JP2016049827A - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドル排気ポートを流れる排気ガスの温度を従来よりも低下させて排気騒音の低減を図ることができる船外機を提供する。
【解決手段】エンジンを冷却する前の冷却水が供給されるアイドル排気用冷却水通路67をアイドル排気通路に隣接する位置に設ける。アイドル排気通路とアイドル排気用冷却水通路67との間に隔壁部を設けて両者の間を隔離し、アイドル排気通路内に冷却水が流入しないようにしておく。アイドル排気通路内には、隔壁部に熱的に結合された複数のフィン68,69,75,76を設けておき、隔壁部と複数のフィンとを通して、アイドル排気通路内を流れる高温の排気ガスとアイドル排気用冷却水通路を流れる冷たい冷却水との間で熱交換を行わせることにより、アイドル排気通路内を流れるガスを効率よく冷却する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンのアイドリング時に、エンジンの排気を水面よりも上方の位置で外気に排出するアイドル排気ポートを備えた船外機に関するものである。
特許文献1や特許文献2に示されているように、船外機は、船体に支持されるハウジングと、該ハウジングの上端に取り付けられたエンジンと、ハウジングの下端に保持されてエンジンにより駆動されるプロペラと、エンジンが駆動するウォータポンプによりハウジング内の下部から汲み上げた水をエンジンに冷却水として供給する冷却水通路と、エンジンの排気をハウジング内の下部に導く主排気通路とを備えていて、船体の航行時には、エンジンの排気を主排気通路とハウジング内の下部に存在する水中とプロペラのボス部の内側とを通してハウジング外の水中に排出するように構成されている。
この種の船外機において、エンジンのアイドリング時には、プロペラが停止する上に、エンジンからの排気の圧力が弱くなるため、排気ガスをハウジング内の下部の水中を通して外部に排出することができない。そのため、一般に船外機では、主排気通路に一端を連通させ、他端を水面よりも上方の位置で外部に開放したアイドル排気ポートを設けて、エンジンのアイドリング時にエンジンの排気をアイドル排気ポートを通してハウジング外の気中に排出するようにしている。
このような船外機において、高温高圧の排気ガスがアイドル排気ポートから排出されると、アイドル排気ポート付近で発生する騒音が大きくなるのを避けられない。またアイドル排気ポートを通して高温の排気ガスが排出されると、アイドル排気ポートの熱により船外機のハウジングが加熱されて、ハウジングの塗装が劣化するという問題が生じる。
そこで、特許文献1に示された船外機では、エンジンを冷却した後の冷却水を流す流路を構成する冷却水路を、主排気通路に連通させたアイドル排気通路に隣接させて設けて、エンジンを冷却した後の冷却水をこの冷却水路に流すことにより、アイドル排気通路の冷却を図るようにしている。
また特許文献2に示された船外機では、エンジンを冷却する冷却水の一部をアイドル排気ポート内に供給して、アイドル排気ポート内で排気ガスと水とを混合することにより、排気ガスを冷却するようにしている。
特開2001−329853号公報 特開2011−245936号公報
特許文献1に示された船外機では、アイドル排気通路に隣接する位置に冷却水路を設けることにより、アイドル排気通路内を流れる排気ガスの冷却を図っているが、同特許文献に示された船外機では、アイドル排気通路と冷却水路とが単に並設されているだけであるため、冷却水と排気ガスとの間の熱交換を効率良く行うことができず、しかも、同特許文献に示された船外機では、アイドル排気ポートを通して流れるガスを冷却する冷却水として、エンジンを冷却した後の高温の冷却水を用いているため、排気ガスの温度を十分に下げることができないという問題がある。
また特許文献2に示された船外機においては、アイドル排気ポート内に冷却水を供給しているが、アイドル排気ポート内に冷却水を供給して排気ガスと混合すると、アイドル排気ポート内に供給された水がアイドル排気ポートの出口から排出される際に大きな音が生じるため、騒音の低減を図ることができない。
またアイドル排気ポート内に水を供給した場合には、中高速航行時にアイドル排気ポートから排出される水が蒸発して固形物(ミネラル)が析出し、この固形物がアイドル排気ポート及びその出口(排気口)付近に付着するため、アイドル排気ポートが詰まったり、アイドル排気ポートの排気口付近の外観を損ねたりするという問題も生じる。
本発明の目的は、アイドル排気ポートを詰まらせたり、アイドル排気ポートの排気口の周辺部を汚損したりすることなく、アイドル排気ポートで生じる騒音の低減を効果的に図ることができるようにした船外機を提供することにある。
本発明は、船体に支持されるハウジングと、該ハウジングの上端に取り付けられたエンジンと、ハウジングの下端に保持されてエンジンにより駆動されるプロペラと、エンジンが駆動するウォータポンプによりハウジング内の下部から汲み上げた水をエンジンに冷却水として供給する主冷却水通路と、エンジンの排気ガスをハウジング内の下部に導く主排気通路と、主排気通路に一端が連通し、他端が排気口を通してハウジング外の気中に開放されたアイドル排気通路を内部に有するアイドル排気ポートとを備えて、船体の航行時にはエンジンの排気ガスを主排気通路とプロペラのボス部の内側とを通してハウジング外の水中に排出し、エンジンのアイドリング時にはエンジンの排気ガスをアイドル排気通路を通して前記排気口からハウジング外の気中に排出する船外機を対象とする。本明細書には、上記の目的を達成するために、少なくとも、以下に示す第1ないし第7の発明が開示される。
第1の発明
本発明においては、アイドル排気ポートが、アイドル排気通路に隣接する位置に、該アイドル排気通路内を流れる排気ガスを冷却するための冷却水を流すアイドル排気用冷却水通路を備えている。本発明においてはまた、ウォータポンプにより汲み上げられて上記主冷却水通路を通してエンジンに供給される冷却水の一部を、エンジンよりも手前の位置で該主冷却水通路から分岐させて、エンジンを冷却する前の冷却水を上記アイドル排気用冷却水通路に導く分岐冷却水通路が設けられる。上記アイドル排気用冷却水通路とアイドル排気通路との間には、両者の間に介在して、一面がアイドル排気通路内を流れる排気ガスに接し、他面がアイドル排気用冷却水通路を流れる冷却水に接する隔壁部が設けられて、該隔壁部によりアイドル排気用冷却水通路とアイドル排気通路とが隔離される。
本発明においてはまた、アイドル排気通路内を流れるガスに接触する複数のフィンがアイドル排気通路内に設けられて、該複数のフィンが隔壁部に熱的に結合される。隔壁部及び複数のフィンは熱伝導性を有する材料により構成されていて、隔壁部と複数のフィンとを通してアイドル排気用冷却水通路内を流れる冷却水とアイドル排気通路内の排気ガスとの間で熱交換を行わせることにより、アイドル排気通路内を流れる排気ガスを冷却する。
上記のように、エンジンを冷却する前の冷たい冷却水が供給されるアイドル排気用冷却水通路をアイドル排気ポート内のアイドル排気通路に隣接させて設けて、アイドル排気用冷却水通路とアイドル排気通路との間を熱伝導性材料からなる隔壁部により隔離するとともに、熱伝導性材料により形成された複数のフィンをアイドル排気通路内に設けて、該複数のフィンを隔壁部に熱的に結合しておくと、隔壁部及び複数のフィンを通して、アイドル排気通路内を流れる高温の排気ガスと該排気ガスとの温度差が大きい冷たい冷却水との間で、熱交換を積極的に行わせて、排気ガスを効率よく冷却することができる。従って、アイドル排気ポートから排出される排気ガスの温度を従来の船外機よりも低下させて、アイドル排気ポートから排出される排気ガスの圧力を従来よりも更に低い圧力まで下げることができ、アイドル排気ポートから生じる騒音の低減を図ることができる。
また上記のように構成すると、アイドル排気通路内に冷却水が侵入することがないので、水中に含まれるミネラル類が析出してアイドル排気ポートの排気口付近に付着して船外機の外観を損ねたり、アイドル排気通路が析出した固形物により詰まったりするトラブルが生じるのを防ぐことができる。
第2の発明
本発明においては、上記隔壁部が、相互間に間隔を隔てて配置された2つの長辺部と両長辺部の長手方向の一端間及び他端間をそれぞれ連結する2つの短辺部とを備えて全体が閉ループをなす囲い壁を有しており、アイドル排気通路は、囲い壁の内側で該囲い壁の長手方向の一端側から他端側に排気ガスを流すように設けられた排気ガス流路を含んでいる。この場合、アイドル排気用冷却水通路は、囲い壁の少なくとも3つの辺を囲むように設けられる。
上記のように、長辺と短辺とを有する閉ループをなす形状に形成された囲い壁を隔壁部に設けて、該囲い壁の少なくとも3辺を囲むようにアイドル排気用冷却水通路を設けると、アイドル排気用冷却水通路及びアイドル排気通路の隔壁を介して隣り合う部分の面積を広くすることができるため、アイドル排気通路内を流れる排気ガスとアイドル排気用冷却水通路内を流れる冷却水との間での熱交換を効率良く行わせることができる。
第3の発明
本発明は、第2の発明に適用されるもので、本発明においては、複数のフィンが、前記囲い壁の2つの長辺部の一方から他方の側に突出した少なくとも一つの第1のフィンと、該囲い壁の2つの長辺部の他方から一方の側に突出した少なくとも一つの第2のフィンとを含んでいて、該第1及び第2のフィンにより、断面積が大きいガス通路と断面積が小さいガス通路とが交互に配置された迷路が前記排気ガス流路内に形成される。
上記のように、アイドル排気ポートを構成する排気ガス流路に、断面積が大きいガス通路と断面積が小さいガス通路とが交互に配置された迷路を構成しておくと、断面積が大きいガス通路から断面積が小さいガス通路に排気ガスが流れ込む際に排気ガスが圧縮されるとともにその流量が制限され、圧縮された排気ガスが断面積が大きいガス通路に流れ込んだ際に膨張させられるため、アイドル排気ガス通路内を流れる排気ガスは圧縮と膨張とを繰り返しながら次第にその圧力を下げていく。従って、上記のように構成しておくと、アイドル排気通路内に流入した排気ガスは、冷却水により冷却されることによる圧力低減効果と、迷路による圧力低減効果との双方によりその圧力を急速に減じて外部に排出されることになるため、排気ガスの圧力を十分に下げて、排気騒音の低減を図ることができる。
第4の発明
本発明は第1の発明に適用されるもので、本発明においては、ほぼ長方形の輪郭形状を有する底壁部と該底壁部の周縁部から起立した側壁部と側壁部の内側で底壁部から起立した状態で設けられた環状の囲い壁とを有して、主排気通路の近傍に位置させた状態で、かつ側壁部及び囲い壁の底壁部と反対側の端部をハウジングの外側に開口させた状態で、ハウジングの一部に一体に形成されたベースフレームと、熱伝導性を有する材料により形成されてベースフレームの開口部を塞ぐように配置された金属プレートと、ベースフレームの開口部と整合する開口部を有する内部空間を有して該内部空間の開口部を金属プレート側に向けた状態で金属プレート上に配置された蓋部材とが設けられて、ベースフレームと蓋部材とが金属プレートを相互間に介在させた状態で相互に締結される。
本発明においては、金属プレートにより塞がれたベースフレームの囲い壁の内側の空間にアイドル排気通路の一部を構成する第1の排気ガス流路が、その始端部及び終端部をベースフレームの長手方向の一端側及び他端側に位置させた状態で形成されるとともに、前記金属プレートにより塞がれた前記ベースフレームの側壁部と囲い壁との間の空間に、前記アイドル排気用冷却水通路が形成される。
また蓋部材の内側の空間には、上記第1の排気ガス流路とともにアイドル排気通路を構成する第2の排気ガス流路が、その始端部をベースフレームの長手方向の他端側に位置させた状態で形成されて、第1の排気ガス流路の終端部と第2の排気ガス流路の始端部とが金属プレートを貫通して設けられた接続孔を通して相互に接続される。
本発明ではまた、第1の排気ガス流路の始端部側を主排気通路に連通させる排気ガス導入孔と、アイドル排気用冷却水通路に冷却水を導入する冷却水導入孔と該アイドル排気用冷却水通路から冷却水を排出する冷却水排出孔とがベースフレームの底壁部を貫通させて形成されるとともに、第2の排気ガス流路を通過した排気ガスを外部に排出する孔が排気口として蓋部材に設けられる。本発明においては、第1の排気ガス流路とアイドル排気用冷却水通路との間が前記囲い壁を隔壁部として隔離されるとともに、第2の排気ガス流路とアイドル排気用冷却水通路との間が前記金属プレートを隔壁部として隔離される。
アイドル排気ポートを通して外部に排出する排気ガスの冷却を十分に行うためには、アイドル排気ポート内に十分な長さを有するアイドル排気通路を構成しておくことが好ましいが、上記のようにアイドル排気ポート内に形成するアイドル排気通路を、第1の排気ガス流路と第2の排気ガス流路とに分けて、これらの排気ガス流路を重ねせた状態で配置すると、アイドル排気ポートを2階建て構造としてその設置に要する面積を縮小することができ、アイドル排気ポートの小形化を図ることができる。
また上記のように構成すると、アイドル排気用冷却水通路内を流れる冷却水と第2のアイドル排気通路内の排気ガスとの間の熱交換を金属プレートを通して行わせることができるため、第2のアイドル排気通路内のガスの冷却も効率良く行わせることができる。
第5の発明
本発明は第4の発明に適用されるもので、本発明においては、ベースフレームの囲い壁が、側壁部の一対の長辺部にそれぞれ沿って延びる2つの長辺部と側壁部の一対の短辺部にそれぞれ沿って延びる2つの短辺部とを有している。また、囲い壁の2つの長辺部の一方の内面から他方の側に突出して延びる第1のフィンと、該囲い壁の2つの長辺部の他方の内面から一方の側に突出して延びる第2のフィンとが互い違いに並べた状態でベースフレームに一体に設けられて、該第1のフィンと第2のフィンとにより、断面積が大きいガス通路と断面積が小さいガス通路とが交互に配置された迷路が第1の排気ガス流路内に形成される。
本発明においてはまた、蓋部材の長手方向に沿って延びる一対の長辺部と該一対の長辺部の長手方向の一端側を連結する連結部とを有して該連結部と反対側の端部に開口部が形成されたU字形の仕切り壁が、蓋部材の底面から起立した状態で、かつ該仕切り壁の開口部をベースフレームの長手方向の一端側に位置させた状態で蓋部材に一体に設けられて、第2の排気ガス流路が、その始端部及び終端部をそれぞれ仕切り壁の連結部の外側及び内側に位置させた状態で形成される。また、上記U字形の仕切り壁の一対の長辺部の一方の内面から他方の長辺部側に突出した少なくとも一つの第3のフィンと上記仕切り壁の一対の長辺部の他方の内面から一方の長辺部側に突出した少なくとも一つの第4のフィンとが互い違いに配置された状態で設けられて、第3のフィン及び第4のフィンが前記金属プレートに熱的に結合され、第3のフィン及び第4のフィンにより、断面積が大きいガス通路と断面積が小さいガス通路とが交互に配置された迷路が第2の排気ガス流路内に形成されている。
上記のように構成すると、第2の排気ガス流路内にも放熱用のフィンを配置して、第2の排気ガス流路内のガスの冷却を効率よく行わせることができる。また第2の排気ガス流路内にも迷路を構成できるため、第2の排気ガス流路内でもガスの圧力の低減を効果的に図ることができる。
第6の発明
第6の発明は、第1ないし第5の発明に適用されるもので、本発明においては、ハウジングの下部に、該ハウジング外に開口した補助排気孔が形成されるとともに、アイドルポート内の排気ガス流路の出口寄りの部分を補助排気口に接続する補助排気通路が設けられ、船体を後退させる際にエンジンから排出される排気ガスのうち、アイドル排気ポートに設けられた排気口から外部に排出できない排気ガスを補助排気通路と補助排気孔とを通して外部に排出させるように構成されている。
上記のように構成すると、後退時にアイドル排気ポートを通して温度が低下した排気を排出するとともに、アイドル排気ポートで冷却された排気を補助排気孔を通して排出することができるため、後退時の排気騒音を低減することができる。また補助排気通路に水が供給されることがないため、補助排気通路内で固形物が発生して補助排気孔の周辺部が汚損されるのを防ぐことができる。
第7の発明
第7の発明は、第5の発明に適用されるもので、本発明においては、ハウジングの下部に、該ハウジング外に開口した補助排気孔が形成されるとともに、一端が金属プレートを貫通して蓋部材の内側に形成された第2の排気ガス流路に連通し、他端が補助排気孔に接続された補助排気通路が設けられ、船体を後退させる際にエンジンから排出される排気ガスのうち、アイドル排気ポートに設けられた排気口から外部に排出できない排気ガスを補助排気通路と補助排気孔とを通して外部に排出するように構成されている。
上記のように構成すると、アイドル排気ポートの第1の排気ガス流路を通過する過程で冷却された排気ガスを補助排気通路を通して排出することができるため、補助排気通路を通して高温の排気ガスが排出されて大きな排気騒音が発生したり、補助排気孔周辺部の塗装が劣化したりするのを防ぐことができる。
本発明によれば、エンジンを冷却する前の冷たい冷却水が供給されるアイドル排気用冷却水通路をアイドル排気通路に隣接させて設けて、アイドル排気用冷却水通路とアイドル排気通路との間を熱伝導性材料からなる隔壁部により隔離するとともに、熱伝導性材料により形成された複数のフィンをアイドル排気通路内に設けて、該複数のフィンを隔壁部に熱的に結合したので、隔壁部及び複数のフィンを通して、アイドル排気通路内を流れる高温の排気ガスと該排気ガスとの温度差が大きい冷たい冷却水との間で、熱交換を積極的に行わせて、排気ガスを効率よく冷却することができる。従って、アイドル排気ポートから排出される排気ガスの温度を従来の船外機よりも下げることができ、アイドル排気ポートから排出される排気ガスの圧力を従来よりも更に低い圧力まで低下させて、アイドル排気ポートから生じる騒音の低減を図ることができる。またアイドル排気ポートから排出される排気ガスの温度を下げることができるため、アイドル排気ポートの排気口付近のハウジングの塗装が劣化するのを防ぐことができる。
また本発明によれば、アイドル排気ポート内に冷却水が侵入することがないので、水中に含まれるミネラル類が析出してアイドル排気ポートの排気口付近に付着して船外機の外観を損ねたり、アイドル排気通路や排気口が析出した固形物により詰まったりするトラブルが生じるのを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る船外機を、そのアイドル排気ポート付近の構成が明らかになるように、一部を断面して示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る船外機を、そのアイドル排気ポート付近を図1とは異なる位置で断面して示した側面図である。 図1及び図2に示した船外機で用いているドライブシャフトハウジングを示した斜視図である。 本実施形態の要部の構成を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る船外機のアイドル排気ポート付近の構造を、エンジンの主排気通路及びアイドル排気ポート内の排気ガス流路の一部が現れる位置で断面して示した断面図である。 本実施形態に係る船外機のアイドル排気ポート付近の構造を、分岐冷却水通路及びアイドル排気ポート内のアイドル排気用冷却水通路が現れる位置で断面して示した断面図である。 (A)は本実施形態に係る船外機で用いるハウジングに一体に設けられたアイドル排気ポート構成用のベースフレームをハウジングの一部と共に示した正面図である。(B)ないし(E)は、ベースフレームとともにアイドル排気ポートを構成する構成要素を示したもので、(B)は第1のガスケットの正面図、(C)は金属プレートの正面図、(D)は第2のガスケットの正面図、(E)は蓋部材の背面図である。 (A)及び(B)はそれぞれ、図8(E)に示された蓋部材の側面図及び背面図である。
以下図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。
図1及び図2において、1は図示しない船体に保持される船外機のハウジングで、このハウジングは、図3にも示されたドライブシャフトハウジング2と、ドライブシャフトハウジング2の下端に上端が接続されたエクステンションハウジング3と、エクステンションハウジング3の下端に上端が接続されたギアハウジング4とからなっている。ドライブシャフトハウジング2、エクステンションハウジング3及びギアハウジング4は熱伝導性が良好なアルミニウムをダイキャスト成形することにより形成されている。
ドライブシャフトハウジング2の上端(ハウジング1の上端)にはエンジン支持ベース5を介して4サイクルエンジン6が支持されている。図示のエンジン6は、ピストン601ないし603がそれぞれ設けられた3つの気筒を有する3気筒エンジンで、そのクランク軸を上下方向に向けた状態でエンジン支持ベース5に取り付けられている。ドライブシャフトハウジング2の上部(ハウジング1の上部)には、ボトムカウル7とトップカウル8とが取り付けられて、これらのカウルによりエンジン6が覆われている。
ドライブシャフトハウジング2内には、上下方向に延びるドライブシャフト10が回転自在に支持されていて、このドライブシャフト10の上端がエンジン6のクランク軸に直結されている。ドライブシャフト10の下端はギアハウジング4内に挿入されている。
ギアハウジング4には(ハウジング1の下部には)、ドライブシャフト10に対して直角な方向に延びるプロペラシャフト11が回転自在に支持され、プロペラシャフト11の外端部にプロペラ12のボス部13が固定されている。
ギアハウジング4内には、ドライブシャフト10の下端に取り付けられたベベルギア15と、プロペラシャフト11に嵌合され、ドライブシャフト10に取り付けられたベベルギア15に噛み合わされて互いに逆方向に回転させられる前進用ベベルギア16及び後進用ベベルギア17と、プロペラシャフト11にスプライン結合されて、前進用ベベルギア16に設けられたクラッチ係合部に係合した状態になる前進位置と、前進用ベベルギア16及び後進用ベベルギア17の何れにも係合しないニュートラル位置と、後退用ベベルギア17に設けられたクラッチ係合部に係合した状態になる後退位置とに変位し得るドグクラッチ18と、ドグクラッチ18を前進位置側に付勢するバネ19と、ドグクラッチ18をバネの付勢力に抗して前進位置からニュートラル位置を経て後退位置まで変位させるプッシュロッド20とを備えた周知の歯車伝達機構21が収容されている。
またハウジング1には、該ハウジング1の上部に取り付けられたシフトレバーにより操作されて上下するカムロッド22が支持されている。カムロッド22の下端には、プッシュロッド20と係合するクラッチカム23が取り付けられ、カムロッド22を下降させてクラッチカム23によりバネ19の付勢力に抗してプッシュロッド20を押すことにより、ドグクラッチ18を、前進位置からニュートラル位置を経て後退位置まで変位させることができるようになっている。
プロペラ12のボス部13の内側には、前進航行時にエンジンの排気ガスを水中に排出するための排気孔25が形成されている。また図2に示されているように、エンジン6の排気ポートに上端が接続された主排気通路30がハウジング1内に導入され、エンジン6の排気ガスが、主排気通路30を通してドライブシャフトハウジング2内に形成された排気空間32内に排出されるようになっている。排気空間32は、ドライブシャフトハウジング2内を下方に延びてギアハウジング4内に至るように設けられていて、この排気空間内に排出されたエンジンの排気ガスが、ギアハウジング4の下部に設けられた排気通路(図示せず。)を通してプロペラ12のボス部13の内側の排気孔25に導かれるようになっている。船体が前進する際には、プロペラ12のボス部13の内側に導入された排気ガスが、プロペラ12の回転に伴って生じる水流の力を借りてプロペラの後方の水中に排出される。
エンジン6に冷却水を供給するため、ドライブシャフトハウジング2内の下部にウォータポンプ40が配置されている。ウォータポンプ40は、ドライブシャフト10により歯車機構を介して回転駆動されて、ハウジング1内の下部に存在する水をパイプ42を通して汲み上げる。ウォータポンプ40により汲み上げられた水は、ドライブシャフトハウジング2内を上方に伸びるウォータパイプ44と、ドライブシャフトハウジング2内の上部に形成された冷却水通路46(図1参照)とからなる主冷却水通路を通して、エンジン6のウォータジャケット内に供給される。エンジン6のウォータジャケットから排出される加熱された冷却水は、ハウジング内に設けられた排水通路48(図1参照)を通してドライブシャフトハウジング2内に設けられた排気空間32に排出される。図1,図2、図5及び図6に符号49を付して示した部分は、排水通路48の出口である。
本実施形態では、ハウジング1、ハウジング1に取り付けられたエンジン6やハウジングに支持されたプロペラシャフトに取り付けられたプロペラ12、及びハウジング1内に収容された歯車伝達機構21やウォータポンプ40等の各種の構成要素、並びにハウジング1の上部に取り付けられたエンジン6等の部品を覆うボトムカウル7及びトップカウル8等により船外機が構成されている。
ドライブシャフトハウジング2の上部の外側には、ハウジング1を(船外機を)船体に取り付ける取付装置50が取り付けられている。取付装置50は、船外機をドライブシャフト10に対して直角な平面に沿って旋回させるためのスイベル軸と、船外機をドライブシャフト10の中心軸線とプロペラシャフト11の中心軸線とを含む垂直面に沿って上下に回動させるためのチルト軸と、船体に固定されるブラケットとを備えていて、この取付装置50が船体のトランザム等に固定されることにより、船外機が船体に取り付けられる。
本実施形態の船外機において、船体を前進させる際には、エンジン6から主排気通路30を通して排出される排気ガスがプロペラ12のボス部13の内側の排気孔25を通して船外機の後方の水中に排出されるが、エンジンをアイドリング状態にして船体を停止させた際には、エンジンからの排気の圧力が低い上に、プロペラ12が停止しているため、プロペラ12のボス部13の内側の排気孔25を通して排気を水中に排出することができない。また船体を後退させる際には、プロペラ12の回転に伴って、プロペラのボス部の内側の排気孔からの排気を妨げる方向の水流が生じるため、プロペラのボス部13の内側の排気孔25を通して排気を水中に排出することができない。
そのため、図1ないし図6に示されたように、本実施形態では、エンジンのアイドリング時や船体を後退させる際にエンジンから生じる排気ガスを外部に排出するためにアイドル排気ポート60をハウジング1に設けている。
アイドル排気ポート60を構成するため、ドライブシャフトハウジング2の上部にベースフレーム61が一体に形成されている。このベースフレーム61は、ほぼ長方形の輪郭形状を有する底壁部61aと、該底壁部の周縁部から起立した側壁部61bと、側壁部61bの内側で底壁部61aから起立した状態で設けられた環状の囲い壁61cとを一体に有して、主排気通路30(図2、図5参照)の近傍に位置させた状態で、かつ側壁部61b及び囲い壁61cの底壁部61aと反対側の端部をドライブシャフトハウジング2の外側に開口させた状態で、ドライブシャフトハウジング2の一部に一体に形成されている。ベースフレーム61は、ドライブシャフトハウジング2を成形する際に該ハウジング2に一体に形成される。ドライブシャフトハウジング2は熱伝導性が良好なアルミニウム等により形成されているため、ベースフレーム61も高い熱伝導性を有している。
また図4ないし図7に示されたように、ベースフレーム61の開口部を塞ぐように配置された金属プレート62と、ベースフレーム61の開口部と整合する開口部を有する内部空間を有して該内部空間の開口部を金属プレート62側に向けた状態で金属プレート62の上に配置された蓋部材63とを備えて、ベースフレーム61と蓋部材63とが金属プレート62を相互間に介在させた状態で多数のボルト72(図4参照)により相互に締結されている。金属プレート62及び蓋部材63も、ベースフレームと同様にアルミニウム等の熱伝導性が高い金属材料により形成されている。
図7(A)ないし(E)に示したように、ベースフレーム61と金属プレート62との間及び金属プレート62と蓋部材63との間にはそれぞれ熱伝導性を有する金属材料からなる第1のガスケット64及び第2のガスケット65が挿入されている。なお図4ないし図6においては、ガスケット64及び65の図示が省略されている。
本実施形態では、金属プレート65により塞がれたベースフレーム61の囲い壁61cの内側の空間に、アイドル排気ポートの一部を構成する第1の排気ガス流路66が、その始端部66a及び終端部66bをベースフレーム61の長手方向の一端側及び他端側に位置させた状態で形成されるとともに、金属プレート62により塞がれたベースフレーム61の側壁部61bと囲い壁61cとの間の空間に、アイドル排気用冷却水通路67が形成されている。アイドル排気用冷却水通路67は、囲い壁61cの3つの辺を囲むように設けられている。アイドル排気用冷却水通路67の一端及び他端にはそれぞれ、ベースフレーム61の底壁部61aを貫通させて設けられた冷却水導入孔h1及び冷却水排出孔h2が接続されている。冷却水排出孔h2は、エンジンのウォータジャケットから流出する加熱された水を排出する排水通路48の途中に接続されていて、アイドル排気用冷却水通路67を通過した冷却水がエンジンを冷却した冷却水と共に排水通路48を通してハウジング内の下部に排出されるようになっている。
図4及ぶ図7(A)に示されているように、ベースフレー61の囲い壁61cは、側壁部61bの一対の長辺部61b1,61b2にそれぞれ沿って屈曲しながら延びる2つの長辺部61c1,61c2と、側壁部61bの一対の短辺部61b3,61b4にそれぞれ沿って延びる2つの短辺部61c3,61c4とを有している。
本実施形態ではまた、図7(A)に示されているように、ベースフレーム61の長手方向の一端側に位置する囲い壁61cの短辺部61c3がベースフレームの側壁部61bの一方の長辺部61b1につながるように延長されて、延長部61c5が形成され、この延長部によりアイドル排気用冷却水通路67が終端されている。またベースフレーム61の長手方向の一端側に位置する囲い壁61cの長辺部61c2の一端がベースフレーム61の長手方向の一端側に位置する側壁部の短辺部61b3につながるように延長されて、延長部61c6が形成され、この延長部61c6により、ベースフレームの長手方向の一端側の側壁部の短辺部61b3と囲い壁の短辺部61c3との間の隙間とアイドル排気用冷却水通路67の始端部との間が仕切られている。本実施形態では、囲い壁61cの短辺部61c3及び延長部61c5と、囲い壁の長辺部61c2の延長部61c6と、ベースフレームの側壁部61bの長辺部61b1と短辺部61b3との間のコーナ部とにより、ベースフレームの長手方向の一端の角部に後記する補助排気通路を形成するための凹部61dが形成されている。
また本実施形態では、囲い壁61cの2つの長辺部61c1,61c2の一方61c1の内面から他方61c2の内面側に斜めに突出して延びる2つの第1のフィン68,68と、2つの長辺部の他方61c2の内面から一方61c1の側に斜めに突出して延びる第2のフィン69とが、第1の排気ガス流路66内でのガス流の方向に沿って互い違いに並べた状態でベースフレーム61に一体に設けられている。
第1のフィン68及び第2のフィン69は、排気ガスの流れの上流側に傾斜した状態で設けられていて、これらのフィンにより、断面積が大きいガス通路G1と断面積が小さいガス通路G2とが交互に配置された屈曲した迷路(ラビリンス)が第1の排気ガス流路66内に形成されている。第1の排気ガス流路66内には、図7(A)に矢印e1で示したように、その始端部66aからフィン68と69に沿って屈曲しながら流れて終端部66bに至るガス流が生じる。
第1の排気ガス流路66内に流入したガスは、断面積が大きいガス通路G1から断面積が小さいガス通路G2に流れ込む際に圧縮されるとともにその流量が制限され、断面積が小さいガス通路G2から断面積が大きいガス通路G1に流入する際に膨張させられる。第1の排気ガス流路内に流入したガスは、該流路の始端部から終端部に向かって、圧縮(流量の制限)と膨張とを繰り返しながら流れていき、圧縮と膨張とを繰り返す過程でガスの圧力が次第に低下させられる。第1の排気ガス流路66の始端部は、ベースフレーム61の底壁部を貫通して設けられた断面矩形状の排気ガス導入孔h3(図7A参照)を通して主排気通路30(図2参照)に連通させられている。
図7(E)及び図8(A),(B)に示されているように、蓋部材63は、長方形の輪郭形状を有する底壁部63aと、底壁部63aの周縁部から起立した側壁部63bと、側壁部63bの内側で底壁部63aから起立した仕切り壁63cとを有している。図示の仕切り壁63cは、蓋部材63の長手方向に沿って延びる一対の長辺部63c1,63c2と、これら一対の長辺部の長手方向の一端側を連結する連結部63c3とを有するU字形の形状を呈するように形成されていて、その連結部63c3と反対側の端部は、側壁部63bの内側の空間(蓋部材内の空間)に開口した開口部63c4となっている。
蓋部材63の内側の空間には、第1の排気ガス流路66とともにアイドル排気通路70を構成する第2の排気ガス流路71(図5,図8参照)が、その始端部71aをベースフレーム61の長手方向の他端側で仕切り壁63cの連結部63c3の外側に位置させ、終端部71bをベースフレーム61の長手方向の他端側で連結部63c3の内側に位置させた状態で形成されている。そして、第1の排気ガス流路66の終端部66bと第2の排気ガス流路71の始端部71aとが金属プレート62を貫通して設けられた細長い接続孔h4(図7C参照)を通して相互に接続され、第1の排気ガス流路66と第2の排気ガス流路71とによりアイドル排気通路70が構成されている。
またU字形の仕切り壁63cの一対の長辺部63c1,63c2の一方63c1の内面から他方の長辺部63c2側に突出した一つの第3のフィン75と仕切り壁の一対の長辺部の他方63c2の内面から一方63c1の側に突出した少なくとも一つの第4のフィン76とが,長辺部63c1,63c2の長手方向に沿って互い違いに配置された状態で設けられて、第3のフィン75及び第4のフィン76により、断面積が大きいガス通路G1と断面積が小さいガス通路G2とが交互に配置された迷路が第2の排気ガス流路71内に形成されている。第2の排気ガス流路71内では、図7(E)に矢印e2、e3で示したように、該排気ガス流路71の始端部71aから仕切り壁63cの2つの長辺部63c1及び63c2に沿うように分流した後、仕切り壁63cの開口部63c4から仕切り壁63cの内側に入って、フィン75及び76の間を屈曲しながら巡って流れて終端部71bに至るガス流が生じる。
蓋部材63には、第2の排気ガス流路71の終端部付近を外気に連通させるように排気口h5が設けられている。排気口h5は水面よりも高い位置で外気に開口するように設けられていて、アイドリング時及び後退時に第1の排気ガス流路66と第2の排気ガス流路71とを通して流れた排気ガスを排気口h5からハウジング外の気中に排出するようになっている。
また図5に示されているように、ベースフレーム61の長手方向の一端側の角部に形成された凹部61dの側壁を貫通させて排気ガス排出孔h6が形成され、凹部61d内の空間が排気ガス排出孔h6を通してドライブシャフトハウジング2内に設けられた排気通路80に接続されている。排気通路80は、ドライブシャフトハウジング2内を下方に延びて、エクステンションハウジング3の側壁(ハウジング1の下部)に設けられた補助排気孔81に接続されている。金属プレート62には、蓋部材63の内側に形成された第2の排気ガス流路71内を凹部61d内に連通させる孔h7が形成され、孔h7、凹部61d、孔h6及び排気通路80により、船体を後退させる際にエンジンから排出される排気ガスのうち、アイドル排気ポート60に設けられた排気口h5から外部に排出できない排気ガスを排出する補助排気通路が構成されている。
アイドル排気ポート60内の冷却水通路67には、エンジンを冷却する前の冷たい冷却水が供給される。そのため、本発明においては、主冷却水通路を通してエンジンに供給される冷却水の一部をエンジンよりも手前の位置で該主冷却水通路から分岐させて、エンジンを冷却する前の冷却水をアイドル排気用冷却水通路に導く分岐冷却水通路が設けられる。分岐冷却水通路は、主冷却水通路のいずれの箇所から分岐させてもよいが、本実施形態では、図1及び図6に示されているように、主冷却水通路を通してエンジンに供給される冷却水の一部を、エンジン6よりも手前の位置で冷却水通路46から分岐させてアイドル排気用冷却水通路67に導くように分岐冷却水通路85が設けられている。分岐冷却水通路85の一端は冷却水通路46の途中に接続され、他端は冷却水導入孔h1を通してアイドル排気用冷却水通路67に接続されている。
本実施形態においては、ベースフレーム61の囲い壁61cがアイドル排気用冷却水通路67と第1の排気ガス流路66との間に介在する隔壁部を構成しており、この隔壁部により、アイドル排気用冷却水通路内の水が第1の排気ガス流路66内に流入することがないように、アイドル排気用冷却水通路67と第1の排気ガス流路66との間が隔離されている。また囲い壁61cに熱的に結合された複数のフィン68,69が第1の排気ガス流路66内に配置されているため、第1の排気ガス流路66内を流れる排気ガスとアイドル排気用冷却水通路67内の水との間の熱交換を効率よく行わせることができる。
本実施形態においてはまた、金属プレート62が、アイドル排気用冷却水通路67と第2の排気ガス流路71との間に介在する隔壁部を構成しており、この隔壁部により、アイドル排気用冷却水通路67と第2の排気ガス流路71との間が隔離されている。また第2の排気ガス流路71内に配置された熱伝導性を有する複数のフィン75,76が金属プレート62に熱的に結合されているため、第2の排気ガス流路71内の排気ガスとアイドル排気用冷却水通路67内の冷却水との間の熱交換を効率よく行わせることができる。
本実施形態に係る船外機において、エンジンがアイドリング状態にされてプロペラ12が停止した際には、エンジンの排気ガスをプロペラ12のボス部13の内側を通して水中に排気することができないため、主排気通路30から排気ガス導入孔h3を通して第1の排気ガス流路66に排気ガスが流入する。
アイドル排気ポート60内の第1の排気ガス流路67を排気ガスが通過する過程では、熱伝導性を有する材料により形成された囲い壁61c及び複数のフィン68,69を通して、第1の排気ガス流路67内の高温のガスとアイドル排気用冷却水通路67内の冷たい冷却水との間で積極的に熱交換が行われるため、第1の排気ガス流路67内の排気ガスが効率よく冷却されてその圧力が低下させられる。また第2の排気ガス流路71内を排気ガスが流れる過程でも、第2の排気ガス流路とアイドル排気用冷却水通路67との間を隔離する隔壁部として働く金属プレート62と第2の排気ガス流路71内に配置された複数のフィン75,76とを通して、第2の排気ガス流路内の排気ガスとアイドル排気用冷却水通路67内の水との間で熱交換が行われるため、排気ガスが効率よく冷却され、その圧力が低下させられる。
また上記の実施形態のように、第1の排気ガス流路66内及び第2の排気ガス流路71内に迷路を形成した場合には、それぞれの排気ガス流路内で排気ガスが圧縮と膨張とを繰り返しながらその圧力が低下させられる。従って、本実施形態によれば、アイドリング時にアイドル排気ポートを通して排出される排気の圧力を従来よりも低くしてアイドル排気ポートから発生する騒音の低減を図ることができる。
また船外機を後退させる際には、プロペラの逆回転により、プロペラのボス部13の内側を通して行う排気を妨げる方向の水流が生じて、プロペラのボス部の内側を通して水中に排気することができなくなるため、主排気通路30からアイドル排気ポート60内に排気ガスが流入する。このときアイドル排気ポート内に流入する排気ガスの量はアイドリング時よりも多いため、アイドル排気ポート60の排気口h5からすべての排気を排出することができないが、本実施形態では、船体を後退させる際にエンジンから排出される排気ガスのうち、アイドル排気ポートに設けられた排気口から外部に排出できない排気ガスを補助排気通路と、排気通路80と、補助排気孔81とを通して外部に排出させるように構成されているため、船体を後退させる際の排気を支障なく行わせることができる。また補助排気通路にも、アイドル排気ポートにより冷却されて減圧された排気ガスを排出することができるため、補助排気通路を通して高温の排気ガスが排出されて大きな排気騒音が発生したり、補助排気孔81周辺部の塗装が劣化したりするのを防ぐことができる。
上記の実施形態のように、アイドル排気ポート60内に形成するアイドル排気通路70を、第1の排気ガス流路66と第2の排気ガス流路71とに分けて、これらの排気ガス流路を重ね合わせた状態で配置する構造にすると、アイドル排気ポートを2階建て構造としてその設置に要する面積を縮小することができるため、アイドル排気ポートの小形化を図ることができる。
しかしながら、本発明で用いるアイドル排気ポートは、以下の構成を有していれば良く、2階建て構造に構成する等、上記実施形態のように構成する場合に限定されるものではない。
(a)アイドル排気通路に隣接する位置に該アイドル排気通路内を流れる排気ガスを冷却するための冷却水を流すアイドル排気用冷却水通路を有していること。
(b)主冷却水通路を通してエンジンに供給される冷却水の一部をエンジンよりも手前の位置で該主冷却水通路から分岐させて、エンジンを冷却する前の冷却水をアイドル排気用冷却水通路に導く分岐冷却水通路が設けられていること。
(c)アイドル排気用冷却水通路とアイドル排気通路との間に介在して、一面がアイドル排気通路内を流れる排気ガスに接し、他面がアイドル排気用冷却水通路を流れる冷却水に接する隔壁部が設けられて、該隔壁部によりアイドル排気用冷却水通路とアイドル排気通路とが隔離されていること。
(d)アイドル排気通路内を流れるガスに接触する複数のフィンがアイドル排気通路内に設けられて、該複数のフィンが隔壁部に熱的に結合されていること。
(e)隔壁部及び複数のフィンは熱伝導性を有する材料により構成されていて、隔壁部と複数のフィンとを通してアイドル排気用冷却水通路内を流れる冷却水とアイドル排気通路内の排気ガスとの間で熱交換を行わせることにより、アイドル排気通路内を流れる排気ガスを冷却するように構成されていること。
上記の実施形態では、囲い壁の3つの辺を囲むようにアイドル冷却水通路を設けているが、囲い壁のほぼ全体を囲むようにアイドル冷却水通路を設けてもよい。
1 船外機のハウジング
2 ドライブシャフトハウジング
3 エクステンションハウジング
4 ギアハウジング
5 エンジン支持ベース
6 エンジン
7 ボトムカウル
8 トップカウル
10 ドライブシャフト
11 プロペラシャフト
12 プロペラ
13 ボス部
15 ベベルギア
16 ベベルギア
17 ベベルギア
18 ドグクラッチ
20 プッシュロッド
22 カムロッド
23 クラッチカム
25 排気孔
30 主排気通路
32 排気空間
40 ウォータポンプ
42 パイプ
44 ウォータパイプ
46 ウォータパイプと共に主冷却水通路を構成する冷却水通路
48 排水通路
60 アイドル排気ポート
61 ベースフレーム
61a 底壁部
61b 側壁部
61c 囲い壁
62 金属プレート
63 蓋部材
63a 底壁部
63b 側壁部
63c 仕切り壁
63c1 長辺部
63c2 長辺部
63c3 連結部
64 ガスケット
65 ガスケット
66 第1の排気ガス流路
66a 第1の排気ガス流路の始端部
66b 第1の排気ガス流との終端部
67 アイドル排気用冷却水通路
68 第1のフィン
69 第2のフィン
70 アイドル排気通路
71 第2の排気ガス流路
71a 第2の排気ガス流路の始端部
71b 第2の排気ガス流路の終端部
75 第3のフィン
76 第4のフィン
85 分岐冷却水通路
G1 断面積が大きいガス通路
G2 断面積が小さいガス通路
h1 冷却水導入孔
h2 冷却水排出孔
h3 排気ガス導入孔
h4 接続孔
h5 排気孔
h6 孔
h7 孔

Claims (7)

  1. 船体に支持されるハウジングと、該ハウジングの上端に取り付けられたエンジンと、前記ハウジングの下端に保持されて前記エンジンにより駆動されるプロペラと、前記エンジンが駆動するウォータポンプにより前記ハウジング内の下部から汲み上げた水を前記エンジンに冷却水として供給する主冷却水通路と、前記エンジンの排気ガスを前記ハウジング内の下部に導く主排気通路と、前記主排気通路に一端が連通し、他端が排気口を通して前記ハウジング外の気中に開放されたアイドル排気通路を内部に有するアイドル排気ポートとを備え、前記船体の航行時には前記排気ガスを前記主排気通路と前記プロペラのボス部の内側とを通して前記ハウジング外の水中に排出し、前記エンジンのアイドリング時には前記排気ガスを前記アイドル排気通路を通して前記排気口から前記ハウジング外の気中に排出する船外機において、
    前記アイドル排気ポートは、前記アイドル排気通路に隣接する位置に該アイドル排気通路内を流れる排気ガスを冷却するための冷却水を流すアイドル排気用冷却水通路を有し、 前記主冷却水通路を通して前記エンジンに供給される冷却水の一部を前記エンジンよりも手前の位置で該主冷却水通路から分岐させて、前記エンジンを冷却する前の冷却水を前記アイドル排気用冷却水通路に導く分岐冷却水通路が設けられ、
    前記アイドル排気用冷却水通路と前記アイドル排気通路との間に介在して、一面が前記アイドル排気通路内を流れる排気ガスに接し、他面が前記アイドル排気用冷却水通路を流れる冷却水に接する隔壁部が設けられて、該隔壁部により前記アイドル排気用冷却水通路とアイドル排気通路とが隔離され、
    前記アイドル排気通路内を流れるガスに接触する複数のフィンが前記アイドル排気通路内に設けられて、該複数のフィンが前記隔壁部に熱的に結合され、
    前記隔壁部及び複数のフィンは熱伝導性を有する材料により構成されていて、前記隔壁部と複数のフィンとを通して前記アイドル排気用冷却水通路内を流れる冷却水と前記アイドル排気通路内の排気ガスとの間で熱交換を行わせることにより、前記アイドル排気通路内を流れる排気ガスを冷却するように構成されていること、
    を特徴とする船外機。
  2. 前記隔壁部は、相互間に間隔を隔てて配置された2つの長辺部と両長辺部の長手方向の一端間及び他端間をそれぞれ連結する2つの短辺部とを備えて全体が閉ループをなす囲い壁を構成する部分を有し、
    前記アイドル排気通路は、前記囲い壁の内側で該囲い壁の長手方向の一端側から他端側に排気ガスを流すように設けられた排気ガス流路を含み、
    前記アイドル排気用冷却水通路は、前記囲い壁の少なくとも3つの辺を囲むように設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 前記複数のフィンは、前記囲い壁の2つの長辺部の一方から他方の側に突出した少なくとも一つの第1のフィンと、該2つの長辺部の他方から一方の側に突出した少なくとも一つの第2のフィンとを含んでいて、該第1及び第2のフィンにより、断面積が大きいガス通路と断面積が小さいガス通路とが交互に配置された迷路が前記排気ガス流路内に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の船外機。
  4. ほぼ長方形の輪郭形状を有する底壁部と該底壁部の周縁部から起立した側壁部と前記側壁部の内側で前記底壁部から起立した状態で設けられた環状の囲い壁とを有して、前記主排気通路の近傍に位置させた状態で、かつ前記側壁部及び囲い壁の前記底壁部と反対側の端部を前記ハウジングの外側に開口させた状態で、前記ハウジングの一部に一体に形成されたベースフレームと、熱伝導性を有する材料により形成されて前記ベースフレームの開口部を塞ぐように配置された金属プレートと、前記ベースフレームの開口部と整合する開口部を有する内部空間を有して該内部空間の開口部を前記金属プレート側に向けた状態で前記金属プレート上に配置された蓋部材とを備えて、前記ベースフレームと蓋部材とが前記金属プレートを相互間に介在させた状態で相互に締結され、
    前記金属プレートにより塞がれた前記ベースフレームの囲い壁の内側の空間に前記アイドル排気通路の一部を構成する第1の排気ガス流路が、その始端部及び終端部をベースフレームの長手方向の一端側及び他端側に位置させた状態で形成されるとともに、前記金属プレートにより塞がれた前記ベースフレームの側壁部と囲い壁との間の空間に、前記アイドル排気用冷却水通路が形成され、
    前記蓋部材の内側の空間には、前記第1の排気ガス流路とともに前記アイドル排気通路を構成する第2の排気ガス流路がその始端部を前記ベースフレームの長手方向の他端側に位置させた状態で形成されて、前記第1の排気ガス流路の終端部と第2の排気ガス流路の始端部とが前記金属プレートを貫通して設けられた接続孔を通して相互に接続され、
    前記第1の排気ガス流路の始端部側を前記主排気通路に連通させる排気ガス導入孔と、前記アイドル排気用冷却水通路に冷却水を導入する冷却水導入孔と該アイドル排気用冷却水通路から冷却水を排出する冷却水排出孔とが前記ベースフレームの底壁部を貫通させて形成されるとともに、前記第2の排気ガス流路を通過した排気ガスを外部に排出する孔が前記排気口として前記蓋部材に設けられ、
    前記第1の排気ガス流路とアイドル排気用冷却水通路との間が前記囲い壁を前記隔壁部として隔離されるとともに、前記第2の排気ガス流と前記アイドル排気用冷却水通路との間が前記金属プレートを前記隔壁部として隔離されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の船外機。
  5. 前記ベースフレームの囲い壁は、前記側壁部の一対の長辺部にそれぞれ沿って延びる2つの長辺部と前記側壁部の一対の短辺部にそれぞれ沿って延びる2つの短辺部とを有して、前記囲い壁の2つの長辺部の一方の内面から他方の側に突出して延びる第1のフィンと、該2つの長辺部の他方の内面から一方の側に突出して延びる第2のフィンとが互い違いに並べた状態で前記ベースフレームに一体に設けられて、該第1のフィンと第2のフィンとにより、断面積が大きいガス通路と断面積が小さいガス通路とが交互に配置された迷路が前記第1の排気ガス流路内に形成され、
    前記蓋部材の長手方向に沿って延びる一対の長辺部と該一対の長辺部の長手方向の一端側を連結する連結部とを有して該連結部と反対側の端部に開口部が形成されたU字形の仕切り壁が、前記蓋部材の底面から起立した状態で、かつ該仕切り壁の開口部を前記ベースフレームの長手方向の一端側に位置させた状態で前記蓋部材に一体に設けられて、前記第2の排気ガス流路が、その始端部及び終端部をそれぞれ前記仕切り壁の連結部の外側及び内側に位置させた状態で形成され、
    前記U字形の仕切り壁の一対の長辺部の一方の内面から他方の長辺部側に突出した少なくとも一つの第3のフィンと前記仕切り壁の一対の長辺部の他方の内面から一方の長辺部側に突出した少なくとも一つの第4のフィンとが互い違いに配置された状態で設けられて、前記第3のフィン及び第4のフィンが前記金属プレートに熱的に結合され、前記第3のフィン及び第4のフィンにより、断面積が大きいガス通路と断面積が小さいガス通路とが交互に配置された迷路が前記第2の排気ガス流路内に形成されていること、
    を特徴とする請求項4に記載の船外機。
  6. 前記ハウジングの下部に、該ハウジング外に開口した補助排気孔が形成されるとともに、前記アイドルポート内の排気ガス流路の出口寄りの部分を前記補助排気孔に接続する補助排気通路が設けられ、
    前記船体を後退させる際に前記エンジンから排出される排気ガスのうち、前記アイドル排気ポートに設けられた排気口から外部に排出できない排気ガスを前記補助排気通路と補助排気孔とを通して外部に排出させるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし5の何れか一つに記載の船外機。
  7. 前記ハウジングの下部に、該ハウジング外に開口した補助排気孔が形成されるとともに、一端が前記金属プレートを貫通して前記蓋部材の内側に形成された第2の排気ガス流路に連通し、他端が前記補助排気孔に接続された補助排気通路が設けられ、
    前記船体を後退させる際に前記エンジンから排出される排気ガスのうち、前記アイドル排気ポートに設けられた排気口から外部に排出できない排気ガスを前記補助排気通路と補助排気孔とを通して外部に排出するように構成されていること、
    を特徴とする請求項5に記載の船外機。
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