JP2012007662A - 盗難防止用ボルト及び盗難防止用ボルトに用いられる治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボルト基体Aとボルト頭体Eと軸体Bと弾発スプリングCと連繋ネジ体Dとを備え、弾発スプリングCによりボルト頭体Eの第二セレーション32がボルト基体Aの第一セレーション3に係止状態となり、ボルト頭体Eの回転時には回転力を伝達でき、逆回転時には回転力がボルト基体Aに伝達できず、第一セレーション3に治具用第一係止部8を設け、連繋ネジ体Dに治具用第二係止部22を設け、第一係止部40が治具用第二係止部22に係止してボルト頭体Eを連繋ネジ体Dから取外せ、治具用第一係止部8に係止する第二治具F2の第二係止部41により、ボルト基体Aを逆回転できるよう構成する。
【選択図】図1
Description
これは、特殊な工具を用いることなく締め付けることができ、締め付けた後では緩めることができず、しかし、非常時には緩めることができるボルトである。
具体的には、中心に凹部を有する第一ボルト軸からなる第一ボルトと、前記第一ボルト軸に設けた前記凹部に下半身が摺動自在に挿入される第二ボルト軸と、該第二ボルト軸の先端部に設けた第二セレーションとからなる第二ボルトと、前記第二ボルトの第二セレーションとは反対側の第二ボルト軸後端に設けたロック部とからなり、前記第一ボルトの頭部上には、一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部が形成され、前記第二セレーションの前記第一ボルトの頭部と対峙する面には、前記第一ボルトに設けた第一係止部に係止して該第一ボルトを一方方向にのみ回動する第二係止部が形成され、前記第一ボルトに設けた凹部の開口端部は、前記第二ボルト軸を挿通し、且つ該凹部に収納される前記ロック部を係止する狭部に構成されたものである。
更に、ボルト頭体Eに工具用係止部34を設けてあるので、通常の工具Gによってボルト頭体Eを回転させることができ、盗難防止用ボルトを螺着させることができるようになる。
本発明は、例えば、ナンバープレートや、その他盗難にあっては困るもの等を固定するための盗難防止用ボルトに係り、この盗難防止用ボルトは、通常の工具G(例えば、ボックスレンチ、レンチ、スパナ、棒レンチ等)を用いることにより、その雄ネジ部4を利用して螺着させることができ、また、一旦螺着させた後では緩めることができず(盗難防止のため)、しかも、非常時(例えば、取替えのときや、修理のときや、誤操作のとき等)には専用の治具Fによって緩めることが可能となるものである。
具体的には、外周部に雄ネジ部4を有すると共に、一端がわに第一セレーション3を有するボルト基体Aと、工具用係止部34を外がわに有すると共に、第二セレーション32を内がわに有するボルト頭体Eと、ボルト基体A及びボルト頭体Eに跨るように内装されると共に、ボルト基体Aに対して回動且つ摺動自在に装着される軸体Bと、この軸体Bに摺動方向に沿った弾発力を付勢させる弾発スプリングCと、軸体Bの一端に装着されると共に、ボルト頭体Eの内がわに螺着自在な連繋ネジ体Dとを備えたものである。
そして、弾発スプリングCの弾発力により、ボルト頭体Eの第二セレーション32がボルト基体Aの第一セレーション3に接近して係止状態となるように形成し、ボルト頭体Eを所定向きに回転(例えば、右回転)せしめたときには、ボルト頭体Eの回転力がボルト基体Aに伝達されるように形成すると共に、ボルト頭体Eを所定向きに対して逆回転(例えば、左回転)せしめたときには、ボルト頭体Eが空回りして、ボルト頭体Eの回転力がボルト基体Aに伝達されないように形成してある。
また、前記ボルト基体Aの第一セレーション3の内がわには、治具用第一係止部8を形成し、前記連繋ネジ体Dには、治具用第二係止部22を形成してある。
更に、弾発スプリングCの弾発力に抗してボルト基体Aからボルト頭体Eを離したときに第一セレーション3と第二セレーション32との間に隙間空間ができるように形成してある。
しかも、前記隙間空間から差込み可能な第一治具F1の第一係止部40が、連繋ネジ体Dの治具用第二係止部22に係止できるよう形成して、ボルト頭体Eを連繋ネジ体Dから取外せるように形成してある。
それから、ボルト基体Aの治具用第一係止部8に係止される第二治具F2の第二係止部41によって、ボルト基体Aを逆回転(例えば、左回転)できるよう構成することにより、前記課題を達成する。
しかも、前記抜止め突部10は、例えば、ボルト基体Aのスプリング収容凹部5の内径より小径で、貫通孔6の内径より稍大径で、且つ弾発スプリングCの他端部分に係止できるように形成されている。
尚、前記治具用第二係止部22は、例えば、一対の平行な平坦面によって形成されている(図6の(II)参照)。
ところで、第一セレーション3の傾斜突起7と第二セレーション32の傾斜突起33は、弾発スプリングCの引き戻し弾発力によって、傾斜突起7の鉛直面と傾斜突起33の鉛直面とが接触した状態で安定するように形成されており、ボルト基体Aに対してボルト頭体Eがガタつくことなく係止された状態を維持できるように構成されている。しかも、この状態にあっては、前記凹部30内に、ボルト基体Aの第一セレーション3が収まるように形成してあり、外方から見て第一セレーション3が露出せず、外観上の体裁が良くなるように形成してある。
尚、第一治具F1に於いて、一対の第一係止部40の間部分は、軸体Bが収まると共にその奥部で当接するようなU字溝状に形成されており、一対の第一係止部40を治具用第二係止部22に係止させるときのガイドとして利用でき、一対の第一係止部40が治具用第二係止部22にスムーズに係止できるように形成してある。
1 基筒部
2 フランジ部
3 第一セレーション
4 雄ネジ部
5 スプリング収容凹部
6 貫通孔
7 傾斜突起
8 治具用第一係止部
B 軸体
10 抜止め突部
11 ストッパー取付溝
12 ネジ体取付部
13 ストッパー
C 弾発スプリング
D 連繋ネジ体
20 挿通孔
21 雄ネジ部
22 治具用第二係止部
E ボルト頭体
30 凹部
31 雌ネジ部
32 第二セレーション
33 傾斜突起
34 工具用係止部
F 治具
F1 第一治具
40 第一係止部
F2 第二治具
41 第二係止部
G 工具
Claims (2)
- 通常の工具を用いることにより螺着させることができ、一旦螺着させた後では緩めることができず、しかし、非常時には専用の治具によって緩めることが可能となるように構成した盗難防止用ボルトであって、外周部に雄ネジ部を有すると共に、一端がわに第一セレーションを有するボルト基体と、工具用係止部を外がわに有すると共に、第二セレーションを内がわに有するボルト頭体と、ボルト基体及びボルト頭体に跨るように内装されると共に、ボルト基体に対して回動且つ摺動自在に装着される軸体と、この軸体に摺動方向に沿った弾発力を付勢させる弾発スプリングと、軸体の一端に装着されると共に、ボルト頭体の内がわに螺着自在な連繋ネジ体とを備え、弾発スプリングの弾発力により、ボルト頭体の第二セレーションがボルト基体の第一セレーションに接近して係止状態となるように形成し、ボルト頭体を所定向きに回転せしめたときには、ボルト頭体の回転力がボルト基体に伝達されるように形成すると共に、ボルト頭体を所定向きに対して逆回転せしめたときには、ボルト頭体が空回りして、ボルト頭体の回転力がボルト基体に伝達されないように形成し、前記ボルト基体の第一セレーションの内がわには、治具用第一係止部を形成し、前記連繋ネジ体には、治具用第二係止部を形成し、弾発スプリングの弾発力に抗してボルト基体からボルト頭体を離したときに第一セレーションと第二セレーションとの間に隙間空間ができるように形成し、この隙間空間から差込み可能な第一治具の第一係止部が連繋ネジ体の治具用第二係止部に係止できるよう形成して、ボルト頭体を連繋ネジ体から取外せるように形成し、ボルト基体の治具用第一係止部に係止される第二治具の第二係止部によって、ボルト基体を逆回転できるように構成したことを特徴とする盗難防止用ボルト。
- 一つの治具の一端に第一治具の第一係止部を設け、他端に第二治具の第二係止部を設けたことを特徴とする請求項1記載の盗難防止用ボルト。
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