JP2016053707A - 画像形成装置及び記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報記録媒体に簡易にホログラムを形成できる画像形成装置及び記録方法を提供する。【解決手段】第1の記録部と、第2の記録部と、転写部とを備え、第1の記録部は、光に情報を記録可能な中間転写媒体にインクによって第1の情報を記録する。第2の記録部は、中間転写媒体に記録された第1の情報で反射した反射光L2と、第1の情報で反射していない参照光とを中間転写媒体に入射して、中間転写媒体に対してホログラム14を記録する。転写部は、中間転写媒体に記録されたホログラムを情報記録媒体に転写する。【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、画像形成装置及び記録方法に関する。
IDカードのような種々の情報記録媒体は、例えば、偽造品を製造されたり、写真や氏名のような情報を書き換える変造がされたりするおそれがある。このような偽変造を防止するため、情報記録媒体は、ホログラムのような偽変造防止技術を施されることがある。
情報記録媒体を製造する装置は、ホログラムを形成するために、例えば、マスクを形成したり、液晶によって被写体を形成したりする。このように、ホログラムを形成するための消耗品や、特別な装置を用意することは、情報記録媒体の製造コストを増大させる。
本発明が解決する課題の一例は、情報記録媒体に簡易にホログラムを形成できる画像形成装置及び記録方法を提供することである。
一つの実施の形態に係る画像形成装置は、第1の記録部と、第2の記録部と、転写部とを備える。第1の記録部は、光により情報を記録可能な中間転写媒体にインクによって第1の情報を記録する。第2の記録部は、中間転写媒体に記録された第1の情報で反射した反射光と、第1の情報で反射していない参照光とを中間転写媒体に入射して、中間転写媒体に対してホログラムを記録する。転写部は、中間転写媒体に記録されたホログラムを情報記録媒体に転写する。
以下に、第1の実施の形態について、図1乃至図14を参照して説明する。なお、実施の形態に係る構成要素や、当該要素の説明について、複数の表現を併記することがある。当該構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされることは妨げられない。さらに、複数の表現が記載されない構成要素及び説明について、他の表現がされることは妨げられない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るIDカード10の例を示す平面図である。IDカード10は、情報記録媒体の一例であり、例えば、運転免許証、パスポート、及びビザ(査証)のような種々の情報記録媒体である。なお、情報記録媒体はこれに限らない。
図1は、第1の実施の形態に係るIDカード10の例を示す平面図である。IDカード10は、情報記録媒体の一例であり、例えば、運転免許証、パスポート、及びビザ(査証)のような種々の情報記録媒体である。なお、情報記録媒体はこれに限らない。
図1に示すように、IDカード10は、表示面11と、顔画像12と、文字情報13と、ホログラム14とを有する。顔画像12及び文字情報13は、第2の情報の一例であり、例えば、固有情報のようにも称され得る。ホログラム14は、例えば、偽変造防止情報のようにも称され得る。IDカード10は、例えば、ICチップ、固定パターンを有するホログラム、及び蛍光インクによって形成される画像のような、偽変造を防止するための種々の部材及び情報をさらに有しても良い。
表示面11は、平坦に形成される。なお、表示面11には、例えばエンボス加工によって凹凸が形成されても良い。表示面11に、顔画像12、文字情報13、及びホログラム14が表示される。
顔画像12は、例えば、IDカード10の所有者を示す画像である。文字情報13は、例えば、氏名のようなIDカード10の所有者の個人情報や、発行番号のようなIDカード10の固有の情報を示す。
ホログラム14は、IDカード10の偽変造を抑制するために、IDカード10に付与される情報である。ホログラム14は、例えば、IDカード10の所有者を立体的に表示するカラー(多色)の画像である。なお、ホログラム14はこれに限らず、例えば、図形や文字であっても良い。本実施の形態において、ホログラム14は、ICカード10上において、顔画像12及び文字情報13から外れた位置(顔画像12および文字情報13が形成された位置とは異なる位置)に形成される。
図2は、図1のF2−F2線に沿ってIDカード10を示す断面図である。図2に示すように、IDカード10は、基材21と、接着層22と、フィルム23とを有する。フィルム23は、中間転写媒体の一部の一例である。
基材21は、例えば、紙やポリカーボネートのような合成樹脂によって作られる。基材21は、平坦な上面21aを有する。上面21aに、例えば、背景画像や項目名のような、複数のIDカード10に共通する情報が印刷される。
接着層22は、例えば、可視光を透過可能な透明の合成樹脂によって作られる。接着層22は、フィルム23と基材21との間に設けられ、フィルム23を、基材21の上面21aに接着する。なお、フィルム23は、接着層22を介さずに基材21の上面21aに直接接着されても良い。
フィルム23は、受像層31と、光応答層32と、オーバーコート層33とを有する。受像層31は、例えば、記録層及び印刷層のようにも称され得る。光応答層32は、例えば、記録層及び光反応層のようにも称され得る。オーバーコート層33は、例えば、保護層のようにも称され得る。
受像層31は、接着層22を介して基材21に重ねられる。受像層31は、例えば、インクによる各種情報の印刷(記録)が可能な材料によって作られる。受像層31は、印刷面31aを有する。印刷面31aに、顔画像12及び文字情報13が、例えばインクによって印刷される。印刷面31aは、接着層22を介して基材21の上面21aに対向する。
光応答層32は、受像層31の接着層22が重ねられた面とは反対側の面に重ねられる。光応答層32は、光により各種情報を記録可能な媒体によって構成され、例えば、光を照射されることにより化学構造が変化するフォトポリマーによって作られる。なお、光応答層32はこれに限らない。光応答層32にレーザ光のような光が照射されることで、光応答層32にホログラム14が形成される。
オーバーコート層33は、光応答層32の受像層31が重ねられた面とは反対側の面に重ねられる。オーバーコート層33は、例えば、ポリプロピレンのような合成樹脂によって作られる。オーバーコート層33は、光応答層32を覆って保護する。オーバーコート層33は、IDカード10の表示面11を形成する表面33aを有する。オーバーコート層33の表面33aは、オーバーコート層33の光応答層32が重ねられた面とは反対側の面であり、IDカード10の外部に向く面である。
受像層31、光応答層32、及びオーバーコート層33は、可視光を透過可能な透明の層である。このため、基材21の上面21aに形成された情報と、受像層31の印刷面31aに形成された顔画像12及び文字情報13と、光応答層32に形成されたホログラム14とは、表示面11から視認可能である。
図3は、IDカード10を製造するIDカード製造装置40を概略的に示す図である。IDカード製造装置40は、画像形成装置の一例である。IDカード製造装置40は、いわゆる中間転写方式によってIDカード10を製造する。
IDカード製造装置40は、フィルム搬送部41と、印刷部42と、ホログラム作成部43と、媒体搬送部44と、転写部45とを備える。フィルム搬送部41は、搬送部の一例である。印刷部42は、第1の記録部の一例である。ホログラム作成部43は、第2の記録部の一例である。
図4は、IDカード製造装置40の制御部46の構成を機能的に示すブロック図である。図4は、説明のため、フィルム搬送部41、印刷部42、ホログラム作成部43、媒体搬送部44、及び転写部45をさらに示す。IDカード製造装置40は、制御部46をさらに備える。
制御部46は、フィルム搬送制御部51と、印刷制御部52と、ホログラム作成制御部53と、媒体搬送制御部54と、転写制御部55とを備える。フィルム搬送制御部51は、フィルム搬送部41を制御する。印刷制御部52は、印刷部42を制御する。ホログラム作成制御部53は、ホログラム作成部43を制御する。媒体搬送制御部54は、媒体搬送部44を制御する。転写制御部55は、転写部45を制御する。
本実施の形態の制御部46は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)、CDドライブ装置などの外部記憶装置とを備える。制御部46は、例えばROMに格納されたプログラムをCPUが読み出して実行することにより、フィルム搬送制御部51、印刷制御部52、ホログラム作成制御部53、媒体搬送制御部54、及び転写制御部55を主記憶装置上にロードして生成する。
図3に示すように、フィルム搬送部41は、中間転写フィルム60の搬送路を形成し、当該搬送路に沿って中間転写フィルム60を搬送する。中間転写フィルム60は、中間転写媒体の一例である。
フィルム搬送部41は、フィルム供給部41aと、複数のフィルム搬送ローラ41bと、フィルム巻取部41cとを有する。フィルム供給部41aは、帯状の中間転写フィルム60が巻回されたローラであり、中間転写フィルム60を供給する。フィルム搬送ローラ41bは、中間転写フィルム60が架け渡されるとともに、例えばモータによって駆動させられることで中間転写フィルム60を搬送する。フィルム巻取部41cは、フィルム搬送ローラ41bによって搬送された中間転写フィルム60を巻き取る。
図5は、図3のF5−F5線に沿ってホログラム作成部43及び中間転写フィルム60を示す断面図である。図5に示すように、中間転写フィルム60は、ベースフィルム61と、剥離層62と、フィルム23とを有する。フィルム23は、上述のように、受像層31と、光応答層32と、オーバーコート層33とを有する。
ベースフィルム61は、例えば、合成樹脂によって作られる。ベースフィルム61は、第1の面61aと、第2の面61bとを有する。第2の面61bは、第1の面61aの反対側に位置する。
剥離層62は、フィルム23のオーバーコート層33の表面33aを、ベースフィルム61の第1の面61aに接着する。剥離層62は、例えば加熱されることで、ベースフィルム61からフィルム23を容易に剥離可能にする。
ベースフィルム61と剥離層62とは、可視光を透過可能な透明の部材である。上述のように、フィルム23の受像層31、光応答層32、及びオーバーコート層33も、可視光を透過可能である。このため、中間転写フィルム60は、可視光を透過可能である。なお、中間転写フィルム60が透過可能な光は、可視光に限らない。本実施の形態では、フィルム23に光応答層32を設け、かつベースフィルム61と剥離層62とフィルム23とを、ホログラム14を記録するための光を透過可能とすることで、中間転写フィルム60を、光により情報を記録可能な中間転写媒体の一例として機能させる。
フィルム23のオーバーコート層33の表面33aは、ベースフィルム61の第1の面61aに対向する。一方、中間転写フィルム60の受像層31の印刷面31aは、外部に露出される。受像層31の印刷面31aと、ベースフィルム61の第2の面61bとが、それぞれ中間転写フィルム60の表面(最も外側の面)を形成する。
図3に示す印刷部42は、インクによって顔画像12や文字情報13等の各種情報を中間転写フィルム60(本実施の形態では、受像層31)に記録可能な記録部であり、例えば、インクジェットプリンタである。なお、印刷部42は、インクによって中間転写フィルム60に各種情報を記録可能なものであれば、これに限らず、昇華型や熱溶融型のサーマルプリンタのような、熱によってインクを中間転写フィルム60に転写することにより、他の情報を中間転写フィルム60に記録する装置であっても良い。
印刷部42は、例えば、中間転写フィルム60の受像層31の印刷面31aに向かってインク滴を吐出することで、当該印刷面31aに情報を記録する。印刷部42は、顔画像12及び文字情報13を、受像層31の印刷面31aに記録する。
印刷部42は、さらに、図5に示す被写体画像66を受像層31の印刷面31aに印刷する。被写体画像66は、第1の情報の一例である。被写体画像66は、ホログラム作成部43が、中間転写フィルム60の光応答層32にホログラム14を記録するための画像である。本実施の形態では、顔画像12または文字情報13とは別の画像である被写体画像66を、ホログラム14の記録に用いる画像としているが、これに限定するものではなく、顔画像12および文字情報13の少なくともいずれか一方を、ホログラム14の記録に用いる画像としても良い。本実施の形態では、ホログラム14は、被写体画像66に基づいて作成(記録)されるため、ホログラム14と被写体画像66とは同一の被写体(例えば、IDカード10の所有者)を示す。
中間転写フィルム60のフィルム23は、第1の領域R1と、第2の領域R2とを有する。第1の領域R1は、転写部45によって基材21に転写され、IDカード10を形成する部分である。第2の領域R2は、第1の領域R1から外れた部分(言い換えると、フィルム23上において第1の領域R1とは異なる部分)である。第1の領域R1は、中間転写媒体の一部の一例である。
印刷部42は、顔画像12及び文字情報13を、フィルム23の第1の領域R1に印刷する。一方、印刷部42は、被写体画像66を、フィルム23の第2の領域R2に印刷する。言い換えると、印刷部42は、被写体画像66を、フィルム23の基材21に転写されない部分に印刷する。
図6は、図5のF6−F6線に沿ってホログラム作成部43及び中間転写フィルム60を示す断面図である。図6に示すように、ホログラム作成部43は、カバー71と、光源72とを有する。
カバー71は、例えば、両端が開口する箱型に形成される。カバー71の内部を、フィルム搬送部41によって搬送される中間転写フィルム60が通過する。カバー71の内部に吸光材が設けられても良い。
中間転写フィルム60の搬送路において、中間転写フィルム60は、受像層31の印刷面31aが外側に向くように折り返される。なお、中間転写フィルム60は、受像層31の印刷面31aが内側に向くように折り返されても良い。
折り返された中間転写フィルム60の一部は、カバー71の内部において、隙間を介して互いに重ねられる。言い換えると、中間転写フィルム60は、互いに重なる第1の部分60aと第2の部分60bとを有する。すなわち、本実施の形態では、フィルム搬送部41は、中間転写フィルム60の第1の部分60aおよび第2の部分60bが互いに重なる搬送路に沿って中間転写フィルム60を搬送する。
中間転写フィルム60の第1の部分60aは、第2の部分60bよりも、中間転写フィルム60の搬送路の下流側に位置する。第1の部分60aは、第2の部分60bの下方に位置する。第1の部分60aと第2の部分60bとは、略平行に配置される。なお、第1の部分60aと第2の部分60bとの配置はこれに限らない。フィルム搬送部41が中間転写フィルム60を搬送することで、中間転写フィルム60の第1の部分60a及び第2の部分60bを形成する部分は変化(移動)する。
光源72は、中間転写フィルム60の光応答層32にホログラム14を記録するための光を、中間転写フィルム60に照射する。例えば、光応答層32がフォトポリマーである場合、光源72は、532nmの波長を有する緑色のレーザ光を照射する。さらに、光源72は、赤色のレーザ光及び青色のレーザ光を照射する。なお、光源72が照射する光の波長は、光応答層32が感度を有する(言い換えると、光応答層32に光が入射されることによりホログラム14が記録される)帯域にあれば良い。
光源72は、レーザ発振器と、スペイシャルフィルタ及びレンズのような種々の光学素子とを有する。スペイシャルフィルタは、レーザ光の径を拡大したり、レーザ光の品質を向上させたりする。光源72は、照射面72aを有し、当該照射面72aからレーザ光L1を照射する。
図5に示すように、光源72は、カバー71の内部に配置される。光源72は、中間転写フィルム60の第2の部分60bの、受像層31の印刷面31aに面する。光源72は、中間転写フィルム60の表面(受像層31の印刷面31a)の法線に対し、例えば20°傾斜した角度でレーザ光L1を照射するように配置される。言い換えると、光源72の照射面72aと中間転写フィルム60の受像層31の印刷面31aとの間の角度θは、20°である。なお、光源72及び照射されるレーザ光L1の角度はこれに限らない。
光源72は、被写体画像66が第1の部分60aに位置するとともに第1の領域R1に重なる状態で、中間転写フィルム60の第2の部分60bに向かってレーザ光L1を照射する。レーザ光L1は、可視域の光であるため、第2の部分60b及び第1の部分60aを透過し、第1の部分60aの受像層31の印刷面31aに印刷された被写体画像66に到達する。言い換えると、光源72は、第1の部分60aに位置する被写体画像66に、第1の部分60aおよび第2の部分60bを介してレーザ光L1を照射する。
レーザ光L1は、被写体画像66によって反射される。被写体画像66で反射した反射光L2は、中間転写フィルム60の第1の部分60aを透過して、第2の部分60bに照射(入射)される。
よって、中間転写フィルム60の第2の部分60bには、光源72から照射されたレーザ光L1(被写体画像66で反射していない参照光の一例)と、被写体画像66で反射した反射光L2とが照射(入射)される。レーザ光L1と反射光L2とは、第2の部分60bの光応答層32で干渉し、光応答層32に、被写体画像66に基づくホログラム14を記録する。これにより、ホログラム作成部43は、レーザ光L1と反射光L2とを中間転写フィルム60に入射して、当該中間転写フィルム60にホログラム14を記録する。光源72が赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のレーザ光L1をそれぞれ照射することで、カラー(多色)のホログラム14が形成される。ホログラム14は、フィルム23の第1の領域R1に形成される。
上記のように、光源72は、中間転写フィルム60の第2の部分60bに照射するレーザ光L1と、被写体画像66から反射した反射光L2とによって、光応答層32にホログラム14を記録する。すなわち、レーザ光L1は参照光、反射光L2は物体光となり、ホログラム14を形成する。カバー71の内部に吸光材が設けられることで、例えばレーザ光L1及び反射光L2が所望の場所以外に照射されることや、迷光が抑制される。
ホログラム作成部43は、上記のようなデニシュクホログラムであるホログラム14を中間転写フィルム60に記録する。ホログラム作成部43はこれに限らず、例えば二光束で記録したリップマンホログラムのような他の種類のホログラム14を中間転写フィルム60に記録しても良い。
図3に示すように、媒体搬送部44は、基材21を転写部45に搬送する。さらに、媒体搬送部44は、転写部45でフィルム23を転写された基材21(IDカード10)を、IDカード製造装置40の取り出し口へ搬送する。媒体搬送部44は、例えば、吸着ベルト搬送によって基材21を搬送する。
転写部45は、中間転写フィルム60に記録されたホログラム14を、IDカード10に転写する。また、転写部45は、中間転写フィルム60に記録された顔画像12および文字情報13を、IDカード10に転写する。本実施の形態では、転写部45は、中間転写フィルム60のフィルム23を、媒体搬送部44によって搬送された基材21に転写する。転写部45は、例えば、ヒートローラ45aと、プラテンローラ45bとを有する。転写部45は、顔画像12、文字情報13、及びホログラム14が記録されたフィルム23の第1の領域R1を、ヒートローラ45aによって基材21に転写する。なお、転写部45は、例えばサーマルヘッドによってフィルム23を基材21に転写しても良い。
図7は、IDカード製造装置40によるIDカード10の製造工程の一例を示すフローチャートである。以下、図7を参照して、IDカード10の製造方法の一例について説明する。
まず、制御部46の印刷制御部52が、中間転写フィルム60に記録される情報を取得する(ステップS11)。例えば、印刷制御部52は、顔画像12、文字情報13、及び被写体画像66についてのデータを取得する。
次に、印刷制御部52は、印刷部42を制御し、中間転写フィルム60の受像層31の印刷面31aに、被写体画像66の印刷を行う(ステップS12)。印刷制御部52は、被写体画像66を、例えば、中間転写フィルム60の搬送方向及びIDカード10の向きに応じて上下方向及び左右方向の少なくとも一方に鏡面反転させて、受像層31に印刷する。
次に、フィルム搬送制御部51がフィルム搬送部41を制御し、中間転写フィルム60を所定の距離だけ搬送する(ステップS13)。フィルム搬送部41が中間転写フィルム60を搬送する距離は、搬送路における中間転写フィルム60の第1の部分60aから第2の部分60bまでの距離に大よそ等しいが、これに限らない。
フィルム搬送制御部51は、例えば、フィルム搬送ローラ41bの回転量によって、中間転写フィルム60の搬送距離を取得する。なお、これに限らず、フィルム搬送制御部51は、中間転写フィルム60に形成されたマーカーをカメラのようなセンサで検知することで、中間転写フィルム60の搬送距離を取得しても良い。
次に、印刷制御部52は、印刷部42を制御し、中間転写フィルム60の受像層31の印刷面31aに、顔画像12及び文字情報13の印刷を行う(ステップS14)。印刷制御部52は、顔画像12及び文字情報13を、例えば、中間転写フィルム60の搬送方向及びIDカード10の向きに応じて上下方向及び左右方向の少なくとも一方に鏡面反転させて、受像層31に印刷する。
次に、フィルム搬送制御部51がフィルム搬送部41を制御し、中間転写フィルム60を所定の距離だけ搬送する(ステップS15)。これにより、図5及び図6のように、被写体画像66と、フィルム23の第1の領域R1とが、ホログラム作成部43のカバー71の内部に配置される。被写体画像66は、中間転写フィルム60の第1の部分60aに位置するとともに、フィルム23の第1の領域R1に重なる。顔画像12及び文字情報13は、被写体画像66から外れた位置に配置される。
次に、ホログラム作成制御部53は、ホログラム作成部43を制御し、中間転写フィルム60の第2の部分60bの光応答層32にホログラム14を記録する(ステップS16)。これにより、フィルム23の第1の領域R1に、顔画像12、文字情報13、及びホログラム14が形成される。図6は、第1の領域R1と第2の領域R2とを一点鎖線で区切って示す。ホログラム作成部43は、例えば、光応答層32の情報記録特性に応じて、中間転写フィルム60にホログラム14を固定するための紫外線を照射しても良い。
次に、フィルム搬送制御部51がフィルム搬送部41を制御し、中間転写フィルム60を所定の距離だけ搬送する。さらに、媒体搬送制御部54が媒体搬送部44を制御し、基材21を転写部45に搬送する(ステップS17)。これにより、転写部45において、顔画像12、文字情報13、及びホログラム14が形成されたフィルム23の第1の領域R1が、基材21に対向する。
次に、転写制御部55が転写部45を制御し、中間転写フィルム60を基材21に転写する(ステップS18)。転写部45により、顔画像12、文字情報13、及びホログラム14が記録されたフィルム23の第1の領域R1が、基材21に転写される。これにより、IDカード10が形成される。
次に、媒体搬送制御部54が媒体搬送部44を制御し、IDカード10を、IDカード製造装置40の取り出し口に搬送する(ステップS19)。なお、IDカード10は、取り出し口に搬送される前に、冷却及び乾燥されても良い。以上により、IDカード10が製造される。
なお、上記説明において、IDカード製造装置40によって一つのIDカード10が製造された。しかし、IDカード製造装置40は、複数のIDカード10を連続(平行)して製造し、IDカード10の製造時間を短縮し、効率化しても良い。例えば、印刷部42は、一つのIDカード10の顔画像12及び文字情報13と被写体画像66との間に、他のIDカード10の顔画像12及び文字情報13や被写体画像66を印刷しても良い。
第1の実施の形態に係るIDカード製造装置40において、印刷部42は、中間転写フィルム60に、被写体画像66を記録する。そして、ホログラム作成部43は、中間転写フィルム60に、印刷部42が記録した被写体画像66で反射した反射光L2およびレーザ光L1を中間転写フィルム60に入射して、中間転写フィルム60にホログラム14を記録する。すなわち、印刷部42が、ホログラム14の被写体となる被写体画像66を中間転写フィルム60に作成する。これにより、ホログラム14の被写体を作成するための液晶のような専用の装置が不要となる。したがって、IDカード製造装置40はIDカード10に簡易にホログラム14を形成できる。
さらに、印刷部42は、印刷制御部52が取得したデータに基づき、ホログラム14の被写体となる被写体画像66を中間転写フィルム60に印刷する。このため、オンデマンドのホログラム14が作成され、IDカード10の偽変造に対する耐性が向上する。例えば、IDカード10が偽変造され難くなるとともに、偽変造されたIDカード10が容易に検出される。
印刷部42は、中間転写フィルム60に顔画像12及び文字情報13を記録する。転写部45は、ホログラム14と顔画像12及び文字情報13とが記録されたフィルム23の第1の領域R1を、基材21に転写する。すなわち、印刷部42は、ホログラム14の被写体となる被写体画像66のみならず、IDカード10に記録される顔画像12及び文字情報13をも中間転写フィルム60に記録する。これにより、IDカード製造装置40の構造が簡単になり、ホログラム14を有するIDカード10の製造コストが低減する。
ホログラム作成部43は、中間転写フィルム60に照射するレーザ光L1(参照光)と、被写体画像66から反射した反射光L2(物体光)とによって、中間転写フィルム60にホログラム14を作成する。これにより、IDカード製造装置40はIDカード10に、より簡易且つ高速にホログラム14を形成できる。
ホログラム作成部43は、中間転写フィルム60の第1の部分60aに位置する被写体画像66に、第2の部分60bを介してレーザ光L1を照射する。第2の部分60bを介して被写体画像66に照射されるレーザ光L1が反射し、反射した反射光L2が物体光となる。さらに、レーザ光L1は第2の部分60bにも照射されるため、当該レーザ光L1が参照光となる。このように、IDカード製造装置40は、第1の部分60aと重ねられた第2の部分60bにレーザ光L1を照射することで、簡易にホログラム14を形成できる。
(第2の実施の形態)
以下に、第2の実施の形態について、図8及び図9を参照して説明する。なお、以下の実施の形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施の形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
以下に、第2の実施の形態について、図8及び図9を参照して説明する。なお、以下の実施の形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施の形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図8は、第2の実施の形態に係るIDカード製造装置40を概略的に示す図である。図8に示すように、第2の実施の形態の印刷部42は、ホログラム作成部43を通過した中間転写フィルム60(すなわち、ホログラム14を記録済みの中間転写フィルム60)の第2の部分60bに印刷を行う。なお、印刷部42は、ホログラム作成部43を通過する前の中間転写フィルム60の第1の部分60aに印刷を行っても良い。
第2の実施の形態のIDカード製造装置40において、ホログラム作成部43によってホログラム14が形成された中間転写フィルム60が、印刷部42に搬送される。印刷部42は、ホログラム作成部43がホログラム14を記録した中間転写フィルム60の受像層31に、顔画像12及び文字情報13を印刷する。
図9は、第2の実施の形態のIDカード製造装置40によって製造されるIDカード10の一例を示す平面図である。図9に示すように、第2の実施の形態のIDカード10において、ホログラム14は、文字情報13と重ねられて形成される。なお、ホログラム14は、顔画像12に重ねられても良い。
上述のように、印刷部42は、ホログラム作成部43がホログラム14を記録した後に、中間転写フィルム60に顔画像12及び文字情報13を印刷する。このため、ホログラム作成部43がホログラム14を中間転写フィルム60に記録するときに、文字情報13は中間転写フィルム60の第2の部分60bに存在しない。このため、文字情報13がレーザ光L1を吸収及び反射することが防止される。
第2の実施の形態のIDカード製造装置40において、印刷部42は、ホログラム作成部43が中間転写フィルム60にホログラム14を記録した後に、当該中間転写フィルム60に顔画像12及び文字情報13を記録する。これにより、顔画像12及び文字情報13がホログラム14の記録を妨げることが抑制される。さらに、ホログラム14と顔画像12及び文字情報13とを重ねて記録することが可能となり、IDカード10のデザインの自由度が向上する。
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、中間転写フィルムの被写体画像が記録された反射領域内の複数の位置のそれぞれにおける反射光の反射角度を異ならせる角度変更機構(第1機構の一例)を有する例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の箇所については説明を省略する。
本実施の形態は、中間転写フィルムの被写体画像が記録された反射領域内の複数の位置のそれぞれにおける反射光の反射角度を異ならせる角度変更機構(第1機構の一例)を有する例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の箇所については説明を省略する。
図10は、第3の実施の形態にかかるIDカード製造装置が有するホログラム作成部及び中間転写フィルムを図3のF5−F5線に沿って示す断面図である。図11は、第3の実施の形態にかかるIDカード製造装置が有する角度変更機構の動作の一例を説明するための図である。図10に示すように、本実施の形態では、ホログラム作成部1000は、中間転写フィルム60の被写体画像66が記録された反射領域LR(第1領域の一例)内の複数の位置において、反射光L2の反射角θ2を異ならせる角度変更機構1001を有する。
本実施の形態では、角度変更機構1001は、図10および図11(a)に示すように、第1の部分60aの下方に設けられる。そして、角度変更機構1001は、図11(b)に示すように、図示しないアクチュエータにより駆動されて第2の部分60bに向かって移動して、被写体画像66が記録された反射領域LRに接触する。さらに、角度変更機構1001は、第2の部分60bに向かって移動して、反射領域LRを、印刷面31a(第1面の一例)から、第2の面61bに向かって移動させる(すなわち、反射領域LRを第2の面61bに向かって押し上げる)。
そして、角度変更機構1001は、図11(c)および図11(d)に示すように、光源71からレーザ光L1が被写体画像66に照射された際に、被写体画像66で反射した反射光L2の反射角度θ2を、反射領域LR内の複数の位置(例えば、位置P1,P2)それぞれにおいて異ならせる。これにより、位相が異なる複数の反射光L2を中間転写フィルム60(光反応層32)に入射することができるので、ホログラム14をより立体的に視認可能としかつホログラム14の偽造に対する耐性を更に向上させることができる。
本実施の形態では、角度変更機構1001のうち反射領域LRと接触する接触面1001Sは、例えば、光を鏡面反射する鏡や光を拡散反射させる白色の媒体等により構成される。また、本実施の形態では、接触面1001Sは、印刷面31a側から第2の面61bに向かって突出した湾曲面となっているが、これに限定するものではなく、例えば、平面や凹凸を有する面であっても良い。また、接触面1001Sは、人間の顔の輪郭の曲面を模した形状となっていても良い。
本実施の形態では、角度変更機構1001は、反射領域LR全体を移動させているが、反射領域LR内の複数の位置それぞれにおける反射角度θ2を異ならせるように、反射領域LRを移動させるものであれば、これに限定するものではなく、例えば、反射領域LRの一部を移動させて、反射領域LR内において反射角度θ2を異ならせても良い。
また、本実施の形態では、角度変更機構1001は、反射領域LRを印刷面31a側から第2の面61b側に向かって移動させて、反射領域LR内の複数の位置それぞれにおける反射角度θ2を異ならせているが、反射領域LR内の複数の位置それぞれにおける反射角度θ2を異ならせるものであれば、これに限定するものではなく、例えば、反射領域LRを、第2の面61b側から印刷面31a側に向かって移動させることによって、反射領域LR内の複数の位置それぞれにおける反射角度θ2を異ならせても良い。
図12は、第3の実施の形態にかかるIDカード製造装置におけるIDカードの製造工程の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、上述した図7に示すIDカードの製造工程と同様の箇所については、説明を省略する。
制御部46は、被写体画像66がフィルム23の第1の領域R1に重なる位置に搬送されると(ステップS15)、角度変更機構1001を、印刷面31a側から第2の面61b側へ向かって移動させて、当該角度変更機構1001の接触面1001Sを、中間転写フィルム60の被写体画像66が記録された反射領域LRに押し当て(ステップS1201)、さらに、反射領域LRを移動させて、反射領域LRを接触面1001Sの形状に沿うように変形させる。
ホログラム作成制御部53は、反射領域LRが移動すると、ホログラム作成部43を制御して、中間転写フィルム60の第2の部分60bの光応答層32にレーザ光L1を入射させ、かつ接触面1001Sに沿って変更させた反射領域LR内の複数の位置それぞれにおいて異なる反射角度θ2で反射した反射光L2を光応答層32に入射する。これにより、ホログラム作成制御部53は、第2の部分60bの光応答層32にホログラム14を記録する(ステップS1202)。
制御部46は、第2の部分60bの光応答層32にホログラム15が記録されると、角度変更機構1001を、第2の面61側から印刷面31a側に向かう方向に移動させて、中間転写フィルム60から角度変更機構1001を離す(ステップS1203)。
このように、第3の実施の形態にかかるIDカード製造装置40によれば、ホログラム14をより立体的に視認可能としかつホログラム14の偽造に対する耐性を更に向上させることができる。
(変形例1)
本変形例は、モノクロの被写体画像66を中間転写フィルム60に記録し、当該モノクロの被写体画像66を用いてホログラム14を記録する例である。以下の説明では、第3の実施の形態と同様の箇所については説明を省略する。
本変形例は、モノクロの被写体画像66を中間転写フィルム60に記録し、当該モノクロの被写体画像66を用いてホログラム14を記録する例である。以下の説明では、第3の実施の形態と同様の箇所については説明を省略する。
図13は、変形例1にかかるIDカード製造装置における二値化処理の一例を説明するための図である。図13に示すように、本変形例では、印刷制御部52は、中間転写フィルム60に記録する被写体画像66のカラー画像データG1を取得すると、取得したカラー画像データG1に対して誤差拡散処理等の二値化処理を施す。そして、印刷制御部52は、二値化処理を施したモノクロ2値画像データG2に従って、印刷部42を制御して、モノクロの被写体画像66を印刷面31aに対して記録する。
そして、ホログラム作成制御部53は、ホログラム作成部43を制御して、中間転写フィルム60の第2の部分60bの光応答層32にレーザ光L1を入射し、かつモノクロの被写体画像66が記録された反射領域LRで反射した反射光L2を光応答層32に入射する。これにより、モノクロの被写体画像66において、黒インクが存在しない箇所ではレーザ光L1を反射させ、黒インクが存在する箇所ではレーザ光L1を吸収させて、ホログラム14の陰影を付けることができるので、明暗がより明確に表現されたホログラム14を記録することができる。本変形例は、単色のレーザ光L1を用いてグレースケールのホログラム14を記録する際に適している。
(変形例2)
本変形例は、反射領域LRを、第2の面61b側から印刷面31a側に向かって移動させて、反射領域LR内の複数の位置それぞれにおける反射角度θ2を異ならせる例である。以下の説明では、第3の実施の形態と異なる箇所について説明する。
本変形例は、反射領域LRを、第2の面61b側から印刷面31a側に向かって移動させて、反射領域LR内の複数の位置それぞれにおける反射角度θ2を異ならせる例である。以下の説明では、第3の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図14は、変形例2にかかるIDカード製造装置が有する角度変更機構の動作の一例を説明するための図である。図14に示すように、本変形例では、角度変更機構1400は、把持部1400aと、ガイド部1400bと、を有する。図14に示すように、把持部1400aは、中間転写フィルム60の搬送方向において、反射領域LRより上流側に位置する第1の部分60aを把持する。これにより、把持部1400aは、第1の部分60aの搬送、および第2の面61bから印刷面31aへの第1の部分60aの移動を制限する。
また、図14に示すように、ガイド部1400bは、中間転写フィルム60の搬送方向において、反射領域LRよりも下流側に位置する第1の部分60aに沿うように配置される。これにより、ガイド部1400bは、第2の面61bから印刷面31aへの第1の部分60aの移動を制限する。その後、フィルム搬送制御部51は、フィルム搬送部41を制御して、中間転写フィルム60を所定の距離だけ搬送して、中間転写フィルム60の搬送を停止することで、反射領域LRをたわませる。これにより、角度変更機構1400は、反射領域LRを、第2の面61b側から印刷面31a側に向かって移動させて、反射領域LR内の複数の位置それぞれにおける反射角度θ2を異ならせる。
以上説明した少なくとも一つの実施の形態によれば、第1の記録部は、光により情報を記録可能な中間転写媒体にインクによって、第1の情報を記録する。そして、第2の記録部は、中間転写媒体に記録された第1の情報で反射した反射光と、第1の情報で反射していない参照光とを中間転写媒体に入射して、中間転写媒体に対してホログラムを記録する。これにより、画像形成装置は情報記録媒体に簡易にホログラムを形成できる。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態において、ホログラム作成部43,1000は、カラー(多色)のホログラム14を中間転写フィルム60に記録する。ホログラム作成部43,1000は、光源72から単色のレーザ光L1を中間転写フィルム60に照射することにより、モノクロ(単色)のホログラム14を中間転写フィルム60に記録しても良い。
10…IDカード、12…顔画像、13…文字情報、14…ホログラム、21…基材、40…IDカード製造装置、41…フィルム搬送部、42…印刷部、43,1000…ホログラム作成部、45…転写部、60…中間転写フィルム、60a…第1の部分、60b…第2の部分、66…被写体画像、L1…レーザ光、L2…反射光、LR…反射領域、1001,1400…角度変更機構、1400a…把持部、1400b…ガイド部。
Claims (10)
- 光により情報を記録可能な中間転写媒体にインクによって第1の情報を記録する第1の記録部と、
前記中間転写媒体に記録された前記第1の情報で反射した反射光と、前記第1の情報で反射していない参照光とを前記中間転写媒体に入射して、前記中間転写媒体に対してホログラムを記録する第2の記録部と、
前記中間転写媒体に記録された前記ホログラムを情報記録媒体に転写する転写部と、
を具備する画像形成装置。 - 前記中間転写媒体の前記第1の情報が記録された第1領域内において前記反射光の反射角を異ならせる第1機構を備えた請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1機構は、前記第1領域に接触し、前記第1領域の少なくとも一部を、前記中間転写媒体の第1面から当該第1面の反対側の第2面に向かって、若しくは前記第2面から前記1面に向かって移動させる請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第1機構は、光を鏡面反射または拡散反射させる媒体である請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記第1機構は、前記第1領域に触れる面が、平面、曲面または凹凸を有する請求項3または4に記載の画像形成装置。
- 前記第1の記録部は、前記中間転写媒体に前記第1の情報とは異なる第2の情報をインクによって記録し、
前記転写部は、前記中間転写媒体に記録された前記第2の情報を前記情報記録媒体に転写する、請求項1から5のいずれか一に記載の画像形成装置。 - 前記中間転写媒体の第1の部分及び第2の部分が互いに重なる搬送路に沿って前記中間転写媒体を搬送する搬送部、をさらに具備し、
前記第2の記録部は、前記第1の部分に記録された前記第1の情報で反射した反射光と、前記第1の情報に反射していない参照光とを前記第2の部分に入射することで、前記第2の部分に前記ホログラムを記録する、
請求項1から6のいずれか一に記載の画像形成装置。 - 前記第1の記録部は、前記第2の記録部によって前記ホログラムを記録済みの前記中間転写媒体に前記第2の情報を記録する、請求項7に記載の画像形成装置。
- 光により情報を記録可能な中間転写媒体にインクによって第1の情報を記録し、
前記中間転写媒体に記録された前記第1の情報で反射した反射光と、前記第1の情報で反射していない参照光とを前記中間転写媒体に入射して、前記中間転写媒体に対してホログラムを記録し、
前記中間転写媒体に記録された前記第1の情報および前記ホログラムを情報記録媒体に転写する、
ことを含む記録方法。 - 前記中間転写媒体の前記第1の情報が記録された第1領域内において前記反射光の反射角を異ならせる請求項9に記載の記録方法。
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Cited By (1)
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JP2021066030A (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-30 | 凸版印刷株式会社 | 間接転写記録装置および間接転写記録方法 |
-
2015
- 2015-03-13 JP JP2015051334A patent/JP2016053707A/ja active Pending
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JP7395948B2 (ja) | 2019-10-18 | 2023-12-12 | Toppanホールディングス株式会社 | 間接転写記録装置および間接転写記録方法 |
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