JPH09312210A - 冷却装置および冷却方法 - Google Patents

冷却装置および冷却方法

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JPH09312210A
JPH09312210A JP6414697A JP6414697A JPH09312210A JP H09312210 A JPH09312210 A JP H09312210A JP 6414697 A JP6414697 A JP 6414697A JP 6414697 A JP6414697 A JP 6414697A JP H09312210 A JPH09312210 A JP H09312210A
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JP
Japan
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heat transfer
cooled
transfer member
vacuum container
cooling
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Application number
JP6414697A
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English (en)
Inventor
Masahiko Takahashi
政彦 高橋
Yasumi Otani
安見 大谷
Toru Kuriyama
透 栗山
Hideki Nakagome
秀樹 中込
Chiyandora Teiraka Roohana
ローハナ・チャンドラ・ティラカ
Hideo Hatakeyama
秀夫 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の冷却装置にあっては、設置自由度、使用
自由度、安定性、信頼性の点で改善する余地が残されて
いる。 【解決手段】第1の真空容器60と、この第1の真空容
器60内に収容された冷凍機61と、超電導コイル44
を収容可能に形成され、第1の真空容器60とは別体に
形成された第2の真空容器43と、冷凍機61で超電導
コイル44を冷却する際には、冷凍機61と超電導コイ
ル44とを熱的に接続し、超電導コイル44を断熱する
際には、冷凍機61と超電導コイルと熱的に分離するた
めの熱接続・分離手段とを備えたことを特徴とし、超電
導コイル44は、冷凍機61から分離されて長時間断熱
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被冷却物を冷却す
るための冷却装置および冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、最近の冷凍技術の進歩は
目覚ましく、液体ヘリウム温度レベルまで効率良く到達
できる小型の冷凍機も出現している。これは液体ヘリウ
ム温度レベル、つまり極低温下において大きな比熱特性
を示す蓄冷材の出現によるところが大きい。
【0003】事実これらの冷凍機は、ギフォード・マク
マホン冷凍サイクルやスターリング冷凍サイクルで代表
される蓄冷式に構成されているものが多い。ところで、
このような冷凍技術の発展に伴って、最近では断熱容器
内に収容されている超電導コイルを極低温冷凍機で直接
的に冷却する冷凍機直冷方式の超電導磁石装置も出現し
ている。
【0004】この冷凍機直冷式方式の超電導磁石装置で
は、今までのような液体ヘリウム中に超電導コイルを浸
漬して冷却する浸漬冷却方式のように冷媒を用いる必要
がないため取り扱いが極めて容易となり、システムの単
純化および運転コストの低減化を図ることができる。
【0005】しかしながら、冷凍機直冷方式の超電導磁
石装置にあっても次のような点が課題として残されてい
る。すなわち、冷凍機直冷方式の超電導磁石装置では、
通常断熱容器としての真空容器内に超電導コイルとサー
マルシールドとを収容するとともに真空容器内に冷却ス
テージが位置するように複数段構成の蓄冷式冷凍機を配
置する。
【0006】そして、この蓄冷式冷凍機の最低温度冷却
ステージと超電導コイルとを伝熱部材で熱的に接続し、
さらに最低温冷却ステージとは異なる温度の冷却ステー
ジとサーマルシールドとを別の伝熱部材で熱的に接続す
るようにしている。
【0007】このような構成の冷凍機直冷方式の超電導
磁石装置では、超電導コイルを収容した真空容器に蓄冷
式冷凍機が直接取付けられた形態となっているため、次
のような問題が存在している。
【0008】(1)真空容器を小さくして、いわゆるコ
イル部分を小さくしようとしても蓄冷式冷凍機の存在に
よって大幅な制約を受ける。このため、コイル部分が必
然的に大きくなり、設置自由度や使用自由度に欠ける問
題がある。
【0009】(2)蓄冷式冷凍機では、ギフォード・マ
クマホン冷凍サイクルで代表されるように、少なくとも
l段以上の蓄冷器を内蔵したディスプレーサを可動させ
る必要があるので、機械振動の発生を免れ得ない。この
ため、蓄冷式冷凍機の振動が超電導コイルに伝わり、こ
の超電導コイルの振動に起因してコイルで発生した磁場
の均一度が低下する問題もある。
【0010】(3)極低温下において大きな比熱特性を
示す蓄冷材としては、磁気相転移に伴なう異常磁気比熱
を利用したものを挙げることができる。この蓄冷材は磁
性材である。
【0011】この時勢蓄冷材を超電導コイルの近傍に配
置される蓄冷式冷凍機の蓄冷器に組み込むと、超電導コ
イルで発生した磁場の対称性を大きく乱すことになる。
また、磁性蓄冷材組み込んだ蓄冷器を内蔵したディスプ
レーサを上下動させると、超電導導コイルで発生した磁
場と磁性蓄冷材との間に生じる電磁力でディスプレーサ
に傾きが生じ、これが原因してシール部材等の摩耗を加
速させて冷凍機の冷凍能力を短時間で低下させることが
ある。
【0012】(4)冷凍機直冷式の超電導磁石装置で
は、超電導コイルを常温から所定の温度まで冷却するの
に要する時間が浸漬冷却方式に比べて長くなる。この時
間を短くするには、容量の大きい冷凍機を組込む必要が
あり、必然的に大型となって冷凍機直冷方式の特徴を発
揮できないことになる。
【0013】このように、冷凍機直冷方式の超電導磁石
装置にあっては、設置自由度、使用自由度、安定性、信
頼性の点で改善する余地が残されている。この問題点
は、液体ヘリウムやヘリウムガス等の冷媒を用いて間接
的に超電導磁石装置を冷却する形式の冷却装置にも当て
はまる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の冷
却装置にあっては、設置自由度、使用自由度、安定性、
信頼性の点で改善する余地が残されている。本発明は、
上記課題を考慮して成されたもので、設置自由度、使用
自由度、安定性、信頼性の向上を図った冷却装置および
冷却方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、下記の冷却装置および冷却方法
を提案する。第1の冷却装置は、第1の真空容器と、前
記第1の真空容器内に収容された冷却源と、前記被冷却
物を収容可能に形成され、前記第1の真空容器とは別体
に形成された第2の真空容器と、前記冷却源で前記被冷
却物を冷却する際には、前記冷却源と前記被冷却物とを
熱的に接続し、前記被冷却物を断熱する際には、前記冷
却源と前記被冷却物と熱的に分離するための熱接続・分
離手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】第2の冷却装置は、第1の真空容器と、前
記第1の真空容器内に収容され、冷却ステージを有する
冷凍機と、前記被冷却物を収容可能に形成され、前記第
1の真空容器とは別体に形成された第2の真空容器と、
前記第1の真空容器の一部を構成する第1の良熱伝導部
と、前記第2の真空容器の一部を構成する第2の良熱伝
導部とを有し、前記冷却ステージで前記被冷却物を冷却
する際には、前記冷却ステージと前記第1の良熱伝導部
とを熱的に接続し、前記第2の良熱伝導部と前記被冷却
物とを熱的に接続し、前記第1の良熱伝導部と前記第2
の良熱伝導部とを熱的に接続することによって前記冷却
ステージと前記前記被冷却物を熱的に接続し、前記被冷
却物を断熱する際には、前記前記被冷却物と前記第2の
良熱伝導部とを熱的に分離し、前記第1の良熱伝導部と
前記第2の熱伝導部とを熱的に分離して前記被冷却物を
前記第2の真空容器の外部から断熱することを特徴とし
ている。
【0017】第3の冷却装置は、第1の容器と、前記第
1の容器内に収容された冷却源と、前記被冷却物を収容
可能に形成された第2の容器と、少なくとも一部がフレ
キシブルに形成され前記第1の容器と前記第2の容器と
の間を前記第1の容器内と前記第2の容器内とが真空状
態が保持されるように接続するための配管と、前記配管
内を通して前記冷却源と前記被冷却物とを熱的に接続す
るための伝熱部材とを備えて成ることを特徴としてい
る。
【0018】第1の冷却方法においては、第1の真空容
器と、前記第1の真空容器内に収容された冷却源と、前
記被冷却物を収容可能に形成され、前記第1の真空容器
とは別体に形成された第2の真空容器とを有する冷却装
置の冷却方法において、前記冷却源と前記被冷却物とを
熱的に接続して前記冷却源で前記被冷却物を冷却する工
程と、前記冷却源と前記被冷却物と熱的に分離して前記
被冷却物を断熱する工程とを備えたことを特徴としてい
る。
【0019】第2の冷却方法においては、第1の真空容
器と、前記第1の真空容器内に収容された冷却源と、前
記被冷却物を収容可能に形成され、前記第1の真空容器
とは別体に形成された第2の真空容器と、前記第1の真
空容器の一部を構成する第1の良熱伝導部と、前記第2
の真空容器の一部を構成する第2の良熱伝導部とを有す
る冷却装置の冷却方法において、前記冷却ステージと前
記第1の良熱伝導部とを熱的に接続する工程と、前記第
2の良熱伝導部と前記被冷却物とを熱的に接続する工程
と、前記第1の良熱伝導部と前記第2の良熱伝導部とを
熱的に接続して前記冷却源で前記被冷却物を冷却する工
程と、前記前記被冷却物と前記第2の良熱伝導部とを熱
的に分離する工程と、前記第1の良熱伝導部と前記第2
の熱伝導部とを熱的に分離して前記被冷却物を断熱する
工程とを備えたことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る超電導磁石の極抵温冷却装置の部分断面図であ
る。
【0021】この極低温冷却装置は、大きく別けて、コ
イル部41と、このコイル部41とは別々に設けられた
冷凍部42とで構成されている。コイル部41は、図2
にも示すように、ステンレス鋼などの非磁性材で形成さ
れて断熱客器として機能する環状の真空容器43と、こ
の真空容器43内に収容された超電導コイル(被冷却
物)44と、この超電導コイル44と真空容器43との
間に超電導コイル44を包囲するように配置されたサー
マルシールド45とを備えている。
【0022】超電導コイル44は、Nb・Ti合金線や
Nb3Sn線で形成されており、図示しない断熱支持手
段によって支持されている。超電導コイル44の図中下
端面には銅、アルミニウム、窒化アルミニウムなどの良
熱伝導材で形成された伝熱部材46が熱的に接続されて
いる。
【0023】そして、超電導コイル44の線端は伝熱部
材46を支持材として設けられた永久電流スイッチ47
の両端に援続されている。また、超電導コイルイルの外
周には、超電導コイル44の臨界温度以下の温度におい
て大きな比熱を有する蓄冷材、たとえばEr3Niの粒
子を混合させた蓄冷材層48が超電導コイル44に熱的
に接触状態で設けられている。
【0024】伝熱部材46の一部46aは真空容器43
の側壁に接近するように張出しており、またサーマルシ
ールド45の一部45aも上記一部46aと同心的に張
出している。
【0025】これら一部46aと一部45aとは、一部
46aを第l伝熱部とし、一部45aを第2伝熱部とし
て第lの伝熱部材49を構成している。一部46aと一
部45aとの間には図3に示すように、熱絶縁材50お
よび電気絶縁材(fiber rainforced plastic)51が設
けられている。
【0026】電気絶縁材51には、前述した永久電流ス
イッチ47の両端に援統されるパワーリード片52a,
52b)と永久電流スイッチ47を制御するための制御
線片53a,53b)とが理め込まれている。
【0027】そして、パワーリード片52a,52bの
線端部と制御線片53a,53bの線端部とは、図4A
に示すように、真空容器43の側壁に対向するように露
出している。
【0028】真空容器43の側壁で第lの伝熱部材49
に対向する位置には、常時は第1の伝熱部材49とは離
問した場所に位置し、真空容器43内の真空度では変位
しないが、外部から所定以上の力が加えられると第lの
伝熱部材49側に変位するベローズ式の伸縮壁54が設
けられている。この伸縮壁54で第lの伝熱部材49に
対向する位置には第2の伝熱部材55が設けられてい
る。
【0029】この第2の伝熱部材55は、図3に示すよ
うに、第lの伝熱部材49の部分46aの端面に対向す
るように設けられた良熱伝導材製の第l伝熱部56と部
分45aに対向するように設けられた良熱伝導材製の第
2伝熱部57とを備えている。
【0030】これらは伸縮壁54との間および相互間が
電気絶緑材で絶縁されている。第1伝熱部56と第2伝
熱部57との間に設けられ、かつ第1の伝熱部材49に
設けられたパワーリード片52a,52bの線端部と制
御線片53a,53bの線端部に対向する位置には、図
4Bにも示すように、パワーリード片58a,58bと
制御線片59a,59bとが第l伝熱部56および第2
伝熱部57とは電気絶縁状態でそれぞれ設けられてい
る。
【0031】一方、冷凍部42は、真空容器60と、こ
の真空容器60内に冷却ステージを位置させるように真
空容器60の内外に跨って配置された蓄冷式冷凍機(冷
却源)61と、この蓄冷式冷凍機61の冷却ステージに
熱的に接続された第3の伝熱部材62とで構成されてい
る。
【0032】蓄冷式冷凍機61は、この例では2段膨張
式のギフォード・マクマホン冷凍機によって構成されて
いる。この蓄冷式冷凍機6lは、l段蓄冷器の蓄冷材と
して銅メッシュ等を用いており、また2段蓄冷器の畜冷
材としてEr3Niで代表される磁気相転移に伴う異常
磁気比熱を利用した磁性蓄冷材を用いている。
【0033】これらの蓄冷材の使用により第l段冷却ス
テージ63では50K程度の寒冷を発生し、第2段冷却
ステージ64では4K程度の寒冷を発生するように設計
されてしいる。なお、図lにおいて、65は2段直列に
接続された蓄冷器を内蔵したディスプレーサ往復動させ
るためのモータを示し、66は冷媒ガスの圧縮・吸引に
供される圧縮機を示している。
【0034】第3の伝熱部材62は、図3にも示すよう
に、良熱伝導材で形成されて一端側が第2段冷却ステー
ジ63に熱的に接続された第l伝熱部67と、良熱伝導
材で形成されて一端側が第l段冷却ステージ63に熱的
に接続されるとともに他端側が第l伝熱部67と同心的
に設けられた第2伝熱部68とを備えている。
【0035】これら第l伝熱部67と第2伝熱部68と
は電気絶緑材(熱絶縁材)69によって絶縁されてい
る。また、第l伝熱部67と第2伝熱部68との間に
は、図4Cに示すように、パワーリード片70a,70
bと制御線片71a,71bとが第l伝熱部67および
第2伝熱部68とは電気絶縁状態て設けられている。
【0036】このように構成された第3の伝熱部材62
は、図lおよび図3に示すように、端面を真空容器60
の側壁に対向させている。パワーリード片70a,70
bと制御線片71a,71bとの他端は、図lに示すよ
うに、真空容器60の壁を気密に貫通したブッシング7
2を介して外部に導かれている。
【0037】真空容器60の側壁で第3の伝熱部材62
の端面に対向する位置には、常時は第3の伝熱部材62
とは離間した場所に位置し、真空容器60内の真空度で
は変位しないが、外部から所定以上の力が加えられると
第3の伝熱部材62側に変位するべ口一ズ式の伸縮壁7
3が設けられている。この伸縮壁73で第3の伝熱部材
62に対向する位置には第4の伝熱部材74が設けられ
ている。
【0038】第4の伝熱部材74は、第2の伝熱部材5
5とほぼ同径でほぼ同様に構成されている。すなわち、
第4の伝熱部材74は、図3に示すように、第3の伝熱
部材62の第l伝熱部67の端面に向するように設けら
れた良熱伝導材製の第1伝熱部75と第2伝熱部68に
対向するように設けられた良熱伝導材製の第2伝熱部7
6とを備えている。
【0039】これらは伸縮壁73との間および相互間が
熱絶緑材て絶縁されている。第l伝熱部75と第2伝熱
部76との間で、第3の伝熱部材62に設けられたパワ
ーリード片70a,70bの線端と制御線片71a,7
1bの線端に対向する位置には、パワーリード片77
a,77b(ただし、パワーリード片77bは図示せ
ず)と制御線片78a,78b(ただし、制御線片78
bは図示せず)とが第l伝熱部75および第2伝熱部7
6とは電気絶縁状態で設けられている。
【0040】次に、冷凍部とコイル部とを接続する方法
について説明する。すなわち、真空容器43の伸縮壁5
4に設けられた第2の伝熱部材55と真空容器60の伸
縮壁73に設けられた第4の伝熱部材74とが同軸上で
対向するように、コイル部4lと冷凍部42とを位置合
せし、この状態でコイル部41と冷凍部42とを接近さ
せる方向に相対移動させると、やがて第2の伝熱部材5
5と第lの伝熱部材74とが接触する。
【0041】さらに、接近させるように相対移動させる
と、図lに示すように、伸縮壁54が伸び、その結果と
して第2の伝熱部材55が第lの伝熱部材49に接触
し、また伸縮壁73が縮み、その結果として第4の伝熱
部材74が第3の伝熱部材62に接触する。
【0042】この状態て第3の伝熱部材62、第4の伝
熱部材74、第2の伝熱部材55、第lの伝熱部材49
の第l伝熱部67,75,56,46同士からなる機械
的接触式の第l伝熱路80および第2伝熱部68,7
6,57,45a同士からなる機械的接触式のの第2伝
熱路81が形成され、さらにパワーリード片70a,7
7a,58a,52a同士およびパワーリード片70
b,77b,58b,52b同士の接触によるパワーリ
ード82,83が形成される。
【0043】なお、機械的接触式の伝熱路は、伝熱部材
同士を接触させて熱を伝達し、伝熱部材同士を非接触に
して断熱することから、機械的な熱スイッチを構成して
いる。
【0044】さらにまた制御線片71a,78a,59
a,53a同士および制御線片71b,78b,59
b,53b同士の接触による制御線84、85形成され
る関係に各部寸法および位置関係が設定されている。
【0045】このような構成であると、超電導コイル4
4を臨界温度以下に冷却し、続いて永久電流モードに移
行させるときには次のようにする。まず、冷凍部42の
蓄冷式冷凍機61を運転開始させる。次に、図lに示す
ように、コイル部41と冷凍部42とを機械的に接触結
合させて前述した第l伝熱路80と第2伝熱路81とを
形成させる。
【0046】なお、このとき伸縮壁54,73間に存在
している隙間の入口を封じ、この隙間を排気するように
してもよい。第l,第2伝熱路80,8の形成によって
超電導コイル44の熱は第l伝熱路80を介して蓄冷式
冷凍機6lの第2段冷却ステージ64に吸熱され、サー
マルシールド45の熱は第2伝熱路8lを介して第l段
冷却ステージ63に吸熱される。
【0047】したがって、所定時間が経過すると、超電
導コイル44は臨界温度以下である4K程度に冷却さ
れ、サーマルシールド45は50K程度に冷却されるこ
とになる。
【0048】この状態で制御線84を介して所定レベル
の電流を流し、永久電流スイッチ47をオフさせる。続
いて、パワーリード82,83を介して超電導コイル4
4に電流を流し、所定の上昇率で増加させる。
【0049】そして、超電導コイル44に流れる電流が
目標値に達した時点で、制御線84,85を介して供給
する電流を零にして永久電流スイッチ47をオン状態に
切換る。
【0050】次に、パワーリード82,83を介して供
給する電流を所定の降下率で減少させて零にする。この
制御によって超電導コイル44に永久電流が流れ続け
る。次に、コイル部4lと冷凍部42との機械的な接触
結合状態を切り離す。この切り離しによって、コイル部
4lの伸縮壁54が縮み、図2および図3に示すように
第lの伝熱部材49から第2の伝熱部材55が離間した
状態となる。
【0051】また、冷凍部42の伸縮壁73が伸び、図
3に示すように第3の伝熱部材62から第4の伝熱部材
74が離間した状態となる。このように伝熱部材同士が
熱的に分離されて超電導コイル44は断熱される。
【0052】図5はコイル部4lと冷凍部42とが機械
的な接触結合状態にあるときの超電導コイル44、永久
電流スイッチ47、パワーリード82,83、制御線8
4、85の接続関係を示し、図6はコイル部4lと冷凍
部42との機械的な接触結合状態を切り離したときの接
続関係を示している。永久電流は、図6に示した回路の
状態で超電導コイル44に流れ続ける。
【0053】なお、超電導コイル44冷却するための冷
却源が完全に切り離されるので、超電導コイル44温度
が徐々に上昇しようとする。しかし、この例では起電導
コイル44の臨界温度以下の温度において大きな比熱を
有する蓄冷材層48超電導コイル44に接触させて設け
ているので、超電導コイル44を長時間に亘って臨界温
度以下の温度に保持することができる。
【0054】このように、コイル部4lと冷凍部42と
を完全に別体に構成し、超電導コイル44を冷却すると
きだけ、真空を破ることなく両者を結合(熱的に接続)
させるようにしている。そして、超電導コイル44を断
熱する時には、コイル部41と冷凍部42とを分離(熱
的に分離)させている。
【0055】したがって、冷凍部42に左右されること
なくコイル部4lを設計することができ、コイル部4l
の小型化を図れる。また、このような構成であると、超
電導コイル44を収容した複数のコイル部4lを対象に
してlつの冷凍部42で次々に時系列的に冷し込むこと
もできるし、予冷時、通電時等の状況に対応させて、冷
凍能力の異なる冷凍部42に交換しながら超電導コイル
44を冷し込んだり、超電導コイル44に通電したりす
ることもできる。
【0056】さらに、設置現場とは別の場所で冷し込ん
で永久電流モ一ドにしてからコイル部4lだけを設置現
場へ運搬することもでき、汎用性を大幅に向上させるこ
とができる。また、定常運転時にはコイル部4lから冷
凍部42を切り離すことができるので、振動、音などの
ない状況でコイル部4lを使用できる。
【0057】なお、上述した例では、冷凍部42に蓄冷
式冷凍機を用いているが、液体ヘリウム等の液冷媒を冷
凍源として用いてもよい。この場合には、超電導コイル
44を臨界温度以下まで冷し込む時間を短縮できる。
【0058】また、上述した例では、磁性蓄冷材の粒子
を混合させた蓄冷材層48を起電導コイル44付設して
いるが、ヘリウム、水素、ネオン、窒素、アルゴンの中
から選ばれた少なくとも1種を充填した容器を蓄冷材層
として超電導コイル44に付設してもよい。
【0059】また、上述した例では、それぞれ一対のパ
ワーリードおよび制御線を構成できるように超導電体を
設けているが、それぞれの一方を第l〜第4の伝熱材で
兼用させるように構成しても良い。
【0060】さらに、本第1の実施の形態においては、
第lの伝熱素子49と第2の伝熱素子55とを機械的な
接触をさせることによって伝熱路を構成しているが、第
lの伝熱素子49と第2の伝熱素子55との接触方法は
これに限定されない。
【0061】すなわち、第lの伝熱素子49と第2の伝
熱素子55とは、熱的に切り離すことが可能であればよ
く、たとえば、第lの伝熱素子49と第2の伝熱素子5
5との間にガスを封入して伝熱を行う熱スイッチを用い
ても良い。
【0062】この場合、第lの伝熱素子49と第2の伝
熱素子55との間にガスを封入すると熱スイッチがオン
になり、超電導コイルと冷凍機との間の伝熱路が形成さ
れる。他方、ガスを排出して真空状態にすると、熱スイ
ッチはオフとなり超電導コイルと冷凍機との間の伝熱路
が遮断される。
【0063】(第2の実施の形態)次に図7および図8
を参照して本発明の第2の実施の形態に係る極低温冷却
装置について説明する。
【0064】この第2の実施の形態は、先に示した第1
の実施の形態と比較して伝熱路の形成の仕方が異なる。
他の構成については図1に示した第1の実施の形態とほ
ぼ同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0065】図7は、コイル部41と冷凍部42が熱的
に接続された状態を示しており、図8は、コイル部41
と冷凍部42を熱的に分離し、コイル部41を断熱して
いる状態を示している。
【0066】超電導コイル44を収容している真空容器
43の壁の一部は、良熱伝導性の材料から成る伝熱部材
55で形成されている。この伝熱部材55には、フラン
ジ部96が形成されている。また超電導コイル44に熱
的に接続され、良熱伝導部性の材料から成る伝熱部材4
6の一部46aは、真空容器43の壁付近まで延びるよ
うに形成されている。また、サーマルシールド45の一
部45aも真空容器43の壁付近まで延びるように形成
されている。
【0067】伝熱部材55と伝熱部材46の一部46a
との間にはガス式の熱スイッチ90aが設けられてい
る。この熱スイッチ90aは、伝熱部材55と伝熱部材
46の一部46aとを熱的に接続して設けられている。
【0068】また伝熱部材55とサーマルシールド45
の一部45aとの間にはガス式の熱スイッチ90bが設
けられている。この熱スイッチ90bは、伝熱部材55
とサーマルシールド45の一部45aとを熱的に接続し
て設けられている。
【0069】一方、冷凍機61を収容している真空容器
60の壁の一部は、良熱伝導性の材料から成る伝熱部材
74で形成されている。この伝熱部材74には、フラン
ジ部97が形成されている。また第2段冷却ステージ6
4に熱的に接続され、良熱伝導部性の材料から成る伝熱
部材67の端部は、真空容器43の壁付近まで延びるよ
うに形成されている。また第1冷却ステージ63に熱的
に接続され、良熱伝導部性の材料から成る伝熱部材68
の端部も、真空容器43の壁付近まで延びるように形成
されている。
【0070】なお、図中98は、フランジ部96とフラ
ンジ部97とを機械的に接触させて締め付けるボルトを
示している。このボルト98を締め付けることにより、
伝熱部材55と伝熱部材74との接触が良好となり、接
触熱抵抗を小さくして熱伝導を良好に行うことができ
る。
【0071】伝熱部材74と伝熱部材67の端部との間
にはガス式の熱スイッチ90cが設けられいる。この熱
スイッチ90cは、伝熱部材74と伝熱部材67の端部
とを熱的に接続して設けられている。
【0072】また伝熱部材74と伝熱部材68の端部と
の間にはガス式の熱スイッチ90dが設けられいる。こ
の熱スイッチ90dは、伝熱部材74と伝熱部材68の
端部の端部とを熱的に接続して設けられている。
【0073】なお、これらの熱スイッチ90a〜90d
については、図9に示すように熱スイッチ内部に熱伝導
性のガスを供給および排出して熱的な接続、分離を行う
ガス式の熱スイッチである。
【0074】すなわち、図9には、熱スイッチ90a〜
90dの詳細な構造が示されている。熱スイッチ90a
〜90dは、両端を伝熱板91,92でふさがれた円筒
93内に、配管94を介して熱伝導ガスの供給・排出装
置95から、熱伝導ガスとして例えばヘリウムガスを供
給・排出することによって熱的なON/OFFを行うよ
うに構成されたガス圧力式の熱スイッチである。円筒9
3内には、両端の伝熱板91,92から突起板91a,
92aが多数突出し、互いに狭い間隔で入れ子(櫛歯)
状に対向している。
【0075】この円筒93内へ供給・排出装置95から
配管94を介してヘリウムガス供給し封入することによ
り、ヘリウムガスの熱伝導を利用して、両伝熱板91,
92間を熱が移動し、熱スイッチはONとなる。ヘリウ
ムガスを排気し、熱スイッチ内を真空にすると、両伝熱
板91,92間の熱の移動はなくなり、熱スイッチはO
FFとなる。
【0076】なお、図9に示した熱スイッチは、内部の
熱伝導性のガスの圧力を調整してスイッチングを行うガ
ス圧力式の熱スイッチを示したが、本発明で用いられる
熱スイッチはこれに限定されるものではない。
【0077】例えば、第1の伝熱体に対して第2の伝熱
体を相対的に移動可能とするための駆動機構を設けてお
き、これら第1,2の伝熱体同士を機械的に移動させて
接触と非接触を切り換えるように構成された機械的な熱
スイッチでも良い。この機械的な熱スイッチは、第2の
伝熱体を第1の伝熱体と接触させた状態で熱が伝導(ス
イッチON)され、第2の伝熱体を第1の伝熱体と機械
的に切離して非接触とさせた状態で熱熱的に分離(スイ
ッチOFF)される。
【0078】このように、構成された冷却装置におい
て、コイル部と冷凍部とを熱的に接続する方法について
説明する。今、冷凍機61の運転を開始して、第1段冷
却ステージ63および第2段冷却ステージ64の温度が
所定の温度に近づいた時点で、熱スイッチ90a〜90
d内へヘリウムガスを供給して各々の熱スイッチ90a
〜90dをONにする。コイル部41あるいは冷凍部4
2を少なくとも一方を移動させて、伝熱部材55と伝熱
部材74とを接触させ、フランジ部96とフランジ部9
7とをボルト98で締め付ける。伝熱部材55と伝熱部
材74とを熱抵抗が小さくなるように、良好に接触させ
ることで良好な冷却を行うことが可能となる。
【0079】すなわち、第1段冷却ステージ63とサー
マルシールド45との熱的な接続は、第1段冷却ステー
ジ63→伝熱部材68→熱スイッチ90d→伝熱部材7
4→熱スイッチ90b→サーマルシールドの一部45a
→サーマルシールド45の順に熱的に接続されている。
【0080】一方、第2段冷却ステージ64と超電導コ
イル44との熱的な接続は、第2段冷却ステージ64→
伝熱部材67→熱スイッチ90c→伝熱部材74→伝熱
部材55→熱スイッチ90a→超電導コイル44の順に
熱的に接続されている。このような熱的な接続により、
十分時間が経過すると、熱シールド板45は第1段冷却
ステージ63とほぼ等しい温度(約40K)になり、超
電導コイル44は第2段冷却ステージ64とほぼ等しい
温度(約4K)となる。このように、熱シールド板45
と超電導コイル44とを目標温度まで冷却した後に、熱
スイッチ90a〜90d内のヘリウムガスを排気して熱
スイッチ90a〜90dをそれぞれOFFとする。特
に、熱スイッチ90aと熱スイッチ90bとをOFFに
切り替えた時点で、サーマルシールド45と超電導コイ
ル44とは、真空容器の43の外部からは完全に熱的に
分離されて、断熱される。
【0081】そして、図8に示すように伝熱部材55と
伝熱部材74とを機械的に分離し、コイル部41と冷凍
部42とを非接触とし、熱的に分離する。このように、
伝熱部材55と伝熱部材74とを機械的に分離すること
で、熱的にも分離されるため、伝熱部材55と伝熱部材
74とを機械的に切り離す作業は、伝熱部材55と伝熱
部材74との間に機械式の熱スイッチを設けておき、こ
の機械式の熱スイッチをOFFに切り替える作業と作用
的に等しい。その後、極低温冷凍機65の運転を止め
る。
【0082】以後、超電導コイル44は、冷凍部42か
ら切り離された状態で、超電導コイル自身の熱容量と熱
シールド板45の輻射熱遮蔽効果によって決まる時間だ
け保冷されることになる。この保冷時間は、サーマルシ
ールドの枚数を増加させることにより、飛躍的に長時間
に亙って保冷することが可能となり、数日〜数十日、更
には数ヶ月の長期に亙って保冷することも可能である。
【0083】なお、上記第2の実施の形態においては、
伝熱部材55と伝熱部材74との間は、機械的に分離可
能に形成し、コイル部41または冷凍部42を移動可能
に構成し、伝熱部材55と伝熱部材74との間は、原理
的に機械式の熱スイッチとなっているが、この伝熱部材
55と伝熱部材74との間にガス式の熱スイッチを設け
ても良い。
【0084】逆に、ガス式の熱スイッチ90a〜90d
の設けられている部分を機械式の熱スイッチとしても良
い。また、コイル部41を冷却する時点で冷凍機61の
運転を開始し、コイル部41の冷却が完了した時点で運
転を停止させるように制御すれば、冷凍部42側に設け
られた熱スイッチ90cおよび90dは、不要であり省
略することができる。
【0085】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態に係る冷却装置について説明する。上述の
第lのおよび第2の実施の形態においては、実質的に真
空容器の壁の一部を介して超電導コイルを冷却するよう
にしている。
【0086】本実施の形態においては、図10に示すよ
うに、コイル部4laと冷凍部42aとに真空バルブl
0l,l02を設け、この真空バルブI0l,l02を
使ってコイル部4la側の伝熱部材l03と冷凍部42
側の伝熱部材l04とを機械的に接触させて伝熱路を形
成する。なお、その他の構成については、上述の第lお
よび第2の実施の形態と同様である。
【0087】コイル部4laの真空容器105または冷
凍部42aの真空容器l06には、フランジ121,1
22をそぞれ設けている。また、コイル部4laの真空
容器l05または冷凍部41aの真空容器l06の少な
くとも一方に、図10に示すように、真空容器l06の
一部を形成する伸縮壁l07を設けておく。
【0088】そして、図11に示すように、フランジ1
21,122によって、コイル部4laと冷凍部42a
とを接続する。次に、図12に示すように、真空バルブ
l0l,l02を解放し、この状態でコイル部41aと
冷凍部42とを接近させるように移動させる。この移動
に伴って伸縮壁l07が縮み、やがてコイル部4la側
の伝熱部材l03と冷凍部42a側の伝熱部材104と
が機械的に接触して伝熱路が形成される。
【0089】コイル部4laと冷凍部42aとを切り離
すときには、上記とは逆の手順を取ることになる。この
ような構成を採用することによって、コイル部41aお
よび冷凍部42aの真空を破ることなく、超電導コイル
を冷却することができる。
【0090】なお、この例においても、冷凍部42aか
らコイル部4laに至る機械的接触式の伝熱路形成した
とき、互いに電気的に接続されて超電導コイルのパワー
リードおよび永久電流スイッチの制御線を構成する導電
体を設けることが好ましい。
【0091】また、本実施の形態においては、コイル部
41a側の伝熱部材l03と冷凍部42a側の伝熱部材
l04とを直接接触させるようにしたが、伝熱部材l0
3と伝熱部材104との接触面を金メッキ加工、或いは
鏡面加工してもよい。また、図13に示すように、伝熱
部材l03の先端を雄ネジ形状、伝熱部材l04の先端
を雌ネジ形状に加工し、伝熱部材l03を伝熱部材10
4にねじ込むようにしてもよい。
【0092】これにより、伝熱部材l03と伝熱部材l
04との接触面積が増大し、その結果、伝熱部材103
と伝熱部材l04との伝熱効率が向上する。 (第4の実施の形態)図14は、本発明の第4の実施の
形態に係る冷却装置の部分断面図である。
【0093】この低温冷却装置は、大きく分けて、コイ
ル部lと、冷凍部2と、この冷凍部2とコイル部1とを
接続する接続部3とで構成されている。コイル部1は、
ステンレス鋼などの非磁性材で形成されて断熱容器とし
て機能する環状の真空容器llと、この真空容器ll内
に収容された超電導コイル12と、この超電導コイル1
2と真空容器llとの間に超電導コイル12を包囲する
ように配置されたサーマルシールド13とを備えてい
る。
【0094】超電導コイル12は、NbTi合金線やN
3Sn線で形成されており、図示しない断熱支持手段
によって支持されている。この超電導コイル12の線端
はパワーリードの一部をなす酸化物超電導線l4a,l
4bの一端側に接続されており、これら酸化物超電導線
14a,14bの他端側は銅リードl5a,l5bに接
続されている。
【0095】酸化物超電導線l4a,l4bと銅リード
l5a,l5bとの接続部は窒化アルミニウム等で形成
された絶縁材を介してサーマルシールド13に熱的接続
されている。
【0096】銅リード15a,15bの他端側は、真空
容器llの上壁を気密に貫通して設けられたブッシング
を介して外部に導かれている。また、超電導コイル12
の図中下端面には銅、アルミニウム、室化アルミニウム
などの良熱伝導材で形成された伝熱部材l6が熱的に接
続されている。
【0097】冷凍部2は、真空容器18と、この真空容
器18内に冷却ステージを位置させるように真空容器1
8の内外に跨って配置された蓄冷式冷凍機l9とで構成
されている。
【0098】この蓄冷式冷凍機l9は、この例では2段
膨張式のギフォード・マクマホン冷凍機によって構成さ
れている。この蓄冷式冷凍機l9は、l段蓄冷器の畜冷
材として銅メッシュ等を用いており、また2段蓄冷器の
蓄冷材としてEr3Niで代表される磁気相転移に伴う
異常磁気比熱を利用した磁性蓄冷材を用いている。
【0099】これらの蓄冷材の使用により第1段冷却ス
テージ20では50K程度の寒冷を発生し、第2段冷却
ステージ21では4K程度の寒冷を発生するように設計
されている。なお、図中22は2段直列に接続された蓄
冷器を往復動させるためのモータを示し、23は冷媒ガ
スの圧縮・吸引に供される圧縮機を示している。
【0100】一方、接続部3は、コイル部lの真空容器
ll内と冷凍部2の真空容器18内とを気密に連通させ
るフレキシブルな配管25と、一端側が蓄冷式冷凍機l
9の第1段冷却ステージ20に熱的に接続されるととも
に他端側が配管25内を通してサーマルシールドl3に
熱的に接続された伝熱部材25と、一端側が蓄冷式冷凍
機l9の第2段冷却ステージ21に熱的に接続されると
ともに他端側が配管25内を通して伝熱部材l6に熱的
に接続された伝熱部材27とで構成されている。
【0101】伝熱部材26,27は、少なくとも一部が
フレキシブルに構成された良熱伝導材、あるいは図15
に示すル一プ型細管ヒートパイプ28、あるいは一部が
フレキシブルに構成された良熱伝導材とループ型細管ヒ
ートパイプ28とを組合せたもので形成されている。
【0102】なお、伝熱部材26,27は、図16に示
すドリームパイプ、あるいは、一部がフレキシブルに構
成された良熱伝導材とドリームパイプ29とを組み合わ
せたものであってもよい。
【0103】なお、ドリームパイプ29は、閉ループ配
管内に封入された冷媒を往復動させたときに配管壁を介
して起こるシャトル熱伝達利用したもので、たとえば配
管30内に磁性片を配置し、この磁性片31を配置し、
この磁性片31を外部に設けられたコイル32で往復動
させる構成となっている。
【0104】また、上記ループ型細管ヒートパイプ2
8、ドリームパイプ28の両端は、銅等の熱電導材ll
lによって冷凍機の冷却ステージ等に取り付けられる。
このような構成であると、蓄冷式冷凍機l9を運転開始
させると、超電導コイル12の熟は伝熱部材l6、伝熱
部材27を介して蓄冷式冷凍機l9の第2段冷却ステー
ジ21に吸熱され、サーマルシールドl3の熱は伝熱部
材26を介して第l段冷却ステージ20に吸熱される。
【0105】したがって、所定時間が経過すると、超電
導コイル12は臨界温度以下である4K程度に冷却さ
れ、サーマルシールド13は50K程度に冷却されるこ
とになる。
【0106】この状態で、銅リード15a,15b、酸
化物超電導線14a,l4bを介して超電導コイル12
に所定の電流を流すことによって所望の磁場をは発生さ
せることができる。
【0107】そして、この場合には、超電導コイル12
を収容した真空容器1lと冷凍機用の真空容器18との
間の距離を十分にとることができるこのため、冷凍機の
存在に左右されることなく、コイル部1を小型化できる
ことになる。
【0108】また、上述した距離を十分にとることがで
きるので、この例のように磁性蓄冷材を蓄冷機に組み込
んだ蓄冷式冷凍機19を用いても、超電導コイル12で
発生した磁場と磁性蓄冷材との間の電磁的な干渉を防止
できる。
【0109】したがって、超電導コイルl2で発生した
磁場の対称性が崩れるようなこともないし、蓄冷器を内
蔵したディスプレーサに傾きが生じるのを防止できるの
で、冷凍機の冷凍能力を長時間に亘って安定に維持させ
ることができる。
【0110】また、コイル部lと冷凍部2とをフレキシ
ブルな配管、フレキシブルな伝熱部材26,27を介し
て接続しているので、蓄冷式冷凍機19の振動が超電導
コイルl2に伝わるのを防止でき、磁場の均一性も確保
することができる。
【0111】また、超電導コイル12,44としてNb
・Ti合金線やNb3Sn線を例示したが、La系、Y
系、Bi系、Tl系、Pb系、Hg系等の酸化物(高
温)超電導体を用いたものでも良い。
【0112】なお、本発明の冷却装置は、特に上述した
超電導コイル等の極低温に冷却する必要のある被冷却物
を冷却するのに適しており、その他にも、MRIやNM
R、またリニアモーターカー(磁気浮上式列車)、単結
晶引き上げ装置等にも適用できる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷却装置
および冷却方法によれば、信頼性や安定性を損なうこと
なく設置の自由度や使用の自由度を向上でき、汎用性を
大幅に拡大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る冷却装置の
概略構成図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係るコイル部の
部分断面図。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係るコイル部と
冷凍部との結合部の拡大図。
【図4】 図4Aは、図3における4A−4A線矢視
図、図4Bは、図3における4B−4B線矢視図、図4
Cは、図3における4C−4C線矢視図。
【図5】 本発明の冷却装置において、コイル部と冷凍
部とを結合したときの回路図。
【図6】 本発明の冷却装置において、コイル部と冷凍
部とを分離したときの回路図。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係り、コイル部
と冷凍部を熱的に接続した状態の概略構成図。
【図8】 本発明の第2の実施の形態に係り、コイル部
と冷凍部を熱的に分離した状態の概略構成図。
【図9】 本発明に係る冷却装置に使用される熱スイッ
チの一例を示す概略構成図。
【図10】 本発明の第3の実施の形態に係り、コイル
部と冷凍部との結合部分の断面図。
【図11】 本発明の第3の実施の形態に係り、コイル
部と冷凍部との結合部分の断面図。
【図12】 本発明の第3の実施の形態に係り、コイル
部と冷凍部との結合部分の断面図。
【図13】 本発明の第3の実施の形態に係り、コイル
部の伝熱部材と冷凍部の伝熱部材との結合部分の断面
図。
【図14】 本発明の第4の実施の形態に係る冷却装置
の概略構成図。
【図15】 本発明に係り、伝熱部材の一部として組み
込まれるループ型細管ヒートパイプの概略構成図。
【図16】 本発明に係り、伝熱部材の一部として組み
込まれるループ型細管ヒートパイプの概略構成図。
【符号の説明】
1 コイル部 2 冷凍部 3 接続部 11 真空容器(第2の真空容器) 12 超電導コイル(被冷却物) 13 サーマルシールド 18 真空容器(第1の真空容器) 19 蓄冷式冷凍機(冷却源) 25 フレキシブル配管 28 ループ型細管ヒートパイプ 29 ドリームパイプ 30 コイル部 31 冷凍部 32 真空容器(第2の真空容器) 33 超電導コイル(被冷却物) 34 サーマルシールド 35 伝熱部材 36 永久電流スイッチ 37 蓄冷材層 38 第1の伝熱部材 55 第2の伝熱部材 60 真空容器(第1の真空容器) 61 蓄冷式冷凍機(冷却源) 62 第3の伝熱部材 63 第1段冷却ステージ 64 第2段冷却ステージ 74 第4の伝熱部材 90a〜90d 熱スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中込 秀樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 ローハナ・チャンドラ・ティラカ 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 畠山 秀夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の真空容器と、 前記第1の真空容器内に収容された冷却源と、 前記被冷却物を収容可能に形成され、前記第1の真空容
    器とは別体に形成された第2の真空容器と、 前記冷却源で前記被冷却物を冷却する際には、前記冷却
    源と前記被冷却物とを熱的に接続し、前記被冷却物を断
    熱する際には、前記冷却源と前記被冷却物と熱的に分離
    するための熱接続・分離手段とを備えたことを特徴とす
    る冷却装置。
  2. 【請求項2】前記熱接続・分離手段は、前記第1および
    第2の真空容器の真空状態を保持した状態で前記冷却源
    と前記被冷却物とを熱的に接続あるいは分離可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  3. 【請求項3】前記熱接続・分離手段は、 前記第1の真空容器の一部を構成する第1の良熱伝導部
    と、 前記第2の真空容器の一部を構成する第2の良熱伝導部
    と、 を備えており、この第1と第2の良熱伝導部を介して前
    記冷却源と前記被冷却物とを熱的に接続することによ
    り、前記第1および第2の真空容器の真空状態を保持し
    た状態で前記冷却源と前記被冷却物とを熱的に接続ある
    いは分離可能であることを特徴とする請求項1記載の冷
    却装置。
  4. 【請求項4】前記熱接続・分離手段は、 少なくとも一つの熱スイッチ手段を備えており、 前記冷却源で前記被冷却物を冷却する際には前記熱スイ
    ッチ手段をオンにして前記冷却源と被冷却物とを熱的に
    接続し、前記被冷却物を断熱する際には前記熱スイッチ
    手段をオフにして前記冷却源と被冷却物とを熱的に分離
    することを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】前記熱接続・分離手段は、 前記第1の真空容器の壁の一部を構成する第1の良熱伝
    導部と、 前記第2の真空容器の壁の一部を構成する第2の良熱伝
    導部と、 前記被冷却物と前記第1の良熱伝導部との間に設けられ
    る第1の熱スイッチ手段と、 第1の良熱伝導部と第2の良熱伝導部との間に設けられ
    る第2の熱スイッチ手段とから成ることを特徴とする請
    求項1記載の冷却装置。
  6. 【請求項6】前記第2の熱スイッチ手段は、前記第1の
    真空容器と第2の真空容器とを相対的に移動させること
    により、前記第1の良熱伝導部と第2の良熱伝導部とを
    接触の状態に保持させて熱を伝え、前記第1の良熱伝導
    部と第2の良熱伝導部とを非接触の状態に保持して熱を
    伝えないようにすることを特徴とする請求項5記載の冷
    却装置。
  7. 【請求項7】前記熱接続・分離手段は、 前記冷却源に熱的に接続された第1の伝熱部材と、 前記被冷却物に熱的に接続された第2の伝熱部材と、 前記第1の真空容器の壁の一部に設けられた第3の伝熱
    部材と、 前記第2の真空容器の壁の一部に設けられた第4の伝熱
    部材とから成り、 前記第1、第2、第3、第4の伝熱部材同士をそれぞれ
    熱的に接続させて前記前記被冷却物を冷却し、前記第2
    と前記第4の伝熱部材との間を熱的に分離して前記被冷
    却物を断熱することを特徴とする請求項1記載の冷却装
    置。
  8. 【請求項8】前記熱接続・分離手段は、 前記冷却源に熱的に接続された第1の伝熱部材と、 前記被冷却物に熱的に接続された第2の伝熱部材と、 前記第1の真空容器の壁の一部に設けられた第3の伝熱
    部材と、 前記第2の真空容器の壁の一部に設けられた第4の伝熱
    部材と、 前記第2の伝熱部材と前記第34伝熱部材とを熱的に接
    続あるいは分離するための熱スイッチ手段とから成り、 前記熱スイッチ手段をオンにして第1、第2、第3、第
    4の伝熱部材同士を熱的に接続させて前記前記被冷却物
    を冷却し、前記第2と前記第4の伝熱部材との間を熱的
    に分離して前記被冷却物を断熱することを特徴とする請
    求項1記載の冷却装置。
  9. 【請求項9】前記熱接続・分離手段は、 前記冷却源に熱的に接続された第1の伝熱部材と、 前記被冷却物に熱的に接続された第2の伝熱部材と、 前記第1の真空容器の壁の一部に設けられた第3の伝熱
    部材と、 前記第2の真空容器の壁の一部に設けられた第4の伝熱
    部材と、 前記第2の伝熱部材と前記第4の伝熱部材とを熱的に接
    続あるいは分離するための第1の熱スイッチ手段と、 前記第3の伝熱部材と前記第4の伝熱部材とを熱的に接
    続あるいは分離するための第2の熱スイッチ手段とから
    成ることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  10. 【請求項10】前記熱接続・分離手段は、 前記冷却源に熱的に接続された第1の伝熱部材と、 前記被冷却物に熱的に接続された第2の伝熱部材と、 前記第1の真空容器の一部に設けられ、伸縮自在の第1
    の伸縮壁と、 前記第2の真空容器の一部に設けられ、伸縮自在の第2
    の伸縮壁と、 前記第1の伸縮壁に取付けられ、前記第1の伝熱部材と
    接触した場合に前記第1の伝熱部材の熱を伝達する第3
    の伝熱部材と、 前記第2の伸縮壁に取付けられ、前記第2の伝熱部材及
    び前記第3の伝熱部材と接触した場合に、前記第3の伝
    熱部材の熱を前記第2の伝熱部材へ伝達する第4の伝熱
    部材とから成ることを特徴とする請求項1記載の冷却装
    置。
  11. 【請求項11】前記熱接続・分離手段は、 前記冷却源に熱的に接続された第1の伝熱部材と、 前記被冷却物に熱的に接続された第2の伝熱部材と、 前記第1の真空容器の真空を保持するための第1の真空
    バルブと、 前記第2の真空容器の真空を保持するための第2の真空
    バルブとを有し、 前記第1と第2の真空容器を互いに気密に連通させるよ
    うに前記第1及び第2の真空バルブを開にし、前記第1
    の伝熱部材と前記第2の伝熱部材とを熱的に接続するこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  12. 【請求項12】前記冷却源は、冷却ステージを備えた冷
    凍機であるか、あるいは、前記第1の真空容器内に収容
    された冷媒の少なくともいずれか一方でありることを特
    徴とする請求項1記載の冷却装置。
  13. 【請求項13】前記超電導コイルへ電流を供給するため
    の電流リードを更に備え、 前記電流リードは、前記熱接続・分離手段に設けられて
    おり前記熱接続分離手段が熱的に接続された状態では前
    記電流リードも電気的に接続された状態となることを特
    徴とする請求項1記載の冷却装置。
  14. 【請求項14】前記被冷却物は超電導コイルであり、前
    記第1の真空容器の一部を構成する第1の良熱伝導部と
    前記第2の真空容器の一部を構成する第2の良熱伝導部
    とには、前記超電導コイルに電流を供給するための良電
    気伝導部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請
    求項3記載の冷却装置。
  15. 【請求項15】前記被冷却物に熱的に接触した蓄冷材層
    を更に備えており、 前記蓄冷材層は、被冷却物の冷却温度近傍において大き
    な比熱を有する蓄冷材を含んでいるか、あるいは、ヘリ
    ウム、水素、ネオン、窒素、アルゴンのうち少なくとも
    一つの冷媒が充填された容器を備えていることを特徴と
    する請求項1記載の冷却装置。
  16. 【請求項16】前記第2の真空容器内に前記被冷却物を
    包囲するように設けられるサーマルシールドを更に備え
    ており、前記冷凍源は、到達温度の異なる2つの冷却ス
    テージを有する冷凍機であり、到達温度の高い第1の冷
    却ステージで前記サーマルシールドを冷却し、到達温度
    の低い第2の冷却ステージで前記被冷却物を冷却するこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  17. 【請求項17】前記熱接続・分離手段は、 前記第2の冷却ステージに熱的に接続された第1の伝熱
    部材と、 前記被冷却物に熱的に接続された第2の伝熱部材と、 前記第1の真空容器の壁の一部に設けられた第3の伝熱
    部材と、 前記第2の真空容器の壁の一部に設けられた第4の伝熱
    部材と、 前記第1の冷却ステージに熱的に接続された第5の伝熱
    部材と、 前記サーマルシールドに熱的に接続された第6の伝熱部
    材とを備えて成り、 前記第1、第2、第3、第4の伝熱部材同士をそれぞれ
    熱的に接続させて前記前記被冷却物を冷却し、前記第
    3、第4、第5、第6の伝熱部材同士をそれぞれ熱的に
    接続させて前記前記被冷却物を冷却し、前記第2と前記
    第4の伝熱部材との間を熱的に分離して前記被冷却物を
    断熱することを特徴とする請求項16記載の冷却装置。
  18. 【請求項18】第1の真空容器と、 前記第1の真空容器内に収容され、冷却ステージを有す
    る冷凍機と、 前記被冷却物を収容可能に形成され、前記第1の真空容
    器とは別体に形成された第2の真空容器と、 前記第1の真空容器の一部を構成する第1の良熱伝導部
    と、 前記第2の真空容器の一部を構成する第2の良熱伝導部
    とを有し、 前記冷却ステージで前記被冷却物を冷却する際には、前
    記冷却ステージと前記第1の良熱伝導部とを熱的に接続
    し、前記第2の良熱伝導部と前記被冷却物とを熱的に接
    続し、前記第1の良熱伝導部と前記第2の良熱伝導部と
    を熱的に接続することによって前記冷却ステージと前記
    前記被冷却物を熱的に接続し、 前記被冷却物を断熱する際には、前記前記被冷却物と前
    記第2の良熱伝導部とを熱的に分離し、前記第1の良熱
    伝導部と前記第2の良熱伝導部とを熱的に分離して前記
    被冷却物を前記第2の真空容器の外部から断熱すること
    を特徴とする冷却装置。
  19. 【請求項19】前記被冷却物は超電導コイルであり、前
    記第1の真空容器の一部を構成する第1の良熱伝導部と
    前記第2の真空容器の一部を構成する第2の良熱伝導部
    とには、前記超電導コイルに電流を供給するための良電
    気伝導部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請
    求項18記載の冷却装置。
  20. 【請求項20】第1の容器と、 前記第1の容器内に収容された冷却源と、 前記被冷却物を収容可能に形成された第2の容器と、 少なくとも一部がフレキシブルに形成され前記第1の容
    器と前記第2の容器との間を前記第1の容器内と前記第
    2の容器内とが真空状態が保持されるように接続するた
    めの配管と、 前記配管内を通して前記冷却源と前記被冷却物とを熱的
    に接続するための伝熱部材とを備えて成ることを特徴と
    する冷却装置。
  21. 【請求項21】前記伝熱部材は少なくとも一部がフレキ
    シブルに形成されているか、あるいは、少なくとも一部
    がループ型に形成された細管ヒートパイプで形成されて
    いるか、あるいは、少なくとも一部がドリームパイプで
    形成されているかの少なくともいずか一つに形成されて
    いることを特徴とする請求項20記載の冷却装置。
  22. 【請求項22】前記第2の真空容器内に前記被冷却物を
    包囲するように設けられるサーマルシールドと、 前記配管内を通して前記冷却源と前記サーマルシールド
    とを熱的に接続するための第2の伝熱部材とを更に備え
    て成ることを特徴とする請求項20記載の冷却装置。
  23. 【請求項23】第1の真空容器と、前記第1の真空容器
    内に収容された冷却源と、前記被冷却物を収容可能に形
    成され、前記第1の真空容器とは別体に形成された第2
    の真空容器とを有する冷却装置の冷却方法において、 前記冷却源と前記被冷却物とを熱的に接続して前記冷却
    源で前記被冷却物を冷却する工程と、 前記冷却源と前記被冷却物と熱的に分離して前記被冷却
    物を断熱する工程とを備えたことを特徴とする冷却方
    法。
  24. 【請求項24】第1の真空容器と、前記第1の真空容器
    内に収容された冷却源と、前記被冷却物を収容可能に形
    成され、前記第1の真空容器とは別体に形成された第2
    の真空容器と、前記第1の真空容器の一部を構成する第
    1の良熱伝導部と、前記第2の真空容器の一部を構成す
    る第2の良熱伝導部とを有する冷却装置の冷却方法にお
    いて、 前記冷却源と前記第1の良熱伝導部とを熱的に接続する
    工程と、 前記第2の良熱伝導部と前記被冷却物とを熱的に接続す
    る工程と、 前記第1の良熱伝導部と前記第2の良熱伝導部とを熱的
    に接続して前記冷却源で前記被冷却物を冷却する工程
    と、 前記前記被冷却物と前記第2の良熱伝導部とを熱的に分
    離する工程と、 前記第1の良熱伝導部と前記第2の熱伝導部とを熱的に
    分離して前記被冷却物を断熱する工程とを備えたことを
    特徴とする冷却方法。
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