JP2012208438A - 転写箔、画像表示体、及び情報媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の転写箔60は、画像表示体の画像構成要素として被転写基材の表面上に転写されるものであって、転写箔基材50と、転写箔基材50の一方の表面上に剥離層51を介して積層された構造形成層52と、構造形成層52の表面上に形成された光反射層55とを備えている。光反射層55は、画像構成要素の画素間隔と同一の間隔で構造形成層52の表面上にマトリクス状に形成された複数の光反射領域53から形成されている。
【選択図】図2
Description
査証用ステッカーにおいても、ステッカー自体を剥がそうとしても綺麗に剥がすことが困難な様に切り込みを一定パターン状に設けたものを使用するなどの工夫がされているものもある。
また、顔写真などの画像情報を形成する手段としての昇華転写方式、熱溶融性の転写リボン方式あるいは電子写真方式などのプリンタは、昨今では一般に広く普及している状況を考慮すると、画像形成部を取り除いた後の領域に新たに画像を形成することは、必ずしも困難とは、言い切れなくなりつつある。
他の検証方法として目視情報による認証が可能な顔写真を複数個入れる方法が考えられる。前記方式で設けた顔写真の他に蛍光材料を用いて同じ顔写真を形成する方法がある(例えば、特許文献6、特許文献7、特許文献8参照)。また、パール顔料を溶融型熱転写インクリボン化して顔写真を形成する方法がある(例えば、特許文献9参照)。
また、個人情報をホログラム化する方法として、ホログラムリボンを用いた直接熱転写方式が知られている(例えば、特許文献10参照)。しかし、顔写真などの画像情報を形成するためには、ドットを非常に微細にすることで高解像度を得る必要があるため、OVD転写箔の材料の切れ性や転写性が重要となる。
請求項3の発明に係る転写箔は、請求項1または2に記載の転写箔において、前記光反射領域の形状が図形又は記号であることを特徴とする。
請求項4の発明に係る転写箔は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の転写箔において、前記構造形成層に少なくとも1つの回折格子が形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明に係る画像表示体は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の転写箔を前記被転写基材の表面上に複数転写してなることを特徴とする。
請求項7の発明に係る画像表示体は、請求項5に記載の転写箔を前記被転写基材の表面上に複数転写してなることを特徴とする。
請求項9に記載の画像表示体は、請求項8に記載の画像表示体において、前記個人情報を含んだ画像が顔画像であることを特徴とする。
請求項10に記載の情報媒体は、請求項6〜9のいずれか一項に記載の画像表示体と、前記画像表示体を支持した物品とを具備したことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る情報媒体の平面図を図1に示す。図1に示される情報媒体100は、個人認証媒体であり、パスポートなどの冊子体である。この情報媒体100は、折り丁1と表紙2とを備え、図1には、開いた状態の冊子体が描かれている。
折り丁1は、1枚以上の紙片11からなる。典型的には、紙片11上には、文字列及び地紋などの画像I2が設けられている。折り丁1は、1枚の紙片11を又は複数枚の紙片11の束を二つ折りにすることによって形成されている。紙片11は、個人情報が記録されるIC(integrated circuit)チップや、このICチップとの非接触での通信を可能とするアンテナなどを内蔵していてもよい。
表紙2は、個人情報を含んだ画像を表示する。この個人情報は、個人の認証に利用する個人認証情報を含んでいる。この個人情報は、例えば、生体情報と非生体個人情報とに分類することができる。
非生体個人情報は、生体情報以外の個人情報である。例えば、非生体個人情報は、氏名、生年月日、年齢、血液型、性別、国籍、住所、本籍地、電話番号、所属及び身分の少なくとも1つである。非生体個人情報は、タイプ打ちによって入力された文字を含んでいてもよく、署名などの手書きを機械読み取りすることによって入力された文字を含んでいてもよく、それらの双方を含んでいてもよい。
画像I1a及びI1bは、同一人物の顔画像を含んでいる。画像I1aが含んでいる顔画像と、画像I1bが含んでいる顔画像とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。画像I1aが含んでいる顔画像と、画像I1bが含んでいる顔画像とは、寸法が等しくてもよく、異なっていてもよい。また、画像I1a及びI1bの各々は、顔画像の代わりに他の生体情報を含んでいてもよく、顔画像に加えて顔画像以外の生体情報を更に含んでいてもよい。
画像I2は、非生体個人情報と非個人情報とを含んでいる。画像I2は、例えば、文字、記号、符号及び標章の1つ以上を構成している。
図2に、本発明の一実施形態に係る転写箔の断面図と平面図を示す。なお、図2(a)は図2(b)のA−A線に沿った断面図を示している。
図2に示される転写箔60は、フィルム状またはシート状に形成された被転写基材の表面上に画像表示体の画像構成要素として転写されるものであって、転写箔基材50、剥離層51、構造形成層52、光反射層55および接着層54を備えている。
また、転写箔60は微小面積のドット毎に転写するため、剥離層51の箔切れ性が無くてはならない。そのため、上記の材料にシリカ等の無機微粒子を加えてもよい。また、上記以外の種類の材料を用いても、剥離層として必要な性能を発揮できれば問題ない。
なお、構造形成層52を形成する樹脂の硬化物は全て光透過性であり、屈折率は一般的には1.5程度である。また、構造形成層52の膜厚は、耐熱性、箔切れ性、熱転写性を向上させるために薄いほうがよく、1.5μm以下であることが好ましい。
前記したように、実際の転写においては、熱圧15を加えた箇所16と転写箔60が転写されてある箇所が同一となることはなく、図5に示すように、熱圧を加えた箇所16と転写箔が転写されてある箇所17は異なった領域となる。
一般的に、サーマルヘッド等を用いた熱転写方式を用いて印字を行う場合、ドットの配置はマトリクス状となる。ゆえに、本発明によれば、サーマルヘッド等を用いた熱転写方式を用いて転写箔を転写する場合において、より高解像度な画像を高品質に作製可能な転写箔を提供することが可能となる。前記したように、表示されるドットの形状は転写箔の箔切れ性や熱圧に対する応答に大きく左右されることはないため、転写箔の材料構成に依存することなく、より高解像度な画像を高品質に作製可能な転写箔を提供することが可能となる。
構造形成層に形成してある回折格子の空間周波数が少なくとも三種類以上あることにより、ある一定の角度においてR,G,Bの三種類の色を表現することが可能となる。すなわち、空間周波数が三種類以上あることにより、回折光として観察できるフルカラー画像を表現することが可能となり、より高品質な画像を作製可能な転写箔を提供することが可能となる。
前記したように画像表示体を作製するときに、各転写箔の構造形成層に形成してある回折格子の空間周波数がそれぞれ異なっている複数の転写箔が三つ以上あることにより、ある一定の角度においてR,G,Bの三種類の色を表現することが可能となる。すなわち、回折格子の空間周波数が異なっている複数の転写箔を三つ以上用いることによって、回折光として観察できるフルカラー画像を表現することが可能となる。
本発明において複数の転写箔を転写する場合、ある空間周波数のドットを転写した箇所と同一の箇所に異なる空間周波数のドットを重ねて転写することが可能となる。前記したように、R,G,Bの三つのドットで一つの画素に相当するが、本発明の場合、ドット一つ分の面積で一つの画素となる。ゆえに、回折格子の空間周波数がそれぞれ異なっている複数の転写箔を三つ以上用いて画像表示体を作製することにより、より高解像度な画像表示体を提供することが可能となる。
図7に示す情報媒体300には、人物像からなる印刷層21が形成されている。更に、情報媒体300には、画像表示体62が偽造防止用又は識別用として転写されており、画像表示体62の画像も人物像からなっている。図7に示す情報媒体300の場合、印刷層21の印刷画像と画像表示体62の画像は同一となっている。この場合、印刷層21の印刷画像と画像表示体62の画像が同一であることが本物(実物)であるとすると、仮に印刷層21の印刷画像の情報を改竄したとしても、印刷層21と画像表示体62の情報は同一でなければならないため、画像表示体62も同一の絵柄に改竄する必要があり、偽造又は模造は困難となる。
図7に示す情報媒体300に含まれる画像表示体62は人物像からなる画像で構成されている。この場合、個人認証媒体の偽造又は模造をより困難とすることができるが、個人認証媒体以外の情報媒体に適用することも可能である。
図7では、情報媒体としてパスポート及びIDカードなどの個人認証媒体を例示したが、情報媒体100及び300について上述した技術は、個人認証媒体以外の情報媒体に適用することも可能である。即ち、上述した技術は、個人認証以外の目的で利用してもよい。
Claims (10)
- フィルム状またはシート状に形成された被転写基材の表面上に画像表示体の画像構成要素として転写される転写箔であって、転写箔基材と、該転写箔基材の一方の表面上に剥離層を介して積層された構造形成層と、該構造形成層の表面上に形成された光反射層とを備え、該光反射層が前記画像構成要素の画素間隔と同一の間隔で前記構造形成層の表面上にマトリクス状に形成された複数の光反射領域から形成されていることを特徴とする転写箔。
- 前記光反射層を前記被転写基材の表面上に接着するための接着層をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の転写箔。
- 前記光反射領域の形状が図形又は記号であることを特徴とする請求項1または2に記載の転写箔。
- 前記構造形成層に少なくとも1つの回折格子が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の転写箔。
- 前記回折格子の空間周波数が少なくとも3種類以上であることを特徴とする請求項4に記載の転写箔。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の転写箔を前記被転写基材の表面上に複数転写してなることを特徴とする画像表示体。
- 請求項5に記載の転写箔を前記被転写基材の表面上に複数転写してなることを特徴とする画像表示体。
- 前記画像表示体により表示される画像が個人情報を含んだ画像であることを特徴とする請求項6または7に記載の画像表示体。
- 前記個人情報を含んだ画像が顔画像であることを特徴とする請求項8に記載の画像表示体。
- 請求項6〜9のいずれか一項に記載の画像表示体と、前記画像表示体を支持した物品とを具備したことを特徴とする情報媒体。
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