JP2016061048A - 天井吊材用の取付機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】トラスや張弦梁などの構造物の縦連結材に当該縦連結材の強度を損なうことなく取り付けることができる天井吊材の取付機構を提供する。
【解決手段】
既存構造物を構成する上側横架材104及び下側横架材102の間に並設した一連の縦連結材106に対して、横材である天井吊材120を後付けで取り付けるための取付機構である。この取付機構は、上記縦連結材を両側から挟み付ける挟持手段Cと、この挟持手段と連続して上記天井吊材を支える支持手段Cとを有し、挟持手段の挟み付けによる、挟持手段と縦連結材との静止摩擦力で、縦連結材に対して係止するように構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラスや張弦梁構造へ適用可能な天井吊材用の取付機構に関する。
従来、トラスに対して天井吊材を取り付けるときには、例えばトラスの下弦材に孔を設けて、この孔に掛け留めした係止金具を介して天井吊材を吊り下げたり(特許文献1の段落0017及び図9参照)、或いは上記下弦材に天井吊材を溶接したりしていた。
なお、ここでいう“天井吊材”は、トラスなどに取り付けられるほぼ水平な部材であって、そこから吊具を垂下して、その吊具の下端に天井構成部材を連結することができるように構成したものである。
特開平11−148197 特開平11−117448 特開平10−317571
特許文献1のように、従来技術によると、既存鉄骨部材に天井吊材を取り付ける場合、既存鉄骨に溶接を行ったり、ボルト孔を設けてボルトで接続することが一般的である。しかしながら、既に応力を有する部材に対して、加熱して溶接を行うことや、断面を欠損させてボルト孔を設けることは、構造安全上および作業安全上望ましくない。その理由は、加熱部や断面欠損部などが起点となり、既存部材が過度に変形するおそれがあること、及び、局所的に過大な応力が生ずるおそれがあることによる。
特許文献1に対してトラスの下弦材(或いは下弦材に対応する梁)の下側に、各種連結手段を介して、天井吊材を取り付けた構造物も知られている。上記連結手段として、特許文献2は、下弦材の側面から上面に亘って係止するクリップ板材を(段落0010〜0012及び図2参照)、また特許文献3は、鉄骨梁の下フランジと天井吊材である型鋼材の上フランジとを、上下方向両側から圧接して連結するガータークリップを、それぞれ開示している。
しかしながら、これらの連結手段を、構造物の、特に既存の構造物の下弦材や張弦梁に適用するときには、やはり形状や強度的な観点から問題を生ずる可能性がある。
またトラスの下弦材や張弦梁の引っ張り材は必ずしも水平とはならないので、各取付場所の勾配に応じて天井吊具(例えば、天井用吊り金具)を設計するとすれば、取付作業が面倒となる。
本発明の第1の目的は、トラスや張弦梁などの構造物の縦連結材に当該縦連結材の強度を損なうことなく取り付けることができる天井吊材の取付機構を提供することである。
本発明の第2の目的は、既存の上記構造物の設計強度を損なうことなく、当該構造物の縦連結材に対して後付けで取り付けることができる天井吊材の取付機構を提供することである。
本発明の第3の目的は、トラスや張弦梁などの構造物の縦連結材に対して効率的に取り付けることができる天井吊材の取付機構を提供することである。
第1の手段は、
構造物を構成する上側横架材及び下側横架材の間に並設した一連の縦連結材に対して、横材である天井吊材を後付けで取り付けるための取付機構であり、
上記縦連結材を両側から挟み付ける挟持手段と、この挟持手段と連続して上記天井吊材を支える支持手段とを有し、
挟持手段の挟み付けによる、挟持手段と縦連結材との静止摩擦力で、縦連結材に対して係止するように構成している。
本手段は、図1に示す上側横架材104と下側横架材102と縦連結材106とからなる新設又は既存の構造物に対して、その縦連結材106に後付けで適用できる天井吊材の取付機構2を提案している。取付機構は、上記縦連結材106を図2に示す挟持手段Cで挟持することによる摩擦抵抗で天井の荷重を支えるように構成している。
既存の構造物の場合には、当該構造物の構成部材に対して切削や溶接を行う必要がないので、既存構造物の設計強度に影響しない。従って既存構造物の設計の強度計算などをやり直す必要がないので、簡易に設置できる。また縦連結材を挟持(或いは抱持)する構成なので、掘削や溶接を行う場合と比較して取付工程が簡易である。さらに取付機構が簡単であり、また、図2に示すように下弦材に勾配がある新設又は既存の構造物において、その下弦材の下部に天井仕上げを設ける場合にも、取付機構を好適に実施できる。
上述の構造物として、例えばトラスや張弦梁などを挙げているが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
「縦連結材」は、垂直である必要はなく傾斜していてもよい。
「挟持手段と縦連結材との静止摩擦力で、縦連結材に対して係止する」とは、挟持手段と縦連結部材との摩擦面同士に接着剤を適用し、摩擦力及び接着剤の接着力で係止することを含む。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記挟持手段は、
縦方向から見て、縦連結材が有するウェブ部へT字状に連結するフランジ部に対して、ウェブ部と反対側から当接する1枚の第1挟持板と、
ウェブ部の側から当接する一対の第2挟持板とを含み、
第1挟持板の両側部、及び、一対の第2挟持板の反対側の側部は、上方から見て、上記フランジ部の両端部よりも側外方へ突出しており、第1挟持板の各側部と一対の第2挟持板の対応する側部とを締結具で締結し、この締結具の締結力によりフランジ部を第1挟持板と第2挟持板とを挟持するように設けている。
本手段では、例えば図2に示す如く、挟持手段Cを、第1挟持板4と、一対の第2挟持板9と、締結具16とで構成している。第1挟持板4との間で、フランジ部110の両側を挟持する一対の第2挟持板9を設けたから、ウェブ部108に対してT字状に連結したフランジ部110に対して適用し易い。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
一枚の第1挟持板の両側部と第2挟持板の対応する側部との間にウェブ部と略同様の厚みの挟み込みプレートを介挿させた。
本手段では、図3に示すように、第1挟持板4の両側部と第2挟持板9の対応する側部との間に挟み込みプレート12を介挿することを提案している。これにより、第1挟持板4及び第2挟持板9の側部をしっかりと挟持することができる。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
挟み込みプレートの側外方の端部の厚みを側内方の端部の厚みより大とし、第1挟持板又は第2挟持板が弯曲してフランジ部へ圧接するように形成している。
本手段では、図10に示すように挟み込みプレート12の側外方(Y方向外方)の端部の厚みを側内方の端部の厚みより大としている。これにより締結具16で締め付けを行ったときに挟持板がフランジ部110へ圧接されるようにしている。「挟み込みプレートの側外方の端部の厚みを側内方の端部の厚みより大と」するとは、挟み込みプレートの表面に幅調整板材14を付設して幅を大きくすることを含む。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
上記支持手段として、第1挟持板の上端部及び第2挟持板の上端部の一方又は双方から、当該上端部に連設した剛性を有する支持板を水平方向へ突出している。
図2に示す例では、第1挟持板4の上端部及び第2挟持板9の上端部双方から第1支持板5及び第2支持板10を水平方向反対側へ突出している。これら支持板の上に天井吊材を安定して取り付けることができる。
第6の手段は、第2の手段から第5の手段のいずれかを有し、かつ
フランジ部の一方の表面に当接した剛性垂直板と、これらフランジ部及び剛性垂直板を両側から挟む固定具とを具備する補強手段を設け、
上記剛性垂直板の上端を第1支持板又は第2支持板の下端に突き当てた。
本手段は、図13及び図14に示すように、フランジ部110とフランジ部の一方の表面に当接した剛性垂直板20とを、正面側又は背面側から取り付けた外側から固定具22で挟むことを提案している。これにより、フランジ部110と剛性垂直板20との摩擦抵抗により支持力を効果的に補強することができる。
第1の手段に係る発明によれば、挟持手段Cの挟み付けによる、挟持手段Cと縦連結材106との静止摩擦力で係止するように形成したから、新設又は既存の構造物の縦連結材を穿設又は溶接することなく、天井吊材120を取り付けることができる。従って縦連結材の強度を損なうことがなく、かつ取付作業も簡単である。
第2の手段に係る発明によれば、一枚の第1挟持板4と一対の第2挟持板9とを縦連結材106のフランジ部110の両側から当接するとともに、第1挟持手段の両側部と第2挟持板の対応する側部とを締結具16で締結したから、ウェブ部が邪魔になることなくフランジ部110を挟持することができ、締結具16の締結力により強固に挟持することができる。
第3の手段に係る発明によれば、一枚の第1挟持板4の両側部と第2挟持板9の対応する側部との間に、フランジ部と略同幅の挟み込みプレート12を介挿させたから、第2挟持板を確実にフランジ部に圧接させることができる。
第4の手段に係る発明によれば、挟み込みプレートの側外方の端部の厚みを側内方の端部の厚みより大とし、第1挟持板又は第2挟持板が弯曲してフランジ部へ圧接するように形成したから、第1挟持板及び第2挟持板の挟持力を高めることができる。
第5の手段に係る発明によれば、第1挟持板4の上端部及び第2挟持板9の上端部の一方又は双方に剛性を有する支持板を連設したから、取付機構全体の強度を高めることができる。
第6の手段に係る発明によれば、第1支持板5又は第2支持板10の下端を支える補強手段Rを設けたから、さらに支持力を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る天井吊材の取付機構を適用したトラスの正面図である。 図1に示す構造のうちIIの部分に適用された取付機構の正面図である。 図2の取付機構の側面図である。 図2の取付機構の底面図である。 図2の取付機構の斜視図である。 図2の取付機構の分解斜視図である。 図2の取付機構に天井吊材を載置した状態を斜めから俯瞰した図である。 第1実施形態の変形例の底面図である。 第1実施形態の他の変形例の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る天井吊材の取付機構の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る天井吊材の取付機構の平面図である。 図11の取付機構の分解斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る天井吊材の取付機構の正面図である。 図10の取付機構の平面図である。
図1から図9は、本発明の第1実施形態に係る天井吊材用の取付機構を、既存構造物100に組み込んだ構成を示している。説明の都合上から、まず既存構造物に関して述べる。
既存構造物100は、好適な一実施例として、下側横架材102と上側横架材104とをX方向に並設した一連の縦連結材106で連結したものとしており、より具体的にはトラスや張弦材とすることができる。本実施形態ではトラス100Aを例にとって説明する。本実施形態の縦連結材106は、ウェブ部108に対してフランジ部110をT字形に付設してなる。図示例では、横断面L字形の鋼材をT字形に連結して構成しているが、その構造は適宜変更することができる。好適な本実施形態では、既存構造物に適用する場合を説明しているが、新設構造物に対しても、当該構造物を構築する工程の終盤において同様に本発明の取付機構を適用することができる。
天井吊材の取付機構2は、本実施形態において、垂直な第1挟持板4を有する第1部材3と、垂直な第2挟持板9を有する一対の第2部材8と、挟み込みプレート12と、締結具16とを具備する。これら各部材は、例えば鋼材で形成することができる。
上記第1挟持板4は、フランジ部110に対しウェブ部108とは反対側の一面に当接しており、各第2挟持板9は、フランジ部110の他面にウェブ部108の両側に位置させて当接している。第1挟持板4の両側の側部(第1側部という)4aと、一対の第2挟持板9の反対側の側部(第2側部という)9aとは、図4に示す通り、フランジ部110の端部eよりフランジ部110の巾方向Y外方へ突出している。本実施形態では、第1側部4aと第2側部9aとの間に挟み込みプレート12を挿入する。そして第1側部4aと第2側部9aと挟み込みプレート12とに第1貫通孔h1を穿設している。締結具16は、それら第1貫通孔h1を挿通するボルト16a及びナット16bからなる。
第1挟持板4と一対の第2挟持板9と挟み込みプレート12と締結具16とは、挟持手段Cを構成し、締結具16の締付けによる摩擦力でフランジ部110を強固に挟持できるように形成している。なお、第1挟持板4とフランジ部110との間、或いは、第2挟持板9とフランジ部110との間に接着剤を用いて、摩擦力及び接着力で荷重を支えるようにすることもできる。これによって天井吊材の支持力をより高めることができる。
第1部材3は、第1挟持板4の上端に付設した水平な第1支持板5を、また第2部材8は、第2挟持板9の上側に付設した水平な第2支持板10をそれぞれ有する。各挟持板及び支持板は、一枚の板材を屈折加工することで、一体に形成するとよい。第1支持板5と第2支持板10とは、ほぼ同一の高さで、各挟持板の上端から反対側へ延びている。第1支持板5及び第2支持板10の上面はほぼ面一であることが望ましい。これら第1支持板5及び第2支持板10で天井の吊材を支持するための支持手段Sを形成している。
第1支持板5の両側部と、一対の第2支持板10の反対側の側部とには、天井吊材120を固定するための第2貫通孔h2を穿設することが望ましい。
本発明の取付機構を既存の構造物に取り付けるときには、予め取付箇所を清浄し、サビなどを除去しておくことが望ましい。また本発明の取付機構の挟持板と既存の構造物の取付箇所との間には、必要により不陸調整材を用いてもよい。不陸調整材は、たとえばパテ状エポシキ樹脂や無収縮モルタルを用いてもよい。既存の構造物への本発明の取付機構の取付が完了したら、図示例のように天井吊材120を上記支持板の上に載置し、第2貫通孔h2を利用して支持板に固定すればよい。図示例と異なり、支持板の下側に天井吊材を設置してボルトなどの締結手段で締結してもよい。なお、図1中の一点鎖線は、天井仕上げ面Tを示す。
上記構成によれば、第1挟持板4と一対の第2挟持板9とで縦連結材106を挟持するので、断面T字形の如き断面形状を有する縦連結材106を抱持するように挟み込むことができる。そして挟持によって縦連結材106に取り付けられ、縦連結材に孔を穿設したり、溶接する必要がないので、既存の構造物の強度を劣化させることがない。こうした構成により、既存の構造物に適用する場合に、当該構造物の部材を損傷させることなく、構造上の安全性や作業安全性を確保し、同時に既存鉄骨トラスなどに天井吊材を設置できるという利点がある。
本発明の他の利点は、トラスや張弦梁の縦連結材(床構造の束材に相当する部分)に対して取り付けることができることである。仮にトラスの下弦材や張弦梁の引張材(本願にいう下側横架材)に取り付ける場合には、これら下弦材や引張材は各束材相当部分を境として別々の勾配を有する。従って下弦材や引張材の異なる勾配部分から同じ高さの天井仕上げ面まで天井吊り下げ具を吊り下げるとすれば、各部分毎に異なる長さの天井吊り金具を用意しなければならない。本発明の場合にはそうした手数は必要がない。
図8は、本実施形態の変形例を示したものである。この変形例では、縦連結材106を横断面H形状としている。この場合には、縦連結材106の一方のフランジ部110とウェブ部108とでなるT字形断面部分に本発明の取付機構2を適用すればよい。
図9は、本実施形態の他の変形例を示したものである。本例では、本願の天井吊材12の取付機構2を、張弦梁100Bが有する圧縮材(縦連結材106)に適用したものである。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構造に関しては解説を省略する。
図10は、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態では、挟み込みプレート12の外端寄りの表面部分に幅調整板材14を設けている。こうすることで、第1挟持板4及び第2挟持板9のうち幅調整板材14を設けた側の挟持板が屈曲して、フランジ部110に対してより強く圧接するようにすることができる。この挟持板の屈曲を容易とするために、当該挟持板の上端には、図示例のように支持板を設けることを省略するとよい。或いは、図10に想像線で描くように屈曲を妨げない範囲で小さな支持板を設けてもよい。
幅調整板材14は、1〜2mm程度の比較的薄いもので足りる。
図11及び図12は、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態では、第1実施形態の挟み込みプレートを省略する代わりに、挟持板として屈曲段部付きの挟持板を用いた態様を示している。図示例では、第2挟持板9の幅方向中間部に屈曲段部9cを設けている。そして一対の第2挟持板9の第2側部9aを、図11に示す如く第1挟持板4の第1側部4aに締結具16を用いて直接に締結したときに、一対の第2挟持板9の近い方の側部(内方側部という)9cがフランジ部110の表面に圧接されるように形成する。そのためには上記屈曲段部9cにおける段差を、フランジ部110の厚さよりやや小さく設定すればよい。
本実施形態の態様では、加工の手間から、第2挟持板9の上端に第2支持板を設けることを省略している。もっとも図11に想像線で示すように比較的小さな支持板を設けてもよい。図示例では、第2挟持板に屈曲段部を設ける場合について説明したが、第1挟持板4の両側にそれぞれ屈曲段部を形成してもよい。
図13及び図14は、本発明の第3実施形態を示している。本実施形態では、上記第1支持板5又は第2支持板10の下端を支える補強手段Rを設けている。補強手段Rは、フランジ部110の一方の表面に当接する剛性垂直板20を、フランジ部110の巾方向Yに取り付けられ、これらフランジ部110及び剛性垂直板20を両側から挟むようにした固定具22とで形成している。固定具22には、従来公知のネジ式クランプなどを用いることができる。剛性垂直板20は、第1支持板5又は第2支持板10の下端に突き当てる。そうすることで、剛性垂直板20とフランジ部110との摩擦抵抗により、天井吊材120を支持する力を向上させている。
上述の各実施形態及び実施例は、本発明の好適な実施の例を示すものに過ぎない。本発明の技術的範囲には、当該発明の技術的意義に反しない他の実施形態も含まれると解釈すべきである。
2…天井吊材の取付機構 3…第1部材 4…第1挟持板 4a…第1側部
5…第1支持板 8…第2部材 9…第2挟持板 9a…第2側部
9b…内方側部 9c…屈曲段部
10…第2支持板
12…挟み込みプレート 14…幅調整板材 16…締結具
16a…ボルト 16b…ナット
20…剛性垂直板 22…固定具
100…既存構造物 100A…トラス 100B…張弦梁
102…下側横架材 104…上側横架材 106…縦連結材
106…縦連結材 108…ウェブ部 110…フランジ部
120…天井吊材
C…挟持手段 e…端部 h1…第1貫通孔 h2…第2貫通孔
R…補強手段 S…支持手段 T…天井仕上げ面

Claims (6)

  1. 構造物を構成する上側横架材及び下側横架材の間に並設した一連の縦連結材に対して、横材である天井吊材を後付けで取り付けるための取付機構であり、
    上記縦連結材を両側から挟み付ける挟持手段と、この挟持手段と連続して上記天井吊材を支える支持手段とを有し、
    挟持手段の挟み付けによる、挟持手段と縦連結材との静止摩擦力で、縦連結材に対して係止するように構成したことを特徴とする、天井吊材用の取付機構。
  2. 上記挟持手段は、
    縦方向から見て、縦連結材が有するウェブ部へT字状に連結するフランジ部に対して、ウェブ部と反対側から当接する1枚の第1挟持板と、
    ウェブ部の側から当接する一対の第2挟持板とを含み、
    第1挟持板の両側部、及び、一対の第2挟持板の反対側の側部は、上方から見て、上記フランジ部の両端部よりも側外方へ突出しており、第1挟持板の各側部と一対の第2挟持板の対応する側部とを締結具で締結し、この締結具の締結力によりフランジ部を第1挟持板と第2挟持板とを挟持するように設けたことを特徴とする、請求項1記載の天井吊材用の取付機構。
  3. 一枚の第1挟持板の両側部と第2挟持板の対応する側部との間にウェブ部と略同様の厚みの挟み込みプレートを介挿させたことを特徴とする、請求項2記載の天井吊材用の取付機構。
  4. 挟み込みプレートの側外方の端部の厚みを側内方の端部の厚みより大とし、第1挟持板又は第2挟持板が弯曲してフランジ部へ圧接するように形成したことを特徴とする、請求項3記載の天井吊材用の取付機構。
  5. 上記支持手段として、第1挟持板の上端部及び第2挟持板の上端部の一方又は双方から、当該上端部に連設した剛性を有する支持板を水平方向へ突出したことを特徴とする、請求項2から請求項4のいずれかに記載の天井吊材用の取付機構。
  6. フランジ部の一方の表面に当接した剛性垂直板と、これらフランジ部及び剛性垂直板を両側から挟む固定具とを具備する補強手段を設け、
    上記剛性垂直板の上端を第1支持板又は第2支持板の下端に突き当てたことを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載の天井吊材用の取付機構。
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