JP2016051440A - 情報提供システム - Google Patents
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Abstract
Description
ユーザに情報を提供するタイミングに関する工夫として、例えば、特許文献1および特許文献2は、テレビ番組などをハードディスクに録画するハードディスクレコーダーにおいて、電源投入からシステムが起動するまでの時間を利用して、ハードディスクに予め記録されていた画像データを再生する技術を開示している。
本発明は、かかる課題に鑑み、端末に情報を提供する際に、ユーザに情報を閲覧してもらえる可能性を高める技術を提供することを目的とする。
ユーザが利用する端末と、前記端末にネットワークを介して情報を提供する管理サーバとを備える情報提供システムであって、
前記管理サーバは、
前記情報を動画で提供するための動画データ、または該動画データに前記ネットワーク上でアクセスするためのアクセス情報を記憶する動画データベースを備え、
前記端末は、
該端末をスリープ状態から起動させるための起動操作を検出する検出部と、
前記起動操作に先立って、前記管理サーバを介して前記動画データを予め取得する動画管理部と、
取得された前記動画データを記憶しておく動画記憶部と、
前記起動操作に応じて前記端末に起動画面を表示する起動画面表示部と、
該起動操作が検出されたときに、前記起動画面表示部の動作に優先して、前記動画記憶部に記憶された動画データを再生する動画再生部と、を備える情報提供システムとして構成することができる。
ネットワークは、インターネットのような広域のものであってもよいし、イントラネットのように限られた領域内のものであってもよい。また、ネットワークを介した通信は、無線、有線を問わない。
本発明で提供される動画は、広告、ニュース、天気予報、観光情報、占い、イベント情報など種々の内容のものを利用可能である。
端末をスリープ状態から起動させるための起動操作とは、例えば、パスワード、パスコード、パスパターンなどの入力、画面表示スイッチその他の物理的なスイッチの操作などが挙げられる。ただし、起動操作には、電源を投入するための操作は含まない。
管理サーバには、動画データ自体を記憶させておいてもよいし、URLなど動画データの所在をネットワーク上で特定できるアクセス情報を記憶させておいてもよい。
端末のユーザは、電源をオフにすることは比較的少ないが、スリープ状態にすることは非常に多い。そして、ユーザは、端末を使用したいと思うときにスリープ状態から起動させるため、起動操作を行った後は端末の画面を注視している可能性も高い。本発明では、かかるタイミングを利用して、予め用意された動画データを再生するため、再生される動画をユーザに閲覧してもらえる可能性が非常に高くなる。
また端末は、スリープ状態のときは、電源投入時とは異なり、OS(Operating System)は稼働しているため、アプリケーションを稼働させることも比較的容易である。従って、本発明では、動画データを再生するタイミングを、電源投入時ではなく、スリープ状態からの起動時とすることにより、比較的容易にシステムを実現することができる利点もある。
さらに、本発明では、再生される動画データは、管理サーバを介して提供されるため、適宜、新しい動画を提供でき、ユーザが動画を見飽きてしまう可能性も抑制できる。
そして、この動画データは、起動操作に先立って取得されているから、起動操作時に動画データをダウンロード等する必要はなく、速やかに動画データを再生できる利点もある。動画データを取得するタイミングは、端末がスリープ状態になる前であってもよいし、スリープ状態の間であってもよい。
端末は、ユーザが携帯可能な携帯端末としてもよい。
携帯端末としては、スマートフォン、タブレット、携帯電話、ノートパソコンなど携帯可能でネットワークに接続可能な種々の装置が該当する。
携帯端末のユーザは、使用しないときは、電源をオフの代わりにスリープ状態にしておくことがほとんどである。従って、本発明は、携帯端末に、特に有用性が高い。
前記動画管理部は、前記動画記憶部に記憶された動画データのうち未再生の動画データがなくなること、および閲覧期限内の動画データがなくなることの少なくとも一方が満たされたときに、前記動画の取得を行うものとしてもよい。
また、動画データによっては、天気予報、占い、イベント情報など、その内容が意味を持つ期間が限られているものが存在する。このように閲覧期限が限られている動画データについては、閲覧期限を過ぎてしまった場合にはその動画データを削除し、新たな動画データを取得することが好ましい。
上記構成によれば、これらの条件を考慮して動画データを取得するため、ユーザの飽きを抑制しつつ、効率的に動画の提供が可能となるのである。上述の2つの条件は、双方を考慮してもよいし、いずれか一方のみを考慮しても構わない。また、この態様は、動画記憶部に記憶可能な動画データが1本の場合でも複数の場合でも同様に適用可能である。
ユーザに新たな動画を提供する方法としては、ユーザが視聴済みか否かに関わらず比較的短い周期で動画データを取得する方法も考えられるが、動画データの取得が過剰に行われるおそれがある。これに対し、上記構成によれば、こうした過剰な取得を抑制しながら、ユーザに新たな動画を提供できる利点がある。
もっとも、本発明において動画データを取得するタイミングは、この態様に関わらず種々の設定が可能である。例えば、動画データを定期的に取得するようにしてもよいし、動画記憶部に記憶された動画データのうち所定の本数が閲覧済みとなったタイミングで取得するようにしてもよい。
前記端末は、
前記動画を再生した履歴を前記管理サーバに報告する再生履歴報告部を備え、
前記管理サーバは、
前記報告に基づいて、前記端末によって前記動画が閲覧された閲覧履歴を管理する閲覧履歴管理部と、
前記閲覧履歴に基づいて、前記端末のユーザに対して与えられる特典を決定する特典管理部と、を備えるものとしてもよい。
特典としては、例えば、端末の利用料の割引や免除、種々のオンラインショップや実際の店舗などで利用可能なクーポンやポイントの提供などが考えられる。これらの特典は、例えば、ユーザによる動画の閲覧が、所定の本数または所定時間を超えたときに画一的な内容で与えるものとしてもよいし、閲覧の本数や時間に応じて特典の内容を変化させてもよい。
前記動画再生部による動画の再生が終了した後に、前記起動画面表示部の動作に優先して前記動画とは異なる画像情報の表示の選択を促す選択画面を表示する選択画面表示部と、
該選択画面において選択された画像情報を表示する画像情報表示部と、を備えるものとしてもよい。
選択画面では、画像情報を表示するか否かの選択だけでなく、画像情報を表示する場合には、その内容を選択可能な画面としてもよい。例えば、閲覧可能な画像情報をサムネイルやアイコンなどの形式で直接に選択できるようにしてもよいし、スポーツ、ファッションなど画像情報のジャンルを選択可能としてもよい。ユーザが選択した画像情報の内容またはジャンルは、例えば、次の起動時の動画や画像情報の選択に反映させてもよい。
選択画面の表示は、ソフトウェア的に実現する場合には、かかる画面を表示させるためのアプリケーションを起動させる方法をとってもよいし、画面を表示するためのアプリケーション等を起動させるためのショートカットやアイコンを表示させる方法をとってもよい。
上記態様で表示される画像情報は、動画および静止画のいずれであってもよい。また、端末に予め記憶されている画像、ネットワーク等を介して予め取得されている画像、および画像の表示が指示されたからネットワーク等を介して取得する画像のいずれであってもよい。画像情報の内容は、広告、ニュース、天気予報、観光情報、占い、イベント情報など種々の内容のものを利用可能である。
前記選択画面表示部は、所定の期間内に1以上の所定数の前記画像情報の表示が行われているときには動作しないようにしてもよい。
所定期間、所定数は任意に設定可能である。例えば、一日に一種類という設定にしてもよい。かかる場合には、ユーザが、一日のうち、いずれかのタイミングで画像情報を表示させておけば、その後は、画像情報の閲覧を選択する画面は表示されずに、動画の再生終了後に速やかに起動画面が表示されるようになる。
さらに前記ネットワークに接続され所定種別の配信情報を提供する配信サーバを有し、
前記管理サーバは、
前記端末による前記配信情報の閲覧履歴を管理する閲覧履歴管理部と、
前記閲覧履歴に基づいて、前記端末のユーザに対して与えられる特典を決定する特典管理部と、を備えるものとしてもよい。
配信情報は、例えば、ブラウザを利用したウェブページの閲覧、配信情報を含むメールの表示などの方法をとることができる。配信情報は、ウェブページの一部に他の情報とともに表示される形態をとってもよい。
管理サーバの閲覧履歴管理部は、端末で配信情報を閲覧した履歴を集約し、管理する。閲覧履歴管理部は、先に説明した動画の閲覧履歴の管理と、配信情報の閲覧履歴の管理の双方の機能を有する構成としてもよいし、配信情報の閲覧履歴の管理機能のみを備えるものとしてもよい。
特典管理部は、閲覧履歴に基づいて、ユーザに対して与えられる特典を決定する。特典は、動画の閲覧履歴と配信情報の閲覧履歴の双方に基づいて決定することができる。例えば、それぞれの閲覧履歴を、閲覧本数、時間などに基づいて統一的なポイントに換算し、そのポイントに基づいて特典を決定する方法をとることができる。また、特典は、動画および配信情報の閲覧履歴を個別に評価して決定しても良い。この場合には、例えば、動画の閲覧履歴に基づいて使用料金を割引し、配信情報に基づいてクーポンを提供するなど、両者で与える特典の種類を変えても良い。
上記態様によれば、配信情報に基づいて特典が与えられるため、配信情報を閲覧する動機づけとなり、ユーザに配信情報を閲覧してもらいやすくなる。
前記閲覧履歴管理部は、前記端末による前記配信情報の閲覧履歴のうち、前記配信サーバが管理している閲覧履歴を、該配信サーバから取得するものとしてもよい。
配信サーバから閲覧履歴を取得する方法およびタイミングは、種々の態様をとることができる。例えば、配信サーバから管理サーバに対して、定期的または閲覧履歴のデータ量が所定値に達したときなどに、報告するようにしてもよい。また、管理サーバが配信サーバに対して閲覧履歴の問い合わせを行うようにしてもよい。
もっとも、閲覧履歴の管理は、配信サーバを利用する態様に限られるものではない。例えば、端末に、アプリケーションなどの形で、配信情報の閲覧履歴を蓄積する機能を持たせ、蓄積された閲覧履歴を管理サーバに報告するように構成してもよい。また、端末で配信履歴を蓄積する方法と、配信サーバを利用する方法とを併用しても良い。この場合は、両者で閲覧履歴が重複して蓄積されるおそれがあるため、管理サーバには、重複する閲覧履歴の一方を削除するなどの履歴の整理機能を持たせることが好ましい。
前記閲覧履歴管理部は、前記端末を特定するための端末識別情報と対応づけて前記閲覧履歴を管理しており、
前記配信サーバは、
前記端末のユーザに対するユーザ識別情報と対応づけて前記閲覧履歴を記憶するユーザデータベースと、
前記端末によって前記配信情報を閲覧するための所定の登録操作が行われると、該登録操作に応じて、該端末の前記端末識別情報を取得し、前記ユーザ識別情報と対応づけて、前記管理サーバに報告する登録アシスト部とを備え、
前記閲覧履歴管理部は、前記端末識別情報に対応づけられた前記ユーザ識別情報を用いて、前記配信サーバから前記閲覧履歴を取得するものとしてもよい。
これに対し、上記態様によれば、端末を利用して、配信サーバからの配信情報を閲覧するための登録操作を行うと、配信サーバ側で、端末識別情報を取得し、ユーザ識別情報と対応づけて管理サーバに報告することができる。端末識別情報は、登録操作の際に配信サーバに送信される情報に含ませることができるため、配信サーバは、それを解析して取得すればよい。こうすることにより、ユーザ識別情報を用いて配信サーバにアクセスすれば、自動的に管理サーバへの登録を完了することができ、利便性を向上させることができる。
本発明は、上述した情報提供システムとしての態様に関わらず種々の態様で構成可能である。例えば、上述した情報提供システムにおいて利用される端末または携帯端末として構成してもよい。また、上述の携帯端末および管理サーバからなる情報提供システムにおいて、これらの端末および管理サーバを用いて情報を提供する方法として構成してもよい。さらには、これらの端末や管理サーバに、上述したそれぞれの機能を実現するためのコンピュータプログラムとして構成したり、該コンピュータプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体として構成してもよい。
図1は、情報提供システムの全体構成を示す説明図である。情報提供システムは、動画サーバ400、広告サーバ300から提供される種々の広告情報を、管理サーバ100で管理して、ユーザが利用する携帯端末200に配信するシステムである。管理サーバ100、携帯端末200、動画サーバ400、広告サーバ300は、それぞれインターネットINTを介して接続されている。この実施例では、携帯端末200への配信を例示するが、ユーザが利用する端末は、携帯端末200に限らず、パソコンまたは家電製品に設けられた表示装置など、ネットワークINTに接続可能な種々の装置を利用することができる。
管理サーバ100は、ユーザが広告情報を閲覧した実績も管理し、実績に応じて、利用料の割引、免除などの特典を与えることができる。動画サーバ400および広告サーバ300は、それぞれウェブページなどのデータを格納するウェブサーバである。動画サーバ400、広告サーバ300は、一つだけを描いてあるが、2以上としてもよいし、管理サーバ100と統合してもよい。
本明細書では、以下、本実施例で提供される広告情報について、説明の便宜上、動画サーバ400から提供されるものを「動画」と称し、広告サーバ300から提供されるもの(静止画および動画の双方が含まれ得る)を「広告」と称する。
まず、動画サーバ400は、管理サーバ100に対して、動画データまたはリンク情報を登録する(矢印a1)。登録の手順は、例えば、次の通りである。動画サーバ400を利用している企業等は、実施例の情報提供システムを利用したいと考えたときには、情報提供システムの運用者に対して利用申し込みを行う。利用申し込みによる契約内容としては利用料についての取り決めが含まれる。利用料は、定額としてもよいし、動画がユーザに閲覧された実績があがるほど利用料が高額になるものとしてもよい。利用申し込みが成立すると、企業等は、情報提供システムを通じてユーザに配信すべき動画を管理サーバ100に登録する。動画データ自体を管理サーバ100にアップロードしてもよいし、動画サーバ400に格納してある動画データの所在を示す情報、例えば、URLなどを管理サーバ100に通知するようにしてもよい。管理サーバ100は、登録された動画データ等をデータベースとして格納しておく。
ユーザが携帯端末200に対して起動操作、即ちスリープ状態から稼働させるための操作を行うと、携帯端末200は、ダウンロードされていた動画データを再生する。動画の再生は、ユーザが動画再生のための個別の操作を行わなくても、起動操作に応じて自動的に行われるものである。ユーザが動画を閲覧した実績は、動画生成履歴として管理サーバ100に報告され(矢印a3)、携帯端末の利用料金の割引等の特典に活用される。
ユーザが起動操作を行うときは、携帯端末200を利用しようとしているときであるから、その際に再生される動画をつい視聴する可能性が高い。従って、企業にとっては動画を利用した広告を効率的にユーザに提供することが可能となる。また、ユーザは、動画を閲覧した実績が高くなれば、携帯端末の利用料金の割引などの特典を受けることができるため、動画を閲覧することはユーザにとっても利益となる。情報提供システムの運営者は、動画の閲覧実績が高い場合、携帯端末の利用料金を割り引いたとしても、その分、企業等からの利用料を増額することによって利益を得ることが可能である。
ポータルサイトを提供する広告サーバ300は、ウェブページ上で、検索エンジンなどの機能を提供するとともに、種々のニュースや広告などを提供している。ユーザは携帯端末200で、ポータルサイトにアクセスすることによって、これらの機能を利用し、情報を閲覧することができる(矢印a4)。また、ポータルサイトは、ユーザの嗜好に沿った情報提供を可能とするため、ユーザに対してユーザIDを付与し、各ユーザが閲覧した広告などを広告表示履歴として管理している。広告サーバ300は、管理サーバ100に対して、ユーザの広告表示履歴を報告する(矢印a5)。管理サーバ100は、動画の閲覧履歴と同様、報告された広告表示履歴に基づいてユーザに対する特典に活用する。
情報提供システムにおいて、広告は、動画のように自動的に表示されるものではなく、ユーザがポータルサイト等で広告のリンクをクリックすることによって表示される。しかし、本実施例では、動画と同様、広告の閲覧によっても特典が得られるため、これがユーザにとって広告を閲覧しようという動機になり、広告が閲覧される可能性を高めることができる。広告を閲覧する可能性が高くなるのであれば、広告サーバ300の運営者にとって、情報提供システムの利用価値が向上する。従って、情報提供システムの利用者は、広告サーバ300からの利用料を増額することによって、利益を得ることが可能となる。
図1では、広告サーバ300が広告の表示履歴を管理し、管理サーバ100に報告する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、携帯端末200に、広告の閲覧履歴を蓄積し、管理サーバ100に報告する機能を持たせても良い。また、携帯端末200による履歴の管理と、広告サーバ300による管理とを併用しても良い。
管理サーバ100には、ユーザデータベース104、動画データベース105の2つのデータベースが備えられている。ユーザデータベース104は、情報提供システムを利用するユーザに関する種々の情報を格納するデータベースである。格納されているデータには、氏名や利用している端末の端末IDなどの基本情報の他、動画や広告などの閲覧履歴や、閲覧履歴に基づいて与えられた特典に関する情報も含まれている。動画データベース105は、携帯端末200に配信される動画データまたはそのリンク情報などを格納している。本実施例では、双方を混在して格納可能とした。
動画管理部106は、動画データベース105の管理を行う。動画サーバ400(図示せず)から、動画データやリンク情報などのアップロードを受けて、動画データベース105に格納する。また、携帯端末200からの要求に応じて、動画データの配信などを行う。動画は、動画データベース105に格納された古いものから単純に配信するものとしてもよいし、ユーザの嗜好等に合致するものを優先的に配信するようにしてもよい。こうした嗜好の解析方法については、種々の周知の方法を適用することができる。
登録管理部101は、ユーザデータベース104への情報の登録を管理する。図1で説明した通り、情報提供システムは、広告サーバ300で広告表示履歴を管理し、これを管理サーバ100に報告する機能を有している。ここで、広告サーバ300は、そこで運用されるポータルサイト等に固有のユーザIDを用いて各ユーザを管理しているため、広告サーバ300で蓄積した広告表示履歴を管理サーバ100が活用するためには、ユーザIDを管理サーバ100に登録しておく必要がある。登録管理部101は、広告サーバ300からユーザIDなどの情報を取得し、ユーザデータベース104に登録する機能も奏している。
閲覧履歴管理部102は、動画や広告などの閲覧履歴を管理する機能を奏する。動画については、携帯端末200から報告される履歴を取得し、これをユーザデータベース104に格納する。また、広告については、広告サーバ300から広告表示履歴を取得し、これをユーザデータベース104に格納する。閲覧履歴管理部102は、これらの履歴のうち、重複するものの一方を削除して、履歴を整理する機能も奏する。
特典管理部103は、閲覧履歴に基づいて、ユーザに対する特典を決定する機能を奏する。本実施例では、動画と広告の閲覧履歴が混在しているため、特典管理部103は、両者を所定の評価方法で共通のポイントに換算し、そのポイントに応じて特典を決定するものとした。特典の内容としては、種々のオンラインショップ等で利用できる優待クーポンの提供や、携帯端末200の使用料の減額などが挙げられる。動画と広告の閲覧履歴を個別に管理し、動画の閲覧履歴に基づく特典と、広告の閲覧履歴に基づく特典とを分けて決定するようにしてもよい。
コマンド入力部204は、携帯端末200の画面や、種々の物理的なスイッチなどを通じてユーザの操作によるコマンドを入力する。
起動画面表示部205は、携帯端末200のOSが有している機能であり、スリープ状態からの起動後に、種々のアプリケーションを起動させるためのアイコン等を配列した起動画面を表示する機能を奏する。
動画管理部201は、管理サーバ100から再生用の動画データを取得する。取得した動画データは、動画記憶部202に記憶されている。動画記憶部202には、一本だけの動画データを記憶してもよいが、本実施例では、複数本の動画データを記憶可能とした。
動画再生部203は、動画記憶部202に記憶された動画データを用いて動画を再生する。本実施例では、スリープ状態から携帯端末200を起動させるための起動操作が行われたことを検出すると、動画再生部203は、起動画面表示部205による起動画面の表示を一旦停止させ、動画の再生を行うのである。動画の再生が完了すると、起動画面表示部205の動作を継続させる。こうすることで、スリープ状態からの起動時には、予め記憶されている動画が再生された後、起動画面が表示されることになる。本実施例では、動画再生部203は、ソフトウェア的に構成されているが、ユーザの操作によって削除等されないよう保護されている。即ち、通常の操作によってアンインストールできる対象からは除外されており、またアンインストールする際には特別なパスワードの入力が要求されるようになっている。
ブラウザ206は、ウェブページを閲覧するためのアプリケーションである。本実施例では、広告を閲覧するために利用される。
再生履歴報告部207は、動画の再生履歴を蓄積しておき、適宜のタイミングで管理サーバ100に報告する。履歴の報告は、種々のタイミングで行うことができる。例えば、動画を閲覧した直後や、動画の閲覧履歴が所定量だけ蓄積された時点、予め設定された一定の時期などに携帯端末200から管理サーバ100にアクセスして、履歴の報告を行うようにしてもよい。また、管理サーバ100が適宜、携帯端末200にアクセスして、履歴の報告を要求するようにしてもよい。その他、携帯端末200が、動画データを管理サーバ100からダウンロードする際に、履歴の報告を併せて行うようにしてもよい。
広告サーバ300には、ユーザデータベース305、広告データベース304の2つのデータベースが備えられている。ユーザデータベース305は、広告サーバ300を利用する会員としての情報を格納するデータベースである。格納されているデータには、氏名やユーザID等の基本情報の他、広告などの閲覧履歴も含まれている。広告データベース304は、携帯端末200に配信される広告データを格納している。広告データには、静止画および動画の双方が存在する。
広告管理部306は、企業等から広告データを受けつけ、広告データベース304に格納する。また、ユーザが広告の閲覧を要求したときに、広告データベース304の中から、ユーザの嗜好に沿った広告を選択して配信する機能も奏する。
表示履歴管理部303は、ユーザが広告を閲覧すると、その履歴を、ユーザデータベース305に格納する。
登録アシスト部301は、広告サーバ300の会員としてのユーザIDの管理サーバ100への登録を支援する機能を奏する。本実施例では、管理サーバ100は、携帯端末200の端末IDを用いて閲覧履歴等を管理している。登録アシスト部301は、携帯端末200から端末IDを取得し、これとユーザIDと関連づけて、管理サーバ100に送信するのである。
表示履歴報告部302は、広告サーバ300が管理している広告表示履歴を、管理サーバ100に報告する機能を奏する。広告サーバ300では、表示履歴は、ユーザIDと対応づけて管理されているが、登録アシスト部301の機能により、管理サーバ100には、ユーザIDが登録されているため、管理サーバ100は、報告された表示履歴をユーザと対応づけることが可能となっている。
広告サーバ情報は、ユーザが利用している広告サーバ300の情報が複数格納されている。本実施例では、それぞれの広告サーバ300を利用する際のユーザID(ID[1]、ID[2]…)、および広告サーバ300のリンク情報(URL[1]、URL[2]…)を格納している。図の例では、下側に示す広告サーバ300においてユーザに付されている「aaa」というユーザIDと、広告サーバ300のURL「http://adv」という情報とが対応づけられて格納されることになる。
属性情報は、ユーザが登録した地域、嗜好などの情報を格納している。この情報は、ユーザの嗜好などに併せた動画を配信するために用いられる。
閲覧履歴は、ユーザが動画や広告を閲覧した履歴を格納する。履歴を表す情報としては、閲覧した日時、閲覧した動画や広告を識別するための動画IDまたは広告ID、閲覧に要した時間(閲覧時間)、およびポイントなどが含まれる。ポイントとは、閲覧時間などに基づいて、動画および広告の閲覧実績を統一的に評価するために所定の換算式によって算出される評価値である。
特典情報は、閲覧履歴に基づいてユーザに付与された特典を記憶している。特典の内容としては、携帯端末200に対する課金の減額や、クーポンの提供などが挙げられる。
基本情報は、ユーザの氏名等の個人情報であり、属性情報は、ユーザの嗜好等を表す情報である。
広告履歴情報は、広告履歴を報告する先の情報、管理サーバ100のリンク情報(報告先URL)が格納されている。本実施例では、管理サーバ100のURLである「http://kanri」が格納されることになる。併せて、管理サーバ100で用いられているユーザID、即ち図の例では「01」という情報、も格納するものとしているが、このユーザIDは省略しても構わない。広告サーバ300が、広告サーバ300用のユーザID「aaa」とともに履歴を送信すれば、管理サーバ100はユーザデータベース104の広告サーバ情報を参照することにより、どのユーザの履歴かを特定することが可能だからである。
広告履歴には、併せてユーザが広告を表示した表示履歴が格納されている。表示履歴には、広告を表示した日時、広告を識別するための広告ID、および表示時間などの情報が含まれる。
以下では、それぞれの機能を実現するための処理内容をフローチャートに基づいて説明する。
図4は、広告サーバの登録処理のフローチャートである。広告サーバ300が、ユーザIDを管理サーバに登録するための処理である。左側に、広告サーバ300で行われる処理、即ち登録アシスト処理の流れを示し、右側に管理サーバ100で行われる処理、即ち広告サーバ登録処理の流れを示した。
この処理は、ユーザが携帯端末200を操作して、広告サーバ300の提供するポータルサイト等を表示させ、そのサイトを利用するためのユーザID等を入力してログインした状態で行われる。
まず、広告サーバ300は、情報提供システムによる広告サービスを利用するための登録ボタンを表示する(ステップS10)。図の右側に、携帯端末200における表示画面の例を示した。広告サーバ300が提供しているポータルサイトなどを表示させると、ニュースや天気予報などの情報と併せて、広告サービスを利用するための登録ボタン200aが表示される。ユーザが、情報提供システムによるサービス、即ち携帯端末200で広告を閲覧することで特典を受けるサービスを受けたいと思うときには、この登録ボタン200aをクリックすればよい。
登録ボタン200aがクリックされると、広告サーバ300は、管理サーバのリストを表示する(ステップS11)。本実施例では、管理サーバ100は、携帯端末200のキャリア、つまり通信事業者ごとに設けられているものとした。従って、右側の画面例に示すように、管理サーバのリストは、キャリア名のプルダウンリスト200bとして表示される。ユーザは、自己が利用しているキャリアを選択すればよい。図の例では、「キャリア2」が選択されていることを示している。キャリアが選択されると、それに対応づけられている管理サーバ100のリンク情報(URL)が特定されることになる。
広告サーバ300は、特定された管理サーバ100に対して、広告サーバ300でユーザを識別するためのユーザIDを送信する(ステップS12)。広告サーバ300は、携帯端末200から、登録ボタンのクリックや、キャリアの選択などの情報を受けているから、この過程で、併せて携帯端末200の識別情報(端末ID)を取得することができる。管理サーバ100に対しては、ユーザIDとともに、この端末IDも送信される。
管理サーバ100は、検索の結果、該当するユーザが存在する場合には(ステップS22)、ユーザデータベース104を更新する(ステップS23)。つまり、ユーザデータベース104の広告サーバ情報に、広告サーバ300から送信されたユーザIDと、広告サーバ300のURLとを登録するのである。同じ広告サーバ300に対して既存のユーザIDが存在する場合には、従前のユーザIDを消去してもよいか否かを広告サーバ300経由で携帯端末200に確認するようにしてもよい。
管理サーバ100は、ユーザデータベース104を更新すると、管理サーバ100でユーザを特定するために用いているユーザID(図3における「01」)を、広告サーバ300に送信して(ステップS24)、広告サーバ登録処理を終了する。
広告サーバ300は、このユーザIDを受信し(ステップS14)、ユーザデータベース305を更新して、即ち広告履歴情報の「ID」(図3参照)に登録して(ステップS15)、登録アシスト処理を終了する。
以上の処理によって、管理サーバ100には、情報提供システムの対象となる広告サーバ300および、そこで利用されるユーザIDが登録され、一方、広告サーバ300には、表示履歴を報告すべき管理サーバ100の所在が登録され、相互に表示履歴等の情報を授受することが可能となる。
図5は、動画再生処理のフローチャートである。携帯端末200においてスリープ状態からの起動操作を行ったときに実行される処理である。
携帯端末200は、スリープ状態から復帰して起動画面表示を開始する開始トリガを検出する(ステップS30)。起動画面とは、アプリケーションを起動させるためのアイコンが配列された画面など、携帯端末200が種々の用途に利用可能となったことを表す画面をいう。例えば、パスワードが設定されている場合には、パスワード等を入力することで初めて携帯端末が利用可能となるから、パスワード等の入力画面は起動画面には当たらない。パスワード等を入力した後に表示される画面が起動画面に当たる。
従って、開始トリガもパスワードの設定の有無によって異なる。携帯端末にパスワードが設定されている場合には、パスワード等を入力完了が開始トリガとなる。パスワードが設定されていない場合には、ディスプレイを表示するための種々の操作、例えば、いずれかの物理スイッチの操作などが開始トリガとなる。
そして、再生する動画を選択する(ステップS33)。動画は、単純に携帯端末200に格納された時期が古いものから選択し、またはランダムに選択してもよいが、本実施例では、次の3つの優先条件に基づいて選択するものとした。
1つめの条件は、未再生の動画である。ユーザがまだ閲覧していない動画を再生することにより、ユーザの飽きを抑制することができるからである。
2つめの条件は、「再生期限が早いもの」である。動画の中には、天気予報や占い、日時が限定されたイベントやキャンペーンの広告など、一定の再生期限を過ぎると情報の意義がほとんどなくなってしまうものがある。再生期限が早い動画を優先して再生すれば、こうした動画が未再生のまま破棄されることを回避できる。
3つめの条件は、ユーザの嗜好である。例えば、スポーツ好きのユーザに対しては、スポーツに関連する動画を優先的に再生することによって、ユーザの関心を惹くことが可能となる。
図中に、動画を選択する例を示した。例えば、mv1〜mv4の4本の動画が携帯端末200に記憶されているものとする。動画mv1は既に再生済みであり、動画mv2〜mv4は未再生である。従って、携帯端末200は、1つめの条件に基づき、動画mv2〜mv4を優先して選択する。次に、それぞれの期限を見ると、動画mv2の再生期限が2014年9月30日であるのに対し、動画mv3、mv4の再生期限は2014年8月20日と早い。従って、携帯端末200は、動画mv3、mv4を優先する。さらに条件3に基づき、仮に、ユーザの嗜好がイベントよりもグルメを好む傾向にあるのであれば、動画mv4が選択される。
このように条件1〜3に基づいて動画を選択することにより、ユーザに対して飽きのこない、有意義かつ関心の高い情報を提供することが可能となる。
動画を選択するための条件1〜3は、必ずしも全てを考慮する必要はなく一部を省略しても構わない。また、この他の条件を追加してもよい。例えば、動画ごとに再生時間が異なる場合には、動画を選択するための条件として、再生時間の長さを考慮することもできる。
動画の再生が完了すると、携帯端末200は、起動画面表示の割り込み処理を解除し(ステップS36)、動画再生処理を終了する。割り込みの解除により、携帯端末200には起動画面が表示され、ユーザは携帯端末を利用可能となる。
本実施例では、起動画面表示を一旦停止させた上で、動画の再生を行う例を示したが、起動画面を表示させながら、その前面に動画の再生を行うようにしてもよい。即ち、処理上には起動画面は表示されているものの、動画に覆い隠されてユーザが見ることも操作することもできないという状態で動画を再生するようにしてもよい。
携帯端末200は、動画管理処理を開始すると、随時更新モードが選択されているか否かを判断する(ステップS40)。随時更新モードでない場合、即ち定期的に更新するモードが選択されている場合には、更新期限が経過しているか否かを判断し(ステップS41)、更新期限を過ぎていない場合には、そのまま動画管理処理を終了する。
まず、再生期限を経過している動画を削除する(ステップS42)。右側に、動画を更新する際の処理の様子を示した。携帯端末200に、mv1〜mv7の7本の動画が格納されているものとする。動画管理処理が実行されている日付が、2014年8月12日であるとすると、動画mv1、mv5の再生期限は、それぞれ2014年8月10日(mv1)、2014年8月05日(mv5)であるから、いずれも再生期限を過ぎていることになる。従って、ステップS42では、動画mv1、mv5の動画が削除される。
次に、携帯端末200は、再生済みの動画を削除する(ステップS43)。右側の例では、再生済みの動画は、動画mv1、mv3、mv6である。既に動画mv1はステップS42で削除されているから、残りの動画mv3、mv6がステップS43の処理で削除されることになる。
携帯端末200は、次に、動画の更新が必要か否かを判断する(ステップS44)。例えば、ステップS42、S43の処理によって全く動画が削除されなかった場合、新たな動画を取得する必要性は低いと判断し、動画の更新を行うことなく動画管理処理を終了する。ステップS42、S43の処理によって動画が削除された場合には、削除して不足した本数分の動画を管理サーバからダウンロードする(ステップS45)。右側に示した例では、4本の動画が削除されているため、管理サーバ100から新たに4本の動画データをダウンロードするのである。ダウンロードする動画は、ユーザの嗜好を考慮して選択することが好ましい。
この例では、携帯端末200に7本の動画を格納しておく場合を例にとって説明したが、格納可能な動画の本数は任意に設定可能である。また、必ずしも格納可能な最大本数の動画を維持しておく必要もない。例えば、4本の動画を削除したものの、管理サーバ100に、ユーザの嗜好に合う動画がアップロードされていない場合には、ダウンロードを1〜3本にとどめても差し支えない。逆に、管理サーバ100から、ユーザの嗜好に合う新たな動画データの数を確認し、この数を上限として、ステップS42、S43の処理による動画の削除を制限してもよい。
図7は、広告表示履歴記録処理のフローチャートである。広告サーバ300が、ユーザによる広告の表示履歴を記録するための処理である。
ユーザが広告サーバ300で提供されるポータルサイト等にログインすると、広告サーバ300は、その情報に基づいてユーザIDを取得する(ステップS50)。
ユーザが、広告のボタンをクリックしないまま、サイトを閉じたときは(ステップS51)、広告サーバ300は、何も処理を行わずに広告履歴記録処理を終了する。
ユーザが広告ボタンをクリックしたときは(ステップS51)、広告サーバ300は表示する広告を選択する(ステップS52)。広告を選択するための条件は、動画を選択する際と同様、未表示であること、表示期限が早いもの、そしてユーザの嗜好に合うという条件である。図の右側に広告選択の例を示した。ここでは4つの広告が選択対象にあるとする。広告adv1は、表示済みであるため1つめの条件により優先度が下がる。また、表示期限によれば、2014年9月30日が期限となっている広告adv2よりも、2014年8月20日が期限となっている広告adv3、adv4が優先される。そして、ユーザの嗜好に合わせて、いずれかが選択されることになる。
実施例では、広告を広告サーバ300が選択する例を示したが、ウェブページ上にそれぞれの広告のバナーを表示し、ユーザが関心のある広告を自身で選択できるようにしてもよい。
ユーザが、次の広告の表示を指定した場合には(ステップS55)、広告サーバ300は、ステップS52〜S54の処理を繰り返し実行し、新たな広告を表示する。次の広告の表示の指定がなされず終了が指示された場合には、広告サーバ300は、広告の表示を終了するとともに、履歴の記録も終了する。
この処理によって、広告サーバ300は、ユーザが広告を表示した履歴を記録することができる。
実施例では、広告サーバ300が広告表示履歴を記録する例を示したが、携帯端末200に、広告の表示および履歴の記録を行うためのアプリケーションをインストールし、携帯端末200で履歴を記録するようにしてもよい。この場合の処理内容は、広告サーバ300が実行する処理(図7)と同様である。ただし、広告の選択(図7のステップS52)については携帯端末200ではなく広告サーバ300側で行うことが好ましい。または、この処理を省略してもよい。
図8は、閲覧実績集計処理のフローチャートである。管理サーバ100において、動画および広告の閲覧実績を集計し、ユーザに与える特典を決定するための処理である。
この処理を開始すると、管理サーバ100は、処理対象者を決定し、そのユーザIDを取得する(ステップS60)。ユーザIDは、管理サーバ100がユーザの管理に用いている情報、即ち図3の例でユーザID」として示されている「01」なる情報である。
次に、管理サーバ100は、ユーザが利用している携帯端末200に対して、閲覧実績を問い合わせる(ステップS61)。携帯端末200からは、動画の再生履歴が報告されることになる。
管理サーバ100は、またユーザデータベース104の広告サーバ情報に基づき、広告サーバ300に対して閲覧実績を問い合わせる(ステップS62)。広告サーバが複数登録されている場合には、それぞれの広告サーバに順次、問い合わせを行う。広告サーバ300からは、管理サーバ100に対して広告の表示履歴が送信される。
[算出方法1]
ポイント=動画のポイント×動画閲覧回数+広告のポイント×広告閲覧回数;
ここで動画および広告のポイントは、任意の値を設定可能である。ただし、動画がユーザの意思に関係なく再生されるのに対し、広告はユーザの意思に基づいて表示されることを考えると、動画のポイント<広告のポイントとすることが好ましい。
[算出方法2]
ポイント=SUM(動画のポイント×動画の閲覧時間×動画の係数)
+SUM(広告のポイント×広告の表示時間);
ここで動画のポイントおよび広告のポイントは、任意の値を設定可能である。
動画の係数は、動画の閲覧時間と広告の表示時間との重みを調整するための係数であり任意に設定可能である。動画がユーザの意思に関係なく一定時間再生されることを考えると、動画を閲覧している単位時間あたりの重みは広告の表示時間よりも軽いと考えられるため、動画の係数は1よりも小さい実数とすることが好ましい。
SUMは、動画および広告の閲覧履歴全体の和を求めることを表している。
実施例では、動画および広告を統合して評価し、特典を還元する方法をとっているが、両者を個別に評価し、それぞれについて特典を還元するようにしてもよい。
以上で説明した実施例の情報提供システムによれば、携帯端末200のユーザが起動操作を行って、画面を注視しているタイミングで、効果的に動画による情報提供を行うことが可能となる。また、この動画は管理サーバ100から適宜、取得されるため、ユーザが飽きてしまうことを抑制できる。さらに、管理サーバ100は、動画や広告の閲覧履歴に基づいて、ユーザに特典を与えることができるため、ユーザが動画や広告を見る動機づけも与えることができ、より情報提供の効率を向上させることができる。
動画再生処理が終わると、端末は、広告の閲覧履歴を確認し(ステップS71)、閲覧履歴がないときは、広告選択画面を表示する(ステップS72)。広告閲覧履歴は、広告表示履歴(図7参照)とは別に管理された履歴であり、ステップS72の広告選択画面を介して広告が閲覧されたか否かを表す履歴である。例えば、図7に示した詳細な情報を履歴として管理するものとしてもよいし、単に最後に広告を閲覧した日時を管理するようにしてもよい。また、端末を利用している当日に、広告を閲覧したか否かをフラグで表すようにしてもよい。
ステップS72に広告選択画面の例を示した。この画面では、ユーザが閲覧したい広告のジャンルが選択可能となっている。表示可能な広告を、アイコンなどの形で表示してもよい。また、単に広告の表示を行うか否かを選択するだけの画面としてもよい。かかる画面は、例えば、専用のアプリケーションを用いて表示させてもよいし、ブラウザなど広告を表示するためのアプリケーションを起動させるショートカットを用いて表示させてもよい。
端末は、広告画面の表示を終了すると、割り込みを解除して(ステップS75)、起動画面の表示を行う。また、閲覧履歴がある場合(ステップS71)、または広告画面の表示がスキップされた場合(ステップS73)も同様に、割り込みを解除して(ステップS75)、起動画面の表示を行う。
さらに、広告の閲覧履歴がある場合(ステップS71)、即ちユーザが一日に1回でも広告画面を表示させている場合には、広告選択画面は表示されることなく速やかに起動画面が表示されるから(ステップS71)、ユーザが広告画面を閲覧する動機をより高めることが可能となる。
広告選択画面を表示するか否かの判断は、一日に1回という頻度に限らず、種々の期間および回数を設定可能である。また、この期間や回数は、他の動画の閲覧履歴や広告表示履歴に応じて(図8参照)、変動させてもよい。
101 :登録管理部
102 :閲覧履歴管理部
103 :特典管理部
104 :ユーザデータベース
105 :動画データベース
106 :動画管理部
200 :携帯端末
201 :動画管理部
202 :動画記憶部
203 :動画再生部
204 :コマンド入力部
205 :起動画面表示部
206 :ブラウザ
207 :再生履歴報告部
300 :広告サーバ
301 :登録アシスト部
302 :表示履歴報告部
303 :表示履歴管理部
304 :広告データベース
305 :ユーザデータベース
306 :広告管理部
400 :動画サーバ
Claims (11)
- ユーザが利用する端末と、前記端末にネットワークを介して情報を提供する管理サーバとを備える情報提供システムであって、
前記管理サーバは、
前記情報を動画で提供するための動画データ、または該動画データに前記ネットワーク上でアクセスするためのアクセス情報を記憶する動画データベースを備え、
前記端末は、
該端末をスリープ状態から起動させるための起動操作を検出する検出部と、
前記起動操作に先立って、前記管理サーバを介して前記動画データを予め取得する動画管理部と、
取得された前記動画データを記憶しておく動画記憶部と、
前記起動操作に応じて前記端末に起動画面を表示する起動画面表示部と、
該起動操作が検出されたときに、前記起動画面表示部の動作に優先して、前記動画記憶部に記憶された動画データを再生する動画再生部と、を備える情報提供システム。 - 前記端末は、ユーザが携帯可能な携帯端末である請求項1記載の情報提供システム。
- 請求項1または2記載の情報提供システムであって、
前記動画管理部は、前記動画記憶部に記憶された動画データのうち未再生の動画データがなくなること、および閲覧期限内の動画データがなくなることの少なくとも一方が満たされたときに、前記動画の取得を行う情報提供システム。 - 請求項1〜3いずれか記載の情報提供システムであって、
前記端末は、
前記動画を再生した履歴を前記管理サーバに報告する再生履歴報告部を備え、
前記管理サーバは、
前記報告に基づいて、前記端末によって前記動画が閲覧された閲覧履歴を管理する閲覧履歴管理部と、
前記閲覧履歴に基づいて、前記端末のユーザに対して与えられる特典を決定する特典管理部と、を備える情報提供システム。 - 請求項1〜4いずれか記載の情報提供システムであって、
前記動画再生部による動画の再生が終了した後に、前記起動画面表示部の動作に優先して前記動画とは異なる画像情報の表示の選択を促す選択画面を表示する選択画面表示部と、
該選択画面において選択された画像情報を表示する画像情報表示部と、を備える情報提供システム。 - 請求項5記載の情報提供システムであって、
前記選択画面表示部は、所定の期間内に1以上の所定数の前記画像情報の表示が行われているときには動作しない情報提供システム。 - 請求項1〜6いずれか記載の情報提供システムであって、
さらに前記ネットワークに接続され所定種別の配信情報を提供する配信サーバを有し、
前記管理サーバは、
前記端末による前記配信情報の閲覧履歴を管理する閲覧履歴管理部と、
前記閲覧履歴に基づいて、前記端末のユーザに対して与えられる特典を決定する特典管理部と、を備える情報提供システム。 - 請求項7記載の情報提供システムであって、
前記閲覧履歴管理部は、前記端末による前記配信情報の閲覧履歴のうち、前記配信サーバが管理している閲覧履歴を、該配信サーバから取得する情報提供システム。 - 請求項8記載の情報提供システムであって、
前記閲覧履歴管理部は、前記端末を特定するための端末識別情報と対応づけて前記閲覧履歴を管理しており、
前記配信サーバは、
前記端末のユーザに対するユーザ識別情報と対応づけて前記閲覧履歴を記憶するユーザデータベースと、
前記端末によって前記配信情報を閲覧するための所定の登録操作が行われると、該登録操作に応じて、該端末の前記端末識別情報を取得し、前記ユーザ識別情報と対応づけて、前記管理サーバに報告する登録アシスト部とを備え、
前記閲覧履歴管理部は、前記端末識別情報に対応づけられた前記ユーザ識別情報を用いて、前記配信サーバから前記閲覧履歴を取得する情報提供システム。 - ネットワークを介して情報を提供する管理サーバから提供される情報を閲覧するための端末であって、
該端末をスリープ状態から起動させるための起動操作を検出する検出部と、
前記起動操作に先立って、前記管理サーバを介して前記動画データを予め取得する動画管理部と、
取得された前記動画データを記憶しておく動画記憶部と、
前記起動操作に応じて前記端末に起動画面を表示する起動画面表示部と、
該起動操作が検出されたときに、前記起動画面表示部の動作に優先して、前記動画記憶部に記憶された動画データを再生する動画再生部と、を備える端末。 - ユーザが利用する端末と、前記端末にネットワークを介して情報を提供する管理サーバとを用いて、前記情報を提供する情報提供方法であって、
前記管理サーバにおいて、前記情報を動画で提供するための動画データ、または該動画データに前記ネットワーク上でアクセスするためのアクセス情報を記憶する動画データベースを備え、
前記端末において、
前記起動操作に先立って、前記管理サーバを介して前記動画データを予め取得するステップと、
取得された前記動画データを記憶しておくステップと、
該端末をスリープ状態から起動させるための起動操作を検出するステップと、
該起動操作が検出されたときに、前記端末に起動画面を表示する処理に優先して、前記動画データを再生するステップと、を備える情報提供方法。
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