JP2016049524A - 液体塗布ユニットおよび液体塗布装置 - Google Patents

液体塗布ユニットおよび液体塗布装置 Download PDF

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Akihiro Yamanaka
昭浩 山中
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Abstract

【課題】高粘度の塗布液を連続して高速で塗布して、所望のパターン描画を行なうことができる液体塗布ユニットおよび液体塗布装置を提供する。【解決手段】容器移動機構を用いて塗布液容器31を回転させることにより、前回の貫通孔35aとは異なる貫通孔35bを用いることによって、塗布液100の再充填が完了した状態で、連続して塗布針24による塗布動作を行なうことができる。これにより、描画に必要とされる量の塗布液を付着させて塗布でき、高粘度の塗布液であっても連続して高速で所望のパターンを描画できる。【選択図】図8

Description

本発明は、液体状物質を塗布する液体塗布ユニットおよび液体塗布装置に関し、より特定的には、塗布針を用いて被塗布物に液体材料を塗布する液体塗布ユニットおよび液体塗布装置に関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどの微細な回路を印刷(以下、塗布とも称する。)方式で描画して形成するプリンテッドエレクトロニクス技術が急速に発展してきている。微細な回路のパターンや電極パターンを形成する方式としては、印刷方式、インクジェット方式などが一般的であるが、塗布針を用いた方式も、広範囲の粘度の材料を用いて微細な塗布が可能な点で、注目されている。
塗布針を用いて液体材料の微細な塗布を行う方法については、たとえば特許第4802027号(特許文献1)に開示されている塗布ユニットを用いる方法が提案されている。
このような塗布ユニットは、微細パターンの欠陥を修正することを目的とするもので、広範囲な粘度の塗布液を用いて微細な塗布を行うことが可能である。塗布動作の際、塗布液を保持する塗布液容器の底部に形成された貫通孔から、1本の塗布針を突出させる。塗布針は、先端に付着している塗布液を塗布対象物(以下、被塗布物と称する。)に接触させて転写塗布(以下、塗布と称する。)を行なう。
特許第4802027号公報
しかしながら、塗布針の先端は微細であり、先端に付着させることができる塗布液の量は限られている。このため、一つのパターンを描画する場合であっても、1本の塗布針を上下方向に複数回駆動させて、その都度、先端の周囲に塗布液を補給しなければならない。
例えば、塗布針を用いた方式の塗布ユニットを用いて、RFIDタグなどの回路(電極)のような微細なパターンを描画する場合、所望の描画領域外への拡散を抑制するため、従来の粘度の塗布液と比較して高粘度のペースト(通常、数十〜数百Pa・s程度の金属ペースト)を塗布液として用いることが必要とされている。
しかしながら、上述した1本の塗布針を用いる塗布ユニットの構成では、前回使用した同じ貫通孔を用いるため、高速での塗布針の駆動に対して、貫通孔への高粘度のペーストの補給が間に合わずに、塗布に必要とされる充分な量の塗布液が供給できない状態が起こり得る。そのため、高速での微細な回路のパターンの描画が行なえなくなる可能性があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、高粘度の塗布液を高速で塗布して、所望のパターン描画を行なうことができる液体塗布ユニットおよび液体塗布ユニットを用いた液体塗布装置を提供することである。
本発明による液体塗布ユニットは、被塗布面に塗布液を塗布する塗布針と、内部に塗布液を保持するとともに、被塗布面と対向する底部に塗布針を突出させる複数の貫通孔を設けた塗布液容器と、塗布針を貫通孔に貫通させる方向へ移動させる針移動機構と、塗布液容器を移動させる容器移動機構とを備える。容器移動機構は、前回とは異なる貫通孔から塗布液を付着させた塗布針が突出されるように、複数の貫通孔の位置を移動させる。
好ましくは、容器移動機構は、複数の貫通孔が同一円周上に配置された塗布液容器を、回転移動させて貫通孔の位置を変更する。
好ましくは、容器移動機構は、複数の貫通孔が配列された塗布液容器を、被塗布面に対して水平方向に移動させて、貫通孔の位置を変更する。
好ましくは、貫通孔から突出される他の塗布針をさらに設け、容器移動機構は、前回とは異なる貫通孔から塗布液を付着させた他の塗布針が突出されるように、複数の貫通孔の位置を変更する。
さらに好ましくは、他の塗布針は、貫通孔に対応して設けられている。
この発明は、他の局面では、上述のような液体塗布ユニットを用いて、被塗布物に塗布液を塗布する液体塗布装置である。
この発明の液体塗布ユニットおよび液体塗布装置は、容器移動機構によって塗布液容器を移動させることにより、塗布針に前回の貫通孔とは異なる貫通孔を貫通させることができる。このため、高粘度の塗布液であっても、使用された貫通孔に塗布液を補給する時間を確保できるので、十分な量の塗布液を連続して被塗布物に塗布可能となり、高粘度の塗布液を高速で塗布して、所望のパターンの描画を行なうことができる。
実施の形態1に従った塗布装置の模式的な斜視図である。 図1に示した塗布装置に用いられる従来の塗布機構を示す模式図であり、(A)は正面図、(B)は側面図を示す。 図2に示した塗布機構における塗装針の位置を説明する断面図である。 図2に示した塗布機構における塗布針の上下動の様子を説明する要部の拡大断面図である。 実施の形態1の塗布液容器の平面図である。 図5のAA−AA線に沿った位置での断面図である。 図6の塗布液容器を下面側から見た図である。 実施の形態1の塗布機構における塗布針の動作を説明するための模式図である。 実施の形態1に従った塗布装置の変形例において用いられる塗布液容器の平面図である。 図9のBB−BB線に沿った位置における塗布針の動作を説明するための断面図である。 実施の形態1に従った塗布装置の他の変形例において用いられる塗布液容器の平面図である。 実施の形態2に従った塗布ユニットにおいて用いられる塗布液容器の平面図である。 図12のCC−CC線に沿った位置での断面図である。 実施の形態2に従った塗布ユニットの変形例において用いられる塗布液容器の平面図である。 図14のDD−DD線に沿った位置で塗布針が連続して塗布を行なう様子を説明する断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
(塗布装置全体の構成)
図1は、実施の形態1に従った液体塗布装置200の模式的な斜視図である。図1を参照して、本発明の実施の形態1である液体塗布装置200は、床面に配置された基台12と、X軸テーブル1と、Y軸テーブル2と、Z軸テーブル3と、塗布機構4と、観察光学系6と、観察光学系6に接続されたCCDカメラ7と、制御部11とを備えている。
基台12の上面には、図1中のY軸方向に移動可能に構成されたY軸テーブル2が設置されている。具体的には、Y軸テーブル2の下面にガイド部が設置されており、基台12の上面に設置されたガイドレールに沿って摺動可能に接続されている。また、Y軸テーブル2の下面には、ボールねじが接続されている。ボールねじをモータなどの駆動部材により動作させることにより、Y軸テーブル2はガイドレールに沿って(Y軸方向に)移動可能になっている。また、Y軸テーブル2の上面部は、被塗布物である基板5を搭載する搭載面となっている。
基台12上には、X軸方向にY軸テーブル2のガイドレールを跨ぐように設置された門型の構造体が設けられている。この構造体上には、X軸方向に移動可能なX軸テーブル1が搭載されている。たとえばボールねじを用いてX軸方向に移動可能としている。
X軸テーブル1の移動体には、Z軸テーブル3が搭載されており、このZ軸テーブル3に塗布機構4および観察光学系6が搭載されている。塗布機構4および観察光学系6は、Z軸テーブル3とともにX方向へ移動可能とされている。ここで、塗布機構4は、塗布ユニットに設けられた塗布針を用いて、基板5の被塗布面(上面側)に塗布液を塗布するものである。観察光学系6は、塗布対象の基板5の塗布位置を観察するためのものである。観察光学系6のCCDカメラ7は、観察した画像を電気信号に変換する。Z軸テーブル3は、これらの塗布機構4および観察光学系6をZ軸方向に移動可能に支持している。
制御部11は、操作パネル8、モニタ9、制御用コンピュータ10を備え、X軸テーブル1、Y軸テーブル2、Z軸テーブル3、塗布機構4および観察光学系6を制御する。操作パネル8は、制御用コンピュータ10への指令を入力するために用いられる。モニタ9は、観察光学系6のCCDカメラ7で変換された画像データおよび、制御用コンピュータ10からの出力データを表示する。
(塗布機構の構成)
比較例として、塗布ユニット20が設けられている塗布機構4について、図2〜図4を参照して説明する。塗布機構4には、針移動機構19と、塗布ユニット20とが設けられている。
図2を参照して、針移動機構19は、先端23をテーパ状に先細りさせた1本の塗布針24を保持する。図2(B)を参照して、針移動機構19は、塗布針24を保持する塗布針ホルダ14と、サーボモータ15と、バネ16と、カム17と、カムフォロア18と、カム連結板25と、可動部26と、架台27と、リニアガイド28とを含む。
サーボモータ15は、図1に示したZ軸方向に沿う方向に回転軸が設けられている。サーボモータ15の回転軸15bにはカム17が接続されている。カム17の上部表面には、カムフォロア18をガイドするスロープ状のカム面17aが形成されている。そして、サーボモータ15の駆動により回転軸が回転すると、カム17は、カム面17aを上方に向けた状態で回転する。
カム17とカムフォロア18との間には、バネ16の張力が作用して、可動部26およびカム連結板25を介してカムフォロア18をカム面17aに押圧している。このため、サーボモータ15の回転によりカム17が回転する際、バネ16の張力により、カムフォロア18は、カム面17aに押圧されて接触した状態が保たれる。
カムフォロア18には、カム連結板25が接続されていて、かつカム連結板25の反対側の端部は可動部26に固定されている。可動部26には、下端部に塗布針ホルダ14が装着されていて、塗布針ホルダ14の下側面から1本の塗布針24が下方に先端23を向けて保持されている。そして、サーボモータ15の駆動により、カム17が回転すると、カムフォロア18の上,下方向の移動に伴って、塗布針24は上,下方向に往復移動される。
塗布ユニット20には、塗布液容器21が含まれる。この塗布機構4では、塗布液容器21が支持部29によって架台27に固定されている。塗布液容器21には、パターンの描画を行なう際に用いる塗布液が保持されている。また、塗布液容器21の底面部には、貫通孔22が1つ形成されている。図2(A)を参照して、塗布液容器21の底部に形成された貫通孔22は、塗布針24を貫通させて下方へ向けて先端23を突出させることができる大きさで、かつ、塗布液容器21に保持された塗布液が垂れ落ちない大きさに設定されている。
そして、針移動機構19によって、上,下方向に往復移動される塗布針24が、貫通孔22から下向きに移動すると、塗布針24は、先端23の表面に塗布液を付着させた状態で、貫通孔22から被塗布物に向けて突出される。
(塗布機構の動作)
図3は、図2に示した塗布機構4の動作にともなう塗布針24の位置を説明するための模式的な断面図である。制御部11からの制御信号により、図2に示す塗布機構4のサーボモータ15は、回転軸15bを回転させてカム17を回転させる。この結果、カム17のカム面17aは、Z軸方向の高さ位置が変化するため、カム面17aと接するカムフォロア18の高さ位置も変化する。図2(A)を参照して、カム面17aのうち、比較的上方の上側領域17bにカムフォロア18が近接する状態で塗布針24は上昇し、比較的下方の下側領域17cにカムフォロア18が近接する状態で塗布針24は下降する。これにより、サーボモータ15を駆動させると、カム17を介して塗布針24の先端23を上,下方向に往復移動させることができる。
たとえば、カムフォロア18がカム17のカム面17aにおける上側領域17bに接している状態では、図3(A)を参照して、塗布針24は、その移動が可能な範囲の上端位置(サーボモータ15に最も近い位置)に移動している。このとき、塗布針24の先端23は、塗布液容器21内に保持されている塗布液100内に浸されている。
サーボモータ15の回転軸15bの回転により、さらにカム17が回転してカムフォロア18がカム面17aにおける下側領域17cに到達すると、塗布針24は、図3(B)のように下端位置に移動する。これにより先端23は、塗布液容器21の底部に形成された貫通孔22を貫通して塗布液容器21の底面から下向きに突出される。
図4は、塗布機構における塗布針24の先端23の移動の様子を塗布工程に沿って説明する図である。図4(A)を参照して、塗布液100内に浸漬された状態の塗布針24の先端23は、サーボモータ15の駆動により、図4(B)に示すように塗布液容器21の底面から下向きに突出された状態となる。先端23の表面には、塗布液100の一部が付着されており、基板5の表面にこの塗布液100が塗布される。このとき、塗布針24の先端23に1回に付着できる塗布液100の量は限られているため、針移動機構19を用いて上下方向の往復動を繰り返すことにより、先端23に塗布液100を補給しつつ、それによって所望の微細な回路のパターンが基板5に描画される。
図4(C)を参照して、塗布針24を上昇させると、先端23が塗布液容器21内に戻る。このとき、粘性の影響により、貫通孔22部分に一時的に空隙101が生じる。その後、時間とともに図4(D)に示すように先端23に塗布液100が補給され、図4(E)に示すように底面から下向きに突出される際に、先端23の表面に付着している塗布液100を基板5に塗布することができる。
一方で、微細な回路パターンを描画するためには、基板5の上で、被塗布領域以外に塗布液100が拡散することを抑制する必要があり、このために高粘度の金属ペーストを用いることがある。上述した塗布ユニット20のように、一本の塗布針24を一つの貫通孔22から突出させるものでは、塗布液100の粘度が高くなると、図4(C)に示すように塗布液容器21内に戻った塗布針24の先端23の周囲の空隙101への塗布液100の補給に時間を要してしまうことになる。そうすると、先端23の表面に充分な量の塗布液100が付着しないまま、図4(E)に示すように塗布針24が下降して塗布動作を開始してしまう可能性がある。
たとえば、拡散を抑制するため、数十から百Pa・s程度の粘度の金属ペーストを塗布液として用いる場合がある。このような場合、上記のように構成された塗布機構4では、針移動機構19により、1秒間に5回程度以上の速度で塗布針24を往復動させると、前回の塗布で形成された空隙101への塗布液100の補給が完了しないうちに、次の塗布が開始される。このように空隙101がある状態において貫通孔22から先端23が突出された場合、塗布液100が塗布されない、あるいは、かすれて塗布されてしまうなど、微細な回路のパターンを描画することできない可能性があった。
そこで、実施の形態1では、高粘度の塗布液100を塗布針24により、被塗布物に塗布する液体塗布ユニットおよび液体塗布装置において、先端23が貫通される貫通孔22が複数形成された塗布液容器31を移動させて同じ貫通孔が連続的に使用されないようにして、空隙101への塗布液100の補給時間を確保することによって、高粘度の塗布液を用いても、所望のパターンの高速描画ができるようにする。
(実施の形態1の塗布ユニット)
図5〜図8は、実施の形態1の塗布ユニット30を説明する図である。塗布ユニット30は、液体塗布装置200に適用することができる。
図5を参照して、実施の形態1に従う液体塗布装置においては、塗布機構4のうち、図2(B)に示す塗布ユニット20に代えて塗布ユニット30が用いられる。塗布ユニット20においては、支持部29を介して架台27に塗布液容器21が固定されていたが、実施の形態1の塗布ユニット30においては、支持部29の位置に容器移動機構37が設けられており、この容器移動機構37は、塗布液容器31の回転軸37aを中心として回転移動できるように支持されている。
図5および図6を参照して、実施の形態1に従う塗布ユニット30には、塗布液容器31と、塗布液容器31を、回転移動できるように支持する容器移動機構37とが含まれる。このうち、塗布液容器31は、塗布液100を保持する容器本体32と、容器本体32の上面を覆う蓋体33とを有する。
容器本体32は、平面視円形形状であり、回転軸37aを構成する中央の中実部38の周囲に、所定量の塗布液100を保持する環状の塗布液保持部39が形成されている。蓋体33は、挿通孔36を有している。挿通孔36は、塗布針24を周方向に移動自在に挿通するリング状に形成されている。
容器移動機構37は、たとえば、図示しない回転モータおよび減速ギヤなどの動力伝達機構により構成されていて、架台27の下部に塗布液容器31を吊り下げた状態で取り付けている。容器移動機構37は、制御用コンピュータ10(図1参照)により制御され、たとえば、塗布液容器31を図5に示す回転方向R1に向けて回転移動させることができる。制御用コンピュータ10は、回転モータに駆動信号を送出して、塗布液容器31を回転移動させる。回転移動は、上述した針移動機構19により塗布針24が上昇した状態で、かつ塗布液容器31の塗布液100内に先端23が浸されている状態で行われる。
図7は、容器本体32を下面側から見た図である。塗布液保持部39の底面部34には、複数の貫通孔35が回転軸37aの位置を中心として同一円周上に一定間隔を置いて形成されている。容器移動機構37は、塗布液容器31の回転移動を行なう際、隣接する貫通孔35間のピッチに合わせて一定角度毎に塗布液容器31を停止させる。これにより、前回の塗布に用いられた貫通孔35とは異なる、別の貫通孔35を塗布針24の真下に停止させることができる。
このように構成された実施の形態1の塗布ユニット30を備えた液体塗布装置200では、容器移動機構37を用いて塗布液容器31を回転移動させることにより、前回の貫通孔35とは異なる貫通孔35を用いて塗布針24による塗布液100の塗布を行なうことが可能となる。塗布液容器31の回転移動により、常に空隙101(図3(C)参照)が形成されていない状態の貫通孔35から、塗布針24を突出させることができるので、確実にパターンの描画が可能となる。
図8を参照して、実施の形態1の塗布ユニット30における針移動機構19および容器移動機構37の動作を説明する。実施の形態1では、基板5へのパターン描画開始前は、針移動機構19のカム17の回転位置によって、塗布針24の先端23は、塗布液容器21の塗布液保持部39に形成された一つの貫通孔35に対向した状態で塗布液100内に浸されている。
図8(A)を参照して、塗布針24を上昇させている状態のまま、制御部11からの制御信号により、X軸テーブル1およびY軸テーブル2が駆動されることによって、塗布機構4は、基板5の上方を水平に移動して、塗布針24および塗布液容器31の貫通孔35を、塗布が行なわれる所望の位置の上方に位置させる。
次に、上述した針移動機構19のカム17が回転されることにより、複数回の塗布のうち、1回目の塗布が行なわれる。塗布針24の先端23を一つの貫通孔35aから突出させることにより、図8(B)のように、塗布液100が基板5の上に塗布される。
塗布液100が塗布された後、針移動機構19により塗布針24の先端23が上昇され、貫通孔35aから引き抜かれた先端23が塗布液保持部39の塗布液100内の位置まで戻される(図8(C))。
このとき、特に塗布液100が高粘度であれば、貫通孔35aへの塗布液100の再充填に時間がかかる。このため、塗布液保持部39内の貫通孔35aの位置に塗布液100が充填されていない空隙101が発生するので、同じ貫通孔35aを用いて連続した高速での再塗布をすると、適切な描画ができない場合が生じ得る。
これに対して実施の形態1では、図8(D)に示すように、次の塗布のために、制御用コンピュータ10によって、容器移動機構37を回転移動させることによって、前回の塗布に用いられた貫通孔35aに隣接する異なる別の貫通孔35bが塗布針24の真下の位置に至るように位置決めされる。これにより、空隙101が存在せず、塗布液100が充填されている状態の別の貫通孔35bを用いて塗布動作を行なうことができるので、連続した高速の塗布を行なうことができる。
このように前回と異なる別の貫通孔35を用いた塗布ができるため、前回使用した貫通孔35において高粘度の塗布液100が再充填されるまで待つことなく、所望のパターンの描画を高速で行なうことができる。
また、実施の形態1の容器移動機構37により塗布液容器31が回転される際、容器本体32内の塗布液100は、塗布針24が塗布液100に浸されている部分により撹拌されるので、塗布液100の状態を均質化することができる。このため、安定した塗布液100の状態を保つことができる。
<変形例>
図9および図10は、実施の形態1の変形例の塗布ユニット40を示している。このうち、図9は、変形例の塗布液容器41の平面図であり、図10は、図9のBB−BB線に沿った位置での断面図である。
この変形例の塗布液容器41は、容器本体42と、蓋体43と、これらの容器本体42および蓋体43を水平方向W1に移動させる水平移動機構(図示せず)とを有している。
図9および図10を参照して、この変形例の塗布液容器41は、上面が開放された直方体形状に形成されている。容器本体42の底部44には、複数の貫通孔45が直線上に一列となるように、等間隔を置いて形成されている。蓋体43は、この容器本体42の開放された上側面を覆うように装着される。蓋体43には、貫通孔45に対向するように、一本のスリット46が形成されている。このスリット46によって、塗布液容器41の移動時には、塗布針24が挿入されたまま、塗布液容器41を水平方向へ移動することができるように構成されている。 そして、変形例の容器移動機構は、隣接して形成された異なる別の貫通孔45を順次、塗布針24と対向させるように塗布液容器41を移動させる。
水平移動機構は、たとえば、ガイドレールおよび直動スライド駆動機構などを適宜組み合せて構成することができる。
この変形例の塗布ユニット40では、たとえば、まず、図10(A)中の左側に形成された貫通孔45に、塗布針24の先端23が貫通されて、被塗布物に対して塗布が行なわれる。塗布後、先端23は、一旦塗布液容器41の内部の塗布液100内に戻されるとともに、水平移動機構によって、塗布液容器41は、隣接する貫通孔45が塗布針24の真下の位置となるように、水平方向W1に一定距離だけ移動される。
このように構成された変形例の塗布液容器41では、水平移動機構を用いて塗布液容器41を水平移動させることにより、直線上に形成された隣接する異なる貫通孔45から先端23を突出させることができる。このため、塗布後に発生する空隙101に塗布液100が再充填されるのを待つことなく、塗布に必要とされる十分な量の塗布液を先端23に付着させて、連続的に高速で被塗布物に描画を行なうことができる。
<他の変形例>
図11は、実施の形態1に従った塗布装置に用いられる他の変形例の塗布液容器51の平面図である。この変形例の塗布液容器51は、容器本体52と、蓋体53と、これらの容器本体52および蓋体53を、縦方向Xまたは横方向Yに移動させる水平面移動機構(図示せず)とを有している。
図11を参照して、この変形例の容器本体52の底面部54には、縦方向Xおよび横方向Yに等間隔で配列されて、複数の貫通孔55がマトリックス状に設けられている。
このように構成された変形例の塗布液容器51では、水平面移動機構を用いて塗布液容器51を水平面内にて移動させることにより、前回の貫通孔55とは、異なる貫通孔55を、塗布針24の真下の位置まで移動させて使用することができる。これにより、空隙101への塗布液100の再充填時間を待つことなく、先端23に塗布に必要とされる十分な量の塗布液100を付着させた状態で、貫通孔55から突出させて、被塗布物に塗布液100の塗布を行なうことができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、塗布液容器を移動させて、1本の塗布針24が貫通される貫通孔22を別の貫通孔22に変更する構成について説明した。実施の形態2では、複数の貫通孔に対応した複数の塗布針24を設け、塗布液容器と共に複数の塗布針24についても移動させる構成について説明する。
図12は、実施の形態2に従った塗布ユニット60を構成する塗布液容器61の平面図である。また、図13は、図12のCC−CC線に沿った位置での断面図である。
図12を参照して、この実施の形態2の塗布ユニット60の塗布液容器61は、容器本体62と、蓋体63と、これらの容器本体62および蓋体63を回転移動させる容器移動機構(図示せず)とを有している。
この実施の形態2では、図5に示す実施の形態1の蓋体33に形成されたリング状の挿通孔36に代えて、底面部64に形成される貫通孔65に対応する位置に複数の挿通孔66が円周上に一定間隔を置いて配列されている。
図13を参照して、この実施の形態2の塗布ユニット60は、それぞれの挿通孔66に、塗布針24が挿通されている。
このように構成された実施の形態2の塗布ユニット60は、実施の形態1と同様に、図12に示す回転軸37aを回転中心として容器移動機構により塗布液容器61が回転移動されると共に、複数の塗布針24が塗布液容器61の回転方向R1と同じ方向に回転移動される。
そして、図13中左側に示すように、被塗布物の上方に移動された塗布針24を、針移動機構により下降させて、被塗布物に対向する貫通孔65から突出させることにより、被塗布物に塗布液100の塗布が行なわれる。
このように、実施の形態2の塗布ユニット60は、容器移動機構によって塗布液容器61を移動させることにより、前回の塗布針24とは異なる塗布針24を、前回の貫通孔65とは異なる貫通孔65に貫通させることができる。このため、高粘度の塗布液100であっても、使用された貫通孔65に塗布液100を補給する時間を確保できるので、十分な量の塗布液100を連続して被塗布物に塗布可能となり、高粘度の塗布液100を高速で塗布して、所望のパターンの描画を行なうことができる。
<変形例>
図14は、実施の形態2に従った塗布装置に用いられる変形例の塗布ユニット70を示し、このうち、図14は、変形例の塗布液容器71の平面図であり、図15は、図14のDD−DD線に沿った位置で塗布針24が連続して塗布を行なう様子を説明する断面図である。
図14,図15を参照して、この変形例の塗布液容器71は、容器本体72と、蓋体73と、これらの容器本体72および蓋体73を水平移動させる水平移動機構(図示せず)とを有している。
この変形例では、容器本体72の底部74に、等間隔で複数の貫通孔75が一列に配列されて形成されている。また、蓋体73においては、図9に示す蓋体43のスリット46に代えて、容器本体62の底面部64に形成される貫通孔75に対応した複数の挿通孔76が形成されている。
図15(A)〜(C)を参照して、この変形例の塗布ユニット70は、水平移動機構により移動され、それによって塗布液容器71と共に、複数の塗布針24が同じ水平方向W1に移動される。
そして、被塗布物の上方に位置決めされた貫通孔75から、塗布針24が突出される。これにより、毎回異なる塗布針24を用いて塗布が行なわれるので、高速で被塗布物に描画を行なうことができる。
なお、この変形例では、一列に形成された貫通孔75および挿通孔76に対応させて、複数の塗布針24を1本ずつ設けて一列に配列した構成について説明したが、図11に示すような縦横にマトリックス状に配列されている複数の貫通孔55に各々対応させた塗布針24をマトリックス状に設けた構成でも良い。すなわち、貫通孔55と塗布針24とが対応していれば、数量、配列形状などが特に限定されるものではない。
また、塗布針24が貫通孔22から突出される順序についても、前回の貫通孔22に対して隣接する貫通孔22から突出されるように限定されるものではなく、一つ置き、あるいは不規則に先端23が突出される貫通孔22を設定してもよく、前回とは異なる貫通孔22から塗布液100を付着させた塗布針24が突出されるものであればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態では、この発明は、導電性のパターン描画や、導電性パターンのオープン欠陥の修正、さらにはRFIDタグなどの微細な回路パターンの形成や欠陥修正、導電性接着剤の塗布などを実施するための液体塗布ユニット、液体塗布装置および塗布方法に特に有利に適用され、その他のどのような液体吐出装置に適用してもよい。
1 X軸テーブル、2 Y軸テーブル、3 Z軸テーブル、4 塗布機構、5 基板、6 観察光学系、7 カメラ、8 操作パネル、9 モニタ、10 制御用コンピュータ、11 制御部、12 基台、14 塗布針ホルダ、15 サーボモータ、15b 回転軸、16 バネ、17 カム、17a カム面、18 カムフォロア、19 針移動機構、20,30,40,60,70 塗布ユニット、21,31,41,51,61,71 塗布液容器、22,35,35a,35b,45,55,65,75 貫通孔、23 先端、24 塗布針、25 カム連結板、26 可動部、27 架台、28 リニアガイド、29 支持部、32,42,52,62,72 容器本体、33,43,53,63,73 蓋体、34,54,64 底面部、36,66,76 挿通孔、37 容器移動機構、37a 回転軸、38 中実部、39 塗布液保持部、44,74 底部、46 スリット、100 塗布液、101 空隙、200 液体塗布装置。

Claims (6)

  1. 被塗布面に塗布液を塗布する塗布針と、
    内部に塗布液を保持するとともに、前記被塗布面と対向する底部に前記塗布針を突出させる複数の貫通孔を設けた塗布液容器と、
    前記塗布針を前記貫通孔に貫通させる方向へ移動させる針移動機構と、
    前記塗布液容器を移動させる容器移動機構とを備え、
    前記容器移動機構は、前回とは異なる貫通孔から塗布液を付着させた前記塗布針が突出されるように、前記複数の貫通孔の位置を移動させる、液体塗布ユニット。
  2. 前記容器移動機構は、前記複数の貫通孔が同一円周上に配置された前記塗布液容器を、回転移動させて前記貫通孔の位置を変更する、請求項1記載の液体塗布ユニット。
  3. 前記容器移動機構は、前記複数の貫通孔が配列された前記塗布液容器を、前記被塗布面に対して水平方向に移動させて、前記貫通孔の位置を変更する、請求項1記載の液体塗布ユニット。
  4. 前記貫通孔から突出される他の塗布針をさらに設け、
    前記容器移動機構は、前回とは異なる貫通孔から塗布液を付着させた前記他の塗布針が突出されるように、前記複数の貫通孔の位置を変更する、請求項1〜3のいずれか1項記載の液体塗布ユニット。
  5. 前記他の塗布針は、前記貫通孔に対応して設けられている、請求項4記載の液体塗布ユニット。
  6. 請求項1記載の液体塗布ユニットを用いて、被塗布面に塗布液を塗布する、液体塗布装置。
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