JP2016053244A - ドア用のハンドル座 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネジ用ボスのネジ山の破損を確実に防止することができるドア用のハンドル座を提供する。【解決手段】一方の台座6には、ネジ用ボス31が他方の台座5側に向けて突設され、該ネジ用ボス31の内周面に他方の台座5側から固定ネジ7を螺入させることにより、一対の台座5,6がドア1を介して締結される。ネジ用ボス31は、一方の台座6の台座本体30とは別体の構成とされ、一方の台座6の台座本体30には、ネジ用ボス31の回り止めとなる係止部が設けられ、固定ネジ7を一定以上ねじ込むと、両台座5,6が互いに接近して係止部がドア1の壁面1bに押されることにより、係止部によるネジ用ボス31の係止状態が解除されてネジ用ボス31が台座本体30に対して空転する。【選択図】図1

Description

本発明は、ドアに回動自在に取り付けられるハンドルを、ドアの両壁面でそれぞれ支持するためのハンドル座に関する。
ハンドル座は、一対の台座を備えており、該一対の台座は、ハンドルを支持すべくドアの両壁面にそれぞれ取り付けられる。具体的には、一対の台座は、固定ネジによってドアを挟み込むようにして互いに締結され一体化される。そのため、一方の台座には他方の台座側に向かって延びるネジ用ボスが突設され、該ネジ用ボスの内周面に、他方の台座側から固定ネジをねじ込むことで、両台座はドアを介して締結される。
このように一対の台座をドアに固定する際には、固定ネジを他方の台座側からねじ込んでいくことになるが、その作業において固定ネジを締め込み過ぎると、ネジ用ボスの内周面のネジ山が破損するという問題がある。
かかる固定ネジの締め込み過ぎが原因となるネジ山の破損を防止するために、下記特許文献1では、ネジ用ボスにスリットを形成するという構成が提案されている。該構成では、固定ネジを締め込み過ぎた場合に、ネジ用ボスのスリットが開くことで固定ネジがネジ用ボスのネジ山を飛ばすことになり、それによって締め込み過ぎが防止されるというものである。しかしながら、固定ネジがネジ用ボスのネジ山を繰り返し飛ばすことになるため、やはり、ネジ山が破損しやすく、ネジ山破損の根本的な解決には至っていない。
特許第4463829号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、ネジ用ボスのネジ山の破損を確実に防止することができるドア用のハンドル座を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るドア用のハンドル座は、ドアのハンドルを支持すべくドアの両壁面にそれぞれ固定される一対の台座を備え、一方の台座には、ネジ用ボスが他方の台座側に向けて突設され、該ネジ用ボスの内周面に他方の台座側から固定ネジを螺入させることにより、一対の台座がドアを介して締結されるドア用のハンドル座であって、ネジ用ボスは、一方の台座の台座本体とは別体の構成とされ、一方の台座の台座本体には、ネジ用ボスの回り止めとなる係止部が設けられ、固定ネジを一定以上ねじ込むと、両台座が互いに接近して係止部がドアの壁面に押されることにより、係止部によるネジ用ボスの係止状態が解除されてネジ用ボスが台座本体に対して空転するように構成されていることを特徴とする。
該構成のドア用のハンドル座にあっては、ドアへの取付前の状態においては、一方の台座における台座本体の係止部がネジ用ボスを係止して回り止めしているため、ネジ用ボスは台座本体に対して軸線回りに相対回転することができない状態にある。従って、固定ネジを他方の台座側から一方の台座のネジ用ボスにねじ込んでいくことができる。そして、固定ネジを一定以上ねじ込んでいって両台座が互いに接近していくと、やがて一方の台座本体の係止部がドアの壁面に当接してそれに押されることになる。台座本体の係止部がドアの壁面に押されると、係止部がネジ用ボスを回り止めしている係止状態が解除されることになり、ネジ用ボスは台座本体に対して空転する。即ち、固定ネジをねじ込んでいく際の反作用によってネジ用ボスの係止状態が自動的に解除される。従って、固定ネジをそれ以上締め込もうとしても、ネジ用ボスは固定ネジと共に回転するので、固定ネジをそれ以上締め込むことができない。
特に、台座本体にはネジ用ボスの軸線方向に沿って貫通したボス挿入孔が形成されて該ボス挿入孔にネジ用ボスが挿入されており、該ボス挿入孔のドア側の開口縁部には、ボス挿入孔の中心側且つドア側に傾斜した係合突片が係止部として形成され、ネジ用ボスの外周面には、係合突片に係止される係合凹部が形成され、係合突片がドアの壁面に押されて反ドア側に弾性変形することにより、係合突片が係合凹部から外れてネジ用ボスの係止状態が解除されることが好ましい。該構成によれば、ボス挿入孔のドア側の開口縁部、即ち、ドアに近い側の開口縁部に、ボス挿入孔の中心側且つドア側に傾斜して係合突片が形成されていてその係合突片がネジ用ボスの外周面の係合凹部に係合し、それによってネジ用ボスが係止されている。そして、固定ネジをねじ込んでいって台座本体の係合突片がドアの壁面によって押されると、係合突片は反ドア側、即ち、ドアから遠い側に向けて弾性変形してネジ用ボスの係合凹部から外れる。このように係合突片が弾性変形することでネジ用ボスの係合凹部から外れる構成とすると、係止部の構成を簡易なものとすることができる。
また、ネジ用ボスの反ドア側の端面には、ドアへの取付後において工具の先端部を係合させることによってネジ用ボスの空転を止めるための締結解除用の係合凹部が形成されていることも好ましい。上述したように、ドアへ取り付ける際にネジ用ボスは台座本体に対して空転する状態となっているので、その空転状態のままでは、固定ネジを緩めて一対の台座をドアから取り外すことはできない。そこで、ネジ用ボスの反ドア側の端面に締結解除用の係合凹部を形成しておくと、ネジ用ボスの締結解除用の係合凹部に工具の先端部を係合させてネジ用ボスの空転を阻止することができ、固定ネジを緩めて一対の台座をドアから取り外すことができる。
以上のように本発明に係るドア用のハンドル座にあっては、固定ネジを一定以上ねじ込むとネジ用ボスが空転するので、固定ネジの締め込み過ぎによるネジ用ボスのネジ山の破損を確実に防止することができる。また、固定ネジをねじ込んでいく際の反作用を有効に利用して、ネジ用ボスを自動的に空転させることができる。
本発明の一実施形態におけるドア用のハンドル座の使用状態を示す平面側から見た断面図。 同ドア用のハンドル座の使用状態を示す正面図。 同ドア用のハンドル座の断面図。 同ドア用のハンドル座におけるネジ用ボスを示す正面図。 同ドア用のハンドル座における一方の台座の台座本体を表側から見た正面図。 同ドア用のハンドル座における一方の台座の台座本体を裏側から見た背面図。 図5のA−A断面図。 同ドア用のハンドル座における一方の台座を表側から見た正面図。 同ドア用のハンドル座における一方の台座を裏側から見た背面図。 図8のB−B断面図。 同ドア用のハンドル座をドアに取り付けた状態を示すB−B断面に相当する断面図。
以下、本発明の一実施形態にかかるドア用のハンドル座について図1〜図11を参酌しつつ説明するが、まず、本実施形態において、ドア1へのハンドル2の取付状態の概要について説明する。
図1及び図2に示しているように、ドア1の内部にはラッチ機構部3が内蔵され、該ラッチ機構部3をハンドル支軸4が貫通し、ドア1の両壁面1a,1bからそれぞれ突出するハンドル支軸4の両端部には、それぞれハンドル2が一体的に取り付けられる。一対のハンドル2は、L字状のレバー型のものであって、ドア1を介して互いに対向状態にあり、ハンドル支軸4の軸線回りにハンドル支軸4と共に一体となって回動する。従って、ハンドル2の回動軸線はハンドル支軸4の軸線となる。尚、ハンドル2の形状等は任意であってレバー型でなくてもよい。
かかるハンドル2を支持すべくドア用のハンドル座がドア1に設けられる。ドア用のハンドル座は、ドア1の両壁面1a,1bにおいてそれぞれハンドル2を支持すべく、ドア1を介して対向する一対の台座5,6を備えている。一対の台座5,6はドア1の両壁面1a,1bに互いに対向して取り付けられる。従って、一対の台座5,6にはそれぞれ貫通孔10が形成され、該貫通孔10をハンドル支軸4が貫通する。貫通孔10の軸線はハンドル2の回動軸線と略一致する。また、貫通孔10の両端開口部のうちドア1とは反対側である反ドア1側の開口部から、ハンドル2の基端凸部2aが貫通孔10に挿入される。貫通孔10の反ドア1側の開口縁部には反ドア1側に向けて円筒状の支持用凸部11が突設されており、ハンドル2の基端凸部2aの根元部分における端面2bが台座5,6の支持用凸部11の先端面に当接あるいは若干の隙間を介して対峙している。
次に、一対の台座5,6の詳細について説明する。図3にはドア1やハンドル2を省略して一対の台座5,6の取付状態を図示している。一対の台座5,6、即ち、第一の台座5と第二の台座6は、その裏面を互いに対向させるようにしてドア1に取り付けられる。第一及び第二の台座5,6は、互いに異なる形状、サイズであってもよいが、本実施形態では互いに同一形状、同一サイズであって、例えば、丸形、円板状であり、何れも、その中心に貫通孔10が形成されており、その貫通孔10を中心とした両側の二箇所において固定ネジ7により互いに締結され一体化される。
第一の台座5は、円形の表面と裏面とを有する円板状の本体部20を備えている。該本体部20の中心に貫通孔10が形成され、その裏面20aがドア1の壁面1aに当接すると共に、貫通孔10の表側の開口縁部に支持用凸部11が突設されている。貫通孔10の両側には、貫通孔10から等距離であって貫通孔10と平行にネジ孔21が一対形成されており、該ネジ孔21から固定ネジ7が挿入される。即ち、固定ネジ7の軸線もまた貫通孔10の軸線と略平行である。本体部20の裏面20aには、ネジ孔21を裏側に所定長さ延長するように、一対のネジ孔21に対応した箇所にそれぞれガイド筒部22が突設されている。該ガイド筒部22はドア1の内部に挿入される。本体部20と一対のガイド筒部22は、一体的に形成されていて、例えば、合成樹脂から成形により形成される。
尚、本体部20の表面と側面を覆うように薄肉のカバー8が装着されている。該カバー8は主として化粧用であって、例えば、金属製とされる。該カバー8によってネジ孔21の開口部が表側から覆われ、ネジ孔21の内部に埋没状態にある固定ネジ7のネジ頭もカバー8によって覆い隠される。カバー8の円形の天面部の中心には孔が形成されている。支持用凸部11の突出量はカバー8の厚さよりも大きく、従って、カバー8の孔から本体部20の支持用凸部11が表側に突出し、表側から見ると、カバー8から本体部20の支持用凸部11のみが表出した状態となる。また、本体部20の側面には周溝23が形成され、該周溝23にカバー8の側壁内面の突条8aが係合することにより、本体部20にカバー8が固定される。
第二の台座6も第一の台座5と全体としては同様の形状であるが、各部の構成が異なっている。第二の台座6は、互いに別体にて構成された台座本体30と一対のネジ用ボス31とを備えている。台座本体30は、第一の台座5の本体部20に相当する。従って、台座本体30は、円形の表面と裏面30aとを有する円板状であって、中心に貫通孔10が形成され、裏面30aがドア1の壁面1bに当接すると共に、貫通孔10の表側の開口縁部に支持用凸部11が突設されている。貫通孔10の両側には、貫通孔10から等距離であって貫通孔10と平行に貫通したボス挿入孔32が一対形成され、該ボス挿入孔32にネジ用ボス31が表側から挿入されている。
ネジ用ボス31の軸線もまた貫通孔10の軸線と略平行であり、両ネジ用ボス31は、第一の台座5のネジ孔21及びガイド筒部22と対向関係にあって互いに同一線上に位置する。ネジ用ボス31の表側(反ドア側)の端面31aは台座本体30の表面と略面一であり、ネジ用ボス31は台座本体30の裏面30aから所定長さ突出する。そして、ネジ用ボス31の内周面に固定ネジ7が螺入される。ネジ用ボス31の内周面には予め雌ネジ部が形成されていてもよいし、固定ネジ7が螺入される前の初期状態では雌ネジ部が形成されておらず、固定ネジ7をタッピングネジ等としてそれが螺入されることによって雌ネジ部がネジ切りされる構成であってもよい。尚、台座本体30やネジ用ボス31は、何れも例えば合成樹脂から構成され、例えば成形により形成される。
尚、第一の台座5と同様のカバー8が台座本体30に被せられている。該カバー8によってネジ用ボス31の端面31aが表側から覆い隠される。カバー8の円形の天面部の中心には孔が形成され、該孔から台座本体30の支持用凸部11が表側に突出している。台座本体30の側面には周溝33が形成され、該周溝33にカバー8の側壁内面の突条8aが係合することにより、台座本体30にカバー8が固定される。
次に、第二の台座6における台座本体30とネジ用ボス31との関係について説明する。図4のように、ネジ用ボス31は、全体として円柱状であって、その先端側には、先端側の端面に開口するネジ受け孔40が形成されている。また、基端側の端面31aには、工具の先端部が係合可能な締結解除用の係合凹部41が形成されている。該締結解除用の係合凹部41は、例えば、工具としてのマイナスドライバの先端部が係合可能なように一文字状に形成されているが、この形状は任意である。
ネジ用ボス31の外周面には、その基端側から順に、最も大径である鍔部42と、該鍔部42よりも一段小径とされた主嵌合部43と、該主嵌合部43よりも一段小径とされた逃げ部44と、該逃げ部44よりも大径とされた規制部45と、該規制部45よりも小径とされた延在部46とが形成されている。主嵌合部43には、全周に亘って位置決め用の係合溝47が形成されている。該位置決め用の係合溝47の形状は例えば断面視V字状とされる。規制部45は主嵌合部43と略同一径であるが、主嵌合部43よりも小径であってもよい。該規制部45には、被係止部としての係合凹部48が180度対向して二箇所形成されている。但し、この係合凹部48の個数は任意であってその配置も任意である。また、本実施形態では係合凹部48の底は延在部46と逃げ部44に略面一になっているが、これらは略面一でなくてもよい。但し、後述するように、延在部46と係合凹部48の底とは略面一になっていることが好ましい。
図5〜図7にネジ用ボス31が挿入される前の状態の台座本体30を示している。図5は表側から見た図、図6は裏側から見た図、図7は図5のA−A断面図である。図5及び図6のように、台座本体30を表側あるいは裏側から見たとき、中央の貫通孔10と一対のボス挿入孔32は一直線状に配置されている。ボス挿入孔32は、表側に位置する相対的に大径な鍔用嵌合孔部34と、裏側に位置する相対的に小径な主嵌合孔部35とに区画される。図3にも示しているように、鍔用嵌合孔部34はネジ用ボス31の鍔部42と対応していて鍔部42よりも若干大径であって、鍔用嵌合孔部34に鍔部42が軸線回りに相対回転可能に嵌合する。主嵌合孔部35はネジ用ボス31の主嵌合部43と対応していて主嵌合部43よりも若干大径であって、主嵌合孔部35に主嵌合部43が軸線回りに相対回転可能に嵌合する。尚、ネジ用ボス31の鍔部42が鍔用嵌合孔部34と主嵌合孔部35との間の段差部に当接することによりネジ用ボス31のそれ以上の挿入が阻止される。また、主嵌合孔部35の壁面には、ボス挿入孔32に対するネジ用ボス31の軸線方向の位置を決めるための位置決め用の係合突起36が突設されている。該位置決め用の係合突起36は、ネジ用ボス31の位置決め用の係合溝47に係合する構成であって、例えば、180度対向して一対形成されるが、その個数や配置、あるいは形状は種々のものであってよい。
更に、ボス挿入孔32の裏側の開口縁部には係合突片37が形成されている。該係合突片37は、ネジ用ボス31の回り止めとなる係止部であって、図7のようにボス挿入孔32の中心側に向かって延びていると共に台座本体30の表側から裏側に向かって傾斜している。台座本体30の裏面30aは全体として平坦面であり、係合突片37が裏側に向かって傾斜していることから、係合突片37は台座本体30の裏面30aから裏側に斜めに突出した状態にあり、その突出量は係合突片37の基端側から先端側に向けて徐々に大きくなっている。
係合突片37は180度対向して一対形成されている。上述したように、中央の貫通孔10と一対のボス挿入孔32は正面視あるいは背面視において一直線状に配置されているが、それに対して直交するように一対の係合突片37が形成されている。即ち、貫通孔10と一対のボス挿入孔32の配置態様に対して直交するように係合突片37が突設されていると共に、180度対向して一対配置されている。また、位置決め用の係合突起36に対しても係合突片37は90度周方向に位置ずれしていて、位置決め用の一対の係合突起36と一対の係合突片37とは互いに直交関係にある。
係合突片37は、ボス挿入孔32の軸線方向に沿って弾性変形可能に形成されており、例えば、台座本体30を合成樹脂から形成することにより、係合突片37を容易に弾性変形させることができる。即ち、係合突片37は、その基端側が固定端の状態にあってその先端側が自由端の状態にあるため、基端を支点として先端側がボス挿入孔32の軸線方向に揺動するように撓むことができる。かかる係合突片37の先端は、ネジ用ボス31の外周面に対応して、基端側に凹状に湾曲した湾曲面であることが好ましい。尚、係合突片37は、その幅に対してその厚さが薄く形成されることが好ましい。また、台座本体30を成形により形成する場合には、本実施形態のように、台座本体30の表側に、係合突片37を形成するための凹部38をボス挿入孔32と連続して該ボス挿入孔32を径方向外側に広げるようにして形成することが好ましい。
図8〜図10に一対のネジ用ボス31を台座本体30に取り付けた状態を示している。図8〜図10はそれぞれ図5〜図7に対応した図である。台座本体30のボス挿入孔32に表側からネジ用ボス31を挿入していくと、係合突片37の先端部は延在部46に当接するか、あるいは、延在部46から僅かに離間した状態となって、延在部46を軸線方向に相対的に移動する。やがてネジ用ボス31が所定位置まで挿入されると、ボス挿入孔32の壁面の位置決め用の係合突起36がネジ用ボス31の位置決め用の係合溝47に係合すると共に、ネジ用ボス31の鍔部42がボス挿入孔32における鍔用嵌合孔部34と主嵌合孔部35との間の段差部に当接し、その位置に位置決めされる。そのようにネジ用ボス31が所定位置まで挿入されると、係合突片37の先端部は係合凹部48に到達してそこに係合する。従って、ネジ用ボス31は台座本体30に対してネジ用ボス31の軸線回りに回転することができない。尚、図10に示しているように、係合突片37の先端部が係合凹部48に係合した状態では、係合突片37の先端部は係合凹部48の底であるネジ用ボス31の外周面から僅かに離間した状態にある。尚、延在部46と係合凹部48の底とが略面一になっているので、係合突片37の先端部は延在部46から係合凹部48へとスムーズに移行できる。
図8〜図10に示した状態が第二の台座6の取付前の初期状態である。そして、第一及び第二の台座5,6をそれぞれドア1に取り付けて固定ネジ7によって締結一体化するのであるが、第二の台座6のネジ用ボス31は、台座本体30の係合突片37によって係止されて回り止めされた状態にあり、台座本体30に対して軸線回りに相対回転することができない状態にある。従って、固定ネジ7を第一の台座5側から挿入して第二の台座6のネジ用ボス31にねじ込んでいくことができる。
固定ネジ7を第二の台座6のネジ用ボス31に螺入していくと、固定ネジ7のねじ込みに応じて第一及び第二の台座5,6は徐々に互いに接近していき、ドア1の両壁面1a,1bとの間の隙間も徐々に狭くなっていく。やがてドア1の壁面1bと第二の台座6との間の隙間が一定値以下になると、第二の台座6の係合突片37がドア1の壁面1bに当接し、反作用によってドア1の壁面1bに押されることになる。係合突片37がドア1の壁面1bに押されると、係合突片37はドア1の壁面1bから離れる方向である反ドア1側に向けて弾性変形し、この係合突片37の弾性変形によってその先端部はネジ用ボス31の係合凹部48から外れて逃げ部44へと位置変化する。これにより、係合突片37によるネジ用ボス31の回り止めが解除され、ネジ用ボス31は台座本体30に対してネジ用ボス31の軸線回りに相対回転可能な状態となる。
ネジ用ボス31は、その鍔部42と主嵌合部43においてそれぞれ鍔用嵌合孔部34と主嵌合孔部35とに嵌合状態にあってそこで台座本体30に軸線回りに回転可能に支持されている。従って、固定ネジ7をそれ以上ねじ込もうとしても、ネジ用ボス31が台座本体30に対して空転して固定ネジ7とネジ用ボス31は一体となって共回りするので、それ以上固定ネジ7をねじ込むことはできなくなる。また、その状態まで固定ネジ7をねじ込むと、図11のようにドア1の両壁面1a,1bに第一の台座5の本体部20の裏面20aと第二の台座6の台座本体30の裏面30aがそれぞれ隙間なく当接した、所定の取付状態となる。そして、第一及び第二の台座5,6にそれぞれカバー8を装着して取付作業が完了する。尚、ネジ用ボス31の係合凹部48やそれよりも先端側の延在部46は、ドア1の壁面1bよりも内部に位置する。
尚、ドア1から第一及び第二の台座5,6を取り外すときには、それぞれカバー8を取り外し、ネジ用ボス31の端面31aの締結解除用の係合凹部41にマイナスドライバの先端部を差し込むことでネジ用ボス31の空転を阻止でき、その状態で固定ネジ7を緩めて、第一及び第二の台座5,6を互いに分離することができる。
以上のように構成されたドア用のハンドル座にあっては、固定ネジ7を一定以上ねじ込むと、係合突片37がドア1の壁面1bに押されることでネジ用ボス31の回り止め状態が自動的に解除される。従って、それ以上固定ネジ7をねじ込もうとしてもネジ用ボス31は空転するだけであり、固定ネジ7の締め込み過ぎによるネジ用ボス31のネジ山の破損を確実に防止することができる。特に、係合突片37がドア1側に向かって斜めに延びていて台座本体30の裏面30aから突出する構成であるので、係合突片37がドア1の壁面1bによって確実に押されて反ドア側に弾性変形できる。また、係合突片37の弾性変形を利用した構成であるので、回り止めを解除するための構成も容易に形成できる。そして、係合突片37が係合凹部48から外れると、第一の台座5の本体部20の裏面20aと第二の台座6の台座本体30の裏面30aがドア1の両壁面1a,1bにそれぞれ当接した取付完了状態に自動的になる。
1 ドア
1a 壁面
1b 壁面
2 ハンドル
2a 基端凸部
2b 端面
3 ラッチ機構部
4 ハンドル支軸
5 第一の台座(他方の台座)
6 第二の台座(一方の台座)
7 固定ネジ
8 カバー
8a 突条
10 貫通孔
11 支持用凸部
20 本体部
20a 裏面
21 ネジ孔
22 ガイド筒部
23 周溝
30 台座本体
30a 裏面
31 ネジ用ボス
31a 端面
32 ボス挿入孔
33 周溝
34 鍔用嵌合孔部
35 主嵌合孔部
36 位置決め用の係合突起
37 係合突片
38 凹部
40 ネジ受け孔
41 締結解除用の係合凹部
42 鍔部
43 主嵌合部
44 逃げ部
45 規制部
46 延在部
47 位置決め用の係合溝
48 係合凹部

Claims (3)

  1. ドアのハンドルを支持すべくドアの両壁面にそれぞれ固定される一対の台座を備え、一方の台座には、ネジ用ボスが他方の台座側に向けて突設され、該ネジ用ボスの内周面に他方の台座側から固定ネジを螺入させることにより、一対の台座がドアを介して締結されるドア用のハンドル座であって、
    ネジ用ボスは、一方の台座の台座本体とは別体の構成とされ、
    一方の台座の台座本体には、ネジ用ボスの回り止めとなる係止部が設けられ、
    固定ネジを一定以上ねじ込むと、両台座が互いに接近して係止部がドアの壁面に押されることにより、係止部によるネジ用ボスの係止状態が解除されてネジ用ボスが台座本体に対して空転するように構成されていることを特徴とするドア用のハンドル座。
  2. 台座本体にはネジ用ボスの軸線方向に沿って貫通したボス挿入孔が形成されて該ボス挿入孔にネジ用ボスが挿入されており、該ボス挿入孔のドア側の開口縁部には、ボス挿入孔の中心側且つドア側に傾斜した係合突片が係止部として形成され、ネジ用ボスの外周面には、係合突片に係止される係合凹部が形成され、係合突片がドアの壁面に押されて反ドア側に弾性変形することにより、係合突片が係合凹部から外れてネジ用ボスの係止状態が解除される請求項1記載のドア用のハンドル座。
  3. ネジ用ボスの反ドア側の端面には、ドアへの取付後において工具の先端部を係合させることによってネジ用ボスの空転を止めるための締結解除用の係合凹部が形成されている請求項1又は2記載のドア用のハンドル座。
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