JP2016059297A - 米飯盛付装置の搬送ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】間歇搬送の際に、容器が所定の盛付位置から慣性移動によってずれてしまうことを抑制し、米飯の盛付位置に偏りが生じたり米飯がこぼれたりすることがなく、体裁のよい盛付状態とする米飯盛付装置の搬送ユニット。
【解決手段】動力手段によって、搬送ベルトCCを所定の搬送方向CDへ所定の間歇距離ずつ間歇移動させて、搬送ベルトCCの上部又は上方へアタッチメントC11ごとに配置された容器C0それぞれを、各アタッチメントC11のプレート面に当接させて所定の盛付位置と、その後の取出位置と、へ順に間歇搬送する。所定の盛付位置に間歇搬送された容器に対し、当該容器がアタッチメントC11のプレート面から離れようとする慣性力に抗して付勢する付勢手段を有する米飯盛付装置の搬送ユニット。
【選択図】図2A

Description

各容器に米飯を所定量ずつ盛り付ける米飯盛付装置において、弁当箱等の複数の容器を順に搬送する搬送ユニットに関する。
従来、食品容器を搬送し、飯を盛付ける装置として、複数の容器を連続的に移送可能なシャトルコンベヤと、該コンベヤから容器の供給を受け当該容器を搬送する容器搬送手段とを設け、上記コンベヤの終端可動部の後退により該可動部上の容器を上記容器搬送手段に供給可能に構成したものが開示される(特許文献1参照)。これは、食品等の容器の大きさ等の種類の変更に対応し得て、多量の容器を迅速に供給し得る食品等の容器自動供給装置を実現することを課題としたものであって、複数の容器を連続的に移送可能なシャトルコンベヤと、該コンベヤから容器の供給を受け当該容器を搬送する容器搬送手段とを設け、上記コンベヤの終端可動部の後退により該可動部上の容器を上記容器搬送手段に供給可能に構成し、該容器搬送手段は終端可動部から供給される容器を載置する底板等を有し、容器の幅方向位置を規制する一対のガイドレールと、底板等に載置された容器を搬送方向に搬送し得る搬送コンベヤとにより構成し、該搬送コンベヤには、上記底板等に載置された容器背面に係合して当該容器を搬送方向に搬送する仕切片を上記搬送方
向に沿って一定間隔毎に設けている。
特開2002−240921号公報
しかしながら上記従来の搬送ユニットは、容器をアタッチメントで押し出して間歇搬送するため、間歇搬送の際に、容器がアタッチメントの停止位置よりも下流側へ慣性移動して、盛付位置からずれてしまうことがあった。米飯の投下位置は固定されているため、盛付位置からずれた状態のまま米飯投下されると、米飯の盛付位置に偏りが生じたり米飯がこぼれたりして、盛付の体裁が悪化してしまう。
そこで本発明では、間歇搬送の際に、容器が所定の盛付位置からずれてしまうことを抑制し、盛付位置からずれた状態のまま米飯投下されることを防止して、米飯の盛付位置に偏りが生じたり米飯がこぼれたりすることがなく、体裁のよい盛付状態とすることのできる搬送ユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では以下の各手段を講じている。なお、以下の括弧書き内の記号または数字は、理解のために後述の実施例における参考符号を示すものであるが、これらの参考符号で示された構造に限定する趣旨ではない。
・本発明の搬送ユニットは、所定の盛付位置の容器内へ米飯を投下して盛付ける米飯盛付装置の下部に配置され、複数の容器を前記所定の盛付位置へ順に間歇搬送する搬送ユニット(C)であって、
搬送方向に沿って配置した搬送ベルト(CC)と、搬送ベルトに沿って等間隔に設けられたアタッチメント(C11)と、搬送ベルト(CC)を駆動させる動力手段と、これら各機構を枠持する搬送フレーム(CF)と、を備えて構成され、
前記動力手段によって、搬送ベルト(CC)を所定の搬送方向(CD)へ所定の間歇距離ずつ間歇移動させて、
搬送ベルト(CC)の上部又は上方へアタッチメント(C11)ごとに配置された容器それぞれを、各アタッチメントのプレート面に当接させて間歇搬送し、一個または複数個ずつの容器を、前記所定の盛付位置(31P)と、その後の取出位置(34P)と、へ順に間歇搬送するものであり、
前記所定の盛付位置に間歇搬送された容器に対し、当該容器がアタッチメント(C11)のプレート面から離れようとする慣性力に抗して付勢する付勢手段を有し、
この付勢手段によって、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限することを特徴とする。
ここで本発明における“アタッチメント(C11)のプレート面”(又は“プレート面”)とは、アタッチメント(C11)のうち容器に接触して搬送する押し出し面のことである。具体的には例えば図2A〜図2Cに示すように、立設されたアタッチメント(C11)のうち、搬送方向下流側を向いたプレート側面(図示左面)が容器の搬送方向上流側側面を押し出して所定の搬送位置に間歇搬送する。後述の実施例では、この搬送方向下流側を向いたプレート側面(図示左面)が“アタッチメント(C11)のプレート面”となる。
容器はアタッチメント(C11)のプレート面に押し出されて所定の搬送位置に間歇搬送された際に、アタッチメント(C11)のプレート面から離れようとする慣性力を受けるところ、上記構成によれば、“容器が受ける前記慣性力と対抗する方向”の付勢力が、付勢手段によって容器に付与される。これによって容器が盛付位置へ搬送された際に受ける慣性力でアタッチメントのプレート面から離れようとしても、盛付位置のアタッチメントのプレート面に沿った所定の盛付位置へ移動規制することができる。
なお、“盛付位置のアタッチメントのプレート面に沿った所定の盛付位置”とは、盛付位置のアタッチメントのプレート面に容器が当接した位置、又は、プレート面近傍であってプレート面に沿うとみなせる程度の所定以下の離間距離だけ離れた位置、のいずれかをいう。プレート面から離れた場合であっても、プレート面に沿うとみなせる程度の所定以下の離間距離だけ離れた位置である場合は、盛付位置のずれによる影響を与えないほぼ均等な離間状態とみなせるため、適正な盛付位置に含むことができるものとする。
・前記搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器の側部又は底部の少なくともいずれかに当接する当接部を有し、この当接部が、容器への当接位置から容器を搬送方向上流側へ付勢することで、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限することが好ましい。
上記構成によれば、当接部が容器に当接して、当接による物理的な付勢力によって容器の慣性移動を直接的に制限することができる。これにより、容器が慣性力を受けて慣性移動しようとする状態、あるいは慣性移動後の状態、のいずれかで確実に付勢力を及ぼすことができる。
・あるいは、前記搬送ユニットは、形状又は大きさの異なる複数種の容器を間歇搬送する搬送ユニット(C)であって、この搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器の側部又は搬送方向下流側の下方角部の少なくともいずれかに、斜め上方を向いて当接する当接部を有し、この当接部が、容器への当接位置から、容器の側部又は搬送方向下流側の下方角部を斜め上方へ付勢することで、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限することが好ましい。
ここで、容器の“搬送方向下流側の下方角部”又は“下流側の下方角部”とは、容器の搬送方向下流側を向いた側面すなわち下流側面と、容器底面と、の二面の境界部及びその周囲近傍部のことをいう。例えば図2Aの中央の容器(C0)は容器の図示右下の角部分が当接部(351)と斜めに接している。また例えば図3Aの左右中央列の容器(C0)は容器の図示右側辺の角部付近が当接部(351)と斜めに接している。例えば、これらの斜めに接している部分が“搬送方向下流側の下方角部”又は“下流側の下方角部”となる。なお、角部は必ずしも角状に尖って形成されるものに限られず、曲面で構成されるもの、または面取りされた面で構成されるもの、のいずれも含む。また必ずしも2側面と1底面からなる三面の境界中心を含むものに限られず、斜めに当接して付勢力を付与することで容器の慣性移動を制限し得る範囲までの近傍部も含む。
上記構成によれば、形状又は大きさの異なるいずれの容器であっても、当接部が容器に斜め上方を向いて当接し、当接による物理的な斜め上方への付勢力によって容器の慣性移動を直接的に制限することができる。これにより、容器の形状又は大きさによって付勢力を付与する当接位置が異なることとなる場合でも、斜め方向への付勢力によって、確実に付勢力を及ぼすことができる。すなわち、容器の種類が異なる場合の付勢力の付与の仕方に柔軟性が生じ、必ずしも容器に応じた付勢方向の調整作業を講じる必要がなくなる。
・前記いずれかの搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段の当接部は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器が、盛付後に所定の盛付位置よりも下流側へ間歇搬送された際に、前記当接位置よりも容器から離れる方向へ退避した退避位置へと退避移動し、かつ、この退避移動の後に再び前記当接位置へ復帰移動することが好ましい。
上記構成によれば、容器が盛付位置から取り出し位置へ搬送移動する際に、付勢手段による慣性移動制限の状態を一時的に解除することとなり、取り出し位置への搬送異常(容器が取り出し位置へ搬送されない、などの搬送エラー)を防止することができる。また退避後に復帰することで、連続的に搬送される次の容器セットへの付勢力の付与を確実に行うことができる。
・前記いずれかの搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、解放状態で重力落下するウエイト部を有し、このウエイト部が落下する際の重力加速度によって、盛付位置の容器を付勢することが好ましい。
上記構成によれば、付勢手段の動力を必要とせず、重力加速度を利用した確実な付勢力を確保することができる。
・前記いずれかの搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、容器の間歇搬送又はその際の慣性移動に伴って弾性変形し得る弾性部を有し、この弾性部が弾性変形する際の弾性反力によって、盛付位置の容器を付勢することが好ましい。
上記構成によれば、弾性部の弾性変形時の弾性反力を利用した確実な付勢力を確保することができる。
本発明の搬送ユニットは、盛付位置からずれた状態のまま米飯投下されることを防止して、米飯の盛付位置に偏りが生じたり米飯がこぼれたりすることがなく、体裁のよい盛付状態とすることができる。
本発明の実施例1の搬送ユニットを含む搬送装置の正面図。 容器が所定の盛付位置に搬送された状態を示す、実施例1の搬送ユニットの部分拡大正面図。 容器が所定の盛付位置から持ち上げられた状態を示す、実施例1の搬送ユニットの部分拡大正面図。 容器が所定の盛付位置から取り出し位置へ搬送される途中の状態を示す、実施例1の搬送ユニットの部分拡大正面図。 図2Aのα−α線平面断面図。 実施例1の付勢手段の取り付け状態例を示す平面視部分拡大図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す正面図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す左側面図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す右側面図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す底面図。 本発明の実施例2の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例3の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例4の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例5の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例6の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例7の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例8の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例9の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例10の搬送ユニットの部分拡大正面図。
以下、本発明を実施するする形態につき、実施例として示す各図とともに説明する。
本発明の搬送装置においては、幅方向に並べられた2個の容器(C0)からなる容器(C0)セットを、前搬送位置(30P)から所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送し、続けてその後の取出位置(34P)へ間歇搬送する(図1参照)。ユニット内に複数の空の容器(C0)を連続供給することで、決まった数の容器セットを順に盛付位置及びその後の取り出し位置へ順に間歇搬送することとなる。また搬送ユニット(C)は固定フレーム(11F)に連結されており、貯留ユニット(1)と共に設置場所へ実質的に固定される。このため設置後の搬送ユニットにおいて盛付位置(31P)は定位置に保持されている。
(搬送ユニット(C))
搬送ユニット(C)は、複数の容器(C0)を、所定の平面視一方向である搬送方向(CD)へ順に間歇搬送するものであり、複数の容器を一セットずつ盛付位置へ連続的に間歇搬送する、いわゆる間歇搬送機構の役割を果たす。具体的には、搬送方向に沿って配置した搬送ベルト(CC)と、搬送ベルトに沿って等間隔に設けられたアタッチメント(C11)と、搬送ベルト(CC)を駆動させる伝達ベルト(TC)及びコンベアモーター(CM)と、コンベアモーター(CM)の間歇駆動を制御する制御ボックス(CB)と、これら各機構を枠持する搬送フレーム(CF)と、から構成される。コンベアを駆動させたとき、アタッチメント(C11)の各プレート面は容器(C0)に当接して容器を押し出して間歇搬送する。実施例ではアタッチメント(C11)が搬送ベルト(CC)の幅方向へ2つずつ並ぶようにして設けられ、容器2個からなる容器セットを各セットずつ、間歇的に押し出して間歇搬送する。
本発明の搬送ユニットは、アタッチメント(C11)のプレート面が前搬送位置(30P)、盛付位置(31P)、その後の取り出し位置(34P)へと順に移動することで、レール(CF1)上の容器を間歇搬送する。このうち盛付位置(31P)に搬送した際には、搬送後に盛付位置下部に構成した昇降手段(3)によって容器を供給ユニット側へ持ち上げ、供給口近傍から米飯を供給したのちに昇降手段(3)によって容器を下降させ、盛付後の容器を元のレール上へ戻す。
昇降手段(3)は、盛付位置の容器の片側2隅下部に配置された複数本の突き上げ部(310P)を有する押上げ板(31)と、押上げ板(31)の下部に固定されて上下動する上下アーム(32)と、上下アーム(32)を上下へスライド移動させるスライドブッシュを内蔵した支持枠(32F)と、上下アーム(32)の先に可動接続されたクランクアーム(34)と、搬送ユニット(C)の背部にてクランクアーム(34)を回転駆動させる駆動モータ(34)と、から構成される。
このうち押上げ板(31)は、突き上げ部(310P)を二つずつ上方突出配置した昇降板(310)と、昇降板(310)の下部に固定された脚部(311)と、複数の昇降板(310)を幅方向に共支持する昇降アングルと、からなる(図2B参照)。
(支持枠(22))
本発明においては、供給ユニット(2)が支持枠(22)に支持され、支持枠(22)が可変手段によって平面移動制御されることで、貯留ユニット(1)から独立して平面方向へ移動可能となっている。支持枠(22)は、供給ホッパー(21)に固定されると共に固定フレーム(11F)に対して平面方向へスライド移動可能に取り付けられる。これにより、固定フレーム(11F)への取り付け位置から供給ホッパー(21)を支持すると共に、取り付け位置の平面方向へのスライド移動に従って、供給ホッパーの支持位置を取り付け位置の平面方向へスライド移動させる。
(供給ユニット(2))
供給ユニット(2)は、支持枠(22)に支持されることで貯留ユニット(1)の放出口(120)の下方に配置されたユニットからなる。貯留ユニット(1)と供給ユニット(2)とが上下に順に離間配置されることで、米飯を供給口から供給する供給機構が構成される。供給ユニット(2)は、貯留ユニット(1)から放出された米飯を上部の受け口(210)から受けると共に供給ホッパー(21)内に下方間歇搬送すると共に、米飯を第二所定量ずつ計量分離して、所定の供給口から第二所定量の米飯を投下供給する。投下供給は、盛付位置(31P)に各容器(C0)セットが間歇搬送されたタイミングごとに行われる。
供給ユニット(2)は具体的には、
貯留ユニット(1)の下方に離間配置されると共に縦方向に連通した供給路(23)を有する供給ホッパー(21)と、
前記供給ホッパー(21)の供給路(23)の路内又は先側下方に上下セットで配置された開閉式の上下シャッター(24)と、
供給ホッパー(21)の背部の可動ユニット(5)内に配置されて上下シャッターそれぞれを開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)と、
前記供給ホッパー(21)及び上下シャッター(24)を共支持すると共に前記シャッター駆動機構の少なくとも一部を囲う可動ケーシング(5F)と、を有して構成される。
そして2個の容器からなる容器(C0)セットの間歇搬送に合わせて上下シャッター(24)の各シャッター(241,242)がそれぞれ開閉動作することで、第一所定量よりも少ない第二所定量の米飯が供給口(230)下方の供給位置へ間歇的に投下供給される。
供給ホッパー(21)は貯留ユニット(1)から放出された米飯を受け入れる上端の受け口(210)と、受け口から縦連通して受け入れた米飯を路内間歇搬送する供給路(23)と、供給路(23)の下端にて供給路(23)内の米飯を所定の第二供給量ずつ供給する下端の供給口(230)とを有して一体的に構成される。
実施例では供給路(23)は容器(C0)の幅2個分の路内幅を有した矩形断面路からなり、その幅方向中央に仕切り板(23P)が固定される。供給路(23)内を、容器2個分の平面充填形状の米飯が通過し、供給路(23)下部の供給口(230)から容器2個分の米飯が同時に投下供給される。供給口(230)の下部には、搬送ユニット(C)によって幅方向に2個並べられた容器(C0)セットが盛付位置(31P)に連続的に間歇搬送される。
また供給ホッパー(21)の両側部には矩形の支持枠(22)が張り出して固設され、この支持枠(22)が2本の支持アーム(22A)に支持されることで、所定の高さかつ所定の平面位置に配置される。
(実施例1)
そして図1〜図3に示す実施例1の搬送ユニットは、複数の容器を幅方向へ2列ずつ分配し、動力手段によって搬送ベルトを間歇移動させることで、幅方向に並べた2個の容器からなる容器セットを、前搬送位置、盛付位置、及びその後の取り出し位置へと、順に搬送する。実施例では2個の容器それぞれの両幅部分で当接して付勢すべく、平面視(図3)にて幅方向へ4つが並べられる。図3で並べられた付勢手段のうち下の二つが幅方向一方の片側容器に付勢し、図3で並べられた付勢手段のうち上の二つが幅方向他方の片側容器に付勢する。
(付勢手段)
実施例1の付勢手段は、図4A〜図4Dに示すように縦方向に所定の傾斜角度(35θ)で屈曲して伸びる屈曲板状の本体(350)の上端先部に当接部(351)が取り付けられ、屈曲板状の本体(350)の下部を貫通してウエイト部(353)が取り付けられてなる。また本体の傾斜内側の側面には円筒状の軸枠(352)が固定され、軸枠(352)内の軸孔(352H)内に固定軸が挿入されて取り付けられるようになっている。
付勢手段の取り付け状態は具体的には、レール(CF1)方向に沿って配された、棒状の立方体からなる横向きの固定枠(CF3)内に、固定孔(CF3H)が貫通形成され、この固定孔(CF3H)内に付勢手段が水平方向の固定軸(352A)周りに軸回転可能に取り付けられている。固定枠(CF3)の下部には、落下したウエイト部(354)の先端が当接する当たり面(CF2E)を有した下枠(CF2)が固定される。下枠(CF2)がウエイト部に当たり固定することで、固定枠(CF3)内に支承した付勢手段の回転範囲を制限している。
ウエイト部(353)は本体下部の螺子孔(350H)に螺入されたナットからなり、このナットの先端が下枠(CF2)側面の当たり面に当たることで、本体が起立して当接部が容器に当接した付勢状態を維持する。なおこのナットからなるウエイト部(353)には、重量調節用ウエイトとして、第一ナット(354)、第二ナット(354´)をねじ込み付属させることができる。図3Bでは重さの異なる複数種類のナット(第一ナット354、第二354´)を複数個ねじ込み付属させている。どちらかのナットを選択してウエイト部にねじ込み付属させてもよいし、両方のナットをねじ込み付属させてもよい。ウエイト部の重量調整は、搬送する容器の空重量や、盛付後の重量に応じて行う。
(退避機構)
付勢手段の当接部は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器が、盛付後に所定の盛付位置よりも下流側へ間歇搬送された際に、前記当接位置よりも容器から離れる方向へ退避した退避位置へと退避移動する退避機構を有する。実施例では、本体の下部にウエイト部(353)が螺子固定されており、ウエイト部(353)にかかる重力によって、軸(352A)を中心として正面視(図4A)左回転方向の付勢力が生じる。ただしこの付勢力による回転モーメントは、米飯盛付後の容器が当接面上を通過する際に受けるモーメントよりも小さく設定されている。これにより、間歇搬送時の盛付後の容器の重量がかかった場合に付勢方向と反対方向(図4Aの右回り)へ軸回転することで、自動的に退避移動するものとなっている。またこの退避移動後は、ウエイト部の自重によって本体(350)が再び付勢方向へ軸回転し、この退避移動の後に再び前記当接位置へ復帰移動する。
(当接部)
当接部(351)は、斜め方向に屈曲した本体(350)上部の上傾斜面に、2箇所の固定ピン(351P)によって固定される。当接部(351)の当接面は、図2A、図3Aに示す付勢状態にて、搬送方向の上流側方向成分、及び鉛直上方の2方向成分を含む斜め上方を向くように配される。傾斜角度(35θ)は鉛直方向に対して1度〜80度の範囲内のいずれかに規定され、容器の下流側の下方角部分に斜めに対向接触するものとなっている。当接面が斜め上方を向いているため、例えば搬送方向に長い容器が搬送されたときにも、当接部が容器底面や側面にひっかかることなく、スムーズな当接付与とその後の退避移動を行うことができる。
(実施例2)
図5に示す実施例2の付勢手段は、実施例1のウエイト部の代わりに、本体下部と下枠(CF2)の側面とを繋ぐ弾性連結材(353S)を設けたものである。図5に示す付勢力の付与状態では弾性連結材(353S)が延長変形したときの圧縮反力によって当接部(351)を当接状態に保持する付勢力が生じることで、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限する。またその後の取り出し位置への搬送時には、盛付後の容器重量よりも小さい弾性連結材(353S)の設定反力によって本体が傾斜して容器底面側へ退避移動し、その後弾性復帰によって再び図5の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例3)
図6に示す実施例3の付勢手段は、実施例1のウエイト部の代わりに、本体の屈曲内側の側部と下枠(CF2)とを屈曲して繋ぐ弾性連結材(352S)を設けたものである。弾性連結材(352S)は軸枠(352)周りに周回固定されたねじりバネからなり、付勢手段本体の軸回転の位相を図6に示す付勢角度に保持制限している。バネ上端は本体上部側面に沿って本体回転と共に回転するように固定され、バネ下端は下枠内に挿入固定される。図6に示す付勢位置から角度が変わってバネ上端が変形したときの圧縮反力によって当接部(351)を当接状態に保持する付勢力が生じることで、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限する。またその後の取り出し位置への搬送時には、盛付後の容器重量よりも小さい弾性連結材(352S)の設定反力によって本体が傾斜して容器底面側へ退避移動し、その後弾性復帰によって再び図6の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例4)
図7に示す実施例4の付勢手段は、実施例1のウエイト部の代わりに、本体下部から下枠(CF2)の側面と反対側へ突出した弾性突出材(355S)を設けたものである。弾性突出材は本体の回転時に突出材先端部(355T)が容器の底部に当たり、弾性反力によって再び本体が反対回転して付勢力を付与するものとなっている。またその後の取り出し位置への搬送時には、盛付後の容器の重量によって本体が回転して容器底面側へ退避移動するが、その後の弾性復帰によって容器の搬送を規制することはない。なお搬送後には、本体下部の自重によって再び図7の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例5)
図8に示す実施例5の付勢手段は、固定枠の固定溝内に下端固定された、コイルばね状の弾性材(355S)からなり、その上端には横向き三角柱状の当接部(351)が固定される。この当接部(351)が所定の盛付位置の下流の容器角部へ接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器の下流側の下方角部に当接して弾性材の弾性変形時の弾性復帰力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取り出し位置への搬送時には、盛付後の容器の重量によって弾性材本体が変形して容器底面側へ退避移動する。なお搬送後には、弾性材の弾性復帰(355S)によって再び図8の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例6)
図9に示す実施例6の付勢手段は、実施例5の付勢手段と同様、コイルばね状の弾性材(355S)の上端に横向き三角柱状の当接部(351)が固定された構成からなり、当接部(351)の配設位置を盛付位置の容器の底面と接触するように調節したものである。すなわち当接部(351)が所定の盛付位置の容器底部へ常に接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器が下流側へ慣性移動しようとする際に、底部に当接したままの当接部(351´)が弾性材(355S´)の弾性変形時の弾性復帰力を受けて容器を図示左方向へ付勢し、慣性移動を制限するものとしている。またその後の取り出し位置への搬送時には、盛付後の容器の重量によって弾性材本体が変形して容器底面側へ退避移動する。なお搬送後には、弾性材の弾性復帰によって再び図9の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例7)
図10に示す実施例7の付勢手段は、固定枠状に取り付けられた横向き三角柱状の弾性材本体の当接部(351)のみからなり、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器の下流側部の角部に当接して弾性材の弾性変形時の弾性復帰力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取り出し位置への搬送時には、盛付後の容器の重量によって弾性材本体が変形して容器底面側へ退避移動する。なお搬送後には、それ自体の弾性復帰によって再び図10の付勢形状に自動復帰するものとなっている。
(実施例8)
図11に示す実施例8の付勢手段は、固定枠の下流側の側部に下端固定された、板ばねの弾性材(355P)からなり、その上端には台形柱状の当接部(351)が固定される。この当接部(351)が所定の盛付位置の下流の容器角部へ接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器の下流側の下方角部に当接して弾性材の弾性変形時の弾性復帰力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取り出し位置への搬送時には、盛付後の容器の重量によって弾性材本体が変形して容器底面側へ退避移動する。なお搬送後には、弾性材(355P)の弾性復帰によって再び図11の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例9)
図12に示す実施例9の付勢手段は、固定枠の下流側の側部に上下突出可能に配置された、板状の剛性材本体(3510)からなり、その上端には容器角部側へ対向して片傾斜形成された当接部(351)が設けられると共に、その下部がエアーシリンダー(356)によって上昇下降可能に保持される。この当接部(351)が所定の盛付位置の下流の容器角部へ接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器の下流側の下方角部に当接してエアーシリンダー(356)の保持力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取り出し位置への搬送時には、エアーシリンダー(356)が板状の剛性材本体(3510)を下降させるようにタイミング設定されており、盛付後の容器の通過のタイミングにあわせて下降することで剛性材本体が容器底面側へ退避移動する。なお搬送後には、エアーシリンダー(356)の上昇動作によって再び図12の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例10)
図13に示す実施例10の付勢手段は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器の上流側部、底部又は下流側部の少なくともいずれかに離間したまま吸引または気体噴出する気流圧付与部を有し、この気流圧付与部に連通した気流調整部が吸引又は噴出気流を形成することで、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限する。
本発明は上記の各構成を具備しており、容器をアタッチメントのプレート面で押し出して間歇搬送する間歇搬送の際に、盛付位置に間歇搬送された容器に付勢手段が作用することで、容器がアタッチメントのプレート面と接触する位置よりも下流側へ慣性移動するのを制限し、盛付位置からずれることを抑制することとなった。これにより、盛付位置からずれた状態のまま米飯投下されることを防止して、米飯の盛付位置に偏りが生じたり米飯がこぼれたりすることがなく、体裁のよい盛付状態とすることができる。
本発明の搬送ユニットは上記いずれかの付勢手段を備えたものであればよい。また、本発明の搬送ユニットは上記いずれかの付勢手段と搬送ベルトと動力手段と、を少なくとも備えていればなりたつ。さらに本発明の米飯盛付装置として、上記いずれかの付勢手段を備えたものとしてもよい。但し上記各実施例に示す構成は構成要素の具体例を挙げたものであり、各構成、形状、又は取り付け態様は本発明の趣旨を逸脱しない限り、実施例として示すものに限定されることなく、種々の変形ないし変更が可能である。また一部要素を抽出して後付の付勢手段又はこれを備えたユニットとして構成することもできる。
各容器に米飯を所定量ずつ盛り付ける米飯盛付装置において、弁当箱等の複数の容器を順に搬送する搬送ユニットに関する。
従来、食品容器を搬送し、飯を盛付ける装置として、複数の容器を連続的に移送可能なシャトルコンベヤと、該コンベヤから容器の供給を受け当該容器を搬送する容器搬送手段とを設け、上記コンベヤの終端可動部の後退により該可動部上の容器を上記容器搬送手段に供給可能に構成したものが開示される(特許文献1参照)。これは、食品等の容器の大きさ等の種類の変更に対応し得て、多量の容器を迅速に供給し得る食品等の容器自動供給装置を実現することを課題としたものであって、複数の容器を連続的に移送可能なシャトルコンベヤと、該コンベヤから容器の供給を受け当該容器を搬送する容器搬送手段とを設け、上記コンベヤの終端可動部の後退により該可動部上の容器を上記容器搬送手段に供給可能に構成し、該容器搬送手段は終端可動部から供給される容器を載置する底板等を有し、容器の幅方向位置を規制する一対のガイドレールと、底板等に載置された容器を搬送方向に搬送し得る搬送コンベヤとにより構成し、該搬送コンベヤには、上記底板等に載置された容器背面に係合して当該容器を搬送方向に搬送する仕切片を上記搬送方向に沿って一定間隔毎に設けている。
特開2002−240921号公報
しかしながら上記従来の搬送ユニットは、容器をアタッチメントで押し出して間歇搬送するため、間歇搬送の際に、容器がアタッチメントの停止位置よりも下流側へ慣性移動して、盛付位置からずれてしまうことがあった。米飯の投下位置は固定されているため、盛付位置からずれた状態のまま米飯投下されると、米飯の盛付位置に偏りが生じたり米飯がこぼれたりして、盛付の体裁が悪化してしまう。
そこで本発明では、間歇搬送の際に、容器が所定の盛付位置からずれてしまうことを抑制し、盛付位置からずれた状態のまま米飯投下されることを防止して、米飯の盛付位置に偏りが生じたり米飯がこぼれたりすることがなく、体裁のよい盛付状態とすることのできる搬送ユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では以下の各手段を講じている。なお、以下の括弧書き内の記号または数字は、理解のために後述の実施例における参考符号を示すものであるが、これらの参考符号で示された構造に限定する趣旨ではない。
本発明の搬送ユニットは、所定の盛付位置(31P)の容器(C0)内へ米飯を投下して盛付ける米飯盛付装置の下部に配置され、複数の容器(C0)を前記所定の盛付位置(31P)へ順に間歇搬送する搬送ユニット(C)であって、
搬送方向(CD)に沿って配置した搬送ベルト(CC)と、搬送ベルトに沿って等間隔に設けられたアタッチメント(C11)と、搬送ベルト(CC)を駆動させる動力手段と、これら各機構を枠持する搬送フレーム(CF)と、を備えて構成され、
前記動力手段によって、搬送ベルト(CC)を所定の搬送方向(CD)へ所定の間歇距離ずつ間歇移動させて、
搬送ベルト(CC)の上部又は上方へアタッチメント(C11)ごとに配置された容器(C0)それぞれを、各アタッチメントのプレート面に当接させて間歇搬送し、一個または複数個ずつの容器(C0)を、前記所定の盛付位置(31P)と、その後の取出位置(34P)と、へ順に間歇搬送するものであり、
前記所定の盛付位置(31P)に間歇搬送された容器(C0)に対し、当該容器(C0)がアタッチメント(C11)のプレート面から離れようとする慣性力に抗して付勢する付勢手段を有し、
この付勢手段によって、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された際の、容器(C0)の慣性移動を制限することを特徴とする。
ここで本発明における“アタッチメント(C11)のプレート面”(又は“プレート面”)とは、アタッチメント(C11)のうち容器(C0)に接触して搬送する押し出し面のことである。具体的には例えば図2A〜図2Cに示すように、立設されたアタッチメント(C11)のうち、搬送方向(CD)下流側を向いたプレート側面(図示左面)が容器(C0)の搬送方向(CD)上流側側面を押し出して所定の搬送位置に間歇搬送する。後述の実施例では、この搬送方向(CD)下流側を向いたプレート側面(図示左面)が“アタッチメント(C11)のプレート面”となる。
容器(C0)はアタッチメント(C11)のプレート面に押し出されて所定の搬送位置に間歇搬送された際に、アタッチメント(C11)のプレート面から離れようとする慣性力を受けるところ、上記構成によれば、“容器(C0)が受ける前記慣性力と対抗する方向”の付勢力が、付勢手段によって容器(C0)に付与される。これによって容器(C0)が盛付位置(31P)へ搬送された際に受ける慣性力でアタッチメント(C11)のプレート面から離れようとしても、盛付位置(31P)のアタッチメント(C11)のプレート面に沿った所定の盛付位置(31P)へ移動規制することができる。
なお、“盛付位置(31P)のアタッチメント(C11)のプレート面に沿った所定の盛付位置(31P)”とは、盛付位置(31P)のアタッチメントのプレート面に容器(C0)が当接した位置、又は、プレート面近傍であってプレート面に沿うとみなせる程度の所定以下の離間距離だけ離れた位置、のいずれかをいう。プレート面から離れた場合であっても、プレート面に沿うとみなせる程度の所定以下の離間距離だけ離れた位置である場合は、盛付位置(31P)のずれによる影響を与えないほぼ均等な離間状態とみなせるため、適正な盛付位置(31P)に含むことができるものとする。
前記搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された容器(C0)の側部又は底部の少なくともいずれかに当接する当接部を有し、この当接部が、容器(C0)への当接位置から容器(C0)を搬送方向(CD)上流側へ付勢することで、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された際の、容器(C0)の慣性移動を制限することが好ましい。
上記構成によれば、当接部が容器(C0)に当接して、当接による物理的な付勢力によって容器(C0)の慣性移動を直接的に制限することができる。これにより、容器(C0)が慣性力を受けて慣性移動しようとする状態、あるいは慣性移動後の状態、のいずれかで確実に付勢力を及ぼすことができる。
あるいは、前記搬送ユニットは、形状又は大きさの異なる複数種の容器(C0)を間歇搬送する搬送ユニット(C)であって、この搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された容器(C0)の側部又は搬送方向(CD)下流側の下方角部の少なくともいずれかに、斜め上方を向いて当接する当接部を有し、この当接部が、容器(C0)への当接位置から、容器(C0)の側部又は搬送方向(CD)下流側の下方角部を斜め上方へ付勢することで、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された際の、容器(C0)の慣性移動を制限することが好ましい。
ここで、容器(C0)の“搬送方向(CD)下流側の下方角部”又は“下流側の下方角部”とは、容器(C0)の搬送方向(CD)下流側を向いた側面すなわち下流側面と、容器(C0)底面と、の二面の境界部及びその周囲近傍部のことをいう。例えば図2Aの中央の容器(C0)は容器(C0)の図示右下の角部分が当接部(351)と斜めに接している。また例えば図3Aの左右中央列の容器(C0)は容器(C0)の図示右側辺の角部付近が当接部(351)と斜めに接している。例えば、これらの斜めに接している部分が“搬送方向(CD)下流側の下方角部”又は“下流側の下方角部”となる。なお、角部は必ずしも角状に尖って形成されるものに限られず、曲面で構成されるもの、または面取りされた面で構成されるもの、のいずれも含む。また必ずしも2側面と1底面からなる三面の境界中心を含むものに限られず、斜めに当接して付勢力を付与することで容器(C0)の慣性移動を制限し得る範囲までの近傍部も含む。
上記構成によれば、形状又は大きさの異なるいずれの容器(C0)であっても、当接部が容器(C0)に斜め上方を向いて当接し、当接による物理的な斜め上方への付勢力によって容器(C0)の慣性移動を直接的に制限することができる。これにより、容器(C0)の形状又は大きさによって付勢力を付与する当接位置が異なることとなる場合でも、斜め方向への付勢力によって、確実に付勢力を及ぼすことができる。すなわち、容器(C0)の種類が異なる場合の付勢力の付与の仕方に柔軟性が生じ、必ずしも容器(C0)に応じた付勢方向の調整作業を講じる必要がなくなる。
前記いずれかの搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段の当接部は、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された容器(C0)が、盛付後に所定の盛付位置(31P)よりも下流側へ間歇搬送された際に、前記当接位置よりも容器(C0)から離れる方向へ退避した退避位置へと退避移動し、かつ、この退避移動の後に再び前記当接位置へ復帰移動することが好ましい。
上記構成によれば、容器(C0)が盛付位置(31P)から取出位置(34P)へ搬送移動する際に、付勢手段による慣性移動制限の状態を一時的に解除することとなり、取出位置(34P)への搬送異常(容器(C0)が取出位置(34P)へ搬送されない、などの搬送エラー)を防止することができる。また退避後に復帰することで、連続的に搬送される次の容器(C0)セットへの付勢力の付与を確実に行うことができる。
前記いずれかの搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、解放状態で重力落下するウエイト部(353)を有し、このウエイト部(353)が落下する際の重力加速度によって、盛付位置(31P)の容器(C0)を付勢することが好ましい。
上記構成によれば、付勢手段の動力を必要とせず、重力加速度を利用した確実な付勢力を確保することができる。
前記いずれかの搬送ユニットにおいて、
前記付勢手段は、容器(C0)の間歇搬送又はその際の慣性移動に伴って弾性変形し得る弾性部を有し、この弾性部が弾性変形する際の弾性反力によって、盛付位置(31P)の容器(C0)を付勢することが好ましい。
上記構成によれば、弾性部の弾性変形時の弾性反力を利用した確実な付勢力を確保することができる。
本発明の搬送ユニットは、盛付位置(31P)からずれた状態のまま米飯投下されることを防止して、米飯の盛付位置(31P)に偏りが生じたり米飯がこぼれたりすることがなく、体裁のよい盛付状態とすることができる。
本発明の実施例1の搬送ユニットを含む搬送装置の正面図。 容器(C0)が所定の盛付位置(31P)に搬送された状態を示す、実施例1の搬送ユニットの部分拡大正面図。 容器(C0)が所定の盛付位置(31P)から持ち上げられた状態を示す、実施例1の搬送ユニットの部分拡大正面図。 容器(C0)が所定の盛付位置(31P)から取出位置(34P)へ搬送される途中の状態を示す、実施例1の搬送ユニットの部分拡大正面図。 図2Aのα−α線平面断面図。 実施例1の付勢手段の取り付け状態例を示す平面視部分拡大図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す正面図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す左側面図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す右側面図。 実施例1の付勢手段及び付属品を示す底面図。 本発明の実施例2の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例3の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例4の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例5の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例6の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例7の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例8の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例9の搬送ユニットの部分拡大正面図。 本発明の実施例10の搬送ユニットの部分拡大正面図。
以下、本発明を実施するする形態につき、実施例として示す各図とともに説明する。
本発明の搬送装置においては、幅方向に並べられた2個の容器(C0)からなる容器(C0)セットを、前搬送位置(30P)から所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送し、続けてその後の取出位置(34P)へ間歇搬送する(図1参照)。ユニット内に複数の空の容器(C0)を連続供給することで、決まった数の容器(C0)セットを順に盛付位置(31P)及びその後の取出位置(34P)へ順に間歇搬送することとなる。また搬送ユニット(C)は固定フレーム(11F)に連結されており、貯留ユニット(1)と共に設置場所へ実質的に固定される。このため設置後の搬送ユニットにおいて盛付位置(31P)は定位置に保持されている。
(搬送ユニット(C))
搬送ユニット(C)は、複数の容器(C0)を、所定の平面視一方向である搬送方向(CD)へ順に間歇搬送するものであり、複数の容器(C0)を一セットずつ盛付位置(31P)へ連続的に間歇搬送する、いわゆる間歇搬送機構の役割を果たす。具体的には、搬送方向(CD)に沿って配置した搬送ベルト(CC)と、搬送ベルトに沿って等間隔に設けられたアタッチメント(C11)と、搬送ベルト(CC)を駆動させる伝達ベルト(TC)及びコンベアモーター(CM)と、コンベアモーター(CM)の間歇駆動を制御する制御ボックス(CB)と、これら各機構を枠持する搬送フレーム(CF)と、から構成される。コンベアを駆動させたとき、アタッチメント(C11)の各プレート面は容器(C0)に当接して容器(C0)を押し出して間歇搬送する。実施例ではアタッチメント(C11)が搬送ベルト(CC)の幅方向へ2つずつ並ぶようにして設けられ、容器(C0)2個からなる容器(C0)セットを各セットずつ、間歇的に押し出して間歇搬送する。
本発明の搬送ユニットは、アタッチメント(C11)のプレート面が前搬送位置(30P)、盛付位置(31P)、その後の取出位置(34P)へと順に移動することで、レール(CF1)上の容器(C0)を間歇搬送する。このうち盛付位置(31P)に搬送した際には、搬送後に盛付位置(31P)下部に構成した昇降手段(3)によって容器(C0)を供給ユニット側へ持ち上げ、供給口近傍から米飯を供給したのちに昇降手段(3)によって容器(C0)を下降させ、盛付後の容器(C0´)を元のレール上へ戻す。
昇降手段(3)は、盛付位置(31P)の容器(C0)の片側2隅下部に配置された複数本の突き上げ部(310P)を有する押上げ板(31)と、押上げ板(31)の下部に固定されて上下動する上下アーム(32)と、上下アーム(32)を上下へスライド移動させるスライドブッシュを内蔵した支持枠(32F)と、上下アーム(32)の先に可動接続されたクランクアーム(34)と、搬送ユニット(C)の背部にてクランクアーム(34)を回転駆動させる駆動モータ(3)と、から構成される。
このうち押上げ板(31)は、突き上げ部(310P)を二つずつ上方突出配置した昇降板(310)と、昇降板(310)の下部に固定された脚部(311)と、複数の昇降板(310)を幅方向に共支持する昇降アングルと、からなる(図2B参照)。
(支持枠(22))
本発明においては、供給ユニット(2)が支持枠(22)に支持され、支持枠(22)が可変手段によって平面移動制御されることで、貯留ユニット(1)から独立して平面方向へ移動可能となっている。支持枠(22)は、供給ホッパー(21)に固定されると共に固定フレーム(11F)に対して平面方向へスライド移動可能に取り付けられる。これにより、固定フレーム(11F)への取り付け位置から供給ホッパー(21)を支持すると共に、取り付け位置の平面方向へのスライド移動に従って、供給ホッパーの支持位置を取り付け位置の平面方向へスライド移動させる。
(供給ユニット(2))
供給ユニット(2)は、支持枠(22)に支持されることで貯留ユニット(1)の放出口(120)の下方に配置されたユニットからなる。貯留ユニット(1)と供給ユニット(2)とが上下に順に離間配置されることで、米飯を供給口から供給する供給機構が構成される。供給ユニット(2)は、貯留ユニット(1)から放出された米飯を上部の受け口(210)から受けると共に供給ホッパー(21)内に下方間歇搬送すると共に、米飯を第二所定量ずつ計量分離して、所定の供給口から第二所定量の米飯を投下供給する。投下供給は、盛付位置(31P)に各容器(C0)セットが間歇搬送されたタイミングごとに行われる。
供給ユニット(2)は具体的には、
貯留ユニット(1)の下方に離間配置されると共に縦方向に連通した供給路(23)を有する供給ホッパー(21)と、
前記供給ホッパー(21)の供給路(23)の路内又は先側下方に上下セットで配置された開閉式の上下シャッター(24)と、
供給ホッパー(21)の背部の可動ユニット(5)内に配置されて上下シャッターそれぞれを開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)と、
前記供給ホッパー(21)及び上下シャッター(24)を共支持すると共に前記シャッター駆動機構の少なくとも一部を囲う可動ケーシング(5F)と、を有して構成される。
そして2個の容器(C0)からなる容器(C0)セットの間歇搬送に合わせて上下シャッター(24)の各シャッターそれぞれ開閉動作することで、第一所定量よりも少ない第二所定量の米飯が供給口(230)下方の供給位置へ間歇的に投下供給される。
供給ホッパー(21)は貯留ユニット(1)から放出された米飯を受け入れる上端の受け口(210)と、受け口から縦連通して受け入れた米飯を路内間歇搬送する供給路(23)と、供給路(23)の下端にて供給路(23)内の米飯を所定の第二供給量ずつ供給する下端の供給口(230)とを有して一体的に構成される。
実施例では供給路(23)は容器(C0)の幅2個分の路内幅を有した矩形断面路からなり、その幅方向中央に仕切り板(23P)が固定される。供給路(23)内を、容器(C0)2個分の平面充填形状の米飯が通過し、供給路(23)下部の供給口(230)から容器(C0)2個分の米飯が同時に投下供給される。供給口(230)の下部には、搬送ユニット(C)によって幅方向に2個並べられた容器(C0)セットが盛付位置(31P)に連続的に間歇搬送される。
また供給ホッパー(21)の両側部には矩形の支持枠(22)が張り出して固設され、この支持枠(22)が2本の支持アーム(22A)に支持されることで、所定の高さかつ所定の平面位置に配置される。
(実施例1)
そして図1〜図3に示す実施例1の搬送ユニットは、複数の容器(C0)を幅方向へ2列ずつ分配し、動力手段によって搬送ベルト(CC)を間歇移動させることで、幅方向に並べた2個の容器(C0)からなる容器(C0)セットを、前搬送位置(30P)、盛付位置(31P)、及びその後の取出位置(34P)へと、順に搬送する。実施例では2個の容器(C0)それぞれの両幅部分で当接して付勢すべく、平面視(図3)にて幅方向へ4つが並べられる。図3で並べられた付勢手段のうち向かって下方の二つが幅方向一方の片側容器(C0)に付勢し、図3で並べられた付勢手段のうち向かって上方の二つが幅方向他方の片側容器(C0)に付勢する。
(付勢手段)
実施例1の付勢手段は、図4A〜図4Dに示すように縦方向に所定の傾斜角度(35θ)で屈曲して伸びる屈曲板状の本体(350)の上端先部に当接部(351)が取り付けられ、屈曲板状の本体(350)の下部を貫通してウエイト部(353)が取り付けられてなる。また本体の傾斜内側の側面には円筒状の軸枠(352)が固定され、軸枠(352)内の軸孔(352H)内に固定軸が挿入されて取り付けられるようになっている。
付勢手段の取り付け状態は具体的には、レール(CF1)方向に沿って配された、棒状の立方体からなる横向きの固定枠(CF3)内に、固定孔(CF3H)が貫通形成され、この固定孔(CF3H)内に付勢手段が水平方向の固定軸(352A)周りに軸回転可能に取り付けられている。固定枠(CF3)の下部には、落下したウエイト部(353)の先端が当接する当たり面(CF2E)を有した下枠(CF2)が固定される。下枠(CF2)がウエイト部(353)に当たり固定することで、固定枠(CF3)内に支承した付勢手段の回転範囲を制限している。
ウエイト部(353)は本体下部の螺子孔(350H)に螺入されたナットからなり、このナットの先端が下枠(CF2)側面の当たり面に当たることで、本体が起立して当接部が容器(C0)に当接した付勢状態を維持する。なおこのナットからなるウエイト部(353)には、重量調節用ウエイトとして、第一ナット(354)、第二ナット(354´)をねじ込み付属させることができる。図3Bでは重さの異なる複数種類のナット(第一ナット(354)、第二ナット(354´))を複数個ねじ込み付属させている。どちらかのナットを選択してウエイト部(353)にねじ込み付属させてもよいし、両方のナットをねじ込み付属させてもよい。ウエイト部(353)の重量調整は、搬送する容器(C0)の空重量や、盛付後の重量に応じて行う。
(退避機構)
付勢手段の当接部(351)は、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された容器(C0)が、盛付後に所定の盛付位置(31P)よりも下流側へ間歇搬送された際に、前記当接位置よりも盛付後の容器(C0´)から離れる方向へ退避した退避位置へと退避移動する退避機構を有する。実施例では、本体の下部にウエイト部(353)が螺子固定されており、ウエイト部(353)にかかる重力によって、固定軸(352A)を中心として正面視(図4A)左回転方向の付勢力が生じる。ただしこの付勢力による回転モーメントは、米飯盛付後の容器(C0´)が当接面上を通過する際に受けるモーメントよりも小さく設定されている。これにより、間歇搬送時の盛付後の容器(C0´)の重量がかかった場合に付勢方向と反対方向(図4Aの右回り)へ軸回転することで、自動的に退避移動するものとなっている。またこの退避移動後は、ウエイト部(353)の自重によって本体(350)が再び付勢方向へ軸回転し、この退避移動の後に再び前記当接位置へ復帰移動する。
(当接部)
当接部(351)は、斜め方向に屈曲した本体(350)上部の上傾斜面に、2箇所の固定ピン(351P)によって固定される。当接部(351)の当接面は、図2A、図3Aに示す付勢状態にて、搬送方向(CD)の上流側方向成分、及び鉛直上方の2方向成分を含む斜め上方を向くように配される。傾斜角度(35θ)は鉛直方向に対して1度〜80度の範囲内のいずれかに規定され、容器(C0)の下流側の下方角部分に斜めに対向接触するものとなっている。当接面が斜め上方を向いているため、例えば搬送方向(CD)に長い容器(C0)が搬送されたときにも、当接部が容器(C0)底面や側面にひっかかることなく、スムーズな当接付与とその後の退避移動を行うことができる。
(実施例2)
図5に示す実施例2の付勢手段は、実施例1のウエイト部(353)の代わりに、本体下部と下枠(CF2)の側面とを繋ぐ弾性連結材(353S)を設けたものである。図5に示す付勢力の付与状態では弾性連結材(353S)が延長変形したときの圧縮反力によって当接部(351)を当接状態に保持する付勢力が生じることで、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された際の、容器(C0)の慣性移動を制限する。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、盛付後の容器(C0´)重量よりも小さい弾性連結材(353S)の設定反力によって本体が傾斜して盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動し、その後弾性復帰によって再び図5の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例3)
図6に示す実施例3の付勢手段は、実施例1のウエイト部(353)の代わりに、本体の屈曲内側の側部と下枠(CF2)とを屈曲して繋ぐ弾性連結材(352S)を設けたものである。弾性連結材(352S)は軸枠(352)周りに周回固定されたねじりバネからなり、付勢手段本体の軸回転の位相を図6に示す付勢角度に保持制限している。ねじりバネ上端は本体上部側面に沿って本体回転と共に回転するように固定され、ねじりバネ下端は下枠内に挿入固定される。図6に示す付勢位置から角度が変わってねじりバネ上端が変形したときの圧縮反力によって当接部(351)を当接状態に保持する付勢力が生じることで、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された際の、容器(C0)の慣性移動を制限する。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、盛付後の容器(C0´)重量よりも小さい弾性連結材(352S)の設定反力によって本体が傾斜して盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動し、その後弾性復帰によって再び図6の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例4)
図7に示す実施例4の付勢手段は、実施例1のウエイト部(353)の代わりに、本体下部から下枠(CF2)の側面と反対側へ突出した弾性材(355S)を設けたものである。弾性材(355S)は本体の回転時に突出材先端部(355T)が容器(C0)の底部に当たり、弾性反力によって再び本体が反対回転して付勢力を付与するものとなっている。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、盛付後の容器(C0´)の重量によって本体が回転して盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動するが、その後の弾性復帰によって容器(C0)の搬送を規制することはない。なお搬送後には、本体下部の自重によって再び図7の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例5)
図8に示す実施例5の付勢手段は、固定枠(CF3)の固定溝(CF3D)内に下端固定された、コイルばね状の弾性材(355S)からなり、その上端には横向き三角柱状の当接部(351)が固定される。この当接部(351)が所定の盛付位置(31P)の下流の容器(C0)角部へ接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器(C0)の下流側の下方角部に当接して弾性材(355S)の弾性変形時の弾性復帰力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、盛付後の容器(C0´)の重量によって弾性材(355S)本体が変形して盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動する。なお搬送後には、弾性材(355S)の弾性復帰によって再び図8の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例6)
図9に示す実施例6の付勢手段は、実施例5の付勢手段と同様、コイルばね状の弾性材(355S)の上端に横向き三角柱状の当接部(351)が固定された構成からなり、当接部(351)の配設位置を盛付位置(31P)の容器(C0)の底面と接触するように調節したものである。すなわち当接部(351)が所定の盛付位置(31P)の容器(C0)底部へ常に接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器(C0)が下流側へ慣性移動しようとする際に、底部に当接したままの当接部(351´)が弾性材(355S´)の弾性変形時の弾性復帰力を受けて容器(C0)を図示左方向へ付勢し、慣性移動を制限するものとしている。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、盛付後の容器(C0´)の重量によって弾性材本体が変形して盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動する。なお搬送後には、弾性材の弾性復帰によって再び図9の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例7)
図10に示す実施例7の付勢手段は、固定枠状に取り付けられた横向き三角柱状の弾性材本体の当接部(351)のみからなり、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された容器(C0)の下流側部の角部に当接して弾性材の弾性変形時の弾性復帰力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、盛付後の容器(C0´)の重量によって弾性材本体が変形して盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動する。なお搬送後には、それ自体の弾性復帰によって再び図10の付勢形状に自動復帰するものとなっている。
(実施例8)
図11に示す実施例8の付勢手段は、固定枠の下流側の側部に下端固定された、板ばねの弾性材(355P)からなり、その上端には台形柱状の当接部(351)が固定される。この当接部(351)が所定の盛付位置(31P)の下流の容器(C0)角部へ接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器(C0)の下流側の下方角部に当接して弾性材の弾性変形時の弾性復帰力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、盛付後の容器(C0´)の重量によって弾性材本体が変形して盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動する。なお搬送後には、弾性材(355P)の弾性復帰によって再び図11の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例9)
図12に示す実施例9の付勢手段は、固定枠の下流側の側部に上下突出可能に配置された、板状の剛性材本体(3510)からなり、その上端には容器(C0)角部側へ対向して片傾斜形成された当接部(351)が設けられると共に、その下部がエアーシリンダー(356)によって上昇下降可能に保持される。この当接部(351)が所定の盛付位置(31P)の下流の容器(C0)角部へ接触するように突出配置されており、間歇搬送された容器(C0)の下流側の下方角部に当接してエアーシリンダー(356)の保持力によって慣性移動を制限するものとしている。またその後の取出位置(34P)への搬送時には、エアーシリンダー(356)が板状の剛性材本体(3510)を下降させるようにタイミング設定されており、盛付後の容器(C0´)の通過のタイミングにあわせて下降することで剛性材本体が盛付後の容器(C0´)底面側へ退避移動する。なお搬送後には、エアーシリンダー(356)の上昇動作によって再び図12の付勢状態へ自動復帰するものとなっている。
(実施例10)
図13に示す実施例10の付勢手段は、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された容器(C0)の上流側部、底部又は下流側部の少なくともいずれかに離間したまま吸引または気体噴出する気流圧付与部を有し、この気流圧付与部に連通した気流調整部が吸引又は噴出気流を形成することで、所定の盛付位置(31P)へ間歇搬送された際の、容器(C0)の慣性移動を制限する。
本発明は上記の各構成を具備しており、容器(C0)をアタッチメントのプレート面で押し出して間歇搬送する間歇搬送の際に、盛付位置(31P)に間歇搬送された容器(C0)に付勢手段が作用することで、容器(C0)がアタッチメントのプレート面と接触する位置よりも下流側へ慣性移動するのを制限し、盛付位置(31P)からずれることを抑制することとなった。これにより、盛付位置(31P)からずれた状態のまま米飯投下されることを防止して、米飯の盛付位置(31P)に偏りが生じたり米飯がこぼれたりすることがなく、体裁のよい盛付状態とすることができる。
本発明の搬送ユニットは上記いずれかの付勢手段を備えたものであればよい。また、本発明の搬送ユニットは上記いずれかの付勢手段と搬送ベルトと動力手段と、を少なくとも備えていればなりたつ。さらに本発明の米飯盛付装置として、上記いずれかの付勢手段を備えたものとしてもよい。但し上記各実施例に示す構成は構成要素の具体例を挙げたものであり、各構成、形状、又は取り付け態様は本発明の趣旨を逸脱しない限り、実施例として示すものに限定されることなく、種々の変形ないし変更が可能である。また一部要素を抽出して後付の付勢手段又はこれを備えたユニットとして構成することもできる。
1 貯留ユニット
11F 固定フレーム
120 放出口
2 供給ユニット
21 供給ホッパー
210 受け口
22 支持枠
22A 支持アーム
23 供給路
230 供給口
23P 仕切り板
24 上下シャッター
24G シャッター駆動機構
3 昇降手段
30P 前搬送位置
31 押上げ板
31P 盛付位置
310 昇降板
310P 突き上げ部
311 脚部
32 上下アーム
32F 支持枠
33 駆動モータ
34 クランクアーム
34P 取出位置
350 本体
350H 螺子孔
35θ 傾斜角度
351,351´ 当接部
351P 固定ピン
352 軸枠
352A 固定軸
352S,353S 弾性連結材
352H 軸孔
353 ウエイト部
354 第一ナット
354´ 第二ナット
355S,355S´,355P 弾性材
355T 突出材先端部
3510 剛性材本体
356 エアーシリンダー
357A,357B,357C 気流圧付与部
5 可動ユニット
5F 可動ケーシング
C 搬送ユニット
C0 容器
C11 アタッチメント
CB 制御ボックス
CC 搬送ベルト
CD 搬送方向
CF 搬送フレーム
CF1 レール
CF2 下枠
CF2E 当たり面
CF3 固定枠
CF3H 固定孔
CM コンベアモーター
TC 伝達ベルト

Claims (6)

  1. 所定の盛付位置の容器内へ米飯を投下して盛付ける米飯盛付装置の下部に配置され、複数の容器を前記所定の盛付位置へ順に間歇搬送する搬送ユニットであって、
    搬送方向に沿って配置した搬送ベルトと、搬送ベルトに沿って等間隔に設けられたアタッチメントと、搬送ベルトを駆動させる動力手段と、これら各機構を枠持する搬送フレーム(CF)と、を備えて構成され、
    前記動力手段によって、搬送ベルトを所定の搬送方向へ所定の間歇距離ずつ間歇移動させて、
    搬送ベルトの上部又は上方へアタッチメントごとに配置された容器それぞれを、各アタッチメントのプレート面に当接させて間歇搬送し、一個または複数個ずつの容器を、前記所定の盛付位置と、その後の取出位置と、へ順に間歇搬送するものであり、
    前記所定の盛付位置に間歇搬送された容器に対し、当該容器がアタッチメントのプレート面から離れようとする慣性力に抗して付勢する付勢手段を有し、
    この付勢手段によって、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限することを特徴とする、米飯盛付装置の搬送ユニット。
  2. 前記付勢手段は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器の側部又は底部の少なくともいずれかに当接する当接部を有し、この当接部が、容器への当接位置から容器を搬送方向上流側へ付勢することで、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限する請求項1記載の米飯盛付装置の搬送ユニット。
  3. 形状又は大きさの異なる複数種の容器を間歇搬送する搬送ユニットであって、
    前記付勢手段は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器の側部又は下流側の下方角部の少なくともいずれかに、斜め上方を向いて当接する当接部を有し、この当接部が、容器への当接位置から、容器の側部又は下流側の下方角部を斜め上方へ付勢することで、所定の盛付位置へ間歇搬送された際の、容器の慣性移動を制限する請求項1記載の米飯盛付装置の搬送ユニット。
  4. 前記付勢手段の当接部は、所定の盛付位置へ間歇搬送された容器が、盛付後に所定の盛付位置よりも下流側へ間歇搬送された際に、前記当接位置よりも容器から離れる方向へ退避した退避位置へと退避移動し、かつ、この退避移動の後に再び前記当接位置へ復帰移動する請求項2又は3に記載の米飯盛付装置の搬送ユニット。
  5. 前記付勢手段は、解放状態で重力落下するウエイト部を有し、このウエイト部が落下する際の重力加速度によって、盛付位置の容器を付勢する請求項1、2、3、又は4のいずれかに記載の米飯盛付装置の搬送ユニット。
  6. 前記付勢手段は、容器の間歇搬送又はその際の慣性移動に伴って弾性変形し得る弾性部を有し、この弾性部が弾性変形する際の弾性反力によって、盛付位置の容器を付勢する請求項1、2、3、4、又は5のいずれかに記載の米飯盛付装置の搬送ユニット。
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