以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1を示す図である。表示制御システム1は、例えば、デジタルサイネージの分野で利用される。
図1に示すように、表示制御システム1は、ソース機器10と、第1線材20と、第2線材30と、複数の電子機器とを備える。
実施形態1では、複数の電子機器は、第1電子機器100と、第2電子機器200と、第3電子機器300と、第4電子機器400とで構成される。なお、電子機器の個数は、2つ以上であればよく、実施形態1の4つに限定されない。
ソース機器10、第1電子機器100、第2電子機器200、第3電子機器300、及び第4電子機器400は、通信可能に接続される。
ソース機器10は、映像信号を送信する。ソース機器10は、インターネット等の通信ネットワークを介して取得したコンテンツの映像信号を送信してもよく、ソース機器10に記憶されたコンテンツの映像信号を送信してもよい。また、ソース機器10に接続されたUSB(Universal Serial Bus)メモリのような外部記憶装置から読み出したコンテンツの映像信号を送信してもよい。
ソース機器10から送信される映像信号は、例えば、第1電子機器100、第2電子機器200、第3電子機器300、及び第4電子機器400の順番に送信される。
実施形態1では、第1電子機器100~第4電子機器400の各々は、表示装置である。第1電子機器100~第4電子機器400の各々は、映像信号を受信すると、映像信号が示す画像を複数の分割画像に分割する。そして、第1電子機器100~第4電子機器400の各々は、複数の分割画像のうち、自装置と対応する分割画像を自装置の表示部に表示させる。その結果、第1電子機器100~第4電子機器400全体で、1つの画像を表示する。なお、第1電子機器100~第4電子機器400の各々が、画像の分割処理を行うこと無く、画像をそのまま表示してもよい。
次に図1~図5を参照して、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1を更に詳しく説明する。図2Aは、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1のソース機器10を示すブロック図である。図2Bは、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1の第1電子機器100を示すブロック図である。図3は、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1の第2電子機器200を示すブロック図である。図4は、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1の第3電子機器300を示すブロック図である。図5は、本発明の実施形態1に係る表示制御システム1の第4電子機器400を示すブロック図である。
図2Aに示すように、ソース機器10は、記憶部11と、通信部12と、制御部13とを含む。
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)を更に含んでもよい。記憶部11は、制御部13によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
通信部12は、他の機器と通信するためのインターフェイスであり、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、RS(Recommended Standard)-232C、USB、DDC/CI(Display Data Channel Command Interface)、及び/又は、HDMI(登録商標)-CEC(High Definition Multimedia Interface Consumer Electronics Control)が用いられる。
通信部12は、例えば、HDMI(登録商標)及びディスプレイポートのような入出力端子と、無線LANボードのような通信モジュールとを含む。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)、及び、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなプロセッサを含む。制御部13は、記憶部11に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、ソース機器10の各要素を制御する。
図1に示すように、第1電子機器100~第4電子機器400の各々は、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、又はプラズマディスプレイである。
図2Bに示すように、第1電子機器100は、第1表示部101と、第1記憶部102と、第1通信部103と、第1信号出力部104と、第1制御部105と、第1解析部106と、第1スケーリング部107と、第1デコード部108と、第1OSD(On-Screen Display)処理部109と、第1操作部111とを含む。
第1表示部101は、例えば、液晶パネルを含み、画像を表示する。
第1記憶部102は、ROM、及びRAMのような主記憶装置を含み、補助記憶装置を更に含んでもよい。第1記憶部102は、第1制御部105によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。第1記憶部102は、記憶領域102Aと、保存領域102Bとを含む。記憶領域102Aは、第1電子機器100のログ情報を一時的に記憶する。記憶領域102Aは、ログ番号、入力ソースを示す情報、入力信号を示す情報、信号を記憶した時間、及び、状態変化情報を関連付けて記憶する。保存領域102Bは、ログ情報を保存する。
第1記憶部102は、第1表示部101の表示に関する設定値と、入力ソースを示す情報とを記憶する。表示に関する設定値は、例えば、明るさの設定値、及び、コントラストの設定値を含む。また、入力ソースを示す情報は、映像信号が入力される経路を示す情報である。なお、第1電子機器100の表示に関する設定値は、第2電子機器200~第4電子機器400の各々の表示に関する設定値と同じ値に設定される。
第1通信部103は、他の機器と通信するためのインターフェイスであり、例えば、有線LAN、無線LAN、RS-232C、USB、DDC/CI、及び/又は、HDMI(登録商標)-CECが用いられる。第1通信部103は、例えば、HDMI(登録商標)及びディスプレイポートのような入出力端子と、無線LANボードのような通信モジュールとを含む。第1制御部105は、CPU、及びMPUのようなプロセッサを含む。
第1デコード部108は、第1通信部103を介して入力された映像信号をデコードする。
第1解析部106は、第1デコード部108でデコードした映像信号に基づいて、信号情報、解像度情報、及び、色情報を解析する。
第1スケーリング部107は、第1デコード部108でデコードした映像データを拡大、又は、縮小する。
第1信号出力部104は、映像データを第1表示部101に出力する。
第1OSD処理部109は、第1操作部111からOSDを表示する入力があった際に、第1表示部101にOSDを表示させる。第1表示部101に表示したOSDでは、第1表示部101の表示に関する設定値を変更できる。
第1操作部111は、各種操作を受け付ける。
第1制御部105は、第1記憶部102に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、第1電子機器100の各要素を制御する。
図3~図5に示すように、第2電子機器200~第4電子機器400の各要素は、上記した第1電子機器100の各要素と略同様のデバイスで構成されるので、詳細な説明は省略する。
図3に示すように、第2電子機器200は、画像を表示する第2表示部201と、第2記憶部202と、第2通信部203と、第2信号出力部204と、第2制御部205と、第2解析部206と、第2スケーリング部207と、第2デコード部208と、第2OSD処理部209と、第2操作部211とを含む。第2記憶部202は、記憶領域202Aと、保存領域202Bとを含む。
図4に示すように、第3電子機器300は、第3表示部301と、第3記憶部302と、第3通信部303と、第3信号出力部304と、第3制御部305と、第3解析部306と、第3スケーリング部307と、第3デコード部308と、第3OSD処理部309と、第3操作部311を含む。第3記憶部302は、記憶領域302Aと、保存領域302Bとを含む。
図5に示すように、第4電子機器400は、第4表示部401と、第4記憶部402と、第4通信部403と、第4信号出力部404と、第4制御部405と、第4解析部406と、第4スケーリング部407と、第4デコード部408と、第4OSD処理部409と、第4操作部411を含む。第4記憶部402は、記憶領域402Aと、保存領域402Bとを含む。
次に、図1~図5を参照して、第1線材20について詳しく説明する。図1に示すように、第1線材20は、例えば、HDMI(登録商標)ケーブル、又はシリアルケーブルのような信号線である。第1線材20は、複数の電子機器をデイジーチェーン接続する。例えば、第1線材20は、第1電子機器100~第4電子機器400をデイジーチェーン接続する。第1線材20が複数の電子機器をデイジーチェーン接続することには、複数の電子機器を直列に接続することのみならず、環状に接続することも含まれる。
図1~図5に示すように、第1線材20は、第1映像信号線21と、第2映像信号線22と、第3映像信号線23と、第4映像信号線24とを含む。第1映像信号線21は、ソース機器10の通信部12と、第1電子機器100の第1通信部103とに接続され、ソース機器10から送信される映像信号を第1電子機器100へ送る。第2映像信号線22は、第1電子機器100の第1通信部103と、第2電子機器200の第2通信部203とに接続され、第1電子機器100から送信される映像信号を第2電子機器200へ送る。第3映像信号線23は、第2電子機器200の第2通信部203と、第3電子機器300の第3通信部303とに接続され、第2電子機器200から送信される映像信号を第3電子機器300へ送る。第4映像信号線24は、第3電子機器300の第3通信部303と、第4電子機器400の第4通信部403とに接続され、第3電子機器300から送信される映像信号を第4電子機器400へ送る。
第2線材30は、例えば、HDMI(登録商標)ケーブル、又はシリアルケーブルのような信号線である。第2線材30は、第4電子機器400の第4通信部403と、第1電子機器100の第1通信部103とに接続され、第4電子機器400から出力される映像信号を第1電子機器100へ送る。
第3線材40は、例えば、USBケーブル、有線LAN、又はシリアルケーブルのような信号線である。第3線材40は、例えば、制御信号、及び、ログ情報を送る。第3線材40は、第1信号線41と、第2信号線42と、第3信号線43と、第4信号線44とを含む。第1信号線41は、第1電子機器100の第1通信部103と、第2電子機器200の第2通信部203とに接続される。第2信号線42は、第2電子機器200の第2通信部203と、第3電子機器300の第3通信部303とに接続される。第3信号線43は、第3電子機器300の第3通信部303と、第4電子機器400の第4通信部403とに接続される。第4信号線44は、第4電子機器400の第4通信部403と、第1電子機器100の第1通信部103とに接続される。
引き続き、図1~図5を参照して第1電子機器100の第1制御部105を詳しく説明する。図2Bに示すように、第1制御部105は、ログ取得部151、ログ判定部152、機器制御部153、及び、保存容量取得部154を含む。第1制御部105は、第1記憶部102に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、ログ取得部151、ログ判定部152、機器制御部153及び、保存容量取得部154として、機能する。
ログ取得部151は、複数の電子機器の各々から電子機器に記憶された電子機器のログ情報を取得する。
ログ判定部152は、第1ログ情報が第2ログ情報と一致するか否かを判定する。第1ログ情報は、複数の電子機器のうちの1つの電子機器である基準電子機器のログ情報を示す。基準電子機器は、第1ログ情報が取得される電子機器である。第2ログ情報は、基準電子機器と異なる電子機器である相違電子機器のログ情報を示す。基準電子機器と異なる電子機器は、第2ログ情報が取得される電子機器である。
機器制御部153は、複数の電子機器を制御する。具体的には、第1ログ情報が第2ログ情報と一致するとログ判定部152が判定した場合、機器制御部153は、保存電子機器が第1ログ情報を保存するように、保存電子機器を制御する。保存電子機器は、複数の電子機器のうちの1つの電子機器である。保存電子機器は、第1ログ情報を保存する電子機器である。更に、機器制御部153は、基準電子機器と異なる電子機器が記憶した一致するログ情報を削除するように、保存電子機器と異なる電子機器を制御する。
第1ログ情報と第2ログ情報が一致する場合、第1ログ情報を保存電子機器に記憶させて、第1ログ情報を取得した電子機器から第1ログ情報を削除し、第2ログ情報を取得した電子機器から第2ログ情報を削除する。したがって、保存電子機器にのみ第1ログ情報が保存される。つまり、他の電子機器には、保存電子機器が保存した第1ログ情報と同じログ情報が保存されない。この結果、保存電子機器以外の電子機器の保存容量の無駄な消費を抑制できる。
保存容量取得部154は、複数の電子機器の各々から、電子機器の残り保存容量を示す情報を取得する。具体的には、第1制御部105は、第1記憶部102の保存領域102Bの残り保存容量、第2記憶部202の保存領域202Bの残り保存容量、第3記憶部302の保存領域302Bの残り保存容量、及び、第4記憶部402の保存領域402Bの残り保存容量を取得する。
また、機器制御部153は、複数の電子機器の各々から取得した残り保存容量の情報に基づいて、複数の電子機器のうちから保存電子機器を決定する。具体的には、第1制御部105は、保存領域102Bの残り保存容量~保存領域402Bの残り保存容量に基づいて、保存電子機器を決定する。更に具体的には、第1制御部105は、保存領域102Bの残り保存容量~保存領域402Bの残り保存容量を比較して、最も保存容量が残っている保存領域を有する電子機器を保存電子機器に決定する。例えば、最も保存容量が残っている保存領域が保存領域102Bである場合、第1制御部105は、第1電子機器100を保存電子機器に決定する。したがって、複数の電子機器のうち保存容量に余裕のある電子機器を保存電子機器に決定できる。この結果、保存容量が少なくなってログ情報を保存電子機器に保存できなくなることを抑制できる。
次に、図1~図7を参照して、表示制御システム1が実行する処理を詳しく説明する。表示制御システム1で実行する処理は、第1電子機器100~第4電子機器400のいずれかが実行する。本実施形態では、表示制御システム1で実行する処理を第1電子機器100の第1制御部105が実行する場合を例に説明する。実施形態1では、第1電子機器100は、「電子機器制御装置」の一例に相当する。
図6Aは、第1電子機器100のログ情報が記憶された第1記憶部102の記憶領域102Aの一例を示す図である。図6Bは、第2電子機器200のログ情報が記憶された第2記憶部202の記憶領域202Aの一例を示す図である。図6Cは、第3電子機器300のログ情報が記憶された第3記憶部302の記憶領域302Aの一例を示す図である。図6Dは、第4電子機器400のログ情報が記憶された第4記憶部402の記憶領域402Aの一例を示す図である。
図6A~図6Dに示すように、記憶領域102A~記憶領域402Aの各々は、ログ番号LN、状態変化情報ST、ログ保存時間DT、入力ソースIP、及び、入力信号情報IFを記憶する。ログ番号LNは、図6A~図6Dに示す「ID」に対応する。ログ番号LNは、ログ情報の番号を示す。状態変化情報STは、図6A~図6Dに示す「State」に対応する。状態変化情報STは、操作部から入力された情報を示す。ログ保存時間DTは、図6A~図6Dに示す「Date」に対応する。ログ保存時間DTは、ログ情報が保存された時刻を示す。入力ソースIPは、図6A~図6Dに示す「Input」に対応する。入力ソースIPは、映像信号が入力される経路を示す。入力信号情報IFは、図6A~図6Dに示す「Information」に対応する。入力信号情報IFは、解像度を示す情報を含む。
図7Aは、ログ情報が保存された第1記憶部102の保存領域102Bの一例を示す図である。図7Bは、第2記憶部202の保存領域202Bの一例を示す図である。図7Cは、ログ情報が保存された第3記憶部302の保存領域302Bの一例を示す図である。図7Dは、第4記憶部402の保存領域402Bの一例を示す図である。図7A~図7Dに示すように、保存領域102B~保存領域402Bの各々は、ログ番号LN、入力ソースIP、入力信号情報IF、ログ保存時間DT、状態変化情報ST、及び、判定結果RSを保存する。判定結果RSは、ログ判定部152の判定結果を示す。
本実施形態の表示制御システム1において、図6Aに示すように、第1電子機器100~第4電子機器400の各々は、電源ONされる毎に時刻が調整される。具体的には、例えば、第1制御部105は、第2電子機器200の計時する時刻が第1電子機器100の計時する時刻と同じ時刻になるように、第2電子機器200を制御する。また、第1制御部105は、第3電子機器300の計時する時刻が第1電子機器100の計時する時刻と同じ時刻になるように、第3電子機器300を制御する。また、第1制御部105は、第4電子機器400の計時する時刻が第1電子機器100の計時する時刻と同じ時刻になるように、第4電子機器400を制御する。
そして、図1~図5に示すように、ソース機器10の通信部12は、第1電子機器100に映像信号を送信する。次に、第1電子機器100の第1通信部103は、第2電子機器200に映像信号を送信する。また、映像信号を受け取った第1電子機器100は、映像信号に基づいて、第1表示部101に映像を表示する処理を実行する。第1表示部101に映像を表示する処理は、第1デコード部108、第1解析部106、第1スケーリング部107、及び、第1信号出力部104が実行する処理である。具体的には、第1電子機器100の第1デコード部108は、第1通信部103を介して入力された信号をデコードする。第1解析部106は、第1デコード部108でデコードした映像信号から、信号情報、及び、解像度情報を解析する。第1スケーリング部107は、第1デコード部108でデコードした映像信号を、拡大、又は、縮小する。そして、第1信号出力部104は、映像信号を第1表示部101に出力する。
次に、第1電子機器100の第1通信部103から映像信号を受信した第2電子機器200の第2通信部203は、第3電子機器300に映像信号を送信する。また、映像信号を受け取った第2電子機器200は、映像信号に基づいて、第2表示部201に画像を表示する処理を実行する。
次に、第2電子機器200の第2通信部203から映像信号を受信した第3電子機器300の第3通信部303は、第4電子機器400に映像信号を送信する。また、映像信号を受け取った第3電子機器300は、映像信号に基づいて、第3表示部301に画像を表示する処理を実行する。
映像信号を受け取った第4電子機器400は、映像信号に基づいて、第4表示部401に画像を表示する処理を実行する。
なお、第1電子機器100~第4電子機器400には、同じ映像信号が送信される。したがって、ソース機器10から送信された映像信号がロストする、映像信号にノイズが乗る、及び、映像信号が示す画像が変色する等の映像信号の異常がなければ、第1電子機器100~第4電子機器400は同じログ情報を記憶する。
そして、ログ取得部151は、第3線材40を介して、第1記憶部102~第4記憶部402の各々からログ情報を取得する。ログ取得部151は、例えば、第1記憶部102に記憶されたログ情報の取得スケジュールに基づいて、第1記憶部102~第4記憶部402の各々からログ情報を取得する。ログ情報の取得スケジュールは、例えば、第1電子機器100~第4電子機器400の電源がON状態となってから所定期間毎に第1記憶部102~第4記憶部402の各々からログ情報を取得することを示す。所定期間は、例えば、5分である。図6A~図6Dに示すログ情報は、「8:01:00」~「8:06:00」の間に記憶されたログ情報である。例えば、ログ取得部151が、5分毎にログ情報を取得する場合、現在時刻の5分前から現在時刻までに第1記憶部102~第4記憶部402の各々に記憶されたログ情報を取得する。
図6Aに示すように、記憶領域102Aには、ログ情報LG11と、ログ情報LG12とが記憶される。ログ情報LG11は、記憶領域102Aのログ番号LN1に対応する。ログ情報LG11は、第1電子機器100の電源がONされ、第1表示部101が画像を表示していない状態を示す。具体的には、ログ情報LG11は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG11は、入力信号情報IFが「無信号」であることを示す情報を含む。ログ情報LG11は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:00」であることを示す情報を含む。ログ情報LG11は、状態変化情報STが「電源ON」であることを示す情報を含む。
ログ情報LG12は、記憶領域102Aのログ番号LN2に対応する。ログ情報LG12は、第1電子機器100の第1表示部101が「3840×2160」の解像度で画像を表示している状態を示す。具体的には、ログ情報LG12は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG12は、入力信号情報IFが「3840×2160」であることを示す情報を含む。ログ情報LG12は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:14」であることを示す情報を含む。ログ情報LG12は、状態変化情報STが「入力信号変化」であることを示す情報を含む。
また、図6Bに示すように、記憶領域202Aには、ログ情報LG21と、ログ情報LG22とが記憶される。ログ情報LG21は、記憶領域202Aのログ番号LN1に対応する。ログ情報LG21は、第2電子機器200の電源がONされ、第2表示部201が画像を表示していない状態を示す。具体的には、ログ情報LG21は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG21は、入力信号情報IFが「無信号」であることを示す情報を含む。ログ情報LG21は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:00」であることを示す情報を含む。ログ情報LG21は、状態変化情報STが「電源ON」であることを示す情報を含む。
ログ情報LG22は、記憶領域202Aのログ番号LN2に対応する。ログ情報LG22は、第2電子機器200の第2表示部201が「3840×2160」の解像度で画像を表示している状態を示す。具体的には、ログ情報LG22は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG22は、入力信号情報IFが「3840×2160」であることを示す情報を含む。ログ情報LG22は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:13」であることを示す情報を含む。ログ情報LG22は、状態変化情報STが「入力信号変化」であることを示す情報を含む。
また、図6Cに示すように、記憶領域302Aには、ログ情報LG31と、ログ情報LG32と、ログ情報LG33とが記憶される。ログ情報LG31は、記憶領域302Aのログ番号LN1に対応する。ログ情報LG31は、第3電子機器300の電源がONされ、第3表示部301が画像を表示していない状態を示す。具体的には、ログ情報LG31は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG31は、入力信号情報IFが「無信号」であることを示す情報を含む。ログ情報LG31は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:00」であることを示す情報を含む。ログ情報LG31は、状態変化情報STが「電源ON」であることを示す情報を含む。
ログ情報LG32は、記憶領域302Aのログ番号LN2に対応する。ログ情報LG32は、第3電子機器300の第3表示部301が「3840×2160」の解像度で画像を表示している状態を示す。具体的には、ログ情報LG32は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG32は、入力信号情報IFが「3840×2160」であることを示す情報を含む。ログ情報LG32は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:14」であることを示す情報を含む。ログ情報LG32は、状態変化情報STが「入力信号変化」であることを示す情報を含む。
ログ情報LG33は、記憶領域302Aのログ番号LN3に対応する。ログ情報LG33は、第3電子機器300の第3表示部301が画像を表示していない状態を示す。具体的には、ログ情報LG33は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG33は、入力信号情報IFが「無信号」であることを示す情報を含む。ログ情報LG33は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:16」であることを示す情報を含む。ログ情報LG33は、状態変化情報STが「入力信号変化」であることを示す情報を含む。
また、図6Dに示すように、記憶領域402Aには、ログ情報LG41と、ログ情報LG42とが記憶される。ログ情報LG41は、記憶領域402Aのログ番号LN1に対応する。ログ情報LG41は、第4電子機器400の電源がONされ、第4表示部401が画像を表示していない状態を示す。具体的には、ログ情報LG41は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG41は、入力信号情報IFが「無信号」であることを示す情報を含む。ログ情報LG41は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:00」であることを示す情報を含む。ログ情報LG41は、状態変化情報STが「電源ON」であることを示す情報を含む。
ログ情報LG42は、記憶領域402Aのログ番号LN2に対応する。ログ情報LG42は、第4電子機器400の第4表示部401が「3840×2160」の解像度で画像を表示している状態を示す。具体的には、ログ情報LG42は、入力ソースIPが「HDMI1」であることを示す情報を含む。ログ情報LG42は、入力信号情報IFが「3840×2160」であることを示す情報を含む。ログ情報LG42は、ログ保存時間DTが「2019/6/6 8:01:15」であることを示す情報を含む。ログ情報LG42は、状態変化情報STが「入力信号変化」であることを示す情報を含む。
また、第1制御部105は、第1電子機器100~第4電子機器400の各々の識別番号を決定する。例えば、第1制御部105は、第1電子機器100の識別番号を「1番」に決定する。第1制御部105は、第2電子機器200の識別番号を「2番」に決定する。第1制御部105は、第3電子機器300の識別番号を「3番」に決定する。第1制御部105は、第4電子機器400の識別番号を「4番」に決定する。第1制御部105は、識別番号に基づいて、基準電子機器を決定する。具体的には、第1制御部105は、第1電子機器100の識別番号~第4電子機器400の識別番号のうち、小さい識別番号の電子機器を基準電子機器に決定する。実施形態1においては、第1制御部105は、第1電子機器100を基準電子機器に決定する。なお、実施形態1においては、第2電子機器200~第4電子機器400が「基準電子機器と異なる電子機器」である。つまり、実施形態1においては、第2電子機器200~第4電子機器400が相違電子機器である。
そして、ログ判定部152は、基準電子機器の第1ログ情報が基準電子機器と異なる電子機器の第2ログ情報と一致するか否かを判定する。具体的には、ログ判定部152は、第1ログ情報と一致するか否かの判定を、取得した全ての第2ログ情報の各々と行う。例えば、ログ判定部152は、第1電子機器100のログ情報LG11が第2電子機器200のログ情報LG21と一致するか否かを判定する。次に、ログ判定部152は、第1電子機器100のログ情報LG11が第3電子機器300のログ情報LG31と一致するか否かを判定する。更に、ログ判定部152は、第1電子機器100のログ情報LG11が第4電子機器400のログ情報LG41と一致するか否かを判定する。
また、第1制御部105は、第1電子機器100~第4電子機器400の各々から、保存電子機器を決定する。具体的には、保存容量取得部154は、第1記憶部102の保存領域102Bの残り保存容量、第2記憶部202の保存領域202Bの残り保存容量、第3記憶部302の保存領域302Bの残り保存容量、及び、第4記憶部402の保存領域402Bの残り保存容量を取得する。そして、機器制御部153は、保存領域102Bの残り保存容量~保存領域402Bの残り保存容量に基づいて、保存電子機器を決定する。具体的には、機器制御部153は、保存領域102Bの残り保存容量~保存領域402Bの残り保存容量を比較して、最も保存容量が残っている保存領域を有する電子機器を保存電子機器に決定する。例えば、最も保存容量が残っている保存領域が保存領域102Bである場合、機器制御部153は、第1電子機器100を保存電子機器に決定する。
第1ログ情報が第2ログ情報と一致するとログ判定部152が判定した場合、保存電子機器が、基準電子機器のログ情報を保存するように、保存電子機器を制御する。例えば、機器制御部153は、第1電子機器100が第1ログ情報を保存するように、第1電子機器100を制御する。具体的には、図7A示すように、第1ログ情報が第2ログ情報と一致するとログ判定部152が判定した場合、機器制御部153は、第1電子機器100の第1記憶部102が保存領域102Bに第1ログ情報とログ判定部152の判定結果とを保存するように、第1記憶部102を制御する。
図7Aに示すように、例えば、保存領域102Bには、基準電子機器のログ情報LG111が保存される。基準電子機器のログ情報LG111は、例えば、第1電子機器100のログ情報LG11に対応する。また、保存領域102Bに保存されたログ情報LG111に対応するログ番号LN1の行は、第1電子機器100のログ情報LG11が第2電子機器200のログ情報LG21~第4電子機器400のログ情報LG41と一致することを示すログ判定部152の判定結果RSを含む。
更に、例えば、第2電子機器200~第4電子機器400が第1ログ情報と一致する第2ログ情報を削除するように、機器制御部153は、第2電子機器200~第4電子機器400を制御する。具体的には、機器制御部153は、図6Bに示す記憶領域202Aからログ情報LG21を削除するように、第2記憶部202を制御する。機器制御部153は、図6Cに示す記憶領域302Aからログ情報LG31を削除するように、第3記憶部302を制御する。機器制御部153は、図6Dに示す記憶領域402Aからログ情報LG41を削除するように、第4記憶部402を制御する。
したがって、図7Aに示すように、第1電子機器100の保存領域102Bにのみログ情報LG111が保存される。更に、図7Bに示すように、第2電子機器200の保存領域202Bには、ログ情報LG111と重複するログ情報が保存されない。図7Cに示すように、第3電子機器300の保存領域302Bには、ログ情報LG111と重複するログ情報が保存されない。図7Dに示すように、第4電子機器400の保存領域402Bには、ログ情報LG111と重複するログ情報が保存されない。この結果、重複するログ情報による残り保存容量の低減を抑制できる。
更に、第1ログ情報が第2ログ情報と一致しないとログ判定部152が判定した場合、機器制御部153は、保存電子機器が、第1ログ情報を保存するように、保存電子機器を制御する。そして、機器制御部153は、保存電子機器と異なる電子機器が、異なる電子機器に記憶された不一致の第2ログ情報を保存するように、異なる電子機器を制御する。
したがって、不一致の第2ログ情報が取得された電子機器に不一致の第2ログ情報が保存される。つまり、何らかの異常があった電子機器には、不一致の第2ログ情報が保存される。この結果、第1ログ情報の保存先と不一致の第2ログ情報の保存先とを別々にして、電子機器の保存容量の低減を抑制できる。
例えば、図6Aに示すように、記憶領域102Aは、ログ情報LG11とログ情報LG12とを含む。一方、図6Cに示すように、記憶領域302Aは、ログ情報LG31とログ情報LG32とログ情報LG33とを含む。第1電子機器100のログ情報LG12は、第1表示部101が「3840×2160」の解像度で画像を表示した状態を維持していることを示す。第3電子機器300のログ情報LG32とログ情報LG33とは、第3表示部301が「3840×2160」の解像度で画像を表示した後に、第3表示部301が画像を表示していない状態になったことを示す。ログ判定部152は、ログ情報LG12とログ情報LG32とログ情報LG33とに基づいて、ログ情報LG12がログ情報LG32とログ情報LG33と不一致であると判定する。
ログ情報が一致しないとログ判定部152が判定した場合、例えば、図7Aに示すように、保存領域102Bに基準電子機器のログ情報LG112とログ判定部152の判定結果RSとを保存するように、機器制御部153は、第1記憶部102を制御する。基準電子機器のログ情報LG112は、例えば、第1電子機器100のログ情報LG12に対応する。更に、保存領域102Bに保存されたログ情報LG112に対応するログ番号2の行は、第1電子機器100の第1ログ情報が第3電子機器300の第2ログ情報と一致しないことを示すログ判定部152の判定結果RSを含む。
更に、機器制御部153は、第3電子機器300の第3記憶部302が保存領域302Bに不一致の第2ログ情報と関連情報RIとを保存するように、第3記憶部302を制御する。関連情報RIは、不一致の第2ログ情報と関連する情報の保存先を示す。具体的には、図7Cに示すように、保存領域302Bには、ログ情報LG333が保存される。ログ情報LG333は、第3電子機器300のログ情報LG33に対応する。更に、保存領域302Bに保存されたログ情報LG333に対応するログ番号1の行は、ログ情報LG333に関連する情報が保存領域102Bのログ番号2であることを示す関連情報RIを含む。
つまり、不一致の第2ログ情報が取得された第3電子機器300に不一致の第2ログ情報と、関連情報RIとを保存する。したがって、第1電子機器100の保存領域102Bに記憶されたログ情報LG112と第3電子機器300の保存領域302Bに記憶されたログ情報LG333とが関連することを、ユーザーが認識できる。この結果、ログ情報を分散して保存でき、電子機器の残り保存容量の低減を抑制できる。更に、第1電子機器100に保存されたログ判定部152の判定結果RSと、第3電子機器300に保存された関連情報RIとに基づいて、関連するログ情報を探すことができる。この結果、ログ情報を分散して保存しても、不一致の第2ログ情報が取得された電子機器を容易に探すことができる。
また、第1電子機器100の第1ログ情報と第2電子機器200の第2ログ情報とは一致するため、機器制御部153は、第1記憶部102が保存領域102Bに第1ログ情報を保存するように、第1記憶部102を制御する。更に、機器制御部153は、第2電子機器200の第2記憶部202が記憶領域202Aから第2ログ情報を削除するように、第2記憶部202を制御する。
また、第1電子機器100の第1ログ情報と第4電子機器400の第2ログ情報とは一致するため、機器制御部153は、第1記憶部102が保存領域102Bに第1ログ情報を保存するように、第1記憶部102を制御する。更に、機器制御部153は、第4電子機器400の第4記憶部402が記憶領域402Aから第2ログ情報を削除するように、第4記憶部402を制御する。
次に、図1~図9を参照して、保存電子機器が表示するログ情報画面RGを説明する。図8は、ログ情報画面RGを示す図である。図9は、図8に示すログ情報画面RGの上に、不一致の第2ログ情報を示す画像を表示した図である。ログ情報画面RGを表示する指示を受け付けた電子機器は、図8に示すように、表示部にログ情報画面RGを表示する。本実施形態では、第1電子機器100がログ情報画面RGを表示する指示を受け付けた場合を例に、ログ情報画面RGを説明する。ログ情報画面RGは、OSDで第1表示部101に表示できる。
図8に示すように、第1制御部105は、保存領域102Bに保存されたログ情報と、保存領域202Bに保存されたログ情報と、保存領域302Bに保存されたログ情報と、保存領域402Bに保存されたログ情報とに基づいて、ログ情報画面RGを生成する。ログ情報画面RGは、第1表示領域RG1と、第2表示領域RG2とを含む。第1表示領域RG1は、第1電子機器100にデイジーチェーン接続された他の電子機器を示す領域である。具体的には、第1表示領域RG1は、第2電子機器200と、第3電子機器300と、第4電子機器400とが表示される。
第2表示領域RG2は、電子機器の保存領域に保存されたログ情報を示す領域である。例えば、第2表示領域RG2は、第1電子機器100の保存領域102Bに保存されたログ情報を示す領域である。保存領域102Bに保存されたログ情報は、ログ情報LG111とログ情報LG112とを含む。保存領域102Bは、ログ番号LN、状態変化情報ST、ログ保存時間DT、入力ソースIP、入力信号情報IF、判定結果RSを含む。なお、ログ情報LG112の判定結果RSの近傍には、アイコンICが表示される。
アイコンICは、判定結果RSが不一致の場合に表示される。アイコンICは、図9に示すポップアップ画面PGを表示させるボタンである。例えば、図8に示すアイコンICを操作することで、図9に示すように、ポップアップ画面PGが表示される。ポップアップ画面PGには、不一致と判定された電子機器のログ情報が表示される。具体的には、ポップアップ画面PGは、第1電子機器100の保存領域102Bに保存されたログ情報LG112に関連する第3電子機器300の保存領域302Bに保存されたログ情報LG333(図7Cを参照)を表示する。ポップアップ画面PGに表示された保存領域302Bのログ情報LG333は、第3電子機器300の識別番号と、状態変化情報と、入力ソースと、入力信号情報とが表示される。
次に、図1~図10を参照して、第1制御部105が実行する処理を説明する。図10は、第1制御部105が実行する処理を示すフローチャートである。第1制御部105が実行する処理は、ステップS101~ステップS106を含む。
図10に示すように、ステップS101において、第1制御部105は、第1記憶部102に記憶された取得スケジュールに基づいて、設定された時刻か否かを判定する。設定された時刻は、ログ情報の取得時間を示す。設定された時刻でない場合(ステップS101において、No)、処理はステップS101に戻る。具体的には、ログ情報の取得時刻と現在時刻が一致するか否かを第1制御部105は判定する。設定された時刻である場合(ステップS101において、Yes)、処理は、ステップS102に進む。
ステップS101でYesの場合、ステップS102において、第1制御部105は、ログ情報の保存処理を実行する。保存処理については、図10を参照して後述する。処理は、ステップS103に進む。
ステップS103において、第1制御部105は、ユーザーから第1操作部111を介して、ログ情報画面RGを生成する指示を受け付けたか否かを判定する。ログ情報画面RGを生成する指示を受け付けていない場合(ステップS103において、No)、処理は終了する。ログ情報画面RGを生成する指示を受け付けた場合(ステップS103において、Yes)、処理はステップS104に進む。
ステップS103でYesの場合、ステップS104において、第1制御部105は、保存領域102B~保存領域402Bの各々からログ情報を取得する。処理はステップS105に進む。
ステップS105において、第1制御部105は、取得したログ情報に基づいて、ログ情報画面RGのテーブルを生成する。処理はステップS106に進む。
ステップS106において、第1制御部105は、第1表示部101がログ情報画面RGを表示するように、第1表示部101を制御する。処理は終了する。
次に図10と図11とを参照して、第1制御部105が実行する保存処理を説明する。図11は、第1制御部105が実行する保存処理を示すフローチャートである。第1制御部105が実行する保存処理は、ステップS201~ステップS212を含む。
ステップS201において、ログ取得部151は、記憶領域102Aに記憶されたログ情報、記憶領域202Aに記憶されたログ情報、記憶領域302Aに記憶されたログ情報、及び、記憶領域402Aに記憶されたログ情報を取得する。処理はステップS202に進む。
ステップS202において、第1制御部105は、第1電子機器100の識別番号、第2電子機器200の識別番号、第3電子機器300の識別番号、及び、第4電子機器400の識別番号に基づいて、基準電子機器を決定する。処理は、ステップS203に進む。
ステップS203において、ログ判定部152は、基準電子機器の第1ログ情報が基準電子機器と異なる電子機器の第2ログ情報と一致するか否かを判定する。第1ログ情報が第2ログ情報と一致しない場合(ステップS203において、No)、処理はステップS208に進む。第1ログ情報が第2ログ情報と一致する場合(ステップS203において、Yes)、処理はステップS204に進む。
ステップS203でYesの場合、ステップS204において、保存容量取得部154は、保存領域102B~保存領域402Bの各々から残り保存容量を取得する。処理はステップS205に進む。
ステップS205において、機器制御部153は、保存領域102B~保存領域402Bの各々から取得した残り保存容量の情報に基づいて、第1電子機器100~第4電子機器400のうちから保存電子機器を決定する。処理はステップS206に進む。
ステップS206において、機器制御部153は、保存電子機器が第1ログ情報とログ判定部152の判定結果RSとを保存するように、保存電子機器を制御する。処理はステップS207に進む。
ステップS207において、機器制御部153は、保存電子機器と異なる電子機器が、第1ログ情報と一致する第2ログ情報を保存電子機器と異なる電子機器から削除するように、保存電子機器と異なる電子機器を制御する。処理は、図10に示すステップS103に戻る。
ステップS203でNoの場合、ステップS208において、保存容量取得部154は、保存領域102B~保存領域402Bの各々から残り保存容量を取得する。処理はステップS209に進む。
ステップS209において、機器制御部153は、保存領域102B~保存領域402Bの各々から取得した残り保存容量の情報に基づいて、第1電子機器100~第4電子機器400のうちから保存電子機器を決定する。処理はステップS210に進む。
ステップS210において、機器制御部153は、保存電子機器が第1ログ情報とログ判定部152の判定結果RSとを保存するように、保存電子機器を制御する。処理はステップS211に進む。
ステップS211において、機器制御部153は、保存電子機器と異なる電子機器が、第1ログ情報と一致する第2ログ情報を保存電子機器と異なる電子機器から削除するように、保存電子機器と異なる電子機器を制御する。処理は、ステップS212に進む。
ステップS212において、機器制御部153は、第1ログ情報と一致しない第2ログ情報が取得された電子機器が、不一致の第2ログ情報を保存するように、第2ログ情報が取得された電子機器を制御する。処理は、図10に示すステップS103に戻る。
[実施形態2]
次に、図1と図12とを参照して、本発明の実施形態2を説明する。実施形態2の表示制御システム1は、第1制御部105が、正否判定部155を含む点で、実施形態1の表示制御システム1と異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。図12は、実施形態2に係る第1制御部105を示すブロック図である。
図12に示すように、実施形態2に係る第1制御部105は、ログ取得部151、ログ判定部152、機器制御部153、保存容量取得部154、及び、正否判定部155を含む。第1制御部105は、第1記憶部102に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、ログ取得部151、ログ判定部152、機器制御部153、保存容量取得部154、及び、正否判定部155として、機能する。
正否判定部155は、保存電子機器に保存されたログ情報が正しいか否かを判定する。具体的には、正否判定部155は、保存電子機器に保存されたログ情報が生成された時刻に基づいて、保存電子機器に保存されたログ情報が正しいか否かを判定する。つまり、保存電子機器に保存されたログ情報が、保存電子機器に保存されるべきログ情報であったか否かを正否判定部155は判定する。保存電子機器に保存されたログ情報が正しくないと正否判定部155が判定した場合、正否判定部155によって正しくないと判定したログ情報を保存電子機器が削除するように、保存電子機器を制御する。
一般に時間の経過によって電子機器に異常が発生することがある。例えば、ログ判定部152の判定処理が終わった後に、電子機器に異常が発生することがある。したがって、正否判定部155は、保存電子機器に保存されたログ情報が正しいか否かを判定する。この結果、保存領域に誤ったログ情報が残ることを抑制できる。
次に、図1、及び、図12~図14Cを参照して、正否判定部155の具体的な処理を説明する。図13Aは、第1電子機器100の記憶領域102Aに記憶されたログ情報を示す図である。図13Bは、第3電子機器300の記憶領域302Aに記憶されたログ情報を示す図である。図14Aは、保存電子機器に保存されたログ情報を示す図である。図14Bは、誤ったログ情報を削除した後の保存電子機器の保存領域を示す図である。図14Cは、修正したログ情報を保存した保存電子機器の保存領域を示す図である。
ログ判定部152は、基準電子機器の第1ログ情報が基準電子機器と異なる電子機器の第2ログ情報と一致するか否かを判定する。例えば、図13Aと図13Bとに示すように、ログ判定部152は、第1電子機器100のログ情報が第3電子機器300のログ情報と一致するか否かを判定する。具体的には、ログ判定部152は、第1電子機器100のログ情報LG11が第3電子機器300のログ情報LG31と一致するか否かを判定する。そして、ログ判定部152は、第1電子機器100のログ情報LG12が第3電子機器300のログ情報LG32と一致するか否かを判定する。
第1電子機器100のログ情報LG11が第3電子機器300のログ情報LG31と一致するため、図14Aに示すように、ログ情報LG111が第1電子機器100の保存領域102Bに保存される。また、第1電子機器100のログ情報LG12が第3電子機器300のログ情報LG32と一致するため、図14Aに示すように、第1電子機器100のログ情報LG112が第1電子機器100の保存領域102Bに保存される。
そして、正否判定部155は、保存電子機器である第1電子機器100の保存領域102Bに保存されたログ情報が正しいか否かを判定する。例えば、正否判定部155は、図14Aに示す第1電子機器100の保存領域102Bに保存されたログ情報LG12が生成された時刻と、図13Bに示す第3電子機器300の記憶領域302Aに記憶されたログ情報LG33が生成された時刻とに基づいて、保存電子機器に保存されたログ情報が正しいか否かを判定する。具体的には、保存領域102Bに保存されたログ情報LG12が生成された時刻から記憶領域302Aに記憶されたログ情報LG33が生成された時刻までが閾値を超えるか否かを正否判定部155は判定する。閾値は、例えば、5秒である。
なお、閾値は、ログ情報に応じて変更してもよい。ログ情報の入力信号情報IFが「3840×2160」のような解像度を示す情報の場合、例えば、閾値は「5秒」である。また、ログ情報の入力信号情報IFが「無信号」を示す情報の場合、例えば、閾値は「10秒」としてもよい。
例えば、図13Aと図13Bとに示すように、ログ情報LG12が生成された時刻からログ情報LG33が生成された時刻までの期間は、「4秒」である。したがって、正否判定部155は、保存領域102Bに保存されたログ情報LG12が正しくないと判定する。そして、図14Bに示すように、機器制御部153は、正否判定部155の判定結果に基づいて、保存領域102Bに保存されたログ情報LG112を削除する。この結果、誤ったログ情報LG112を保存領域102Bから削除できる。
更に、ログ判定部152は、第1電子機器100の記憶領域102Aに記憶されたログ情報LG12と、第3電子機器300の記憶領域302Aに記憶されたログ情報LG33とが一致するか判定する。そして、図14Cに示すように、機器制御部153は、第1電子機器100がログ情報LG112とログ判定部152の判定結果RSとを保存領域102Bに保存するように、第1電子機器100を制御する。この結果、正しく修正されたログ情報LG112が第1電子機器100の保存領域102Bに保存される。
次に、図1と図12~図16を参照して、実施形態2の第1制御部105が実行する処理を説明する。図15は、実施形態2の第1制御部105が実行する保存処理を示すフローチャートである。図15に示すように、実施形態2の第1制御部105が実行する保存処理は、ステップS301~ステップS313を含む。なお、ステップS301~ステップS307、及び、ステップS309~ステップS313は、図11を参照して説明した実施形態1のステップS201~ステップS207、ステップS208~ステップS212に対応する。したがって、ステップS301~ステップS307、及び、ステップS309~ステップS313は、説明を省略する。
ステップS308において、正否判定部155は、正否判定処理を実行する。正否判定処理については、図16を参照して後述する。処理は、図10に示すステップS103に戻る。
図16は、実施形態2の正否判定部155が実行する正否判定処理を示すフローチャートである。図16に示すように、実施形態2の正否判定部155が実行する正否判定処理は、ステップS401、及び、ステップS402を含む。
ステップS401において、正否判定部155は、保存電子機器に保存されたログ情報が生成された時刻と、保存電子機器と異なる電子機器に記憶されたログ情報が生成された時刻とに基づいて、保存電子機器に保存されたログ情報が正しいか否かを判定する。保存電子機器に保存されたログ情報が正しい場合(ステップS401において、No)、処理は図10に示すステップS103に戻る。保存電子機器に保存されたログ情報が正しい場合(ステップS401において、Yes)、処理はステップS402に進む。
ステップS401でYesの場合、ステップS402において、機器制御部153は、保存電子機器が保存したログ情報と判定結果RSとを削除する。処理は図15に示すステップS303に進む。
[実施形態3]
次に、図1と図12とを参照して、本発明の実施形態3を説明する。実施形態3の表示制御システム1は、第1制御部105が実行する保存処理が実施形態1の表示制御システム1及び実施形態2の表示制御システム1と異なる。以下、実施形態3について、実施形態1及び実施形態2と異なる事項について説明し、実施形態1及び実施形態2と重複する部分についての説明は割愛する。
図12に示すように、実施形態3に係る第1制御部105は、ログ取得部151、ログ判定部152、機器制御部153、保存容量取得部154、及び、正否判定部155を含む。第1制御部105は、第1記憶部102に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、ログ取得部151、ログ判定部152、機器制御部153、保存容量取得部154、及び、正否判定部155として機能する。
実施形態3の機器制御部153は、基準電子機器のログ情報が基準電子機器とは異なる電子機器のログ情報と一致しないとログ判定部152が判定した場合、機器制御部153は、基準電子機器のログ情報とは異なる電子機器に記憶された不一致のログ情報を保存電子機器が保存するように、保存電子機器を制御する。更に、機器制御部153は、保存電子機器と異なる電子機器がログ情報を削除するように、保存電子機器と異なる電子機器を制御する。つまり、保存電子機器は、基準電子機器のログ情報と不一致のログ情報とを保存する。そして、保存電子機器とは異なる電子機器にはログ情報が保存されない。したがって、保存電子機器に表示制御システム1に接続された電子機器のログ情報が記憶される。つまり、保存電子機器からログ情報を取得すれば、他の電子機器のログ情報も取得できる。したがって、保存電子機器とは異なる電子機器の各々からログ情報を取得することを抑制できる。この結果、電子機器の各々からログ情報を取得する際の手間を低減できる。
次に、図1と図12と図17を参照して、実施形態3に係る第1制御部105の処理を説明する。図17は、実施形態3に係る第1制御部105の処理を示すフローチャートである。実施形態3に係る第1制御部105の処理は、ステップS501~ステップS512を含む。ステップS501~ステップS511は、図15を参照して説明した実施形態2のステップS301~ステップS311に対応する。したがって、ステップS501~ステップS511は、説明を省略する。
ステップS512において、機器制御部153は、保存電子機器以外の電子機器の各々が、電子機器の各々に記憶された第1ログ情報と一致する第2ログ情報を削除するように、電子機器の各々を制御する。処理は、図10に示すステップS103に戻る。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)実施形態1~3では、表示制御システム1で実行する処理は、第1制御部105が実行したが、これに限らない。表示制御システム1で実行する処理は、第2制御部205、第3制御部305、及び、第4制御部405のいずれかでも実行できる。例えば、第2制御部205は、ログ取得部151、ログ判定部152、機器制御部153、保存容量取得部154、及び、正否判定部155を含んでもよい。この場合、表示制御システム1で実行する処理は、第2制御部205が実行する。
(2)実施形態1では、第1電子機器100の第1表示部101がログ情報画面RGを表示したが、これに限らない。ログ情報画面RGは、第1電子機器100~第4電子機器400のいずれかに接続された外部端末の表示部に表示してもよい。外部端末がログ情報画面RGを表示する場合、外部端末は、保存領域102B~保存領域402Bの各々から、保存領域102Bに保存されたログ情報と、保存領域202Bに保存されたログ情報と、保存領域302Bに保存されたログ情報と、保存領域402Bに保存されたログ情報とを取得する。そして、外部端末は、図8A及び図8Bに示すログ情報画面RGを生成する。そして、外部端末が有する表示部にログ情報画面RGを表示する。
なお、外部端末がログ情報画面RGを表示する場合、外部端末と接続された電子機器が保存領域102B~保存領域402Bの各々から、保存領域102Bに保存されたログ情報と、保存領域202Bに保存されたログ情報と、保存領域302Bに保存されたログ情報と、保存領域402Bに保存されたログ情報とを取得してもよい。そして、外部端末と接続された電子機器が外部端末にログ情報を送信してもよい。
(3)実施形態1では、ソース機器10が映像信号を送信したが、これに限らない。例えば、第1電子機器100~第4電子機器400のいずれか1つが映像信号を送信してもよい。第1電子機器100~第4電子機器400のいずれか1つが映像信号を送信する場合、表示制御システム1は、第1電子機器100~第4電子機器400を有する。つまり、表示制御システム1は、ソース機器10を含まない。例えば、第1電子機器100映像信号を送信する場合、第1電子機器100は、インターネット等の通信ネットワークを介して取得したコンテンツの映像信号を送信してもよく、第1電子機器100に記憶されたコンテンツの映像信号を送信してもよい。また、第1電子機器100に接続されたUSBメモリのような外部記憶装置から読み出したコンテンツの映像信号を送信してもよい。
(4)実施形態1では、ログ取得部151は、5分毎に現在時刻の5分前から現在時刻までに、第1記憶部102~第4記憶部402の各々に記憶されたログ情報を取得したが、これに限らない。例えば、ログ取得部151は、現在時刻の5分前のログ情報を取得する場合、現在時刻の5分10秒前のログ情報を取得してもよい。したがって、第1電子機器100の計時する時刻~第4電子機器400の計時する時刻が10秒程度だけ異なる場合であっても、ログ取得部151が同じ期間のログ情報として取得できる。この結果、第1記憶部102~第4記憶部402に記憶されたログ情報の取得漏れを抑制できる。
(5)実施形態1では、第1制御部105は、第1電子機器100の計時する時刻と同じ時刻になるように、第2電子機器200~第4電子機器400を制御したが、これに限らない。例えば、第1制御部105は、第1電子機器100の計時する時刻、第2電子機器200の計時する時刻、第3電子機器300の計時する時刻、及び、第4電子機器400が計時する時刻を取得する。そして、例えば、第1制御部105は、取得した時刻が5秒以上異なるか否かを判定する。取得した時刻が5秒以上異なる場合、第1制御部105は、第1電子機器100の計時する時刻と同じ時刻になるように、第2電子機器200~第4電子機器400を制御する。取得した時刻が5秒以上異ならない場合、第1制御部105は、第2電子機器200が計時する時刻~第4電子機器400が計時する時刻を変更しない。
(6)実施形態1では、電子機器が表示装置であるとしたが、これに限らない。電子機器は、ログ情報を保存する限りは、表示装置に限られない。電子機器は、例えば、PC(personal computer)、携帯端末、スマートフォンであり得る。