JP2016053400A - 無段変速機の油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の構成部品を要することなく、セカンダリバランス油室への作動油の供給/停止を適切に制御することができ、作動油の消費量を低減して、オイルポンプの負荷を軽減することが可能な無段変速機の油圧回路を提供する。
【解決手段】無段変速機の油圧回路は、セカンダリ駆動油室と連通する第1油路71、及び、セカンダリバランス油室と連通する第2油路72と接続され、ダウンシフト時に、オイルポンプから吐出されるライン圧を元圧として、セカンダリ駆動油室に供給するセカンダリ圧を調圧して第1油路71に供給し、アップシフト時に、第1油路71と第2油路72とを連通して、セカンダリ駆動油室から排出される作動油をセカンダリバランス油室に供給するセカンダリコントロールバルブ50を備える。セカンダリコントロールバルブ50は、ダウンシフト時には、第1油路71と第2油路72との連通を遮断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無段変速機の油圧回路に関する。
近年、車両の自動変速機として、変速比を無段階に変更でき、変速ショックがなく、かつ燃費を改善することができるチェーン式やベルト式などの無段変速機(CVT)が広く実用化されている。ここで、チェーン式などの無段変速機は、入力軸に設けられるプライマリプーリと、出力軸に設けられるセカンダリプーリと、これらのプーリに掛け渡されるチェーンなどの動力伝達要素とを有し、それぞれのプーリの溝幅を変化させて動力伝達要素の巻き付け径を変化させることによって、変速比を無段階に変化させている。
無段変速機の変速制御は、プライマリプーリ及びセカンダリプーリそれぞれに設けられた油圧シリンダへの油圧を制御することにより行われる。無段変速機が稼働しているときに、プライマリプーリおよびセカンダリプーリは制御された変速比で回転しており、この回転により各油圧シリンダには遠心油圧が発生する。プライマリプーリに設けられた油圧シリンダに発生する遠心油圧は、プーリ溝幅を狭くするアップシフト方向、すなわち変速比がOD方向側となるように作用させる。一方、セカンダリプーリの油圧シリンダに発生する遠心油圧は、プーリ溝幅を狭くするダウンシフト方向、すなわち変速比がLOW方向側になるように作用する。
そこで、従来から、プライマリプーリの油圧シリンダを形成するプランジャの背面にバランス油室を形成し、このバランス油室に作動油を充填することでバランス油室に遠心油圧を発生させ、油圧シリンダに発生する遠心油圧による上記OD方向に作用する付勢をキャンセルしている。一方、セカンダリプーリには、油圧シリンダを形成するシリンダ部材の先端に一端が結合され他端が固定プーリの軸部に摺動可能に形成されたバランス油室シリンダによってプランジャの背面にバランス油室を形成し、このバランス油室に作動油を充填することでバランス油室に遠心油圧を発生させ、油圧シリンダに発生する遠心油圧による上記LOW方向に作用する付勢をキャンセルしている。
ところで、従来、一般的に、それぞれのバランス油室に対しては潤滑圧路から潤滑油(作動油)が供給されるように構成されていた。特に、セカンダリプーリに形成されたバランス油室には、常にオイルポンプから潤滑油が供給されることから、無段変速機の稼働時における必要な潤滑油供給量が増大してオイルポンプの大型化を招き、機械的損失が増大するという問題があった。
このような問題を解決するために、特許文献1には、新たにバランス油圧コントロールバルブを追加して設け、該バランス油圧コントロールバルブを制御することで、ダウンシフト時にセカンダリバランス油室への潤滑油(作動油)の供給を停止し、潤滑油供給が必要となるアップシフト時にのみ潤滑油を供給するようにした油圧回路構造が開示されている。より具体的には、バランス油室コントロールバルブは、スプール及びスプリングを有しており、プライマリバルブからのドレン油圧を元圧として、アップシフト時にはプライマリバルブからの増大するドレン油量によってスプールが押し込まれて連通状態となりセカンダリバランス油室へ潤滑油を供給する。一方、ダウンシフト時には、プライマリバルブからのドレン油量が少なくなるため、スプリングによってスプールが押し戻されてセカンダリバランス油室への油路を遮断し、潤滑油供給を停止する。
特許第4637318号公報
上述した特許文献1に記載の油圧回路構造によれば、変速状態に応じて潤滑油(作動油)の供給/停止を切替え、セカンダリバランス油室への供給油量を制御することにより、無段変速機の潤滑油供給量を削減でき、オイルポンプの小型化、機械損失の低減等を図ることができる。
しかしながら、上記油圧回路構造では、専用部品として、バランス油圧コントロールバルブを新たに追加する必要があるため、部品点数やコストの増大、組立や整備性の複雑化、また、回路構造の大型化・質量増大を招くという問題があった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、例えば、上記バランス油室コントロールバルブ等の専用の構成部品を要することなく、セカンダリバランス油室への作動油の供給/停止を適切に制御することができ、作動油の消費量を低減して、オイルポンプの負荷を軽減することが可能な無段変速機の油圧回路を提供することを目的とする。
本発明に係る無段変速機の油圧回路は、プライマリ軸に軸支される溝幅が可変のプライマリプーリと、セカンダリ軸に軸支される溝幅が可変のセカンダリプーリと、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に巻装された駆動力伝達部材とを備える無段変速機の油圧回路であって、セカンダリプーリに駆動油圧を加えるセカンダリ駆動油室と、セカンダリ駆動油室に発生する遠心油圧をキャンセルする遠心油圧をセカンダリプーリに付与するセカンダリバランス油室と、セカンダリ駆動油室と連通する第1油路、及び、セカンダリバランス油室と連通する第2油路と接続され、ダウンシフト時に、オイルポンプから吐出されるライン圧を元圧として、セカンダリ駆動油室に供給するセカンダリ圧を調圧して第1油路に供給し、アップシフト時に、第1油路と第2油路とを連通して、セカンダリ駆動油室から排出される作動油をセカンダリバランス油室に供給するセカンダリコントロールバルブとを備えることを特徴とする。
本発明に係る無段変速機の油圧回路によれば、アップシフト時に、第1油路と第2油路とが連通されることにより、セカンダリ駆動油室から排出される作動油がセカンダリバランス油室に供給される。よって、ライン圧を調圧してセカンダリ駆動油室に供給するセカンダリコントロールバルブ(元々備えている)を用いて、アップシフト時にセカンダリ駆動油室から排出される(従来はオイルパン側に戻されていた)作動油をセカンダリバランス油室に供給することができる。その結果、例えば、上記バランス油室コントロールバルブ等の専用の構成部品を備えることなく、セカンダリバランス油室への作動油の供給/停止を適切に制御することができ、作動油の消費量を低減して、オイルポンプの負荷を低減することが可能となる。
本発明に係る無段変速機の油圧回路では、セカンダリコントロールバルブが、ダウンシフト時には、第1油路と第2油路との連通を遮断することが好ましい。
ところで、ダウンシフト時には、セカンダリバランス油室から作動油が排出されるため、作動油の供給は不要である。この場合、ダウンシフト時に、第1油路と第2油路との連通が遮断され、セカンダリ駆動油室からセカンダリバランス油室への作動油の供給が停止される。そのため、セカンダリバランス油室への作動油の供給が不要なときには、供給を停止することができ、作動油の消費量をより適切に低減することが可能となる。
また、本発明に係る無段変速機の油圧回路は、セカンダリバランス油室と連通する第3油路と接続され、パイロット圧を調圧した後のドレン油を第3油路に供給する油圧調節手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、パイロット圧を調圧した後のドレン油が第3油路(すなわちセカンダリバランス油室)に供給される。そのため、例えば、セカンダリバランス油室から漏れがあるような場合であっても、その漏れ分を補充することが可能となる。
本発明に係る無段変速機の油圧回路では、上記油圧調節手段が、パイロット圧を調圧してセカンダリコントロールバルブに供給し、該セカンダリコントロールバルブを駆動制御するセカンダリ制御ソレノイドであることが好ましい。
この場合、セカンダリ制御ソレノイドからのドレン油を第3油路(すなわちセカンダリバランス油室)に供給することができる。そのため、例えば、セカンダリバランス油室から漏れがあるような場合であっても、その漏れ分を補充することが可能となる。
本発明によれば、専用の構成部品を要することなく、セカンダリバランス油室への作動油の供給/停止を適切に制御することができ、作動油の消費量を低減して、オイルポンプの負荷を低減することが可能となる。
実施形態に係る油圧回路が適用される無段変速機の構成を示す図である。 実施形態に係る無段変速機の油圧回路の要部の構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1及び図2を併せて用いて、実施形態に係る無段変速機の油圧回路の構成について説明する。図1は、実施形態に係る油圧回路が適用される無段変速機10の構成を示す図である。また、図2は、実施形態に係る無段変速機の油圧回路の要部の構成を示す図である。
無段変速機10は、例えば、リダクションギヤ(又は前後進切換機構)及びトルクコンバータ(図示省略)を介して、エンジン(図示省略)のクランク軸に接続され、エンジンからの駆動力を変換して出力する。無段変速機10は、トルクコンバータの出力軸と接続されるプライマリ軸(入力軸)20と、該プライマリ軸20と平行に配設されたセカンダリ軸(出力軸)30とを有している。
プライマリ軸20には、プライマリプーリ21が設けられている。プライマリプーリ21は、プライマリ軸20に接合された固定プーリ21aと、該固定プーリ21aに対向して、プライマリ軸20の軸方向に摺動自在でかつ相対回転不能に装着された可動プーリ(シーブ)21bとを有し、それぞれのプーリ21a,21bのコーン面間隔、すなわちプーリ溝幅を変更できるように構成されている。一方、セカンダリ軸30には、セカンダリプーリ31が設けられている。セカンダリプーリ31は、セカンダリ軸30に接合された固定プーリ31aと、該固定プーリ31aに対向して、セカンダリ軸30の軸方向に摺動自在でかつ相対回転不能に装着された可動プーリ(シーブ)31bとを有し、プーリ溝幅を変更できるように構成されている。
プライマリプーリ21とセカンダリプーリ31との間には駆動力を伝達するチェーン40(特許請求の範囲に記載の駆動力伝達部材に相当)が掛け渡されている。プライマリプーリ21及びセカンダリプーリ31の溝幅を変化させて、各プーリ21,31に対するチェーン40の巻き付け径の比率(プーリ比)を変化させることにより、変速比が無段階に変更される。なお、チェーン40のプライマリプーリ21に対する巻き付け径をRpとし、セカンダリプーリ31に対する巻き付け径をRsとすると、変速比iは、i=Rs/Rpで表される。
ここで、プライマリプーリ21(可動プーリ21b)にはプライマリ駆動油室(油圧シリンダ室)22が形成されている。一方、セカンダリプーリ31(可動プーリ31b)にはセカンダリ駆動油室(油圧シリンダ室)32が形成されている。プライマリプーリ21、セカンダリプーリ31それぞれの溝幅は、プライマリ駆動油室22に導入されるプライマリ油圧と、セカンダリ駆動油室32に導入されるセカンダリ油圧とを調節することにより設定・変更される。
より詳細には、プライマリ軸20には円筒部とディスク部とを有するプランジャ23が固定され、このプランジャ23の外周面に摺動自在に接触するプライマリシリンダ24が可動プーリ21bに固定されており、プランジャ23と可動プーリ21bとの間にはプライマリ駆動油室22が形成されている。一方、プライマリシリンダ24の開口端部に設けられたカバー25とプランジャ23との間にはバランス油室26が形成されている。
同様に、セカンダリ軸30にはテーパー状の円筒部を有するプランジャ33が固定され、このプランジャ33の外周面に摺動自在に接触するセカンダリシリンダ34が可動プーリ31bに固定されており、プランジャ33と可動プーリ31bとの間にはセカンダリ駆動油室32が形成されている。一方、セカンダリシリンダ34の開口端部に設けられたカバー35とプランジャ33との間にはバランス油室36が形成されている。
プライマリ駆動油室22に作動油を供給してその容積を大きくすると、可動プーリ21bは固定プーリ21a側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、容積を小さくするとプーリ溝幅が広くなる。また、セカンダリシリンダ34の駆動油室32に作動油を供給してその容積を大きくすると、可動プーリ31bは固定プーリ31a側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、容積を小さくするとプーリ溝幅が広くなる。
無段変速機10が稼働しているときには、プライマリ駆動油室22にはプライマリプーリ21の回転によって遠心油圧が発生し、その遠心油圧は可動プーリ21bにベルト40を押し付ける方向に作用するが、この方向とは逆方向の遠心油圧がバランス油室26に発生する。同様に、セカンダリ駆動油室32にはセカンダリプーリ31の回転によって遠心油圧が発生するが、この方向とは逆方向の遠心油圧がバランス油室36に発生する。
無段変速機10を変速させるための油圧、すなわち、上述したプライマリ油圧及びセカンダリ油圧は、コントロールバルブ機構が組み込まれたバルブボディ(図示省略)によってコントロールされる。バルブボディは、複数のスプールバルブと該スプールバルブを動かすソレノイドバルブ(電磁弁)を用いてバルブボディ内に形成された油路を開閉することで、オイルポンプから吐出された油圧(ライン圧)を調整して、プライマリ駆動油室22及びセカンダリ駆動油室32に供給する。また、バルブボディは、例えば、車両の前進/後進を切替える前後進切替機構等にも油圧を供給する。
ここで、セカンダリ駆動油室32に供給されるセカンダリ圧は、図2に示されるセカンダリコントロールバルブ50及びセカンダリリニアソレノイド60によって、ベルト40に要求される伝達容量に見合った圧力に調整される。また、プライマリ駆動油室22に供給されるプライマリ圧は、プライマリコントロール弁及びプライマリリニアソレノイド(図示省略)によって、目標変速比、車速などに応じた値に調整される。
セカンダリコントロールバルブ50は、セカンダリ駆動油室32と連通する第1油路71、及び、セカンダリバランス油室36と連通する第2油路72と接続されている。セカンダリコントロールバルブは、その内部に、スプール51が軸方向に摺動自在に収容している。このスプール51の端部にはスプリング52が配設されており、セカンダリリニアソレノイド60により生成された制御油圧(詳細は後述する)とバネ力とのバランスに応じてスプール51が軸方向に駆動されることにより、油路の開度調節や油路の切り換えが行われる。
より具体的には、セカンダリコントロールバルブ50は、アップシフト時に、第1油路71(セカンダリ駆動油室32)と第2油路72(セカンダリバランス油室36)とを連通して、セカンダリ駆動油室32から排出される作動油をセカンダリバランス油室36に供給する。
一方、セカンダリコントロールバルブ50は、ダウンシフト時に、オイルポンプから吐出されライン圧路74を通して供給されるライン圧を元圧として、セカンダリ駆動油室32に供給するセカンダリ圧(作動油)を調圧して第1油路71に供給する。
また、セカンダリコントロールバルブ50は、ダウンシフト時には、第1油路71(セカンダリ駆動油室32)と第2油路72(セカンダリバランス油室36)との連通を遮断して、セカンダリバランス油室36への作動油の供給を停止する。
セカンダリリニアソレノイド60(特許請求の範囲に記載のセカンダリ制御ソレノイドに相当)は、印加される電流値に応じてバルブを軸方向に変位させるリニアソレノイド61を有しており、該リニアソレノイド61に印加する電流を制御して、パイロット油路75からの供給圧(パイロット圧)とドレンとのバランスを調節することにより、パイロット圧(制御油圧)を調圧する。調圧されたパイロット圧(制御油圧)がセカンダリコントロールバルブ50に供給されることにより、上述したように、セカンダリコントロールバルブ50が駆動制御される。
また、セカンダリリニアソレノイド60は、セカンダリバランス油室36と連通する第3油路73と接続され、パイロット圧を調圧した後のドレン油を第3油路73を通してセカンダリバランス油室36に供給する。よって、調圧中はドレン油がバランス油室36に常時供給される。
ところで、アップシフト時には、セカンダリ駆動油室32の作動油はドレンされることからセカンダリ駆動油室32の容積が減少し、バランス油室36の容積が増大していく。ここで、上述したように油圧回路が構成されることにより、アップシフト時に、第1油路71と第2油路72とが連通されて、セカンダリ駆動油室32から排出される作動油がセカンダリバランス油室36に供給される。すなわち、ライン圧を調圧してセカンダリ駆動油室32に供給するセカンダリコントロールバルブ50を用いて、アップシフト時にセカンダリ駆動油室32から排出される(従来はオイルパン側に戻されていた)作動油がセカンダリバランス油室36に供給される。
ここで、セカンダリバランス油室36への必要供給量はセカンダリバランス油室断面積(A1)×セカンダリシーブ(可動プーリ)ストローク量(L)の容積で決まるが、セカンダリ駆動油室断面積(A2)に対し常に「A2>A1」の関係が成立することから、セカンダリプーリ31が変速する際のドレン流量により、セカンダリバランス油室36の必要油量が常に確保される。
一方、ダウンシフト時には、セカンダリ駆動油室32には作動油が供給されて該セカンダリ駆動油室32の容積が増大し、セカンダリバランス油室36の容積が減少することになる。このときにはセカンダリバランス油室36には作動油が充填されており、セカンダリバランス油室36の容積も減少するので、作動油の供給は不要である。そこで、ダウンシフト時には、第1油路71と第2油路72との連通が遮断され、セカンダリ駆動油室32からセカンダリバランス油室36への作動油の供給が停止される。すなわち、セカンダリバランス油室36への作動油の供給が不要なときには供給を停止する。
さらに、パイロット圧を調圧した後のドレン油が、第3油路73(すなわちセカンダリバランス油室36)に供給(調圧中は常時供給)される。そのため、例えば、セカンダリバランス油室36から若干の漏れがあるような場合であっても、その漏れ分が補充される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、アップシフト時に、第1油路71と第2油路72とが連通されることにより、セカンダリ駆動油室32から排出される作動油がセカンダリバランス油室36に供給される。よって、ダウンシフト時にライン圧を調圧してセカンダリ駆動油室32に供給する(元々備えている)セカンダリコントロールバルブ50を用いて、アップシフト時にセカンダリ駆動油室32から排出される(従来はオイルパン側に戻されていた)作動油をセカンダリバランス油室36に供給することができる。その結果、専用の構成部品を備えることなく、セカンダリバランス油室36の作動油の供給/停止を適切に制御することができ、作動油の消費量を低減して、オイルポンプの負荷を低減し、燃費を向上することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ダウンシフト時に、第1油路71と第2油路72との連通が遮断され、セカンダリ駆動油室32からセカンダリバランス油室36への作動油の供給が停止される。そのため、セカンダリバランス油室36への作動油の供給が不要なときには、供給を停止することができ、作動油の消費量をより適切に低減することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、セカンダリリニアソレノイド60からのドレン油を第3油路73(すなわちセカンダリバランス油室36)に供給することができる。そのため、例えば、セカンダリバランス油室36から若干の漏れがあるような場合であっても、その漏れ分を補充することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明をチェーン式の無段変速機(CVT)に適用したが、チェーン式の無段変速機に代えて、例えば、ベルト式の無段変速機等にも適用することができる。
上記実施形態では、セカンダリリニアソレノイド60として、スプールバルブをリニアソレノイド61により駆動するタイプのものを用いたが、リニアソレノイドに代えて、例えば、デューティソレノイドやステッピングモータ等により駆動するタイプのものを用いてもよい。
上記実施形態では、セカンダリリニアソレノイド60のドレン油をセカンダリバランス油室36に供給する構成としたが、セカンダリリニアソレノイド60に限られることなく、例えば、他のデューティソレノイド/リニアソレノイドでオイルパン側に排出するドレン分をセカンダリバランス油室36へ導く構成としてもよい。
10 無段変速機
20 プライマリ軸
21 プライマリプーリ
22 プライマリ駆動油室
26 プライマリバランス油室
30 セカンダリ軸
31 セカンダリプーリ
32 セカンダリ駆動油室
36 セカンダリバランス油室
40 チェーン
50 セカンダリコントロールバルブ
51 スプール
60 セカンダリリニアソレノイド
71 第1油路
72 第2油路
73 第3油路
74 ライン圧路
75 パイロット圧路

Claims (4)

  1. プライマリ軸に軸支される溝幅が可変のプライマリプーリと、セカンダリ軸に軸支される溝幅が可変のセカンダリプーリと、前記プライマリプーリとセカンダリプーリとの間に巻装された駆動力伝達部材とを備える無段変速機の油圧回路であって、
    前記セカンダリプーリに駆動油圧を加えるセカンダリ駆動油室と、
    前記セカンダリ駆動油室に発生する遠心油圧をキャンセルする遠心油圧を前記セカンダリプーリに付与するセカンダリバランス油室と、
    前記セカンダリ駆動油室と連通する第1油路、及び、前記セカンダリバランス油室と連通する第2油路と接続され、ダウンシフト時に、オイルポンプから吐出されるライン圧を元圧として、前記セカンダリ駆動油室に供給するセカンダリ圧を調圧して前記第1油路に供給し、アップシフト時に、前記第1油路と前記第2油路とを連通して、前記セカンダリ駆動油室から排出される作動油を前記セカンダリバランス油室に供給するセカンダリコントロールバルブと、を備えることを特徴とする無段変速機の油圧回路。
  2. 前記セカンダリコントロールバルブは、ダウンシフト時には、前記第1油路と前記第2油路との連通を遮断することを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の油圧回路。
  3. 前記セカンダリバランス油室と連通する第3油路と接続され、パイロット圧を調圧した後のドレン油を前記第3油路に供給する油圧調節手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無段変速機の油圧回路。
  4. 前記油圧調節手段は、パイロット圧を調圧して前記セカンダリコントロールバルブに供給し、該セカンダリコントロールバルブを駆動制御するセカンダリ制御ソレノイドであることを特徴とする請求項3に記載の無段変速機の油圧回路。
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