対象である摩擦部材53が設けられている。係合装置50は単一のアクチュエータ54によってカム式係合機構51と噛み合い式係合機構32とを駆動する。アクチュエータ54は、摩擦部材53と独立して設けられており、電磁力を発生させる電磁コイル55と、電磁コイル55を収容するハウジング56と、電磁コイル55にて吸引されるアーマチュアとして機能しかつフォーク25に連結された駆動部材57とを備えている。係合装置50の動作は第2の形態と同様である。即ち、係合装置50はカム式係合機構51が解放状態の際に噛み合い式係合機構32が係合状態とされ、かつ噛み合い式係合機構51が係合状態の際に噛み合い式係合機構32が解放状態とされるように状態が切り替えられる。第3の形態によれば、第2の形態と同一の効果を得ることができる。
本発明は以上の各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。本発明の係合装置の適用対象はハイブリッド車両用の駆動装置に限らず、動力伝達経路を切り替えるポイントが2つ以上ある装置に本発明の係合装置を適用することができる。上記各形態においては、噛み合い式係合機構の噛み合い部材がテーパ部を有しているが、テーパ部を持たない形態、即ち歯部をその側面を傾けずに軸線Ax2と平行にした形態へ変更することも可能である。
2 第1伝達軸(第1回転要素)
3 第2伝達軸(第2回転要素)
5、30、50 係合装置
6、31、51 カム式係合機構
7、32 噛み合い式係合機構
10、35 可動カム部材(カム部材)
10a、35a 摩擦部
11、36 固定カム部材(カム部材)
16 リターンスプリング(付勢部材)
18、38 摩擦部材(係合対象)
20 ハブ(噛み合い部材)
21 スリーブ(噛み合い部材)
25 フォーク(連結部材)
41 第1噛み合い部材
42 第2噛み合い部材
Ax1、Ax2 軸線

Claims (3)

  1. 共通の軸線の回りを相対回転可能に組み合わされた一対のカム部材を有し、前記一対のカム部材が係合対象から離された解放状態と、前記一対のカム部材の相対回転により発生する前記軸線方向の力によって前記一対のカム部材のいずれか一方のカム部材が前記係合対象に押し付けられる係合状態とを、前記一方のカム部材を前記軸線の方向に移動させることにより切り替え可能なカム式係合機構と、
    一対の噛み合い部材を有し、前記一対の噛み合い部材が互いに噛み合う係合状態と、前記一対の噛み合い部材が互いに離された解放状態とを、前記一対の噛み合い部材のいずれか一方の噛み合い部材を移動させることにより切り替え可能な噛み合い式係合機構と、
    前記カム式係合機構の前記一方のカム部材と、前記噛み合い式係合機構の前記一方の噛み合い部材とを連結する連結部材と、
    前記カム式係合機構が前記解放状態の際に前記噛み合い式係合機構が前記係合状態となり、かつ前記カム式係合機構が前記係合状態の際に前記噛み合い式係合機構が前記解放状態となるように、前記連結部材で連結された前記一方のカム部材及び前記一方の噛み合い部材を同時に動作させ得る単一のアクチュエータと、を備える係合装置。
  2. 前記カム式係合機構は、前記軸線の方向でかつ前記係合対象から離れる方向に前記一方のカム部材を付勢する付勢部材を更に有し、前記一方のカム部材には、前記係合対象に押し付けられた際に該係合対象に接触する摩擦部が設けられ、
    前記付勢部材は、前記軸線を基準として前記摩擦部よりも径方向外側に配置されている請求項1に記載の係合装置。
  3. 前記カム式係合機構に連結された第1回転要素と、前記噛み合い式係合機構に連結された第2回転要素とを更に備え、
    前記第1回転要素のイナーシャが前記第2回転要素のイナーシャよりも大きい請求項1又は2に記載の係合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113928756A (zh) * 2020-06-29 2022-01-14 广东威林科技股份有限公司 一种垃圾桶

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