JP5589341B2 - 画像表示体、個人認証媒体、ブランク媒体、及び画像表示体の製造方法 - Google Patents

画像表示体、個人認証媒体、ブランク媒体、及び画像表示体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5589341B2
JP5589341B2 JP2009239428A JP2009239428A JP5589341B2 JP 5589341 B2 JP5589341 B2 JP 5589341B2 JP 2009239428 A JP2009239428 A JP 2009239428A JP 2009239428 A JP2009239428 A JP 2009239428A JP 5589341 B2 JP5589341 B2 JP 5589341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
image display
cell
diffraction grating
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009239428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011085803A (ja
Inventor
康 岸本
智 牛腸
光一 篠田
孝佳 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2009239428A priority Critical patent/JP5589341B2/ja
Publication of JP2011085803A publication Critical patent/JP2011085803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5589341B2 publication Critical patent/JP5589341B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/02Details of features involved during the holographic process; Replication of holograms without interference recording
    • G03H1/024Hologram nature or properties
    • G03H1/0244Surface relief holograms
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/18Particular processing of hologram record carriers, e.g. for obtaining blazed holograms
    • G03H1/182Post-exposure processing, e.g. latensification
    • G03H2001/183Erasing the holographic information
    • G03H2001/184Partially erasing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

本発明は、例えば個人認証に利用可能な画像表示技術に関する。
パスポート及びID(identification)カードなどの個人認証媒体の多くは、目視による個人認証を可能とするために、顔画像を使用している。
例えば、パスポートでは、従来、顔画像を焼き付けた印画紙を冊子体に貼り付けていた。しかしながら、そのようなパスポートには、写真印画の貼り替えによる改竄のおそれがある。
このような理由で、近年では、顔画像の情報をデジタル化し、これを冊子体上に再現する傾向にある。この画像再現方法としては、例えば、転写リボンを用いた感熱転写記録法が検討されている。
しかしながら、昨今、昇華性染料又は着色した熱可塑性樹脂を使用する感熱転写記録方式のプリンタは広く普及している。この状況を考慮すると、パスポートから顔画像を取り除き、そこに別の顔画像を記録することは、必ずしも困難ではない。
特許文献1には、上述した方法で顔画像を記録し、その上に蛍光インキを用いて顔画像を記録することが記載されている。また、特許文献2には、無色又は淡色の蛍光染料と有色の顔料とを含有したインキを用いて顔画像を記録することが記載されている。更に、特許文献3には、通常の顔画像と、パール顔料を用いて形成した顔画像とを並べて配置することが記載されている。
これら技術をパスポートに適用すると、その改竄がより困難になる。しかしながら、蛍光材料を用いて記録した顔画像は、紫外線ランプなどの特殊な光源を使用しない限り観察することはできない。また、パール顔料を用いて形成した顔画像は、肉眼で視認することはできるものの、パール顔料は粒径が大きいため、これを用いて高精細な画像を形成することは困難である。
特許文献4には、回折格子から各々がなる複数のセルを配設し、それらセルの一部をレーザビーム照射によって破壊することが記載されている。破壊された部分は回折光を射出することができないため、これらセルからなる回折格子アレイは、非破壊部に対応した回折画像を表示する。
通常、回折格子アレイが表示する画像は、肉眼で視認することができる。また、回折格子アレイによると、パール顔料を用いた場合と比較して、優れた画質を達成できる。そして、特許文献4に記載された技術は、オンデマンドで画像を記録するのに適しており、個人情報の記録への応用が期待される。
特開2000−141863号公報 特開2002−226740号公報 特開2003−170685号公報 特開平8−29609号公報
しかしながら、本発明者らは、レーザビーム照射による回折格子アレイへの画像の記録には、画質に関して改善の余地があることを見出している。
本発明の目的は、回折構造を破壊することによって得られる画像の画質を向上させることにある。
本発明の第側面は、互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルを備え、前記複数のセルの各々において、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なるブランク媒体を準備し、前記複数のセルの一部が含んでいる前記回折格子をエネルギービーム照射によって少なくとも部分的に破壊することにより得られる画像表示体であって、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、前記画像表示体のうちこのエネルギービーム照射によって破壊された破壊部は、このエネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルに対して前記第1方向に隣り合った各セルから離間し、前記複数のセルは、前記第1方向に隣り合ったもの同士が互いから離間するように分離領域を介して配列し、前記セルの前記第1方向についての寸法Wと、前記セルの両脇に位置した一対の前記分離領域のうち、一方の前記第1方向についての寸法WSR1と、他方の前記第1方向についての寸法WSR2との和W+WSR1+WSR2に対する前記寸法Wの比W/(W+WSR1+WSR2)は、0.55乃至0.83であり、前記複数のセルのうち前記破壊部が形成されたものの各々において、前記破壊部の前記第1方向についての寸法WP2と前記寸法Wとの比WP2/Wは、1.1以上であり、前記和W+WSR1+WSR2に対する前記寸法WP2の比WP2/(W+WSR1+WSR2)は、0.92以下である画像表示体である。
本発明の第側面は、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルの2つ以上は、前記回折格子のうち前記エネルギービーム照射によって破壊された部分の面積が互いに異なり、これにより、前記画像表示体のうち前記複数のセルからなる回折像表示部は階調画像を表示する第1側面に係る画像表示体である。
本発明の第側面は、前記複数のセルは、前記第2方向に隣り合った者同士が接するように配列してストライプパターンを形成している第1又は面に係る画像表示体である。
本発明の第側面は、個人情報を含んだ画像を表示する基材と、前記基材に支持された第1乃至第側面の何れか1つに係る画像表示体とを具備した個人認証媒体である。
本発明の第側面は、前記画像表示体が表示する画像は第1個人情報を含み、前記基材が表示する画像は第2個人情報を含み、前記第1及び第2個人情報は同一人物の情報である第側面に係る個人認証媒体である。
本発明の第側面は、前記第1及び第2個人情報の少なくとも一方は生体情報を含んだ第側面に係る個人認証媒体である。
本発明の第側面は、非破壊の回折格子を各々が含んだ複数の非破壊セルと、各々において回折格子がエネルギービーム照射によって少なくとも部分的に破壊された複数の破壊セルとを備えた画像表示体の製造に使用するブランク媒体であって、互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルを備え、前記複数のセルの各々において、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なり、前記複数のセルは、前記第1方向に隣り合ったもの同士が互いから離間するように分離領域を介して配列し、前記分離領域は回折構造を含んでおらず、前記セルの前記第1方向についての寸法Wと、前記セルの両脇に位置した一対の前記分離領域のうち、一方の前記第1方向についての寸法WSR1と、他方の前記第1方向についての寸法WSR2との和W+WSR1+WSR2に対する寸法WCの比W/(W+WSR1+WSR2)は、0.55乃至0.83であるブランク媒体である。
本発明の第側面は、第1乃至第側面の何れかに係る画像表示体を製造するための方法であって、互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルの一部にエネルギービームを照射して、前記エネルギービームを照射した各セルにおいて前記回折格子を少なくとも部分的に破壊することを含んだ画像表示体の製造方法であって、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なり、前記エネルギービーム照射は、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、前記画像表示体のうちこのエネルギービーム照射によって破壊された破壊部が、このエネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルに対して前記第1方向に隣り合った各セルから離間するように行う画像表示体の製造方法である。
本発明によると、回折構造を破壊することによって得られる画像の画質を向上させることが可能となる。
本発明の第側面に係る画像表示体では、エネルギービーム照射によって回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、破壊部は、このエネルギービーム照射によって回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルに対して第1方向に隣り合った各セルから離間している。それ故、破壊部の位置が第1方向に多少ずれているとしても、破壊部を形成すべきでないセルにおいて回折構造の不所望な破壊は生じていない。従って、この画像表示体は、表示色の目標とする色からのずれが小さい。或いは、この画像表示体は、見易い立体画像を表示する。セルの各々において、非破壊部のうち階調の制御に利用しない領域の面積を小さくすることができ、場合によってはゼロにすることができる。それ故、第1方向に隣り合ったセルを離間させることに伴ってコントラスト比の僅かな低下はあるものの、第1方向に隣り合ったセル間の領域が他の性能を劣化させることはない。
本発明の第側面に係る画像表示体では、エネルギービーム照射によって回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルの2つ以上は、回折格子のうちエネルギービーム照射によって破壊された部分の面積が互いに異なり、これにより、回折像表示部は階調画像を表示する。この構造を採用すると、各セルに、セルに対する破壊部の面積比に対応した階調を表示させることができる。
本発明の第側面に係る画像表示体では、複数のセルは、第2方向に隣り合ったもの同士が接するように配列してストライプパターンを形成している。この構造を採用した場合、破壊部の位置が第2方向に多少ずれているとしても、このずれが画質に及ぼす影響は小さい。
本発明の第側面に係る個人認証媒体は、第1乃至第側面の何れか1つに係る画像表示体を具備している。それ故、この個人認証媒体は、優れた画質の画像を表示するのに加え、改竄が困難である。
本発明の第側面に係る個人認証媒体では、画像表示体が表示する画像は第1個人情報を含み、基材が表示する画像は第2個人情報を含み、第1及び第2個人情報は同一人物の情報である。このような個人認証媒体は、画像表示体及び基材の一方のみが個人情報を表示する個人認証媒体と比較して、改竄がより困難である。
本発明の第側面に係る個人認証媒体では、第1及び第2個人情報の少なくとも一方は
生体情報を含んでいる。生体情報は、個体に特有なものであるので、個人認証に特に有用
である。
本発明の第側面に係るブランク媒体では、第1方向に隣り合ったセルは互いから離間している。この構造を採用した場合、これらセルの一部が含んでいる回折格子をエネルギービーム照射によって少なくとも部分的に破壊するに当って、このエネルギービーム照射によって破壊される破壊部を、この破壊部が形成されるセルに対して第1方向に隣り合った各セルから離間させることができるのに加え、破壊部の第1方向についての寸法を、この破壊部が形成されるセルの第1方向についての寸法と比較してより大きくすることができる。それ故、セルの各々において、非破壊部のうち階調の制御に利用しない領域の面積を小さくすることができ、場合によってはゼロにすることができる。
本発明の第側面に係る画像表示体の製造方法では、破壊部が、この破壊部が形成されたセルに対して第1方向に隣り合った各セルから離間するようにエネルギービーム照射を行う。それ故、破壊部の位置が第1方向に多少ずれたとしても、破壊部を形成すべきでないセルにおいて回折構造の不所望な破壊は生じない。従って、この方法によると、表示色の目標とする色からのずれが小さいか、又は、見易い立体画像を表示する第1乃至第側面の何れかに係る画像表示体が得られる。
本発明の第1態様に係る個人認証媒体を概略的に示す平面図。 図1に示す個人認証媒体の一部を拡大して示す平面図。 図1に示す個人認証媒体の一部を更に拡大して示す平面図。 図1に示す個人認証媒体の一部を拡大して示す断面図。 図1に示す個人認証媒体の製造に使用可能なブランク媒体の一例を概略的に示す平面図。 図5に示すブランク媒体の断面図。 図5及び図6に示すブランク媒体を用いて得られる画像表示体の一例を概略的に示す断面図。 本発明の第2態様に係る個人認証媒体の一部を拡大して示す平面図。 図8に示す個人認証媒体の一部を拡大して示す断面図。 立体画像の撮影方法の一例を概略的に示す斜視図。 図10に示す方法によって撮影した画像から得られる合成画像の一例を概略的に示す平面図。 立体画像の表示に利用可能な構造の一例を概略的に示す平面図。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1態様に係る個人認証媒体を概略的に示す平面図である。
図1に示す個人認証媒体100は、パスポートなどの冊子体である。図1には、開いた状態の冊子体を描いている。
この個人認証媒体100は、折り丁1と表紙2とを含んでいる。
折り丁1は、1枚以上の紙片11からなる。典型的には、紙片11上には、文字列及び地紋などの印刷パターン12が設けられている。折り丁1は、1枚の紙片11を又は複数枚の紙片11の束を二つ折りにすることによって形成されている。紙片11は、個人情報が記録されるIC(integrated circuit)チップや、このICチップとの非接触での通信を可能とするアンテナなどを内蔵していてもよい。
表紙2は、二つ折りされている。表紙2と折り丁1とは、冊子体を閉じた状態で折り丁1が表紙2によって挟まれるように重ね合わされており、それらの折り目の位置で綴じ合わせなどによって一体化されている。
表紙2は、個人情報を含んだ画像を表示する。この個人情報は、個人の認証に利用する個人認証情報を含んでいる。この個人情報は、例えば、生体情報と非生体個人情報とに分類することができる。
生体情報は、生体の特徴のうち、その個体に特有なものである。典型的には、生体情報は、光学的手法によって識別可能な特徴である。例えば、生体情報は、顔、指紋、静脈及び虹彩の少なくとも1つの画像又はパターンである。
非生体個人情報は、生体情報以外の個人情報である。例えば、非生体個人情報は、氏名、生年月日、年齢、血液型、性別、国籍、住所、本籍地、電話番号、所属及び身分の少なくとも1つである。非生体個人情報は、タイプ打ちによって入力された文字を含んでいてもよく、署名などの手書きを機械読み取りすることによって入力された文字を含んでいてもよく、それらの双方を含んでいてもよい。
図1において、表紙2は、画像I1a、I1b、I2及びI3を表示している。
画像I1a、I2及びI3は、光の吸収を利用して表示される画像である。具体的には、画像I1a、I2及びI3は、白色光で照明し、肉眼で観察した場合に視認可能な画像である。画像I1a、I2及びI3の1つ以上を省略してもよい。
画像I1a、I2及びI3は、例えば、染料及び顔料で構成することができる。この場合、画像I1a、I2及びI3の形成には、サーマルヘッドを用いた熱転写記録法、インクジェット記録法、電子写真法、又はそれらの2つ以上の組み合わせを利用することができる。或いは、画像I1a、I2及びI3は、感熱発色剤を含んだ層を形成し、この層にレーザビームで描画することにより形成することができる。或いは、これら方法の組み合わせを利用することができる。画像I2及びI3の少なくとも一部は、ホットスタンプを用いた熱転写記録法によって形成してもよく、印刷法によって形成してもよく、それらの組み合わせを利用して形成してもよい。
画像I1bは、ホログラム及び/又は回折格子が表示する画像である。画像I1bは、後で詳述するように、エネルギービーム、例えば、レーザビーム又は電子ビームなどの荷電粒子ビームを利用した描画によって形成する。
画像I1a及びI1bは、同一人物の顔画像を含んでいる。画像I1aが含んでいる顔画像と、画像I1bが含んでいる顔画像とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。画像I1aが含んでいる顔画像と、画像I1bが含んでいる顔画像とは、寸法が等しくてもよく、異なっていてもよい。また、画像I1a及びI1bの各々は、顔画像の代わりに他の生体情報を含んでいてもよく、顔画像に加えて顔画像以外の生体情報を更に含んでいてもよい。
画像11bは、生体情報の代わりに非生体個人情報を含んでいてもよく、生体情報に加えて非生体個人情報を更に含んでいてもよい。また、画像11bは、個人情報の代わりに非個人情報を含んでいてもよく、個人情報に加えて非個人情報を更に含んでいてもよい。
画像I2は、非生体個人情報と非個人情報とを含んでいる。画像I2は、例えば、文字、記号、符号及び標章の1つ以上を構成している。
画像I3は、地紋である。例えば、画像I3と画像11a及び11bの少なくとも一方とを組み合わせると、個人認証媒体100の改竄をより困難にすることができる。
次に、表紙2の構造について、図2乃至図4を参照しながら説明する。
図2は、図1に示す個人認証媒体の一部を拡大して示す平面図である。図3は、図1に示す個人認証媒体の一部を更に拡大して示す平面図である。図4は、図1に示す個人認証媒体の一部を拡大して示す断面図である。なお、図2乃至図4に示す構造は、表紙2のうち画像I1bに対応した部分である。
表紙2は、図4に示すように、表紙本体21と画像表示体22とを含んでいる。
表紙本体21は、個人認証媒体100の基材であって、典型的には紙片である。表紙本体21は、単層構造を有していてもよく、多層構造を有していてもよい。表紙本体21は、個人認証媒体100を閉じた状態において、折り丁1を挟み込むように二つ折りされている。
画像表示体22は、多層構造を有している層である。画像表示体22は、個人認証媒体100を閉じた状態において折り丁1と向き合う表紙本体21の主面に貼り付けられている。
画像表示体22は、画像I1a、I2及びI3の少なくとも一部を表示する画像表示層(図示せず)を含んでいる。この画像表示層が表示する画像は、典型的には画像I1aを含んでいる。
この画像表示層は、光の吸収を利用して画像I1a、I2及びI3の少なくとも一部を表示する。この画像表示層は、画像I1a、I2及びI3の少なくとも一部に対応したパターン形状を有している。この画像表示層は、染料及び顔料の少なくとも一方と任意の樹脂とで構成することができる。このような画像表示層は、例えば、サーマルヘッドを用いた熱転写記録法、インクジェット記録法、電子写真法、又はそれらの2つ以上の組み合わせを利用することにより得ることができる。また、この画像表示層の少なくとも一部は、ホットスタンプを用いた熱転写記録法によって形成してもよく、印刷法によって形成してもよく、それらの組み合わせを利用して形成してもよい。
この画像表示層は、パターニングされていなくてもよい。即ち、この画像表示層は、連続膜であってもよい。この場合、画像表示層は、例えば、感熱発色剤を含んだ層を形成し、この層にレーザビームで描画することにより得ることができる。
この画像表示層は、省略することができる。例えば、この画像表示層は、画像表示体22の構成要素とせずに、表紙本体21上に設けてもよい。
画像表示体22は、図4に示すように、画像表示層220a及び保護層227を更に含んでいる。
画像表示層220aは、回折構造形成層223と反射層224と接着層225とを含んでいる。
回折構造形成層223は、回折構造として、回折格子を含んでいる。ここでは、回折構造形成層223は、一方の主面に回折構造としてレリーフ構造が設けられた透明層である。透明層の材料としては、熱可塑性樹脂などの樹脂を使用することができる。
回折構造形成層223は、特定の照明方向から白色光で照明して、特定の観察方向から観察した場合に異なる色を表示する第1乃至第3部分を含んでいる。第1乃至第3部分は、回折格子の格子定数及び溝の長さ方向の少なくとも一方が互いに異なっている。第1乃至第3部分は、例えば、青、緑及び赤色を表示する。
回折格子の格子定数と表示色とは、以下の等式に示す関係を有している。
mλ=d(sinα+sinβ)
ここで、λは照明光(入射光)の波長であり、dは回折格子の格子定数である。αは、照明光の入射角であり、βはm次回折光の射出角である。
この等式から、第1乃至第3部分が含んでいる回折格子に採用すべき格子定数d又はその逆数である溝の空間周波数を算出することができる。例えば、青、緑及び赤の中心波長を、それぞれ、455nm、540nm及び615nmとする。そして、入射角αを45°、射出角βを0°とし、照明光の進行方向は回折格子の溝の長さ方向に対して垂直であるとする。この場合、第1乃至第3部分が含んでいる回折格子の溝に採用すべき空間周波数は、それぞれ、1550本/mm、1310本/mm及び1150本/mmである。
反射層224は、回折構造形成層223上に形成されている。反射層224は、回折構造形成層223のレリーフ構造が設けられた面の少なくとも一部を被覆している。反射層224は省略することができるが、反射層224を設けると、回折構造が表示する画像の視認性が向上する。
反射層224としては、例えば、透明反射層又は不透明な金属反射層を使用することができる。反射層224は、例えば、真空蒸着やスパッタリングなどの真空成膜法によって形成することができる。
透明反射層としては、例えば、回折構造形成層223とは屈折率が異なる透明材料からなる層を使用することができる。透明材料からなる透明反射層は、単層構造を有していてもよく、多層構造を有していてもよい。後者の場合、透明反射層は、繰り返し反射干渉を生じるように設計されていてもよい。この透明材料としては、例えば、硫化亜鉛及び二酸化チタンなどの透明誘電体を使用することができる。
或いは、透明反射層として、厚さが20nm未満の金属層を使用してもよい。金属層の材料としては、例えば、クロム、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン、銀、金及び銅などの単体金属又はそれらの合金を使用することができる。
不透明な金属反射層としては、より厚いこと以外は透明反射層について上述したのと同様の金属層を使用することができる。不透明な金属反射層は、連続膜であってもよい。或いは、不透明な金属反射層は、パターニングされていてもよい。例えば、不透明な金属反射層の少なくとも一部をパターニングして、画像表示体22に、網点、万線、他の図形、又はそれらの組み合わせを表示させてもよい。このようなパターンは、例えば、画像表示体22又は個人認証媒体100の真偽判定に利用することができる。
接着層225は、反射層224と表紙本体21との間に介在している。接着層225は、例えば熱可塑性樹脂からなる。接着層225は、画像表示体22の構成要素であってもよく、画像表示体22の構成要素でなくてもよい。また、接着層225は、省略することができる。
保護層227は、画像表示層220aを被覆している。保護層227は、光透過性を有しており、典型的には透明である。保護層227は、例えば樹脂からなる。この樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂又はエポキシ樹脂を使用することができる。表紙本体21への画像表示体22の貼り付けに、後述する転写箔を利用する場合には、保護層227の全体又は表面は、シリコーン樹脂などの離型性に優れた樹脂を使用してもよい。保護層227は、省略することができる。
この画像表示体22は、複数のセルC1乃至C3を含んでいる。セルC1乃至C3は、互いに交差するX及びY方向に配列している。X方向に隣り合ったセルC1乃至C3は、互いに接している。
図2及び図3に示す例では、X方向に配列した3つのセルC1乃至C3から各々がなるトリプレットがX及びY方向に配列している。これらセルC1乃至C3は、ストライプ配列を形成している。セルC1乃至C3は、ストライプ配列の代わりに、デルタ配列などの他の配列を形成していてもよい。
なお、X及びY方向は、表紙本体21の主面に対して平行な方向である。X方向とY方向とが為す角度は任意である。ここでは、一例として、X及びY方向は直交していることとする。
X方向に並んだセルC1乃至C3の境界は、回折構造形成層223について上述した第1乃至第3部分の境界に対応している。これら境界は、図2及び図3ではY方向に延びた実線で表している。Y方向に隣り合ったセル間の境界は、例えば後述する破壊部P1の配置に基づいて決定され、図2及び図3ではX方向に延びた破線で表している。
セルC1は、典型的には、形状及び寸法が互いに等しい。また、セルC2も、典型的には、形状及び寸法が互いに等しい。セルC2は、セルC1と形状及び寸法が等しくてもよく、それらの少なくとも一方が異なっていてもよい。更に、セルC3も、典型的には、形状及び寸法が互いに等しい。セルC3は、セルC1又はC2と形状及び寸法が等しくてもよく、それらの少なくとも一方が異なっていてもよい。ここでは、一例として、セルC1乃至C3は、形状及び寸法が互いに等しいこととする。
3つのセルC1乃至C3からなるトリプレットは小さな寸法を有しており、典型的には、肉眼で観察した場合にそれらセルC1乃至C3を互いから区別することはできない。例えば、セルC1乃至C3の各々のX方向についての寸法は約50μmである。
セルC1乃至C3の各々は、非破壊部P1からなるか、又は、非破壊部P1と破壊部P2とからなる。
非破壊部P1は、回折構造がエネルギービーム照射によって破壊されていない部分である。非破壊部P1は、特定の照明方向から白色光で照明した場合に、特定の方向に回折光として可視光を射出する。
他方、破壊部P2は、回折構造がエネルギービーム照射によって破壊された部分である。破壊部P2は、あらゆる方向から白色光で照明しても、何れの方向にも回折光としての可視光を射出しない。
X及びY方向に対して垂直なZ方向から観察した場合、セルC1乃至C3の各々において、非破壊部P1は、破壊部P2以外の領域全体に亘って広がっている。換言すれば、X及びY方向に対して垂直なZ方向から観察した場合、セルC1乃至C3の各々において、回折構造は、破壊部P2以外の領域全体に亘って広がっている。
破壊部P2が形成されたセルC1乃至C3の各々において、破壊部P2のX方向についての寸法WP2は、そのセルのX方向についての寸法WCと比較してより小さい。寸法WCに対する寸法WP2の比WP2/WCは、例えば0.6乃至1.0の範囲内にあり、典型的には0.8乃至0.9の範囲内にある。
また、エネルギービーム照射によって回折構造が破壊された各位置において、破壊部P2は、このエネルギービーム照射によって回折構造の一部が破壊されたセルに対してX方向に隣り合ったセルから離間している。即ち、破壊部P2の各々は、X方向に隣り合ったセルC1乃至C3間の境界から離間している。
この構造を採用すると、後で説明するように、高い画質を達成することができる。
保護層227は、図4に示すように、画像表示層220aを被覆している。保護層227は、光透過性を有しており、典型的には透明である。保護層227は、例えば樹脂からなる。
次に、図5乃至図7を参照しながら、個人認証媒体100の製造方法を説明する。
図5は、図1に示す個人認証媒体の製造に使用可能なブランク媒体の一例を概略的に示す平面図である。図6は、図5に示すブランク媒体の断面図である。図7は、図5及び図6に示すブランク媒体を用いて得られる画像表示体の一例を概略的に示す断面図である。
図5及び図6には、ブランク媒体を含んだ転写箔201を描いている。転写箔201は、図6に示すように、ブランク媒体としての転写材層220a’と、これを剥離可能に支持した支持体221と、接着層225とを含んでいる。
支持体221は、例えば樹脂フィルム又はシートである。支持体221は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱性に優れた材料からなる。支持体221の転写材層220a’を支持している主面には、例えばフッ素樹脂又はシリコーン樹脂を含んだ離型層が設けられていてもよい。
転写材層220a’は、保護層227と回折構造形成層223と反射層224と接着層225とを含んでいる。保護層227と回折構造形成層223と反射層224と接着層225とは、支持体221上にこの順に形成されている。
転写材層220a’の全体又は一部は、画像表示層220aの製造に利用する。転写材層220a’又はその一部は、エネルギービーム照射による回折構造の破壊が為されていないこと以外は画像表示層220aと同様である。
接着層225は、転写材層220a’上に形成されている。この転写箔201は、接着層225を含んでいなくてもよい。
個人認証媒体100の製造においては、例えば、まず、撮像装置を用いて、人物の顔を撮影する。或いは、印画から顔画像を読み取る。これにより、画像情報を電子情報として得る。この顔画像は、必要に応じて画像処理する。
次に、図6に示すように、転写箔201が含んでいるセルC1乃至C3の一部に対し、例えば、エネルギービームとしてレーザビームLBを照射する。レーザビームLBの走査は、例えば、Y方向に対して平行に行う。これにより、セルC1乃至C3の少なくとも一部に、図2及び図3に示す破壊部P2を形成する。
このレーザビームLBの照射は、回折画像として先の顔画像を表示する非破壊部P1が残留するように行う。また、このレーザビームLBの照射は、破壊部P2を形成すべきセルC1乃至C3の各々において、破壊部P2のX方向についての寸法WP2が、そのセルのX方向についての寸法WCと比較してより小さくなるように行う。これにより、図2及び図3に示すように、各破壊部P2を、X方向に隣り合ったセルC1乃至C3間の境界から確実に離間させる。
なお、セルに対する破壊部P2の面積比を同一の色を表示するセル間で異ならしめると、階調画像を表示することができる。また、トリプレットを構成しているセルC1乃至C3の各々において非破壊部P1とこのセルとの面積比を適宜設定することにより、このトリプレットに、青、緑、赤、白及び黒色に加えて、所望の中間色を表示させることも可能である。
このレーザビーム照射には、例えば、CO2レーザ、LD励起YAGレーザ又はLD励起YVO4レーザを使用する。レーザは、パルスレーザ及び連続発振レーザの何れであってもよい。ここでは、一例として、パルスレーザを使用することとする。
レーザビームLBとしては、例えば、波長が1062nmの赤外光線又は波長が532nmの可視光線を使用する。波長が1062nmのレーザビームLBを使用する場合には、この波長の光を吸収する赤外線吸収剤を回折構造形成層223又は接着層225に添加しておくと、レーザビームLBの照射による情報の書き込みを、効率的に且つ高速に行うことが可能となる。
続いて、必要に応じて、図7に示すように、接着層225上に画像表示層220cを形成する。画像表示層220cは、例えば、着色材料、蛍光材料及び赤外線吸収材料の少なくとも1つを含んだ層である。画像表示層220cは、例えば、図1に示す画像I1a及びI2の少なくとも一方を表示する。画像表示層220cは、例えば、サーマルヘッドを用いた熱転写記録法、インクジェット記録法、電子写真法、ホットスタンプを用いた熱転写記録法、印刷法、又はそれらの組み合わせを利用して形成することができる。
その後、転写材層220a’のうち画像表示層220aとして使用する部分を、その上の接着層225及び画像表示層220cと共に、支持体221から図4に示す表紙本体21上へと熱転写する。この熱転写には、例えばホットスタンプを利用する。なお、ホットスタンプを利用した熱転写の代わりに、サーマルヘッドを利用した熱転写を行ってもよい。以上のようにして、表紙本体21に画像表示体22を貼り付ける。
表紙本体21上には、例えば画像I3を表示する画像表示層を形成しておいてもよい。また、表紙本体21上には、接着強さを高めるために、接着アンカー層を形成しておいてもよい。
このようにして画像表示体22を表紙本体21上に熱転写した後、必要な工程を適宜実施する。以上のようにして、図1乃至図4を参照しながら説明した個人認証媒体100を得る。
エネルギービーム照射によって破壊部P2を形成する場合、ビームスポットの位置が目標位置に対してX方向にずれることがある。或るセルに照射すべきエネルギービームが、このセルに対してX方向に隣り合ったセルに照射されると、破壊部P2を形成すべきでないセルにおいて回折構造の少なくとも一部が破壊され、その結果、トリプレットが加法混色によって表示する表示色が、目標とする表示色からずれる。破壊部P2のX方向についての寸法WP2と、この破壊部P2を形成すべきセルのX方向についての寸法WCとが等しい場合、破壊部P2の位置がX方向に僅かにずれただけで、トリプレットの表示色が目標とする表示色からずれてしまう。
これに対し、上述した方法では、破壊部P2のX方向についての寸法WP2を、この破壊部P2を形成すべきセルのX方向についての寸法WCと比較してより小さくする。こうすると、破壊部P2の位置がX方向に多少ずれたとしても、破壊部P2を形成すべきでないセルにおける回折構造の不所望な破壊は生じない。それ故、上述した方法によると、トリプレットの表示色が目標とする表示色からずれるのを抑制できる。
また、この方法によれば、破壊部P2を形成したセルには非破壊部P1が残留する。残留した非破壊部P1は、回折光を射出するため、表示に影響を及ぼす。但し、非破壊部P1のうち階調の制御に利用しない領域の面積(最低階調を表示するセルにおける非破壊部P1の面積)は、破壊部P2がX方向に隣り合ったセル間の境界から離間している限り、同一の色を表示するセル間で互いに等しい。それ故、これら領域は、コントラスト比を僅かに低下させるものの、他の性能を劣化させることはない。
従って、この方法によると、画像表示層220aに、優れた画質の画像を表示させることが可能となる。
また、この画像表示体22は、個人情報の一部を、ホログラム及び/又は回折格子を用いて表示する。ホログラム及び/又は回折格子が表示する個人情報、特には生体情報の改竄は極めて困難である。そして、上述した方法では、画像表示体22は、熱転写によって表紙本体21に支持させる。そのような画像表示体22は、表紙本体21から剥離しようとすると、容易に破壊される。それ故、この個人認証媒体100は、改竄が困難である。
次に、本発明の第2態様を説明する。
図8は、本発明の第2態様に係る個人認証媒体の一部を拡大して示す平面図である。図9は、図8に示す個人認証媒体の一部を拡大して示す断面図である。なお、図8において、X方向に延びた破線及びY方向に延びた破線の各々は、セルC1乃至C3の輪郭を表している。
本態様は、画像表示層220a及びブランク媒体220a’に以下の構成を採用すること以外は、第1態様と同様である。
即ち、本態様では、図8及び図9に示すように、X方向に隣り合ったセルC1乃至C3を互いから離間させる。そして、X方向に隣り合ったセルC1乃至C3間に分離領域SRを配置する。
分離領域SRは、セルC1乃至C3が射出する回折光を観察可能な条件のもとで、観察可能な回折光を射出しない。例えば、分離領域SRは、回折構造を含んでいない。
或るセルのX方向についての寸法をWCとし、このセルの両脇に位置した一対の分離領域SRのうち、一方のX方向についての寸法をWSR1とし、他方のX方向についての寸法をWSR2とする。この場合、寸法WC、WSR1及びWSR2の和WC+WSR1+WSR2に対する寸法WCの比WC/(WC+WSR1+WSR2)は、例えば0.55乃至0.83の範囲内にあり、典型的には0.71乃至0.83の範囲内にある。
破壊部P2のX方向についての寸法WP2は、寸法WCと比較してより大きい。寸法WCに対する寸法WP2の比WP2/WCは、例えば1.1以上であり、典型的には1.2以上である。
また、寸法WP2は、和WC+WSR1+WSR2と比較してより小さい。和WC+WSR1+WSR2に対する寸法WP2の比WP2/(WC+WSR1+WSR2)は、例えば0.92以下であり、典型的には0.86以下である。
この構成を採用すると、破壊部P2の位置がX方向に多少ずれたとしても、破壊部P2を形成すべきでないセルにおける回折構造の不所望な破壊は生じない。それ故、上述したのと同様に、トリプレットの表示色が目標とする表示色からずれるのを抑制できる。
また、この構成を採用した場合、セルC1乃至C3の各々において、非破壊部P1のうち階調の制御に利用しない領域の面積(最低階調を表示するセルにおける非破壊部P1の面積)を小さくすることができ、場合によってはゼロにすることができる。それ故、分離領域SRを設けることに伴うコントラスト比の僅かな低下はあるものの、分離領域SRが他の性能を劣化させることはない。
従って、この構成を採用した場合においても、図1乃至図7を参照しながら説明したのと同様の効果を得ることができる。
なお、図8及び図9を参照しながら説明した構成を採用した場合、図1乃至図7を参照しながら説明した構成を採用した場合と比較して、画像表示体22が表示する画像I1bの最低階調をより暗くすることができる。他方、図1乃至図7を参照しながら説明した構成を採用した場合、図8及び図9を参照しながら説明した構成を採用した場合と比較して、画像表示体22が表示する画像I1bの最高階調をより明るくすることができる。
上述した技術は、二次元画像の表示に利用可能であるだけでなく、立体画像の表示にも利用することができる。
図10は、立体画像の撮影方法の一例を概略的に示す斜視図である。図11は、図10に示す方法によって撮影した画像から得られる合成画像の一例を概略的に示す平面図である。図12は、立体画像の表示に利用可能な構造の一例を概略的に示す平面図である。なお、図1に示す画像I1bは人物を撮影することにより得られるものであるが、ここでは、簡略化のため、被写体Sが四角柱及び円柱であるとして説明を行う。
図10に示す撮影方法は、トーイン撮影法(コンバージェンス撮影法)である。この撮影方法では、右眼用画像を撮影するためのカメラCRと、左眼用画像を撮影するためのカメラCLとを、それらの対物レンズが被写体Sとほぼ正対するように、例えば、それらの対物レンズの光軸が被写体S上で交差するように配置する。
被写体Sは、トーイン撮影法の代わりに、平行撮影法によって撮影してもよい。平行撮影法は、カメラCR及びCLの対物レンズの光軸が互いに平行になるように撮影する方法である。
トーイン撮影法によると、画面周辺で台形歪みが発生する可能性がある。これに対し、平行撮影法によると、画面周辺における台形歪みは発生しない。但し、平行撮影法によると、カメラCRで撮影した画像においては被写体Sが左に寄り、カメラCLで撮影した画像においては被写体Sが右に寄るため、画像のトリミングが必要である。被写体Sが人物であり、この人物像を個人識別に用いる場合には、トーイン撮影法を利用すると、平行撮影法を利用した場合と比較して、画像処理を簡略化することができる。
トーイン撮影法では、視差は、カメラCR及びCLの対物レンズの光軸が成す角度θに依存する。角度θを大きくすると立体感が強調され、小さくすると立体感は弱くなる。
図10に示すように、カメラCRが撮影する画像IRと、カメラCLが撮影する画像ILとは、僅かに異なっている。これら画像IR及びILを利用して、図11に示す合成画像ICを得る。
合成画像ICは、各々が短冊状の形状を有し、幅方向に交互に配列した複数の領域RR及びRLからなる。領域RRは右眼用の画像を表示するための領域であり、領域RLは左眼用の画像を表示するための領域である。なお、図11では、簡略化のために領域RR及びRLを幅広に描いているが、典型的には、領域RR及びRLの幅は、それらを肉眼では区別できないほど小さい。
合成画像ICを得るには、まず、図10に示す画像IR及びILの各々を、合成画像ICの領域RR及びRLと同様に、各々が短冊状の形状を有し、幅方向に交互に配列した多数の画像要素へと分割する。次に、画像IRの画像要素を1つおきに選択すると共に、画像ILの画像要素を1つおきに選択する。更に、画像IRについて選択した画像要素を領域RRに配置すると共に、画像ILについて選択した画像要素を領域RLに配置する。以上のようにして、図10に示す合成画像ICを得る。
次に、このようにして得られた合成画像ICを、図12に示すブランク媒体220a’に記録する。
図12に示すブランク媒体220a’は、以下の構成を採用したこと以外は、図1乃至図7を参照しながら説明したブランク媒体220a’又は図8及び図9を参照しながら説明したブランク媒体と同様である。
具体的には、セルC1は、右眼用セルC1Rと左眼用セルC1Lとに分割されている。セルC2は、右眼用セルC2Rと左眼用セルC2Lとに分割されている。セルC3は、右眼用セルC3Rと左眼用セルC3Lとに分割されている。セルC1R、C1L、C2R、C2L、C3R及びC3Lは、各々がY方向に延びた形状を有しており、X方向に配列している。なお、図12において、一点鎖線は、右眼用セルと左眼用セルとの境界又はそれらの輪郭の一部を表している。
なお、図8及び図9を参照しながら説明した構成を採用する場合、例えば、X方向に隣り合ったセルC1R、C1L、C2R、C2L、C3R及びC3Lを互いから離間させる。或いは、セルC1乃至C3の各々において右眼用セルと左眼用セルとを互いに接するように配置し、X方向に隣り合ったセルC1乃至C3を互いから離間させてもよい。
セルC1R、C1L、C2R、C2L、C3R及びC3Lの各々が含んでいる回折格子は、曲線状の溝からなる。例えば、これら回折格子は、円弧状の溝からなる。
右眼用セルC1R、C2R及びC3Rと、左眼用セルC1L、C2L及びC3Lとは、特定の照明条件のもとで、異なる方向に回折光を射出する。例えば、特定の照明条件のもとで、右眼用セルC1R、C2R及びC3Rは、ブランク媒体220a’と正対した観察者の右眼方向に回折光を射出し、左眼用セルC1L、C2L及びC3Lは、この観察者の左眼方向に回折光を射出する。回折格子の溝を曲線状とすると、右眼用セルC1R、C2R及びC3Rからの回折光を右眼で知覚でき且つ左眼用セルC1L、C2L及びC3Lからの回折光を左眼で知覚できる観察方向の角度範囲が広くなる。
このブランク媒体220a’に対し、図1乃至図7を参照しながら説明した方法又は図8及び図9を参照しながら説明した方法によって合成画像ICを記録する。この記録は、X方向に配列した3つの右眼用セルC1R、C2R及びC3Rから各々が構成され、Y方向に一列に並んだ複数の右眼用トリプレットから各々がなるトリプレット群が、図11に示す右眼用領域RRの1つに対応した画像要素を表示するように行う。更に、この記録は、X方向に配列した3つの左眼用セルC1L、C2L及びC3Lから各々が構成され、Y方向に一列に並んだ複数の左眼用トリプレットから各々がなるトリプレット群が、図11に示す左眼用領域RLの1つに対応した画像要素を表示するように行う。以上のようにして、立体画像を表示する画像表示体を得る。
このように画像表示体に立体画像を表示させる場合であっても、図1乃至図7を参照しながら説明した技術を採用したときには、図1乃至図7を参照しながら説明したのと同様の効果を得ることができる。また、図8及び図9を参照しながら説明した技術を採用したときには、図8及び図9を参照しながら説明したのと同様の効果を得ることができる。
以上、パスポートとしての個人認証媒体100を例示したが、個人認証媒体100について上述した技術は、他の個人認証媒体に適用することも可能である。例えば、この技術は、査証やIDカードなどの各種カードに適用することも可能である。或いは、上述した技術は、個人認証以外の目的で利用してもよい。
画像表示体22を貼り付ける基材の材質は、紙以外であってもよい。例えば、画像表示体22を貼り付ける基材は、プラスチック基板、金属基板、セラミックス基板、又はガラス基板であってもよい。
画像表示層220aに表示させる画像は、顔画像に加えて他の生体情報を含んでいてもよく、顔画像の代わりに他の生体情報を含んでいてもよい。また、画像表示層220aに表示させる画像は、生体情報に加えて非生体個人情報及び非個人情報の少なくとも一方を含んでいてもよく、生体情報の代わりに非生体個人情報及び非個人情報の少なくとも一方を含んでいてもよい。
破壊部P2は、レーザビーム照射によって形成する代わりに、電子ビームなどの荷電粒子ビームを照射することによって形成してもよい。電子ビーム描画装置によると、レーザと比較して、より小さなビーム径を達成できる。従って、例えばセルの寸法が小さい場合、電子ビーム照射を利用すると、レーザビームを利用した場合と比較して、より高い画質を達成できる。
以下に、当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]
互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルを備え、前記複数のセルの各々において、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なるブランク媒体を準備し、前記複数のセルの一部が含んでいる前記回折格子をエネルギービーム照射によって少なくとも部分的に破壊することにより得られる画像表示体であって、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、前記画像表示体のうちこのエネルギービーム照射によって破壊された破壊部は、このエネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルに対して前記第1方向に隣り合った各セルから離間している画像表示体。
[2]
前記複数のセルは、前記第1方向に隣り合ったもの同士が互いに接するように配列し、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各セルにおいて、前記回折格子は一部のみ破壊されている[1]に記載の画像表示体。
[3]
前記複数のセルは、前記第1方向に隣り合ったもの同士が互いから離間するように配列し、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、前記破壊部の前記第1方向についての寸法は、このエネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルの前記第1方向についての寸法と比較してより大きい[1]に記載の画像表示体。
[4]
前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルの2つ以上は、前記回折格子のうち前記エネルギービーム照射によって破壊された部分の面積が互いに異なり、これにより、前記画像表示体のうち前記複数のセルからなる回折像表示部は階調画像を表示する[1]乃至[3]の何れか1項に記載の画像表示体。
[5]
前記複数のセルは、前記第2方向に隣り合ったもの同士が接するように配列してストライプパターンを形成している[1]乃至[4]の何れか1項に記載の画像表示体。
[6]
個人情報を含んだ画像を表示する基材と、
前記基材に支持された[1]乃至[5]の何れか1項に記載の画像表示体と
を具備した個人認証媒体。
[7]
前記画像表示体が表示する画像は第1個人情報を含み、前記基材が表示する画像は第2個人情報を含み、前記第1及び第2個人情報は同一人物の情報である[6]に記載の個人認証媒体。
[8]
前記第1及び第2個人情報の少なくとも一方は生体情報を含んだ[7]に記載の個人認証媒体。
[9]
非破壊の回折格子を各々が含んだ複数の非破壊セルと、各々において回折格子がエネルギービーム照射によって少なくとも部分的に破壊された複数の破壊セルとを備えた画像表示体の製造に使用するブランク媒体であって、
互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルを備え、前記複数のセルの各々において、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なり、前記複数のセルは、前記第1方向に隣り合ったもの同士が互いから離間するように配列しているブランク媒体。
[10]
互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルの一部にエネルギービームを照射して、前記エネルギービームを照射した各セルにおいて前記回折格子を少なくとも部分的に破壊することを含んだ画像表示体の製造方法であって、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なり、前記エネルギービーム照射は、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、前記画像表示体のうちこのエネルギービーム照射によって破壊された破壊部が、このエネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルに対して前記第1方向に隣り合った各セルから離間するように行う画像表示体の製造方法。
1…折り丁、2…表紙、11…紙片、12…印刷パターン、21…表紙本体、22…画像表示体、23…接着層、100…個人認証媒体、201…転写箔、202…転写箔、203…積層体、210…画像表示層、220a…画像表示層、220a’…転写材層、220c…画像表示層、221…支持体、223…回折構造形成層、224…反射層、225…接着層、227…保護層、C1…セル、C1L…左眼用セル、C1R…右眼用セル、C2…セル、C2L…左眼用セル、C2R…右眼用セル、C3…セル、C3L…左眼用セル、C3R…右眼用セル、CL…カメラ、CR…カメラ、I1a…画像、I1b…画像、I2…画像、I3…画像、IC…合成画像、IL…左眼用画像、IR…右眼用画像、P1…非破壊部、P2…破壊部、LB…レーザビーム、RL…左眼用領域、RR…左眼用領域、S…被写体、SR…分離領域。

Claims (8)

  1. 互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルを備え、前記複数のセルの各々において、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なるブランク媒体を準備し、前記複数のセルの一部が含んでいる前記回折格子をエネルギービーム照射によって少なくとも部分的に破壊することにより得られる画像表示体であって、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、前記画像表示体のうちこのエネルギービーム照射によって破壊された破壊部は、このエネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルに対して前記第1方向に隣り合った各セルから離間し、
    前記複数のセルは、前記第1方向に隣り合ったもの同士が互いから離間するように分離領域を介して配列し、前記セルの前記第1方向についての寸法W と、前記セルの両脇に位置した一対の前記分離領域のうち、一方の前記第1方向についての寸法W SR 1と、他方の前記第1方向についての寸法W SR 2との和W +W SR 1+W SR 2に対する前記寸法W の比W /(W +W SR 1+W SR 2)は、0.55乃至0.83であり、
    前記複数のセルのうち前記破壊部が形成されたものの各々において、前記破壊部の前記第1方向についての寸法WP2と前記寸法Wとの比WP2/Wは、1.1以上であり、
    前記和W +W SR 1+W SR 2に対する前記寸法W P2 の比W P2 /(W +W SR 1+W SR 2)は、0.92以下である画像表示体。
  2. 前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルの2つ以上は、前記回折格子のうち前記エネルギービーム照射によって破壊された部分の面積が互いに異なり、これにより、前記画像表示体のうち前記複数のセルからなる回折像表示部は階調画像を表示する請求項1に記載の画像表示体。
  3. 前記複数のセルは、前記第2方向に隣り合ったもの同士が接するように配列してストライプパターンを形成している請求項1又は2に記載の画像表示体。
  4. 個人情報を含んだ画像を表示する基材と、
    前記基材に支持された請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像表示体と
    を具備した個人認証媒体。
  5. 前記画像表示体が表示する画像は第1個人情報を含み、前記基材が表示する画像は第2個人情報を含み、前記第1及び第2個人情報は同一人物の情報である請求項4に記載の個人認証媒体。
  6. 前記第1及び第2個人情報の少なくとも一方は生体情報を含んだ請求項5に記載の個人認証媒体。
  7. 非破壊の回折格子を各々が含んだ複数の非破壊セルと、各々において回折格子がエネルギービーム照射によって少なくとも部分的に破壊された複数の破壊セルとを備えた画像表示体の製造に使用するブランク媒体であって、
    互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルを備え、前記複数のセルの各々において、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なり、前記複数のセルは、前記第1方向に隣り合ったもの同士が互いから離間するように分離領域を介して配列し、
    前記分離領域は回折構造を含んでおらず、前記セルの前記第1方向についての寸法W と、前記セルの両脇に位置した一対の前記分離領域のうち、一方の前記第1方向についての寸法W SR 1と、他方の前記第1方向についての寸法W SR 2との和W +W SR 1+W SR 2に対する寸法W の比W /(W +W SR 1+W SR 2)は、0.55乃至0.83であるブランク媒体。
  8. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像表示体を製造するための方法であって、
    互いに交差する第1及び第2方向に配列し、各々が回折格子を含んだ複数のセルの一部にエネルギービームを照射して、前記エネルギービームを照射した各セルにおいて前記回折格子を少なくとも部分的に破壊することを含んだ画像表示体の製造方法であって、前記回折格子は、前記第1及び第2方向に対して垂直な第3方向から観察した場合にこのセルの全体に亘って広がっており、前記複数のセルの各々は、このセルに対して前記第1方向に隣り合ったセルとは、前記回折格子の格子定数及び/又は溝の長さ方向が互いに異なり、前記エネルギービーム照射は、前記エネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊された各位置において、前記画像表示体のうちこのエネルギービーム照射によって破壊された破壊部が、このエネルギービーム照射によって前記回折格子が少なくとも部分的に破壊されたセルに対して前記第1方向に隣り合った各セルから離間するように行う画像表示体の製造方法。
JP2009239428A 2009-10-16 2009-10-16 画像表示体、個人認証媒体、ブランク媒体、及び画像表示体の製造方法 Active JP5589341B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239428A JP5589341B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 画像表示体、個人認証媒体、ブランク媒体、及び画像表示体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239428A JP5589341B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 画像表示体、個人認証媒体、ブランク媒体、及び画像表示体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011085803A JP2011085803A (ja) 2011-04-28
JP5589341B2 true JP5589341B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=44078785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009239428A Active JP5589341B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 画像表示体、個人認証媒体、ブランク媒体、及び画像表示体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5589341B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112015000602A2 (pt) * 2012-07-12 2017-06-27 Entrust Datacard Corp documento de identificação seguro com elemento de folha submetido à ablação
CN105313528B (zh) * 2014-08-01 2017-12-29 中钞特种防伪科技有限公司 一种全视差衍射光变图像光学防伪元件

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672085A (ja) * 1992-08-25 1994-03-15 Dainippon Printing Co Ltd 情報記録媒体
JP3178251B2 (ja) * 1994-07-19 2001-06-18 凸版印刷株式会社 回折格子パターンの作製方法
JP3327040B2 (ja) * 1995-04-03 2002-09-24 凸版印刷株式会社 マルチドット回折格子パターンの作成方法及び装置
JP2001126267A (ja) * 1999-10-22 2001-05-11 Victor Co Of Japan Ltd 光記録媒体記録装置及び光記録媒体
JP2001330717A (ja) * 2000-05-18 2001-11-30 Toppan Printing Co Ltd 回折格子パターンとその作製方法
JP2003170685A (ja) * 2001-12-10 2003-06-17 Toshiba Corp 個人認証媒体及び溶融型熱転写インクリボン
JP3977088B2 (ja) * 2002-01-25 2007-09-19 大日本印刷株式会社 情報記録媒体の発行装置
JP3744442B2 (ja) * 2002-03-04 2006-02-08 ソニー株式会社 認証システム及び認証方法、並びに、認証用媒体製造装置及び認証端末装置
JP4239605B2 (ja) * 2003-02-03 2009-03-18 凸版印刷株式会社 回折格子を用いた表示体
US7594680B2 (en) * 2004-06-03 2009-09-29 Datacard Corporation Identification documents with enhanced security
JP4821969B2 (ja) * 2004-11-19 2011-11-24 大日本印刷株式会社 レーザーマーキングホログラム及びホログラムレーザーマーキング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011085803A (ja) 2011-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10698140B2 (en) Image display, labeled article, and methods of manufacturing thereof
US7370807B2 (en) Identity card and travel document
US10173452B2 (en) Information recording media and method for printing on information storage media
US10112434B2 (en) Shadow image security feature
US11813885B2 (en) Laminated body
JP5637371B2 (ja) 画像表示体、転写箔及びラベル付き物品
JP5515713B2 (ja) 画像表示体、転写箔及び個人認証媒体
US20200215841A1 (en) Security inlay having a uv coating for an identity document and method for producing a security inlay having a uv coating for an identity document
JP5359765B2 (ja) 画像表示体、その製造方法、個人認証媒体及びブランク媒体
JP5724175B2 (ja) 画像表示体、転写箔及び個人認証媒体
JP6213227B2 (ja) 画像表示デバイス、および、画像表示デバイスの製造方法
JP5589341B2 (ja) 画像表示体、個人認証媒体、ブランク媒体、及び画像表示体の製造方法
JP5915055B2 (ja) 画像形成体および個人認証媒体並びに画像形成体の形成方法および個人認証媒体の形成方法
JP5413236B2 (ja) 画像表示体及び個人認証媒体及びブランク媒体
JP7445222B2 (ja) ホログラム素子、情報記録媒体、ラベル体、転写箔体、カード、及びホログラムシート
JP5609096B2 (ja) ブランク媒体及び転写箔
KR20180114047A (ko) 서멀 전사용 화상 데이터의 작성 방법, 화상 형성 방법, 및 화상 표시 디바이스
JP6051504B2 (ja) 画像表示体、個人認証媒体及びブランク媒体
JP5949860B2 (ja) 画像表示体、物品
JP5569234B2 (ja) 情報媒体
JP2013193427A (ja) 画像表示体、ブランク媒体及び個別情報記録読取システム
JP2003019884A (ja) 記録媒体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130919

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20131004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5589341

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250