JP2016051920A - 車載器及び運転支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄な処理や処理負荷を抑えながら、前方の見通しをより確実に改善することを可能にする。【解決手段】車両で用いられ、近距離無線通信によって他車両の車載器から、その他車両で撮像されたその他車両の前方画像を受信する通信部114aと、通信部114aで受信した前方画像をディスプレイ15aに表示させる表示処理部118aと、近距離無線通信の対象となる車載器が複数存在する場合に、それら車載器について、前方画像を受信する優先順位を決定する優先順位決定部117aとを備え、優先順位決定部117aは、通信部114aで受信した撮像位置の高さが高い車載器ほど、優先順位を高く決定し、表示処理部118aは、優先順位決定部117aで決定した優先順位が最も高い車載器から通信部114aで受信する前方画像を優先して表示させる。【選択図】図3

Description

本発明は、ドライバの運転を支援する車載器及び運転支援システムに関するものである。
特許文献1には、自車直近の前方車両(以下、単に前方車両)のカメラで撮像された前方画像を無線通信によって取得して自車のカメラで撮像された前方画像に合成して表示する技術が開示されている。これにより、前方車両に隠れた信号機の灯火といった景色を自車のドライバが視認できるようにし、前方の見通しを改善することを試みている。
さらに、特許文献1には、前後方向に縦列して走行する車両間で、前方車両で合成された前方画像に自車のカメラで撮像された前方画像を合成し、合成した前方画像を更に後方の車両に送信する処理を、先頭から最後尾まで順次繰り返すことで、最後方の車両も最前車両の前方画像を取得できるようにする技術も開示されている。
特開2008−44612号公報
特許文献1に開示の技術では、前方車両のカメラで撮像された前方画像を取得して自車の前方画像に合成して表示するが、前方車両のカメラで撮像された前方画像が必ずしも前方の見通しを改善できる画像とは限らない。詳しくは、以下の通りである。例えば、前方車両よりも前に信号機の灯火を遮るほど大きな車両が存在すると、前方車両のカメラで撮像された前方画像に信号機の灯火が映りこまず、隠れた信号機の灯火をドライバが視認できない。
これに対して、特許文献1に開示の別の技術のように、前後方向に縦列して走行する車両間で、先頭から最後尾までの前方画像を順次合成しながら後方に送信していけば、信号機の灯火が映りこんだ前方画像が合成される確率が上がり、前方の見通しを改善できる確率も上がる。
しかしながら、先頭から最後尾までの前方画像を順次合成しながら後方に送信する場合、複数台分の前方画像を合成することにより、処理負荷が大きくなってしまうという問題点がある。また、前方の見通しを改善する目的を叶えるのに前方車両1台分の前方画像しか必要ない場合であっても前方車両複数台分の前方画像を合成するので、無駄な処理が多くなるという問題点もある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、無駄な処理や処理負荷を抑えながら、前方の見通しをより確実に改善することを可能にする車載器及び運転支援システムを提供することにある。
本発明の車載器は、車両で用いられ、近距離無線通信によって他車両の通信機器(1b)から、その他車両で撮像されたその他車両の前方画像を受信する通信部(114a)と、通信部で受信した前方画像を表示装置(15a)に表示させる表示処理部(118a)とを備える車載器であって、近距離無線通信の対象となる通信機器が複数存在する場合に、それら通信機器について、前方画像を受信する優先順位を決定する優先順位決定部(117a)を備え、通信部は、通信機器から前方画像の撮像位置の高さを示す高さ情報が近距離無線通信によって送信される場合には、この高さ情報を受信し、優先順位決定部は、通信部で受信した高さ情報が示す前方画像の撮像位置の高さが高い通信機器ほど、優先順位を高く決定し、表示処理部は、優先順位決定部で決定した優先順位が最も高い通信機器から通信部で受信する前方画像を優先して表示させることを特徴としている。
また、本発明の運転支援システムは、第1車両で用いられ、その第1車両で用いられるカメラ(12b)でその第1車両の前方を撮像した前方画像を取得する前方画像取得部(111b)と、前方画像の撮像位置の高さを示す高さ情報を近距離無線通信によって送信させる第1通信部(114b)とを備え、第1通信部は、近距離無線通信によって、前方画像取得部で取得した前方画像を送信させる通信機器(1b)と、第2車両で用いられ、近距離無線通信によって通信機器から、前方画像を受信する第2通信部(114a)と、第2通信部で受信した前方画像を表示装置(15a)に表示させる表示処理部(118a)とを備える車載器(1a)とを含み、車載器は、近距離無線通信の対象となる通信機器が複数存在する場合に、複数のそれら通信機器について、前方画像を受信する優先順位を決定する優先順位決定部(117a)をさらに備え、第2通信部は、通信機器から送信される高さ情報を受信し、優先順位決定部は、第2通信部で受信した高さ情報が示す前方画像の撮像位置の高さが高い通信機器ほど、優先順位を高く決定し、表示処理部は、優先順位決定部で決定した優先順位が最も高い通信機器から第2通信部で受信する前方画像を優先して表示させることを特徴としている。
これらによれば、前方画像の撮像位置の高さが高い通信機器ほど優先順位決定部で優先順位を高く決定し、決定した優先順位が最も高い通信機器から受信する前方画像を優先して表示させることになる。前方画像の撮像位置の高さが高いほど、前方の車両などによって景色が遮られにくくなり、前方の見通しをより確実に改善することが可能になるので、優先順位決定部で決定した優先順位が最も高い通信機器から受信する前方画像を優先して表示させることで、前方の見通しをより確実に改善することが可能になる。
また、優先順位決定部で決定した優先順位が最も高い通信機器から受信する前方画像を優先して表示させるので、近距離無線通信の対象となる通信機器が複数存在する場合であっても、近距離無線通信の対象となる通信機器から受信した全ての前方画像を表示させずに、前方の見通しを改善する前方画像を表示できる可能性が高い。よって、近距離無線通信の対象となる通信機器から受信した全ての前方画像を表示させる場合に比べ、無駄な処理を軽減することが可能になる。その結果、無駄な処理や処理負荷を抑えながら、前方の見通しをより確実に改善することが可能になる。
運転支援システム100の概略的な構成の一例を示す図である。 車載器1の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 制御部11の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 路面に対するカメラ12の撮像位置の高さを特定する処理について説明を行うための図である。 車載器1aでの接続関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車載器1aでの優先順位決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 撮像位置の高さによる順位付けの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前後方向加速度変化タイミングリストの一例を説明するための図である。 受信電波強度による順位付けの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車載器1aでの前方画像表示関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
<運転支援システム100の概略構成>
図1は、本発明が適用された運転支援システム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示す運転支援システム100は、車両HVで用いられる車載器1a、及び車両OV1〜OV4の各々で用いられる車載器1bを含んでいる。車載器1a、1bは例えば外部通信機能付きのドライブレコーダであって、自装置を用いる車両の前方画像を撮像して、その前方画像を無線通信で送信したりなどする。
車両OV1が車両HVの1台前(つまり、直近)の前方車両、車両OV2が車両HVの1台後ろの後方車両、車両OV3が車両HV1の2台前の前方車両、車両OV4が車両HVの2台後ろの後方車両である。また、車両HV、車両OV4は普通自動車、車両OV1は中型自動車、車両OV2、車両OV3は大型自動車であり、各車両における撮像位置の高さは、「高」、「中」、「低」の3段階に分類した場合に、車両HV、車両OV4は「低」、車両OV1は「中」、車両OV2、車両OV3は「高」であるものとする。
ここでは、便宜上、車両OV1〜OV4で用いられる車載器1bから前方画像が送信され、送信された前方画像を車両HVで用いられる車載器1aで受信する場合を例に挙げて以降の説明を行う。車両HVが請求項の車両及び第2車両に相当し、車載器1aが請求項の車載器に相当する。また、車両OV1〜OV4が請求項の第1車両に相当し、車載器1bが請求項の通信機器に相当する。
本実施形態では、車両HVの車載器1aでは、車両OV3に遮られて前方の信号機Siの灯火が前方画像に映りこまないものとする。また、車両OV1の車載器1bでも、車両OV3に遮られて前方の信号機Siの灯火が前方画像に映りこまないものとする。一方、車両OV2の車載器1bでは、車両OV3に遮られず、前方の信号機Siの灯火が前方画像に映りこむものとする。なお、車両OV4の車載器1bでは、車両OV2に遮られて前方の信号機Siの灯火が前方画像に映りこまないものとする。
<車載器1>
ここで、図2を用いて、車両HVで用いられる車載器1a、及び車両OV1〜OV4で用いられる車載器1bについての説明を行う。車載器1aと車載器1bとの区別は便宜上行うものであって、お互いに共通な内容についての説明を行う場合には、車載器1aと車載器1bとの区別を行わずに車載器1と以降では表現する。
車載器1は、通信エリア内の他の車載器1との間で無線通信を行う。車載器1は、車両に常時設置される構成に限らず、携行可能なものが車両に持ち込まれて用いられる構成であってもよい。車載器1は、図2に示すように、制御部11、カメラ12、通信装置13、加速度センサ14、ディスプレイ15、スイッチ16、及び記憶装置17を備えている。車載器1は、カメラ12の撮像方向が、車載器1を用いる車両(つまり、自車)の前方を向くように用いられるものとする。
カメラ12(12a、12b)は、撮像方向が自車の前方を向くように用いられることで、自車前方に所定角範囲で広がる領域を撮像する。本実施形態では、一例としてカメラ12の光軸が略水平になるように用いられるものとする。なお、カメラ12bが請求項のカメラに相当する。
通信装置13(13a、13b)は、送受信アンテナを備え、通信エリア内の他の車載器1との間で、通信網を介さずに、例えば双方向通信型の近距離無線通信によって情報の送受信を行う。ここで言うところの近距離無線通信は、通信エリアが半径数十m〜数百m程度の無線通信であって、一例として通信エリアが半径100m程度であるものとして以降の説明を行う。なお、近距離無線通信としては、IEEE802.11等の無線LAN規格や、Bluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)等の近距離無線通信規格を採用した無線通信を用いればよい。
加速度センサ14(14a、14b)は、XYZ軸の3方向の加速度を検出する3軸加速度センサである。本実施形態の例では、カメラ12の撮像方向が自車の前方を向くように用いられる場合に、自車の前後方向がX軸、自車の左右方向がY軸、自車の上下方向がZ軸となるものとする。つまり、加速度センサ14は、自車の前後方向、左右方向、上下方向の加速度を検出することになる。
ディスプレイ15(15a、15b)は、制御部11の指示に従って画像を表示する。ディスプレイ15はフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ等を用いればよい。なお、ディスプレイ15aが請求項の表示装置に相当する。
スイッチ16(16a、16b)は、自車のドライバからの操作入力を受け付けるスイッチである。スイッチ16は、車載器1と一体となっている構成に限らず、例えば自車のステアリングホイールのスポーク部やハブ部に設けられたステアリングスイッチであってもよい。記憶装置17(17a、17b)は、他車両の車載器1から受信した情報などが記憶される。
制御部11(11a、11b)は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROMやRAM、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)などが備えられている。制御部11は、カメラ12、通信装置13、加速度センサ14、スイッチ16、記憶装置17から入力された各種情報に基づき、ROMに予め記憶されているプログラムをCPUが実行することによって各種の処理を実行する。
なお、制御部11が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<制御部11>
続いて、制御部11の詳細な構成について説明を行う。制御部11は、図3に示すように前方画像取得部111、加速度取得部112、撮像高さ特定部113、通信部114、タイミング特定部115、受信電波強度特定部116、優先順位決定部117、及び表示処理部118を備えている。
前方画像取得部111(111a、111b)は、カメラ12で逐次撮像する自車の前方画像を逐次取得し、記憶装置17に記憶する。例えば、前方画像の記憶装置17への記憶は、古い前方画像に新しい前方画像を上書きして行うことにより、直近の前方画像のみが記憶されるようにすればよい。
加速度取得部112(112a、112b)は、加速度センサ14で逐次検出する自車の前後方向、左右方向、上下方向の加速度を逐次取得し、前後方向及び左右方向の加速度を、加速度を検出した時刻を示すタイムスタンプと紐付けて記憶装置17に記憶する。前後方向及び左右方向の加速度の記憶装置17への記憶は、時系列に沿って複数回分の加速度が記憶されるように行う。例えば、所定回数分の前後方向及び左右方向の加速度が記憶装置17に記憶された場合には、最も古い記憶を消去してから、新たに取得した前後方向及び左右方向の加速度を記憶することで、所定回数分の加速度が記憶されるようにすればよい。この所定回数分の加速度を以降では加速度の時系列情報と呼ぶ。
撮像高さ特定部113(113a、113b)は、カメラ12で撮像された直近の前方画像を記憶装置17から読み出し、この前方画像をもとに、カメラ12の撮像位置の高さを特定する。そして、特定した撮像位置の高さを記憶装置17に記憶する。一例としては、以下のようにして撮像位置の高さを特定すればよい。
まず、画像認識処理によって前方画像中のガードレールのビーム(図4のBe参照)を抽出し、ビームの上下幅(つまり、天地方向の幅)が規定幅(図4のRW参照)となっている部分における、ビームの上下幅の中心位置(図4のCe参照)に対する撮像位置の高さ(図4のHi参照)の相対値(図4のRP参照)を算出する。例えば規定幅は、カメラ12から規定距離(例えば10m)だけ先にある一般的なガードレールのビームが前方画像中に映り込んだ場合の、このビームの上下幅(例えば0.35m)に相当する画素数とすればよい。また、前方画像中における撮像位置の高さは、本実施形態の例のようにカメラ12の光軸が略水平になるように用いられている場合には、前方画像の上下方向における中心位置とする。
続いて、規定幅の画素数と、ガードレールのビームの実際の上下幅との対応関係をもとに、前述した撮像位置の高さの相対値の画素数から、ガードレールのビームの上下幅の中心位置から撮像位置の高さまでの実際の高低差を算出する。そして、算出した高低差と、路面に対する一般的なガードレールのビームの上下幅の中心位置の高さとを足し合わせることで、路面に対する撮像位置の高さを特定する。一般的なガードレールのビームの上下幅(例えば0.35m)の中心位置は、路面から0.6mであることから、例えば、算出した高低差に0.6mを足し合わせることで、路面に対する撮像位置の高さを特定すればよい。
なお、本実施形態では、カメラ12の光軸が略水平になるように用いられている場合について述べたが、カメラ12の光軸が略水平になるように用いられていない場合を考慮した処理を追加する構成としてもよい。具体例としては、加速度取得部112で取得したXYZ軸の3方向の加速度からカメラ12の光軸の水平に対する傾きを算出し、算出した傾きから路面に対する撮像位置の高さのオフセット量を設定して、路面に対する撮像位置の高さの補正を行う処理を追加する。規定距離が10mで、カメラ12の光軸の水平に対する傾きがθdegであった場合、オフセット量は10×sinθ[m]となる。
撮像高さ特定部113は、カメラ12の撮像位置の高さを逐次特定し、撮像位置の高さを特定するごとに過去に特定した撮像位置の高さとの平均値を算出し、その平均値を撮像位置の高さとして記憶装置17に記憶することが好ましい。これは、一般的なガードレールのビームの上下幅やその上下幅の中心位置(つまり、ビームの設置高さ)は前述した通りであるが、必ずしも一定ではないため、平均値を算出することが望ましいことによる。
撮像位置の高さの平均値を算出する場合、撮像高さ特定部113は、最新の撮像位置の高さの平均値と、撮像位置の高さの累積特定数を制御部11のRAMや記憶装置17などのメモリに記憶しておく。そして、新しく撮像位置の高さを特定した場合に、(最新の撮像位置の高さの平均値×累積特定数+新しく特定した撮像位置の高さ)/(累積特定数+1)で表される加重平均の算出式によって、撮像位置の高さの平均値を算出すればよい。
なお、車載器1への車載バッテリからの給電が停止した場合には、累積特定数を保持しない構成とし、その後給電が開始され、かつ車載器1の電源がオンになったときに、累積特定数を1と設定する構成とすればよい。これは、車載器1への車載バッテリからの給電が停止した場合、他の車両への設置を含めて車載器1のカメラ12の撮像位置の高さが変化している場合があるため、累積特定数を1とすることで加重平均の悪影響を減らすためである。
図3に戻って、通信部114(114a、114b)は、通信装置13から情報を送信させたり、通信装置13を介して他車両の車載器1から送信される情報を受信したりする。通信部114の詳細については後述する。また、タイミング特定部115(115a、115b)、受信電波強度特定部116(116a、116b)、優先順位決定部117(117a、117b)、及び表示処理部118(118a、118b)の詳細についても後述する。
<車載器1同士の接続/切断の流れ>
続いて、車載器1aでの車載器1bとの無線での接続に関連する接続関連処理について、図5に示すフローチャートを用いて説明を行う。本実施形態では、車載器1aでの車載器1bとの間で無線LAN規格を採用した近距離無線通信が行われる場合を例に挙げて説明を行う。図5のフローチャートは、例えば車載器1aの電源がオンになったときに開始する。
まず、ステップS1では、通信部114aが、近距離無線通信の対象(以下、接続対象)となる車載器1bの数(以下、接続数)を示す接続数カウンタを0とする。ステップS2では、新規にリンクが確立した車載器1bがあった場合(S2でYES)には、ステップS3に移る。一方、新規にリンクが確立した車載器1bがなかった場合(S2でNO)には、ステップS10に移る。一例として、通信部114aと車載器1bの通信部114bとでアソシエーションが行われた場合にリンクが確立したものとする。
ステップS3では、通信部114aが、新規にリンクが確立した車載器1bの機器アドレスを取得する。ステップS4では、通信部114が、タイマ回路のカウントを開始させる(つまり、タイマスタート)。
ステップS5では、S3で機器アドレスを取得した車載器1bとのリンクが継続している場合(S5でYES)には、ステップS6に移る。一方、リンクが継続していない場合(S5でNO)には、ステップS9に移る。リンクが継続しているか否かは、対象の車載器1bから定期的(例えば100msecごと)に送信されるビーコン情報を定期的に通信部114aで受信しているか否かによって判断すればよい。
ステップS6では、タイマ回路のカウントが規定値を超えてタイムアウトとなった場合(S6でYES)には、ステップS7に移る。一方、タイムアウトになっていない場合(S6でNO)には、S5に戻って処理を繰り返す。ここで言うところの規定値は、対向車線を走行中の他車両で用いられている車載器1bがタイムアウトによって接続対象から除外できる程度の値とすればよい。
例えば、車両HVと他車両とが40km/h同士ですれ違うと仮定した場合には、本実施形態の例での車載器1の通信エリアは半径100m程度であるので、およそ9secでお互いが通信エリア外になる。よって、規定値として例えば10secにあたるカウントを用いることで、車両HVとすれ違う他車両で用いられる車載器1bを接続対象から極力除外することが可能になる。
ステップS7では、通信部114aが、S3で機器アドレスを取得した車載器1bの機器アドレスを、接続対象の機器アドレスとして制御部11のRAMや記憶装置17といったメモリに記憶する。ステップS8では、通信部114aが、接続数カウンタをインクリメントする。
ステップS9では、接続関連処理の終了タイミングである場合(S9でYES)には、接続関連処理を終了する。また、接続関連処理の終了タイミングでない場合(S9でNO)には、S2に戻って処理を繰り返す。接続関連処理の終了タイミングとしては、車載器1aの電源がオフになったときなどがある。
S2で新規にリンクが確立した車載器1bがなかった場合のステップS10では、それまで継続していたリンクが切断された場合(S10でYES)には、ステップS11に移る。一方、それまで継続していたリンクが切断されていない場合(S10でNO)には、S9に移る。リンクが切断されたことは、対象の車載器1bから定期的に送信されるビーコン情報を定期的に通信部114aで受信できなくなったことで判断すればよい。
ステップS11では、リンクが切断された車載器1bの機器アドレスを、接続対象の機器アドレスの記憶から消去する。ステップS12では、通信部114aが、接続数カウンタをデクリメントし、S9に移る。
なお、S3〜S8の処理については、新規にリンクが確立した車載器1bごとに並列に処理を行う構成としてもよい。
<優先順位決定処理>
続いて、車載器1aでの優先順位決定処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明を行う。優先順位決定処理は、接続対象となる車載器1bが複数存在する場合に、それら車載器1bについて、前方画像を受信する優先順位を決定する処理である。図6のフローチャートは、前述の接続関連処理において接続対象となる車載器1bの数に変化があり、且つ、接続数カウンタの値が2以上であったときに開始する。
ステップS21では、優先順位決定部117aが、接続対象となる複数の車載器1bのうちから、撮像位置の高さによる順位付けの処理を行う。ここで、図7のフローチャートを用いて、撮像位置の高さによる順位付けの処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS101では、通信部114a及び通信装置13aを介して、全接続対象の車載器1bに撮像位置の高さの送信を要求し、全接続対象から撮像位置の高さを取得する。この撮像位置の高さが請求項の高さ情報に相当する。撮像位置の高さの送信の要求を受けた車載器1bでは、記憶装置17bに記憶されている撮像位置の高さを読み出して、通信部114bが通信装置13bを介して、この撮像位置の高さを車載器1aに送信する。
ステップS102では、取得した撮像位置の高さを「高」、「中」、「低」の3段階に分類する。一例としては、1.5m未満を「低」、1.5m〜1.8mを「中」、1.8mを超えるものを「高」と分類すればよい。撮像位置の高さの分類は、3段階よりも多い段階に分類する構成としてもよいが、撮像位置の高さの特定誤差や順位付けの処理負荷を考慮すると3段階程度が好ましい。
なお、本実施形態では、接続対象の車載器1bから取得した撮像位置の高さを「高」、「中」、「低」といった複数段階に分類する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車載器1bの撮像高さ特定部113bにおいて、撮像位置の高さを「高」、「中」、「低」といった複数段階に分類して記憶装置17bに記憶しておくことで、車載器1bから「高」、「中」、「低」といった複数段階に分類済みの撮像位置の高さを示す情報を車載器1aに送信する構成としてもよい。この場合、複数段階に分類済みの撮像位置の高さを示す情報が請求項の高さ情報に相当する。
ステップS103では、撮像位置の高さが「高」の接続対象があった場合(S103でYES)には、ステップS104に移る。一方、「高」の接続対象がなかった場合(S103でNO)には、ステップS105に移る。
ステップS104では、撮像位置の高さが「高」であった車載器1bを優先順位が最上位群のグループと決定し、このグループのリスト(以下、「高」グループリスト)を作成する。撮像位置の高さが「高」であった車載器1bが1つしか存在しなかった場合、その車載器1bの優先順位は1番と決定される。グループのリストは、例えば、車載器1bの機器アドレスのリストとすればよい。
ステップS105では、撮像位置の高さが「中」の接続対象があった場合(S105でYES)には、ステップS106に移る。一方、「中」の接続対象がなかった場合(S105でNO)には、ステップS107に移る。
ステップS106では、撮像位置の高さが「中」であった車載器1bを優先順位が中位群のグループと決定し、このグループのリスト(以下、「中」グループリスト)を作成する。撮像位置の高さが「中」であった車載器1bが1つしか存在しなかった場合、その車載器1bの優先順位は、「高」グループリストに含まれる車載器1bの数に1を加算した順位と決定される。
ステップS107では、撮像位置の高さが「低」の接続対象があった場合(S107でYES)には、ステップS108に移る。一方、「低」の接続対象がなかった場合(S107でNO)には、ステップS22に移る。
ステップS108では、撮像位置の高さが「低」であった車載器1bを優先順位が最下位群のグループと決定し、このグループのリスト(以下、「低」グループリスト)を作成する。撮像位置の高さが「低」であった車載器1bが1つしか存在しなかった場合、その車載器1bの優先順位は、「高」グループリスト及び「中」グループリストに含まれる車載器1bの数に1を加算した順位と決定される。
図6に戻って、ステップS22では、「高」グループリストに含まれる車載器1bが複数であった場合(S22でYES)には、ステップS23に移る。一方、複数でなかった場合(S22でNO)には、ステップS26に移る。
ステップS23では、「高」グループリストに含まれる車載器1bのうちから、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理を行う。ここで、図8のフローチャートを用いて、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS201では、タイミング特定部115aが、通信部114a及び通信装置13aを介して、同じグループリストに含まれる全接続対象の車載器1bに前後方向及び左右方向の加速度の時系列情報の送信を要求し、同グループの接続対象から前後方向及び左右方向の加速度の時系列情報を取得する。ここでは、この前後方向及び左右方向の加速度が請求項の対象加速度に相当する。
前後方向及び左右方向の加速度の時系列情報の送信の要求を受けた車載器1bでは、記憶装置17bに記憶されている前後方向及び左右方向の加速度の時系列情報とそのタイムスタンプとを読み出して、通信部114bが通信装置13bを介して、この加速度の時系列情報とタイムスタンプとを車載器1aに送信する。
ステップS202では、タイミング特定部115aが、記憶装置17aに記憶されている自車の前後方向及び左右方向の加速度の時系列情報とそのタイムスタンプとを読み出して取得する。
ステップS203では、タイミング特定部115aが、S201で取得した前後方向の加速度の時系列情報、及びS202で取得した前後方向の加速度の時系列情報のうちに、規定以上の変化があるか否かを判定する。ここで言うところの規定以上の変化は、任意に設定可能であって、誤差程度の加速度の変化を排除する程度の変化量とすればよい。そして、規定以上の変化があったと判定した場合(S203でYES)には、ステップS204に移る。一方、規定以上の変化がなかったと判定した場合(S203でNO)には、ステップS205に移る。
ステップS204では、タイミング特定部115aが、S201で取得した前後方向の加速度の時系列情報と、S202で取得した前後方向の加速度の時系列情報と、それらのタイムスタンプとをもとに、自車と他車両との前後方向の加速度の変化のタイミングを示した前後方向加速度変化タイミングリストを作成する。
ここで、図9を用いて、前後方向加速度変化タイミングリストの一例について説明を行う。前後方向加速度変化タイミングリストでは、タイムスタンプごとに、自車と、同グループの接続対象の車載器1b(図9の対象A〜対象C参照)を用いる他車両との前後方向の加速度の変化を対応付けることで、自車と他車両との前後方向の加速度の変化のタイミングを示す。例えば、前後方向の加速度の規定以上の変化がない場合には「変化なし」、正の値をとる規定以上の変化があった場合には「加速」、負の値をとる規定以上の変化があった場合には「減速」を対応付ける。図9の例では、「加速」、「変化なし」、「変化なし」、「減速」という順に生じる加速度の変化のタイミングが、対象A、対象C、自車、対象Bの順にずれていっている。
S203で規定以上の変化がなかったと判定した場合のステップS205では、タイミング特定部115aが、S201で取得した左右方向の加速度の時系列情報、及びS202で取得した左右方向の加速度の時系列情報のうちに、規定以上の変化があるか否かを判定する。ここで言うところの規定以上の変化も、誤差程度の加速度の変化を排除する程度の変化量とすればよい。そして、規定以上の変化があったと判定した場合(S205でYES)には、ステップS206に移る。一方、規定以上の変化がなかったと判定した場合(S205でNO)には、優先順位決定部117aが、同じグループリストに含まれる全接続対象の車載器1bの順位を同順位と仮に決定してS24に移る。
ステップS206では、タイミング特定部115aが、S201で取得した左右方向の加速度の時系列情報と、S202で取得した左右方向の加速度の時系列情報と、それらのタイムスタンプとをもとに、自車と他車両との左右方向の加速度の変化のタイミングを示した左右方向加速度変化タイミングリストを作成する。左右方向加速度変化タイミングリストの作成については、前述した前後方向加速度変化タイミングリストと同様にして作成すればよい。
ステップS207では、タイミング特定部115aが、S204若しくはS206で作成したタイミングリストにおいて、自車よりも加速度の変化のタイミングが早いものがあるか判定する。そして、自車よりも加速度の変化のタイミングが早いものがある場合(S207でYES)には、ステップS208に移る。一方、自車よりも加速度の変化のタイミングが早いものがなかった場合(S207でNO)には、ステップS209に移る。
例えば、図9の例では、「加速」、「変化なし」、「変化なし」、「減速」という加速度の変化のタイミングが自車よりも早い対象A、対象Cが存在するので、自車よりも加速度の変化のタイミングが早いものがあると判定されることになる。自車よりも加速度の変化のタイミングが早いものとは、自車と同車線を走行する自車よりも前方の他車両に用いられる車載器1bと言い換えることができる。
ステップS208では、優先順位決定部117aが、自車よりも加速度の変化のタイミングが早いとタイミング特定部115aで特定した車載器1bのうち、タイミング特定部115aで特定した加速度の変化のタイミングの自車とのずれが最も少ないものを、同じグループリストに含まれる全接続対象の車載器1bで最も優先順位を高く決定する。
図9の例では、加速度の変化のタイミングが自車よりも早い車載器1bは、対象Aと対象Cであり、対象Aと自車とのタイミングのずれは5sec、対象Cと自車とのタイミングのずれは2.8secである。よって、同じグループリストに含まれる対象A、B、Cのうちの対象Cの優先順位が最も高く決定される。
ステップS209では、優先順位決定部117aが、タイミング特定部115aで特定した加速度の変化のタイミングの自車とずれが最も少ないものほど優先して車載器1bの順位を決定する。自車と同車線を走行する他車両は、自車に近いものほど加速度の変化のタイミングの自車とずれが少なくなる筈である。よって、S209では、自車と同車線を走行する自車により近い他車両に用いられている車載器1bほど優先して順位を決定すると言い換えることができる。
S208の処理が行われている場合には、同じグループリストに含まれる全接続対象の車載器1bのうち、S208で優先順位が最も高く決定されたもの以外について、加速度の変化のタイミングの自車とずれが最も少ないものほど順位を高く決定する。
図9の例では、S208で対象Cの優先順位が最も高く決定され、対象Aと自車とのタイミングのずれは5sec、対象Bと自車とのタイミングのずれは1.5secであるので、同じグループリストに含まれる対象A、B、Cの順位は、上位から対象C、対象B、対象Aと決定される。
一方、S208の処理が行われていない場合には、同じグループリストに含まれる全接続対象の車載器1bのうち、加速度の変化のタイミングの自車とずれが最も少ないものほど順位を高く決定する。加速度の変化のタイミングの自車とずれが同一の車載器1bが複数存在する場合には、仮に同順位と決定する。
図6に戻って、ステップS24では、S23で同順位に決定された車載器1bがあった場合(S24でYES)には、ステップS25に移る。一方、S23で同順位に決定された車載器1bがなかった場合(S24でNO)には、ステップS26に移る。
ステップS25では、S23で同順位に決定された車載器1bのうちから、受信電波強度による順位付けの処理を行う。ここで、図10のフローチャートを用いて、受信電波強度による順位付けの処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS301では、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理によって同順位に決定された車載器1bについて、受信電波強度特定部116aが受信電波強度を特定する。車載器1bについての受信電波強度は、車載器1bから通信部114aで情報を受信した際のRSSI強度から特定する。
ステップS302では、優先順位決定部117aが、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理によって同順位に決定された車載器1bのうち、S301で特定した受信電波強度が高いものほど順位を高く決定する。一般的に、自車との距離が近いほど受信電波強度は高くなる傾向があるので、S302では、自車により近い他車両に用いられている車載器1bほど順位を高く決定すると言い換えることができる。
図6に戻って、ステップS26では、「中」グループリストに含まれる車載器1bが複数であった場合(S26でYES)には、ステップS27に移る。一方、複数でなかった場合(S26でNO)には、ステップS30に移る。
ステップS27では、S23の処理と同様にして、「中」グループリストに含まれる車載器1bのうちから、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理を行う。「中」グループリストに含まれる車載器1bの順位付けは、「高」グループリストに含まれる車載器1bのうちの最下位のものの順位の次の順位を最上位として行われる。
ステップS28では、S27で同順位に決定された車載器1bがあった場合(S28でYES)には、ステップS29に移る。一方、S27で同順位に決定された車載器1bがなかった場合(S27でNO)には、ステップS30に移る。ステップS29では、S25の処理と同様にして、S27で同順位に決定された車載器1bのうちから、RSSIによる順位付けの処理を行う。
ステップS30では、「低」グループリストに含まれる車載器1bが複数であった場合(S30でYES)には、ステップS31に移る。一方、複数でなかった場合(S30でNO)には、優先順位決定処理を終了する。
ステップS31では、S23の処理と同様にして、「低」グループリストに含まれる車載器1bのうちから、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理を行う。「低」グループリストに含まれる車載器1bの順位付けは、「中」グループリストに含まれる車載器1bのうちの最下位のものの順位の次の順位を最上位として行われる。
ステップS32では、S31で同順位に決定された車載器1bがあった場合(S32でYES)には、ステップS33に移る。一方、S32で同順位に決定された車載器1bがなかった場合(S32でNO)には、優先順位決定処理を終了する。ステップS33では、S25の処理と同様にして、S32で同順位に決定された車載器1bのうちから、RSSIによる順位付けの処理を行う。
優先順位決定部117aは、優先順位決定処理を終了し、接続対象となる全車載器1bの優先順位を決定した場合に、例えば、各車載器1bについての優先順位と機器アドレスとの対応関係を示す情報を表示処理部118aに出力すればよい。
<前方画像表示関連処理>
続いて、車載器1aでの前方画像表示関連処理について、図11に示すフローチャートを用いて説明を行う。前方画像表示関連処理は、接続対象の車載器1bから前方画像を受信してディスプレイ15aに表示させる処理に関連する処理である。図11のフローチャートは、前述の優先順位決定処理が終了したときに開始する。
ステップS41では、表示処理部118aが、前方画像を受信する対象となる優先順位を示す優先順位カウンタを1とする。ステップS42では、表示処理部118aが、通信部114a及び通信装置13aを介して、優先順位決定処理で決定した優先順位が1番であった車載器1bに前方画像の送信を要求し、その車載器1bから前方画像を取得する。前方画像の送信の要求を受けた車載器1bでは、記憶装置17bに記憶されている直近の前方画像を読み出して、通信部114bが通信装置13bを介して、この前方画像を車載器1aに送信する。
ステップS43では、表示処理部118aが、S42で取得した前方画像をディスプレイ15aに表示させる。ステップS44では、表示処理部118aが、タイマ回路のカウントを開始させる(つまり、タイマスタート)。
ステップS45では、スイッチ16aのスイッチ操作があった場合(S45でYES)には、ステップS53に移る。一方、スイッチ16aのスイッチ操作がなかった場合(S45でNO)には、ステップS46に移る。スイッチ16aのスイッチ操作があったか否かは、スイッチ16aが操作されたことを示す信号がスイッチ16aから表示処理部118aに入力されたか否かによって判定すればよい。スイッチ16aが請求項の操作入力部に相当する。
ステップS46では、タイマ回路のカウントが規定値を超えてタイムアウトとなった場合(S46でYES)には、ステップS47に移る。一方、タイムアウトになっていない場合(S46でNO)には、S45に戻って処理を繰り返す。ここで言うところの規定値は、任意に設定可能な値であって、例えば3secにあたるカウント値とすればよい。なお、タイマスタートとしてからタイムアウトとなるまでの間、前方画像を受信する対象となる車載器1bからは前方画像を逐次取得することで、リアルタイムな前方画像をディスプレイ15aに表示させることが好ましい。
ステップS47では、表示処理部118aが、優先順位カウンタをインクリメントする。ステップS48では、優先順位カウンタのカウンタ値が、前述の接続関連処理において通信部114aがカウントしている接続数カウンタのカウンタ値(つまり、接続数)以上となった場合(S48でYES)には、ステップS49に移る。一方、優先順位カウンタのカウンタ値が、接続数カウンタのカウンタ値(つまり、接続数)未満の場合(S48でNO)には、ステップS50に移る。
ステップS49では、表示処理部118aが優先順位カウンタを1とする。ステップS50では、表示処理部118aが、通信部114a及び通信装置13aを介して、優先順位カウンタのカウンタ値に相当する優先順位の車載器1bに前方画像の送信を要求し、その車載器1bから前方画像を取得する。例えば、優先順位カウンタのカウンタ値が2であった場合には、優先順位が2番であった車載器1bに前方画像の送信を要求し、その車載器1bから前方画像を取得する。ステップS51では、表示処理部118aが、S50で取得した前方画像をディスプレイ15aに表示させる。
ステップS52では、前方画像表示関連処理の終了タイミングである場合(S52でYES)には、前方画像表示関連処理を終了する。また、前方画像表示関連処理の終了タイミングでない場合(S52でNO)には、S44に戻って処理を繰り返す。前方画像表示関連処理の終了タイミングとしては、車載器1aの電源がオフになったときなどがある。
これにより、前方画像のディスプレイ15aへの表示中にスイッチ操作があるまでは、例えば3secごとといった所定時間ごとに、優先順位決定処理で決定した優先順位に沿って、前方画像を受信する車載器1bが切り換わり、表示される前方画像も切り換わる。また、優先順位が最下位の車載器1bから取得した前方画像を表示させた後は、優先順位カウンタを1とすることで、優先順位が最上位の車載器1bから取得した前方画像の表示に戻って、処理を繰り返すことになる。
S45でスイッチ16aのスイッチ操作があった場合のステップS53では、スイッチ16aの再度のスイッチ操作があったか否かを表示処理部118aが判定する。そして、スイッチ16aの再度のスイッチ操作があった場合(S53でYES)には、ステップS54に移る。一方、スイッチ16aの再度のスイッチ操作がなかった場合(S53でNO)には、ステップS53の処理を繰り返す。
ステップS54〜ステップS57までの処理は、S47〜S51までの処理と同様にして行う。ステップS58では、前方画像表示関連処理の終了タイミングである場合(S58でYES)には、前方画像表示関連処理を終了する。また、前方画像表示関連処理の終了タイミングでない場合(S58でNO)には、S53に戻って処理を繰り返す。
これにより、前方画像のディスプレイ15aへの表示中に一旦スイッチ操作があった場合には、ディスプレイ15aに表示させていた前方画像の送信元の車載器1bからの前方画像を表示させ続けるように表示が固定される。再度のスイッチ操作があった場合には、ディスプレイ15aに表示させていた前方画像の送信元の車載器1bの次の優先順位の車載器1bからの前方画像が表示されることになる。そして、スイッチ操作が行われるごとに、優先順位決定処理で決定した優先順位に沿って、前方画像を受信する車載器1bが切り換わり、表示される前方画像も切り換わる。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、前方画像の撮像位置の高さ「高」に該当する車載器1bから受信する前方画像を優先してディスプレイ15aに表示させることになる。前方画像の撮像位置の高さが高いほど、前方の車両などによって景色が遮られにくくなり、前方の見通しをより確実に改善することが可能になるので、実施形態1の構成によれば、前方の見通しをより確実に改善することが可能になる。
図1を用いて具体例を説明する。車両HVからは、前方車両である車両OV1や車両OV3に遮られることによって、前方の信号機Siの灯火をドライバが視認することができない。ここで、単純に車両HVの直近の前方車両である車両OV1で用いられる車載器1bで撮像した前方画像を取得して表示させたとしても、車両OV1の車載器1bでも、車両OV3に遮られて前方の信号機Siの灯火が前方画像に映りこまないため、車両HVにおいて前方の信号機Siの灯火をドライバが視認することができない。
これに対して、実施形態1の構成によれば、前方画像の撮像位置の高さの「高」に該当する車載器1bから受信する前方画像を優先してディスプレイ15aに表示させるので、撮像位置の高さ「高」に該当する車両OV2の車載器1bから取得した前方画像を優先して表示させることになる。車両OV2の車載器1bでは、車両OV3に遮られず、前方の信号機Siの灯火が前方画像に映りこむため、車両HVにおいて前方の信号機Siの灯火をドライバが視認することが可能になる。このように、実施形態1の構成によれば、前方の見通しをより確実に改善することが可能になる。
さらに、実施形態1の構成によれば、優先順位決定部117aで決定した優先順位が高い車載器1bから順番に前方画像を受信し、受信した順に前方画像をディスプレイ15aに表示させるので、近距離無線通信の対象となる車載器1bが複数存在する場合であっても、これら車載器1bからの全ての前方画像を表示させずに、前方の見通しを改善する前方画像を表示できる可能性が高い。よって、近距離無線通信の対象となる車載器1bから受信した全ての前方画像を表示させる場合に比べ、無駄な処理を軽減することが可能になる。その結果、無駄な処理や処理負荷を抑えながら、前方の見通しをより確実に改善することが可能になる。
また、前方画像の取得先の他車両が自車よりも前方過ぎると、自車のドライバが視認したい対象をその他車両が通り過ぎてしまっており、前方画像に視認したい対象が映り込んでいない問題が生じやすくなる。一方、前方画像の取得先の他車両が自車よりも後方過ぎると、自車のドライバが視認したい対象が前方画像に小さく映り込み過ぎて視認しにくい問題が生じやすくなる。これに対して、実施形態1の構成によれば、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理や受信電波強度による順位付けの処理によって、自車により近い他車両の車載器1bの優先順位ほど高く決定するので、上述の問題を生じにくくすることが可能になる。
加えて、実施形態1の構成によれば、自車により近い他車両の車載器1bの優先順位ほど高く決定するのに、GPS受信機といった衛星測位システムの受信機で検出した測位位置を用いずに済む。衛星測位システムの受信機で検出した測位位置を用いて自車と他車両との相対位置を特定する場合、測位衛星からの電波を受信しづらいトンネル内やビル街では自車と他車両との相対位置を精度良く特定できない。よって、トンネル内やビル街では、自車により近い他車両の車載器1bを精度良く特定できない問題が生じるが、実施形態1の構成によれば、トンネル内やビル街であっても、自車により近い他車両の車載器1bを精度良く特定することが可能である。また、衛星測位システムの受信機を用いないことにより、衛星測位システムの受信機を用いる場合に生じるコスト増加を抑えることができる。
(変形例1)
実施形態1では、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理において、前後方向及び左右方向の加速度の時系列情報を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、前後方向及び左右方向のうちの一方のみの加速度の時系列情報を用いる構成としてもよい。
(変形例2)
実施形態1では、優先順位決定処理において、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、優先順位決定処理において、加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理を行わない構成としてもよい。この場合、撮像位置の高さが同じ車載器1b同士については、受信電波強度による順位付けの処理によって順位付けを行えばよい。
(変形例3)
実施形態1では、優先順位決定処理において、受信電波強度による順位付けの処理を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、優先順位決定処理において、受信電波強度による順位付けの処理を行わない構成としてもよい。この場合、加速度の変化のタイミングの自車とずれが同一の車載器1bについて、例えば自車よりもタイミングが早いものを、自車よりもタイミングが遅いものよりも優先順位を高く決定するなどすればよい。
(変形例4)
実施形態1では、複数の他車両で用いられる全ての車載器1bが、撮像位置の高さ及び加速度の時系列情報を送信する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、複数の車載器1bのうちの一部が、前方画像の送信を行うことはできるが、撮像位置の高さや加速度の時系列情報を送信しない構成(以下、変形例4)としてもよい。
変形例4では、撮像位置の高さ及び加速度の時系列情報を送信する車載器1b、撮像位置の高さは送信するが加速度の時系列情報を送信しない車載器1b、撮像位置の高さは送信しないが加速度の時系列情報を送信する車載器1b、撮像位置の高さ及び加速度の時系列情報のいずれも送信しない車載器1bが混在する場合、優先順位決定処理において以下のようにして優先順位を決定すればよい。
まず、所定の高さ以上の撮像位置の高さを送信する車載器1bがあれば、その車載器1bを、優先順位が上位群のグループと決定する。所定の高さは任意に設定可能な値であって、例えば撮像位置の高さの「高」に該当する高さとすればよい。上位群のグループに該当する車載器1bが複数存在した場合には、前述した受信電波強度による順位付けの処理によって順位付けを行えばよい。また、上位群のグループに該当する車載器1bの全てが加速度の時系列情報を送信する場合には、前述の加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理によって順位付けを行ってもよい。優先順位決定部117aは、上位群のグループで最も優先順位の高い車載器1bを優先順位1番の車載器1bと決定する。
一方、所定の高さ未満の撮像位置の高さを送信する車載器1bがあれば、その車載器1bを、優先順位が下位群のグループと決定する。また、撮像位置の高さを送信しない車載器1bも、優先順位が下位群のグループと決定する。下位群のグループに該当する車載器1bが複数存在した場合には、前述した受信電波強度による順位付けの処理によって順位付けを行えばよい。また、下位群のグループに該当する車載器1bの全てが加速度の時系列情報を送信する場合には、前述の加速度の変化のタイミングによる順位付けの処理によって順位付けを行ってもよい。優先順位決定部117aは、下位群のグループで最も優先順位の高い車載器1bの優先順位を、上位群のグループに該当する車載器1bの数に1を加えた優先順位と決定する。
(変形例5)
実施形態1では、優先順位決定処理で決定した優先順位に沿って、前方画像を受信する車載器1bを順次切り換え、ディスプレイ15aに表示させる前方画像を切り替える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、接続対象となる車載器1bのうち、優先順位決定処理で決定した優先順位が最上位の車載器1bからの前方画像に限ってディスプレイ15aに表示させる構成としてもよい。この場合、優先順位決定処理において、優先順位が最上位の車載器1bを決定できた後は、それに続く優先順位の車載器1bの決定は省略すればよい。
(変形例6)
実施形態1では、カメラ12で撮像した前方画像をもとに撮像高さ特定部113で撮像位置の高さを特定して記憶装置17に記憶する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車載器1の車両への設置時にユーザ操作によって撮像位置の高さを記憶装置17に記憶する構成としてもよい。一例として、撮像位置の高さを「高」、「中」、「低」の3段階から選択するスイッチなどを車載器1に備えることで、このスイッチの操作に応じた撮像位置の高さを撮像高さ特定部113で特定して記憶装置17に記憶する構成とすればよい。
(変形例7)
実施形態1では、車載器1にカメラ12を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、カメラ12が車載器1とは別体となっている構成としてもよい。
(変形例8)
実施形態1では、車載器1にディスプレイ15を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ディスプレイ15が車載器1とは別体となっている構成としてもよい。一例として、ディスプレイ15がHUD(Head-Up Dispray)であったり、インストゥルメントパネルに配置されるセンターディスプレイであったり、車載ナビゲーション装置のディスプレイであったりしてもよい。
(変形例9)
実施形態1では、車載器1に通信装置13を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、通信装置13が車載器1とは別体となっている構成としてもよい。
(変形例10)
実施形態では、車載器1に加速度センサ14を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、加速度センサ14が車載器1とは別体となっている構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1a 車載器、1b 車載器(通信機器)、12b カメラ、15a ディスプレイ(表示装置)、16a スイッチ(操作入力部)、100 運転支援システム、111b 前方画像取得部、112a 加速度取得部、114a 通信部(第2通信部)、114b 通信部(第1通信部)、115a タイミング特定部、116a 受信電波強度特定部、117a 優先順位決定部、118a 表示処理部

Claims (10)

  1. 車両で用いられ、
    近距離無線通信によって他車両の通信機器(1b)から、その他車両で撮像されたその他車両の前方画像を受信する通信部(114a)と、
    前記通信部で受信した前記前方画像を表示装置(15a)に表示させる表示処理部(118a)とを備える車載器であって、
    前記近距離無線通信の対象となる前記通信機器が複数存在する場合に、それら通信機器について、前記前方画像を受信する優先順位を決定する優先順位決定部(117a)を備え、
    前記通信部は、前記通信機器から前記前方画像の撮像位置の高さを示す高さ情報が前記近距離無線通信によって送信される場合には、この高さ情報を受信し、
    前記優先順位決定部は、前記通信部で受信した前記高さ情報が示す前記前方画像の撮像位置の高さが高い前記通信機器ほど、前記優先順位を高く決定し、
    前記表示処理部は、前記優先順位決定部で決定した前記優先順位が最も高い前記通信機器から前記通信部で受信する前記前方画像を優先して表示させることを特徴とする車載器。
  2. 請求項1において、
    前記通信部は、前記優先順位決定部で決定した前記優先順位の高い前記通信機器から順番に前記前方画像を受信し、
    前記表示処理部は、前記通信部で前記前方画像を受信する順番に従ってその前方画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする車載器。
  3. 請求項2において、
    前記車両のドライバからの操作入力を受け付ける操作入力部(16a)を備え、
    前記表示処理部は、前記通信部で前記前方画像を受信する順番に従ってその前方画像を前記表示装置に表示させている際に前記操作入力部で前記操作入力を受け付けた場合、前記操作入力部で前記操作入力を受け付けたときに前記表示装置に表示させていた前記前方画像の送信元の前記通信機器から受信する前記前方画像を表示させ続けるように表示を固定させることを特徴とする車載器。
  4. 請求項3において、
    前記表示処理部は、前記前方画像の表示を固定させた後に前記操作入力部で前記操作入力を受け付けた場合、前記操作入力部で前記操作入力を受け付けるごとに、前記通信部で前記前方画像を受信する順番に沿って、前記表示装置に表示させる前記前方画像を切り替えることを特徴とする車載器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記通信部は、前記近距離無線通信ができる状況が所定時間未満しか継続しない前記通信機器を、前記前方画像を受信する対象から除外することを特徴とする車載器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記通信部は、前記高さ情報に加え、前記通信機器からその通信機器を用いる前記他車両の前後方向及び左右方向の少なくともいずれかの方向の加速度である対象加速度の時系列情報が前記近距離無線通信によって送信される場合には、この対象加速度の時系列情報も受信するものであり、
    前記車両の前記対象加速度を逐次取得する加速度取得部(112a)と、
    前記加速度取得部で逐次取得する前記車両の前記対象加速度の変化と、前記通信部で受信した前記対象加速度の時系列情報が示す前記他車両の前記対象加速度の変化とから、前記車両及び前記他車両の前記対象加速度の変化のタイミングを特定するタイミング特定部(115a)とを備え、
    前記優先順位決定部は、前記通信部で受信した前記高さ情報が示す前記前方画像の撮像位置の高さが同じ前記通信機器については、前記タイミング特定部で特定した前記タイミングが前記車両よりも早く、且つ、前記車両との前記タイミングのずれが最も小さい前記他車両に用いられるものを最も優先順位を高く決定し、最も優先順位を高く決定したもの以外は、前記車両との前記タイミングのずれが小さい前記他車両に用いられるものほど前記優先順位を高く決定することを特徴とする車載器。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記通信機器から前記通信部が前記近距離無線通信によって情報を受信した際の受信電波強度を特定する受信電波強度特定部(116a)を備え、
    前記優先順位決定部は、前記通信部で受信した前記高さ情報が示す前記前方画像の撮像位置の高さからは優先順位を決定できない前記通信機器同士については、前記受信電波強度特定部で特定した前記受信電波強度が高い前記通信機器ほど、前記優先順位を高く決定することを特徴とする車載器。
  8. 請求項6において、
    前記通信機器から前記通信部が前記近距離無線通信によって情報を受信した際の受信電波強度を特定する受信電波強度特定部(116a)を備え、
    前記優先順位決定部は、前記通信部で受信した前記高さ情報が示す前記前方画像の撮像位置の高さ及び前記タイミング特定部で特定した前記タイミングからは優先順位が決定できない前記通信機器同士については、前記受信電波強度特定部で特定した前記受信電波強度が高い前記通信機器ほど、前記優先順位を高く決定することを特徴とする車載器。
  9. 請求項7又は8において、
    前記優先順位決定部は、
    前記近距離無線通信の対象となる前記通信機器として、前記高さ情報を含む情報を送信する通信機器と、前記高さ情報を含まない情報を送信する通信機器とが混在する場合、
    前記前方画像の撮像位置の高さが所定の高さ以上を示す前記高さ情報を送信する通信機器があれば、その通信機器の優先順位を、前記高さ情報を含まない情報を送信する通信機器よりも高く決定する一方、
    前記前方画像の撮像位置の高さが前記所定の高さ未満を示す前記高さ情報を送信する通信機器、及び前記高さ情報を含まない情報を送信する通信機器については、前記受信電波強度特定部で特定した前記受信電波強度が高い前記通信機器ほど、前記優先順位を高く決定することを特徴とする車載器。
  10. 第1車両で用いられ、
    その第1車両で用いられるカメラ(12b)でその第1車両の前方を撮像した前方画像を取得する前方画像取得部(111b)と、
    前記前方画像の撮像位置の高さを示す高さ情報を近距離無線通信によって送信させる第1通信部(114b)とを備え、
    前記第1通信部は、前記近距離無線通信によって、前記前方画像取得部で取得した前記前方画像を送信させる通信機器(1b)と、
    第2車両で用いられ、
    前記近距離無線通信によって前記通信機器から、前記前方画像を受信する第2通信部(114a)と、
    前記第2通信部で受信した前記前方画像を表示装置(15a)に表示させる表示処理部(118a)とを備える車載器(1a)とを含み、
    前記車載器は、
    前記近距離無線通信の対象となる前記通信機器が複数存在する場合に、複数のそれら通信機器について、前記前方画像を受信する優先順位を決定する優先順位決定部(117a)をさらに備え、
    前記第2通信部は、前記通信機器から送信される前記高さ情報を受信し、
    前記優先順位決定部は、前記第2通信部で受信した前記高さ情報が示す前記前方画像の撮像位置の高さが高い前記通信機器ほど、前記優先順位を高く決定し、
    前記表示処理部は、前記優先順位決定部で決定した前記優先順位が最も高い前記通信機器から前記第2通信部で受信する前記前方画像を優先して表示させることを特徴とする運転支援システム。
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