JP2016050714A - 冷凍機用真空断熱モジュールケースと冷凍機 - Google Patents

冷凍機用真空断熱モジュールケースと冷凍機 Download PDF

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小川 隆也
Takanari Ogawa
隆也 小川
藤井 秀紀
Hidenori Fujii
秀紀 藤井
晃一 末永
Koichi Suenaga
晃一 末永
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【課題】冷凍モジュールの交換時に真空引きが不要で、冷凍モジュールを交換する際の冷凍モジュールの位置精度に優れ、冷凍モジュール接続に於ける熱抵抗の少ない冷凍機用真空断熱モジュールケースと冷凍機を提供する。【解決手段】外側ケースユニット2と分離可能な内側ケースユニット3とを有する。外側ケースユニット2は、冷凍モジュール4を保持する冷凍モジュールベース5を有し、二重筒の外筒部6と内筒部7との間に第1の真空断熱層8を有する。内側ケースユニット3の挿入部13は、冷凍機14のコールドフィンガ15の先端部15aと連結される冷凍機連結部16と、コールドフィンガ15の周囲を囲む筒壁部17と、筒壁部17とコールドフィンガ15との間の第2の真空断熱層18とを有する。外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時にコールドフィンガ15の先端部15aと冷凍モジュールベース5とが係脱可能な係合凹部5bを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、冷凍機用真空断熱モジュールケースと冷凍機に関する。
一般に、冷凍モジュール(冷凍対象)としては、たとえば、赤外線の検知器、FPA、また超伝導回路など、極低温を必要とするものへの適用がある。冷凍モジュールは、断熱のための真空冷凍槽の内部に配置され、例えば冷凍機のコールドフィンガ(極低温部)と接続されている。
特開平11−37582号公報 特開平9−145180号公報
冷凍モジュールを交換する際には、真空冷凍槽を開放した状態で交換する。そして、交換後に真空冷凍槽を密閉した状態で、真空冷凍槽内の真空引きが必要となり、容易な交換ができない。また、ひとつの冷凍機で複数のモジュールを冷凍する場合には、ひとつのモジュールが故障して交換する場合にも、真空冷凍槽全体を開放する必要がある。そのため、全てのモジュールが大気中に開放となり、故障したモジュールの交換後に大規模な真空引きが必要となる。
実施形態は、冷凍モジュールを交換する際に真空引きが不要で、モジュール毎に個別に交換可能で、かつ冷凍モジュールの位置精度に優れ、冷凍モジュール接続に於ける熱抵抗の少ない冷凍機用真空断熱モジュールケースと冷凍機を提供することが課題である。
実施形態の真空断熱モジュールケースによれば、筒状の外側ケースユニットと、前記外側ケースユニットとは分離可能な内側ケースユニットとを有する。外側ケースユニットは、冷凍モジュールを保持する冷凍モジュールベースを有し、筒壁が外筒部と内筒部との二重筒によって形成され、外筒部と内筒部との間に第1の真空断熱層を有する。内側ケースユニットは、外側ケースユニット内に挿入される挿入部を有する。挿入部は、冷凍機のコールドフィンガの先端と連結される冷凍機連結部と、コールドフィンガの周囲を囲む筒壁部と、筒壁部と前記コールドフィンガとの間に形成される第2の真空断熱層とを有する。外側ケースユニットと内側ケースユニットとの連結時にコールドフィンガの先端と冷凍モジュールベースとが係脱可能に係合される係合部を有する。
第1の実施の形態の真空断熱モジュールケースの全体の概略構成を示す縦断面図。 第1の実施の形態のモジュールケースの外部ユニットを示す縦断面図。 第1の実施の形態のモジュールケースの内部ユニットを示す縦断面図。 第1の実施の形態のモジュールケースの変形例を示す要部の縦断面図。 第2の実施の形態の真空断熱モジュールケースの全体の概略構成を示す縦断面図。 第2の実施の形態のモジュールケースの外部ユニットを示す縦断面図。 第2の実施の形態の装置のモジュールケースの内部ユニットを示す縦断面図。 第3の実施の形態の真空断熱モジュールケースを示す要部の縦断面図。 第1の実施の形態のコールドフィンガの先端部の第1の変形例を示す要部の斜視図。 図9のX−X線断面図。 第1の実施の形態のコールドフィンガの先端部の第2の変形例を示す要部の斜視図。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図3は、第1の実施の形態を示す。図1は、冷凍機用真空断熱モジュールケース1の全体の概略構成を示す縦断面図である。本実施の形態の真空断熱モジュールケース1は、図2に示す筒状の外側ケースユニット2と、図3に示す内側ケースユニット3とを有する。外側ケースユニット2と、内側ケースユニット3とは、各々が真空断熱構造を持ち、分離ができる。
外側ケースユニット2は、冷凍対象である冷凍モジュール4を保持する円板状の冷凍モジュールベース5を有する。冷凍モジュールベース5は、上面に冷凍モジュール4が載置される平面である冷凍モジュール載置面5aが形成されている。冷凍モジュールベース5の下面には、後述する冷凍機14のコールドフィンガ15の先端部15aと連結される係合凹部(係合部)5bが形成されている。さらに、外側ケースユニット2は、筒壁が外筒部6と内筒部7との二重筒によって形成されている。外筒部6と内筒部7との間には、第1の真空断熱層8を有する。
外側ケースユニット2には、リング状のベース部材9が設けられている。このベース部材9の上に外筒部6と内筒部7の各下端部が固定されている。また、外筒部6は、例えば薄肉のステンレスなどの熱伝導率の小さく剛性の高い金属材料で円筒状に形成されている。この外筒部6の上端部は、例えば光や電波などを透過するウインドウ10が密閉された状態で固定されている。内筒部7は、伸縮変形可能な蛇腹状の薄肉金属筒である第1のベローズ構造体11によって形成されている。内筒部7の上端部は、冷凍モジュールベース5に固定されている。そして、冷凍モジュールベース5はこの内筒部7の第1のベローズ構造体11によって支持されている。なお、ベース部材9には、冷凍モジュール4に接続される入出力ポート12が固定されている。
内側ケースユニット3は、外側ケースユニット2内に挿入される挿入部13を有する。挿入部13は、冷凍機14のコールドフィンガ15の先端部15aと連結される冷凍機連結部16と、コールドフィンガ15の周囲を囲む筒壁部17と、筒壁部17とコールドフィンガ15との間に形成される第2の真空断熱層18とを有する。筒壁部17は、伸縮変形可能な蛇腹状の薄肉金属筒である第2のベローズ構造体19によって形成されている。
第2のベローズ構造体19の下端部は、冷凍機14のベース部材14aに接続封止し、上端部はコールドフィンガ15の先端部15aと接続封止する。これにより、コールドフィンガ15は、内側ケースユニット3の筒壁部17の第2のベローズ構造体19内の第2の真空断熱層18中に保持されている。
第2のベローズ構造体19の凹凸部の形状は、第1のベローズ構造体11の凹凸部と対応する形状に形成されている。そして、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時には、図1に示すように第1のベローズ構造体11の内周部の各内側凸部11aと、第2のベローズ構造体19の外周部の各外側凸部19aとがそれぞれ当接する状態で、保持されている。これにより、第1のベローズ構造体11の内周部と第2のベローズ構造体19の外周部との間の空間部でコールドフィンガ15の軸方向に沿って熱対流が発生することを防止する内部空間の熱対流防止手段20が形成されている。
冷凍機14は、例えばスターリング型冷凍機によって形成されている。また、外側ケースユニット2の内筒部7の第1のベローズ構造体11は、自然長が、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時のコールドフィンガ15の長さよりも小さい長さに設定されている。そして、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時に外側ケースユニット2内に内側ケースユニット3が挿入されることで、第1のベローズ構造体11が引き伸ばされる状態で、保持されるようになっている。
また、コールドフィンガ15の先端部15aには、外周面に先細のテーパー面15a1、中央部に嵌合凹部15bが形成されている。この嵌合凹部15bは内周面にテーパー面15b1が形成されている。このテーパー面15b1は、嵌合凹部15bの底部から開口部側に向かうにしたがって開口面積が大きくなる傾斜面によって形成されている。このコールドフィンガ15の先端部15aのテーパー面15a1と、嵌合凹部15bのテーパー面15b1は、冷凍モジュールベース5の下面の係合凹部5bと対応する形状に形成されている。そして、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時には、冷凍モジュールベース5の下面の係合凹部5bとコールドフィンガ15の先端部15aとが係脱可能に係合されるようになっている。このとき、コールドフィンガ15の先端部15aのテーパー面15a1と、嵌合凹部15bのテーパー面15b1とが、冷凍モジュールベース5の係合凹部5bと係合されることで、冷凍モジュールベース5の係合凹部5bとコールドフィンガ15の先端部15aとの間に隙間無く接するくさび形状の凹凸嵌合部21が形成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の真空断熱モジュールケース1の使用時には、分離されている外側ケースユニット2内に内側ケースユニット3の挿入部13が挿入されて図1に示す状態に組み付けられる。この組み付け状態では、冷凍モジュールベース5の係合凹部5bとコールドフィンガ15の先端部15aとの間がくさび形状の凹凸嵌合部21によって隙間無く接する状態で保持される。そのため、冷凍モジュール4は、冷凍モジュールベース5を介して、冷凍機のコールドフィンガ15により熱伝導により冷凍される。さらに、くさび形状の凹凸嵌合部21によって冷凍モジュールベース5の係合凹部5bとコールドフィンガ15の先端部15aとの間の接触表面積を増やすことができるので、接触熱抵抗を低減することができる。
また、冷凍モジュールベース5は、外側ケースユニット2内に保持され、外側ケースユニット2の外筒部6と内筒部7との間の第1の真空断熱層8によって真空断熱状態が維持される。さらに、コールドフィンガ15の先端部15aは、内側ケースユニット3の筒壁部17とコールドフィンガ15との間の第2の真空断熱層18によって真空断熱状態が維持される。
また、外側ケースユニット2の内筒部7の第1のベローズ構造体11は、自然長が、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時のコールドフィンガ15の長さよりも小さい長さに設定されている。そして、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時に外側ケースユニット2内に内側ケースユニット3が挿入されることで、第1のベローズ構造体11が引き伸ばされる状態で、保持される。これにより、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時に外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との間の線膨張係数による熱変形を第1のベローズ構造体11のばね力によって吸収することができる。
さらに、外側ケースユニット2内に内側ケースユニット3が挿入される時に、位置精度の確保されたコールドフィンガ15にあわせて、位置精度の確保されていない冷凍モジュールベース5を、くさび形状の凹凸嵌合部21をガイドとして、挿入時にあわせて、冷凍モジュールベース5の位置精度を確保することができる。
また、外側ケースユニット2の第1のベローズ構造体11と内側ケースユニット3の第2のベローズ構造体19の伸縮変形可能な蛇腹状の薄肉金属筒により、熱伝導距離を長くして熱抵抗を高くすることができる。伝導距離をとり、熱抵抗を上げて、断熱性能を高めている。
さらに、本実施の形態では、内部空間の熱対流防止手段20により、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時には、図1に示すように第1のベローズ構造体11の内周部の各内側凸部11aと、第2のベローズ構造体19の外周部の各外側凸部19aとがそれぞれ当接する状態で、保持される。これにより、第1のベローズ構造体11の内周部と第2のベローズ構造体19の外周部との間の空間部でコールドフィンガ15の軸方向に沿って内部空気の対流を低減させ、熱対流が発生することを防止することができる。
また、冷凍モジュール4を交換する際には、外側ケースユニット2から内側ケースユニット3の挿入部13を引き抜くことで、外側ケースユニット2と、内側ケースユニット3とを分離することができる。この状態で、例えば外側ケースユニット2全体を交換することで、冷凍モジュール4を交換する際に真空引きが不要で、モジュール4毎に個別に交換可能となる。
(効果)
本実施の形態の真空断熱モジュールケース1では、外側ケースユニット2の第1のベローズ構造体11は、板厚の薄く、熱伝導率の小さな金属で蛇腹状に形成することにより、高温(室温)であるベース部材9から熱伝導距離をとり、熱抵抗を上げて、断熱性能を高めることができる。
また、コールドフィンガ15は、内側ケースユニット3の筒壁部17の第2のベローズ構造体19内の第2の真空断熱層18中に保持されている。第2のベローズ構造体19も第1のベローズ構造体11と同様に、板厚の薄く、熱伝導率の小さな金属で蛇腹状に形成することにより、高温(室温)であるベース部材9から熱伝導距離をとり、熱抵抗を上げて、断熱性能を高めることができる。
コールドフィンガ15の先端部15aには、外周面に先細のテーパー面15a1、中央部に嵌合凹部15bが形成されている。この嵌合凹部15bは内周面にテーパー面15b1が形成されている。外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時には、コールドフィンガ15の先端部15aのテーパー面15a1と、嵌合凹部15bのテーパー面15b1とが、冷凍モジュールベース5の係合凹部5bと係合されることで、冷凍モジュールベース5の係合凹部5bとコールドフィンガ15の先端部15aとの間に隙間無く接するくさび形状の凹凸嵌合部21が形成されている。これにより、コールドフィンガ15とモジュールベース5との接触面積を増やすことができる。さらに、くさび形状の凹凸嵌合部21のくさび効果により、コールドフィンガ15の先端部15aのテーパー面15a1と、嵌合凹部15bのテーパー面15b1と、冷凍モジュールベース5の係合凹部5bとの係合面の接触圧力を高めて、接触熱抵抗を低減させることができる。
また、真空断熱モジュールケース1の外側ケースユニット2の内筒部7の第1のベローズ構造体11は、柔軟性(バネ性)を持っている。組立前には第1のベローズ構造体11の自然長が、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時のコールドフィンガ15の長さよりも小さい長さに設定されている。これにより、冷凍モジュールベース5の高さは、あらかじめ低めに設定されている。そして、冷凍機14と組み立てられることにより、冷凍モジュールベース5は、コールドフィンガ15に持ち上げられる。このとき、コールドフィンガ15とモジュールベース5との接触部には、第1のベローズ構造体11の蛇腹部のバネ性により予圧がかかり、接触熱抵抗を下げることができる。さらに、コールドフィンガ15は、冷凍すると線膨張係数により長さが短くなる。このとき、第1のベローズ構造体11の柔軟性により、真空断熱は保たれる。
また、冷凍モジュール4は、例えば外側ケースユニット2の外筒部6のウインドウ10を介して外部との光学的な入出力のため、位置精度を必要とする。真空断熱モジュールケース1の単体では、外側ケースユニット2の第1のベローズ構造体11の蛇腹形状の柔軟性により冷凍モジュールベース5は、位置精度を持っていないが、冷凍機14と接続されると、冷凍時に所望の位置精度となるように形状を設計されたコールドフィンガ15のくさび形状の凹凸嵌合部21をガイドとして、位置決めされることにより、位置精度を確保することができる。
また、本実施の形態では、第1のベローズ構造体11の内周部の各内側凸部11aと、第2のベローズ構造体19の外周部の各外側凸部19aとがそれぞれ当接する密着状態で、保持される。これにより、内側ケースユニット3の筒壁部17の第2のベローズ構造体19と外側ケースユニット2の第1のベローズ構造体11との間に挟み込まれた内部空気を第1のベローズ構造体11の内周部の各内側凸部11aと、第2のベローズ構造体19の外周部の各外側凸部19aとの間で隔絶させることができる。そのため、高温(室温)であるベース部材9側から、冷凍モジュール4の低温側へと直接に対流を発生させないようにすることができる。これにより、ベローズ構造体同志に隙間がある場合のように、対流によって高温部から低温部へ熱流入が発生して冷凍モジュール4の温度が上がってしまうことを防止できる。
したがって、本実施の形態では、冷凍モジュールの交換時に真空引きが不要で、モジュール毎に個別に交換可能な冷凍モジュールの位置精度に優れ、かつ冷凍モジュールの接続に於ける熱抵抗の少ない冷凍機用真空断熱モジュールケースと冷凍機を提供することができる。
[変形例]
図4は、第1の実施の形態の真空断熱モジュールケース1の熱対流防止手段20の変形例を示す要部の縦断面図である。本変形例は、第1のベローズ構造体11の各内側凸部11aの内周部に摩擦抵抗の少ない材質(例えばテフロン(登録商標))の第1の接触リング31、第2のベローズ構造体19の各外側凸部19aの外周部に摩擦抵抗の少ない材質(例えばテフロン(登録商標))の第2の接触リング32をそれぞれはめ込む状態で設けている。さらに、第1の接触リング31と第2の接触リング32のいずれか一方、本変形例では第1の接触リング31に接触面積が小さいリップ状の接触部33を設けている。第1の接触リング31の接触部33を第2の接触リング32に当接させることで、第1のベローズ構造体11の各内側凸部11aと第2のベローズ構造体19の各外側凸部19aとの間を密着させている。これにより、内側ケースユニット3の筒壁部17の第2のベローズ構造体19と外側ケースユニット2の第1のベローズ構造体11との間に挟み込まれた内部空気がコールドフィンガ15の軸方向に沿って対流することを低減させ、熱対流が発生することを防止することができる。
本変形例では、第1のベローズ構造体11の各内側凸部11aと第2のベローズ構造体19の各外側凸部19aとの密着と、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との挿抜のスムーズさの両立を図ることができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図5乃至図7は、第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図3参照)の真空断熱モジュールケース1の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図5乃至図7中で、図1乃至図3と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は、本実施の形態の冷凍機用真空断熱モジュールケース1の全体の概略構成を示す縦断面図、図6は、外側ケースユニット2を示す縦断面図、図7は、内側ケースユニット3を示す縦断面図である。本実施の形態の真空断熱モジュールケース1では、外側ケースユニット2の内筒部7が直管状の剛性の高い内筒本体41と、伸縮変形可能な蛇腹状の薄肉金属筒である第1のベローズ構造体42とが直列に連結された状態で形成されている。内筒本体41は、金属よりも熱伝導の悪い材質(たとえば、セラミクス)を用いる。第1のベローズ構造体42は、内筒本体41と冷凍モジュールベース5との間に介設されている。そして、外筒部6と、内筒本体41および第1のベローズ構造体42との間には、第1の真空断熱層8が形成されている。また、冷凍モジュールベース5の下面には、複数の係合凸部(係合部)43が形成されている。各係合凸部43の外周面には、先細のテーパー面43aが形成されている。
図7に示す内側ケースユニット3は、外側ケースユニット2内に挿入される挿入部13の筒壁部17が直管状の剛性の高い筒壁部本体44と、伸縮変形可能な蛇腹状の薄肉金属筒である第2のベローズ構造体45とが直列に連結された状態で形成されている。筒壁部本体44は、金属よりも熱伝導の悪い材質(たとえば、セラミクス)を用いる。第2のベローズ構造体45は、筒壁部本体44とコールドフィンガ15の先端部15aとの間に介設されている。そして、コールドフィンガ15と、筒壁部本体44および第2のベローズ構造体45との間には、第2の真空断熱層18が形成されている。
また、コールドフィンガ15の先端部15aの上面には、冷凍モジュールベース5の複数の係合凸部43と対応する形状の複数の係合凹部46が形成されている。そして、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時には、冷凍モジュールベース5の下面の係合凸部43とコールドフィンガ15の先端部15aの係合凹部46とが係脱可能に係合されるようになっている。このとき、コールドフィンガ15の先端部15aの係合凹部46のテーパー面46aと、冷凍モジュールベース5の下面の係合凸部43のテーパー面43aとが係合されることで、冷凍モジュールベース5の係合凸部43とコールドフィンガ15の先端部15aの係合凹部46との間に隙間無く接するくさび形状の凹凸嵌合部47が形成されている。
また、本実施の形態では、直管状の筒壁部本体44の外周面にリング状の複数のOリング嵌合溝48が形成されている。これらのOリング嵌合溝48は内側ケースユニット3の軸方向に沿って並設されている。各Oリング嵌合溝48には、Oリング49が嵌着されている。そして、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時には、直管状の筒壁部本体44の外周面と、外側ケースユニット2の内筒部7の内周面との間の隙間が、これらのOリング49によって密閉される。これにより、筒壁部本体44の外周面と、外側ケースユニット2の内筒部7の内周面との間の空間部でコールドフィンガ15の軸方向に沿って熱対流が発生することを防止する内部空間の熱対流防止手段50が形成されている。
(作用・効果)
本実施の形態の冷凍機用真空断熱モジュールケース1の使用時には、分離されている外側ケースユニット2内に内側ケースユニット3の挿入部13が挿入されて図5に示す状態に組み付けられる。この組み付け状態では、冷凍モジュールベース5の係合凸部43とコールドフィンガ15の先端部15aの係合凹部46との間がくさび形状の凹凸嵌合部47によって隙間無く接する状態で保持される。そのため、冷凍モジュール4は、冷凍モジュールベース5を介して、冷凍機のコールドフィンガ15により熱伝導により冷凍される。さらに、くさび形状の凹凸嵌合部47によって冷凍モジュールベース5の係合凸部43とコールドフィンガ15の先端部15aの係合凹部46との間の接触表面積を増やすことができるので、接触熱抵抗を低減することができる。
また、冷凍モジュールベース5は、外側ケースユニット2内に保持され、外側ケースユニット2の外筒部6と内筒部7との間の第1の真空断熱層8によって真空断熱状態が維持される。さらに、コールドフィンガ15の先端部15aは、内側ケースユニット3の筒壁部17とコールドフィンガ15との間の第2の真空断熱層18によって真空断熱状態が維持される。
また、本実施の形態では、外側ケースユニット2と内側ケースユニット3との連結時には、直管状の筒壁部本体44の外周面と、外側ケースユニット2の内筒部7の内周面との間の隙間が、複数のOリング49によって密閉される。この熱対流防止手段50により、筒壁部本体44の外周面と、外側ケースユニット2の内筒部7の内周面との間の空間部でコールドフィンガ15の軸方向に沿って熱対流が発生することを防止することができる。
また、冷凍モジュール4を交換する際には、外側ケースユニット2から内側ケースユニット3の挿入部13を引き抜くことで、外側ケースユニット2と、内側ケースユニット3とを分離することができる。この状態で、例えば外側ケースユニット2全体を交換することで、冷凍モジュール4を交換する際に真空引きが不要で、モジュール4毎に個別に交換可能となる。
[第3の実施の形態]
(構成)
図8は、第3の実施の形態を示す。第1の実施の形態(図1乃至図3参照)の真空断熱モジュールケース1ではスターリング型冷凍機14と組み合わされる例を示したが、本実施の形態では液体窒素を流通させるパイプ61を有する構造体の冷凍機62と組み合わされる真空断熱モジュールケース63を設けたものである。本実施の形態の冷凍機62は、直管状のパイプ本体61aの途中にコールドフィンガ64が突設されている。
また、真空断熱モジュールケース63は、筒状の外側ケースユニット65と、内側ケースユニット66とを有する。外側ケースユニット65と、内側ケースユニット66とは、各々が真空断熱構造を持ち、分離ができる。
外側ケースユニット65は、冷凍対象である冷凍モジュール67を保持する円板状の冷凍モジュールベース68を有する。冷凍モジュールベース68は、上面に冷凍モジュール67が載置される平面である冷凍モジュール載置面68aが形成されている。冷凍モジュールベース68の下面には、冷凍機62のコールドフィンガ64の先端部64aと連結される係合凸部(係合部)68bが形成されている。この係合凸部68bの外周面には、先細状のテーパー面68b1が形成されている。さらに、外側ケースユニット65は、筒壁が外筒部69と内筒部70との二重筒によって形成されている。外筒部69と内筒部70との間には、第1の真空断熱層71を有する。
外側ケースユニット65には、リング状のベース部材72が設けられている。このベース部材72の上に外筒部69と内筒部70の各下端部が固定されている。また、外筒部69は、例えば薄肉のステンレスなどの熱伝導率の小さな金属材料で円筒状に形成されている。この外筒部69の上端部は、例えば光や電波などを透過するウインドウ73が密閉された状態で固定されている。なお、ベース部材72には、冷凍モジュール67に接続される入出力ポート12(図1参照)が固定されている。
内筒部70は、直管状の内筒本体74と、伸縮変形可能な蛇腹状の薄肉金属筒であるベローズ構造体75とが直列に連結された状態で形成されている。内筒本体74は、金属よりも熱伝導の悪い材質(たとえば、セラミクス)を用いる。ベローズ構造体75は、内筒本体74と冷凍モジュールベース68との間に介設されている。そして、冷凍モジュールベース68はこの内筒部70の内筒本体74とベローズ構造体75によって支持されている。
内側ケースユニット66は、外側ケースユニット65内に挿入される挿入部76を有する。挿入部76は、冷凍機62のコールドフィンガ64の先端部64aと連結される冷凍機連結部77と、コールドフィンガ64の周囲を囲む筒壁部78と、筒壁部78とコールドフィンガ64との間に形成される第2の真空断熱層79とを有する。筒壁部78は、金属よりも熱伝導の悪い材質(たとえば、セラミクス)によって形成されている。
また、コールドフィンガ64の先端部64aには、中央部に係合凹部64bが形成されている。この係合凹部64bは内周面にテーパー面64b1が形成されている。このテーパー面64b1は、係合凹部64bの底部から開口部側に向かうにしたがって開口面積が大きくなる傾斜面によって形成されている。この係合凹部64bのテーパー面64b1は、冷凍モジュールベース68の下面の係合凸部68bのテーパー面68b1と対応する形状に形成されている。そして、外側ケースユニット65と内側ケースユニット66との連結時には、冷凍モジュールベース68の下面の係合凸部68bとコールドフィンガ64の先端部64aとが係脱可能に係合されるようになっている。このとき、コールドフィンガ64の係合凹部64bのテーパー面64b1が、冷凍モジュールベース68の係合凸部68bのテーパー面68b1と係合されることで、冷凍モジュールベース68の係合凸部68bとコールドフィンガ64の先端部64aとの間に隙間無く接するくさび形状の凹凸嵌合部80が形成されている。
筒壁部78の下端部外周面にはベース部材72との接合部にOリング81が嵌着されている。このOリング81によって内側ケースユニット66と外側ケースユニット65との間がシールされている。
なお、図8は、コールドフィンガ64の軸方向と直交する方向に複数の真空断熱モジュールケース63を並設させた構成例が示されている。ここでは、隣接する真空断熱モジュールケース63に組み付けられる冷凍機62のパイプ61間は伸縮変形可能な蛇腹状の薄肉金属筒であるベローズ構造体82を介して連結されている。
(作用・効果)
本実施の形態の冷凍機用真空断熱モジュールケース63の使用時には、分離されている外側ケースユニット65内に内側ケースユニット66の挿入部76が挿入されて図8に示す状態に組み付けられる。この組み付け状態では、冷凍モジュールベース68の係合凸部68bとコールドフィンガ64の先端部64aの係合凹部64bとの間がくさび形状の凹凸嵌合部80によって隙間無く接する状態で保持される。そのため、冷凍モジュール67は、冷凍モジュールベース68を介して、冷凍機62のコールドフィンガ64により熱伝導により冷凍される。さらに、くさび形状の凹凸嵌合部80によって冷凍モジュールベース68の係合凸部68bとコールドフィンガ64の先端部64aの係合凹部64bとの間の接触表面積を増やすことができるので、接触熱抵抗を低減することができる。
また、冷凍モジュールベース68は、外側ケースユニット65内に保持され、外側ケースユニット65の外筒部69と内筒部70との間の第1の真空断熱層71によって真空断熱状態が維持される。さらに、コールドフィンガ64の先端部64aは、内側ケースユニット66の筒壁部78とコールドフィンガ64との間の第2の真空断熱層79によって真空断熱状態が維持される。
また、本実施の形態では、外側ケースユニット65と内側ケースユニット66との連結時には、Oリング81によって内側ケースユニット66と外側ケースユニット65との間がシールされる。このOリング81により、内側ケースユニット66と外側ケースユニット65との間の空間部でコールドフィンガ15の軸方向に沿って熱対流が発生することを防止することができる。
また、冷凍モジュール67を交換する際には、外側ケースユニット65から内側ケースユニット66の挿入部76を引き抜くことで、外側ケースユニット65と、内側ケースユニット66とを分離することができる。この状態で、例えば外側ケースユニット65全体を交換することで、冷凍モジュール67を交換する際に真空引きが不要で、モジュール67毎に個別に交換可能となる。
[変形例]
図9および図10は、第1の実施の形態(図1乃至図3参照)の真空断熱モジュールケース1の変形例である。図9は、コールドフィンガ15の先端部15aの要部の斜視図である。本変形例はコールドフィンガ15の先端部15aに複数の嵌合凹部91が形成されている。図10に示すように各嵌合凹部91は、内周面にテーパー面91aが形成されている。このテーパー面91aは、嵌合凹部91の底部から開口部側に向かうにしたがって開口面積が大きくなる傾斜面によって形成されている。さらに、冷凍モジュールベース5の下面には、コールドフィンガ15の嵌合凹部91と対応する位置に、各嵌合凹部91と対応する形状の嵌合凸部が形成されている。
そして、分離されている外側ケースユニット2内に内側ケースユニット3の挿入部13が挿入されて組み付けられる組み付け状態では、冷凍モジュールベース5の嵌合凸部とコールドフィンガ15の先端部15aの各嵌合凹部91との間がくさび形状の凹凸嵌合部によって隙間無く接する状態で保持される。そのため、冷凍モジュール4は、冷凍モジュールベース5を介して、冷凍機14のコールドフィンガ15により熱伝導により冷凍される。さらに、本変形例では、コールドフィンガ15の先端部15aに複数の嵌合凹部91が形成されているので、冷凍モジュールベース5の各嵌合凸部とコールドフィンガ15の先端部15aの各嵌合凹部91との間の接触表面積をさらに増やすことができ、接触熱抵抗を低減することができる。
図11は、第1の実施の形態のコールドフィンガ15の先端部15aの変形例を示す要部の斜視図である。本変形例では、コールドフィンガ15の先端部15aにV字状の溝92を直交する方向に抗させる状態で形成したものである。さらに、冷凍モジュールベース5の下面には、コールドフィンガ15のV字状の溝92と対応する位置に、各V字状の溝92と対応する形状の嵌合凸部が形成されている。
本変形例では、コールドフィンガ15の先端部15aに複数のV字状の溝92が形成されているので、冷凍モジュールベース5の各嵌合凸部とコールドフィンガ15の先端部15aのV字状の溝92との間の接触表面積をさらに増やすことができ、接触熱抵抗を低減することができる。
また、V字状の溝92は縦横にそれぞれ複数設けてもよく、この場合は冷凍モジュールベース5の各嵌合凸部とコールドフィンガ15の先端部15aの各嵌合凹部91との間の接触表面積をさらに増やすことができ、接触熱抵抗を低減することができる。
これらの実施形態によれば、冷凍モジュールを交換する際に真空引きが不要で、モジュール毎に個別に交換可能で、かつ冷凍モジュールの位置精度に優れ、冷凍モジュール接続に於ける熱抵抗の少ない冷凍機用真空断熱モジュールケースと冷凍機を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…真空断熱モジュールケース、2…外側ケースユニット、3…内側ケースユニット、4…冷凍モジュール、5…冷凍モジュールベース、5a…冷凍モジュール載置面、5b…係合凹部、6…外筒部、7…内筒部、8…真空断熱層、9…ベース部材、10…ウインドウ、11…ベローズ構造体、11a…内側凸部、12…入出力ポート、13…挿入部、14…スターリング型冷凍機、14a…ベース部材、15…コールドフィンガ、15a…先端部、15a1…テーパー面、15b…嵌合凹部、15b1…テーパー面、16…冷凍機連結部、17…筒壁部、18…真空断熱層、19…ベローズ構造体、19a…外側凸部、20…熱対流防止手段、21…凹凸嵌合部、31…接触リング、32…接触リング、33…接触部、41…内筒本体、42…ベローズ構造体、43…係合凸部、43a…テーパー面、44…筒壁部本体、45…ベローズ構造体、46…係合凹部、46a…テーパー面、47…凹凸嵌合部、48…Oリング嵌合溝、49…Oリング、50…熱対流防止手段、61…パイプ、62…冷凍機、63…冷凍機用真空断熱モジュールケース、64…コールドフィンガ、64a…先端部、64b…係合凹部、64b1…テーパー面、65…外側ケースユニット、66…内側ケースユニット、67…冷凍モジュール、68…冷凍モジュールベース、68a…冷凍モジュール載置面、68b…係合凸部、68b1…テーパー面、69…外筒部、70…内筒部、71…真空断熱層、72…ベース部材、73…ウインドウ、74…内筒本体、75…ベローズ構造体、76…挿入部、77…冷凍機連結部、78…筒壁部、79…真空断熱層、80…凹凸嵌合部、81…Oリング、82…ベローズ構造体、91…嵌合凹部、91a…テーパー面、92…溝。

Claims (10)

  1. 冷凍モジュールを保持する冷凍モジュールベースを有し、筒壁が外筒部と内筒部との二重筒によって形成され、前記外筒部と内筒部との間に第1の真空断熱層を有する筒状の外側ケースユニットと、
    前記外側ケースユニット内に挿入される挿入部を有し、前記外側ケースユニットとは分離可能な内側ケースユニットとを有し、
    前記挿入部は、冷凍機のコールドフィンガの先端と連結される冷凍機連結部と、前記コールドフィンガの周囲を囲む筒壁部と、前記筒壁部と前記コールドフィンガとの間に形成される第2の真空断熱層とを有し、
    前記外側ケースユニットと前記内側ケースユニットとの連結時に前記コールドフィンガの先端と前記冷凍モジュールベースとが係脱可能に係合される係合部を有することを特徴とする冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  2. 少なくとも前記内側ケースユニットの前記外筒部の一部は、伸縮変形可能なベローズ構造体によって形成され、
    前記係合部は、少なくとも一部にくさび形状の凹凸嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  3. 前記外側ケースユニットの前記内筒部は、伸縮変形可能な第1のベローズ構造体によって形成され、
    前記内側ケースユニットの前記筒壁部は、伸縮変形可能な第2のベローズ構造体によって形成され、
    前記係合部は、少なくとも一部にくさび形状の凹凸嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  4. 前記第1のベローズ構造体の内周部と前記第2のベローズ構造体の外周部との間は、接触状態で保持され、
    前記第1のベローズ構造体の内周部と前記第2のベローズ構造体の外周部との間の空間部で前記コールドフィンガの軸方向に沿って熱対流が発生することを防止する内部空間の熱対流防止手段を有することを特徴とする請求項3に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  5. 前記熱対流防止手段は、前記第1のベローズ構造体の内周部に摩擦抵抗の少ない材質の第1の接触リング、前記第2のベローズ構造体の外周部に摩擦抵抗の少ない材質の第2の接触リングをそれぞれ設け、
    前記第1の接触リングと前記第2の接触リングのいずれか一方に接触面積が小さいリップ状の接触部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  6. 前記内筒部は、自然長が、前記コールドフィンガの長さよりも小さい長さに設定され、
    前記外側ケースユニットと前記内側ケースユニットとの連結時に前記外側ケースユニット内に前記内側ケースユニットが挿入されることで、前記内筒部が引き伸ばされることを特徴とする請求項1に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  7. 前記外側ケースユニットの前記内筒部は、低熱伝導材料によって形成された剛性の高い第1の筒体と、この第1の筒体と前記冷凍モジュールベースとの間に伸縮変形可能な前記第1のベローズ構造体が配設され、
    前記内側ケースユニットの前記筒壁部は、低熱伝導材料によって形成された剛性の高い第2の筒体と、この第2の筒体と前記冷凍機連結部との間に伸縮変形可能な前記第2のベローズ構造体が配設され、
    前記第1の筒体と、前記第2の筒体との間の空間部で前記コールドフィンガの軸方向に沿って熱対流が発生することを防止する内部空間の熱対流防止手段を有することを特徴とする請求項1に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  8. 前記熱対流防止手段は、前記外筒部の外周面に前記コールドフィンガの軸方向に沿って複数のOリングを並設させたものであることを特徴とする請求項7に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  9. 前記冷凍機は、スターリング型冷凍機、または液体窒素を流通させるパイプを有する構造体のいずれかによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍機用真空断熱モジュールケース。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍機用真空断熱モジュールケースと組み付けられる冷凍機。
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