JP2016047386A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、リーチ変動表示を行うか否かを決定するリーチ変動表示決定手段210と、リーチ変動表示を行うことが決定された場合に、互いに異なるキャラクタA〜Eを表示する複数種類の図柄Z1のうちからリーチ図柄を決定するリーチ図柄決定手段150と、リーチ変動表示を行うことが決定された場合に、複数種類のリーチ演出A〜Eのうちからリーチ演出を決定するリーチ演出抽選を実行するリーチ演出抽選手段150と、を備える。また、複数種類のリーチ演出には、図柄Z1が表示するキャラクタA〜Eによる演出表示を行うキャラクタリーチ演出が含まれる。そして、リーチ演出抽選手段150は、決定されたリーチ図柄の種類に応じて、リーチ演出抽選によりキャラクタリーチ演出が決定される確率を変更する。
【選択図】 図11
Description
この遊技機では、リーチ変動表示において、図柄がリーチ状態を形成した際に、リーチ状態を形成している図柄が表示するキャラクタによるリーチ演出が表示される。
これにより、この遊技機では、リーチ状態を形成する図柄とリーチ演出とを関連付けることができ、リーチ変動表示における演出性を向上している。
本発明の課題は、リーチ変動表示の興趣を向上することである。
これにより、リーチ変動表示が行われる際に、当該リーチ変動表示においてキャラクタリーチ演出が出現する確率を、当該リーチ変動表示において表示されるリーチ図柄の種類に応じて変化させることができる。
したがって、リーチ変動表示が行われた際に、遊技者に、リーチ図柄に基づいてリーチ演出の内容を予測させることができる。
よって、本発明によれば、リーチ変動表示の興趣を向上することが可能となる。
これにより、各キャラクタリーチ演出の期待値を、リーチ図柄の種類に応じて変化させることができる。
よって、第二の発明に係る遊技機によれば、リーチ変動表示の興趣をさらに向上することが可能となる。
第三の発明に係る遊技機によれば、図柄とキャラクタリーチ演出との対応が明確となり、リーチ変動表示の興趣をさらに向上することが可能となる。
これにより、各キャラクタリーチ演出の期待値を、リーチ図柄に係るキャラクタに対する当該キャラクタ演出に係るキャラクタの優劣関係に応じて変化させることができる。
よって、第四の発明に係る遊技機によれば、リーチ変動表示の興趣をさらに向上することが可能となる。
まず、本発明の第一実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明を、演出図柄表示装置104で複数の図柄の変動表示を行うパチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機の遊技盤面を示す図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。
演出図柄表示装置104は、それぞれにおいて独立して演出図柄Z1,Z2(図12参照)の変動表示及び停止表示を行うことが可能な4つの表示領域R1,R2,R3,R4(図12参照)を有している。
第4の表示領域R4では、第2の演出図柄Z2の変動表示及び停止表示が行われる。第2の演出図柄Z2は、カラーバーから構成されている。そして、第2の演出図柄Z2の変動表示とは、カラーバーが表す色を順次変化させた状態の表示をいう。また、第2の演出図柄Z2の停止表示とは、カラーバーが所定の色を表している状態の表示をいう。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、常時、遊技球の通過が可能な状態を形成している。普通図柄始動ゲート122の内部には、始動ゲートスイッチ133(図2参照)が配設されている。始動ゲートスイッチ133は、普通図柄始動ゲート133を通過する遊技球の検出に応じて、検出信号を主制御装置210に対して出力する。主制御装置210は、始動ゲートスイッチ133から検出信号が入力されたことに応じて、普通図柄抽選を実行する。
第一始動入賞口111aは、上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)であり、常時、遊技球の入賞が可能な状態となっている。第一始動入賞口111aには、第一始動入賞口スイッチ131a(図2参照)が配設されている。第一始動入賞口スイッチ131aは、
第一始動入賞口111aに入賞した遊技球の検出に応じて、検出信号を主制御装置210(図2参照)に対して出力する。主制御装置210は、第一始動入賞口スイッチ131aから検出信号が入力されたことに応じて、当たり抽選を実行する。
大入賞口115,116は、大入賞口ソレノイド158a,158b(図2参照)によって開閉される開閉部材を有する可変入賞口となっている。大入賞口115,116は、通常時は、開閉部材が閉止状態とされて、遊技球の入賞が不可能な状態となる。一方、大入賞口115,116は、当たり抽選に当選して特賞状態が生起された場合に、開閉部材が所定パターンで開放状態とされる開放動作が実行されて、遊技球の入賞が可能な状態となる。
第一大入賞口115には、第一大入賞口スイッチ132a(図2参照)が配設されている。また、第二大入賞口116には、第二大入賞口スイッチ132b(図2参照)が配設されている。大入賞口スイッチ132a,132bは、大入賞口115,116に入賞した遊技球の検出に応じて、検出信号を主制御装置210(図2参照)に対して出力する。主制御装置210は、大入賞口スイッチ132a,132bから検出信号が入力されたことに応じて、賞球を払い出すための処理を実行する。
大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置210と、演出制御装置150と、表示制御装置151と、ランプ制御装置152と、効果音制御装置153と、電動役物130の作動を制御する役物制御装置157と、を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210及び演出制御装置150は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
入力ポート250は、各スイッチ131a,131b,132a,132b,133から入力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156、始動入賞口ソレノイド159及び大入賞口ソレノイド158a,158bのそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ500に出力する。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出を決定する。そして、演出制御装置150は、決定した演出に応じた演出制御コマンドを生成して、生成した演出制御コマンドを送信することによって、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153及び役物制御装置157のそれぞれを制御する。
表示制御装置151のROMには、演出表示を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。表示制御装置151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
ランプ制御装置152は、ランプ154の点灯、点滅等を制御する。ランプ制御装置152は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該演出制御コマンドが指示するランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
役物制御装置157は、電動役物130の作動を制御する。役物制御装置157は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該役物制御コマンドが指示する電動役物130の作動パターンに対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいて電動役物130を作動させる。
次に、当たり抽選(特賞抽選)について説明する。
図3は、当たりの種別を示す図である。
パチンコ機1では、当たり(特賞状態)の生起を契機として、複数種類の特典制御が実行される。特典制御とは、遊技者に有利となる遊技制御をいう。
また、当たりの種別として、特典制御の程度が互いに異なる複数の種別を有している。ここで、特典制御の程度とは、遊技者にとって有利となる程度を意味する。
さらに、複数種類の特典制御には、賞球数制御、入賞率制御、ラウンド回数制御、抽選確率制御及び時短制御のうち少なくとも二以上が含まれる。
本実施形態では、複数種類の特典制御として、賞球数制御、入賞率制御、ラウンド回数制御、抽選確率制御及び時短制御を実行する。
「通常1〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、抽選確率制御として、当たり終了後(大入賞口の開放動作の終了後)の遊技状態として、「低確率状態」を設定する。
「確変1〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、抽選確率制御として、当たり終了後の遊技状態として、「確率変動状態」を設定する。
「通常5〜8大当たり」及び「確変5〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、賞球数制御及び入賞率制御として、第一大入賞口115による開放動作を実行する。
「通常1,2,5,6大当たり」及び「確変1,2,5,6大当たり」のそれぞれに当選した場合には、ラウンド回数制御として、ラウンド回数を「15回」に設定して、大入賞口115,116の開放動作を実行する。
「通常1,3,5,7大当たり」及び「確変1,3,5,7大当たり」のそれぞれに当選した場合には、時短制御として、時短回数を「100回」に設定して、当たり終了後に時短状態を生起させる。
「通常2,4,6,8大当たり」及び「確変2,4,6,8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、時短制御として、時短回数を「20回」に設定して、当たり終了後に時短状態を生起させる。
例えば、「通常1大当たり」が生起された場合には、ラウンド回数を「15回」として、第一大入賞口115の開放動作が実行される。そして、当たり終了後に、遊技状態として「低確率状態」が設定されるとともに、時短回数を「100」に設定して時短状態が生起される。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドにつて説明する。
図4は、主制御装置から演出制御装置に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図4に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。
状態指定コマンドは、当たり抽選の結果(「当たり」の場合は当たり種別、「はずれ」の場合はリーチ変動表示の有無)を指定するコマンドである。具体的には、状態指定コマンドは、当たり抽選の結果として、「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」、「はずれリーチ変動表示あり」及び「はずれリーチ変動表示なし」のうちいずれかを指定する。これによって、演出制御装置150は、状態指定コマンドに基づいて、リーチ変動表示を実行するか否かを把握することが可能となっている。
変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の変動表示の時間(変動時間)を指定するコマンドである。本実施形態では、変動時間として、n種類(n=68)の変動時間(例えば、2[s]、30[s]、120[s]等)が設定されている。そして、変動時間指定コマンドは、n種類の変動時間のうちいずれかの変動時間を指定する。
図柄停止指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指定するためのコマンドである。図柄停止指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の停止表示時に送信される。ここで、演出図柄Z1,Z2の停止表示時は、特別図柄の停止表示時とほぼ一致している。
演出開始指定コマンドは、当たり(通常1〜8大当たり、確変1〜8大当たり)時の演出開始を指定するためのコマンドである。演出開始指定コマンドは、当たり開始時に出力される。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図5のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図5は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132a,132b,133からの検出信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、始動情報を更新する始動情報更新処理を実行し、ステップS108に移行する。
ここで、本実施形態では、RAM240の始動情報記憶領域において、始動情報を4つまで記憶可能に設定されている。
ステップS108では、当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。当たり判定処理については、後述する。
ステップS110では、大入賞口115,116を所定パターンで開放させる当たり処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、賞球払出制御装置156に対して賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS116では、出力ポート255を介して、RAM240に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ポート出力処理では、制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、その後、モードデータ及びイベントデータからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、始動入賞口ソレノイド159、大入賞口ソレノイド158a,158b、遊技状態表示装置109等へも制御信号が出力される。
図6は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理では、ステップS108において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2が変動中か否かを判定し、演出図柄Z1,Z2が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS202に移行する。一方、演出図柄Z1,Z2が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS214に移行する。
ステップS204では、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS206に移行する。
ここで、ROM230には、当たり決定乱数の値と当たり値との対応を登録した当たり決定テーブルが格納されている。そして、当たり決定テーブルに基づいて、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定する。これにより、「当たり」、「はずれ」の別が決定される。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数の値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、始動情報の当たり種別決定乱数を読み出し、該当たり種別決定乱数の値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。
ステップS210では、演出図柄Z1,Z2の変動時間を決定する当たり時変動時間決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された当たり時用変動時間決定テーブルが格納されている。各当たり時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数の値と変動時間番号との対応が登録されている。ここで、当たり時用変動時間決定テーブルに登録されている変動時間番号は、全て、リーチ変動表示に対応する変動時間番号となっている。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
はずれ時変動時間決定処理では、まず、リーチ変動表示を行うか否かが決定される。
ここで、ROM230には、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定されたリーチ決定テーブルが格納されている。各リーチ決定テーブルには、リーチ決定乱数の値とリーチ決定用の当たり値との対応が登録されている。
さらに、はずれ時変動時間決定処理では、リーチ変動表示を実行するか否かの決定に基づいて、演出図柄Z1,Z2の変動時間を決定する。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、変動時間とは、ステップS210,S212で決定された変動時間である。
ステップS216では、図柄停止指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して図柄停止指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図7に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、状態指定コマンドを受信する状態指定コマンド受信処理を実行し、ステップS302に移行する。状態指定コマンド受信処理については、後述する。
ステップS302では、変動時間指定コマンドを受信する変動時間指定コマンド受信処理を実行し、ステップS304に移行する。変動時間指定コマンド受信処理については、後述する。
図柄停止指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、図柄停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指示する表示制御コマンド(以下、図柄停止指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
ステップS306では、演出開始指定コマンドを受信する演出開始指定コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
そして、表示制御装置151は、当たり演出表示指定表示制御コマンド受信すると、演出図柄表示装置104において、該当たり演出表示指定表示制御コマンドが指定する当たり演出表示を開始する。
図8は、状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。図9は、リーチ図柄決定テーブルにおける各種類の演出図柄がリーチ図柄として決定される確率を示す図である。
状態指定コマンド受信処理では、ステップS300において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行する。一方、状態指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、演出制御装置150のRAMには、当たり抽選の結果に応じた状態指定フラグを設定する領域が設けられている。ここで、当たり抽選の結果が「当たり」の場合には、当たりの種別に応じた状態指定フラグを設定する領域が設けられている。また、当たり抽選の結果が「はずれ」の場合には、リーチ変動表示の有無に応じた状態指定フラグ(「はずれリーチ変動表示あり」又は「はずれリーチ変動表示なし」)を設定する領域が設けられている。
ステップS404では、ステップS402で設定した状態指定フラグに基づいてリーチ変動表示を実行するか否かを判定し、リーチ変動表示を実行すると判定した場合(Yes)は、ステップS406に移行する。一方、リーチ変動表示を実行しないと判定した場合(No)は、ステップS408に移行する。
リーチ図柄決定処理では、リーチ変動表示においてリーチ状態を形成するリーチ図柄を決定する。
ここで、パチンコ機1では、演出図柄Z1として、互いに異なるキャラクタを表示する複数種類の演出図柄Z1を有している。本実施形態では、演出図柄Z1として、演出図柄Z1a、演出図柄Z1b、演出図柄Z1c、演出図柄Z1d及び演出図柄Z1eの5種類の演出図柄Z1を有している。
本実施形態では、図9に示すように、各抽選結果に対応するリーチ図柄決定テーブルでは、各種類の演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定される確率は、全ての種類の演出図柄Z1a〜Z1eについて同一(「20%」)となっている。
さらに、演出制御装置150は、決定したリーチ図柄に対応する表示制御コマンド(以下、リーチ図柄指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(当たりの場合には、当たりの種別、リーチ変動表示を実行する場合には、リーチ図柄の種類)ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、後述する停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。
停止図柄決定処理では、演出制御装置150は、まず、停止図柄決定乱数を対応の乱数カウンタから取得する。また、ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果及びステップS406で決定したリーチ図柄に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、読み出した停止図柄決定テーブルから、取得した停止図柄決定乱数の値に対応する停止図柄番号を読み出す。
そして、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンド受信すると、該停止図柄指定表示制御コマンドが指定する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせをとして設定する。
図10は、変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。図11は、リーチ演出決定テーブルにおける各キャラクタリーチ演出がリーチ演出として決定される確率を示す図である。
変動時間指定コマンド受信処理では、ステップS302において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS502では、演出図柄Z1,Z2の変動パターンを決定する変動パターン決定処理を実行し、ステップS504に移行する。
ここで、演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果、変動時間等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、後述する変動パターン決定乱数の値と変動パターン番号との対応が登録されている。
さらに、演出制御装置150は、読み出した変動パターン番号に対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
ステップS504では、ステップS502において決定された変動パターンがリーチ変動表示の変動パターンであるか否かを判定し、リーチ変動表示の変動パターンであると判定した場合(Yes)は、ステップS506に移行する。一方、リーチ変動表示の変動パターンでないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
リーチ演出決定処理では、ステップS502で決定された変動パターンに係るリーチ変動表示において表示するリーチ演出を抽選(リーチ演出抽選)により決定する。
ここで、パチンコ機1では、リーチ演出として、演出図柄Z1が表示するキャラクタA〜Eによる演出表示を行うキャラクタリーチ演出が設定されている。
本実施形態では、複数種類の演出図柄Z1a〜Z1eのそれぞれに対応するキャラクタリーチ演出A〜Eが設定されている。各キャラクタリーチ演出A〜Eでは、当該キャラクタリーチ演出A〜Eに対応する演出図柄Z1a〜Z1eが表示するキャラクタA〜Eと同一のキャラクタによる演出表示が行われる。
本実施形態では、全てのキャラクタリーチ演出A〜Eの演出時間は、同一に設定されている。
特に、本実施形態では、演出制御装置150は、ステップS406において決定されたリーチ図柄の種類に応じて、各キャラクタリーチ演出A〜Eの期待値が変化するように、各キャラクタリーチ演出A〜Eが決定される確率を変更する。
この際、各キャラクタリーチ演出A〜Eの期待値について、当該キャラクタリーチ演出A〜Eに対応する演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定された場合の期待値を、当該キャラクタリーチ演出A〜Eに対応する演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定されなかった場合の期待値より高く設定する。
具体的には、演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果及びリーチ図柄の種類の組み合わせごとに設定されたリーチ演出決定テーブルが格納されている。各リーチ演出決定テーブルには、後述するリーチ演出決定乱数の値とリーチ演出との対応が登録されている。
また、各演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定された場合に対応するリーチ演出決定テーブルとして、当たり抽選の結果が「当たり」の場合(当たり時)に対応するリーチ演出決定テーブル及び当たり抽選の結果が「はずれ」の場合(はずれ時)に対応するリーチ演出決定テーブルを有している。
例えば、図11(a)に示すように、演出図柄Z1aがリーチ図柄として決定された場合に対応するはずれ時のテーブルでは、各キャラクタリーチ演出A〜Eが決定される確率は、全てのキャラクタリーチ演出A〜Eについて同一(「20%」)に設定されている。一方、演出図柄Z1aがリーチ図柄として決定された場合に対応する当たり時のテーブルでは、キャラクタリーチ演出Aが決定される確率(「60%」)が、他のキャラクタリーチ演出B〜Eが決定される確率(「20%」)より高く設定されている。これにより、演出図柄Z1aに対応するキャラクタリーチ演出Aの期待値を、他のキャラクタリーチ演出B〜Eの期待値より高く設定することができる。
さらに、演出制御装置150は、決定したキャラクタリーチ演出A〜Eに対応する表示制御コマンド(以下、リーチ演出指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図12は、演出図柄表示装置における演出図柄の変動表示の一例を示す図である。図13は、演出図柄表示装置における演出図柄の停止表示の一例を示す図である。図14は、リーチ状態の一例を示す図である。
始動入賞口111a,111bに遊技球が入賞すると、当たり抽選が実行され、図12に示すように、演出図柄表示装置104において、演出図柄Z1,Z2の変動表示が開始される。そして、演出図柄表示装置104では、演出図柄Z1,Z2の変動表示が、設定された変動時間だけ行われ、その後、図13に示すように、当該当たり抽選の結果に応じた態様による演出図柄Z1,Z2の停止表示が行われる。
また、演出制御装置150は、複数種類のキャラクタリーチ演出A〜Eのうちから、当該リーチ変動表示に係るリーチ演出をリーチ演出抽選により決定する。
したがって、パチンコ機1によれば、リーチ変動表示が行われた際に、遊技者に、リーチ図柄に基づいてリーチ演出の内容を予測させることができ、リーチ変動表示の興趣を向上することが可能となる。
具体的には、各キャラクタリーチ演出A〜Eの期待値について、当該キャラクタリーチ演出A〜Eに対応する演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定された場合の期待値が、当該キャラクタリーチ演出A〜Eに対応する演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定されなかった場合の期待値より高く設定される。
これにより、各キャラクタリーチ演出A〜Eの期待値を、リーチ図柄Z1a〜Z1eの種類に応じて変化させることができる。
これにより、リーチ変動表示において、リーチ図柄として決定された演出図柄Z1b〜Z1eに対応するキャラクタリーチ演出A〜Eが表示された場合には、他のキャラクタリーチ演出A〜Eが表示された場合と比較して、当たりとなる確率が高くなる。
よって、パチンコ機1によれば、リーチ変動表示の興趣を向上することが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態を図面を参照しながら説明する。
第二実施形態に係るパチンコ機の基本構成は、第一実施形態に係るパチンコ機1と同一である。したがって、本実施形態では、第二実施形態に係るパチンコ機の構成のうち、パチンコ機1と異なる部分について説明する。
第二実施形態に係るパチンコ機では、ステップS506のリーチ演出決定処理が、パチンコ機1と異なっている。
図15は、キャラクタの優劣関係を示す図である。図16は、リーチ演出決定テーブルにおける各キャラクタリーチ演出がリーチ演出として決定される確率を示す図である。
本実施形態に係るパチンコ機では、リーチ演出として、複数種類の演出図柄Z1a〜Z1eのそれぞれのキャラクタA〜Eによる演出表示を行うキャラクタリーチ演出A〜Eが設定されている。そして、5種類のキャラクタA〜Eのそれぞれについて、当該キャラクタA〜Eと他のキャラクタA〜Eとの優劣関係が予め設定されている。
そして、演出制御装置150は、ステップS406において決定されたリーチ図柄の種類に応じて、各キャラクタリーチ演出A〜Eの期待値が変化するように、各キャラクタリーチ演出A〜Eが決定される確率を変更する。
この際、各キャラクタリーチ演出A〜Eの期待値について、決定されたリーチ図柄に係るキャラクタA〜Eに対する優位度が高いキャラクタA〜Eに係るキャラクタリーチ演出A〜Eほど、期待値を高く設定する。
よって、本実施形態に係るパチンコ機によれば、リーチ変動表示の興趣をさらに向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記各実施形態では、当たり抽選の結果が「当たり」の場合(当たり時)に対応するリーチ図柄決定テーブル及び当たり抽選の結果が「はずれ」の場合(はずれ時)に対応するリーチ図柄決定テーブルのそれぞれでは、各種類の演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定される確率は、全ての種類の演出図柄Z1a〜Z1eについて同一(「20%」)となっている。しかしながら、各種類の演出図柄Z1a〜Z1eがリーチ図柄として決定される確率を、当たり種別に応じて変更しても構わない。例えば、上記各実施形態において、「確変9大当たり」を設定する。「確変9大当たり」に当選した場合には、当たり終了後(大入賞口の開放動作の終了後)の遊技状態を「高確率状態」を設定する。また、「確変9大当たり」では、ラウンド回数を、他の「当たり」に係るラウンド回数より少なく設定する(例えば、「2回」)とともに、各回のラウンドにおける大入賞口115,116の開放時間を、他の「当たり」と比較して短くする。そして、「確変9大当たり」に当選した場合には、演出図柄Z1eがリーチ図柄として決定される確率を、他の演出図柄Z1a〜Z1dがリーチ図柄として決定される確率より高く設定する。これにより、演出図柄Z1eがリーチ図柄として決定された場合には、他の演出図柄Z1a〜Z1dがリーチ図柄として決定された場合と比較して、その後に「確変9大当たり」が生起される確率が高くなる。特に、上記第一実施形態では、キャラクタリーチ演出Eの期待値について、当該キャラクタリーチ演出Eに対応する演出図柄Z1eがリーチ図柄として決定された場合の期待値が、演出図柄Z1eがリーチ図柄として決定されなかった場合の期待値より高く設定される。これにより、キャラクタリーチ演出Eがリーチ演出として決定された場合には、その後に「確変9大当たり」が生起される確率がさらに高くなる。
また、上記各実施形態においては、パチンコ機1である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
107a,107b 特別図柄表示装置
106 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 第一大入賞口
116 第二大入賞口
130 電動役物
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
132a 第一大入賞口スイッチ
132b 第二大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御装置
152 ランプ制御装置
153 効果音制御装置
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (1)
- 特賞状態を生起させるか否かを決定する特賞抽選を実行する特賞抽選手段と、
前記特賞抽選が実行された場合に、図柄がリーチ状態を形成するリーチ変動表示を行うか否かを決定するリーチ変動表示決定手段と、
前記リーチ変動表示決定手段により前記リーチ変動表示を行うことが決定された場合に、複数種類の前記図柄のうちから前記リーチ状態を形成するリーチ図柄を決定するリーチ図柄決定手段と、
前記リーチ変動表示決定手段により前記リーチ変動表示を行うことが決定された場合に、複数種類のリーチ演出のうちから当該リーチ変動表示において表示するリーチ演出を決定するリーチ演出抽選を実行するリーチ演出抽選手段と、を備える遊技機であって、
前記複数種類の前記図柄には前記図柄の種類に応じてキャラクタが表示され、
前記複数種類のリーチ演出には、前記図柄が表示するキャラクタによる演出表示を行うキャラクタリーチ演出が含まれ、
前記特賞抽選の結果が当選となる期待値は、前記キャラクタリーチ演出において対応するキャラクタを表示する前記図柄が前記リーチ図柄として決定されなかった場合よりも、前記キャラクタリーチ演出において対応するキャラクタを表示する前記図柄が前記リーチ図柄として決定された場合の方が高く設定され、
前記特賞抽選の結果が当選の場合に、前記複数種類の前記図柄のうちから前記リーチ図柄として決定された特定の図柄に対応するキャラクタを表示する前記キャラクタリーチ演出が実行される頻度は、前記リーチ図柄として決定された前記図柄であって前記特定の図柄以外の図柄に対応するキャラクタを表示する前記キャラクタリーチ演出が実行される頻度より高いことを特徴とする遊技機。
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