JP2016047036A - 健康食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】便通改善や肌荒れ改善、さらには高血圧改善効果も期待でき、また美味しく摂取できることによって積極的に長期間摂取することができ、それによりさらなる改善効果を図れる健康食品の提供。
【解決手段】緑葉末、茶粉末、並びに、黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を含有する健康食品。緑葉末が、大麦、ヨモギ、アシタバ、クワ、及びモロヘイヤからなる5種の緑葉末の組合せであり、また、前記緑葉末:前記茶粉末:前記黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を、質量比で、それぞれ30〜60部:1〜20部:10〜30部の割合にて含有する健康食品。
【選択図】なし

Description

本発明は、緑葉末を用いた新規な健康食品、具体的には、緑葉末、茶粉末、並びに、黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を含有する健康食品に関する。
近年、食生活が大きく変化し、欧米型の肉食中心の高脂肪食が多くなっていることに加え、日常生活における運動不足から、中高年層だけでなく、若年・青年層においても、肥満、高脂血症、高血糖、高血圧等の生活習慣病が引き起こされ、問題となっている。さらに手足の冷えやむくみ、寝付きの悪さ、疲労感、のぼせ、吹き出物、便秘、肩こりや腰の痛みなど、病気とはいえないまでも様々な体調不良や不定愁訴に悩まされる現代人が増加している。
こうした生活習慣病、体調不良や不定愁訴を解消すべく、薬物療法だけでなく、運動療法や食事療法等における様々な提案がなされている。
例えば、生活習慣病における全ての元凶ともいえる肥満解消のためのダイエット効果を図った各種食品や、高血圧改善を図った種々の食品が提案されている。例えば、乳蛋白質または大豆タンパク質、酵母又は胡麻、そして食物繊維を含むダイエット食品(特許文献1)などが提案されている。また、松樹皮抽出液とタマンゲイエキス末を配合した肩こり・腰痛改善効果を図った健康食品(特許文献2)なども提案されている。
特開2003−339344号公報 特開2003−325134号公報
本発明の目的は、上述の生活習慣病や不定愁訴の改善を図るための一助となり、便通改善や肌荒れ改善、さらには高血圧改善効果も期待できる健康食品を提供することにある。また本発明の目的は、美味しく摂取できることによって積極的に長期間摂取することができ、それによりさらなる上述の事項の改善効果を図れる健康食品を提供することにある。
本発明者らは、種々の栄養成分を豊富に含む緑葉末に対して、茶粉末及び黒糖類を組み合わせることにより、食物繊維やビタミン、ミネラルを手軽に、そして豊富な量で美味しく摂取できるとともに、その結果、優れた便通改善効果や肌荒れ改善効果が期待でき、さらに、高血圧の改善効果も期待できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、緑葉末、茶粉末、並びに、黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を含有する健康食品に関する。
本発明において、前記緑葉末は大麦、ヨモギ、アシタバ、クワ及びモロヘイヤからなる5種の緑葉末の組み合わせであることが好ましく、さらに、乾燥粉砕末であることが好ましい。
また本発明の健康食品は、質量比で、前記緑葉末:前記茶粉末:前記黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を、それぞれ30乃至60部:1乃至20部:10乃至30部の割合にて含有してなることが好ましい。
さらに本発明の健康食品は乳酸菌を含有する形態であることが好ましい。
本発明の健康食品は、上記緑葉末、特に特定の5種の緑葉末に対して、茶粉末及び黒糖類を組み合わせることにより、抹茶風味で上品な甘みを有する食品となるため、嗜好性が向上した健康食品となる。すなわち本発明により、美味しく摂取できる健康食品に仕上がることから、老若男女を問わず、長期間、継続して摂取可能な健康食品を提供することができるという効果が得られる。
また、本発明にあっては、上記緑葉末、茶粉末及び黒糖類を組み合わせたことにより、豊富な栄養素をほぼ十分な量にて手軽に摂取でき、特に緑葉末として大麦、ヨモギ、アシタバ、クワ及びモロヘイヤからなる5種の緑葉末を採用することにより、不足しがちな食物繊維、各種ビタミン、各種ミネラル(カルシウム、鉄、カリウム等)をバランスよく摂取することができる。
そしてこうした栄養バランスに優れ、長期間継続摂取可能な嗜好性を備える本発明の健康食品は、便通の改善、体重の減少、肌荒れの改善がみられるとともに、高血圧の改善も期待できるものである。
本発明の健康食品は、緑葉末、茶粉末、並びに、黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を含有し、そして所望によりさらなる添加成分を含有するものである。
以下、本発明の健康食品について詳述する。
<緑葉末>
本発明の健康食品を構成する緑葉末は、緑色植物の緑葉から得られたものである。
上記緑葉としては、例えば、イネ科植物(例えば、大麦、小麦、えん麦、ライ麦等の麦類、イネ、あわ、ササ(笹)、ひえ、きび、とうもろこし、ソルガム、さとうきび等)、キク科植物(例えば、ヨモギ等)、セリ科植物(アシタバ、パセリ、セロリ等)、クワ科植物(例えば、クワ等)、ドクダミ科植物(例えば、ドクダミ等)、シソ科植物(例えば、シソ等)、アブラナ科植物(小松菜、ケール、キャベツ、ブロッコリー等)、ユリ科植物(例えば、アスパラガス等)、シナノキ科植物(例えば、モロヘイヤ等)のような緑色植物の緑葉が挙げられるが、これらに限定されない。
特にイネ科植物の緑葉、例えば、大麦、小麦、ライ麦、燕麦などの麦類の若葉は、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維などに富み、有害物質の吸着、腸内環境の改善、コレステロールの吸収抑制、食後血糖値の急上昇防止、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)の活性化などの効果を有する健康食品の素材として注目を浴びている。
特に大麦の若葉は、食物繊維(その大部分は不溶性食物繊維である)や各種ビタミン、葉酸、カテキン、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、カリウム、カテキンやクロロフィル、SOD酵素などといった豊富な栄養素を含んでおり、腸内環境の改善、貧血及び動脈硬化などの防止効果、体液中のpH調整、筋力・骨密度低下の防止、基礎代謝の向上、ストレスへの抵抗力向上などの効果が期待される。
本発明に用いられる緑葉末とは、上述の緑葉をそのまま粉砕して粉末にしたもの、または緑葉から搾汁を作製し、この搾汁を粉末化したもののいずれであってもよい。
緑葉をそのまま粉砕・粉末化した緑葉末は、緑葉自体に含有される成分を有効に活用でき、すなわち食物繊維、ビタミン、ミネラル類などをより多くそのまま保持しているという利点がある。
また搾汁を粉末化した、所謂緑葉エキス末は、緑葉に含まれる上記栄養素をより濃縮して配合できるという利点がある。
緑葉の粉砕化により得られる粉末は、以下のようにして得ることができる。例えば大麦若葉は、大麦の穂が出る前の20〜30cm程度に成長した若葉を収穫し、これを水などで洗浄し、適切な長さ(例えば、10cm)に切断する。その後必要に応じて、素材の変質(緑色の褪色や風味の変化)を防ぐために、ブランチング(熱水)処理、マイクロウェーブ処理、加熱・加圧殺菌処理などを施す。そして水分含量が5%以下となるように、乾燥し、粉末化することにより、麦若葉末を得る。栄養分保持の観点からは、ブランチングは短時間であることが好ましい。また、粉末化前に実施する乾燥は、凍結乾燥、あるいは70℃以下の低温加熱乾燥(例えば、温風乾燥)であることが好ましい。
また搾汁を粉末化した緑葉エキス末は、例えば収穫した麦若葉を水などで洗浄、切断、その後所望によりブランチング(熱水)処理等を施した後、ミキサー、ジューサー、ブレンダー、マスコロイダーなどで圧搾処理または粉砕圧搾処理し、次いで更に、遠心分離、ろ過などを為すことにより搾汁を回収して得る。そして得られた搾汁(緑葉エキス)を凍結乾燥、あるいは70℃以下の低温加熱乾燥(例えば、温風乾燥)などにより粉末化することによって緑葉エキス末を得る。
本発明で用いる緑葉末は、単独で用いてもよく、好ましくは2種類以上を組み合わせて用いてもよい。複数種を用いることにより、各緑葉の独特の成分がそれぞれ効果を発揮し、場合によっては相乗的に効果を発揮することが期待され、そして結果として体内の種々の調整作用、例えば、ストレス軽減作用、整腸作用等が高い水準で発揮される。特に、本願請求項に定める複数種の緑葉末を用いたときは、これらの作用乃至これら作用の協働作用によって、便通の改善や肌荒れの改善、さらには高血圧の改善といった効果も著しく得られ得る。
例えば、大麦、アシタバ、ケールからなる群から選択される1種また2種以上、或いはこれらとさらに上述の緑葉群から選択される1種以上とを組み合わせて緑葉末として配合することが好ましい。具体的には、大麦、アシタバ、ケールの3種の組み合わせ、ケール、アシタバ、ササの3種の組み合わせなどが挙げられ、就中、例えば大麦、ヨモギ、アシタバ、クワ、モロヘイヤからなる5種を組み合わせて緑葉末として配合することにより、種々の栄養素(食物繊維、各種ビタミン、ミネラル(鉄、カルシウム、カリウムなど)、各種フラボノイド(ポリフェノール))をバランス良く摂取できるため最も好ましい。もちろん、これら5種の他に、ケール、ササ等の他の緑葉末を更に配合してもよいことは言うまでもない。
<茶粉末>
本発明の健康食品を構成する茶粉末として、煎茶粉末や抹茶を用いることができる。これらは、健康食品に茶の風味を付与して嗜好性を向上させることができるとともに、茶粉末はカテキン類を主とする豊富なポリフェノールを含有するため、健康増進にも寄与する。
<黒糖及び加工黒糖>
本発明の健康食品を構成する黒糖とは、さとうきびの搾り汁に中和、沈殿等によって不純物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、糖蜜分の分離等の加工を行わずに、冷却して製造したものであり、固形状又は粉末状のものをいう。
また本発明の健康食品を構成する加工黒糖とは、原料糖(粗糖)や糖蜜等に、上記黒糖又はさとうきびの搾り汁を配合し、夾雑物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、冷却して製造したもので、固形状又は粉末状のものをいう。この加工黒糖における黒糖の使用割合は、加工黒糖の全質量に対して5%以上である。
本発明の健康食品では、黒糖又は加工黒糖の少なくとも一種(以下黒糖類とも称する)を使用する。これらを配合することにより、健康食品に穏やかな甘味を与えて健康食品の味を嗜好性の高いものとすることができる。さらに黒糖及び加工黒糖には、ビタミンB
やB、マグネシウム、カリウムなど約5〜20質量%の糖質以外の成分が含まれるため、本発明の健康食品においては、糖質の吸収抑制効果、血糖値の上昇を抑制する効果、コレステロールや中性脂肪の低下作用等による減量効果、カリウムによる血圧降下作用、マグネシウムによるストレスの軽減効果などを獲得することを期待することができる。
本発明の健康食品にあっては、前記緑葉末:前記茶粉末:前記黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を、それぞれ30乃至60部:1乃至20部:10乃至30部の割合にて配合されたものが好適である。なおこれら組成比の値は、いずれも乾燥質量を基準とする値であり、液状のものは乾燥質量に換算して配合割合が決定される。
上記健康食品において、上記緑葉末を、上記数値範囲を大きく下回る量で配合した場合、食物繊維を始めとする各種ビタミン・栄養素を効果的に摂取することができないため、特に便通改善効果が損なわれ、さらにはそれに伴って肌荒れ改善効果も低下する。一方、上記緑葉末は、上記数値範囲を大きく超えて配合した場合、緑葉由来の“青臭さ”が生じる虞があり、嗜好性が低下するため注意を要する。
また上記茶粉末を上記数値範囲未満の配合とした場合、得られる健康食品に抹茶風味を付与できず、嗜好性が大きく低下し、長期間の継続摂取を困難にする。
そして上記黒糖又は加工黒糖を上記数値範囲未満の配合とした場合においても、得られる健康食品において殆ど甘みを感じられなくなってしまうため嗜好性が大きく損なわれるとともに、黒糖又は加工黒糖由来の種々のビタミン等の栄養素の摂取量が減少するため、血圧降下作用やストレス軽減作用が低下することとなる。但し、黒糖又は加工黒糖は、上記数値範囲を大きく超えて配合すると、糖質類の摂取過多となり、体重増加の虞がある。
本発明の健康食品は、中でも、緑葉末(主成分は大麦若葉)を主体に、適当量の茶粉末及び黒糖又は加工黒糖をそれぞれ配合した組成とするのが好ましく、中でも緑葉末として、主成分の大麦若葉、及び副成分のヨモギ、アシタバ、クワ及びモロヘイヤを用い、そしてこれらに茶粉末及び黒糖又は加工黒糖を配合し、上述の組成割合となるようにしたとき、これら成分の協働作用(相乗作用)により、便通及び肌荒れの改善作用並びに相当に高い血圧の低下作用に関して著しく顕著な改良効果がみられる。
<乳酸菌>
本発明の健康食品には、場合により或いは好ましくは乳酸菌を含有することができる。乳酸菌の配合により、腸内環境を整える働きを付与することができ、それにより消化・吸収を促し、便通や老廃物の排出を促し、ひいては美肌効果にも寄与する。
乳酸菌は従来公知のものを使用でき、例えばラクトバチルス属(ブルガリクス、アシドフィルス、カゼイ、プランタルム等)、ラクトコッカス属(ラクチス等)、ストレプトコッカス属(サーモフィラス等)、エンテロコッカス属(フェカリス、フェシウス等)等が挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を組合せて用いることができる。これら乳酸菌は、例えばヨーグルトや野菜等の食品から単離された乳酸菌や、あるいは市販品を用いることができる。
乳酸菌は、本発明の健康食品の総質量に対して0.0001質量%〜10質量%の割合で適宜配合できる。
上記の組成比で各成分を含む本発明の健康食品は、そのまま用いられるか、あるいは、更に食品製造において一般に使用される各種の添加剤、例えば賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料などと混合される。
また更に、本発明の健康食品には、栄養補助剤としてローヤルゼリー、ビタミン類、ミネラル類、プロテイン、コラーゲン、キトサン、レシチンなどが配合され得、さらに糖類や調味料を加え、味を整えることができる。
本発明の健康食品は、必要に応じて、ハードカプセル、ソフトカプセルのようなカプセ
ル剤、錠剤、もしくは丸剤として、または粉末状、顆粒状、飴状などの種々の形状に成形され得る。そしてこれらは、その形状または好みに応じて、そのまま食してもよいし、水、湯、牛乳などに溶かすことにより容易に摂取することができる。なお、例えば粉末形態の、本発明の健康食品を、スポンジケーキやクッキー等の洋菓子の生地、或いは、饅頭の皮等の和菓子の生地、さらにはピザ等の料理の生地等に種々配合し、健康食品入り菓子や料理の形態として供してもよい。
なかでも顆粒形態の製品に調製すると、それを水やお湯、牛乳等の各種引用可能な液体に容易に溶解し、謂わば抹茶ジュースの如くの形態にて摂取することができるとともに、適度な満腹感を得られるため好ましい。また顆粒形態の場合、粉末形態のものと比べ、水等への溶解(分散)時に容器の底に固まって沈殿することが防げる上に、摂取時・摂取後において粉っぽさによる不快感がないため好ましい。顆粒形態からなる製品の場合、その包装を分包形態とすることにより、必要な摂取分を手軽に持ち運べ、様々な場所において水に溶かして飲むだけで、上述の種々の栄養素を摂取することができるという利点も有する。
而して、このようにして得られる本発明の健康食品は、匂いや味、舌触りなどの点において不快な思いを感じることなく美味しく摂取できる。
特に本発明の健康食品は、緑葉末に対して、茶粉末及び黒糖類を組み合わせ配合したことにより、それらを単独で摂取した場合に比べて、整腸効果、肌荒れ改善、ストレス軽減、血圧降下作用などにおいて相乗的な乃至は容易に予測されない顕著な効果を得ることができる。
なお、上記効果を得るためには、上記組成比からなる本発明の健康食品を、通常1日あたり3〜20g程度摂取することが好ましい。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はいかなる場合も下記の実施例に限定されるものではない。
例1〜6:大麦若葉加工食品の製造及び評価(1)
下記表1に示す割合で各成分を配合し、健康食品として顆粒形態の大麦若葉加工食品を調製した。
そして、得られた各大麦若葉加工食品3gを、それぞれ100mLの水に懸濁したものを試料として調製した。該試料を被験者(男女各5名)に摂取させ、匂いや味、舌触りなどの嗜好性について評価した。嗜好性の評価は以下のとおりであり、10名の被験者の平均点として算出した。
結果を表1に合わせて示す。
[嗜好性評価]
美味しく飲用できる・・・・・・・・・・・・・・5点
違和感なく飲むことができる・・・・・・・・・・4点
違和感はあるが試料全部を飲むことができる・・・3点
試料全部を飲み干すことができない・・・・・・・2点
試料を殆ど飲むことができない・・・・・・・・・1点
Figure 2016047036
例7〜14:大麦若葉加工食品の評価(2)
20〜40代の被験者に対して、通常の食事以外に上記例1乃至例6の大麦若葉加工食品を1日あたり3g(100mLの水に懸濁した試料として)×計3回、摂取させた(例7〜例12)。また例13及び例14として、上記例1及び例2に示す配合比の緑葉末のみからなる顆粒、煎茶粉末からなる顆粒、加工黒糖のみからなる顆粒、乳酸菌(粉末)を用意し、例1及び例2の配合の大麦若葉加工食品に基いて各成分の一日分摂取量を算出し、これらを朝(例13及び例14:緑葉末のみ)、昼(例13:抹茶のみ、又は例14:抹茶+乳酸菌)、夜(例13及び例14:黒糖のみ)に分けて摂取した。なお各大麦若葉加工食品について被験者:10名ずつにて評価を実施した。
大麦若葉加工食品の摂取前の体重(kg)、血圧(mmHg)を測定し、それぞれの食品を4週間毎日摂取させた。4週間後に再度体重、血圧を測定し、摂取前の体重と摂取後の体重変化率、並びに血圧(最高血圧)の変化率を以下の式にて算出した。なお変化率が+値の場合、摂取後の体重並びに血圧の数値が減少したことを表している。
[(摂取前の値−摂取後の値)/摂取前の値]×100(%)=変化率(%)
また摂取前と比べた摂取後の排便回数の変化について、以下の評価基準により評価した。
[排便回数の変化]
摂取前と比べて大きく増えた・・・・5
摂取前と比べて多少増えた・・・・・4
摂取前と変わらない・・・・・・・・3
摂取前と比べて多少減った・・・・・2
摂取前と比べて大きく減少した・・・1
さらに、肌荒れ・吹き出物の改善、潤い感の向上の観点から、肌の調子の変化について以下の評価基準により評価した。
[肌の調子の変化]
摂取前と比べて大きく向上した・・・・5
摂取前と比べて多少向上した・・・・・4
摂取前と変わらない・・・・・・・・・3
摂取前と比べて多少悪化した・・・・・2
摂取前と比べて大きく悪化した・・・・1
各10名ずつの平均値を求め、結果を表2〜表4に示す
Figure 2016047036
Figure 2016047036
Figure 2016047036
上記表1、表2及び表3に示すように、本発明の健康食品である大麦若葉加工食品(例1及び例2)は、美味しく摂取でき、且つ、高血圧改善効果や便通改善効果、また肌の調子を改善する効果が得られるという結果が得られた。
さらに表4に示すように、例1及び例2の各成分を別々に摂取した場合(例13及び例14)には、それらを同時摂取する形態の大麦若葉加工食品である例7及び例8と比べて
、高血圧改善効果や便通改善効果、また肌の調子を改善する効果が低いとする結果となった。

Claims (5)

  1. 緑葉末、茶粉末、並びに、黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を含有する健康食品。
  2. 前記緑葉末が、大麦、ヨモギ、アシタバ、クワ、及びモロヘイヤからなる5種の緑葉末の組合せである、請求項1に記載の健康食品。
  3. 前記緑葉末が、乾燥粉砕末である、請求項1又は請求項2に記載の健康食品。
  4. 質量比で、前記緑葉末:前記茶粉末:前記黒糖及び加工黒糖のうち少なくとも一種を、それぞれ30乃至60部:1乃至20部:10乃至30部の割合にて含有する、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の健康食品。
  5. さらに乳酸菌を含有する、請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の健康食品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018042504A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 株式会社東洋新薬 緑葉の加工物
JP2019127439A (ja) * 2018-01-22 2019-08-01 株式会社お茶村 桑葉を含むサプリメント
JP2019201656A (ja) * 2019-07-23 2019-11-28 株式会社 伊藤園 緑茶を有効成分とする牧草臭マスキング剤
JP2021035346A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 国立大学法人神戸大学 整腸用組成物、善玉菌の培養方法、並びに飲食品、医薬部外品、又は医薬品

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