JP2016051815A - 半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016051815A
JP2016051815A JP2014176320A JP2014176320A JP2016051815A JP 2016051815 A JP2016051815 A JP 2016051815A JP 2014176320 A JP2014176320 A JP 2014176320A JP 2014176320 A JP2014176320 A JP 2014176320A JP 2016051815 A JP2016051815 A JP 2016051815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
semiconductor device
emitting element
impurity diffusion
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014176320A
Other languages
English (en)
Inventor
佑亮 中井
Yusuke Nakai
佑亮 中井
裕典 古田
Hironori Furuta
裕典 古田
章 南雲
Akira Nagumo
章 南雲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Digital Imaging Corp
Original Assignee
Oki Data Corp
Oki Digital Imaging Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp, Oki Digital Imaging Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2014176320A priority Critical patent/JP2016051815A/ja
Publication of JP2016051815A publication Critical patent/JP2016051815A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Abstract

【課題】 より効率的に製造可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、駆動回路が形成された基板と、基板上に付けられており複数の発光素子が形成されている半導体薄膜とを備える半導体装置に関する。そして本発明の半導体装置は、半導体薄膜は、エピタキシャル成長により形成された半導体層を用いて構成されており、半導体薄膜の表面の一部の領域には不純物拡散が行われており、不純物拡散が行われた領域内に、発光素子で発光可能な発光領域が形成されており、半導体薄膜で不純物拡散される不純物拡散領域は、発光領域よりも広くなっていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置に関し、例えば、電子写真式のプリンタ等の画像形成装置に適用し得る。
従来、この種の装置は特許文献1の第2の実施形態に開示されるものがあり、成長基板となるGaAs基板上へn型、p型、n型と順にエピタキシャル成長させ、成長後に表面のn型層へp型不純物を拡散させることによって、pnpn構造を形成していた。さらに、そのpnpn構造を成長基板より剥離し、駆動回路が形成された異種基板へ接合させる構造であった。
従来発光機能に対応する半導体装置としては、特許文献1に記載されたものが存在する。特許文献1に記載された半導体装置は、下から順に、n型の第1層、p型の第2層、n型の第3層、p型の第4層のサイリスタ構造となっている。
特開2009−260246号公報
しかし、従来のサイリスタ構造で発光機能に対応する半導体装置では、p型の第4層(一番上部の層)は、n型の第3層に対する不純物の拡散により形成される。そして、特許文献1に記載された発光機能に対応する半導体装置では、p型の第4層(一番上部の層)の領域の形状及びサイズによって、発光する領域の形状及びサイズが定まる。しかし、不純物の拡散によりn型の第3層上にp型の第4層を形成する際、高温での加熱が必要となるため、当該半導体装置の駆動回路等の他の基板へ接合した後に、上述の不純物の拡散の工程を行うことはできない。したがって、特許文献1に記載された半導体装置を、駆動回路に接合する際には、その接合の前に、p型の第4層を形成する工程(不純物の拡散処理)を終えておく必要がある。
しかしながら、従来の半導体装置では、不純物の拡散をおこなった時点で、発光する領域が確定してしまうため、不純物の拡散の工程の後に、駆動回路への接合を行う際に、高い精度で位置決めを行う必要があった。したがって、従来の発光機能に対応する半導体装置を駆動回路等の異種基板に接合する際には、高い位置決めの精度に対応する高コストの組立装置を採用する必要があったり、位置決めに時間がかかり大量生産する際のスループットが低下するという問題があった。
そのため、より効率的に製造することができる半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置が望まれている。
第1の本発明は、駆動回路が形成された基板と、前記基板上に付けられており複数の発光素子が形成されている半導体薄膜とを備える半導体装置において、(1)前記半導体薄膜は、エピタキシャル成長により形成された半導体層を用いて構成されており、(2)前記半導体薄膜の表面の一部の領域には不純物拡散が行われており、(3)前記不純物拡散が行われた領域内に、前記発光素子で発光可能な発光領域が形成されており、(4)前記半導体薄膜で不純物拡散される不純物拡散領域は、前記発光領域よりも広くなっていることを特徴とする。
第2の本発明は、駆動回路が形成された基板と、前記基板上に付けられており複数の発光素子が形成されている半導体薄膜とを備える半導体装置の製造方法において、(1)エピタキシャル成長により半導体層を有する半導体薄膜を形成する第1の工程と、(2)前記半導体薄膜の表面の一部の領域に不純物拡散を行う第2の工程と、(3)前記不純物拡散が行われた領域内に、前記発光素子で発光可能な発光領域を形成する第3の工程とを含み、(4)前記第3の工程では、前記半導体薄膜で不純物拡散される不純物拡散領域を、前記発光領域よりも広くすることを特徴とする。
第3の本発明は、複数の発光素子が形成された半導体装置と、前記半導体装置を搭載するための実装基板と、前記複数の発光素子の出射光を収束するレンズアレイとを備えるプリントヘッドにおいて、前記半導体装置として第1の本発明の半導体装置を適用したことを特徴とする。
第4の本発明は、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を露光して前記静電潜像担持体の表面に静電潜像を形成するプリントヘッドと、前記静電潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記静電潜像担持体の表面に現像された画像を媒体に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、前記プリントヘッドとして第3の本発明のプリントヘッドを適用したことを特徴とする。
本発明によれば、より効率的に製造可能な半導体装置、プリントヘッド、及び画像形成装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る3端子発光素子のアノード層の部分のみを拡大して示す平面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 第1の実施形態に係る光プリントヘッドの概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップの斜視図である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップの平面図(その1)である。 図5中のA−A’線断面図である。 図6中のB−B’線の断面図である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップの製造過程で、エピタキシャル層が形成された状態の概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップの製造過程で、ゲート層に、p型不純物が拡散された状態の概略図である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップの製造過程で、犠牲層が露出されエッチングされる状態の概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップの平面図(その2、エッチング処理等行う前の平面図)である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップで発生する接合ずれ量の説明図である。 第1の実施形態に係る発光素子アレイチップの平面図(その3、接合ずれ量が発生した状態の平面図)である。 第2の実施形態に係る発光素子アレイチップの平面図(その1)である。 図14中のC−C’線断面図である。 図14中のD−D’線の断面図である。 第2の実施形態に係る発光素子アレイチップの製造過程で、エピタキシャル層へp型不純物を拡散した状態について示す平面図である。 第2の実施形態に係る発光素子アレイチップの平面図(その2、エッチング処理等行う前の平面図)である。 第2の実施形態に係る発光素子アレイチップの平面図(その3、接合ずれ量が発生した状態の平面図)である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。なお、以下では、本発明の半導体装置及びプリントヘッドを、発光素子アレイチップ及び光プリントヘッドに適用した例について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態の画像形成装置の概略断面図である。
画像形成装置200は、発光素子(例えば3端子発光素子である発光サイリスタ)とその駆動回路を有する半導体装置としての発光素子アレイチップを搭載した光プリントヘッドを用いた電子写真式プリンタである。
画像形成装置200は、記録媒体205の搬送経路に沿って順に配置されたイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色の画像を電子写真方式を用いて形成する4つのプロセスユニット201−1〜201−4と、記録媒体205を収納する記録媒体カセット206と、記録媒体205を1枚ずつ分離させ搬送するためのホッピングローラ207と、記録媒体205の搬送方向においてホッピングローラ207の下流に配置されるピンチローラ208、209と、ピンチローラ208、209と共に記録媒体205を挟みこみ記録媒体205を搬送する搬送ローラ210と、記録媒体205の斜行を修正してプロセスユニット201a〜201dに搬送するレジストローラ211と、プロセスユニット201a〜201dに対向して配置された半導電性のゴム等からなるものであり感光ドラム202に形成された画像(トナー像、現像剤像)を記録媒体205に転写する転写手段としての転写ローラ212と、記録媒体205上のトナー像を加熱・加圧して定着させる定着装置213と、排出ローラ214、215と、排出部のピンチローラ216、217と、用紙スタッカ部218とを有する。
なお、プロセスユニット201−1〜201−4は、トナーの色以外はそれぞれ同じ構成であるものとする。各プロセスユニット201は、静電潜像を担持する静電潜像担持体としての感光ドラム202と、この感光ドラム202の周囲に配置され、感光体ドラム202の表面を帯電させる帯電装置203と、帯電された感光体ドラム202の表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光手段としての光プリントヘッド204と、感光ドラム202の表面に形成された静電潜像にトナー(現像剤)を供給して現像する現像手段としての現像装置220と、感光体ドラム202上に現像された画像(トナー像、現像剤像)を記録媒体205に転写した後に感光体ドラム202に残留したトナーを除去するクリーニング装置219を有している。
図3は、光プリントヘッド204の構造の概略を示す断面図である。
プリントヘッドとしての光プリントヘッド204は、図3に示すように、ベース材料221と、ベース材料221上に固定された光プリントヘッド基板ユニット230と、柱状の光学素子を多数配列しているロッドレンズアレイ222と、ロッドレンズアレイ222を固定するためのホルダ223と、ベース材料221と光プリントヘッド基板ユニット230とホルダ223とを固定するためのクランプ部材224a、224bを有する。なお、光プリントヘッド204において、光プリントヘッド基板ユニット230以外の構成要素は限定されないものである、種々の光プリントヘッドと同様の構成とすることができる。
図4は、光プリントヘッド基板ユニット230を示す斜視図である。
光プリントヘッド基板ユニット230は、プリント配線板231と、発光素子用の駆動回路がそれぞれ形成された複数個のチップ状のドライバIC232を有する。各ドライバIC232は、プリント配線板231上に熱硬化性樹脂等により固定されている。また、各ドライバIC232の表面には、薄膜状の3端子発光素子アレイ233が接合されている。ドライバIC232の各端子とプリント配線板231の図示しない端子パッドの間がボンディングワイヤ234より電気的に接続されている。
なお、以下では、3端子発光素子アレイ233が付けられたドライバIC232を発光素子アレイチップ236と呼ぶものとする。すなわち、光プリントヘッド基板ユニット230では、プリント配線板231上に、複数の発光素子アレイチップ236が1列に並べて配置されている。
図5は、発光素子アレイチップ236(ドライバIC232および3端子発光素子アレイ233により構成される半導体複合装置)の平面図である。また、図6、図7はそれぞれ図5中のA−A’線、B−B’線の断面図である。なお、以下では、3端子発光素子アレイ233(3端子発光素子235)の図示及び説明を行う際に、図5の方向から見た左右方向(3端子発光素子アレイ233の長手方向)をX方向、図5の方向から見た上下方向(3端子発光素子アレイ233の短手方向)をY方向と呼ぶものとする。
3端子発光素子アレイ233には、複数の発光素子としての3端子発光素子235が1列に並べて配置されている。
3端子発光素子アレイ233では、下方向から順に接合層241、カソード層242、カソードコンタクト層243、下クラッド層244、活性層245、上クラッド層246、ゲート層247a、248a、249aが形成されている。
ゲート層247a、248a、249aの一部の領域には、p型不純物を拡散してp型半導体層としたアノード層247b、248b、249bが形成されている。アノード層247b、248b、249bは、それぞれ、n型半導体層のゲート層247a、248a、249aの一部の領域にp型不純物が拡散されp型半導体層となった部分である。
各3端子発光素子235では、アノード層249b、カソードコンタクト層243、及びゲート層249aのそれぞれに、アノードコンタクト電極250、カソードコンタクト電極251、及びゲートコンタクト電極252が形成されている。そして、それぞれの電極は、ドライバIC232の図示しない端子パッドと薄膜配線で電気的に接続されている。また、3端子発光素子アレイ233は、平坦化膜240を介してドライバIC232と接合している。
次に、アノード層248b、249bの構成について図1を用いて説明する。
図1は、1つの3端子発光素子235を構成するアノード層248b、249bの露出した部分のみを図示した平面図である。
アノード層249bは、アノード層248bよりも小さいサイズにカットされている。アノード層249bの形状及びサイズ(アノード層249bとアノード層248bとの境界で形成される面の形状及びサイズ)は限定されないものであるが、ここでは1辺がWaの正方形(矩形)であるものとして説明する。
また、図1に示すように、各3端子発光素子235では、アノード層249b含む領域LAが、光プリントヘッド204の機能(露光装置の機能)上有効に発光する領域(以下、「発光有効領域」とも呼ぶ)となる。発光有効領域LAは、アノード層249bの周囲に形成されるため、アノード層249bの位置、形状、広さ(サイズ)に応じた位置、形状、広さの領域となる。ここでは、図1に示すように、発光有効領域LAは、アノード層249bを中心とした略矩形の形状(アノード層249bの形状と略相似形の形状)であるものとして説明する。また、ここでは、発光有効領域LAは、1辺の長さがWeの正方形(矩形)であるものとする。
さらに、各3端子発光素子235では、アノード層248bで露出している上面の領域(アノード層249bが形成されている領域を含み、発光有効領域LAとして有効に機能可能な領域)の形状及びサイズも限定されないものであるが、1辺が所定の幅(詳細については後述)の正方形(矩形)であるものとする。
以下では、アノード層249b、発光有効領域LA、及びアノード層248bのそれぞれについて、左右方向(X方向)の幅をX1、X2、及びX3とも表すものとする。また、以下では、アノード層249b、発光有効領域LA、及びアノード層248bのそれぞれについて、上下方向(Y方向)の幅をY1、Y2、及びY3とも表すものとする。
なお、図1、図5〜図7は概略図であり、各半導体層の厚さ等の形状を正確に表すものではない。また、3端子発光素子アレイ233を説明する各図では、各3端子発光素子235が露出した状態となっているが、必要に応じて無機あるいは有機絶縁膜で被覆してもよいことは当然である。
次に、3端子発光素子アレイを製造する際に好適となる半導体材料の構成例について説明する。
3端子発光素子アレイ233を構成する半導体材料としては、GaAs、AlGaAs、AlAs、InGaP、AlInGaP、InAlGaAs等の材料を使用することができる。以下に、エピタキシャル層264の構成例を示す。
バッファ層261はn型GaAs、犠牲層262はn型AlAs、接合層241はn型GaAs、カソード層242はn型AlxGa1-xAs、カソードコンタクト層243はn型GaAs、下クラッド層244はn型AlyGa1-yAs、活性層245はn型AlzGa1-zAs、上クラッド層246はp型AlyGa1-yAsの上にp型AlzGa1-zAsの2層構造、ゲート層247aはn型AlyGa1-yAs、ゲート層248aはn型AlwGa1-wAs、ゲート層249aはn型GaAsである。ここで、発光素子の発光波長が760nmの場合は、x=0.2、y=0.6、z=0.15、w=0.4であることが望ましい。
なお、上記半導体層に加え、電極形成の際にカソードコンタクト層243を露出するためのエッチング停止層として、カソードコンタクト層243と下クラッド層244の間に例えばn型のInvGa1-vP等を加えることもできる。ここで、v=0.49〜0.51であることが望ましい。また、アノードコンタクト電極250、カソードコンタクト電極251、ゲートコンタクト電極252を構成する金属としては、Au、Ge、Ni、Ti、Pt、Pd、W、Alあるいはそれらの合金によって構成される。さらに、ITOやZnOといった酸化物半導体でもよい。
次に、第1の実施形態の画像形成装置200(光プリントヘッド204)を構成する、発光素子アレイチップ236の製造方法について説明する。
まず、発光素子アレイチップ236を構成する3端子発光素子アレイ233の製造方法について説明する。
まず、図8に示すように、成長基板260に、種々の有機金属化学蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、以下「MOCVD法」という。)や分子線エピタキシー法(Molecular Beam Epitaxy、以下「MBE法」という。)等を用いエピタキシャル層264を形成する。
図8は、発光素子アレイチップ236(3端子発光素子アレイ233)の製造過程で、エピタキシャル層264が形成された状態の概略断面図である。
エピタキシャル層264は、下層から順に、バッファ層261、犠牲層262、接合層241、カソード層242、カソードコンタクト層243、下クラッド層244、活性層245、上クラッド層246、ゲート層247a、248a、249aとなっている。
次に、図9に示すように、選択拡散により、帯形状にp型不純物をゲート層249aからゲート層247aの途中まで拡散する。
図9は、発光素子アレイチップ236(3端子発光素子アレイ233)の製造過程で、ゲート層247a、248a、249aに、p型不純物が拡散された状態の概略図である。
第1の実施形態では、図9に示すように、ゲート層249aの上面の帯形状(長方形)の領域(以下、「不純物拡散領域」と呼ぶ)に、p型不純物を拡散させるものとする。図9では、帯形状の不純物拡散領域DAの幅(短手方向の幅、上下方向(Y方向)の幅)をWdと図示している。なお、不純物拡散領域DA内は、アノード層249b及びアノード層248bとして機能可能な領域であるものとする。また、帯形状の不純物拡散領域DAの幅Wdは、3端子発光素子235の仕様上必要となる発光有効領域LAの上下方向(Y方向)の幅Y2(=We)よりも広くなっている。
次に、エッチングにより犠牲層262を露出させた後、図10に示すように、犠牲層のみを選択的にエッチングすることによって、成長基板260より、3端子発光素子アレイ233を構成する元となるエピフィルム263を剥離することができる。
図10は、発光素子アレイチップ236(3端子発光素子アレイ233)の製造過程で、犠牲層262が露出されエッチングされる状態の概略断面図である。
次に、表面に平坦化膜240が形成されたドライバIC232にエピフィルム263を接合させる。ドライバIC232(平坦化膜240)に、エピフィルム263を接合させるための具体的な装置については限定されないものであるが、種々の半導体装置の組立装置を適用することができる。
図11は、発光素子アレイチップ236の製造過程で、ドライバIC232にエピフィルム263が付けられた状態(発光素子アレイチップ236)の平面図である。
ところで、ドライバIC232(平坦化膜240)の表面にエピフィルム263を接合させるときに、用いる組立装置の性能に応じて、目標とする位置からずれが生じる場合がある。
図12は、発光素子アレイチップ236で発生する接合ずれ量の説明図である。
図12(a)は、エピフィルム263が目標位置に接合された状態(ずれが無く接合された状態)について示している。また、図12(b)は、エピフィルム263が目標位置からずれて接合された状態について示している。図12(b)では、エピフィルム263の位置が、目標位置から左右方向(X方向)にXd、上下方向(Y方向)にYdずれている状態について示している。以下では、エピフィルム263が目標位置からずれて接合された場合に発生するずれの量(Xd、Yd)を、「接合ずれ量」と呼ぶものとする。
次に、ゲート層249a及びアノード層249bから、電極(アノードコンタクト電極250およびゲートコンタクト電極252)とコンタクトする領域以外を除去する。すなわち、発光素子アレイチップ236の製造過程では、ドライバIC232(平坦化膜240)に、エピフィルム263が付けられた後、最終的なアノード層249bの形状が整形(上述の図1等の形状が整形)される。ここでは、アノード層249bとして残存する位置やアノードコンタクト電極250の配置が行われる位置は、ドライバIC232の位置が基準となる。
すなわち、上述の図12(b)に示すように、ドライバIC232(平坦化膜240)に、エピフィルム263をつける位置が目標位置からずれる場合、エピフィルム263だけに着目すると、アノード層249bとして残存する位置やアノードコンタクト電極250の配置が行われる位置も同じ量ずれることになる。このとき、各3端子発光素子アレイ233において、目標となるサイズの発光有効領域LA(X2*Y2の領域、ここでは1辺の幅がWeの正方形の領域)が全てアノード層248bの領域内(X3*Y3の領域)に含まれる必要がある。目標となる発光有効領域LAの一部でも欠けた状態となると、発光素子アレイチップ236の露光装置としての機能や性能に影響を与えることになってしまうからである。
そのため、この実施形態では、不純物拡散領域DAのサイズ(広さ)を調整することにより、目標となる発光有効領域LAを全てアノード層248bの領域内に収めるものとする(詳細については後述)。
そして、エッチングにより、3端子発光素子235ごとのカソードコンタクト面(カソードコンタクト層243)を露出させると共に、3端子発光素子235ごとの分離を行う。また、発光素子アレイチップ236の製造過程では、適宜、図示しない無機、あるいは、有機絶縁膜を形成した後、アノードコンタクト電極250、カソードコンタクト電極251、ゲートコンタクト電極252を形成することにより発光素子アレイチップ236を作成することができる。
以上のような工程で、発光素子アレイチップ236は製造することができる。
次に、この実施形態では、不純物拡散領域DAの形状調整の詳細について説明する。
上述の通り、各3端子発光素子アレイ233において、目標となるサイズの発光有効領域LAが全てアノード層248bの領域内に含まれる必要がある。しかし、上述の通り、ドライバIC232(平坦化膜240)に、エピフィルム263を接合する位置が目標位置からずれて、接合ずれ量Xd、Ydが発生する場合がある。ドライバIC232(平坦化膜240)に、エピフィルム263を接合する際に、精度の高い組立装置を用いることも考えられるが、精度の高い組立装置は高コストで且つ組立速度が遅くなる(位置決めを行うための時間が長くかかる)傾向にある。
そのため、この実施形態の発光素子アレイチップ236では、製造過程で発生する接合ずれ量Xd、Ydの最大量(以下、「接合最大ずれ量」と呼ぶ)を考慮して、不純物拡散領域DAのサイズ(広さ)等の設定が行われるものとする。なお以下では、発光素子アレイチップ236の接合最大ずれ量を、Xdmax、Ydmaxと表すものとする。最大接合ずれ量Xdmax、Ydmaxは、発光素子アレイチップ236で用いる組立装置の仕様や実験に基づいた値を適用することができる。
第1の実施形態では、図9、図11に示すように、不純物拡散領域DAは左右方向(X方向)が長手方向となるように配置された帯形状(長方形)となっているため、左右方向(X方向)のずれが、3端子発光素子アレイ233全体の発光有効領域LAに対して与える影響は少ない。そのため、この実施形態では、不純物拡散領域DAの上下方向(Y方向)の幅Wdのみ、最大接合ずれ量Ydmaxを考慮した幅に設定するものとして説明する。
なお、以下では、ドライバIC232(平坦化膜240)にエピフィルム263を接合させる際に、エピフィルム263の傾きについても考慮する必要があるが、図1に示すように、3端子発光素子235単体で見た場合に、傾きは、ほぼY方向のずれとして現れる。よって、最大接合ずれ量は、傾きによるY方向のずれも考慮した幅として設定するものとして以下の説明を行う。
図13は、発光素子アレイチップ236で上下方向(Y方向)で接合ずれ量Ydが発生した状態の平面図である。
図13(a)では、発光素子アレイチップ236において、上下方向(Y方向)のうち上方向に接合ずれ量Ydが発生した状態について示している。図13(b)では、発光素子アレイチップ236において、上下方向(Y方向)のうち下方向に接合ずれ量Ydが発生した状態について示している。
図13(a)、図13(b)では、上下方向(Y方向)で接合ずれ量Ydが発生しているが、いずれの場合でも、目標となるサイズの発光有効領域LA(一辺がWdの正方形の領域)が全て、アノード層248bの領域内に収まっている。第1の実施形態の3端子発光素子235のような発光サイリスタ構造の半導体素子では、電流が横方向(同じ層の左右方向及び上下方向)に広がりづらいため、アノードコンタクト電極250およびp型不純物を拡散したアノード層249bの位置、形状、サイズによって発光有効領域LAが定まる。そのため、目標となる発光有効領域LAが全てアノード層248bより内側に収まっている限りは、3端子発光素子アレイ233内で発光有効領域LAのサイズや発光パターンが変化しない。
次に、図1を用いて、3端子発光素子アレイ233において許容可能な接合ずれ量Xd、Ydの最大値(以下、「許容最大ずれ量」と呼ぶ)について説明する。なお以下では、左右方向(X方向)、上下方向(Y方向)の許容最大ずれ量を、それぞれXdp、Ydpと表すものとする。
図1では、上下方向(Y方向)のアノード層249b、発光有効領域LA、及びアノード層248bの幅をそれぞれY1、Y2、Y3と図示している。なお、図1では、接合ずれ量が0の状態(Xd=Yd=0)について示している。すなわち、図1の状態では、アノード層249b(アノードコンタクト電極250)の中心点P1と、アノード層248bの中心点P2が平面図上では一致する状態となっている。また、ここでは、発光有効領域LAの中心点もアノード層249bの中心点P1と一致するものとして説明する。
そして、接合ずれ量が0の状態の場合、3端子発光素子235では、図1に示すように、上下方向(Y方向)で、発光有効領域LAの端部からアノード層248bの端部までの距離は、上下両端とも(Y3−Y2)/2となる。したがって、図1に示す3端子発光素子235では、許容最大ずれ量Ydpは、以下の(1)式のように示すことができる。
したがって、許容最大ずれ量Ydpが、最大接合ずれ量Ydmax以上(Ydp≧Ydmax)の値となるように、アノード層248bの上下方向(Y方向)の幅Y3を設定する必要がある。具体的には、アノード層248bの上下方向(Y方向)の幅Y3が以下の(2)式を満たすように設定することにより、接合ずれ量Ydが許容最大ずれ量Ydpとなった場合でも、目標となるサイズの発光有効領域LAを確保することができる。そのため、不純物拡散領域DAの上下方向(Y方向)の幅をWd、発光有効領域LAの上下方向(Y方向)の幅をWeとした場合、不純物拡散領域DAの幅Wdは、以下の(3)式を満たす関係となるように設定する必要がある。
Ydp=(Y3−Y2)/2 …(1)
Y3 ≧ Y2+(2*Ydmax) …(2)
Wd ≧ We+(2*Ydmax) …(3)
例えば、光プリントヘッド204が、600DPI(Dot Per Inchi)の解像度で露光可能である場合には、隣接する3端子発光素子235が配置される間隔(アノード層248bの中心点P1の間隔)が42μm程度となる。この場合、不純物拡散領域DAの幅Wd(X3、Y3)は20μm程度、発光有効領域LAの幅We(X2、Y2)は10μm程度となる。したがって、この場合、上記の(1)式に基づいて、許容最大ずれ量Ydpは5μmとなる。また、3端子発光素子アレイ233では、上下方向(Y方向)に最大5μmまでのずれ量が許容されることになる。したがって、この場合、最大接合ずれ量Ydmaxが5μm以下であればよいことになる。ただし、例えば、組立装置の仕様によって最大接合ずれ量Ydmaxが10μmとなった場合には、許容最大ずれ量Ydpも10μm以上とする必要がある。許容最大ずれ量Ydpを10μm以上とするためには、上記の(1)〜(3)式に基づいて、不純物拡散領域DAの幅Wd(Y3)を30μm以上とする必要がある。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態では、帯形状に不純物拡散領域DAを設けたエピフィルム263(半導体薄膜)をドライバIC232(異種基板、基板)に接合し、接合したドライバIC232側のパターン(例えば、ドライバIC232に形成される配線パターンや位置合わせ用のマークパターン)に合わせて、発光有効領域LAを形成する際に、帯形状の不純物拡散領域DAの幅Wdを目標となる発光有効領域LAよりも広くしている(大きなサイズとしている)。言い換えると第1の実施形態では、発光素子アレイチップ236の製造過程で生じる接合ずれ量Xd、Ydを考慮して、目標となる発光有効領域LAよりもアノード層248bの領域(不純物拡散領域DAの領域)を広くしている(大きなサイズとしている)。具体的には、第1の実施形態では、発光素子アレイチップ236の製造過程で生じる最大接合ずれ量Xdmax、Ydmaxに応じた分、目標となる発光有効領域LAよりもアノード層248b(不純物拡散領域DAの領域)の領域を広くしている。すなわち、第1の実施形態では、許容最大ずれ量Xdp、Ydpが最大接合ずれ量Xdmax、Ydmax以上となるように、アノード層248bの領域(不純物拡散領域DAの領域)の形状及びサイズが設定されている。
これにより、第1の実施形態の光プリントヘッド204では、エピフィルム263をドライバIC232に接合する際にずれが発生しても、各3端子発光素子235で、同じ形状で同じサイズの発光有効領域LAが得られるため、接合に使用する組立装置に高い位置合わせ精度を必要としない。また、第1の実施形態の光プリントヘッド204を製造する際には、エピフィルム263をドライバIC232に接合する際の合わせ精度に余裕ができるため、スループットの向上が期待できる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。なお、以下では、本発明の半導体装置及びプリントヘッドを、発光素子アレイチップ及び光プリントヘッドに適用した例について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態の画像形成装置200では、発光素子アレイチップ236の一部の構成及び製造方法が異なっている。以下では、第2の実施形態における発光素子アレイチップ236の構造(構成)及び製造方法について、第1の実施形態との差異を説明する。
図14は、第2の実施形態の発光素子アレイチップ236(3端子発光素子アレイ233が付けられたドライバIC232)の平面図である。また、図15、図16はそれぞれ図14中のC−C’線、D−D’線の断面図である。なお、第2の実施形態に係る各図面では、第1の実施形態と同一又は対応する部分には、同一又は対応する符号を付している。
図17は、第2の実施形態において、成長基板260上でエピタキシャル成長させたエピタキシャル層264へp型不純物を拡散した状態について示した説明図である。
図18は、第2の実施形態の発光素子アレイチップ236の平面図(エッチング処理等行われる前の平面図)である。
第1の実施形態では、上述の図9等に示すように帯形状(長方形)に不純物拡散領域DAが形成されていたが、第2の実施形態では、上述の図17、図18に示すように、3端子発光素子235ごとに分離した矩形(正方形)の領域に不純物拡散領域DAが形成されている。各不純物拡散領域DAの形状については限定されないものであるが、図17では、各不純物拡散領域DAについて一辺の幅がWdの正方形として図示している。第2の実施形態では、各不純物拡散領域DAが、各3端子発光素子235のアノード層248bの形状となる。すなわち、第2の実施形態では、3端子発光素子アレイ233がドライバIC232に接合される前に、アノード層248bの形状が確定していることになる。
なお、カソードコンタクト層の露出およびゲート分離エッチングの際に、不純物拡散領域DA(アノード層248bとゲート層247aとの間のpn接合界面)がエッチングされないことが満たされれば、各不純物拡散領域DAの形状は長方形や多角形、円形でも良い。
図19は、第2の実施形態の発光素子アレイチップ236で、接合ずれ量Ydが発生した状態の平面図である。
図19(a)では、発光素子アレイチップ236において、上方向に接合ずれ量Ydが発生した状態について示している。図19(b)では、発光素子アレイチップ236において、下方向に接合ずれ量Ydが発生し、さらに、右方向に接合ずれ量Xdが発生した状態について示している。
そして、各不純物拡散領域DAは、第1の実施形態と同様に、最大接合ずれ量を考慮したサイズとする必要がある。ただし、第2の実施形態では、3端子発光素子235ごとに分離した不純物拡散領域DAが形成されるため、上述の図19に示すように、各不純物拡散領域DAの上下方向(Y方向)だけでなく左右方向(X方向)についても、最大接合ずれ量(Xdmax、Ydmax)を考慮して、不純物拡散領域DAの左右方向(X方向)及び上下方向(Y方向)の幅(すなわち、X3及びY3の幅)を設定する必要がある。
したがって、第2の実施形態では、アノード層248bの上下方向(Y方向)の幅Y3は上述の(2)式を満たす必要がある。また、第2の実施形態では、アノード層248bの左右方向(X方向)の幅X3は以下の(4)式を満たす必要がある。ここでは、各不純物拡散領域DAは一辺の幅がWdの正方形であるため、幅Wdは、上述の(3)式及び以下の(5)式の関係を満たす必要がある。なお、第2の実施形態において、左右方向(X方向)の許容最大ずれ量Xdpは、以下の(6)式で表すことができる。
X3 ≧ X2+(2*Xdmax) …(4)
Wd ≧ We+(2*Xdmax) …(5)
Xdp=(X3−X2)/2 …(6)
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、以下のような効果を奏するができる。
第2の実施形態の光プリントヘッド204を構成する3端子発光素子アレイ233では、不純物拡散領域DAをエッチングしていない。そのため、第2の実施形態の3端子発光素子アレイ233では、不純物拡散により形成したpn接合界面(アノード層248bとゲート層247aとの境界部分)をエッチングにより露出させないため、pn接合界面からのリーク電流を抑制し、安定的に動作することができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)上記の各実施形態では、本発明のプリントヘッドを電子写真式プリンタに適用する例について説明したが、FAX、複合機、複写機等のその他の画像形成装置に適用するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、本発明の半導体装置(3端子発光素子アレイが付けられたドライバIC)を、プリントヘッドに適用する例について説明したが、本発明の半導体装置を適用するデバイスについては限定されないものである。例えば、本発明の半導体装置をディスプレイ等の表示装置に適用するようにしてもよい。このように、本発明の半導体装置は、アレイ型のLEDを用いて実現可能な種々のデバイスに適用することができる。
(C−2)第1の実施形態では、上下方向(Y方向)についてのみ、最大接合ずれ量Ydmaxを考慮して帯形状の不純物拡散領域DAの幅を調整しているが、帯形状の不純物拡散領域DAの両端に形成される3端子発光素子235についても確実に性能を担保するには、第2の実施形態と同様に、左右方向(X方向)についても最大接合ずれ量Xdmaxを考慮して、帯形状の不純物拡散領域DAの長手方向の幅を決定するようにしてもよい。
200…画像形成装置、201−1〜201−4…プロセスユニット、202…感光ドラム、203…帯電装置、204…光プリントヘッド、205…記録媒体、206…記録媒体カセット、207…ホッピングローラ、208、209…ピンチローラ、210…搬送ローラ、211…レジストローラ、212…転写ローラ、213…定着装置、214、215…排出ローラ、216、217…ピンチローラ、218…用紙スタッカ部、219…クリーニング装置、220…現像装置、221…ベース材料、222…ロッドレンズアレイ、223…ホルダ、224a、224b…クランプ部材、230…光プリントヘッド基板ユニット、231…プリント配線板、232…ドライバIC、233…3端子発光素子アレイ、234…ボンディングワイヤ、235…3端子発光素子、236…発光素子アレイチップ、240…平坦化膜、241…接合層、242…カソード層、243…カソードコンタクト層、244…下クラッド層、245…活性層、246…上クラッド層、247a、248a、249a…ゲート層、247b、248b、249b…アノード層、250…アノードコンタクト電極、251…カソードコンタクト電極、252…ゲートコンタクト電極、260…成長基板、261…バッファ層、262…犠牲層、263…エピフィルム、264…エピタキシャル層。

Claims (7)

  1. 駆動回路が形成された基板と、前記基板上に付けられており複数の発光素子が形成されている半導体薄膜とを備える半導体装置において、
    前記半導体薄膜は、エピタキシャル成長により形成された半導体層を用いて構成されており、
    前記半導体薄膜の表面の一部の領域には不純物拡散が行われており、
    前記不純物拡散が行われた領域内に、前記発光素子で発光可能な発光領域が形成されており、
    前記半導体薄膜で不純物拡散される不純物拡散領域は、前記発光領域よりも広くなっている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記不純物拡散領域は、前記基板上に前記半導体薄膜を付ける際の最大のずれ量を考慮した分広くなっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記発光素子がpnpn構造を含む発光サイリスタであり、前記不純物拡散領域に拡散される不純物はp型の不純物であり、前記不純物拡散領域によりp型の半導体層となった部分が前記発光素子のアノード層として機能することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記アノード層と、その下のn型の半導体層との接合部分が、露出していないことを特徴とする前記請求項3に記載の半導体装置。
  5. 駆動回路が形成された基板と、前記基板上に付けられており複数の発光素子が形成されている半導体薄膜とを備える半導体装置の製造方法において、
    エピタキシャル成長により半導体層を有する半導体薄膜を形成する第1の工程と、
    前記半導体薄膜の表面の一部の領域に不純物拡散を行う第2の工程と、
    前記不純物拡散が行われた領域内に、前記発光素子で発光可能な発光領域を形成する第3の工程とを含み、
    前記第3の工程では、前記半導体薄膜で不純物拡散される不純物拡散領域を、前記発光領域よりも広くする
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 複数の発光素子が形成された半導体装置と、前記半導体装置を搭載するための実装基板と、前記複数の発光素子の出射光を収束するレンズアレイとを備えるプリントヘッドにおいて、前記半導体装置として請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置を適用したことを特徴とするプリントヘッド。
  7. 静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を露光して前記静電潜像担持体の表面に静電潜像を形成するプリントヘッドと、前記静電潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像手段と、前記静電潜像担持体の表面に現像された画像を媒体に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、前記プリントヘッドとして請求項6に記載のプリントヘッドを適用したことを特徴とする画像形成装置。
JP2014176320A 2014-08-29 2014-08-29 半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置 Pending JP2016051815A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176320A JP2016051815A (ja) 2014-08-29 2014-08-29 半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176320A JP2016051815A (ja) 2014-08-29 2014-08-29 半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016051815A true JP2016051815A (ja) 2016-04-11

Family

ID=55659100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014176320A Pending JP2016051815A (ja) 2014-08-29 2014-08-29 半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016051815A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018003259A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 富士ゼロックス株式会社 発光部品、プリントヘッド、画像形成装置及び半導体層積層基板
JP2018022929A (ja) * 2017-11-06 2018-02-08 富士ゼロックス株式会社 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置
US11275322B2 (en) 2019-09-25 2022-03-15 Canon Kabushiki Kaisha Semiconductor light emitting device having a shift thyrister with a laminated structure, exposure head, and image forming apparatus

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5337074A (en) * 1990-12-28 1994-08-09 Xerox Corporation Opto-electronic line printer having a high density, independently addressable, surface emitting semiconductor laser/light emitting diode array
JP2005079369A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Oki Data Corp 半導体複合装置の製造方法
JP2006269716A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Oki Data Corp 半導体複合装置、半導体複合装置の製造方法、ledヘッド、及び画像形成装置
JP2007081081A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Oki Data Corp 3端子スイッチアレイ、3端子スイッチアレイ装置、半導体複合装置、および画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5337074A (en) * 1990-12-28 1994-08-09 Xerox Corporation Opto-electronic line printer having a high density, independently addressable, surface emitting semiconductor laser/light emitting diode array
JP2005079369A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Oki Data Corp 半導体複合装置の製造方法
JP2006269716A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Oki Data Corp 半導体複合装置、半導体複合装置の製造方法、ledヘッド、及び画像形成装置
JP2007081081A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Oki Data Corp 3端子スイッチアレイ、3端子スイッチアレイ装置、半導体複合装置、および画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018003259A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 富士ゼロックス株式会社 発光部品、プリントヘッド、画像形成装置及び半導体層積層基板
JP2018006502A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 発光部品、プリントヘッド、画像形成装置及び半導体積層基板
US10468853B2 (en) 2016-06-30 2019-11-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Light emitting component, print head, image forming apparatus and semiconductor layer laminate substrate
JP2018022929A (ja) * 2017-11-06 2018-02-08 富士ゼロックス株式会社 発光部品、プリントヘッド及び画像形成装置
US11275322B2 (en) 2019-09-25 2022-03-15 Canon Kabushiki Kaisha Semiconductor light emitting device having a shift thyrister with a laminated structure, exposure head, and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2272677B1 (en) Semiconductor device, optical print head and image forming apparatus
US9059362B2 (en) Light emitting element, light emitting element array, optical writing head, and image forming apparatus
JP4279304B2 (ja) 半導体装置、ledプリントヘッドおよび画像形成装置
JP4347328B2 (ja) 半導体装置、ledヘッドおよび画像形成装置
JP2018107420A (ja) 発光素子、発光素子アレイ、露光ヘッド、および、画像形成装置
JP4731949B2 (ja) 半導体装置、ledヘッド、及びこれを用いた画像形成装置
JP5310960B1 (ja) 発光サイリスタ、自己走査型発光素子アレイ、光書込みヘッドおよび画像形成装置
JP2009238893A (ja) 半導体装置、光プリントヘッドおよび画像形成装置
JP2013168581A (ja) 発光サイリスタ、光源ヘッド、及び画像形成装置
JP2016051815A (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法、プリントヘッド、及び画像形成装置
JP2015038913A (ja) 発光素子、自己走査型発光素子アレイ、光書込みヘッドおよび画像形成装置
US11275322B2 (en) Semiconductor light emitting device having a shift thyrister with a laminated structure, exposure head, and image forming apparatus
US20190115491A1 (en) Semiconductor device, print head and image forming apparatus
JP2013211355A (ja) 3端子発光素子、3端子発光素子アレイ、プリントヘッドおよび画像形成装置
JP4916120B2 (ja) 半導体複合装置、半導体複合装置の製造方法、ledヘッド、及び画像形成装置
JP6950484B2 (ja) 半導体素子、発光基板、光プリントヘッド、画像形成装置
JP2018032804A (ja) 半導体装置、光プリントヘッド、画像形成装置、及び半導体装置の製造方法
JP4954180B2 (ja) 半導体装置、ledプリントヘッドおよび画像形成装置
JP2019041035A (ja) 半導体発光素子及び光プリントヘッド
JP2005039041A (ja) 発光素子アレイ及び光プリントヘッド
US10698334B2 (en) Light emitting element array having a plurality of light emitting thyristors in island structures, exposing head using the same, and image forming apparatus using the same
JP5008264B2 (ja) 半導体装置、ledヘッド及びそれを用いた画像形成装置
JP2008227071A (ja) 半導体発光素子アレイチップ、その製造方法、及び露光光源装置
JP5000569B2 (ja) 発光素子アレイおよびこれを備える画像形成装置
JP2012004452A (ja) 発光素子アレイ及びプリントヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161215

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180403