JP2016047254A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最初の複数回の連続測定で正常測定データが取得個数分得られなかった場合でも、取得個数分の正常測定データを得る眼科装置を提供する。
【解決手段】被検眼の測定を実行させる制御部を備える。制御部は、設定された取得個数M1に対応する測定回数Mに達するまで測定を連続実行させ、取得個数M1分の正常測定データが得られなかったときに再測定を開始させ、その再測定を設定された再測定回数M2に至るまで繰り返して再測定回数M2に至ると再測定を終了させ、終了する前の再測定で得られた正常測定データの個数(M’−m’)と再測定を開始する前の測定で得られた正常測定データの個数(M1−m)とを加えることで取得個数M1分の正常測定データが得られると再測定を終了させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、左右の眼についてそれぞれ複数回の測定を行うことができる眼科装置の改良に関する。
従来から、眼科装置には、被検眼に対面する装置本体(以下、測定ヘッドという)を自動的に左右方向に移動させて、右眼と左眼とについて測定をそれぞれ行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、眼科装置には、左眼と右眼とについてそれぞれ複数回の測定を行って、測定エラーを除く正常測定データを取得個数分取得する構成のものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
更に、眼科装置には、タッチパネルを用いて測定を行う構成のものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3927695号 特許第3649839号の段落「0046」、「0047」 特開2011−177235号公報
ところで、従来、各眼について複数回の測定を行う眼科装置では、測定エラーの連続発生回数により測定を停止する構成であるので、例えば、正常測定データが測定エラーの連続発生個数よりも1つ手前の段階で得られた場合には測定が継続される。その結果、正常測定データが取得個数分取得されるまで、測定が続行されることになる。
具体的には、例えば、正常測定データの設定個数を3個として、測定エラーの連続発生個数が6個で測定を停止する構成とすると、測定エラーが5回連続して発生した後、6回目の測定で正常測定データが1個得られた場合、引き続き測定が実行され、更に、この引く続く測定において、5回連続して測定エラーが発生した後、再度6回目の測定で正常測定データが1個得られた場合、引き続き測定が実行され、最終的に取得個数分である3個の正常測定データが取得されるまで、測定が続行されることになる。
このように、従来の眼科測定装置では、測定エラーが生じた場合の測定停止の条件が、測定エラーの連続発生個数により定められているので、測定エラーが連続して発生し易い検査環境のもとでは、検査負担を感じさせ、検査時間も長くかかることになる。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、最初の複数回の連続測定で正常測定データが取得個数分得られなかった場合でも、取得個数分の正常測定データを迅速に得ることができる便利な眼科装置を提供することを目的とする。
本発明に係る眼科装置は、被検眼の測定を実行させる制御部を備え、前記制御部は、設定された取得個数に対応する測定回数に達するまで測定を連続実行させ、前記取得個数分の正常測定データが得られなかったときに再測定を開始させ、その再測定を設定された再測定回数に至るまで繰り返して前記再測定回数に至ると再測定を終了させ、終了する前の再測定で得られた正常測定データの個数と再測定を開始する前の測定で得られた正常測定データの個数とを加えることで前記取得個数分の正常測定データが得られると再測定を終了させることを特徴とする。
本発明によれば、最初の複数回の測定で、測定エラーを除く正常測定データが取得個数分得られなかった場合でも、取得個数分の正常測定データを迅速に得ることができる。
図1は本発明に係る眼科装置の側面図である。 図2は表示画面に表示される前眼部像と操作ボタンとの一例を示す説明図であって、オートアライメント完了後でかつ測定実行直前の状態を示す図である。 図3は図1に示す測定ヘッドの光学系の一例を示す説明図である。 図4は図3に示す測定ヘッドの光学系の側面図である。 図5は図6に示すメニュー画面に表示された設定ボタンにより正常測定データの取得個数と再測定回数との設定の一例を示す説明図である。 図6は図1に示す表示画面に表示されたメニュー画面の一例を示す説明図である。 図7は図1に示す制御部の測定実行手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る眼科装置の一例を図面を参照しつつ説明する。
図1において、1は眼科装置である。この眼科装置1は、ベース部2と、測定ヘッド3と、顎受け部4とから概略構成されている。その顎受け部4にはこれと一体に額当て5が設けられている。被検者は、顎受け部4に顎を置き、額当て5に額を当てた状態で検査を受ける。
測定ヘッド3の内部には、図1に破線で示すように公知の観察・撮影用の光学系6が設けられている。この光学系6は、被検眼に対して測定ヘッド3を上下左右前後方向にアライメントするアライメント光学系(後述する)を有する。この光学系6により、被検者の前眼部、被検眼の角膜、眼底等が観察・撮影可能である。
測定ヘッド3の被検者に対面する側には、図3に示すように、前眼部照明用の光源7が配置されている。この光源7は、角膜形状を測定する測定光源としても用いることが可能である。
ベース部2には、図1に破線で示すように、測定ヘッド3を駆動する公知の駆動機構(駆動回路)8が設けられている。駆動機構8の駆動部には、例えば、図示を略すステッピングモータが用いられる。
測定ヘッド3は、モニタ部10を有する。測定ヘッド3は、そのモニタ部10を操作することにより、被検眼に対して上下左右前後方向に駆動される。そのモニタ部10は、図2に拡大して示すように、表示画面10aを有する。
(表示画面10aの構成の一例)
その表示画面10aには、前眼部像等の表示領域25cと、操作ボタンの表示領域とが設けられている。表示領域25cには、その画面中央に矩形状の目標エリアマーク25gとアライメント開始許容マーク25hとが表示されている。
操作ボタンの表示領域は、表示領域25cを挟んでその左右両辺部と表示領域25cの下辺部とに設けられている。表示画面10aに向かって左側の表示領域25dには、操作ボタンとしてのキーボードボタンB1、RボタンB2、顎受け上下動ボタンB3、測定モードボタンB4が配されている。
表示画面10aに向かって右側の表示領域25eには、操作ボタンとしてのセットアップボタン(メニューボタン)B5、LボタンB6、測定ヘッド3を前後動させる測定ヘッド前後動ボタン(Zボタン)B7、スタートボタンB8、マニュアル・オート切り替えボタンB9が配されている。
表示画面10aに向かって下辺部の表示領域25fには、操作ボタンとしての白内障ボタンB10、ターゲット像ボタンB11、角膜直径ボタンB12、プリントボタンB13、グラフィックプリントボタンB14、観察像表示ボタンB15、全測定値クリアボタンB16が配されている。
キーボードボタンB1は患者のIDを入力するのに用い、測定モードボタンB4は、レフ(眼屈折力)、ケラト(角膜形状)、レフ/ケラト、眼圧測定のいずれかの測定モードに切り替えるのに用いる。
RボタンB2は右眼の測定を選択するのに用い、LボタンB6は左眼の測定を選択するのに用い、スタートボタンB8はマニュアルアライメントモード時に測定を実行させる際に用い、セットアップボタンB5は表示画面10aにセットアップ(メニュー)画面を表示する場合に用いる。
白内障ボタンB10は、白内障等があって測定エラーが生じ易いときに用いられ、ターゲット像ボタンB11は記憶している測定ターゲットを表示画面10aに表示させる際に用いられ、角膜直径ボタンB12は角膜の直径を測定するモードに測定を切り替える際に用いる。
プリントボタンB13は測定データをプリントアウトするのと紙送りをするのとに用いられ、グラフィックプリントボタンB14は屈折状態を示す図形をプリントアウトするのに用いられ、観察像表示ボタンB15は観察像を表示するのに用いられ、全測定値クリアボタンB16は全測定データをクリアするのに用いられる。
顎受け上下動ボタンB3は、顎受け部4を上下動させて、被検者の被検眼の高さを調整するのに用いられる。測定ヘッド前後ボタン(Zボタン)B7は、被検眼に対して測定ヘッド3を前後方向に駆動させる際に用いられる。アライメント開始許容マーク25hは、後述する角膜の輝点像P1を用いてXYZ方向のオートアライメントを行うのに用いる。
表示領域25cには、観察中の前眼部像の他、測定データやその他検査に関係する文字、記号、符号等の他、図形等の画像が適宜表示される。
その図2には、ここでは、被検者の前眼部像Gfが表示され、その図2において、Gf‘は虹彩像、Gf“は瞳孔像、P1は角膜の輝点像である。
測定ヘッド3には、図1に示すように、制御部24が設けられている。この制御部24は、オートアライメントモードのときには、後述するアライメント光学系により被検眼の角膜に投影された輝点像P1を用いて上下左右前後方向(XYZ方向)のアライメント制御を行う。すなわち、この制御部24により駆動機構8が制御され、輝点像P1が自動的に目標エリアマーク25g内に位置される。
図2には輝点像P1が目標エリア25g内に位置された状態が示されている。制御部24は、オートアライメントモードの場合、輝点像P1が表示されている箇所を測定中心として測定ヘッド3に測定を自動的に実行させる。マニュアルアライメントモードの制御については、説明が煩雑化するので割愛する。
(光学系6の構成の一例)
光学系6については、公知の構成のものを用いることができ、その一例を図3、図4を参照しつつ説明する。
光学系6は、図3に示すように、被検眼Eの前眼部を観察する前眼部観察光学系100と、図4に示すように、XY方向のアライメント検出と角膜変形検出とを行う指標光を被検眼Eの角膜Cにその正面から投影するXYアライメント指標投影光学系200と、被検眼Eに固視標を提示する固視標投影光学系300とを備えている。
この光学系6は、更に、図4に示すように、角膜Cに対する測定ヘッド3のXY方向の位置を検出するXYアライメント検出光学系400と、角膜Cの変形量を検出する角膜変形検出光学系500と、図3に示すように、角膜Cに斜め方向から指標光を投影するZアライメント指標投影光学系600と、この指標光による角膜Cからの反射光を検出して測定ヘッド3の角膜Cに対するZ方向の位置を検出するZアライメント検出光学系700とを備えている。
前眼部観察光学系100は、図3に示すように、前眼部を照明する照明光源7、気流吹き付けノズル120、前眼部窓ガラス130、チャンバー140A(図4参照)、チャンバー窓ガラス140、ハーフミラー150、対物レンズ160、ハーフミラー170、180及びCCDカメラ190を備える。気流吹き付けノズル120の軸は前眼部観察光学系100の光軸と同軸である。
照明光源7による照明光束は被検眼Eにより反射され、前眼部窓ガラス130、チャンバー窓ガラス140、ハーフミラー150を通過して対物レンズ160により集束され、ハーフミラー170、180を経由してCCDカメラ190に導かれ、このCCDカメラ190に前眼部像Gfとして結像される。
XYアライメント指標投影光学系200は、図4に示すように、赤外光を出射するXYアライメント光源210、集光レンズ220、開口絞り230、ピンホール板240、ダイクロイックミラー250、投影レンズ260を有する。
その赤外光は、集光レンズ220により集束され、開口絞り230を通過した後、ピンホール板240に導かれる。このピンホール板240に導かれた赤外光は、ダイクロイックミラー250により反射され、投影レンズ260を通過して平行光束とされる。
この赤外光は、ハーフミラー150により反射され、チャンバー窓ガラス140、気流吹き付けノズル120の内部を通過して被検眼Eの角膜Cに導かれる。その角膜Cに導かれた赤外光はこの角膜Cの表面で反射される。
この角膜Cからの反射光は、前眼部窓ガラス130、気流吹き付けノズル120の内部を通じて、チャンバー窓ガラス140、ハーフミラー150、対物レンズ160、ハーフミラー170を経てハーフミラー180に導かれ、このハーフミラー180により分割されて、CCDカメラ190とセンサ410とに導かれる。
モニタ部10の表示画面10aには、アライメント完了時には、図2に示すように、照明光源7による照明光束の被検眼Eにおける反射により前眼部像Gfが表示されると共に、XYアライメント指標投影光学系200による赤外光の角膜Cにおける反射により輝点像P1が目標エリアマーク25gと共に表示される。
固視標投影光学系300は、図4に示すように、可視光を発する固視標光源310、ピンホール板320を備えている。その固視標光源310からの可視光は、ピンホール板320を通過後、ダイクロイックミラー250を透過して投影レンズ260に導かれる。
その可視光は、この投影レンズ260により平行光束とされて、ハーフミラー150により反射され、チャンバー窓ガラス140、気流吹き付けノズル120の内部を通して、被検眼Eの眼底に導かれる。被検者はこの固視標光源310を固視標として注視し、これにより、被検眼Eの視線が固定される。
センサ410は、XYアライメント検出光学系400の一部を構成する。そのセンサ410には輝点像P1に対応する輝点像P1’が結像される。そのセンサ410はPSD等から構成され、そのセンサ410の出力はXYアライメント検出回路420に入力される。
角膜変形検出光学系500は、図4に示すように、ピンホール板510、センサ520を有する。センサ520はフォトダイオード等の光電検出が可能な受光センサにより構成されている。
ハーフミラー170により反射された赤外光は、ピンホール板510を通過した後、センサ520に導かれる。このセンサ520の光量検出信号は図3、図4に示す制御部24に入力される。これにより、角膜Cの圧平が検出される。
Zアライメント指標投影光学系600は、図3に示すように、赤外光を出射するZアライメント光源610、集光レンズ620、開口絞り630、ピンホール板640、投影レンズ650を備える。
Zアライメント光源610から出射された赤外光は、集光レンズ620による集光後、開口絞り630を通過してピンホール板640に導かれ、投影レンズ650により平行光束として角膜Cに導かれる。この平行光束は角膜Cの表面で反射される。
Zアライメント検出光学系700は、図3に示すように、結像レンズ710、センサ730を備えている。Zアライメント光源610からの赤外光は角膜Cの表面で反射されて、結像レンズ710により集束されてセンサ730に輝点像Q’を形成する。
センサ730は輝点像Q‘の位置を検出可能なセンサである。このセンサ730の出力はZアライメント検出回路74に入力される。このZアライメント検出回路74の出力は制御部24に入力される。
チャンバー140A内には、図4に示すように、圧力センサ140Bが設けられている。圧力センサ140Bの出力も制御部24に入力される。この光学系6を用いて角膜圧平検出による眼圧の測定値の演算方法は公知であるので、その演算の詳細説明は省略する。
(メニュー画面における正常測定データの取得個数、再測定回数の設定の一例)
次に、メニュー画面について、図5、図6を参照しつつ説明する。
セットアップボタン(メニューボタン)B5を操作すると(図5のS1参照)、表示画面10aは図6に示すメニュー画面に遷移する(図5のS2参照)。
そのメニュー画面には、印刷設定ボタン、データ通信ボタン、…、戻るボタン、オート測定ボタン、タッチ測定ボタン、設定ボタンとしての連続測定回数ボタンB5‘、設定ボタンとしての追加測定ボタンB5“、…が設けられている。
連続測定回数ボタンB5’を操作すると(図5のS3参照)、表示画面10aにテンキー(図示を略す)が表示される。このテンキーを操作すると、測定エラーErrを除く正常測定データの取得個数M1が設定される。
追加測定ボタン(リトライ測定回数設定ボタン)B5”を操作すると(図5のS4参照)、取得個数M1分の正常測定データが得られなかったときに繰り返すべき再測定回数M2が設定される。ここでは、眼圧測定が設定され、M1=3、M2=3に設定されているものとして、以下説明することとする。
(制御部24の説明)
制御部24には、取得個数M1に対応する測定回数に達するまで測定を連続実行させかつ連続実行により取得個数M1分の正常測定データが得られたときに一方の眼から他方の眼に向かって測定ヘッド3を自動的に移動させしかも取得個数M1分の正常測定データが得られなかったときに測定を停止する連続測定実行制御部と、表示画面10aがタッチされたときに連続実行により取得された正常測定データの個数を加えた取得個数M1分の正常測定データが得られるまで再測定を繰り返しかつ正常測定データの個数を加えた取得個数M1分の正常測定データ得られたときに一方の眼から他方の眼に向かって測定ヘッド3を移動させるリトライ測定実行部とが設けられている。
以下、この制御部24による制御の詳細について図7を参照しつつ説明する。まず、図示を略す電源スイッチをオンすると、測定回数カウント値M、M’、エラー個数カウント値m、m’が「0」にセットされる(S11)。
所定の操作により、被検眼Eに対して測定ヘッド3がアライメントされて、アライメントが完了すると(S12)、測定が開始され、測定データが取得される(S13)。すなわち、ここでは、角膜Cに圧縮空気が吹き付けられて、眼圧測定データが取得される。
ついで、測定回数カウント値Mが「+1」カウントアップされ(S14)、測定回数カウント値Mが取得個数M1に等しいか否かが判断される(S15)。「N」の場合には、S13に戻って、S13〜S15の測定を繰り返し、「Y」の場合には、S16に移行する。従って、最初の複数回の測定においては、取得個数M1に対応する測定回数Mに達するまで測定ヘッド3により測定が連続して実行される。
S16においては、取得された測定データが測定エラーErrであるか否かを公知の手段により判断した後、測定エラーErrの個数をカウントする。ついで、制御部24は、取得個数M1とエラー個数カウント値mとの差(M1−m)を演算した後、差(M1−m)が「M1」に等しいか否かを判断する(S17)。
S17において、「Y」の場合には、取得個数M1分の正常測定データが得られたとして、S18に移行する。ついで、制御部24は、左右眼の測定が終了しているか否かを判断し(S18)、左右眼の測定が終了しているときには測定を終了し(S19)、終了していない場合には左右眼の測定切り替えを実行する(S20)。これにより、測定ヘッド3が一方の眼から他方の眼に向かって移動される。その後、S11に戻って、S11移行の処理が続行される。
S17において、「N」の場合には、取得個数M1分の正常測定データが得られなかったとして、S21に移行する。S21においては、制御部24は測定ヘッド3に一旦測定を停止させる。ついで、制御部24は表示画面10aがタッチされるまで停止状態で待機する(S22)。
制御部24は、表示画面10aがタッチされると、再測定(リトライアル測定)の実行を開始させ、測定データを測定ヘッド3に取得させる(S23)。制御部24は1回再測定を行う都度測定回数カウント値M’を「+1」カウントアップする(S24)。
制御部24は測定回数カウント値M’が再測定回数M2に達したか否かを判断する(S25)。制御部24はS25において「Y」のときには、測定回数カウント値M’が再測定回数M2に達したとして、測定を終了する(S19)。測定エラーErrの個数が多すぎて、検者、被検者の双方に負担をかけ過ぎ、かつ、検査時間を無駄に浪費することになるからである。
制御部24は、S25において、「N」のときには、取得された測定データが測定エラーErrであるか否かを公知の手段により判断した後、測定エラーErrの個数をカウントする(S26)。ついで、制御部24は、再測定回数カウント値M’と測定エラー個数カウント値m’との差(M’−m’)と取得個数M1と測定エラー個数カウント値mとの差(M1−m)との和を演算する(S27)。
ついで、制御部24は和{(M’−m’)+(M1−m)}が取得個数M1に等しいか否かを判断する(S28)。制御部24は、「Y」のときには、S18に移行して、左右眼の測定が終了しているか否かを判断し、左右眼の測定が終了しているときには測定を終了し(S19)、終了していない場合には左右眼の測定切り替えを実行する(S20)。
制御部24は、S28において、「N」のときには、S23に戻って、S24以降のリトライアル測定を測定ヘッド3に実行させる。
例えば、最初の連続実行において、正常眼圧測定データ「18、18、18」が得られた場合、制御部24はS11〜S17の処理を実行した後、左右眼の測定が終了しているか否かを判断し(S18)、「Y」の場合には測定を終了させ(S19)、「N」の場合には、測定ヘッド3を一方の眼から他方の眼に向かって移動させる(S20)
また、例えば、最初の連続実行において、正常眼圧測定データが2個しか得られず、1個の測定データが測定エラーErrであった場合には、m=1であるので、M1−m=2であり、S17において、差(M1−m)は取得個数M1と異なると判断されるので、制御部24はS21に移行して測定停止処理を行う。
例えば、「18、18、Err」、「18、Err、18」、「Err、18、18」のように3回の連続実行において、測定エラーErrが少なくとも1個以上あった場合には、制御部24はS21に移行して測定停止処理を行う。
表示画面10aがタッチされると、再測定が開始され(S22、S23)、再測定において、1個の正常測定データが取得されるまでこの処理を再測定回数分繰り返され、少なくとも1個の正常測定データが得られた場合には、S28において、「Y」と判断されて、S18に移行して右眼の測定が終了しているか否かが判断され、制御部24は、「Y」の場合には測定を終了させ(S19)、「N」の場合には、制御部24は、測定ヘッド3を一方の眼から他方の眼に向かって移動させる(S20)。
その再測定において、1個の正常測定データも取得されなかった場合には、制御部24は、S19において測定を終了させる。連続実行において、2個以上の測定Errがあった場合にも、再測定においては上記と同様の処理が実行される。
以上、実施例においては、眼圧測定に本発明を適用した場合について主として述べたが、角膜形状、眼屈折力等の測定にも本発明は適用できるものである。
3…測定ヘッド
10…モニタ部
10a…表示画面
24…制御部
B5’、B5”…設定ボタン

Claims (2)

  1. 被検眼の測定を実行させる制御部を備え、
    前記制御部は、設定された取得個数に対応する測定回数に達するまで測定を連続実行させ、
    前記取得個数分の正常測定データが得られなかったときに再測定を開始させ、
    その再測定を設定された再測定回数に至るまで繰り返して前記再測定回数に至ると再測定を終了させ、
    終了する前の再測定で得られた正常測定データの個数と再測定を開始する前の測定で得られた正常測定データの個数とを加えることで前記取得個数分の正常測定データが得られると再測定を終了させることを特徴とする眼科装置。
  2. 前記制御部は、連続実行させた測定により前記取得個数分の正常測定データが得られなかったとき、再測定を開始させる前に一旦測定を停止させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
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