JP2016054393A - ラダー型フィルタ及びデュプレクサ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的特性を劣化させることなく、耐電力性を高め得るラダー型フィルタを提供する。【解決手段】弾性表面波共振子からなる複数の直列腕共振子S1〜S5と、並列腕共振子P1〜P4とを備えており、複数の直列腕共振子S1〜S5のうち、最も静電容量が小さい直列腕共振子S1のメタライゼーション比が、複数の直列腕共振子S1〜S5の中で最も小さく、かつ最も静電容量が小さい直列腕共振子S1の電極指ピッチが、複数の直列腕共振子S1〜S5の電極指ピッチのうち最も大きい、ラダー型フィルタ。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の弾性波共振子を用いて構成されているラダー型フィルタ及び該ラダー型フィルタを送信フィルタとして有するデュプレクサに関する。
従来、ラダー型弾性表面波フィルタが、携帯電話機のデュプレクサの送信フィルタなどに広く用いられている。下記の特許文献1には、このようなデュプレクサの一例が開示されている。特許文献1では、ラダー型弾性表面波フィルタの複数の直列腕共振子のうち、静電容量が最も大きい直列腕共振子が送信端子側に配置されている。
特開2013−168996号公報
特許文献1に記載のように、送信端子、すなわち入力端子に最も近い直列腕共振子の静電容量を最も大きくすることにより、耐電力性を高めることができる。しかしながら、静電容量が大きくなると、電気的特性が悪化するという問題があった。
本発明の目的は、電気的特性を劣化させることなく、耐電力性を高め得るラダー型フィルタを提供することにある。
本発明に係るラダー型フィルタは、それぞれが弾性表面波共振子からなる複数の直列腕共振子と、弾性表面波共振子からなる並列腕共振子とを備え、前記複数の直列腕共振子のうち、最も静電容量が小さい直列腕共振子のメタライゼーション比が前記複数の直列腕共振子の中で最も小さく、かつ最も静電容量が小さい前記直列腕共振子の電極指ピッチが、前記複数の直列腕共振子の電極指ピッチのうち最も大きい。
本発明に係るラダー型フィルタのある特定の局面では、少なくとも3個の前記直列腕共振子を有する。この場合には、3個以上の直列腕共振子を有するため、耐電力性をより一層高めることができ、かつ電気的特性、特にVSWR特性の劣化を効果的に抑制することができる。
本発明に係るラダー型フィルタの他の特定の局面では、最も静電容量が小さい前記直列腕共振子が、第1の分割共振子と、第1の分割共振子と直列に接続されている第2の分割共振子とを有するように直列分割されている。この場合には、耐電力性をより一層高めることができる。
本発明に係るラダー型フィルタのさらに他の特定の局面では、入力端子と出力端子とを有し、入力端子と出力端子とを結ぶ直列腕に前記複数の直列腕共振子が設けられており、最も静電容量が小さい前記直列腕共振子が、複数の前記直列腕共振子のうち入力端子に最も近い。最も大きな電力が印加されるのは、入力端子に最も近い直列腕共振子である。従って、耐電力性をより一層高めることができ、かつVSWR特性などの電気的特性の劣化が生じ難い。
本発明に係るラダー型フィルタは、送信フィルタとして好適に用いられる。送信フィルタでは、耐電力性がより強く求められるため、本発明がより効果的である。
本発明に係るデュプレクサは、本発明に従って構成されたラダー型フィルタを有する送信フィルタと、一端が前記送信フィルタの一端と共通接続されている受信フィルタとを有する。本発明に係るデュプレクサでは、送信フィルタにおいて、耐電力性の向上とVSWR特性の劣化の抑制が図られるため、送信フィルタだけでなく、受信フィルタにおける電気的特性も高めることができる。
本発明に係るラダー型フィルタによれば、耐電力性を高めることができ、しかもVSWR特性やフィルタ特性などの電気的特性の劣化を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係るデュプレクサの回路図である。 本発明の第1の実施形態に係るラダー型フィルタの各直列腕共振子の消費電力と周波数との関係を示す図である。 本発明の比較例1に係るラダー型フィルタの各直列腕共振子の消費電力と周波数との関係を示す図である。 第1の実施形態及び比較例1のラダー型フィルタの減衰量周波数特性を示す図である。 第1の実施形態及び比較例1のラダー型フィルタのVSWR特性を示す図である。 第1の実施形態及び比較例1のラダー型フィルタの送信端子側のインピーダンス特性を示すインピーダンススミスチャートである。 比較例2のラダー型フィルタにおける各直列腕共振子の消費電力と周波数との関係を示す図である。 比較例1及び比較例2のラダー型フィルタの減衰量周波数特性を示す図である。 比較例1及び比較例2のラダー型フィルタの送信端子側端部におけるVSWR特性を示す図である。 比較例1及び比較例2のラダー型フィルタの送信端子側におけるインピーダンス特性を示すインピーダンススミスチャートである。 第2の実施形態に係るデュプレクサの回路図である。 比較例3における各直列腕共振子の消費電力と周波数との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るラダー型フィルタの各直列腕共振子の消費電力と周波数との関係を示す図である。 第2の実施形態及び比較例3のラダー型フィルタの減衰量周波数特性を示す図である。 第2の実施形態及び比較例3のラダー型フィルタの送信端子側端部におけるVSWR特性を示す図である。 第2の実施形態及び比較例3のラダー型フィルタの送信端子側のインピーダンス特性を示すインピーダンススミスチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るラダー型フィルタを有するデュプレクサの回路図である。
デュプレクサ1は、送信フィルタ2と受信フィルタ3とを有する。アンテナ端子4に共通接続端子5が接続されている。共通接続端子5とグラウンド電位との間にインダクタンス6がインピーダンス整合を図るために設けられている。送信フィルタ2は、入力端子としての送信端子7と、出力端子としての共通接続端子5とを有する。また、受信フィルタ3は、入力端子としての共通接続端子5と、出力端子としての受信端子8とを有する。
本実施形態のデュプレクサは、Band13において用いられる。Band13では、送信帯域は、777〜787MHzであり、受信帯域は746〜756MHzである。
デュプレクサ1では、送信フィルタ2は、ラダー型弾性表面波フィルタにより構成されており、このラダー型弾性表面波フィルタが、本発明の第1の実施形態のラダー型フィルタに相当する。
なお、受信フィルタ3は、共通接続端子5側に接続されている共振子S11を有する。共振子S11の後段に、縦結合共振子型弾性表面波フィルタ9が接続されている。縦結合共振子型弾性表面波フィルタ9は、2個の3IDT型縦結合共振子型弾性表面波フィルタを縦続接続した構成を有している。縦結合共振子型弾性表面波フィルタ9の出力端と、グラウンド電位との間に共振子P11が接続されている。
送信フィルタ2では、入力端子としての送信端子7側から順に、直列腕共振子S1〜S5が直列腕に配置されている。直列腕共振子S1〜S5は互いに直列に接続されている。また、並列腕共振子P1〜P4が、送信端子7側から順に、直列腕とグラウンド電位とに接続されている。並列腕共振子P1は、直列腕共振子S1の入力端とグラウンド電位との間に接続されている。並列腕共振子P1とグラウンド電位との間には、インダクタンスL1が接続されている。
並列腕共振子P2,P3は、直列腕共振子S2と直列腕共振子S3との間の接続点に一端が電気的に接続されており、他端同士が共通接続されている。また、並列腕共振子P4の一端が、直列腕共振子S3,S4間の接続点に接続されており、他端が並列腕共振子P2,P3と共通接続されている。並列腕共振子P2〜P4の共通接続されている部分と、グラウンド電位との間にインダクタンスL2が接続されている。
ラダー型弾性表面波フィルタからなるため、送信フィルタ2の複数の直列腕共振子S1〜S5及び並列腕共振子P1〜P4は、いずれも弾性表面波共振子からなる。
上記デュプレクサ1は、LiTaO基板上にこれらの回路構成を実現する電極と、上記インダクタンス6、L1,L2とを設けることにより構成されている。電極材料としては、本実施形態では、Alを用いている。もっとも、圧電基板及び電極を構成する材料は上記に限定されるものではない。
本実施形態のラダー型フィルタからなる送信フィルタ2の特徴は、入力端子である送信端子7に最も近い直列腕共振子S1の静電容量が、複数の直列腕共振子S1〜S5の静電容量のうち最も小さく、
1)最も静電容量が小さい直列腕共振子S1のメタライゼーション比が、直列腕共振子S1〜S5のメタライゼーション比のうち最も小さく、かつ
2)最も静電容量が小さい直列腕共振子S1の電極指ピッチが、複数の直列腕共振子S1〜S5の電極指ピッチのうち最も大きい
ことにある。
それによって、静電容量の値を大きくせずに耐電力性を高めることができ、かつフィルタ特性やVSWR特性などの電気的特性の劣化を抑制することが可能とされている。これを、具体的な実験例に基づき説明する。なお、メタライゼーション比とは、弾性表面波の伝搬方向に沿う方向において、電極指の幅を電極指の幅と電極指間の隙間との和で除した比率である。
上記第1の実施形態における送信フィルタの各直列腕共振子S1〜S5の設計パラメータを下記の表1に示す。
Figure 2016054393
比較のために、直列腕共振子S1〜S5を下記の表2に示す通りとしたことを除いては、上記第1の実施形態と同様にして、比較例1の送信フィルタを作製した。
Figure 2016054393
表2から明らかなように、比較例1では、直列腕共振子S1〜S5のメタライゼーション比、すなわちデューティは、全て0.6と等しい。
また、直列腕共振子S1の電極指ピッチは、直列腕共振子S1〜S5のうち最大ではない。
これに対して、表1から明らかなように、第1の実施形態では、直列腕共振子S1のデューティが0.4と、残りの直列腕共振子S2〜S5よりも小さい。また、印加電力が最大となる送信フィルタの最も入力側に配置される直列腕共振子S1の電極指ピッチは、直列腕共振子S1〜S5の電極指ピッチのうち最大となっている。
図2は、上記第1の実施形態における各直列腕共振子の消費電力と周波数との関係を示す図である。また、図3は、上記比較例1における各直列腕共振子の消費電力と周波数との関係を示す図である。図2及び図3の特性は、送信端子に800mWの電力を印加した場合の、各直列腕共振子S1〜S5の単位面積あたりの消費電力を求めたものである。
消費電力が大きい直列腕共振子ほど、電極の負荷が大きいことになる。従って、IDT電極が印加電力によりエレクトロマイグレーションを引き起し、破壊されやすい。すなわち、耐電力性が低いことを意味する。
比較例1では、送信端子7に最も近い直列腕共振子S1の消費電力が、最も高い。従って、大きな電力が印加されると、最も発熱が大きく破壊されやすい。よって、耐電力性を高めるには、直列腕共振子S1の消費電力を低める必要がある。
これに対して、図2から明らかなように、第1の実施形態では、直列腕共振子S1の送信帯域における消費電力が最も高い部分においても、比較例1に比べ、消費電力が約25%程度低くなっていることがわかる。従って、上記第1の実施形態によれば、比較例1に比べて、IDT電極の耐熱負荷が小さく、耐電力性を高めることが可能とされている。
また、図4は、上記第1の実施形態及び比較例1の送信フィルタの減衰量周波数特性を示す図である。実線が第1の実施形態の結果を、破線が比較例1の結果を示す。図4から明らかなように、上記第1の実施形態では、比較例1とほぼ同等のフィルタ特性が得られていることがわかる。
また、図5は、上記第1の実施形態及び比較例1の送信端子側におけるVSWR特性を示す図である。実線が第1の実施形態の結果を示し、破線が比較例1の結果を示す。図5から明らかなように、VSWR特性においても、第1の実施形態は、比較例1に比べて特性がほとんど劣化していないことがわかる。
図6のインピーダンススミスチャートにおいて、実線が第1の実施形態の結果を、破線が比較例1の結果を示す。インピーダンス特性についても、第1の実施形態は比較例1に比べてほとんど低下していないことがわかる。
よって、上記のように、第1の実施形態によれば、VSWR特性、フィルタ特性及びインピーダンス特性をほとんど劣化させることなく、耐電力性を効果的に高め得ることがわかる。これは、以下の理由によると考えられる。最も静電容量が小さい直列腕共振子S1において、メタライゼーション比すなわちデューティを最も小さくかつ電極指ピッチを最も大きくしたことにより、静電容量の値を大きく変えることなく、交差幅あるいは対数を大きくすることができる。従って、電気的特性の劣化を生じることなく、耐電力性を高めることができる。
次に、直列腕共振子S1〜S5の設計パラメータを下記の表3に示す通りとしたことを除いては、上記比較例1と同様にして、比較例2の送信フィルタを有するデュプレクサを作製した。
Figure 2016054393
表3から明らかなように、比較例2では、直列腕共振子S1のメタライゼーション比、すなわちデューティは比較例1と同じであるが、電極指の交差幅を大きくし、静電容量を比較例1よりも大きくした。その他の点については、比較例2は比較例1と同様である。
図7は、比較例2における各直列腕共振子S1〜S5の消費電力と周波数との関係を示す図である。
図8〜図10は、上記比較例1と比較例2との電気的特性の比較を示す。図8〜図10において、実線が比較例2の結果を、破線が比較例1の結果を示す。
図8はフィルタ特性を示し、図9はVSWR特性を示し、図10は送信端子側におけるインピーダンス特性を示すインピーダンススミスチャートである。
図8から明らかなように、比較例2では、直列腕共振子S1の静電容量を大きくしているため、送信帯域において消費電力のピークが、比較例1よりも約15%小さくなっている。
しかしながら、VSWR特性においては、図9から明らかなように、送信帯域における最小VSWRが、1.13から1.38と悪化している。また、図10から明らかなように、インピーダンス特性においても、50Ωからはずれ、インピーダンススミスチャートにおける巻きの拡がりが大きくなり、悪化していることがわかる。パワーアンプとのインピーダンスマッチングを考慮すると、このインピーダンススミスチャートにおける巻きは小さい方が望ましい。
以上のように、比較例2では、比較例1に比べて耐電力性は改善され得るものの、電気的特性の劣化、特にVSWR特性やインピーダンス特性の劣化が大きいという問題のあることがわかる。
図11は、第2の実施形態に係る送信フィルタを備えたデュプレクサの回路図である。
図11に示すように、第2の実施形態のデュプレクサ21では、直列腕共振子S1〜S6を、送信端子7側から順に配置した。また、並列腕共振子P1の一端は、直列腕共振子S1,S2間の接続点と接続した。さらに、並列腕共振子P2の一端を、直列腕共振子S3,S4間の接続点と接続し、並列腕共振子P3の一端を直列腕共振子S4,S5間の接続点と接続した。並列腕共振子P4の一端が、直列腕共振子S5,S6間の接続点と接続されている。並列腕共振子P2〜P4の他端同士を共通接続した。並列腕共振子P2〜P4の共通接続点とグラウンド電位との間にインダクタンスL2を接続した。また、受信フィルタ23側においては、一端が接地電位に接続される共振子P11を設けなかった。デュプレクサ21におけるその他の構成は、デュプレクサ1と同様であるため、同一部分については同一の参照番号を付することによりその説明を省略する。
上記デュプレクサ21の送信フィルタ22における直列腕共振子S1〜S6の設計パラメータを下記の表4に示す。
Figure 2016054393
比較のために、直列腕共振子S1〜S6の設計パラメータを下記の表5に示す通りとしたことを除いては、上記第2の実施形態と同様にして、比較例3のデュプレクサを作製した。
Figure 2016054393
表5から明らかなように、比較例3では、直列腕共振子S4の静電容量が3.6pFと最も小さい。もっとも、直列腕共振子S4のデューティ、すなわちメタライゼーション比は、他の直列腕共振子S1〜S3,S5,S6と等しくされている。電極指ピッチについても、直列腕共振子S4の電極指ピッチは直列腕共振子S1〜S6において最大ではない。
これに対して、表4に示すように、第2の実施形態では、直列腕共振子S4の静電容量が最も小さく、3.7pFである。この直列腕共振子S4のメタライゼーション比すなわちデューティは0.47と最小である。さらに、電極指ピッチは、2.664μmであり、直列腕共振子S1〜S6のうち最大である。
図12は比較例3の直列腕共振子S1〜S6における消費電力と周波数との関係を示す図であり、図13は、上記第2の実施形態における直列腕共振子S1〜S6の消費電力と周波数との関係を示す図である。
比較例3に比べ、第2の実施形態によれば、送信帯域において直列腕共振子S4の消費電力のピークは、比較例3に比べ、約25%程度低くなっていることがわかる。従って、耐電力性を効果的に高め得ることができる。
他方、図14〜図16は、比較例3と第2の実施形態の送信フィルタの電気的特性の比較を示す図である。図14はフィルタ特性を、図15はVSWR特性を、図16は送信端子側におけるインピーダンススミスチャートを示す図である。
図14〜図16において実線が第2の実施形態の結果を、破線が比較例3の結果を示す。
図14〜図16から明らかなように、フィルタ特性、VSWR特性及びインピーダンス特性において、第2の実施形態は比較例3とほとんど差のないことがわかる。従って、第2の実施形態においても、電気的特性の劣化をほとんど引き起こすことなく、耐電力性を効果的に高め得ることがわかる。
また、第1の実施形態と第2の実施形態とを対比すると、送信端子、すなわち電力が印加される入力端子に最も近い直列腕共振子S1に本願発明の特徴的構成を採用した第1の実施形態の方が、耐電力性をより効果的に高め得ることができる。従って、第2の実施形態に比べて、第1の実施形態が望ましい。
さらに、他の直列腕共振子に比べて静電容量が小さい直列腕共振子S1が、合成された静電容量が直列腕共振子S1の静電容量と等しく、互いに直列接続される複数の分割共振子によって構成されことが好ましい。このとき、互いに等しい構成を有する分割共振子であることが、直列分割共振子の間のインピーダンス、または共振周波数の差による損失を抑制できるため、さらに好ましい。
なお、本発明に係るラダー型フィルタは、様々な帯域通過型フィルタに好適に用いられるが、耐電力性の改善がより強く求められるデュプレクサの送信フィルタにおいてより効果的である。
1…デュプレクサ
2…送信フィルタ
3…受信フィルタ
4…アンテナ端子
5…共通接続端子
6…インダクタンス
7…送信端子
8…受信端子
9…縦結合共振子型弾性表面波フィルタ
21…デュプレクサ
22…送信フィルタ
23…受信フィルタ
P1〜P4…並列腕共振子
P11…共振子
S1〜S6…直列腕共振子
S11…共振子
L1,L2…インダクタンス

Claims (6)

  1. それぞれが弾性表面波共振子からなる複数の直列腕共振子と、弾性表面波共振子からなる並列腕共振子とを備え、
    前記複数の直列腕共振子のうち、最も静電容量が小さい直列腕共振子のメタライゼーション比が前記複数の直列腕共振子の中で最も小さく、かつ最も静電容量が小さい前記直列腕共振子の電極指ピッチが、前記複数の直列腕共振子の電極指ピッチのうち最も大きい、ラダー型フィルタ。
  2. 少なくとも3個の前記直列腕共振子を有する、請求項1に記載のラダー型フィルタ。
  3. 最も静電容量が小さい前記直列腕共振子が、第1の分割共振子と、第1の分割共振子と直列に接続されている第2の分割共振子とを有するように直列分割されている、請求項1または2に記載のラダー型フィルタ。
  4. 入力端子と出力端子とを有し、入力端子と出力端子とを結ぶ直列腕に前記複数の直列腕共振子が設けられており、最も静電容量が小さい前記直列腕共振子が、複数の前記直列腕共振子のうち入力端子に最も近い、請求項1〜3のいずれか1項に記載のラダー型フィルタ。
  5. 送信フィルタである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のラダー型フィルタ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のラダー型フィルタを有する送信フィルタと、一端が前記送信フィルタの一端と共通接続されている受信フィルタとを有するデュプレクサ。
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