JP2016054261A - 電磁波シールドフィルムおよび電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法 - Google Patents

電磁波シールドフィルムおよび電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光によって少なくとも第1の離型フィルム、保護層、金属薄膜層および異方導電性接着剤層をまとめて切断できる電磁波シールドフィルム、およびこの電磁波シールドフィルムを用いた電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供する。【解決手段】着色剤を含む第1の離型フィルム18と、着色剤を含む保護層12と、金属薄膜層14と、染料を含む、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着剤層16とを順に備えた、電磁波シールドフィルム10を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁波シールドフィルムおよび該電磁波シールドフィルムが設けられたフレキシブルプリント配線板の製造方法に関する。
フレキシブルプリント配線板から発生する電磁波ノイズや外部からの電磁波ノイズを遮蔽するために、電磁波シールドフィルムをフレキシブルプリント配線板の表面に設けることがある(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造工程の一例を示す断面図である。
電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板101は、フレキシブルプリント配線板130と、絶縁フィルム140と、離型フィルム118を剥離した電磁波シールドフィルム110とを備える。
フレキシブルプリント配線板130は、ベースフィルム132の片面にプリント回路134が設けられたものである。
絶縁フィルム140は、フレキシブルプリント配線板130のプリント回路134が設けられた側の表面に設けられる。
電磁波シールドフィルム110は、保護層112と、保護層112の第1の表面を覆う金属薄膜層114と、金属薄膜層114の表面を覆う、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着剤層116と、保護層112の第2の表面を覆う離型フィルム118(キャリアフィルム)とを備える。
電磁波シールドフィルム110の異方導電性接着剤層116は、絶縁フィルム140の表面に接着され、かつ硬化されている。また、異方導電性接着剤層116は、絶縁フィルム140に形成された貫通孔142を通ってプリント回路134に電気的に接続されている。
電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板101は、例えば、図6に示すように、下記の工程を経て製造される。
(i)フレキシブルプリント配線板130のプリント回路134が設けられた側の表面に、プリント回路134のグランドに対応する位置に貫通孔142が形成された絶縁フィルム140を設ける工程。
(ii)電磁波シールドフィルム110を、絶縁フィルム140の表面に、電磁波シールドフィルム110の異方導電性接着剤層116が接触するように重ね、これらを熱プレスすることによって、絶縁フィルム140の表面に異方導電性接着剤層116を接着し、かつ異方導電性接着剤層116を、貫通孔142を通ってプリント回路134のグランドに電気的に接続する工程。
(iii)熱プレス後、キャリアフィルムとしての役割を終えた離型フィルム118を、保護層112から剥離し、取り除くことによって、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板101を得る工程。
工程(ii)の前には、フレキシブルプリント配線板130の形状、大きさに合わせて、大判の電磁波シールドフィルムから所定の大きさの電磁波シールドフィルム110を切り出すことが行われる。
最近では、切り出されるフィルムの形状が複雑であっても、大判のフィルムから所定の形状、大きさのフィルムを短時間で、かつ正確に切り出す技術としては、レーザ光を用いた切断技術が知られている。しかし、下記の理由から、従来の電磁波シールドフィルム110は、レーザ光によって切断できなかった。
従来の電磁波シールドフィルム110は、離型フィルム118および保護層112が透明である場合、離型フィルム118および保護層112は、レーザ光を吸収できずに透過してしまう。また、異方導電性接着剤層116は、厚さ方向に導電性を有し、面方向には導電性を有さない、すなわち、複数の導電性粒子が面方向に間隔をあけて存在し、導電性粒子の間には透明な絶縁性接着剤しか存在しないため、導電性粒子の間にレーザ光が当てられた場合、異方導電性接着剤層116は、レーザ光を吸収できずに透過してしまう。
ところで、保護層のタック性等を改善するために、保護層に着色剤を含ませた電磁波シールドフィルム、例えば、剥離フィルム、着色剤を含む絶縁性樹脂層、導電フィラーを含む導電層、絶縁性接着剤層を順に備えた電磁波シールドフィルム(特許文献2)、剥離フィルム、着色剤を含む絶縁性樹脂層、金属薄膜からなる導電層、絶縁性接着剤層を順に備えた電磁波シールドフィルム(特許文献3)が提案されている。
しかし、これら電磁波シールドフィルムにおいては、レーザ光によって着色剤を含む絶縁性樹脂層は切断できるものの、剥離フィルムおよび絶縁性接着剤層は切断できない。
特開2014−112576号公報 特開2014−078573号公報 特開2014−078574号公報
本発明は、レーザ光によって少なくとも第1の離型フィルム、保護層、金属薄膜層および異方導電性接着剤層をまとめて切断できる電磁波シールドフィルム、およびこの電磁波シールドフィルムを用いた電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供する。
本発明は、下記の態様を有する。
(1)着色剤を含む第1の離型フィルムと、着色剤を含む保護層と、金属薄膜層と、染料を含む、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着剤層とを順に備えた、電磁波シールドフィルム。
(2)前記異方導電性接着剤層が、黒色染料を含む、(1)の電磁波シールドフィルム。
(3)前記保護層が、黒色顔料を含む、(1)または(2)の電磁波シールドフィルム。
(4)前記第1の離型フィルムが、白色顔料を含む、(1)〜(3)のいずれかの電磁波シールドフィルム。
(5)前記第1の離型フィルムが、離型フィルム本体と、前記離型フィルム本体の前記保護層側の表面に形成された離型剤層とを有する、(1)〜(4)のいずれかの電磁波シールドフィルム。
(6)下記の工程(d)〜(g)を有する、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
(d)レーザ光によって、[1]〜[5]のいずれかの電磁波シールドフィルムの、少なくとも第1の離型フィルム、保護層、金属薄膜層および異方導電性接着剤層を所定の形状および大きさに切断する工程。
(e)ベースフィルムの少なくとも片面にプリント回路を有するフレキシブルプリント配線板の前記プリント回路が設けられた側の表面に、絶縁フィルムを設け、絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板を得る工程。
(f)前記工程(d)および前記工程(e)の後、前記絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板と、前記電磁波シールドフィルムとを、前記絶縁フィルムの表面に前記異方導電性接着剤層が接触するように重ね、これらを熱プレスすることによって、前記絶縁フィルムの表面に前記異方導電性接着剤層を接着する工程。
(g)前記工程(f)の後、前記第1の離型フィルムを剥離し、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板を得る工程。
本発明の電磁波シールドフィルムは、レーザ光によって少なくとも第1の離型フィルム、保護層、金属薄膜層および異方導電性接着剤層をまとめて切断できる。
本発明の電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法によれば、フレキシブルプリント配線板の形状が複雑であっても、大判の電磁波シールドフィルムから、フレキシブルプリント配線板に対応した形状、大きさの電磁波シールドフィルムを短時間で、かつ正確に切り出すことができる。
本発明の電磁波シールドフィルムの一例を示す断面図である。 図1の電磁波シールドフィルムの製造工程の一例を示す断面図である。 本発明における電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の一例を示す断面図である。 本発明の電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法における工程(d)の一例を示す断面図である。 本発明の電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法における工程(e)〜(g)の一例を示す断面図である。 従来の電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造工程の一例を示す断面図である。
以下の用語の定義は、本明細書および特許請求の範囲にわたって適用される。
導電性粒子の平均粒子径は、導電性粒子の電子顕微鏡像から30個の導電性粒子を無作為に選び、それぞれの導電性粒子について、最小径および最大径を測定し、最小径と最大径との中央値を一粒子の粒子径とし、測定した30個の導電性粒子の粒子径を算術平均して得た値である。
導電性粒子の比表面積は、脱気した粒子等を液体窒素に浸漬させ、吸着した窒素量を測定し、この値から算出した値である。
フィルム(離型フィルム、絶縁フィルム等)、塗膜(保護層、導電性接着剤層等)、金属薄膜層等の厚さは、透過型電子顕微鏡を用いて測定対象の断面を観察し、5箇所の厚さを測定し、平均した値である。
貯蔵弾性率は、測定対象に与えた応力と検出した歪から算出され、温度または時間の関数として出力する動的粘弾性測定装置を用いて、粘弾性特性の一つとして測定される。
表面抵抗は、石英ガラス上に金を蒸着して形成した、2本の薄膜金属電極(長さ10mm、幅5mm、電極間距離10mm)を用い、この電極上に被測定物を置き、被測定物上から、被測定物の10mm×20mmの領域を0.049Nの荷重で押し付け、1mA以下の測定電流で測定される電極間の抵抗である。
<電磁波シールドフィルム>
図1は、本発明の電磁波シールドフィルムの一例を示す断面図である。
電磁波シールドフィルム10は、保護層12と、保護層12の第1の表面を覆う金属薄膜層14と、金属薄膜層14の表面を覆う異方導電性接着剤層16と、保護層12の第2の表面を覆う第1の離型フィルム18と、異方導電性接着剤層16の表面を覆う第2の離型フィルム20とを備える。
(保護層)
保護層12は、金属薄膜層14を形成する際のベース(下地)となり、電磁波シールドフィルム10を、フレキシブルプリント配線板の表面に設けられた絶縁フィルムの表面に貼着した後には、金属薄膜層14を保護する。
保護層12の表面抵抗は、電気的絶縁性の点から、1×10Ω以上が好ましい。保護層12の表面抵抗は、実用上の点から、1×1019Ω以下が好ましい。
保護層12は、着色剤を含む。
着色剤としては、顔料、染料等が挙げられる。
顔料としては、公知の無機顔料、有機顔料等が挙げられ、例えば、下記のものが挙げられる。
黒色顔料:カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、チタンブラック、アニリンブラック、アントラキノン系黒色顔料、ペリレン系黒色顔料等。
緑色顔料:クロムグリーン、ピグメントグリーン等。
青色顔料:コバルトブルー、フタロシアニンブルー等。
赤色顔料:弁柄、アゾ系顔料、キナクリドン等。
黄色顔料:黄鉛、カドミウムイエロー、アゾ系顔料、イソインドリノン等。
白色顔料:亜鉛華、酸化チタン等。
体質顔料:炭酸バリウム、クレー、シリカ、タルク等。
染料としては、公知の水溶性染料(酸性染料、塩基性染料、直接染料、食用染料等)、油溶性染料(直接染料、酸性染料、塩基性染料等)等が挙げられる。
着色剤としては、耐候性、耐熱性、隠ぺい性の点から、顔料が好ましく、レーザ光の吸収性、プリント回路の隠蔽性、意匠性の点から、黒色顔料または黒色顔料と他の顔料との組み合わせがより好ましい。
着色剤の割合は、保護層12の100質量%のうち、1〜30質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。着色剤の割合が1質量%以上であれば、保護層12をレーザ光で切断しやすくなる。着色剤の割合が30質量%以下であれば、保護層12の表面抵抗および柔軟性の低下を抑えることができる。
保護層12としては、熱硬化性樹脂と硬化剤と着色剤とを含む塗料を塗布し、硬化させて形成された塗膜、熱可塑性樹脂と着色剤とを含む塗料を塗布して形成された塗膜、熱可塑性樹脂と着色剤とを含む組成物を溶融成形したフィルムからなる層等が挙げられる。ハンダ付け等の際の耐熱性の点から、熱硬化性樹脂と硬化剤と着色剤とを含む塗料を塗布し、硬化させて形成された塗膜が好ましい。
熱硬化性樹脂としては、アミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、合成ゴム、UV硬化アクリレート樹脂等が挙げられ、耐熱性に優れる点から、アミド樹脂、エポキシ樹脂が好ましい。
保護層12の160℃における貯蔵弾性率は、5×10〜1×10Paが好ましく、8×10〜2×10Paがより好ましい。通常、熱硬化性樹脂の硬化物は硬いため、これからなる塗膜は、柔軟性に乏しく、特に、厚さを薄くした場合は、非常に脆く自立膜として存在できるほどの強度がない。保護層12は、第1の離型フィルム18を剥離する際の温度下(導電性接着剤を硬化させる温度で、通常150〜200℃の温度)において、十分な強度を有することが好ましい。保護層12の160℃における貯蔵弾性率が5×10Pa以上であれば、保護層12が軟化することがない。保護層12の160℃における貯蔵弾性率が1×10Pa以下であれば、柔軟性や強度が十分となる。その結果、第1の離型フィルム18を剥離する際に保護層12はもとより電磁波シールドフィルム10が破断しにくい。
保護層12は、貯蔵弾性率等の特性、材料等が異なる2種以上の層から構成されていてもよい。
保護層12の厚さは、1〜10μmが好ましく、1〜5μmがより好ましい。保護層12の厚さが1μm以上であれば、耐熱性が良好となる。保護層12の厚さが10μm以下であれば、電磁波シールドフィルム10を薄くできる。
(金属薄膜層)
金属薄膜層14は、金属の薄膜からなる層である。金属薄膜層14は、面方向に広がるように形成されていることから、面方向に導電性を有し、電磁波シールド層等として機能する。
金属薄膜層14としては、物理蒸着(真空蒸着、スパッタリング、イオンビーム蒸着、電子ビーム蒸着等)、CVD、めっき等によって形成された金属薄膜、金属箔等が挙げられ、厚さを薄くでき、かつ厚さが薄くても面方向の導電性に優れ、ドライプロセスにて簡便に形成できる点から、物理蒸着による金属薄膜(蒸着膜)が好ましい。
金属薄膜層14を構成する金属薄膜の材料としては、アルミニウム、銀、銅、金、導電性セラミックス等が挙げられる。電気伝導度の点からは、銅が好ましく、化学的安定性の点からは、導電性セラミックスが好ましい。
金属薄膜層14の厚さは、0.01〜1μmが好ましく、0.05〜1μmがより好ましい。金属薄膜層14の厚さが0.01μm以上であれば、面方向の導電性がさらに良好になる。金属薄膜層14の厚さが0.05μm以上であれば、電磁波ノイズの遮蔽効果がさらに良好になる。金属薄膜層14の厚さが1μm以下であれば、電磁波シールドフィルム10を薄くできる。また、電磁波シールドフィルム10の生産性、可とう性がよくなる。
金属薄膜層14の表面抵抗は、0.001〜1Ωが好ましく、0.001〜0.1Ωがより好ましい。金属薄膜層14の表面抵抗が0.001Ω以上であれば、金属薄膜層14を十分に薄くできる。金属薄膜層14の表面抵抗が1Ω以下であれば、電磁波シールド層として十分に機能できる。
(異方導電性接着剤層)
異方導電性接着剤層16は、厚さ方向に導電性を有し、面方向には導電性を有さず、かつ接着性を有する。
導電性接着剤層を異方導電性接着剤層16とすることによって、異方導電性接着剤層16を薄くでき、導電性粒子22の量が少なくなり、その結果、電磁波シールドフィルム10を薄くでき、電磁波シールドフィルム10の可とう性がよくなる。
異方導電性接着剤層16は、着色剤として染料を含む。異方導電性接着剤層16が顔料を含む場合、顔料が、導電性粒子22と金属薄膜層14との間や、導電性粒子22とフレキシブルプリント配線板のプリント回路との間に挟まれ、導電性を阻害するおそれがある。一方、異方導電性接着剤層16が染料を含む場合、染料は、接着剤との相溶性が高く、後述する工程(f)の熱プレスの際に、導電性粒子22と金属薄膜層14との間や、導電性粒子22とプリント回路との間から接着剤とともに流動しながら排除される。そのため、導電性粒子22と金属薄膜層14との間や、導電性粒子22とプリント回路との間の導電性が染料によって阻害されることがない。
染料としては、上述したものが挙げられる。
染料としては、レーザ光の吸収性、プリント回路の隠蔽性、意匠性の点から、黒色染料または黒色染料と他の染料との組み合わせが好ましい。
黒色染料としては、具体的には、MordantBlack1、AcidBlack52、SolventBlack22、SolventBlack27、SolventBlack29、SolventBlack34等が挙げられる。
染料の割合は、異方導電性接着剤層16の100質量%のうち、1〜15質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。染料の割合が1質量%以上であれば、異方導電性接着剤層16をレーザ光で切断しやすくなる。染料の割合が15質量%以下であれば、異方導電性接着剤層16の接着性の低下を抑えることができる。
異方導電性接着剤層16としては、硬化後に耐熱性を発揮できる点から、熱硬化性の異方導電性接着剤層が好ましい。
熱硬化性の異方導電性接着剤層16は、例えば、熱硬化性接着剤と導電性粒子22と染料とを含む。異方導電性接着剤層16は、未硬化の状態であってもよく、Bステージ化された状態であってもよい。
熱硬化性接着剤としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、合成ゴム、UV硬化アクリレート樹脂等が挙げられる。耐熱性に優れる点から、エポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂は、可とう性付与のためのゴム成分(カルボキシル変性ニトリルゴム等)、粘着付与剤等を含んでいてもよい。
熱硬化性接着剤は、異方導電性接着剤層16の強度を高め、打ち抜き特性を向上させるために、セルロース樹脂、ミクロフィブリル(ガラス繊維等)を含んでいてもよい。
導電性粒子22としては、黒鉛粉、焼成カーボン粒子、金属(銀、白金、金、銅、ニッケル、パラジウム、アルミニウム、ハンダ等)の粒子、めっきされた焼成カーボン粒子等が挙げられる。異方導電性接着剤層16の流動性の点からは、堅く球状である焼成カーボン粒子が好ましい。
導電性粒子22の平均粒子径は、2〜26μmが好ましく、4〜16μmがより好ましい。導電性粒子22の平均粒子径が2μm以上であれば、導電性接着剤の厚みを2μmより厚くすることで、導電接着剤層16の厚みを確保することができ、十分な接着強度を得ることができる。導電性粒子22の平均粒子径が26μm以下であれば、異方導電性接着剤層16の流動性(絶縁フィルムの貫通孔の形状への追随性)を確保でき、絶縁フィルムの貫通孔内を導電性接着剤で十分に埋めることができる。
導電性粒子22の比表面積は、2〜50m/gが好ましく、2〜20m/gがより好ましい。導電性粒子22の比表面積が2m/g以上であれば、導電性粒子22を入手しやすい。導電性粒子22の比表面積が50m/g以下であれば、導電性粒子22の吸油量が大きくなりすぎず、その結果、導電性接着剤の粘度が高くなりすぎず、塗布性がさらに良好となる。また、異方導電性接着剤層16の流動性(絶縁フィルムの貫通孔の形状への追随性)をさらに確保できる。
導電性粒子22の割合は、異方導電性接着剤層16の100体積%のうち、1〜30体積%が好ましく、2〜10体積%がより好ましい。導電性粒子22の割合が1体積%以上であれば、異方導電性接着剤層16の導電性が良好になる。導電性粒子22の割合が30体積%以下であれば、異方導電性接着剤層16の接着性、流動性(絶縁フィルムの貫通孔の形状への追随性)が良好になる。また、電磁波シールドフィルム10の可とう性がよくなる。
異方導電性接着剤層16の厚さは、3〜25μmが好ましく、5〜15μmがより好ましい。異方導電性接着剤層16の厚さが3μm以上であれば、異方導電性接着剤層16の流動性(絶縁フィルムの貫通孔の形状への追随性)を確保でき、絶縁フィルムの貫通孔内を導電性接着剤で十分に埋めることができる。異方導電性接着剤層16の厚さが15μm以下であれば、電磁波シールドフィルム10を薄くできる。また、電磁波シールドフィルム10の可とう性がよくなる。
異方導電性接着剤層16の表面抵抗は、1×10〜1×1016Ωが好ましく、1×10〜1×1014Ωがより好ましい。異方導電性接着剤層16の表面抵抗が1×10Ω以上であれば、導電性粒子22の含有量が低く抑えられる。異方導電性接着剤層16の表面抵抗が1×1016Ω以下であれば、実用上、異方性に問題がない。
(第1の離型フィルム)
第1の離型フィルム18は、保護層12や金属薄膜層14を形成する際のキャリアフィルムとなるものであり、電磁波シールドフィルム10のハンドリング性を良好にする。第1の離型フィルム18は、電磁波シールドフィルム10をフレキシブルプリント配線板等に貼り付けた後には、保護層12から剥離される。
第1の離型フィルム18は、着色剤を含む。
着色剤としては、上述したものが挙げられる。
着色剤としては、保護層12と明確に区別できる点から、保護層12の着色剤とは異なる色の着色剤が好ましく、白色顔料または白色顔料と他の顔料との組み合わせがより好ましい。
着色剤の割合は、第1の離型フィルム18の100質量%のうち、0.5〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。着色剤の割合が0.5質量%以上であれば、第1の離型フィルム18をレーザ光で切断しやすくなる。着色剤の割合が10質量%以下であれば、第1の離型フィルム18の柔軟性の低下を抑えることができる。
第1の離型フィルム18の樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリオレフィン、ポリアセテート、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、合成ゴム、液晶ポリマー等が挙げられ、電磁波シールドフィルム10を製造する際の耐熱性(寸法安定性)およびコストの点から、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
第1の離型フィルム18の160℃における貯蔵弾性率は、0.8×10〜4×10Paが好ましく、0.8×10〜3×10Paがより好ましい。第1の離型フィルム18の160℃における貯蔵弾性率が0.8×10Pa以上であれば、電磁波シールドフィルム10のハンドリング性が良好となる。第1の離型フィルム18の160℃における貯蔵弾性率が4×10Pa以下であれば、第1の離型フィルム18の柔軟性が良好となる。
第1の離型フィルム18の厚さは、5〜500μmが好ましく、10〜150μmがより好ましく、25〜100μmがさらに好ましい。第1の離型フィルム18の厚さが5μm以上であれば、電磁波シールドフィルム10のハンドリング性が良好となる。また、第1の離型フィルム18がクッション材として十分に働き、フレキシブルプリント配線板の表面に設けられた絶縁フィルムの表面に電磁波シールドフィルム10の異方導電性接着剤層16を熱プレスにて貼着する際に、異方導電性接着剤層16が絶縁フィルムの表面の凹凸形状に追随しやすくなる。第1の離型フィルム18の厚さが500μm以下であれば、絶縁フィルムの表面に電磁波シールドフィルム10の異方導電性接着剤層16を熱プレスする際に異方導電性接着剤層16に熱が伝わりやすい。
(離型剤層)
離型フィルム本体18aの保護層12側の表面に、離型剤による離型処理が施されて、離型剤層18bが形成される。第1の離型フィルム18が離型剤層18bを有することによって、後述する工程(g)において第1の離型フィルム18を保護層12から剥離する際に、第1の離型フィルム18が剥離しやすく、保護層12や硬化後の異方導電性接着剤層16が破断しにくくなる。
離型剤としては、公知の離型剤を用いればよい。離型剤は、着色剤を含むことが好ましい。
離型剤層18bの厚さは、0.05〜2.0μmが好ましく、0.1〜1.5μmがより好ましい。離型剤層18bの厚さが前記範囲内であれば、後述する工程(g)において第1の離型フィルム18がさらに剥離しやすくなる。
(第2の離型フィルム)
第2の離型フィルム20は、異方導電性接着剤層16を保護するものであり、電磁波シールドフィルム10のハンドリング性を良好にする。第2の離型フィルム20は、電磁波シールドフィルム10をフレキシブルプリント配線板等に貼り付ける前に、異方導電性接着剤層16から剥離される。
第2の離型フィルム20は、着色剤を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。後述する工程(d)において、レーザ光で切断されず、工程(f)の前に、第2の離型フィルム20から、第1の離型フィルム18、保護層12、金属薄膜層14および異方導電性接着剤層16からなる電磁波シールドフィルム10を分離しやすくなる点からは、第2の離型フィルム20は、着色剤を含まないことが好ましい。
第2の離型フィルム20の樹脂材料としては、第1の離型フィルム18の樹脂材料と同様なものが挙げられる。
第2の離型フィルム20の厚さは、5〜500μmが好ましく、10〜150μmがより好ましく、25〜100μmがさらに好ましい。
(電磁波シールドフィルムの厚さ)
電磁波シールドフィルム10の厚さ(離型フィルムを除く)は、10〜45μmが好ましく、10〜30μmがより好ましい。電磁波シールドフィルム10の厚さ(離型フィルムを除く)が10μm以上であれば、第1の離型フィルム18を剥離する際に破断しにくい。電磁波シールドフィルム10の厚さ(離型フィルムを除く)が45μm以下であれば、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板を薄くできる。
(電磁波シールドフィルムの製造方法)
本発明の電磁波シールドフィルムは、例えば、下記の工程(a)〜(c)を有する方法によって製造できる。
(a)第1の離型フィルムの片面に保護層を形成する工程。
(b)保護層の表面に金属薄膜層を形成する工程。
(c)金属薄膜層の表面に異方導電性接着剤層を形成する工程。
以下、図1に示す電磁波シールドフィルム10を製造する方法について、図2を参照しながら説明する。
(工程(a))
図2に示すように、第1の離型フィルム18の離型剤層18bの表面に保護層12を形成する。
保護層12の形成方法としては、熱硬化性樹脂と硬化剤と着色剤とを含む塗料を塗布し、硬化させる方法、熱可塑性樹脂と着色剤とを含む塗料を塗布する方法、熱可塑性樹脂と着色剤とを含む組成物を溶融成形したフィルムを貼着する方法等が挙げられる。ハンダ付け等の際の耐熱性の点から、熱硬化性樹脂と硬化剤と着色剤とを含む塗料を塗布し、硬化させる方法が好ましい。
熱硬化性樹脂と硬化剤と着色剤とを含む塗料は、必要に応じて溶剤、他の成分を含んでいてもよい。
保護層12を、塗料の塗布によって形成した場合、保護層12を比較的薄くできる。なお、熱硬化性樹脂の硬化物は硬いため、保護層12を薄くした場合は、強度が不十分となる。上述したように、保護層12の160℃における貯蔵弾性率を、5×106〜1×10Paの範囲とすることによって、柔軟性や強度と、耐熱性とのバランスが良好となる。
保護層12の貯蔵弾性率の制御は、架橋密度および架橋構造からもたらされる強靭性の観点から熱硬化性樹脂、硬化剤等の種類や組成を選択し、熱硬化性樹脂の硬化物の貯蔵弾性率を調整することによって行われる。
このほか、貯蔵弾性率は、熱硬化性樹脂を硬化させる際の温度、時間等の硬化条件を調整する、または熱硬化性を有さない成分として熱可塑性エラストマー等の熱可塑性樹脂を添加することによって調整できる。
(工程(b))
図2に示すように、保護層12の表面に金属薄膜層14を形成する。
金属薄膜層14の形成方法としては、物理蒸着、CVD、めっき等によって金属薄膜を形成する方法、金属箔を貼り付ける方法等が挙げられる。面方向の導電性に優れる金属薄膜層14を形成できる点から、物理蒸着、CVD、めっき等によって金属薄膜を形成する方法が好ましく、金属薄膜層14の厚さを薄くでき、かつ厚さが薄くても面方向の導電性に優れる金属薄膜層14を形成でき、ドライプロセスにて簡便に金属薄膜層14を形成できる点から、物理蒸着による方法がより好ましい。
(工程(c))
図2に示すように、金属薄膜層14の表面に異方導電性接着剤層16を形成し、異方導電性接着剤層16の表面を第2の離型フィルム20で覆う。
異方導電性接着剤層16の形成方法としては、金属薄膜層14の表面に導電性接着剤組成物を塗布する方法;第2の離型フィルム20の表面に異方導電性接着剤層16を形成した後、金属薄膜層14、保護層12および第1の離型フィルム18からなる第1の積層体と、異方導電性接着剤層16および第2の離型フィルム20からなる第2の積層体とを、金属薄膜層14と異方導電性接着剤層16とが接触するように貼り合わせる方法が挙げられる。
導電性接着剤組成物としては、上述した熱硬化性接着剤と導電性粒子22と着色剤とを含むものを用いる。
(作用効果)
以上説明した電磁波シールドフィルム10にあっては、第1の離型フィルム18および保護層12が着色剤を含み、異方導電性接着剤層16が導電性粒子22および染料を含むため、少なくとも第1の離型フィルム18、保護層12、金属薄膜層14および異方導電性接着剤層16が、レーザ光を吸収できる。その結果、レーザ光によって少なくとも第1の離型フィルム18、保護層12、金属薄膜層14および異方導電性接着剤層16をまとめて切断できる。
(他の実施形態)
本発明の電磁波シールドフィルムは、着色剤を含む第1の離型フィルムと、着色剤を含む保護層と、金属薄膜層と、染料を含む、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着剤層とを順に備えたものであればよく、図1の実施形態に限定はされない。
例えば、異方導電性接着剤層16の表面のタック性が少ない場合は、第2の離型フィルム20を省略しても構わない。
第1の離型フィルム18は、離型フィルム本体18aのみで十分な離型性を有する場合は、離型剤層18bを有しなくてもよい。
<電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板>
図3は、本発明における電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の一例を示す断面図である。
電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板1は、フレキシブルプリント配線板30と、絶縁フィルム40と、離型フィルムを剥離した電磁波シールドフィルム10とを備える。
フレキシブルプリント配線板30は、ベースフィルム32の少なくとも片面にプリント回路34が設けられたものである。
絶縁フィルム40は、フレキシブルプリント配線板30のプリント回路34が設けられた側の表面に設けられる。
電磁波シールドフィルム10の異方導電性接着剤層16は、絶縁フィルム40の表面に接着され、かつ硬化されている。また、異方導電性接着剤層16は、絶縁フィルム40に形成された貫通孔(図示略)を通ってプリント回路34に電気的に接続されている。
貫通孔のある部分を除くプリント回路34(信号回路、グランド回路、グランド層等)の近傍には、電磁波シールドフィルム10の金属薄膜層14が、絶縁フィルム40および異方導電性接着剤層16を介して離間して対向配置される。
貫通孔のある部分を除くプリント回路34と金属薄膜層14との離間距離は、絶縁フィルム40の厚さと異方導電性接着剤層16の厚さの総和である。離間距離は、30〜200μmが好ましく、60〜200μmがより好ましい。離間距離が30μmより小さいと、信号回路のインピーダンスが低くなるため、100Ω等の特性インピーダンスを有するためには、信号回路の線幅を小さくしなければならず、線幅のバラツキが特性インピーダンスのバラツキとなって、インピーダンスのミスマッチによる反射共鳴ノイズが電気信号に乗りやすくなる。離間距離が200μmより大きいと、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板1が厚くなり、可とう性が不足する。
(フレキシブルプリント配線板)
フレキシブルプリント配線板30は、銅張積層板の銅箔を公知のエッチング法により所望のパターンに加工してプリント回路34(電源回路、グランド回路、グランド層等)としたものである。
銅張積層板としては、ベースフィルム32の片面または両面に接着剤層(図示略)を介して銅箔を貼り付けたもの;銅箔の表面にベースフィルム32を形成する樹脂溶液等をキャストしたもの等が挙げられる。
接着剤層の材料としては、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
接着剤層の厚さは、0.5〜30μmが好ましい。
(ベースフィルム)
ベースフィルム32としては、耐熱性を有するフィルムが好ましく、ポリイミドフィルム、液晶ポリマーフィルムがより好ましく、ポリイミドフィルムがさらに好ましい。
ベースフィルム32の表面抵抗は、電気的絶縁性の点から、1×10Ω以上が好ましい。ベースフィルム32の表面抵抗は、実用上の点から、1×1019Ω以下が好ましい。
ベースフィルム32の厚さは、5〜200μmが好ましく、屈曲性の点から、6〜25μmがより好ましく、10〜25μmがより好ましい。
(プリント回路)
プリント回路34(信号回路、グランド回路、グランド層等)を構成する銅箔としては、圧延銅箔、電解銅箔等が挙げられ、屈曲性の点から、圧延銅箔が好ましい。
銅箔の厚さは、1〜50μmが好ましく、18〜35μmがより好ましい。
プリント回路34の長さ方向の端部(端子)は、ハンダ接続、コネクター接続、部品搭載等のため、絶縁フィルム40や電磁波シールドフィルム10に覆われていない。
(絶縁フィルム)
絶縁フィルム40は、基材フィルム(図示略)の片面に、接着剤の塗布、接着剤シートの貼り付け等によって接着剤層(図示略)を形成したものである。
基材フィルムの表面抵抗は、電気的絶縁性の点から、1×10Ω以上が好ましい。基材フィルムの表面抵抗は、実用上の点から、1×1019Ω以下が好ましい。
基材フィルムとしては、耐熱性を有するフィルムが好ましく、ポリイミドフィルム、液晶ポリマーフィルムがより好ましく、ポリイミドフィルムがさらに好ましい。
基材フィルムの厚さは、1〜100μmが好ましく、可とう性の点から、3〜25μmがより好ましい。
接着剤層の材料としては、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、フェノール樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、ポリオレフィン等が挙げられる。エポキシ樹脂は、可とう性付与のためのゴム成分(カルボキシル変性ニトリルゴム等)を含んでいてもよい。
接着剤層の厚さは、1〜100μmが好ましく、1.5〜60μmがより好ましい。
貫通孔の開口部の形状は、特に限定されない。貫通孔の開口部の形状としては、例えば、円形、楕円形、四角形等が挙げられる。
<電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法>
本発明の電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法は、下記の工程(d)〜(g)を有する。
(d)レーザ光によって、本発明の電磁波シールドフィルムの、少なくとも第1の離型フィルム、保護層、金属薄膜層および異方導電性接着剤層を所定の形状および大きさに切断する工程。
(e)ベースフィルムの少なくとも片面にプリント回路を有するフレキシブルプリント配線板のプリント回路が設けられた側の表面に、絶縁フィルムを設け、絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板を得る工程。
(f)工程(d)および工程(e)の後、絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板と、本発明の電磁波シールドフィルムとを、絶縁フィルムの表面に異方導電性接着剤層が接触するように重ね、これらを熱プレスすることによって、絶縁フィルムの表面に異方導電性接着剤層を接着する工程。
(g)工程(f)の後、第1の離型フィルムを剥離し、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板を得る工程。
以下、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板を製造する方法について、図4および図5を参照しながら説明する。
(工程(d))
図4に示すように、電磁波シールドフィルム10の第1の離型フィルム18側からレーザ光Lを照射する。第1の離型フィルム18においては、着色剤がレーザ光Lを吸収し、発熱することによって、第1の離型フィルム18が切断される。ついで、保護層12においては、着色剤がレーザ光Lを吸収し、発熱することによって、保護層12が切断される。ついで、金属薄膜層14においては、金属薄膜がレーザ光Lを吸収し、発熱することによって、金属薄膜層14が切断される。ついで、異方導電性接着剤層16においては、導電性粒子22または染料がレーザ光Lを吸収し、発熱することによって、異方導電性接着剤層16が切断される。第2の離型フィルム20は、レーザ光Lを吸収しないため、切断されない。
第2の離型フィルム20をレーザ光で切断しないことによって、工程(f)の前に、第2の離型フィルム20から、第1の離型フィルム18、保護層12、金属薄膜層14および異方導電性接着剤層16からなる電磁波シールドフィルム10を分離しやすくなる。
工程(d)においては、公知のレーザ切断機を用いればよい。
レーザ切断機に備えられたレーザ発振器としては、COレーザ発振器、YAGレーザー発振器、エキシマレーザー発振器、ファイバーレーザー発振器等が挙げられ、汎用的で、エネルギー効率の良い点から、COレーザ発振器が好ましい。
(工程(e))
図5に示すように、フレキシブルプリント配線板30に、プリント回路34に対応する位置に貫通孔42が形成された絶縁フィルム40を重ね、フレキシブルプリント配線板30の表面に絶縁フィルム40の接着剤層(図示略)を接着し、接着剤層を硬化させることによって、絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板2を得る。フレキシブルプリント配線板30の表面に絶縁フィルム40の接着剤層を仮接着し、工程(e)にて接着剤層を本硬化させてもよい。
接着剤層の接着および硬化は、例えば、プレス機(図示略)等による熱プレスによって行う。
(工程(f))
図5に示すように、絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板2に、第2の離型フィルム20を剥離した電磁波シールドフィルム10を重ね、熱プレスすることによって、絶縁フィルム40の表面に異方導電性接着剤層16が接着され、かつ異方導電性接着剤層16が、貫通孔42を通ってプリント回路34に電気的に接続された電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の前駆体3を得る。
異方導電性接着剤層16の接着および硬化は、例えば、プレス機(図示略)等による熱プレスによって行う。
熱プレスの時間は、20秒〜60分間であり、30秒〜30分間がさらに好ましい。熱プレスの時間が20秒以上であれば、絶縁フィルム40の表面に異方導電性接着剤層16が接着される。熱プレスの時間が60分以下であれば、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板1の製造時間を短縮できる。
熱プレスの温度(プレス機のプレス板の温度)は、140〜190℃が好ましく、150〜175℃がより好ましい。熱プレスの温度が140℃以上であれば、絶縁フィルム40の表面に異方導電性接着剤層16が接着される。また、熱プレスの時間を短縮できる。熱プレスの温度が190℃以下であれば、電磁波シールドフィルム10、フレキシブルプリント配線板30等の劣化等を抑えることができる。
熱プレスの圧力は、10MPa〜20MPaが好ましく、10MPa〜16MPaがより好ましい。熱プレスの圧力が10MPa以上であれば、絶縁フィルム40の表面に異方導電性接着剤層16が接着される。また、熱プレスの時間を短縮できる。熱プレスの圧力が20MPa以下であれば、電磁波シールドフィルム10、フレキシブルプリント配線板30等の破損等を抑えることができる。
(工程(g))
図5に示すように、保護層12から第1の離型フィルム18を剥離し、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板1を得る。
工程(f)における熱プレスの時間が20秒〜10分間の短時間である場合、第1の離型フィルム18を剥離する前または剥離した後に異方導電性接着剤層16の本硬化を行うことが好ましい。
異方導電性接着剤層16の本硬化は、例えば、オーブン等の加熱装置を用いて行う。
加熱時間は、15〜120分間であり、30〜60分間が好ましい。加熱時間が15分以上であれば、異方導電性接着剤層16を十分に硬化できる。加熱時間が120分以下であれば、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板1の製造時間を短縮できる。
加熱温度(オーブン中の雰囲気温度)は、120〜180℃が好ましく、120〜150℃が好ましい。加熱温度が120℃以上であれば、加熱時間を短縮できる。加熱温度が160℃以下であれば、電磁波シールドフィルム10、フレキシブルプリント配線板30等の劣化等を抑えることができる。
加熱は、特殊な装置を使用しなくてもよい点から、無加圧で行うことが好ましい。
(作用効果)
以上説明した電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板1の製造方法にあっては、レーザ光Lによって電磁波シールドフィルム10の第1の離型フィルム18、保護層12、金属薄膜層14および異方導電性接着剤層16をまとめて切断できるため、フレキシブルプリント配線板30の形状が複雑であっても、大判の電磁波シールドフィルム10から、フレキシブルプリント配線板に対応した形状、大きさの電磁波シールドフィルム10を短時間で、かつ正確に切り出すことができる。
(他の実施形態)
本発明の電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法は、上述した工程(d)〜(g)を有する方法であればよく、図示例の実施形態に限定はされない。
例えば、フレキシブルプリント配線板は、裏面側にグランド層を有するものであってもよい。また、フレキシブルプリント配線板は、両面にプリント回路を有し、両面に絶縁フィルムおよび電磁波シールドフィルムが貼り付けられたものであってもよい。
以下、実施例を示す。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
(貯蔵弾性率)
貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定装置(Rheometric Scientific,Inc.製、RSAII)を用いて測定した。
(実施例1)
第1の離型フィルム18として、非シリコーン系離型剤にて片面が離型処理された白色のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製、クリスパー、厚さ:50μm、160℃における貯蔵弾性率:3.5×10Pa、白色顔料:2.5質量%、離型剤層18bの厚さ:0.12μm)を用意した。
工程(a):
第1の離型フィルム18の離型剤層18bの表面に、溶剤溶解性アミド樹脂(ティーアンドケイ東華社製、TPAE−617C)、硬化剤(トルエンジイソシアネート)および黒色顔料(三菱化学社製、カラー用カーボンブラック#25)をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解または分散した塗料を塗布し、150℃で0.4時間加熱し、アミド樹脂を硬化させて、保護層12(厚さ:5μm、160℃における貯蔵弾性率:8.3×10Pa、黒色顔料:1.8質量%、表面抵抗:9×1012Ω)を形成した。
工程(b):
保護層12の表面に、電子ビーム蒸着法にて銅を物理的に蒸着させ、厚さ0.07μm、表面抵抗0.3Ωの蒸着膜(金属薄膜層14)を形成した。
工程(c):
金属薄膜層14の表面に、潜在硬化性エポキシ樹脂としてエポキシ樹脂(DIC社製、EXA−4816)と硬化剤(味の素ファインテクノ社製、PN−23)との混合物、導電性粒子22として焼成カーボン粒子(エアウォーターベルパール社製、CR1−2000、平均粒子径:9μm、比表面積:5m/g、真密度:1.5g/cm)、黒色染料(オリエント化学工業社製、VALIFAST BLACK 1807)を溶剤(メチルエチルケトン)に溶解または分散させた導電性接着剤組成物を、ダイコーターを用いて塗布し、溶剤を揮発させてBステージ化することによって、異方導電性接着剤層16(厚さ:10μm、焼成カーボン粒子:5体積%、黒色染料:2質量%、表面抵抗:5.5×10Ω)を形成した。第2の離型フィルム20として、非シリコーン系離型剤にて片面が離型処理された透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(リンテック社製、T157、厚さ:50μm)を異方導電性接着剤層16の表面に設け、電磁波シールドフィルム10を得た。
工程(d):
COレーザ切断機(Han’s Laser Technology社製、P5060)を用い、レーザ光によって、電磁波シールドフィルム10の第1の離型フィルム18、保護層12、金属薄膜層14および異方導電性接着剤層16を、フレキシブルプリント配線板30の形状および大きさに合わせて切断した。
工程(e):
厚さ25μmのポリイミドフィルム(表面抵抗:1×1017Ω)(基材フィルム)の表面に、ニトリルゴム変性エポキシ樹脂からなる絶縁性接着剤組成物を、乾燥膜厚が25μmになるように塗布し、接着剤層を形成し、絶縁フィルム40(厚さ:50μm)を得た。
厚さ12μmのポリイミドフィルム(表面抵抗:1×1017Ω)(ベースフィルム32)の表面に、プリント回路34が形成されたフレキシブルプリント配線板30を用意した。
フレキシブルプリント配線板30に絶縁フィルム40を熱プレスにより貼り付けて、絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板2を得た。
工程(f):
フレキシブルプリント配線板30に、第2の離型フィルム20を剥離した電磁波シールドフィルム10を重ね、ホットプレス装置(VIGOR社製、VFPC−05R)を用い、温度:170℃、圧力:15MPaで30秒間熱プレスし、絶縁フィルム40の表面に異方導電性接着剤層16を接着して、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の前駆体3を得た。
工程(g):
電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の前駆体3を、高温恒温器(楠本化成社製、HT210)を用い、温度:170℃で30分間加熱することによって、異方導電性接着剤層16を本硬化させた。
保護層12から第1の離型フィルム18を剥離し、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板1を得た。
(比較例1)
異方導電性接着剤層に染料を含ませない以外は、実施例1と同様にして電磁波シールドフィルムを得た。
COレーザ切断機を用い、レーザ光によって、電磁波シールドフィルムを、フレキシブルプリント配線板30の形状および大きさに合わせて切断しようとしたが、異方導電性接着剤層が部分的に切断できなかった。
本発明の電磁波シールドフィルムは、スマートフォン、携帯電話、光モジュール、デジタルカメラ、ゲーム機、ノートパソコン、医療器具等の電子機器用のフレキシブルプリント配線板における、電磁波シールド用部材として有用である。
1 電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板
2 絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板
3 電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の前駆体
10 電磁波シールドフィルム
12 保護層
14 金属薄膜層
16 異方導電性接着剤層
18 第1の離型フィルム
18a 離型フィルム本体
18b 離型剤層
20 第2の離型フィルム
22 導電性粒子
30 フレキシブルプリント配線板
32 ベースフィルム
34 プリント回路
40 絶縁フィルム
42 貫通孔
101 電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板
110 電磁波シールドフィルム
112 保護層
114 金属薄膜層
116 異方導電性接着剤層
118 離型フィルム
130 フレキシブルプリント配線板
132 ベースフィルム
134 プリント回路
140 絶縁フィルム
142 貫通孔

Claims (6)

  1. 着色剤を含む第1の離型フィルムと、
    着色剤を含む保護層と、
    金属薄膜層と、
    染料を含む、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着剤層と
    を順に備えた、電磁波シールドフィルム。
  2. 前記異方導電性接着剤層が、黒色染料を含む、請求項1に記載の電磁波シールドフィルム。
  3. 前記保護層が、黒色顔料を含む、請求項1または2に記載の電磁波シールドフィルム。
  4. 前記第1の離型フィルムが、白色顔料を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁波シールドフィルム。
  5. 前記第1の離型フィルムが、離型フィルム本体と、前記離型フィルム本体の前記保護層側の表面に形成された離型剤層とを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電磁波シールドフィルム。
  6. 下記の工程(d)〜(g)を有する、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
    (d)レーザ光によって、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電磁波シールドフィルムの、少なくとも第1の離型フィルム、保護層、金属薄膜層および異方導電性接着剤層を所定の形状および大きさに切断する工程。
    (e)ベースフィルムの少なくとも片面にプリント回路を有するフレキシブルプリント配線板の前記プリント回路が設けられた側の表面に、絶縁フィルムを設け、絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板を得る工程。
    (f)前記工程(d)および前記工程(e)の後、前記絶縁フィルム付きフレキシブルプリント配線板と、前記電磁波シールドフィルムとを、前記絶縁フィルムの表面に前記異方導電性接着剤層が接触するように重ね、これらを熱プレスすることによって、前記絶縁フィルムの表面に前記異方導電性接着剤層を接着する工程。
    (g)前記工程(f)の後、前記第1の離型フィルムを剥離し、電磁波シールドフィルム付きフレキシブルプリント配線板を得る工程。
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