JP2016053445A - 熱機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い温度範囲から起動可能な熱磁気サイクル装置を備える熱機器を提供する。【解決手段】熱機器としての空調装置1は、熱磁気サイクル装置としての磁気熱量ヒートポンプ装置(MHP装置)11を備える。MHP装置11は、低温端12aと高温端12bとの間に配置された磁気熱量素子12の磁気熱量効果を利用する。MHP装置11は、低温端12aと熱交換する低温系統2を備える。MHP装置11は、高温端12bと熱交換する高温系統3を備える。空調装置1の制御装置41は、MHP装置11を起動する前に、低温系統2または高温系統3を作動させる。MHP装置11の温度が過剰に高い場合であっても、MHP装置11は低温系統2または高温系統3によって冷却される。この結果、MHP装置11の起動が可能となる。【選択図】図1

Description

ここに開示される発明は、磁性体の温度特性を利用する熱磁気サイクル装置を備える熱機器に関する。
特許文献1−特許文献5には、磁性体の温度特性を利用する熱磁気サイクル装置が記載されている。熱磁気サイクル装置は、ヒートポンプまたはエンジンとして利用することができる。ヒートポンプにおいては、動力によって生じる磁気的な変動によって低温または高温が取り出される。エンジンにおいては、温度差に起因して生じる磁気的な変動によって動力が取り出される。これらの装置は、磁性体として、磁気熱量素子を利用する。
特開2012−229831号公報 特開2012−255642号公報 特開2012−229634号公報 特表2012−503754号公報 米国特許第8448453号明細書
多くの磁気熱量素子は、比較的狭い高効率温度帯において高い磁気熱量効果を発揮する。このため、熱磁気サイクル装置は、上記高効率温度帯を含む起動可能温度帯から起動されることによって所定の機能を発揮することができる。
ところが、熱磁気サイクル装置が置かれる環境に起因して、熱磁気サイクル装置の温度が起動可能温度帯の外に到達することがある。熱磁気サイクル装置は、上記起動可能温度帯の外の初期温度から起動される場合がある。この場合、熱磁気サイクル装置は、所定の機能を発揮するまでに長い時間を要することがある。また、この場合、熱磁気サイクル装置は、所定の機能を発揮できない場合がある。
上述の観点において、または言及されていない他の観点において、熱磁気サイクル装置を利用する熱機器にはさらなる改良が求められている。
発明の目的のひとつは、初期温度からの起動を促進することができる熱磁気サイクル装置を備える熱機器を提供することである。
発明の目的の他のひとつは、広い温度範囲から起動することができる熱磁気サイクル装置を備える熱機器を提供することである。
発明の目的のさらに他のひとつは、短時間で初期温度から定常運転温度へ到達することができる熱磁気サイクル装置を備える熱機器を提供することである。
発明の目的のさらに他のひとつは、少ないエネルギ消費で起動前の準備運転を実行可能な熱磁気サイクル装置を備える熱機器を提供することである。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される発明のひとつにより、熱磁気サイクル装置を備える熱機器が提供される。発明は、低温端と高温端との間に配置された磁気熱量素子(12)の磁気熱量効果を利用する熱磁気サイクル装置(11)と、低温端または高温端と熱交換する熱輸送のための外部系統(2、3)と、熱磁気サイクル装置を起動する前に、外部系統を作動させる起動前処理部(185、285、385)を有する制御装置(41、241、341)とを備えることを特徴とする。
この発明によると、熱磁気サイクル装置が起動される前に、外部系統が作動する。これにより熱磁気サイクル装置の低温端または高温端は、外部系統と熱交換する。この結果、低温端または高温端を通じて、熱磁気サイクル装置の温度が外部系統によって調節される。熱磁気サイクル装置の初期温度が過度に高い温度または過度に低い温度にあっても、外部系統による温度調節によって熱磁気サイクル装置の温度は起動に適した温度に接近する。この結果、熱磁気サイクル装置の起動が促進される。
発明の第1実施形態に係る熱磁気サイクル装置のブロック図である。 第1実施形態の起動前処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の起動前処理を示すグラフである。 発明の第2実施形態に係る熱磁気サイクル装置のブロック図である。 第2実施形態の起動前処理を示すフローチャートである。 発明の第3実施形態に係る熱磁気サイクル装置のブロック図である。 第3実施形態に係る熱磁気サイクル装置のブロック図である。 第3実施形態の起動前処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の起動前処理を示すグラフである。
図面を参照しながら、ここに開示される発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については他の形態の説明を参照し適用することができる。
第1実施形態
図1において、熱機器としての空調装置1は、磁気熱量効果型ヒートポンプ装置11を備える。磁気熱量効果型ヒートポンプ装置11はMHP(Magneto-caloric effectHeat Pump)装置11とも呼ばれる。MHP装置11は、熱磁気サイクル装置を提供する。
この明細書においてヒートポンプ装置の語は広義の意味で使用される。すなわち、ヒートポンプ装置の語には、ヒートポンプ装置によって得られる冷熱を利用する装置と、ヒートポンプ装置によって得られる温熱を利用する装置との両方が含まれる。冷熱を利用する装置は、冷凍サイクル装置とも呼ばれることがある。よって、この明細書においてヒートポンプ装置の語は冷凍サイクル装置を包含する概念として使用される。ヒートポンプ装置の語は、それによって得られる冷熱と温熱との両方を利用する装置を含む。例えば、除湿装置を含む。
図1に図示される熱機器は、低温系統2を有する。低温系統2は、MHP装置11により得られる冷熱を運搬する。熱機器は、高温系統3を有する。高温系統3は、MHP装置11により得られる温熱を運搬する。MHP装置11、低温系統2、および高温系統3は、空調装置1を提供する。空調装置1は、車両に搭載され、車室内を空調する車両用空調装置である。
MHP装置11は、磁気熱量素子12を備える。磁気熱量素子12は、MCE(Magneto-Caloric Effect)素子12とも呼ばれる。MHP装置11は、MCE素子12の磁気熱量効果を利用する。MHP装置11は、MCE素子12によって低温端12aと高温端12bとを生成する。MCE素子12は、低温端12aと高温端12bとの間に設けられている。図示の例では、図中の上側が低温端12aであり、図中の下側が高温端12bである。
MCE素子12は、作業室内に、熱輸送媒体と熱交換するように配置されている。MCE素子12は、外部磁場の強弱の変化に応答して発熱と吸熱とを生じる。MCE素子12は、外部磁場の印加により発熱し、外部磁場の除去により吸熱する。MCE素子12は、外部磁場が印加されることによって電子スピンが磁場方向に揃うと、磁気エントロピーが減少し、熱を放出することによって温度が上昇する。また、MCE素子12は、外部磁場が除去されることによって電子スピンが乱雑になると、磁気エントロピーが増加し、熱を吸収することによって温度が低下する。MCE素子12は、熱機器として必要な性能を発揮するように、所定の高効率温度帯において高い磁気熱量効果を発揮する。MCE素子12は、低温端12aから高温端12bに向けて連続的にまたは段階的に高効率温度帯が徐々に高くなる勾配を有する。
MCE素子12の材料は、必要な性能を発揮するように選定されている。MCE素子12は、常温域において高い磁気熱量効果を発揮する磁性体によって作られている。例えば、ガドリニウム系材料、またはランタン−鉄−シリコン化合物を用いることができる。また、マンガン、鉄、リンおよびゲルマニウムの混合物を用いることができる。MCE素子12には、外部磁場の印加により吸熱し、外部磁場の除去により発熱する素子を利用してもよい。
MHP装置11は、磁場変調装置(MG)13を備える。磁場変調装置13は、MCE素子12に印加される磁場の強さを周期的に増減させる。磁場変調装置13は、MCE素子12に外部磁場を与えるとともに、その外部磁場の強さを増減させる。磁場変調装置13は、MCE素子12を強い磁界内に置く励磁状態と、MCE素子12を弱い磁界内またはゼロ磁界内に置く消磁状態とを周期的に切換える。磁場変調装置13は、MCE素子12が強い外部磁場の中に置かれる励磁期間、およびMCE素子12が励磁期間より弱い外部磁場の中に置かれる消磁期間を周期的に繰り返すように外部磁場を変調する。磁場変調装置13は、後述する熱輸送媒体の往復的な流れに同期して、MCE素子12への磁場の印加と除去とを繰り返す。磁場変調装置13は、外部磁場を生成するための磁力源13、例えば永久磁石、または電磁石を備える。
MHP装置11は、熱輸送装置(PM)14を備える。熱輸送装置14は、MCE素子12が放熱または吸熱する熱を輸送するための熱輸送媒体と、この熱輸送媒体を流すための流体機器とを備える。熱輸送装置14は、MCE素子12と熱交換する熱輸送媒体をMCE素子12に沿って流す装置である。熱輸送装置14は、MCE素子12に沿って熱輸送媒体を往復的に流す。熱輸送装置14は、磁場変調装置13による外部磁場の変化に同期して、熱輸送媒体の往復的な流れを発生させる。熱輸送装置14は、磁場変調装置13による磁場の増減に同期して熱輸送媒体の流れ方向を切換える。MCE素子12と熱交換する熱輸送媒体は一次媒体と呼ばれる。一次媒体は、不凍液、水、油などの流体によって提供することができる。熱輸送装置14は、熱輸送媒体を流すためのポンプを備える。
磁場変調装置13と熱輸送装置14とは、MCE素子12をAMR(Active Magnetic Refrigeration)サイクルの素子として機能させる。熱輸送装置14によってMCE素子12に沿って第1方向に熱輸送媒体が流されるときに、磁場変調装置13はMCE素子12に強い磁場を印加する。第1方向は、低温端12aから高温端12bに向かう方向である。熱輸送装置14によってMCE素子12に沿って第1方向とは反対の第2方向に熱輸送媒体が流されるとき、磁場変調装置13は、MCE素子12に弱い磁場またはゼロ磁場を印加する。第2方向は、高温端12bから低温端12aに向かう方向である。
磁場変調装置13および熱輸送装置14に関しては、多様な構成を採用することができ、それらの装置に関してはこの明細書に列挙された先行技術文献の記載を参照することができる。先行技術文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用される。
低温系統2は、MHP装置11によって提供される低温を運搬し、利用または廃棄するための熱輸送装置である。低温系統2は、熱輸送媒体が循環的に流れる流路21を備える。低温系統2の熱輸送媒体は低温二次媒体と呼ばれる。低温系統2は、流路21に低温二次媒体を流すためのポンプ(PL)22を備える。低温系統2は、MHP装置11の低温端12aと熱交換可能に配置された媒体熱交換器23を備える。媒体熱交換器23は、MHP装置11の低温端12aと、低温二次媒体との間の熱交換を提供する。低温系統2は、空気と熱交換可能に配置された空気熱交換器24を備える。空気熱交換器24は、熱源または熱負荷としての空気と、低温二次媒体との間の熱交換を提供する。低温系統2は、空気熱交換器24に空気を通過させる送風機(FL)25を備える。
ポンプ22が作動することにより低温二次媒体とMHP装置11の低温端12aとの間の熱交換が提供される。さらに、送風機25が作動することにより、MHP装置11の低温端12aと、空気との間の、低温二次媒体を経由する熱交換が提供される。
高温系統3は、MHP装置11によって提供される高温を運搬し、利用または廃棄するための熱輸送装置である。高温系統3は、熱輸送媒体が循環的に流れる流路31を備える。高温系統3の熱輸送媒体は高温二次媒体と呼ばれる。高温系統3は、流路31に高温二次媒体を流すためのポンプ(PL)32を備える。高温系統3は、MHP装置11の高温端12bと熱交換可能に配置された媒体熱交換器33を備える。媒体熱交換器33は、MHP装置11の高温端12bと、高温二次媒体との間の熱交換を提供する。高温系統3は、空気と熱交換可能に配置された空気熱交換器34を備える。空気熱交換器34は、熱源または熱負荷としての空気と、高温二次媒体との間の熱交換を提供する。高温系統3は、空気熱交換器34に空気を通過させる送風機(FL)35を備える。
ポンプ32が作動することにより高温二次媒体とMHP装置11の高温端12bとの間の熱交換が提供される。さらに、送風機35が作動することにより、MHP装置11の高温端12bと、空気との間の、高温二次媒体を経由する熱交換が提供される。
空調装置1は、MHP装置11、低温系統2、および高温系統3を制御するための制御装置41を備える。空調装置1は、MHP装置11の温度Tmを検出するための温度検出手段としての温度センサ(SM)42を備える。温度センサ42は、MHP装置41の温度Tmとして、MCE素子12の温度を検出する。制御装置41は、温度センサ42が出力するセンサ信号を入力する。制御装置41および温度センサ42は、MHP装置11の温度Tmを取得する温度取得手段を提供する。
制御装置41は、磁場変調装置13および熱輸送装置14を作動状態と停止状態とに切り換えることができる。制御装置41は、ポンプ22、32および送風機25、35を作動状態と停止状態とに切り換えることができる。
制御装置41は、電子制御装置(Electronic Control Unit)である。制御装置は、少なくともひとつの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくともひとつのメモリ装置(MMR)とを有する。制御装置は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御装置は、ひとつのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御装置によって実行されることによって、制御装置をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御装置を機能させる。制御装置は、多様な要素を提供する。それらの要素の少なくとも一部は、機能を実行するための手段と呼ぶことができ、別の観点では、それらの要素の少なくとも一部は、構成として解釈されるブロック、または構成として解釈されるモジュールと呼ぶことができる。
制御装置が提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置がハードウェアである回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
図2は、MHP装置11の起動のための処理180の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、磁場変調装置13および熱輸送装置14が連続的に作動状態におかれている状態をMHP装置11の作動状態と呼ぶ。磁場変調装置13および熱輸送装置14が連続的に停止状態におかれている状態をMHP装置11の停止状態と呼ぶ。MHP装置11を停止状態から作動状態に移行させる操作を起動と呼ぶ。MHP装置11が起動される前、すなわち停止状態におけるMHP装置11の温度、すなわちMCE素子12の温度は初期温度と呼ばれる。
処理180は、制御装置41によって実行される。ステップ181では、制御装置41は、MHP装置11の起動準備が求められているか否かを判定する。例えば、利用者によって空調装置1が停止状態から作動状態に切り換えられる場合、MHP装置11の起動準備が求められていると判定される。また、空調装置1は連続的な作動状態におかれているが、MHP装置11が一時的な停止状態におかれている場合、MHP装置11の起動準備が求められていると判定される。例えば、MHP装置11の消費電力を一時的に抑制する要求がある場合である。MHP装置11の起動準備が求められていない場合、処理はNOに分岐する。MHP装置の起動準備が求められている場合、処理はYESに分岐する。
ステップ182では、制御装置41は温度センサ42から温度Tmを入力する。ステップ182は、MHP装置11の温度を取得する温度取得部を提供する。
ステップ183では、制御装置41は、MHP装置11の温度が起動可能温度帯の中にあるか否かを判定する。起動可能温度帯の一例は、下限温度T1と上限温度T2との間の温度帯である。T1<Tm<T2が成立する場合、処理はYESに分岐する。T1<Tm<T2が非成立である場合、処理はNOに分岐する。起動可能温度帯は、起動前処理を要することなくMHP装置11が許容される遅れ時間の後に定常的な運転状態に到達できる温度帯として設定できる。例えば、起動可能温度帯は、実験に基づいて設定することができる。上限温度T2はMHP装置11の動作可能温度とも呼ぶことができる。
ステップ184では、制御装置41は、MHP装置11を起動する。制御装置41は、磁場変調装置13を作動状態(ON)に制御する。制御装置41は、熱輸送装置14を作動状態(ON)に制御する。さらに、制御装置41は、低温系統2と高温系統3とを作動状態に制御する。これにより空調装置1はヒートポンプとして機能する。
初期温度が高効率温度帯を含む起動可能温度帯の中にある場合、MHP装置11は、所定の遅れ時間の後に、定常的な運転状態に到達することができる。定常的な運転状態では、MHP装置11は、低温端12aと高温端12bとに所定の温度を提供する。
MHP装置11は、作動状態において、低温系統2に低温を提供し、高温系統3に高温を提供する。空調装置1が冷房用途に利用されるとき、空気熱交換器24は利用側熱交換器、すなわち室内熱交換器として利用される。空気熱交換器24は、室内の空気から熱を吸収する。空気熱交換器24により室内の空気が冷却される。このとき、空気熱交換器34は、非利用側熱交換器、すなわち室外熱交換器として利用される。空気熱交換器34は、室外の空気へ熱を排出する。空調装置1が暖房用途に利用されるとき、空気熱交換器24は非利用側熱交換器、すなわち室外熱交換器として利用される。空気熱交換器24は、室外の空気から熱を吸収する。このとき、空気熱交換器34は、利用側熱交換器、すなわち室内熱交換器として利用される。空気熱交換器34は、室内の空気へ熱を排出する。空気熱交換器34により室内の空気が加熱される。空調装置1が除湿用途に利用されるとき、空気熱交換器24と空気熱交換器34との両方が室内熱交換器として利用される。
ステップ183からNOに分岐した場合、処理はステップ185へ進む。初期温度が起動可能温度帯の外にある場合、MHP装置11は、定常的な運転状態に到達するまでにより長い遅れ時間を要する。初期温度が起動可能温度帯の外にある場合、MHP装置11は、定常的な運転状態に到達することができないこともある。この実施形態では、MHP装置11が起動される前に、起動前処理が実行される。起動前処理は、熱源または熱負荷としての低温系統2または高温系統3だけを利用して、MHP装置11の温度を起動可能温度帯の近くに向けて接近させる。さらに、望ましい作動においては、起動前処理は、熱源または熱負荷としての低温系統2または高温系統3だけを利用して、MHP装置11の温度を起動可能温度帯の中に入れる。ステップ183は、MHP装置11の温度Tmが、予め定められた起動可能温度帯T1−T2の外にあるときに起動前処理部を作動させる温度判定部を提供する。
ステップ185では、制御装置41は、起動前処理を提供する。起動前処理では、低温系統2または高温系統3の少なくとも一方が運転状態におかれる。これにより、MHP装置11が高温になっていても、低温系統2または高温系統3が内部に有する低温によりMHP装置11の温度が下げられる。加えて、低温系統2または高温系統3は、車両の室内空気または室外空気と熱交換するから、低温系統2または高温系統3を経由して導入される空気の低温によってMHP装置11の温度が下げられる。
ステップ191では、制御装置41は、温度Tmが閾値温度T3を上回るか否かを判定する。閾値温度T3は、基準温度とも呼ぶことができる。閾値温度T3は、MHP装置11を冷却するための冷却能力を段階的に切り換えるための閾値である。T3<Tmが成立する場合、処理はYESに分岐する。T3<Tmが成立しない場合、処理はNOに分岐する。
ステップ192では、制御装置41は、低温系統2または高温系統3の一方だけを運転状態に制御する。例えば、ポンプ22と送風機25とが運転状態(ON)に制御される。これに代えて、ポンプ32と送風機35とが運転状態(ON)に制御されてもよい。MCE素子12は、低温端12aの近傍により低い高効率温度帯を有するから、低温端12aの温度を低下させることが望ましい。そこで、ステップ192では、低温系統2を運転することが望ましい。ステップ192は、低温系統2または高温系統3の一方だけを作動させる単系統作動部を提供する。
ステップ193では、制御装置41は、低温系統2および高温系統3の両方を運転状態に制御する。ここでは、ポンプ22、送風機25、ポンプ32、および送風機35が運転状態(ON)に制御される。ステップ193は、低温系統2および高温系統の両方を作動させる両系統作動部を提供する。
ステップ185の後、処理はステップ184に進む。よって、ステップ184によってMHP装置11が起動される前に、ステップ185による起動前処理がMHP装置11の温度Tmを起動可能温度帯に近づける。
図3には、起動前処理において提供される冷却能力の一例が図示されている。横軸は温度Tmを示し、縦軸は起動可能温度帯に向けて温度Tmを変化させる冷却能力と加熱能力とを示す。MHP装置11の温度Tmが上限温度T2を上回り、閾値温度T3を上回らない場合、低温系統2または高温系統3の一方だけを利用してMHP装置11が冷却される。MHP装置11の温度Tmが閾値温度T3を上回る場合、低温系統2および高温系統3の両方を利用してMHP装置11が冷却される。MHP装置11の温度が起動可能温度帯から離れるほど、MHP装置11の温度を起動可能温度帯に近づけるための能力が高められる。具体的には、MHP装置11の温度が高くなるほど、MHP装置11を冷却する冷却能力が高められる。
以上に述べた実施形態のMHP装置11は、自身の余熱、他の機器の余熱、または太陽熱などによって過剰な高温状態になる場合がある。このような場合に、温度Tmは起動可能温度帯の外になる。低温系統2または高温系統3は、MHP装置11の外に位置づけられた熱輸送のための外部系統である。低温系統2または高温系統3は、自己の内部に残留する低温によって、または熱交換対象である空気によって、MHP装置11を冷却できる場合がある。多くの場合に、空気の温度は、MHP装置11の温度より低い。よって、MHP装置11を起動する前に低温系統2または高温系統3の少なくとも一方を作動状態に制御することにより、MHP装置11を冷却することができる。
ステップ192、193では、制御装置41は、少なくとも低温系統2を作動させる。このため、低温端12aの近傍に位置づけられた磁気熱量素子12温度が下がる。低温端12aの近傍に配置された磁気熱量素子12は低温において高い磁気熱量効果を発揮するから、その磁気熱量素子12が発揮する磁気熱量効果を高めることができる。この結果、MHP装置11の起動が促進される。
この実施形態によると、MHP装置11が起動される前に、MHP装置11の温度を起動に適した温度に調節することができる。これにより、MHP装置11の温度が起動前に起動可能温度帯の外にあっても、MHP装置11を起動することができる。また、温度Tmが起動可能温度帯T1−T2の外にある場合に起動前処理が実行されるから、外部系統の無用な作動が抑制される。
この実施形態によると、初期温度が起動可能温度帯から遠く離れた温度であっても、起動前処理によって温度Tmは起動可能温度帯に向けて接近する。よって、MHP装置11を広い温度範囲から起動することができる。
起動前処理は、温度Tmを起動可能温度帯に向けて接近させる。この結果、MHP装置11が初期温度から定常運転状態へ到達するまでの遅れ時間が短縮される。しかも、起動前処理は、MHP装置11が起動される前に温度Tmを起動可能温度帯の中に位置付けることがある。この場合、MHP装置11は短時間で初期温度から定常運転温度へ到達することができる。また、MHP装置11に期待される立ち上げ時間を提供可能となる。
起動前処理は、MHP装置11の要素である磁場変調装置13および熱輸送装置14を作動させることなく、低温系統2または高温系統3によって提供される外部系統だけを作動させて実行される。よって、MHP装置11は、少ないエネルギ消費で起動前の準備運転を実行可能である。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、ステップ192において低温系統2が運転される。これに代えて、この実施形態では、MHP装置11を冷却するために適した系統が運転される。
図4において、MHP装置11は、低温端12aから延び出す熱輸送のための循環系統16を有する。循環系統16は、熱輸送媒体を循環的に流す。循環系統16の熱輸送媒体は、一次媒体または二次媒体によって提供することができる。循環系統16における流れは、熱輸送装置14によって、または磁場変調装置13から独立して作動可能なポンプによって生成される。MHP装置11は、高温端12bから延び出す熱輸送のための循環系統17を有する。循環系統17は、熱輸送媒体を循環的に流す。循環系統17の熱輸送媒体は、一次媒体または二次媒体によって提供することができる。循環系統17における流れは、熱輸送装置14によって、または磁場変調装置13から独立して作動可能なポンプによって生成される。
低温系統2は、循環系統16と低温系統2との間の熱交換を提供する媒体熱交換器223を備える。高温系統3は、循環系統17と高温系統3との間の熱交換を提供する媒体熱交換器233を備える。
この実施形態では、循環系統16、17は、磁場変調装置13を作動させることなく、循環系統16、17内に熱輸送媒体を流すことができる。例えば、熱輸送装置14は、磁場変調装置13を停止状態においたままで、熱輸送装置14単独で作動可能であり、循環系統16、17に熱輸送媒体の流れを提供することができる。
空調装置1は、低温系統2の温度TLを検出する温度センサ(SL)44を備える。低温系統2の温度TLは、低温系統2内の二次媒体の温度、または空気熱交換器24を通過する空気の温度である。空調装置1は、高温系統3の温度THを検出する温度センサ(SH)45を備える。高温系統3の温度THは、高温系統3内の二次媒体の温度、または空気熱交換器34を通過する空気の温度である。制御装置241は、温度センサ44、45から温度TL、THを示す信号を入力する。
図5は、MHP装置11の起動のための処理280の一例を示す。先行する実施形態と同じステップには同じ参照符号が付されている。
ステップ282において、制御装置241は、温度Tm、TL、THを入力する。この実施形態では、起動前処理285が実行される。ステップ292では、低温系統2と高温系統3とのうち、MHP装置11を冷却する効果が高いほうが利用される。例えば、TL<THの場合、制御装置241は、低温系統2だけを作動させる。TL>THの場合、制御装置241は、高温系統3だけを作動させる。これにより消費電力を抑制しながら、効率的にMHP装置11を冷却することができる。よって、ステップ282は、低温系統2と高温系統3とのうち、より温度が低いほうを作動させる選択的作動部を提供する。
さらに、この実施形態では、ステップ294が採用される。ステップ294では、制御装置241は、熱輸送装置14を作動状態(ON)に制御する。このとき、磁場変調装置13は停止状態(OFF)に制御される。これにより、循環系統16、17に熱輸送媒体が流れる。この結果、循環系統16、17を経由してMHP装置11が冷却される。
この実施形態によると、制御装置241は、熱磁気サイクル装置を起動する前に、磁場変調装置13を作動させることなく外部系統2、3を作動させ、かつ熱輸送装置14を作動させる。熱輸送装置14を作動させることにより、MHP装置11の内部において温度調節が促進される。また、磁場変調装置13を作動させることなく、MHP装置11を冷却することができる。よって、消費電力を抑制しながらMHP装置11を効率的に冷却することができる。
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、低温系統2または高温系統3がMHP装置11の冷却に利用される。これに加えて、この実施形態では、低温系統2または高温系統3がMHP装置11の加熱にも利用される。さらに、空調装置1とは別の熱源冷却機器5がMHP装置11の温度調節に利用される。
図6および図7において、車両には熱源冷却機器(HTSC)5が搭載されている。熱源冷却機器5は、車両に搭載された発熱機器を冷却する装置である。発熱機器は、例えば、車両の走行用の電動機、電子回路、電力変換装置、内燃機関、二次電池、燃料電池などによって提供される。熱源冷却機器5は、低温系統2および高温系統3とは独立して熱源の温度を調節可能に構成されている。
この実施形態では、熱源冷却機器5と、低温系統2との間に、それらを熱的に連結する連結系統6が設けられている。連結系統6は、熱源冷却機器5の冷却能力を低温系統2を経由してMHP装置11へ導入することを可能とする。また、連結系統6は、熱源冷却機器5の加熱能力を低温系統2を経由してMHP装置11へ導入することも可能とする。
連結系統6は、熱源冷却機器5と低温系統2との間における熱輸送媒体の循環的な流れを可能とする経路61を有する。経路61には、熱源冷却機器5と低温系統2とが分離されているときに熱輸送媒体を還流させるためのバイパス経路62が設けられている。連結系統6は、経路61に熱輸送媒体を流すためのポンプ(PE)63を有する。ポンプ63は、熱源冷却機器5内の熱輸送媒体を低温系統2に供給するように熱輸送媒体を流す。連結系統6は、複数のバルブ(V1、V2、V3)64、65、66を備える。複数のバルブ64、65、66のそれぞれは二位置三方弁によって提供することができる。複数のバルブ64、65、66は、経路61を切り換える切換機構を提供する。
複数のバルブ64、65、66は、図6に図示されるOFF位置において、熱源冷却機器5と低温系統2とを熱的に分離する。このとき、熱輸送媒体は、熱源冷却機器5に還流する。複数のバルブ64、65、66は、図7に図示されるON位置において、熱源冷却機器5と低温系統2とを熱的に連結する。このとき、熱源冷却機器5の熱輸送媒体が低温系統2に供給される。制御装置341は、熱源冷却機器5から低温系統2への熱輸送媒体の供給を遮断する状態と、許容する状態とを提供するようにポンプ63、および複数のバルブ64、65、66を制御する。
図8は、MHP装置11の起動のための処理380の一例を示す。この実施形態では、起動前処理のためのステップ385が実行される。ステップ385では、制御装置341は、MHP装置11を冷却するだけではなく、加熱する場合がある。ステップ385では、MHP装置11の冷却または加熱のために、低温系統2または高温系統3の少なくとも一方が運転状態におかれる。さらに、冷却能力または加熱能力を増加させるために、熱源冷却機器5と熱媒体系統である低温系統2との間が熱的な連結状態におかれる。
ステップ395では、制御装置41は、温度Tmが下限温度T1を下回るか否かを判定する。Tm<T1が成立する場合、処理はYESに分岐する。Tm<T1が成立しない場合、処理はNOに分岐する。
さらに、この実施形態では、ステップ396とステップ397とが採用される。ステップ396では、制御装置341は、MHP装置11を冷却または加熱するために熱源冷却機器5を利用可能であるか否かを判定する。例えば、熱源冷却機器5の温度が、温度Tmより十分に低い運転状態では、熱源冷却機器5はMHP装置11の冷却に利用可能であると判定できる。また、熱源冷却機器5の温度が、温度Tmより十分に高い運転状態では、熱源冷却機器5はMHP装置11の加熱に利用可能であると判定できる。利用可能である場合、処理はYESに分岐する。利用不可能である場合、処理はNOに分岐する。
ステップ397では、制御装置341は、熱源冷却機器5から低温系統2への熱輸送を実行する。ステップ397では、ポンプ63が作動状態に制御され、複数のバルブ64、65、66がON状態に制御される。これにより図7に図示される経路61の状態が提供される。ステップ397は、MHP装置11の温度を調節するために熱源冷却機器5を利用可能であるときに連結系統6によって低温系統2と熱源冷却機器5とを熱的に連結する連結制御部を提供する。
図9には、起動前処理において提供される冷却能力と加熱能力の一例が図示されている。温度Tmが上限温度T2を上回り、閾値温度T3を上回らない場合、低温系統2または高温系統3の一方だけを利用してMHP装置11が冷却される。このとき、起動前処理はステップ395、191、292、294を経由する。
温度Tmが閾値温度T3を上回る場合、低温系統2および高温系統3の両方を利用してMHP装置11が冷却される。このとき、起動前処理はステップ395、191、193、396、294を経由する。温度Tmが閾値温度T3を上回り、かつ、熱源冷却機器5が利用可能である場合、冷却能力は破線に図示されるように増加する。このとき、起動前処理はステップ395、191、193、396、397、294を経由する。
温度Tmが下限温度T1を下回る場合、低温系統2および高温系統3の両方を利用してMHP装置11が加熱される。このとき、起動前処理はステップ395、193、396、294を経由する。温度Tmが下限温度T1を下回り、かつ、熱源冷却機器5が利用可能である場合、加熱能力は破線に図示されるように増加する。このとき、起動前処理はステップ395、193、396、397、294を経由する。
この実施形態によると、上記実施形態に加えて、熱源冷却機器5も利用して、起動前における熱磁気サイクル装置の温度調節が提供される。具体的には、熱源冷却機器5を利用してMHP装置11を冷却することができる。また、この実施形態によると、外部系統2、3を利用してMHP装置11を加熱することができる。さらに、熱源冷却機器5を利用して、MHP装置11を加熱することができる。
他の実施形態
ここに開示される発明は、その発明を実施するための実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。開示される発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。実施形態は追加的な部分をもつことができる。実施形態の部分は、省略される場合がある。実施形態の部分は、他の実施形態の部分と置き換え、または組み合わせることも可能である。実施形態の構造、作用、効果は、あくまで例示である。開示される発明の技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される発明のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
例えば、上記実施形態では、低温系統2と高温系統3との両方を採用した。これに代えて、MHP装置1の低温端12aまたは高温端12bと、熱源または熱負荷とを直接的に熱交換させるように構成されてもよい。この場合、熱機器は、低温系統2または高温系統3を備える。この構成においても、低温系統2または高温系統3の一方だけを利用して、MHP装置1の起動前処理を実行可能である。
上記実施形態では、MHP装置1によって車両用の空調装置4を提供した。これに代えて、住宅用の空調装置、食品などを貯蔵する冷蔵装置などを提供してもよい。
上記実施形態では、低温系統2と高温系統3とを固定した。これに代えて、低温端12aと高温端12bとを入れ替えるようにMHP装置11を運転してもよい。例えば、冷房用途においては系統2が低温系統となるようにMHP装置11を運転し、暖房用途においては系統2が高温系統となるようにMHP装置11を運転することができる。このような反転可能な運転は、磁場変調装置13と熱輸送装置14との位相を反転させることによって実現可能である。
上記実施形態では、MHP装置11の温度を取得する温度取得部は、温度センサ42によって提供される。これに代えて、MHP装置11の温度に関連する温度をMHP装置11の温度として代用してもよい。例えば、外気の温度は、MHP装置11の温度として利用することができる。また、MHP装置11の温度を推定する推定処理部によって温度取得部を提供してもよい。例えば、MHP装置11の停止時間、外気の温度、MHP装置11に隣接する機器の温度などに基づいてMHP装置11の温度を推定することができる。
上記実施形態では、低温系統2と高温系統3との両方に熱輸送媒体を利用する間接熱交換系統を採用した。これに代えて、低温系統2または高温系統3の少なくとも一方を、低温端12aまたは高温端12bと空気とが直接的に熱交換する直接熱交換系統によって提供してもよい。この場合、起動前処理においては、低温端12aまたは高温端12bと熱交換するように空気を流す送風機が運転される。
上記実施形態では、熱源冷却機器5から低温系統2へ熱輸送媒体が導入される。これに代えて、熱源冷却機器5から高温系統3、または低温系統2と高温系統3との両方に熱輸送媒体が導入されてもよい。さらに、上記実施形態では、熱源冷却機器5から外部系統2、3へ熱輸送媒体が直接的に導入される。これに代えて、熱源冷却機器5と外部系統2、3との間に熱交換器を設けることによって、それら両者を熱的に連結してもよい。
上記実施形態では、MHP装置11の温度Tmが起動可能温度帯の外にある場合に起動前処理を実行した。これに代えて、MHP装置11が起動準備状態にあるときに起動前処理を実行してもよい。例えば、MHP装置11が停止状態にある期間中、継続して起動前処理を実行してもよい。また、車両を利用するために車両のドアの開閉などの予備操作を検出すると起動前処理を開始し、その後に空調装置1が起動されるとMHP装置11を起動してもよい。
1 空調装置(熱機器)、 2 低温系統、 3 高温系統、
5 熱源冷却機器、 6 連結系統、
11 磁気熱量効果型ヒートポンプ装置(熱磁気サイクル装置)、
12 磁気熱量効果素子、 12a 低温端、 12b 高温端、
13 磁場変調装置、 14 熱輸送装置、
16、17 循環系統、
41、241、341 制御装置、
42、43、44 温度センサ。

Claims (10)

  1. 低温端と高温端との間に配置された磁気熱量素子(12)の磁気熱量効果を利用する熱磁気サイクル装置(11)と、
    前記低温端または前記高温端と熱交換する熱輸送のための外部系統(2、3)と、
    前記熱磁気サイクル装置を起動する前に、前記外部系統を作動させる起動前処理部(185、285、385)を有する制御装置(41、241、341)とを備えることを特徴とする熱機器。
  2. 前記外部系統は、前記低温端と熱交換する低温系統(2)と、前記高温端と熱交換する高温系統(3)とを備え、
    前記起動前処理部(185、285、385)は、前記熱磁気サイクル装置を起動する前に、少なくとも前記低温系統を作動させることを特徴とする請求項1に記載の熱機器。
  3. 前記外部系統は、前記低温端と熱交換する低温系統(2)と、前記高温端と熱交換する高温系統(3)とを備え、
    前記起動前処理部(185、285、385)は、前記熱磁気サイクル装置を起動する前に、前記低温系統または前記高温系統を作動させる単系統作動部(192、292)を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱機器。
  4. 前記単系統作動部(292)は、前記低温系統と前記高温系統とのうち、より温度が低いほうを作動させることを特徴とする請求項3に記載の熱機器。
  5. 前記起動前処理部は、前記熱磁気サイクル装置を起動する前に、前記低温系統および前記高温系統の両方を作動させる両系統作動部(193、293)を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の熱機器。
  6. 前記起動前処理部は、
    前記熱磁気サイクル装置の温度(Tm)が上限温度(T2)を上回り、前記上限温度より高い基準温度(T3)を下回るときに前記単系統作動部(192、292)を作動させ、
    前記熱磁気サイクル装置の温度(Tm)が前記基準温度(T3)を上回るときに前記両系統作動部(193、293)を作動させることを特徴とする請求項5に記載の熱機器。
  7. 前記熱磁気サイクル装置は、
    前記磁気熱量素子に印加する磁場を変調する磁場変調装置(13)と、
    前記磁気熱量素子が放熱または吸熱する熱を輸送する熱輸送装置(14)とを備え、
    前記起動前処理部(185、285、385)は、前記熱磁気サイクル装置を起動する前に、前記磁場変調装置を作動させることなく前記外部系統を作動させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の熱機器。
  8. 前記起動前処理部(285、385)は、前記熱磁気サイクル装置を起動する前に、前記磁場変調装置を作動させることなく前記外部系統を作動させ、かつ前記熱輸送装置を作動させることを特徴とする請求項7に記載の熱機器。
  9. さらに、熱源を冷却するための熱源冷却機器と前記外部系統とを熱的に連結する連結系統(6)を備え、
    前記起動前処理部(385)は、前記熱磁気サイクル装置の温度を調節するために前記熱源冷却機器を利用可能であるときに前記連結系統によって前記外部系統と前記熱源冷却機器とを熱的に連結する連結制御部(397)を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の熱機器。
  10. 前記制御装置は、前記熱磁気サイクル装置の温度(Tm)が、予め定められた起動可能温度帯(T1−T2)の外にあるときに前記起動前処理部を作動させる温度判定部(183)を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の熱機器。
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