JP6136176B2 - 接着転写リボンを用いた個人認証媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、個人認証に利用可能な画像表示技術を用いた接着転写リボンを用いた個人認証媒体に関する。
パスポートやID(identification)カードなどの個人認証媒体の多くは、目視による個人認証を可能とするために、顔画像が使用されている。
従来、例えばパスポートの例では、パスポート本体となる冊子体に顔画像を焼き付けた印画紙が貼り付けられていた。しかし、このようなパスポートは、写真印画の貼り替えによる改竄の恐れがある。
そこで、近年、貼り替え改竄などを回避するため、顔画像の情報をデジタル化し、これを冊子体上に再現することが行われている。この画像再現方法としては、例えば転写リボンを用いた感熱転写記録法が検討されている。
この感熱転写記録法を用いた個人認証媒体の作成の1つとしては、画像及び文字などの情報を中間転写媒体に形成・担持し、さらに、基材からなる情報記録被転写体に転写形成するものがある。
個人認証媒体の製造に用いる熱転写可能な中間転写媒体は、支持体と、この支持体上に剥離層、中間層、接着層などの順序で順次施してなる転写層とを備える。中間転写媒体による転写は、転写層側が情報記録被転写体の基材に重ねられた状態で加圧され、支持体側または基材側の何れかから加熱することによって、転写層を基材に転写する。
剥離層は、支持体と転写層との界面がそれぞれの材料同士の相性によって、転写の際に転写層が巧く剥離しない場合を考慮し、支持体と転写層との良好な剥離を実現させるために設けられた層である。
中間層は、接着層と剥離層との間に存在する層であって、必要に応じて適宜設けられる。中間層は、例えば接着層と剥離層との間の接着力を向上させる層、または偽造防止対策や装飾性を高めるための層、あるいは回折構造を持ったOVD(Optically Variable Device)形成層などとして使用される。
接着層は、加熱加圧によって情報記録被転写体(以下、被転写体と呼ぶ)の基材との接着を行う熱移行性材料の層であり、画像・文字などの情報を形成する受像層を兼ねた受像層兼接着層の役割を有するものである。
受像層および受像層兼接着層とは、感熱転写プリンタまたはインクジェットプリンタ等によって印刷の版無しで画像情報(文字、記号等も含む)を記録できる受像適性を備えた層であって、中間転写媒体の転写前に染料または顔料などの色材による印刷画像を形成することが可能である。
受像層兼接着層への情報形成方法は、中間転写媒体をドラム及びサーマルヘッドで構成される転写装置に搬送し、熱移行性材料である感熱転写記録媒体の色材層を中間転写媒体の受像層兼接着層に当接させると共に、前記サーマルヘッドを感熱転写記録媒体側から圧接し、かつ画像情報である画像データに基づき前記サーマルヘッドの発熱素子群を適宜発熱させて、画像データに基づく画像パターンを受像層兼接着層に形成・印刷する方法が採用される。
このような中間転写媒体を用いて被転写体の基材に画像パターンを転写する方法の一例を挙げると、中間転写媒体の接着層または受像層兼接着層を被転写体の被転写面に当接させ、かつ中間転写媒体の支持体側から熱ロール、熱板等の加熱媒体を圧接し、転写温度に加熱して被転写体である基材に接着層を圧着させた後、中間転写媒体から支持体を剥離する。これにより、個人認証媒体を得ることができる。
一方、受像層兼接着層への別の情報形成方法は、基材上に、剥離層と、微細な凹凸パターンで構成されるレリーフ型ホログラムもしくは回折格子を形成した画像形成層と、この画像形成層の微細な凹凸面に沿って形成され、前記画像形成層よりその屈折率が大きい材料の透過性薄膜層との順序で施こした感熱転写記録媒体を準備する。
このような熱移行性材料の感熱転写記録媒体の透過性薄膜層側を中間転写媒体の受像層兼接着層に当接させ、感熱転写記録媒体に画像情報に基づいた選択的加熱を施すことよって、レリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンが中間転写媒体の受像層兼接着層に感熱転写記録する。
その結果、以上の感熱記録後には、感熱転写記録媒体の基材を剥離するため、中間転写媒体に転写された画像パターンは最表面に感熱転写記録媒体の構成体であった剥離層が位置される。
ところで、前述する情報形成技術を用いて、色材からなる文字等が転写された第1中間転写媒体及び前述したレリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンが転写された第2中間転写媒体を用い、最初に第1中間転写媒体の文字等を被転写体の基材に転写し、その上に第2中間転写媒体のレリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンを転写して個人認証媒体を得ることが考えられる。これは、従来の印刷機にさらに別の印刷機を追加導入する場合など、異なる印刷機を用いて多重に中間転写記録を行う場合などが挙げられる。
次に、多重に中間転写記録することで個人認証媒体を製造する具体例について説明する。
印刷機の第1ユニットにおいて、例えばインクリボンからなる第1感熱転写記録媒体を準備し、かつ支持体上に剥離層および受像層を形成した第1中間転写媒体を準備する。第1感熱転写記録媒体を第1中間転写媒体の受像層に当接させ、第1感熱転写記録媒体に文字等の情報に基づいた選択的加熱を施すことよって文字等の画像パターンを第1中間転写媒体の受像層に形成する。引き続き、第1中間転写媒体の文字等の画像パターン側を被転写体の基材である被転写面に当接させ、例えば支持体側から熱ロール、熱板等の加熱媒体を圧接し、転写温度に加熱して被転写体の基材に第1中間転写媒体の文字等の画像パターンを転写し、その後第1中間転写媒体の支持体を剥離する。この剥離後において、被転写体は転写された文字等の画像パターンを挟んで最表面に剥離層が存在する。
次に、印刷機の第2ユニットにおいて前述した受像層への別の情報形成方法に従って第2感熱転写記録媒体のレリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンを第2中間転写媒体の受像層に感熱転写記録し、その後第2感熱転写記録媒体の基材を剥離する。このとき、第2中間転写媒体に転写された個別情報の画像パターンは最表面に剥離層が位置される。引き続き、第2中間転写媒体の個別情報の画像パターン側を前記被転写体の文字等の画像パターン側に当接させ、例えば支持体側から熱ロール、熱板等の加熱媒体を圧接し、転写温度に加熱して被転写体に第2中間転写媒体の個別情報の画像パターンを転写し、その後第2中間転写媒体の支持体を剥離し、個人認証媒体を製造する。
しかしながら、第2中間転写媒体の個別情報の画像パターンを、文字等の画像パターンが転写された被転写体にさらに転写する際に、被転写体の最表面は剥離層で覆われ、かつ第2中間転写媒体の個別情報の画像パターンにおける最表面も剥離層で覆われているため、剥離層同士の接着となり、互いに密着することが殆ど困難となる。その結果、個人認証媒体は、各層の密着性が低下すると、そこから剥離して貼り替えるという変造の恐れが出てくる。特に、パスポートは、顔写真の差し替えを防ぐことが重要であって、各層の密着を強化することは偽変造を防止する観点からも有効な手段であると考える。
そこで、従来、中間転写媒体を被転写体の基材に転写する際、中間転写媒体に易接着層の熱転写を行う画像形成装置が提案されている(特許文献1)。
この画像形成装置は、色材が熱移行性材料である感熱転写記録媒体に易接着層を設け、中間転写媒体に熱転写を行う構造を備えたものである。この装置によれば、被転写面への密着について改善することができる。
しかしながら、レリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンを感熱転写記録できるような感熱転写記録媒体は、色材の感熱転写記録媒体と比較して、層構成の複雑であり、反射層の形成や熱エンボス工程などがあるため、この感熱転写記録媒体に易接着層を追加するのは技術的、コスト的にも不利となる。
これに対して、易接着層を中間転写媒体に設けることで、被転写体の被転写面が予め中間転写媒体(第1中間転写媒体)の転写により剥離層が存在し、さらにこの剥離層上に画像形成層が感熱転写された受像層を感熱転写記録する際に、被転写面と画像形成層を含む受像層との密着を強化する中間転写媒体が提案されている(特許文献2)。
しかし、第1中間転写媒体の文字等を被転写体に転写し、その上に第2中間転写媒体のレリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンを転写して個人認証媒体を得る場合、第1中間転写媒体に個別情報ではないレリーフ型ホログラムもしくは回折格子による画像を設けることが多くある。このような画像形成方法では、第2中間転写媒体のレリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンが、第1中間転写媒体のレリーフ型ホログラムもしくは回折格子からの回折光の影響を受け、観察しにくくなる問題がある。
また、第1中間転写媒体にレリーフ型ホログラムもしくは回折格子を設けていない場合でも、被転写体の下地の色が白色などの場合には、第2中間転写媒体のレリーフ型ホログラムもしくは回折格子による個別情報の画像パターンが、被転写体の下地の色の影響により観察しにくくなる。
特許第3632516号公報 特開2012−126004号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、支持体上に加熱により剥離可能となり、かつ接着性を呈する透明易接着層及び着色易接着層を施すことで、被転写体や受像層、画像形成層に強固に密着可能であり、ひいては偽変造を防止する接着転写リボンを使用することで、偽造や改竄を困難にするセキュリティ性の高い個人認証媒体を提供することにある。
請求項に対応する発明は、帯状支持体の片面の長手方向に沿って交互に配列され、加熱により当該帯状支持体から剥離可能となり、かつ接着性を呈する透明易接着層及び着色易接着層を備え、前記透明易接着層及び前記着色易接着層は、同じ材料で構成されており、画像情報に基づいた選択的加熱を施して前記透明易接着層及び着色易接着層を前記帯状支持体から被転写体の被転写面に加熱転写する接着転写リボンの前記透明易接着層及び着色易接着層に対して、画像情報に基づいた選択的加熱を施して当該透明易接着層及び着色易接着層を前記帯状支持体から被転写体の被転写面に加熱転写し、また、第1の支持体上に微細な凹凸パターンで構成されたレリーフ型ホログラムもしくは回折格子からなる画像形成層を有する感熱転写記録媒体を用いて、当該画像形成層を第2の支持体上に転写可能に形成された受像層に加熱転写した中間転写媒体の前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を含む前記受像層の面を前記被転写体の被転写面に向けて重ね、加熱加圧することにより前記受像層と共に前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を当該被転写体の被転写面に設けられた前記着色易接着層上に加熱転写し、前記複数の加熱転写で形成された画像形成体を有する被転写体を個人認証用として用いることを特徴とする個人認証媒体である。
この請求項に対応する発明によれば、被転写体の被転写面に強固に密着でき、ひいては偽変造を防止可能な接着転写リボンを使用することで、偽造や改竄を困難にするセキュリティ性の高い個人認証媒体を提供できる。
請求項2に対応する発明は、第1の支持体上に微細な凹凸パターンで構成されたレリーフ型ホログラムもしくは回折格子からなる画像形成層を有する感熱転写記録媒体を用いて、当該感熱転写記録媒体の画像形成層を第2の支持体上に少なくとも転写可能に形成された受像層に加熱転写し、この加熱転写された画像形成層を含む前記受像層の面を被転写体の被転写面に向けて重ね、加熱加圧により前記受像層を含む画像形成層を前記被転写体上に加熱転写して画像形成体を得るために使用する接着転写リボンにおいて、帯状支持体の片面の長手方向に沿って交互に配列され、加熱により当該帯状支持体から剥離可能となり、かつ前記被転写体、前記受像層及び前記画像形成層の何れに対しても接着性を呈する透明易接着層及び着色易接着層とを備え、前記透明易接着層及び前記着色易接着層は、前記受像層とそれぞれ同じ材料で構成されている接着転写リボンの前記透明易接着層及び着色易接着層に対して、画像情報に基づいた選択的加熱を施して当該透明易接着層及び着色易接着層を前記帯状支持体から被転写体の被転写面に加熱転写し、第1の支持体上に微細な凹凸パターンで構成されたレリーフ型ホログラムもしくは回折格子からなる画像形成層を有する感熱転写記録媒体を用いて、当該画像形成層を第2の支持体上に転写可能に形成された受像層に加熱転写した中間転写媒体の前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を含む前記受像層の面を前記被転写体の被転写面に向けて重ね、加熱加圧することにより前記受像層と共に前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を当該被転写体の被転写面に設けられた前記着色易接着層上に加熱転写し、前記複数の加熱転写で形成された画像形成体を有する被転写体を個人認証用として用いることを特徴とする個人認証媒体である。
請求項に対応する発明は、請求項1又は請求項2に対応する発明に記載の個人認証媒体において、前記被転写体上の画像形成体は、個人認証を行う顔画像を含んだ個人情報であることを特徴とする。これにより、個人識別を行う審査官が不正行為に対してより判別し易くし、かつより精度よく認証することができる。
請求項に対応する発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に対応する発明に記載の個人認証媒体において、前記接着転写リボンの透明易接着層及び着色易接着層を前記被転写体の被転写面に加熱転写する領域は、前記中間転写媒体の前記感熱転写画像が記録された領域に含まれることを特徴とする。
この請求項に対応する発明によれば、感熱転写画像が明るく観察することが可能となり、ひいては個人認証を行う顔画像を認識しやすくなり、個人識別を行う審査官が不正行為に対してより判別し易くし、かつより精度よく認証することが可能となる。
請求項5に対応する発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に対応する発明に記載の個人認証媒体において、前記帯状支持体の透明易接着層及び着色易接着層とは反対側の面部に、サーマルヘッドにより加熱印字可能な表面処理を施したことを特徴とする。
この請求項5に対応する発明によれば、帯状支持体の透明易接着層及び着色易接着層とは反対側の面部に、加熱印字可能な表面処理を施したことにより、サーマルヘッドを用いて、選択的加熱を施して透明易接着層及び着色易接着層を被転写体の被転写面に強固な密着で感熱転写することができる。
請求項6に対応する発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に対応する発明に記載の個人認証媒体において、前記帯状支持体には、当該帯状支持体の長手方向に配列された前記透明易接着層及び前記着色易接着層の位置に対応させて光学的に読取り可能な位置決めマークを設けたことを特徴とする。
この請求項6に対応する発明によれば、透明易接着層及び着色易接着層を被転写体の被転写面に精度よく転写できる。
本発明によれば、支持体上に加熱により剥離可能となり、かつ接着性を呈する透明易接着層及び着色易接着層を施すことで、画像情報に基づいた選択的加熱を施して当該透明易接着層及び着色易接着層を、被転写体や受像層、画像形成層に強固に密着可能であり、ひいては偽変造を防止する接着転写リボンを使用することで、偽造や改竄を困難にするセキュリティ性の高い個人認証媒体を提供できる。
本発明に係る接着転写リボンの一実施の形態の概略的な構成を示す断面図。 図1に示す接着転写リボンの平面図。 本発明に係る個人認証媒体の製造に適用する感熱転写記録媒体を概略的に表わす断面図。 中間転写媒体に図3に示す感熱転写記録媒体を感熱転写した状態を概略的に表わす断面図。 被転写体に図4に示す中間転写媒体を加熱転写した状態を概略的に表わす断面図。 本発明に係る個人認証媒体の製造方法の一実施の形態を説明する印刷装置の一例を説明する概略構成図。 被転写体に着色易接着層と透明易接着層を転写した状態を概略的に表わす断面図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には全て同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明に係る接着転写リボンの一実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は接着転写リボンの概略的な構成を示す断面図、図2は図1に示す接着転写リボンの平面図である。
接着転写リボン10は、帯状の支持体11の片側面上に剥離層12が設けられ、この剥離層12の長手面方向には着色易接着層13と透明易接着層14が交互に配列されている。
剥離層12は、支持体11と着色易接着層13及び透明易接着層14との界面がそれぞれの材料同士の相性によって、転写の際に転写層が巧く剥離しない場合を考慮し、これら支持体11と着色易接着層13及び透明易接着層14との良好な剥離を実現させるために設けた層である。
剥離層12は、例えば熱可塑性樹脂から作ることができる。ここで、剥離する界面は、剥離層12と着色易接着層13及び透明易接着層14の界面である必要がある。そのため、剥離層12としては、例えばフッ素樹脂またはシリコーン樹脂またはメラニン樹脂等を含んだ離型層に置き換えてもよい。
前記着色易接着層13及び透明易接着層14は、加熱により帯状支持体11から容易に剥離可能なものが使用される。
透明易接着層14は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等を主体とした混合樹脂からなる。着色易接着層13は、透明易接着層14に墨色またはその他の色の着色剤を添加したものが用いられる。着色剤は特に制限されず、有機系顔料、無機系顔料、染料等を用いることができる。
帯状支持体11の剥離層12側とは反対側の面には、バックコート15が設けられている。これは、接着転写リボンを熱転写する際、サーマルヘッドによる加熱転写を行えるよう設けるものである。バックコート15は、サーマルヘッドに対して密着性を上げ、滑りを良くし、かつ熱伝導性を良好にするために設けるもので、例えばシリコンアクリレートなどが用いられる。
接着転写リボン10は、図2に示すように例えば帯状をなし、他端が巻回された形状となっている。
支持体11の片面上には着色易接着層13及び透明易接着層14が交互に配置されているが、これら着色易接着層13あるいは透明易接着層14の位置に対応する支持体11の例えばはみ出し箇所11aには光学的に読取り可能な位置決めマーク20が施されている。
着色易接着層13及び透明易接着層14は、互いにほぼ同じ形状を有しており、熱転写時の転写面積(有効転写面積)より大きな面積を有することが好ましい。
なお、支持体11の長手面方向には着色易接着層13及び透明易接着層14が交互に配列されているが、これら2つの層13,14は交互に隣接配列されている必要がなく、ランダムに配列されたものでもよい。
次に、接着転写リボン10の使用形態、すなわち個人認証媒体の製造に適用する例について、図3ないし図5を参照して説明する。
図3は本発明に係る個人認証媒体の製造に適用する感熱転写記録媒体を概略的に表わす断面図である。
感熱転写記録媒体30は、支持体32の裏面(下面)側にはバックコート31が形成されている。支持体32の表面(上面)側には剥離層33、画像形成層34、透過性薄膜層35及び接着層36の順序で積層した構造となっている。
支持体32は、例えば樹脂フィルムまたはシートが用いられる。支持体32は、例えばポリエチレンテレフタレートのような耐熱性に優れた材料で作られる。
バックコート31は、サーマルヘッドに対して密着性を上げ、滑りを良くし、かつ熱伝導性を良好にするために設けるもので、例えばシリコンアクリレートなどを用いられる。
剥離層33は、支持体32からの画像形成層34の剥離を安定化する役割を果たす。剥離層33は、光透過性を有し、典型的には透明である。剥離層33は、例えば熱可塑性樹脂から作ることができる。剥離層33は、例えばフッ素樹脂またはシリコーン樹脂を含んだ離型層に置き換えてもよい。
画像形成層34は、回折構造として、ホログラムおよび回折格子の少なくとも一方を含んでいる。ここでは、画像形成層34は、表面に回折構造としてレリーフ構造が設けられた透明層である。透明層の材料の例は、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を含む。なお、画像形成層34は体積ホログラムであってもよい。
透過性薄膜層35は、例えば画像形成層34と屈折率が異なる透明材料によって作られ、画像形成層34の回折構造が表示する輝度を高め、結果として画像の視認性を向上させる。透明反射層は、単層構造でも、多層構造でもよい。後者の場合、透過性薄膜層35は繰り返し反射干渉を生じるように設計されていてもよい。透過性薄膜層35は、例えば硫化亜鉛及び二酸化チタンのような透明誘電体から作ることができる。透過性薄膜層35は真空蒸着またはスパッタリングのような真空成膜法によって形成できる。
透過性薄膜層35は、厚さが20nm未満の金属層を使用してもよい。金属層は、例えばクロム、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン、銀、金および銅のような単体金属またはそれらの合金から作ることができる。なお、透過性薄膜層35は省略することができる。
接着層36は、例えば熱可塑性樹脂によって作られる。
図4は図3に示す感熱転写記録媒体30の画像形成層34を中間転写媒体40に感熱転写した状態を概略的に表わす断面図である。
中間転写媒体40は、支持体41上に剥離層42及び受像層43を設けた構成である。ここで、感熱転写記録媒体30による中間転写媒体40への熱転写は、感熱転写記録媒体30の接着層36を中間転写媒体40の受像層43に密着させた後、感熱転写記録媒体30のバックコート31側からサーマルヘッドで加熱印字することにより、その印字部45が中間転写媒体40の受像層43に熱転写される。すなわち、中間転写媒体40の受像層43に感熱転写記録媒体30の画像形成層34が熱転写される。
そして、熱転写後、感熱転写記録媒体30の剥離層33から支持体32及びバックコート層31を剥離する。
その結果、印字部45としては、中間転写媒体40の受像層43上に接着層36、透過性薄膜層35、画像形成層34及び剥離層33の順序で積層され、かつ熱溶融により積層された状態で一体化した構造となり、剥離層33が最表面に位置される。
図5は図4に示す中間転写媒体40の画像形成層34を含む受像層43を被転写体50に熱転写した状態を概略的に表わす断面図である。
先ず、基材51に別の中間転写媒体から例えば文字等の画像パターン(図示せず)及び剥離層52(最表面)を転写した被転写体50を準備し、この被転写体50の剥離層52に図1及び図2に示す接着転写リボン10の着色易接着層13及び透明易接着層14を熱転写する。
熱転写の方法は、まず、被転写体50の剥離層52に、接着転写リボン10の着色易接着層13を密着させ、接着転写リボン10のバックコート15側からサーマルヘッドにより画像情報に基づいた選択的加熱を行うことで、着色易接着転写領域53が形成される。次に、接着転写リボン10の透明易接着層14を密着させ、同様にサーマルヘッドにより選択的加熱を行うことで透明易接着転写領域54が形成される。
ここで、透明易接着転写領域54を着色易接着転写領域53の反転した領域とすることで、透明易接着転写領域54と着色易接着転写領域53は重なることなく、易接着層の厚みは一定となる。
さらに、被転写体50の剥離層52に図4で示した中間転写媒体40の受像層43に熱転写された印字部45を密着させて熱転写する。図5では図4で示していなかった印字部45以外の2ヶ所の印字部46も図示している。
その後、中間転写媒体40の支持体41を剥離することで、最表面には剥離層42が残り、表面の保護の役割を果たして耐久性の向上及び改竄の防止効果の向上を達成した個人認証媒体を得ることができる。
以上説明した本発明の一実施の形態に係る接着転写リボン10は、支持体11に着色易接着層13及び透明易接着層14が支持体11の長手方向に配列した構造を有するため、着色易接着転写領域53と透明易接着転写領域54の各領域を自由に設定することが可能となる。
ここで、印字部45は、着色易接着転写領域53に配置しているため、被転写体50からの反射光や、剥離層52の下部にあるホログラムまたは回折格子からの回折光の影響を抑えることが可能となり、印字部45の画像は明るく観察することができる。
これに対して、印字部46は透明易接着転写領域54に配置しているため、被転写体50からの反射光や、剥離層52の下部にあるホログラムまたは回折格子からの回折光は、透明易接着転写領域54を透過するため、印字部46はこれらの影響を受ける。
このため、画像を明るく表示する必要のある感熱転写画像の背景に、着色易接着転写領域を設定することで、感熱転写画像が明るく観察することが可能となり、個人認証を行う顔画像を認識しやすくなり、個人識別を行う審査官が不正行為に対してより判別し易くし、かつより精度良く認証することが可能な個人認証媒体を提供できる。
また、着色易接着層13及び透明易接着層14は、剥離層52及び印字部45の剥離層33のいずれにも加熱により接着性を呈することで、感熱転写画像が被転写体50の被転写面に強固に密着させることが可能となる。その結果、個人情報となる印字部45の貼り替える変造の防止効果の高い個人認証媒体を得ることができる。
さらに、着色易接着層13及び透明易接着層14と受像層43とを同じ材料で構成すれば、印字部45を被転写体50の被転写面に熱転写する際、着色易接着層13または透明易接着層14を用いて被転写面に予め転写することによって、印字部45が熱転写される受像層43と着色易接着層13および透明易接着層14が一体化して強固に密着するため、印字部45を受像層43と着色易接着層13および透明易接着層14の内部に挟まった形態で埋め込むことができる。その結果、個人情報となる印字部45の改竄がより一層困難な個人認証媒体を得ることができる。
中間転写媒体40の支持体41を剥離することで、最表面には剥離層42が残り、表面の保護の役割を果たして耐久性の向上及び改竄の防止効果の向上を達成した個人認証媒体を得ることができる。
次に、本発明に係る個人認証媒体の製造方法の一実施の形態について図6を参照して説明する。図6は本発明に係る個人認証媒体の製造方法に用いる印刷装置の一例を概略的に示す構成図である。
先ず、パスポート冊子などの被転写体は挿入搬送ユニット60を経て接着転写ユニット61へ搬送される。
接着転写ユニット61には、搬送されてくる被転写体を挟む側に所定の間隔を有して接着転写リボン62(図2の接着転写リボン10に相当)と当該接着転写リボン62を巻き取る巻取り駆動ローラ63とが配置され、巻取り駆動ローラ63の巻取り方向に応じて接着転写リボン62が順方向および逆方向に移動可能になっている。
接着転写リボン62と巻取り駆動ローラ63との間には第1サーマルヘッド64が配置されている。第1サーマルヘッド64は、繰り出される接着転写リボン62を押圧して接着転写ユニット61面上を搬送する被転写体に密着させた状態とした後、当該第1サーマルヘッド64から画像情報に基づいた選択的加熱転写を行う。すなわち、選択的加熱により被転写体に画像情報の画像パターンが転写される。ここで、接着転写リボン62と被転写体とを順方向及び逆方向に移動させ、接着転写リボン62の着色易接着層(図2の着色易接着層13に相当)と透明易接着層(図2の透明易接着層14に相当)とを適宜選択しながら加熱転写を行う。
以上のような一連の加熱転写処理は、接着転写ユニット61の選択的加熱転写工程と呼ぶ。
一方、感熱転写ユニット65の所望とする面側には、所定の間隔を有して感熱転写記録媒体66(図3の感熱転写記録媒体30に相当)と当該感熱転写記録媒体66を巻き取る巻取り駆動ローラ67とが配置され、巻取り駆動ローラ67による巻取り方向に応じて感熱転写記録媒体66が順方向および逆方向に移動可能になっている。
また、感熱転写ユニット65の所望とする面側には、中間転写媒体69が接触され、かつ中間転写媒体69(図4の中間転写媒体40に相当)が巻取り駆動ローラ70による巻取り方向に応じて順方向および逆方向に移動可能になっている。
以上のような状態下において、感熱転写記録媒体66と巻取り駆動ローラ67との間に配置される第2サーマルヘッド68は、繰り出される感熱転写記録媒体66を押圧して感熱転写ユニット65面に接触移動される中間転写媒体69に密着させた状態とした後、第2サーマルヘッド68により画像情報に基づいた選択的加熱転写を行う。
以上のような一連の加熱転写処理は、感熱転写ユニット65の選択的加熱転写工程と呼ぶ。
ここで、接着転写ユニット61の選択的加熱転写工程と、感熱転写ユニット65の選択的加熱転写工程とは、同時に加熱転写を進行させることが可能であるため、個人認証媒体の印刷時間を大幅に短縮することが可能となる。
次に、接着転写ユニット61にて着色易接着層と透明易接着層とを転写した被転写体(図5の被転写体50に相当)は、搬送コンベア71により熱転写ユニット72に搬送される。
熱転写ユニット72では、搬送コンベア71で搬送されてくる被転写体に対して、感熱転写記録媒体66が転写された中間転写媒体69を密着させ、熱ロール73によって熱転写される。
以上のような工程を経ることにより、接着転写リボン62の着色易接着層(図2の着色易接着層13に相当)を被転写体の被転写面に感熱転写する領域が、中間転写媒体69の感熱転写画像が記録された領域に含まれるようにすることで、感熱転写画像が明るく観察することが可能となり、個人認証を行う顔画像を認識しやすくなり、個人識別を行う審査官が不正行為に対してより判別し易くし、かつより精度良く認証することが可能な個人認証媒体を提供できる。
また、被転写体および受像層(図4の受像層43に相当)と画像形成層(図4の画像形成層34に相当)とのいずれにも加熱により接着性を呈するようにすることで、画像パターンを強固な密着力で熱転写できるため、偽造や改竄を困難にしたセキュリティ性の高い個人認証媒体を製造できる。
次に、被転写体の被転写面と感熱転写画像との密着力に部分的な強弱をつける方法について詳細に説明する。
図7は被転写体に着色易接着層及び透明易接着層を転写した状態を概略的に示す断面図である。
基材81に別の中間転写媒体から例えば文字等の画像パターン(図示せず)及び剥離層82(最表面)を転写した被転写体80を準備した後、この被転写体80の剥離層82に図1及び図2に示す接着転写リボン10の透明易接着層14を熱転写する。
熱転写の方法としては、まず、被転写体80の剥離層82に、接着転写リボン10の透明易接着層14を密着させ、接着転写リボン10のバックコート15側からサーマルヘッドにより画像情報に基づいた選択的加熱を行うことで、透明易接着転写領域83が形成される。ここで、透明易接着転写領域83は剥離層82の全面に熱転写を行っている。
次に、接着転写リボン10を新しい透明易接着層14を密着させ、同様にサーマルヘッドにより画像情報に基づいた選択的加熱を行い、透明易接着転写領域84を形成する。ここで、透明易接着転写領域84は2回重ねて易接着層が転写されていて、膜厚は透明易接着転写領域83の2倍になっている。
さらに、この上に感熱転写画像を転写した中間転写媒体69を熱転写する。このようにして作製した個人認証媒体は、部分的に易接着層の膜厚が異なったものとなっている。
ところで、被転写体80と、中間転写媒体69の熱転写後の接着強度は、易接着層の厚みにより決定されるため、透明易接着転写領域84の接着強度は透明易接着転写領域83より強くなる。このため、2回目の選択的加熱の画像パターンの領域の密着がより強固となる。
以上のようにして作製した個人認証媒体を、偽造や改竄を目的として剥離を行おうとすると、密着力の弱い透明易接着転写領域83が先に剥離し、透明易接着転写領域84の部分が被転写体80側に残る。
また、ここでは透明易接着層を用いて2回転写しているため、領域の境界部分は殆ど認識することはできない。このため、このようなパターン脆性を設けていることが判らないようにすることが可能となる。ここで、2回目の転写で着色易接着層13を用いれば、剥離の強弱のパターンを見せることも可能である。
従って、以上のような実施の形態によれば、画像情報に基づいた選択的加熱を施して複数回感熱転写することで、被転写体の被転写面と感熱転写画像との密着力に部分的な強弱をつけることが可能となり、偽造や改竄を目的とした剥離を行った場合に、感熱転写画像が密着力の強弱により破壊されるため、偽造や改竄を困難にしたセキュリティ性の高い個人認証媒体を提供できる。
本発明は、パスポートや査証などの冊子等の画像形成体付き物品上に個人特定の要である顔画像や指紋を印刷・印字・描画する画像形成体の作製に用いる中間転写媒体に関し、特に正当な所有者の顔や指紋の画像といった画像情報などの個人認証情報を回折格子を設けたセルを複数配置して構成し、その上下層に彩紋や万線模様を施した有色層を設け、さらにそれらの層との密着を強固なものとすることで、偽造や改竄を困難にし、さらに個人識別を行う審査官に対してより不正行為があるものを判別し易くし、より精度良く認証ができる。
なお、前記実施の形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。前記各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…接着転写リボン、11、32、41…支持体、12、42…剥離層、13…着色易接着層、14…透明易接着層、15、31…バックコート、20…位置決めマーク、30…感熱転写記録媒体、33…剥離層、34…画像形成層、35…透過性薄膜層、36…接着層、40…中間転写媒体、43…受像層、45、46…印字部、53…着色易接着転写領域、54…透明易接着転写領域、60…挿入搬送ユニット、61…接着転写ユニット、62…接着転写リボン、63…巻取り駆動ローラ、64…第1サーマルヘッド、65…感熱転写ユニット、66…感熱転写記録媒体、67…巻取り駆動ローラ、68…第2サーマルヘッド、69…中間転写媒体、70…巻取り駆動ローラ、71…搬送コンベア、72…熱転写ユニット、73…熱ロール、80…被転写体、81…基材、82…剥離層、83…透明易接着転写領域、84…透明易接着転写領域。

Claims (6)

  1. 帯状支持体の片面の長手方向に沿って交互に配列され、加熱により当該帯状支持体から剥離可能となり、かつ接着性を呈する透明易接着層及び着色易接着層を備え、
    前記透明易接着層及び前記着色易接着層は、同じ材料で構成されており、
    画像情報に基づいた選択的加熱を施して前記透明易接着層及び着色易接着層を前記帯状支持体から被転写体の被転写面に加熱転写する接着転写リボンの前記透明易接着層及び着色易接着層に対して、画像情報に基づいた選択的加熱を施して当該透明易接着層及び着色易接着層を前記帯状支持体から被転写体の被転写面に加熱転写し、
    第1の支持体上に微細な凹凸パターンで構成されたレリーフ型ホログラムもしくは回折格子からなる画像形成層を有する感熱転写記録媒体を用いて、当該画像形成層を第2の支持体上に転写可能に形成された受像層に加熱転写した中間転写媒体の前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を含む前記受像層の面を前記被転写体の被転写面に向けて重ね、加熱加圧することにより前記受像層と共に前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を当該被転写体の被転写面に設けられた前記着色易接着層上に加熱転写し、
    前記複数の加熱転写で形成された画像形成体を有する被転写体を個人認証用として用いることを特徴とする個人認証媒体。
  2. 第1の支持体上に微細な凹凸パターンで構成されたレリーフ型ホログラムもしくは回折格子からなる画像形成層を有する感熱転写記録媒体を用いて、当該感熱転写記録媒体の画像形成層を第2の支持体上に少なくとも転写可能に形成された受像層に加熱転写し、この加熱転写された画像形成層を含む前記受像層の面を被転写体の被転写面に向けて重ね、加熱加圧により前記受像層を含む画像形成層を前記被転写体上に加熱転写して画像形成体を得るために使用する接着転写リボンであって、
    帯状支持体の片面の長手方向に沿って交互に配列され、加熱により当該帯状支持体から剥離可能となり、かつ前記被転写体、前記受像層及び前記画像形成層の何れに対しても接着性を呈する透明易接着層及び着色易接着層とを備え、
    前記透明易接着層及び前記着色易接着層は、前記受像層とそれぞれ同じ材料で構成されている接着転写リボンの前記透明易接着層及び着色易接着層に対して、画像情報に基づいた選択的加熱を施して当該透明易接着層及び着色易接着層を前記帯状支持体から被転写体の被転写面に加熱転写し、
    第1の支持体上に微細な凹凸パターンで構成されたレリーフ型ホログラムもしくは回折格子からなる画像形成層を有する感熱転写記録媒体を用いて、当該画像形成層を第2の支持体上に転写可能に形成された受像層に加熱転写した中間転写媒体の前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を含む前記受像層の面を前記被転写体の被転写面に向けて重ね、加熱加圧することにより前記受像層と共に前記画像情報に基づいて形成された感熱転写画像を当該被転写体の被転写面に設けられた前記着色易接着層上に加熱転写し、
    前記複数の加熱転写で形成された画像形成体を有する被転写体を個人認証用として用いることを特徴とする個人認証媒体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の個人認証媒体において、
    前記被転写体上の画像形成体は、個人認証を行う顔画像を含んだ個人情報を有することを特徴とする個人認証媒体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の個人認証媒体において、
    前記接着転写リボンの透明易接着層及び着色易接着層を前記被転写体の被転写面に加熱転写する領域は、前記中間転写媒体の前記感熱転写画像が記録された領域に含まれることを特徴とする個人認証媒体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の個人認証媒体において、
    前記帯状支持体の透明易接着層及び着色易接着層とは反対側の面部に、サーマルヘッドにより加熱印字可能な表面処理を施したことを特徴とする個人認証媒体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の個人認証媒体において、
    前記帯状支持体には、当該帯状支持体の長手方向に配列された前記透明易接着層及び前記着色易接着層の位置に対応させて光学的に読取り可能な位置決めマークを設けたことを特徴とする個人認証媒体。
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