JP2017036789A - 摩擦プーリ - Google Patents

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Abstract

【課題】高いトルクを伝達可能な摩擦プーリを提供する。【解決手段】摩擦プーリ1は、軸線x2について回転可能な伝達回転輪2と、少なくとも1つのテンショナ(3,4)と、ゴム製の環状のゴム環5とを備えている。駆動側テンショナ3は、軸線x3について回転可能な付勢回転輪31と、付勢回転輪31を伝達回転輪2から離間する方向に付勢する付勢部材32とを有しており、従動側テンショナ4は、軸線x4について回転可能な付勢回転輪41と、付勢回転輪41を伝達回転輪2から離間する方向に付勢する付勢部材42とを有している。従動側テンショナ4は、駆動側テンショナ3との間に広がる空間に伝達回転輪2が位置するように配設されている。ゴム環5は、伝達回転輪2と付勢回転輪31,41とに巻き掛けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、摩擦プーリに関し、特に、車両や産業機械において動力の伝達のために用いられる摩擦プーリに関する。
車両の内燃機関において、クランクシャフトの動力をウォータポンプ等の補機に伝達するための動力伝達機構には、プーリやベルトが用いられている。従来の動力伝達機構は、クランクシャフトと全ての補機がベルト及びプーリによって連結されており、クランクシャフトから全ての補機に動力が伝達される構成となっている。このため、このような動力伝達機構を備えた内燃機関においては、発生したエネルギーの損失が大きくなっていた。これに対して、近年、クランクシャフトと補機との間の連結及び切断を選択可能にする構成を有する動力伝達機構が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1においては、クランクシャフトに取り付けられたベルトが巻き掛けられたプーリと、ウォータポンプに取り付けられた支持ディスクとこの支持ディスクの外周に設置されたエラストマー材料からなる摩擦輪とを有する摩擦プーリと、これらプーリ及び摩擦プーリ間を連結及び分離可能にするアイドラプーリを有する動力伝達機構が開示されている。この従来の動力伝達機構においては、アイドラプーリが、クランクシャフト及びウォータポンプの各プーリに接触して、クランクシャフトとウォータポンプとが連結され、また、各プーリから離間して、クランクシャフトとウォータポンプとの間の連結が切断され、動力伝達路の選択が可能になっている。
国際公開第2006/051094号 国際公開第2014/038554号
しかしながら、上述の動力伝達路の選択が可能な従来の動力伝達機構における摩擦プーリにおいては、摩擦輪と支持ディスクとの間の接合強度が高くなく、高いトルクが伝達される場合に、摩擦輪がトルク伝達部分の後方において支持ディスクから分離してたわみ、摩擦輪が支持ディスクから脱落しまうおそれがあった。このため、80〜100Nmの高いトルクの伝達が必要となるスタータモータ等には上記摩擦プーリを用いることができなかった。このため、従来から、高いトルクを伝達可能な摩擦プーリの構造が求められていた。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高いトルクを伝達可能な摩擦プーリを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る摩擦プーリは、外周において接触して動力を伝達する摩擦プーリであって、軸線について回転可能な回転輪である伝達回転輪と、少なくとも1つのテンショナと、ゴム製の環状のゴム環とを備え、前記テンショナは、軸線について回転可能な回転輪である付勢回転輪と、該付勢回転輪を前記伝達回転輪から離間する方向に付勢する付勢部材とを有しており、前記付勢回転輪は、前記伝達回転輪から離間する方向及び前記伝達回転輪に近接する方向に移動可能になっており、前記ゴム環は、前記伝達回転輪と前記付勢回転輪とに巻き掛けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る摩擦プーリは、第1のテンショナと第2のテンショナの2つの前記テンショナを備え、前記第1のテンショナの付勢回転輪と前記第2のテンショナの付勢回転輪との間に前記伝達回転輪が配設されている。
本発明の一態様に係る摩擦プーリにおいて、前記付勢部材は、前記巻き掛けられたゴム環の内側から前記付勢回転輪を付勢する、又は前記巻き掛けられたゴム環の外側から前記付勢回転輪を付勢する。
本発明の一態様に係る摩擦プーリにおいて、前記伝達回転輪は、外周に形成された環状の溝を備え、該溝に前記ゴム環が巻き掛けられている。
本発明に係る摩擦プーリによれば、高いトルクを伝達可能にすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る摩擦プーリの概略構成を示すための図である。 図1に示すよう摩擦プーリの伝達回転輪の軸線に沿う断面を部分的に示す部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリの概略構成を示すための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る摩擦プーリの概略構成を示すための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る摩擦プーリの概略構成を示すための図である。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る摩擦プーリ1は、例えば車両の内燃機関において、スタータモータの動力をクランクシャフトに伝達して内燃機関を始動するために用いられる。摩擦プーリ1は、クランクシャフトの動力をウォータポンプ等の補機に伝達するために、または、補機と補機との間の動力の伝達のために用いられてもよい。また、摩擦プーリ1は、動力を伝達可能な位置と、動力を伝達しない位置とを選択可能に取り付けられていてもよい。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る摩擦プーリ1は、例えば自動車の内燃機関において、スタータモータに取り付けられた駆動プーリである駆動回転輪100と、クランクシャフトに取り付けられた従動プーリである従動回転輪101との間に選択的に配置され、摩擦プーリ1が外周において駆動回転輪100及び従動回転輪101に接触して、駆動回転輪100からの動力を従動回転輪101に伝達する。
図1に示すように、摩擦プーリ1は、軸線x2について回転可能な回転輪である伝達回転輪2と、少なくとも1つのテンショナ(3,4)と、ゴム製の環状のゴム環5とを備えている。摩擦プーリ1は、テンショナとして、第1のテンショナと第2のテンショナとの2つのテンショナを備えており、具体的には、第1のテンショナとしての駆動側テンショナ3と、第2のテンショナとしての従動側テンショナ4とを備えている。また、摩擦プーリ1は、伝達回転輪2、駆動側テンショナ3、及び従動側テンショナ4を保持するための保持部材6を備えている。保持部材6は、板状又は箱状の1つの部材であってもよく、互いに対向して間に伝達回転輪2、駆動側テンショナ3、及び従動側テンショナ4を保持する一対の部材であってもよい。
伝達回転輪2は、具体的には、保持部材6から立って延びる軸線x2を中心として回転可能に支持されており、軸線x2方向に所定の幅を有している円盤状の部材であり、外周に、軸線x2を中心とする円柱面である外周面21を有している。例えば、伝達回転輪2は、軸線x2方向に延びる貫通孔22を有しており、保持部材6から立設された軸線x2を中心とする円柱状の軸23に、貫通孔22において回転自在に支持されている。伝達回転輪2を支持する軸23は、例えば、棒状の軸であり、または、ベアリングである。伝達回転輪2を支持する軸23が棒状の軸である場合は、軸23と貫通孔22との間には、摩擦係数を低減させるための円筒状の樹脂製のブッシュ(不図示)が介在されていてもよい。伝達回転輪2を支持する軸23がベアリングである場合は、ベアリングの外輪は伝達回転輪2の貫通孔22に嵌合され、内輪が保持部材6に固定されている。
伝達回転輪2の外周には、図2に示すように、内周方向に凹む環状の溝24が形成されていてもよい。この溝24内に、巻き掛けられたゴム環5の一部が収容され、溝24を形成する外周方向に延びえる一対の側部(側部24a,24b)により、ゴム環5の脱落の防止を図ることができる。
駆動側テンショナ3は、軸線x3について回転可能な回転輪である付勢回転輪31と、付勢回転輪31を伝達回転輪2から離間する方向に付勢する付勢部材32とを有している。付勢回転輪31は、伝達回転輪2から離れる方向に、また、伝達回転輪2に近付く方向に移動可能になっている。具体的には、付勢回転輪31は、保持部材6に立って延びる軸線x3を中心として回転可能に支持されており、軸線x3方向に所定の幅を有している円盤状の部材であり、外周に、軸線x3を中心とする円柱面である外周面33を有している。
例えば、駆動側テンショナ3の付勢回転輪31は、軸線x3方向に延びる図示しない貫通孔34を有しており、軸線x3を中心とする円柱状の軸35に、貫通孔34において回転自在に支持されている。この付勢回転輪31を支持する軸35は、例えば、棒状の軸でり、または、ベアリングである。付勢回転輪31を支持する軸35が棒状の軸である場合は、軸35は、伝達回転輪2から離れる方向及び伝達回転輪2に近付く方向において往復移動自在に保持部材6に支持されている。例えば、軸35は、保持部材6に形成された溝等の係合部において移動自在に支持されている。また、例えば、軸35は、一端において保持部材6に回動可能に支持された板状の揺動片の他端に支持されていてもよい。また、軸35と貫通孔34との間には、摩擦係数を低減させるための円筒状の樹脂製のブッシュが介在されていてもよい。一方、付勢回転輪31を支持する軸35がベアリングである場合は、ベアリングの外輪は付勢回転輪31の貫通孔34に嵌合され、内輪が伝達回転輪2から離れる方向及び伝達回転輪2に近付く方向ににおいて往復移動可能に上記棒状の軸の場合と同様に支持されている。
駆動側テンショナ3の付勢部材32は、具体的には図1に示すように、伝達回転輪2の軸23と付勢回転輪31の軸35との間に設けられており、付勢回転輪31を伝達回転輪2から離間するように付勢している。付勢部材32は、例えばコイルバネであり、また、油圧ダンパである。
駆動側テンショナ3は、後述するように、付勢部材32が付勢回転輪31を付勢することにより、ゴム環5に張力を付加している。駆動側テンショナ3において、付勢回転輪31の支持構造は上述の構造に限られず、他の公知の支持構造を適用することができる。また、駆動側テンショナ3において、付勢部材32の構造は上述の構造に限られず、他の公知の構造を適用することができる。また、駆動側テンショナ3の付勢回転輪31は、伝達回転輪2と同様に、外周に内周方向に凹む環状の溝を有していてもよい。これにより、駆動側テンショナ3の付勢回転輪31においても、ゴム環5の脱落の防止を図ることができる。
従動側テンショナ4は、上述の駆動側テンショナ3と同様の構成を有しており、軸線x4について回転可能な回転輪である付勢回転輪41と、付勢回転輪41を伝達回転輪2から離間する方向に付勢する付勢部材42とを有している。付勢回転輪41は、伝達回転輪2から離れる方向に、また、伝達回転輪2に近付く方向に移動可能になっている。また、従動側テンショナ4は、駆動側テンショナ3との間に広がる空間に伝達回転輪2が位置するように配設されている。本実施の形態においては、従動側テンショナ4は、伝達回転輪2を挟んで駆動側テンショナ3と向かい合うように配設されている。具体的には、付勢回転輪41は、保持部材6に立って延びる軸線x4を中心として回転可能に支持されており、軸線x4方向に所定の幅を有している円盤状の部材であり、外周に、軸線x4を中心とする円柱面である外周面43を有している。
例えば、従動側テンショナ4の付勢回転輪41は、軸線x4方向に延びる図示しない貫通孔44を有しており、軸線x4を中心とする円柱状の軸45に、貫通孔44において回転自在に支持されている。この付勢回転輪41を支持する軸45は、例えば、棒状の軸であり、または、ベアリングである。付勢回転輪41を支持する軸45が棒状の軸である場合は、軸45は、伝達回転輪2から離れる方向及び伝達回転輪2に近付く方向において往復移動自在に保持部材6に支持されている。例えば、軸45は、保持部材6に形成された溝等の係合部において移動自在に支持されている。また、例えば、軸45は、一端において保持部材6に回動可能に支持された板状の揺動片の他端に支持されていてもよい。また、軸45と貫通孔44との間には、摩擦係数を低減させるための円筒状の樹脂製のブッシュが介在されていてもよい。一方、付勢回転輪41を支持する軸45がベアリングである場合は、ベアリングの外輪は付勢回転輪41の貫通孔44に嵌合され、内輪が伝達回転輪2から離れる方向及び伝達回転輪2に近付く方向において往復移動可能に上記棒状の軸の場合と同様に支持されている。
従動側テンショナ4の付勢部材42は、具体的には図1に示すように、伝達回転輪2の軸23と付勢回転輪41の軸45との間に設けられており、付勢回転輪41を伝達回転輪2から離間するように付勢している。付勢部材42は、例えばコイルバネであり、また、油圧ダンパである。従動側テンショナ4の付勢部材42は、駆動側テンショナ3の付勢部材32の付勢方向とは反対方向に付勢回転輪41を付勢している。
従動側テンショナ4は、後述するように、付勢部材42が付勢回転輪41を付勢することにより、ゴム環5に張力を付加している。従動側テンショナ4において、付勢回転輪41の支持構造は上述の構造に限られず、他の公知の支持構造を適用することができる。また、従動側テンショナ4において、付勢部材42の構造は上述の構造に限られず、他の公知の構造を適用することができる。また、従動側テンショナ4の付勢回転輪41は、伝達回転輪2と同様に、外周に内周方向に凹む環状の溝を有していてもよい。これにより、従動側テンショナ4の付勢回転輪41においても、ゴム環5の脱落の防止を図ることができる。
駆動側テンショナ3と従動側テンショナ4とは同じ形状・サイズを有していてもよく、また、異なる形状・サイズを有していてもよい。また、駆動側テンショナ3と従動側テンショナ4との間の位置関係は上述の対向する位置関係に限られない。駆動側テンショナ3は、駆動回転輪100と伝達回転輪2とがゴム環5を介して接触する部分である駆動側接触部p1よりもゴム環5の回転方向において下流方向側においてゴム環5に張力を加えるような位置に配設されていればよい。また、従動側テンショナ4は、従動回転輪101と伝達回転輪2とがゴム環5を介して接触する部分である従動側接触部p2よりもゴム環5の回転方向において下流方向側においてゴム環5に張力を加えるような位置に配設されていればよい。また、軸線x2,x3,x4は互いに平行であることが好ましい。また、伝達回転輪2及び付勢回転輪31,41は、1つの一体の部材から構成されているものに限らず、複数の部材から構成されていてもよい。例えば、伝達回転輪2及び付勢回転輪31,41は、一対の円盤が軸方向に重ね合わされて形成されるものであってもよい。
ゴム環5は、伝達回転輪2と、駆動側テンショナ3の付勢回転輪31と、従動側テンショナ4の付勢回転輪41とに巻き掛けられている。ゴム環5の延び方向に直交する断面の形状は、円形、円弧状、矩形、台形、三角形、これらのいずれかの組み合わせ等であり、外周側の輪郭は、外周に凸の円弧等の曲線や直線となっている。ゴム環5の上記断面形状は、前述のものに限らず、駆動側接触部p1及び従動側接触部p2において、伝達回転輪2や駆動回転輪100、従動回転輪101に対して滑りにくい形状であることが好ましい。
伝達回転輪2、付勢回転輪31,41は、金属製又は樹脂製であり、ゴム環5のゴム材は、例えば、ニトリルゴム(NBR)、水素添加ニトリルゴム(H−NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)やウレタンゴムである。
摩擦プーリ1は、保持部材6を移動可能にする図示しない駆動装置を有していてもよい。この駆動装置により、取付側である内燃機関のシリンダブロックの側面に沿って摩擦プーリ1を往復移動可能にし、図1に示す、摩擦プーリ1の伝達回転輪2が、駆動側接触部p1及び従動側接触部p2においてゴム環5を介して駆動回転輪100及び従動回転輪101に夫々接触して動力を伝達可能にする位置と、伝達回転輪2が駆動回転輪100及び従動回転輪101から離間してゴム環5が駆動回転輪100及び従動回転輪101に接触していない、動力伝達をしない位置とに選択可能にしてもよい。
また、保持部材6は、図1に示す動力を伝達可能な位置において、取付側である内燃機関のシリンダブロックの側面に固定されていてもよい。この場合、摩擦プーリ1は、動力伝達可能な位置と動力伝達しない位置との間を選択移動させることはできず、動力伝達可能な位置に固定される。また、この場合、保持部材6の全て又は一部の構成を省略し、取付側にこの省略した構成を設けるようにしてもよい。
次いで、上記構成を有する摩擦プーリ1の作用について説明する。
図1に示すように、摩擦プーリ1が、駆動回転輪100からの動力を従動回転輪101に伝達可能な位置に位置決めされた状態において、伝達回転輪2は、駆動側接触部p1においてゴム環5を介して駆動回転輪100の外周面に接触し、従動側接触部p2においてゴム環5を介して従動回転輪101の外周面に接触する。これにより、矢印a方向に回転する駆動回転輪100の動力が、ゴム環5を介して伝達回転輪2に伝達され、ゴム環5及び伝達回転輪2は夫々矢印b,c方向に回転する。一方、矢印c方向に回転する伝達回転輪2の動力が、ゴム環5を介して従動回転輪101に伝達され、従動回転輪101が矢印d方向に回転する。
この動力の伝達において、駆動回転輪100から伝達回転輪2に伝達される動力(トルク)が大きい場合、駆動側接触部p1よりもゴム環5の回転方向において下流側においてゴム環5がたわむおそれがある。しかしながら、摩擦プーリ1においては、駆動側テンショナ3が駆動側接触部p1よりもゴム環5の回転方向において下流方向側においてゴム環5に更なる張力を加えている。このため、駆動回転輪100と伝達回転輪2との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみの発生が抑制されている。
また、同様に、上述の動力の伝達において、伝達回転輪2から従動回転輪101に伝達される動力が大きい場合、従動側接触部p2よりもゴム環5の回転方向において下流側においてゴム環5がたわむおそれがある。しかしながら、摩擦プーリ1においては、従動側テンショナ4が従動側接触部p2よりもゴム環5の回転方向において下流方向側においてゴム環5に更なる張力を加えている。このため、伝達回転輪2と従動回転輪101との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみの発生が抑制されている。
このように、摩擦プーリ1においては、駆動回転輪100と伝達回転輪2との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみの発生が抑制されていると共に、伝達回転輪2と従動回転輪101との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみの発生が抑制されている。これにより、伝達回転輪2からゴム環5が脱落してしまうことを抑制することができる。また、ゴム環5のたわみによる駆動側接触部p1や従動側接触部p2でのゴム環5の噛み込みが抑制されている。このように、本発明の第1の実施の形態に係る摩擦プーリ1によれば、高いトルクを伝達可能にすることができる。
次いで、本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリについて図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリ10の概略構成を示すための図である。本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリ10は、上述の本発明の第1の実施の形態に係る摩擦プーリ1に対して、テンショナの構成が異なる。以下、上述の本発明の第1の実施の形態に係る摩擦プーリ1と同一の又は類似する構成に対しては同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図3に示すように、摩擦プーリ10は、1つのテンショナ11を備える点で上記摩擦プーリ1と異なる。テンショナ11は、上述の摩擦プーリ1の駆動側テンショナ3と同様の構成を有しており、付勢回転輪31と、付勢部材32とを有している。ゴム環5は、伝達回転輪2と付勢回転輪31とに巻き掛けられている。
摩擦プーリ10においては、テンショナ11が駆動側接触部p1よりもゴム環5の回転方向において下流方向側においてゴム環5に更なる張力を加えており、駆動側接触部p1及び従動側接触部p2において、ゴム環5が伝達回転輪2の外周面により大きな緊迫力を持って接触している。このため、駆動回転輪100と伝達回転輪2との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみの発生、及び伝達回転輪2と従動回転輪101との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみの発生を抑制することができる。
特に、大きなトルクが伝達される駆動側接触部p1よりもゴム環5の回転方向において下流側において、つまり、駆動側接触部p1と付勢回転輪31との間において、ゴム環5は、テンショナ11によって下流側に引っ張られている。このため、伝達回転輪2と従動回転輪101との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみに対して、大きなトルクが伝達される駆動回転輪100と伝達回転輪2との間の動力の伝達によるゴム環5のたわみの発生をより抑制することができる。これにより、伝達回転輪2からゴム環5が脱落してしまうことを抑制することができる。また、ゴム環5のたわみによる駆動側接触部p1や従動側接触部p2でのゴム環5の噛み込みが抑制されている。このように、本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリ10によれば、高いトルクを伝達可能にすることができる。
次いで、本発明の第3の実施の形態に係る摩擦プーリについて図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態に係る摩擦プーリ12の概略構成を示すための図である。本発明の第3の実施の形態に係る摩擦プーリ12は、上述の本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリ10に対して、テンショナの構成が異なる。以下、上述の本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリ10と同一の又は類似する構成に対しては同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図4に示すように、摩擦プーリ12は、上述の摩擦プーリ10の有するテンショナ11とは異なるテンショナ13を備えている。テンショナ13は、上述の摩擦プーリ10のテンショナ11と同様な付勢回転輪31と、摩擦プーリ10の有するテンショナ11の付勢部材32とは異なる付勢部材46を有している。付勢部材46は、付勢回転輪31の軸35と、摩擦プーリ12を取り付ける取付側102との間に設けられており、付勢部材46は、付勢回転輪31を取付側102側に引っ張っている。取付側102は、例えば、内燃機関のエンジンブロックである。付勢部材46は、付勢回転輪31の軸35と摩擦プーリ12を取り付ける取付側102との間に設けられるものに限らず、付勢回転輪31の軸35と摩擦プーリ12以外の部材との間に設けられていてもよい。
本発明の第3の実施の形態に係る摩擦プーリ12おいても、上述の本発明の第2の実施の形態に係る摩擦プーリ10と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記本発明の実施の形態に係る摩擦プーリ1,10,12に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
1,10,12 摩擦プーリ
2 伝達回転輪
3 駆動側テンショナ
4 従動側テンショナ
5 ゴム環
6 保持部材
11,13 テンショナ
21,33,43 外周面
22,34,44 貫通孔
23,35,45 軸
24 溝
24a,24b 側部
31,41 付勢回転輪
32,42,46 付勢部材
100 駆動回転輪
101 従動回転輪
102 取付側
p1 駆動側接触部
p2 従動側接触部
x2,x3,x4 軸線

Claims (4)

  1. 外周において接触して動力を伝達する摩擦プーリであって、
    軸線について回転可能な回転輪である伝達回転輪と、
    少なくとも1つのテンショナと、
    ゴム製の環状のゴム環とを備え、
    前記テンショナは、軸線について回転可能な回転輪である付勢回転輪と、該付勢回転輪を前記伝達回転輪から離間する方向に付勢する付勢部材とを有しており、
    前記付勢回転輪は、前記伝達回転輪から離間する方向及び前記伝達回転輪に近接する方向に移動可能になっており、
    前記ゴム環は、前記伝達回転輪と前記付勢回転輪とに巻き掛けられていることを特徴とする摩擦プーリ。
  2. 第1のテンショナと第2のテンショナの2つの前記テンショナを備え、
    前記第1のテンショナの付勢回転輪と前記第2のテンショナの付勢回転輪との間に前記伝達回転輪が配設されていることを特徴とする請求項1記載の摩擦プーリ。
  3. 前記付勢部材は、前記巻き掛けられたゴム環の内側から前記付勢回転輪を付勢する、又は前記巻き掛けられたゴム環の外側から前記付勢回転輪を付勢することを特徴とする請求項1又は2記載の摩擦プーリ。
  4. 前記伝達回転輪は、外周に形成された環状の溝を備え、該溝に前記ゴム環が巻き掛けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の摩擦プーリ。
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