JP2016050448A - 開口部の防水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、より容易に取り付けたり取り外したりできるなど、より不都合が少なく改善された新規な構成の開口部の防水装置を得る。【解決手段】開口部の防水装置は、例えば、床面と隣接し側方に向けて開口する開口部の少なくとも下部を、上記床面と接した状態で屋外側から覆う、遮水板と、上記遮水板が上記床面と接するとともに上記開口部を屋外側から覆った状態で、上記開口部が設けられる構造物に固定されて上記遮水板を少なくとも床面に向けて押し付ける押付部材と、遮水板に設けられ少なくとも床面との間をシールする弾性変形可能なシール部材と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、開口部の防水装置に関する。
従来、開口部を屋外側から覆う防水シートを有した開口部の防水装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第4459740号公報
例えば、より容易に取り付けたり取り外したりできるなど、より不都合が少なく改善された新規な構成の防水装置が得られれば有意義である。本発明の課題の一つは、例えば、より不都合が少なく改善された新規な構成の開口部の防水装置を得ることである。
本発明の開口部の防水装置は、例えば、床面と隣接し側方に向けて開口する開口部の少なくとも下部を、上記床面と接した状態で屋外側から覆う、遮水板と、上記遮水板が上記床面と接するとともに上記開口部を屋外側から覆った状態で、上記開口部が設けられる構造物に固定されて上記遮水板を少なくとも床面に向けて押し付ける押付部材と、上記遮水板に設けられ少なくとも上記床面との間をシールする弾性変形可能なシール部材と、を備える。よって、例えば、比較的簡素な構成によって、遮水板を開口部を覆う位置に留めることができる。
上記開口部の防水装置では、例えば、上記押付部材は、上記開口部の縁部に固定される。よって、例えば、押付部材を、開口部の縁部を利用した比較的簡素な構成として得ることができる。
上記開口部の防水装置では、例えば、上記押付部材は、上記構造物と上記遮水板との間で上下に突っ張る。よって、例えば、押付部材を、上下に突っ張る比較的簡素な構成として得ることができる。
上記開口部の防水装置では、例えば、上記押付部材は、上記遮水板に設けられる。よって、例えば、非使用時に押付部材をより容易に保管できる。
本発明によれば、例えば、より容易に取り付けたり取り外したりできるなど、より不都合が少なく改善された新規な構成の開口部の防水装置が得られる。
図1は、第1実施形態の開口部の防水装置の模式的かつ例示的な平面図である。 図2は、第1実施形態の開口部の防水装置の屋外側かつ上側から見た例示的な斜視図である。 図3は、第1実施形態の開口部の防水装置の押付部材の例示的な斜視図である。 図4は、第1実施形態の開口部の防水装置の例示的な側面図である。 図5は、第2実施形態の開口部の防水装置の屋外側かつ上側から見た例示的な斜視図である。 図6は、第2実施形態の開口部の防水装置の屋外側から見た例示的な正面図である。 図7は、第3実施形態の開口部の防水装置の屋外側かつ上側から見た例示的な斜視図である。 図8は、第3実施形態の開口部の防水装置の一部の例示的な側面図である。 図9は、第3実施形態の第1変形例の開口部の防水装置の一部の例示的な側面図である。 図10は、第3実施形態の第2変形例の開口部の防水装置の屋外側かつ上側から見た例示的な斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つが得られうる。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。以下では、同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。また、便宜上、開口部の開口方向の屋外側がX方向、X方向の視線での左側がY方向、および上方がZ方向と、定義される。
<第1実施形態>
図1,2に示されるように、防水装置1Aは、建物等の構造物の壁10(側壁)に設けられた開口部11に対応して、設けられる。開口部11は、床面12の上側に隣接し、側方(X方向)に向けて開口している。開口部11は、上下方向に長い長方形状(四角形状)に形成される。構造物の開口部11の縁は、床面12と、左右両側で上下方向に延びる方立13,13(柱)と、上方で左右方向(側方)に延びる梁(図示されず)とによって構成される。方立13は、角柱状に構成される。なお、開口部11の屋内側には、開口部11を開閉可能に覆う扉15,15が設けられている。扉15は、スライドドア(所謂自動ドア)である。扉15は、壁10および床面12に沿って、図1の左右方向(Y方向およびその反対方向)に、開位置(図示されず)と閉位置(図1)との間で移動する。なお、屋外側および屋内側とは、説明上わかりやすくするための便宜上の表現であって、水が浸入する可能性がある場合の上流側および下流側を意味する。本発明は、例えば廊下等の通路のような家屋や部屋等の概念が必ずしも明確にならない場所に設置された扉に対しても適用できる。
防水装置1Aは、遮水板2を有する。遮水板2は、長方形(四角形)の板状に構成される。遮水板2は、開口部11の少なくとも下部を覆う。具体的に、遮水板2は、その厚さ方向が床面12(X方向)と略平行な姿勢で、床面12上に接して起立するとともに、方立13に屋外側から接する。このように遮水板2が開口部11の下部を覆った状態で、遮水板2の端部2a(下端部)と床面12との間、および遮水板2の左右両側の端部2b(側端部)と方立13(の外面)との間がシールされることにより、開口部11を介した屋内への雨水等の水の浸入が、抑制される。また、遮水板2は、ケース(例えば金属材料等)と、当該ケースの内部に収容された比較的軽量な材料(例えば発泡材料等)とを有し、全体として比較的軽量となるよう構成されている。遮水板2の全体の比重は、例えば、水の比重よりも小さく設定されうる。これにより、操作者は、遮水板2の運搬や、取り付け、取り外し等を、より容易に行える。なお、床面12とは、説明上わかりやすくするための便宜上の表現であって、通常の床面のみならず、コンクリート面や地面等の開口部11の下方に位置する面をも意味する。
図4に示されるように、端部2aと床面12との間、および端部2bと方立13との間には、それぞれ、シール部材3が設けられている。シール部材3は、例えば、エラストマ等の弾性材料で構成される。シール部材3は、遮水板2と構造物(床面12あるいは方立13)との間に挟まれることで、弾性的に圧縮され、面圧を生じる。この面圧によって、水の浸入がより一層確実に抑制されうる。なお、本実施形態では、シール部材3は、遮水板2に設けられるが、シール部材3の少なくとも一部は、構造物側に設けられてもよい。また、水の浸入が抑制されるとは、水の浸入が阻止されたり防止されたりする意味をも含む。
また、左右の方立13には、それぞれ、図2〜4に示される押付部材4Aが設けられる。押付部材4Aは、それぞれ、遮水板2の例えば端部2c(上端部)を、床面12(下方)に向けて押し付ける。遮水板2は、押付部材4Aと床面12との間に挟まれることで、開口部11を屋外側から覆った位置に固定される。
図3,4に示されるように、押付部材4Aは、方立13に着脱可能に取り付けられるブラケットとして構成されている。押付部材4Aは、例えば、板状の金属材料を折り曲げることで構成されうる。押付部材4Aは、壁部4a(前壁部、基部)や、壁部4b(側壁部、フランジ部)、壁部4c(下壁部、フランジ部)、等の部分を有する。壁部4aは、方立13の屋外側の面13a(前面)の屋外側に対向する。壁部4aは、面13aと接触しうる。壁部4aは、長方形状(四角形状)の板状に構成されている。また、二つの壁部4bが、壁部4aの左右それぞれの端部から屋内側(X方向の反対方向)に向けて突出し、方立13の左右両側のいずれかの面13bと対向する。壁部4bは、長方形状(四角形状)の板状に構成されている。壁部4aと二つの壁部4bとで構成される上方からの視線で略U字状の部分が、方立13を屋外側から囲っている。壁部4bのうち一方(図3の例では左側の壁部4b)は、左右両側のいずれかの面13bから離間し、もう一方(図3の例では右側の壁部4b)は、面13bと接触しうる。面13bから離間して設けられる壁部4bには、雌ねじ穴4dが設けられ、この雌ねじ穴4dに、固定部材5の雄ねじ部5bが通されている。また、壁部4aの下方側の端部からは屋外側(X方向)に向けて壁部4cが突出している。壁部4cは、開口部11を覆う位置にある遮水板2の端部2c(面、端面)と対向する。壁部4cは、端部2cと離間している。壁部4cは、長方形状(四角形状)の板状に構成されている。壁部4aと壁部4cとは、側面視でL字状に接続されている。
押付部材4Aは、固定部材5を有している。押付部材4Aは、方立13の面13bから離間した壁部4bに取り付けられた固定部材5A(5)によって方立13に固定されるとともに、壁部4cに取り付けられた固定部材5B(5)を介して遮水板2を下方に押し付けている。固定部材5Aおよび固定部材5Bは同一の構造を有している。固定部材5は、ヘッド部5a(ハンドル部)や、ねじ部5b、座部5c等の部分を有する。ねじ部5b(雄ねじ部)は、壁部4b,4cに設けられた雌ねじ穴4dに挿入される。ねじ部5bの一方側、すなわち面13bまたは端部2cの反対側には、ヘッド部5aが固定されている。また、ねじ部5bの他方側、すなわちヘッド部5aとは反対側(端部側)には、座部5cが配置されている。なお、図3では、固定部材5Bの座部5cのみが示されているが、固定部材5Aにも同様の座部が設けられている。操作者は、手指や工具等を用いてヘッド部5aを回すことで、固定部材5をねじ込む。固定部材5Aのねじ部5bの回転に伴って、固定部材5Aが接触する面13bと壁部4bとの間隔が広がり、固定部材5Aの座部5c(図示されず、またはねじ部5bの端部)と、他方側の壁部4b(図3では右上側の壁部4b)との間に、方立13が挟まれた状態が得られる。このようにして、固定部材5Aにより、押付部材4Aが方立13に取り付けられる。また、固定部材5Bのねじ部5bの回転に伴って、固定部材5Bが接触する端部2cと壁部4cとの間隔が広がる。すなわち、遮水板2の端部2cは、方立13に取り付けられた押付部材4Aから、固定部材5Bを介して下方(床面12に向けて)押し付けられる。操作者は、固定部材5Aを緩めることで、押付部材4Aを方立13から取り外すことができる。また、操作者は、固定部材5Bの締付トルクの調節(設定)によって、遮水板2を下方へ押す力の大きさ、ひいては、シール部材3の床面12との間に介在する部分3aに作用する面圧の大きさを、調節(設定)できる。また、操作者は、固定部材5Bを緩めることで、遮水板2を開口部11を覆う位置から取り外す(移動させる)ことができる。なお、ねじ部5b(雌ねじ穴4d)は、セルフロック機能を有してもよい。
図4に示されるように、遮水板2は、押付部材4A(固定部材5B)と床面12との間に上下方向(Z方向)に挟まれるとともに、押付部材4A(固定部材5B)と方立13との間に開口部11の開口方向(X方向)に挟まれる。したがって、図4に示されるように、遮水板2の端部2aと床面12との間には、シール部材3の弾性変形に伴う力Fp1(弾性力)が生じてシール部材3の面圧が高まり、遮水板2の端部2bと方立13との間には、シール部材3の弾性変形に伴う力Fp2(弾性力)が生じてシール部材3の面圧が高まる。これにより、端部2aと床面12との間、および端部2bと方立13との間の面圧が増大し、これらの位置でのシール性が向上する。また、面圧の増大によって高まったシール部材3の下方の部分3aと床面12との摩擦力により、遮水板2(の端部2a)の開口部11から離れる方向(X方向)への移動が抑制される。
このように、本実施形態では、例えば、遮水板2が床面12と接するとともに開口部11を屋外側から覆った状態で、方立13(構造物、開口部11の縁部)に固定されて遮水板2を少なくとも床面12に向けて押し付ける押付部材4Aを備える。よって、例えば、比較的簡素な構成によって、遮水板2を開口部11を覆う位置に留めることができる。また、例えば、押付部材4Aにより遮水板2を床面12側または方立13側に押し付けてシール部材3を弾性変形させ、遮水板2と床面12との間、または遮水板2と方立13との間のシール性を向上できる。また、例えば、遮水板2が比較的軽量である場合(例えば、遮水板2の全体の比重が水の比重より小さい場合等)に、押付部材4Aの押力がシール性の向上に資する場合がある。
また、本実施形態では、例えば、押付部材4Aは、方立13(開口部11の縁部)に固定される。よって、例えば、押付部材4Aを、方立13を利用した比較的簡素な構成として得ることができる。
また、本実施形態では、例えば、遮水板2に設けられて床面12と接する弾性変形可能なシール部材3(の部分3a)を備える。よって、例えば、シール部材3の弾性力によってシール性を高めるとともに当該弾性力によって生じる摩擦力により遮水板2が開口部11を覆う位置から外れ難くなる。
<第2実施形態>
図5,6に示される本実施形態の防水装置1Bでは、押付部材4Bの構成が、上記第1実施形態とは異なっている。押付部材4Bは、開口部11の上方で側方に延びる部材16(例えば、天井や梁等の構造物)の面16aと遮水板2の端部2c(上端部、端面)との間に上下に突っ張っている。押付部材4Bは、長手方向に座屈することなく相互にスライド可能な少なくとも二つの(複数の)上下方向に延びた部材41,42を有する。押付部材4Bの長手方向の両端部には、滑り止め部材4e,4fが設けられている。滑り止め部材4e,4fは、例えば、エラストマや合成樹脂材料等で構成されたキャップである。部材41,42は、長手方向の中間部分で少なくとも部分的に重なり合うとともに、いずれも少なくともいずれか一方が部分的に筒状に構成されており、当該筒状部内に、ねじ機構や弾性機構(コイルスプリング等)を含む突張機構(図示されず)が設けられている。突張機構は、例えば、操作者が部材41,42を長手方向の軸回りに相対的に回転させることで突張力の大きさを調節できるよう構成されている。このような構成において、操作者が突張機構を調節して押付部材4Bに長手方向(上下方向)の突張力を生じさせることで、遮水板2は、押付部材4Bと床面12との間に上下方向(Z方向)に挟まれるとともに、押付部材4Bと方立13との間に開口部11の開口方向(X方向)に挟まれる。よって、本実施形態によっても、押付部材4Bによって、端部2aと床面12との間、および端部2bと方立13との間の面圧が増大し、これらの位置でのシール性が向上する。また、面圧の増大によって高まったシール部材3の下方の部分3aと床面12との摩擦力により、遮水板2(の端部2a)の開口部11から離れる方向(X方向)への移動が抑制される。本実施形態の押付部材4Bによっても、上記第1実施形態と同様の作用および結果(効果)が得られる。
<第3実施形態>
図7,8に示される本実施形態の防水装置1Cでは、押付部材4Cの構成が、上記第1、第2実施形態とは異なっている。押付部材4Cは、くさび部材として構成されている。方立13の屋外側の面13aには、遮水板2の端部2c(上端部、端面)上に開口するように、開口部13c(凹部)が設けられている。押付部材4Cは、基部4hと、先細り形状(くさび状)に構成された尖部4gとを有する。尖部4gには、適宜段差や凹凸形状が設けられうる。この段差や凹凸形状として、押付部材4Cの屋内側への移動に伴って遮水板2を屋内側へ押し付ける(引き摺る)ための突起(突条)や、凹部、溝等(引掛部)が設けられてもよい。操作者は、基部4hを押すことで押付部材4Cを端部2c上で屋内側(X方向の反対方向)にスライドさせながら開口部13c内に押し込む。図8に示されるように尖部4gが開口部13c内に押し込まれると、尖部4gを介して遮水板2が床面12に向けて下方に押される。このような構成において、遮水板2は、押付部材4Cと床面12との間に上下方向(Z方向)に挟まれるとともに、押付部材4Cと方立13との間に開口部11の開口方向(X方向)に挟まれる。よって、本実施形態によっても、押付部材4Cによって、端部2aと床面12との間、および端部2bと方立13との間の面圧が増大し、これらの位置でのシール性が向上する。また、面圧の増大によって高まったシール部材3の下方の部分3aと床面12との摩擦力により、遮水板2(の端部2a)の開口部11から離れる方向(X方向)への移動が抑制される。本実施形態の押付部材4Cによっても、上記第1、第2実施形態と同様の作用および結果(効果)が得られる。
<第3実施形態の第1変形例>
図9に示される本変形例の防水装置1Dも、上記第3実施形態と同様、くさび部材として構成された押付部材4Cを備えている。ただし、本変形例では、押付部材4Cが、遮水板2の端部2c(上部)に、少なくとも固定位置P1(進入位置)と、非固定位置P2(待避位置)との間でスライド可能に支持されている(取り付けられている)。本変形例でも、第3実施形態と同様の作用および結果(効果)が得られる。また、変形例によれば、押付部材4Cが遮水板2に支持されている(取り付けられている)ため、非使用時に遮水板2とともに押付部材4Cをより容易に保管できる。
<第3実施形態の第2変形例>
図10に示される本変形例の防水装置1Eも、上記第3実施形態および第1変形例と同様、くさび部材として構成された押付部材4Cを備えている。そして、本変形例でも、第1変形例と同様、押付部材4Cが遮水板2にスライド可能に支持されている(取り付けられている)。ただし、本変形例では、方立13のそれぞれの屋外側に隣接して、レール17が設けられ、遮水板2はこのレール17に支持されている。レール17は、遮水板2の支持部の一例である。また、レール17は、構造物の一例であり、開口部11の縁部の一例でもある。
具体的に、レール17は、上下方向(Z方向)に延びており、屋外側に位置された帯状かつ板状の壁部17aと、屋内側に位置された帯状かつ板状の壁部17cと、壁部17aと壁部17cとを開口部11から離れた側で繋ぐ帯状かつ板状の壁部17b(側壁部)と、を有している。これら壁部17a,17b,17cにより、U字状の断面形状を有した溝17d(凹部)が形成されている。図10の右側のレール17では、溝17dは左側に開口し、図10の左側のレール17では、溝17dは右側に開口している。このように互いに対向して開口する二つの溝17dに、遮水板2の端部2bのそれぞれが収容される。すなわち、遮水板2の端部2bのそれぞれは、対応する溝17dに囲われている。遮水板2の二つの端部2bは、二つの溝17d内に上方から挿入され、溝17d内を移動(スライド)する。操作者により、遮水板2は、下方に向けて動かされ、端部2aが床面12と接触して遮水板2が開口部11の下部を覆う位置へ移動する。
遮水板2の屋外側の面2d(外面)には、左右方向(Y方向)に延びたレール2eが設けられている。押付部材4Cは、このレール2eにスライド可能(移動可能、往復可能)に支持されている。レール2eは、遮水板2の上下方向の略中央部に設けられている。ここで、溝17dのX方向の幅は、遮水板2の厚さよりも大きく設定されている。したがって、操作者は、押付部材4Cを、レール2eに沿ってスライドさせ、遮水板2の面2dとレール17の壁部17aとの隙間(屋外側の隙間)に差し込むことができる。押付部材4Cが隙間に差し込まれることにより、遮水板2は、当該押付部材4Cによってレール17の屋内側の壁部17cに押し付けられる。本変形例でも、図4と同様、遮水板2の端部2bの屋内側、および遮水板2の端部2aの下側には、それぞれシール部材3が設けられている。よって、押付部材4Cによって壁部17c側に押し付けられたシール部材3により、壁部17cとの間がシールされる。また、押付部材4Cにより、遮水板2は、床面12側に押し付けられた状態で、レール17に固定されうる。よって、遮水板2の端部2aに設けられたシール部材3(図4)により、床面12との間がシールされる。なお、本変形例では、遮水板2は、比較的重量が大きいものであってもよい。この場合、遮水板2の重量により、床面12と面するシール部材3の面圧が高まりやすい。以上の本変形例によれば、上記第1変形例と同様の作用および結果(効果)が得られる。また、本変形例では、レール17が設けられた分、遮水板2がより一層外れ難い。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。また、複数の実施形態間で、構成を部分的に入れ替えて実施することができる。例えば、押付部材の構成や形状、押付部材を取り付ける位置等は、上記実施形態には限定されない。
1A〜1E…防水装置、2…遮水板、3…シール部材、4A〜4C…押付部材、11…開口部、12…床面(開口部の縁部)、13…方立(開口部の縁部、構造物)、16…部材(構造物)。

Claims (4)

  1. 床面と隣接し側方に向けて開口する開口部の少なくとも下部を、前記床面と接した状態で屋外側から覆う、遮水板と、
    前記遮水板が前記床面と接するとともに前記開口部を屋外側から覆った状態で、前記開口部が設けられる構造物に固定されて前記遮水板を少なくとも床面に向けて押し付ける押付部材と、
    前記遮水板に設けられ少なくとも前記床面との間をシールする弾性変形可能なシール部材と、
    を備えた、開口部の防水装置。
  2. 前記押付部材は、前記開口部の縁部に固定される、請求項1に記載の開口部の防水装置。
  3. 前記押付部材は、前記構造物と前記遮水板との間で上下に突っ張る、請求項1に記載の開口部の防水装置。
  4. 前記押付部材は、前記遮水板に設けられた、請求項1に記載の開口部の防水装置。
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