JP2016055030A - 靴中敷 - Google Patents

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Abstract

【課題】外反足の人であっても、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのを防止してオーバープロネーションの発生を抑制し得る靴中敷を提供する。
【解決手段】靴中敷1は、足裏形状に対応する平面形状の第1、第2の柔軟なシート材2,3が、可撓性を有する合成樹脂板よりなる支持基板4と弾性体よりなる中足骨支持板7とを中間に挟んで一体に貼設されてなる。支持基板4は、足の踵骨を中心とする足裏領域を支持する第1の支持板部と、足の踵骨から中足骨にわたる足裏領域を支持する第2の支持板部とを有する。第2の支持板部の中足骨を支持する板面上に中足骨支持板7が重ねられている。第2の支持板部は足の土踏まずのアーチに対応して湾曲する形態を有する。第1の支持板部は足の踵骨を周回して囲むように一端部が第2の支持板部と一体に連設されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、ヒールを備えたパンプスなどの靴に適用される靴中敷に関し、この発明は特に、外反足に伴う障害の発生を抑制する機能を有する靴中敷に関する。
人間の歩行のメカニズムは、まず足の踵が着地し(この段階を「接衝期」という。)、その後、踵にかかった重心が前足部の第5指の中足骨骨頭部から第1指(以下「拇指」ともいう。)の中足骨骨頭部へ移動して安定した立位となり(この段階を「中立期」という。)、その後、背屈位で主として第1指の中足骨骨頭部(以下「拇指球」ともいう。)を支点として床面が蹴り上げられて離床する(この段階を「離床期」という。)、というものである。この歩行のメカニズムに沿った理想的な歩行が行われることによって、身体各部への負担が少なくなり、種々の足の障害の発生を防止できる。
上記の正しい歩行は、正常な足の人でないと行うことができず、大部分の人は足になんらかの欠陥や障害を有しているため、そのような正しい歩行は容易でない。ここで、「正常な足」とは、図9に示すように、足の距骨Aに対して距骨下関節Bおよび踵骨Cが真っ直ぐに延びた足のことであり、踵骨Cは地面に対して垂直である。女性の大半は、例えば図10に示すように、距骨Aに対して距骨下関節Bや踵骨Cが外側へ反っている足、すなわち、踵が内側に彎曲してしまった足(これを「外反足」という。)になっており、接衝期から中立期に入ったとき、拇指の側に過度な荷重がかかって歩行中にオーバープロネーション(過外反運動)を引き起こし、その結果、拇指は付け根から外側に向けて次第に歪み、外反母趾のような障害が生じる。なお、図9,10は右足を示している。
パンプスのようなヒールの高い靴の場合、ヒールが着地するとすぐに蹴り上げ動作へ移行することから、接衝期がきわめて短く、接衝期と中立期とがほぼ同時期となるため、中立期の着地が安定せず、外反足の人は、前足部(指骨に対応する部分)が内側へ倒れ込む。このため、拇指の側へ過度な荷重がかかり、蹴り上げ動作時の拇指球に対する負荷が大きくなり、オーバープロネーションの発生を抑制できない。その結果、拇指は付け根から外側に向けて次第に歪み、外反母趾になり易い。さらに、ヒールが高いことで、接衝期が短く、重心が靴中で足のつま先の側に移行するため、足の第1指〜第5指の中足骨骨頭部に掛かる荷重と衝撃とが大きなものとなり、中足骨骨頭部に痛みを生じさせる。
上記の問題を解決するため、出願人は、先般、外反足の人であっても、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのを防止してオーバープロネーションの発生を抑制し、加えて、足の第1指〜第5指の中足骨骨頭部に掛かる荷重と衝撃とを緩和して中足骨骨頭部の痛みを軽減したヒール付きの靴を提案した(例えば、特許文献1参照)。
この靴は、図11に示すように、中底103と中底103上に配置された敷き革(図示せず)との間に、足の踵の位置には、下面に対して上面が内側から外側へ低く傾斜する傾斜面の踵支持板100を、足の土踏まずの位置には、土踏まずのアーチに対応する形状の当て板101を、足の中足骨の位置には、中足骨を支持する中足骨支持板102を、それぞれ配設したものである。踵支持板100にはエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)のような比較的硬いクッション材を、中足骨支持板102には中程度の硬さのクッション材を、当て板101には低反発ウレタンフォームのようなクッション材を、それぞれ用いている。
このヒール付きの靴では、足の荷重が踵支持板100の傾斜面に作用すると、荷重に対する傾斜面からの抗力の外向きの水平分力が距骨下関節や踵骨の外側への反りを矯正する力として作用するので、拇指の側に荷重がかかり過ぎるのが防止され、オーバープロネーションの発生が抑制される。
ヒール付きの靴では、ヒールが着地するとすぐに蹴り上げ動作へ移行する結果、接衝期がきわめて短く、中立期の着地が安定しないので、上記の踵支持板100による距骨下関節や踵骨の制御だけではオーバープロネーションの発生を抑制するのに十分でなく、外反足の人は前足部が内側へ倒れ込む。しかし、足の土踏まずの位置に、土踏まずのアーチに対応する形状の当て板101を配設しているので、前足部の内側への倒れ込みが阻止され、その結果、拇指の側へ荷重がかかり過ぎることがなく、蹴り上げ動作時の拇指球に対する負荷が小さくなり、オーバープロネーションの発生が抑制される。
さらに、足の中足骨の位置に、弾性を有する中足骨支持板102が配設されているので、拇指球は中底の上面から離れて強く接触せず、蹴り上げ動作時、足の第2指〜第5指の中足骨骨頭部の基端部に荷重がかかって拇指球への負荷は一層小さくなる。その結果、オーバープロネーションの発生が抑制され、外反母趾を生じさせない。
さらに、ヒールが高いことで、接衝期が短く、しかも、重心が靴中で足のつま先の側に移行しているが、足の第2指〜第5指の中足骨骨頭部に掛かる荷重は弾性を有する中足骨支持板102によって支持されているので、各中足骨骨頭部に作用する衝撃が緩和される。また、足の第2指〜第5指の中足骨骨頭部は、中足骨支持板102の前端縁と中底の上面との間に生じる段差によって中底の上面から離れ、中底の上面に強く突き当たらないので、中足骨骨頭部の痛みが軽減される。
特開2011−45481号公報
しかし、上記した構成のヒール付きの靴は、部品点数が多く、中底と敷き革との間の決められた位置に、踵支持板100、当て板101、中足骨支持板102などの各部品を個別に配設する必要があり、各部品の位置決めに手数がかかり、製造コストに影響する。
また、当て板101は低反発ウレタンフォームのようなクッション材を用いて構成されているので、前足部の内側への倒れ込みに対して圧縮変形し、倒れ込みを阻止する機能が十分でなく、その結果、拇指の側へ荷重がかかり、蹴り上げ動作時の拇指球に対する負荷が大きくなる。
さらに、外反足に伴う障害の発生を抑制するのに、上記した構成の専用のヒール付きの靴を購入する必要があり、このため、既存の靴に対しても、外反足に伴う障害の発生を抑制する機能を付与し得る靴中敷の出現が要望されている。
この発明は、上記の要望に応えるもので、外反足の人であっても、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのを防止してオーバープロネーションの発生を抑制し得る靴中敷を提供することを目的とする。
また、この発明が他に目的とするところ、部品点数が少なく、部品の位置決めに手数がかからず、既存の靴についても、外反足に伴う障害の発生を抑制する機能を付加できる靴中敷を提供することにある。
この発明による靴中敷は、靴底上に敷かれるものであって、足裏形状に対応する平面形状の第1、第2の柔軟なシート材が、可撓性を有する合成樹脂板よりなる支持基板と弾性体よりなる中足骨支持板とを中間に挟んで一体に貼設されてなる。前記支持基板は、足の踵骨を中心とする足裏領域を支持する第1の支持板部と、足の踵骨から中足骨にわたる足裏領域を支持する第2の支持板部とを有し、第2の支持板部の中足骨を支持する板面上に前記中足骨支持板が重ねられている。前記第2の支持板部は、足の土踏まずのアーチに対応して湾曲する形態を有し、前記第1の支持板部は、足の踵骨を周回して囲むように一端部が第2の支持板部に一体に連設されてなる。
上記した構成の靴中敷をヒール付きの靴の靴底上に敷いたとき、支持基板の第2の支持板部が足の土踏まずに嵌まるような状態で足の土踏まずを安定支持するので、外反足の人であっても、足の内側への倒れ込みが阻止され、拇指の側への荷重の掛かり過ぎが防止され、オーバープロネーションの発生が抑制される。
パンプスのようなヒールの高い靴の場合、ヒールが着地するとすぐに蹴り上げ動作へ移行することから、接衝期がきわめて短く、接衝期と中立期とがほぼ同時期となるため、中立期の着地が安定せず、外反足の人は、前足部(指骨に対応する部分)が内側へ倒れ込む傾向にあるが、上記した構成の靴中敷を用いると、接衝期に体重が靴中敷に掛かったとき、支持基板の第2の支持板部が押圧されて撓み、接衝期から離床期への移行に際して体重が踵から前足部へ移るとき、支持基板の第2の支持板部への押圧が解除される結果、第2の支持板部の復元力が足の土踏まずを押し上げ、重心が前足部へ円滑に移動して推進力として機能する。これにより、蹴り上げ動作時の拇指球に対する負荷が軽減され、また、支持基板の第2の支持板部が足の土踏まずを安定支持しているので、前足部の内側への倒れ込みが阻止され、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのが防止される。
さらに、足の中足骨の位置に、弾性を有する中足骨支持板が配設されているので、拇指球は中底の上面から離れて強く接触せず、蹴り上げ動作時、足の第2指〜第5指の中足骨骨頭部の基端部に荷重がかかって拇指球への負荷は一層小さくなる。その結果、オーバープロネーションの発生が抑制され、外反母趾を生じさせない。
さらに、ヒールが高いことで、接衝期が短く、しかも、重心が靴中で足のつま先の側に移行しているが、足の第1指〜第5指の中足骨骨頭部に掛かる荷重は弾性を有する中足骨支持板によって支持されているので、各中足骨骨頭部に作用する衝撃が緩和される。また、足の第1指〜第5指の中足骨骨頭部は、中足骨支持板の前端縁と中底の上面との間に生じる段差によって中底の上面から離れ、中底の上面に強く突き当たらないので、中足骨骨頭部の痛みが軽減される。
さらにまた、靴中敷の製作に際して、第1、第2の柔軟なシート材間に支持基板と中足骨支持板とを挟んで一体の貼設するだけであるから、部品点数が少なく、各部品の位置決めが容易であり、製作コストが安価となる。
この発明の好ましい実施態様においては、前記中足骨支持板は、先端部分を支持基板の先端縁より突出させている。
この実施態様によると、支持基板の先端縁が弾性を有する中足骨支持板により覆われているので、支持基板の先端縁が中足骨に当たって痛みを感じさせることがない。
この発明の他の好ましい実施態様においては、前記支持基板の第2の支持板部は、外側縁に対して内側縁の肉厚が厚く、内側縁から外側縁にかけて肉厚が薄くなっている。
この実施態様によると、支持基板の第2の支持板部は内側縁の肉厚が厚いので、第2の支持板部の内側縁は容易に変形せず、第2の支持板部の保形性が高められ、足の土踏まずが第2に支持板部により安定して支持される。また、外縁部の肉厚が薄くなっているので、段差が生じず、中足骨支持板が存在することによる違和感を感じさせず、中足骨支持板の外周縁が摩耗して損傷するのも防止される。
この発明によると、外反足の人であっても、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのを防止してオーバープロネーションの発生を抑制できる。また、足の中足骨骨頭部に掛かる荷重と衝撃とを緩和して中足骨骨頭部の痛みを軽減できる。
また、部品点数が少なく、部材の位置決めが容易であり、靴中敷の製作コストを抑えることができるうえに、既存の靴についても、この発明による屈中敷を用いることにより外反足に伴う障害の発生を抑制する機能を付与ができる。
この発明に係る靴中敷が用いられたヒール付きの靴の平面図である。 この発明の一実施例である靴中敷の縦断面図である。 靴中敷の外形および構成を足の骨格とともに示した平面図である。 支持基板の外観を示す平面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 支持基板および中足骨支持板上に支持された足の骨格を示す側面図である。 足の踵の骨格を示す背面図である。 外反足の骨格を示す背面図である。 外反足に伴う障害の発生を抑制する機能を有する従来のヒール付き靴を示す平面図である。
図1は、この発明に係る靴中敷1が用いられた婦人靴10の外観を示している。
図示例の婦人靴10は、ヒールの高いパンプスであり、11が甲革、12が履き口である。この婦人靴10の靴底上にこの発明に係る靴中敷1が敷かれている。なお、図示例は右足のパンプスを示すが、左足も同様であり、ここでは説明を省略する。
この実施例の靴中敷1は、図2に示すように、表地を構成する第1のシート材2と裏地を構成する第2のシート材3とが重ね合わされて接着剤により一体に貼設されたもので、第1、第2のシート材2,3間に支持基板4と中足骨支持板7とが挟着されている。第1、第2の各シート材2,3は、足裏形状にほぼ一致する平面形状のもので、例えば人工皮革のように、容易に変形する柔軟な材料によって形成されている。
支持基板4および中足骨支持板7は、図3に示すように、足9の所定の骨格各部に対応させて位置決め配置されている。なお、図3において、一点鎖線で示す外形線は靴中敷1の輪郭を、実線で示す外形線は足9の輪郭を、足9の輪郭内の実線は骨格を、それぞれ示している。
同図中、91a〜91eは足9の第1指〜第5指の指骨である。第1指(拇指)の指骨91aは基節骨92aと末節骨93aとで構成される。第2指〜第5指の各指骨91b〜91eは基節骨92b〜92eと末節骨93b〜93eと中接骨94b〜94eとで構成される。95a〜95eは第1指〜第5指の中足骨であり、96a〜96eは第1指〜第5指の中足骨骨頭部である。97は踵骨、98は土踏まずである。
前記支持基板4は、可撓性を有する合成樹脂板により形成され、接衝期における押圧により変形して撓み、体重が踵から前足部へ移るときに押圧が解除されると、復元力により原形に復帰する。この実施例では、熱可塑性ポリウレタン(TPU)を用いて射出成形により形成されている。なお、合成樹脂材料として、熱可塑性ポリウレタンに代えて、例えばポリウレタン(PU)を用いることもできる。この支持基板4として、デュロメータ硬さが70以上のものが好適であり、80以上、90以下のものがさらに望ましい。
前記中足骨支持板7は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のような比較的硬いクッション材を用いて形成されているが、これに限らず、適度の硬さとクッション性を有する衝撃吸収素材であれば、ポロプロピレンテレフタレート(PPT)やPORON(登録商標)など、種々の材質のものを用いることができる。
前記支持基板4は、足の踵骨97を中心とする足裏領域を支持する第1の支持板部5と、足の踵骨97から第1指〜第4指の中足骨95a〜95dにわたる足裏領域を支持する第2の支持板部6とを有している。第2の支持板部6の第1指〜第4指の中足骨95a〜95dを支持する板面上に、先端部分が支持基板4の第2の支持板部6の先端縁より突出するように中足骨支持板7が重ねられて一体に接着されている。この実施例では、中足骨支持板7は第2の支持板部6の先端縁や先端部の両側縁部を十分に覆うことできる大きさおよび形状に形成されており、第1指〜第5指の中足骨95a〜95eにわたる足裏領域を支持するようになっている。
前記支持基板4は、第1の支持板部5と第2の支持板部6とが一連一体に形成されている。第2の支持板部6は、図4〜図6に示すように、足9の土踏まず98のアーチに対応して湾曲する形態になっており、外側縁62に対して内側縁61の肉厚が厚く、内側縁61から外側縁62にかけて肉厚が次第に薄くなっている。
第1の支持板部5は、足9の踵骨97を半周だけ周回して囲んでおり、その中心部は踵骨97に面圧が掛からないように開口部分53になっている。この開口部分53があることで踵骨棘による痛みなどが軽減される。前記半周部分の一方の端部は解放端部51であり、他方の端部は第2の支持板部6と連続する連結端部52となっている。解放端部51および連結端部52は、図7に示すように、上面が外周縁から内周縁にかけて低く傾斜している。なお、第1の支持板部5は、足9の踵骨97の周囲をほぼ一周するように形成してもよい。
前記中足骨支持板7は、後端部72から前端部71にかけて次第に肉厚が厚くなるように形成されている。中足骨支持板7の前端部71は相応の厚みを有するが、前端部71、後端部72、および両側縁部73,74は外周面に向けて低い傾斜面に形成されており、これにより支持基板4や第2のシート材3との間に段差55が生じないように連続させている。
上記した構成の靴中敷1をヒール付きの靴10の靴底上に敷いたとき、図8に示すように、支持基板4の第2の支持板部6が足9の土踏まず98に嵌まるような状態で足9の土踏まず98を安定支持するので、外反足の人であっても、足9の内側への倒れ込みが阻止される。これにより、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのが防止され、オーバープロネーションの発生が抑制される。
パンプスのようなヒールの高い靴10の場合、ヒールが着地するとすぐに蹴り上げ動作へ移行することから、接衝期がきわめて短く、接衝期と中立期とがほぼ同時期となるため、中立期の着地が安定せず、外反足の人は、前足部(指骨91a〜91eに対応する部分)が内側へ倒れ込む傾向にあるが、上記した構成の靴中敷1を用いると、接衝期に体重が靴中敷1に掛かったとき、支持基板4の第2の支持板部6が押圧されて撓み、接衝期から離床期への移行に際して体重が踵から前足部へ移るとき、支持基板4の第2の支持板部6への押圧が解除される結果、第2の支持板部6の復元力が足9の土踏まず98を押し上げ、重心が前足部へ円滑に移動して推進力として機能する。これにより、蹴り上げ動作時の拇指球に対する負荷が軽減され、また、支持基板4の第2の支持板部6が足9の土踏まず98を安定支持しているので、前足部の内側への倒れ込みが阻止され、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのが防止される。
さらに、足9の中足骨95a〜95eの位置に、弾性を有する中足骨支持板7が配設されているので、拇指球は中底の上面から離れて強く接触せず、蹴り上げ動作時、足9の第2指〜第5指の中足骨骨頭部96b〜96eの基端部に荷重がかかって拇指球への負荷は一層小さくなる。その結果、オーバープロネーションの発生が抑制され、外反母趾を生じさせない。
さらに、ヒールが高いことで、接衝期が短く、しかも、重心が靴中で足のつま先の側に移行しているが、足9の第1指〜第5指の中足骨骨頭部96a〜96eに掛かる荷重は弾性を有する中足骨支持板7によって支持されているので、各中足骨骨頭部96a〜96eに作用する衝撃が緩和される。また、足9の第1指〜第5指の中足骨骨頭部96a〜96eは、中足骨支持板7の前端縁と中底の上面との間に生じる段差によって中底の上面から離れ、中底の上面に強く突き当たらないので、中足骨骨頭部96a〜96eの痛みが軽減される。
この実施例では、支持基板4の先端縁が中足骨支持板7により覆われているので、支持基板4の先端縁が中足骨95a〜95eを当たって痛みを感じさせることがない。
さらに、支持基板4の第2の支持板部6は、支持基板4の第2の支持板部6は内側縁の肉厚が厚いので、第2の支持板部6の内側縁は容易に変形せず、第2の支持板部6の保形性が高められるので、足9の土踏まず98が第2に支持板部6により安定して支持される。また、外縁部の肉厚が薄いので、段差が生じず、中足骨支持板7が存在することによる違和感を感じさせず、中足骨支持板7の外周縁が摩耗して損傷するのも防止される
1 靴中敷
2 第1のシート材
3 第2のシート材
4 支持基板
5 第1の支持板部
6 第2の支持板部
7 中足骨支持板
10 婦人靴
95a〜95e 中足骨
97 踵骨
この発明による靴中敷は、靴底上に敷かれるものであって、足裏形状に対応する平面形状の第1、第2の柔軟なシート材が、可撓性を有する合成樹脂板よりなる支持基板と弾性体よりなる中足骨支持板とを中間に挟んで一体に貼設されてなる。前記支持基板は、足の踵骨を中心とする足裏領域を支持する第1の支持板部と、足の踵骨から中足骨にわたる足裏領域を支持する第2の支持板部とを有し、第2の支持板部の中足骨を支持する板面上に、先端部分が第2の支持板部の先端縁より突出するように前記中足骨支持板が重ねられている。前記第2の支持板部は、足の土踏まずのアーチに対応して湾曲する形態を有し、外側縁に対して内側縁の肉厚が厚く、内側縁から外側縁にかけて肉厚が薄くなっている。前記第1の支持板部は、中心部分が開口部分となるように半周し、その半周部分の一方の端部は解放端部、他方の端部は第2の支持板部と連続する連結端部になっており、前記解放端部および連結端部は、上面が外周縁から内周縁にかけて低く傾斜している。
さらに、前記中足骨支持板は、先端部分を支持基板の先端縁より突出させることで、支持基板の先端縁が弾性を有する中足骨支持板により覆われているので、支持基板の先端縁が中足骨に当たって痛みを感じさせることがない。
さらにまた、支持基板の第2の支持板部は内側縁の肉厚が厚いので、第2の支持板部の内側縁は容易に変形せず、第2の支持板部の保形性が高められ、足の土踏まずが第2に支持板部により安定して支持される。また、外縁部の肉厚が薄くなっているので、段差が生じず、中足骨支持板が存在することによる違和感を感じさせず、中足骨支持板の外周縁が摩耗して損傷するのも防止される。
この発明によると、外反足の人であっても、拇指の側へ荷重がかかり過ぎるのを防止してオーバープロネーションの発生を抑制できる。また、足の中足骨骨頭部に掛かる荷重と衝撃とを緩和して中足骨骨頭部の痛みを軽減できる。
また、部品点数が少なく、部材の位置決めが容易であり、靴中敷の製作コストを抑えることができるうえに、既存の靴についても、この発明による靴中敷を用いることにより外反足に伴う障害の発生を抑制する機能を付与ができる。
この実施例では、支持基板4の先端縁が中足骨支持板7により覆われているので、支持基板4の先端縁が中足骨95a〜95eを当たって痛みを感じさせることがない。
さらに、支持基板4の第2の支持板部6は内側縁の肉厚が厚いので、第2の支持板部6の内側縁は容易に変形せず、第2の支持板部6の保形性が高められるので、足9の土踏まず98が第2に支持板部6により安定して支持される。また、外縁部の肉厚が薄いので、段差が生じず、中足骨支持板7が存在することによる違和感を感じさせず、中足骨支持板7の外周縁が摩耗して損傷するのも防止される。

Claims (3)

  1. 靴底上に敷かれる靴中敷であって、足裏形状に対応する平面形状の第1、第2の柔軟なシート材が、可撓性を有する合成樹脂板よりなる支持基板と弾性体よりなる中足骨支持板とを中間に挟んで一体に貼設されてなり、前記支持基板は、足の踵骨を中心とする足裏領域を支持する第1の支持板部と、足の踵骨から中足骨にわたる足裏領域を支持する第2の支持板部とを有し、第2の支持板部の中足骨を支持する板面上に前記中足骨支持板が重ねられており、前記第2の支持板部は、足の土踏まずのアーチに対応して湾曲する形態を有し、前記第1の支持板部は、足の踵骨を周回して囲むように一端部が第2の支持板部に一体に連設されてなる靴中敷。
  2. 前記中足骨支持板は、先端部分が支持基板の先端縁より突出している請求項1に記載された靴中敷。
  3. 前記支持基板の第2の支持板部は、外側縁に対して内側縁の肉厚が厚く、内側縁から外側縁にかけて肉厚が薄くなっている請求項1に記載された靴中敷。
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