JP2016044830A - 熱交換器、およびこれを用いた空気調和機 - Google Patents

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隆史 尾本
少傑 陳
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Abstract

【課題】
熱交換器の部品の共通化を図りつつ、コストダウンするために、空気調和機の能力に応じて、アルミフィンに挿入される伝熱管を削減する方法がある。このため、必要な熱交換器の熱交換能力を確保しつつ、より多くの伝熱管を削除するには、風上側の伝熱管より風下側の伝熱管を削除する方が有利である。しかし、風下側にある伝熱管の一部を削除した場合、凝縮水が室内空間に吹出される問題があった。
【解決手段】
そこで、本発明は、熱交換器の空気を流通させる方向の下流側の列の最上段に、または最上段より下方にある段も連なった領域に、伝熱管を配置しないようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の冷媒流路を有する熱交換器、およびこれを用いた空気調和機に関する。
空気調和機の室内機は室内熱交換器を備えている。この室内熱交換器は、冷媒が内部を通過する伝熱管と、アルミ板で形成されるアルミフィンとを備えている。アルミフィンは複数枚平行に配列され、アルミフィンには伝熱管が挿入される孔が複数設けられている。
空気調和機ではコストダウンするために、能力が異なる熱交換器のアルミフィンや伝熱管を共通化している。
熱交換器の部品の共通化を図りつつ、コストダウンするために、特許文献1に示すような、空気調和機の能力に応じて、アルミフィンに挿入される伝熱管を削減する方法が考えられる。
特許文献1の方法では、熱交換器の2列の伝熱管のうち風上側の列にある伝熱管の一部を削除している。しかし、熱交換器の風上側にある伝熱管による熱交換効率は、風下側にある伝熱管による熱交換効率より大きい。このため、必要な熱交換器の熱交換能力を確保しつつ、より多くの伝熱管を削除するには、風上側の伝熱管より風下側の伝熱管を削除する方が有利である。
特開2012−229897号公報
しかし、風下側にある伝熱管の一部を削除した場合、削除した伝熱管に対応する箇所のアルミフィンは冷房運転時に冷媒によって冷やされることがないため、凝縮水が発生せず、乾いた状態となる。この乾いた箇所に、他の箇所で生じた凝縮水が垂れると、乾いた箇所は水が付着しにくいために凝縮水がアルミフィンからはじかれて室内ファンに吸込まれ、室内空間に吹出されるおそれがあった。
そこで、本発明は、熱交換器の部品の共通化を図りつつ、コストダウンするために、熱交換器の風下側の列にある伝熱管の一部を削除した場合でも、凝縮水が室内空間に吹出されないようにすることを目的としたものである。
本発明による熱交換器は、空気を流通させる方向に複数の列と、空気を流通させる方向と交差する方向に複数の段配置された伝熱管を有するフィンチューブ型熱交換器であって、フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の下流側の列の最上段に伝熱管を配置しないようにした。
また、フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の下流側の列の中で、最上段より下方にある段も連なって伝熱管が挿入されない領域を配置した。
また、フィンチューブ型熱交換器が蒸発器として機能する場合、冷媒が、フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の上流側の列で最上段にある伝熱管より流入し、フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の下流側の列に配置された中で最上段の伝熱管より流出する。
また、以上の熱交換器を、室内機内に配置した空気調和機とする。
以上のような熱交換器および空気調和機によれば、熱交換器の風下側の列に伝熱管が配置されない領域を配置したとしても、凝縮水が室内空間に吹出されることが無く、部品の共通化を図りつつコストダウン出来る。
また、熱交換器が蒸発器として機能する場合、風上側の列で最上段にある伝熱管に膨張弁で減圧された低圧低温の冷媒を通すことで、最上段を通過する空気を十分に冷却できると共に、最上段以外を通過する調和空気との温度差を少なく出来る。
本発明の空気調和装置の冷媒回路の構成図である。 本実施例の室内機の室内機の断面構成図である。 本発明の実施形態1に係る室内熱交換器における冷媒流路を表した図である。 本発明の実施形態2に係る室内熱交換器における冷媒流路を表した図である。
以下、図面を基に本発明の実施形態を説明する。
本発明は、図3に示すように、アルミフィンが複数枚平行に配列され、このアルミフィンに、空気を流通させる方向に複数の列と、空気を流通させる方向と交差する方向に複数の段配置された伝熱管を有するフィンチューブ型熱交換器に関するものである。この熱交換器において、本発明は、空気を流通させる方向の下流側の列の最上段に伝熱管を配置しないようにしたものである。以下に、本発明に関する熱交換器の具体的な構成について説明する。なお、本実施形態では、3段曲げ式の熱交換器を例に説明しているが、本発明はこれに限定したものではなく、垂直に立てた板状の熱交換器などに用いても良い。
(実施形態1)
本発明の実施形態1における空気調和機は、室内に設置される室内機100と、室外に設置される室外機200を備えている。室内機100内および室外機200内にはそれぞれ室内熱交換器110と室外熱交換器210が収納されており、各熱交換器(110、210)が伝熱管により接続されることにより冷媒回路を構成している。空気調和機の冷媒回路の構成を図1に示す。なお、実線の矢印は暖房運転時の冷媒の流れを示したものであり、点線の矢印は冷房運転時の冷媒の流れを示したものである。
この冷媒回路は、主として室内熱交換器110、圧縮機220、四方弁230、室外熱交換器210、および膨張弁240で構成される。
室内機100に設けられている室内熱交換器110は、取り入れられた室内空気と冷媒とを熱交換させる。また、室内熱交換器110は、室内機100と室外機200を繋ぎ、液冷媒が流通する液管310とガス冷媒が流通するガス管320とに接続されている。また、室内機100には、送風機であるクロスフローファン111が設けられている。このクロスフローファン111は、円筒形状に構成され、室内機100内に設けられる室内ファンモータ112によって回転駆動される。このクロスフローファン111の回転駆動により、室内空気が室内機100内に吸い込まれ、室内熱交換器111で熱交換を行った後の調和空気が室内に吹出される。
室外機200には、圧縮機220と、圧縮機220の吐出側に接続される四方弁230と、圧縮機220の吸入側に接続されるアキュムレータ250と、四方弁230に接続された室外熱交換器210と、室外熱交換器210に接続された膨張弁240とが設けられている。膨張弁240は、液側閉鎖弁311を介して液管310に接続されており、この液管310を介して室内熱交換器110の一端と接続される。また、四方弁230は、ガス側閉鎖弁321を介してガス管320に接続されており、このガス管320を介して室内熱交換器110の他端と接続されている。また、室外機200には、外気を室外機200内に吸い込み、室外熱交換器210で冷媒と熱交換を行った後の空気を外部に吹出すためのプロペラファン211が設けられている。このプロペラファン211は、室外ファンモータ212によって回転駆動される。
図2に、室内機100の断面構成図を示す。室内機100は、ケーシング101を備えており、前述した室内熱交換器110やクロスフローファン111は、室内機100のケーシング101内に設けられている。また、室内熱交換器110は、後に説明するように3つの熱交換部(背面熱交換部110a、上部熱交換部110b、前面熱交換部110c)に分割されている。ケーシング101には、室内空気を取込むための吸込口103と、調和空気を室内空間に吹出す吹出口104とが設けられている。吸込口103は、ケーシング101の前面側の上部と天面に設けられており、吹出口104は、前面下部に設けられる。そして、室内熱交換器110とクロスフローファン111は、ケーシング101内において、室内熱交換器110が吸込口103に近い側に、クロスフローファン111が吹出口104に近い側に配置される。すなわち、室内熱交換器110は、クロスフローファン111に対して気流の流れ方向の上流側に配置されている。ここで、室内熱交換器110は、ケーシング101内において、吸込口103側からクロスフローファン111を取り囲むように、3段曲げされて配置されている。なお、白抜きの矢印は空気の流れを示したものである。
本実施形態では、室内熱交換器110は、フィンチューブ型熱交換器である。この室内熱交換器110は、所定の間隙をもって積層され、その間隙に空気を流通させる複数のアルミフィンを有する。また、アルミフィンの積層方向に貫通し、空気を流通させる方向と交差する方向に複数段配置された伝熱管からなる伝熱管列を有している。伝熱管列は空気を流通させる方向に2列配置されている。列ごとに伝熱管を順次接続することで冷媒流路を形成し、形成した冷媒流路に冷媒を流通させている。また、室内熱交換器110は、3段曲げ式の熱交換器で3つの熱交換部から構成されている。背面熱交換部110aは、クロスフローファン111の天面側から背面側までを囲むように、室内機100の天面側から室内機100の背面側にまで傾斜して配置されている。上部熱交換部110bは、クロスフローファン111の天面側から前面上部側までを囲むように、室内機100の天面側から室内機100の前面上部側にまで傾斜して配置されている。前面熱交換部110cは、クロスフローファン111の前面上部側から前面下部側までを囲むように、上部熱交換部110bの下方に配置されている。なお、各熱交換部(110a、110b、110c)の最下段は1段目となり、背面熱交換部110aの最上段は7段目となり、上部熱交換部110bの最上段は8段目となり、前面熱交換部110cの最上段は5段目となる。
本実施形態の室内熱交換器110には、分流器260により3分岐された冷媒が流入するため、冷媒が流れる冷媒流路(以下、第1冷媒流路410、第2冷媒流路420、第3冷媒流路430とする)が3つある。図3は、室内熱交換器110における第1冷媒流路410、第2冷媒流路420、第3冷媒流路430の構成を表した図である。なお、図3で、隣接する伝熱管を繋ぐ太線の実線は、伝熱管の一端と接続するU字管を表し、太線の破線は、伝熱管の他端と接続するヘアピン部を表す。そして、室内熱交換器110において、複数の伝熱管は、気流の流れ方向に風上側と風下側の2列の伝熱管列を形成している。ここで、気流の流れ方向上流側の伝熱管列を第1伝熱管列とし、気流の流れ方向下流側の伝熱管列を第2伝熱管列とする。各熱交換部110a,110b,110cのそれぞれに第1伝熱管列(L1a、L1b、L1c)と第2伝熱管列(L2a、L2b、L2c)が形成されている。なお、白抜きの矢印は、図2と同様に空気の流れを示したものである。
分流器260は液管310に接続され液状態の冷媒が流出入する液冷媒流出入管441を備えている。分流器260は、冷房運転時は液管310より流入した液状態の冷媒を3分岐させて第1冷媒流路410と第2冷媒流路420と第3冷媒流路430に流出させ、暖房運転時は第1冷媒流路410と第2冷媒流路420と第3冷媒流路430より流入した液冷媒を合流させ液管310に流出させる。
第1冷媒流路410は、背面熱交換部110aの第1伝熱管列L1aにある7段(7段目から1段目)の伝熱管410aと、背面熱交換部110aの第2伝熱管列L2aにある下部5段(1段目から5段目)の伝熱管410bを順次接続して形成されている。
第2冷媒流路420は、上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある上部6段(8段目から3段目)の伝熱管420aと、上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある中部4段(3段目から6段目)の伝熱管420bを順次接続して形成されている。
第3冷媒流路430は、上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある下部2段(1段目から2段目)の伝熱管430aと、上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある下部2段(2段目から1段目)の伝熱管430bと、前面熱交換部110cの第1伝熱管列L1cにある5段(5段目から1段目)の伝熱管430cと、前面熱交換部110cの第2伝熱管列L2cにある下部3段(1段目から3段目)の伝熱管430dを順次接続して形成されている。
第1冷媒流路410の背面熱交換部110aの第2伝熱管列L2aにある5段目の伝熱管にガス管320に接続されガス状態の冷媒が流出入するガス冷媒流出入管443aが接続されている。第2冷媒流路420の上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある6段目の伝熱管にガス管320に接続されガス状態の冷媒が流出入するガス冷媒流出入管443bが接続されている。第3冷媒流路430の前面熱交換部110cの第2伝熱管列L2cにある3段目の伝熱管にガス管320に接続されガス状態の冷媒が流出入するガス冷媒流出入管443cが接続されている。室内熱交換器110が蒸発器として機能する場合には、冷媒は、第1冷媒流路410の中の背面熱交換部110aの第1伝熱管列L1aにある7段目の伝熱管と、第2冷媒流路420の中の上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある8段目の伝熱管と、第3冷媒流路430の中の上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある1段目の伝熱管其々に流入し、第1冷媒流路410および第2冷媒流路420および第3冷媒流路430を経由して、ガス冷媒流出入管443aとガス冷媒流出入管443bとガス冷媒流出入管443cから流出する。室内熱交換器110が凝縮器として機能する場合には、冷媒はガス冷媒流出入管443aとガス冷媒流出入管443bとガス冷媒流出入管443cから其々流入し、第1冷媒流路410および第2冷媒流路420および第3冷媒流路430を経由して、第1冷媒流路410の中の背面熱交換部110aの第1伝熱管列L1aにある7段目の伝熱管と、第2冷媒流路420の中の上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある8段目の伝熱管と、第3冷媒流路430の中の上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある1段目の伝熱管から流出する。
以上の構成から、各熱交換部の気流の流れ方向下流側の伝熱管列の上端である、背面熱交換部110aの第2伝熱管列L2aにある上部2段(6段目と7段目)と、上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある上部2段(7段目と8段目)と、前面熱交換部110cの第2伝熱管列L2cにある上部2段(4段目と5段目)とには伝熱管が配置されない乾き部(600a、600b、600c)が形成される。この乾き部(600a、600b、600c)が各熱交換部の気流の流れ方向下流側の伝熱管列の上端に形成されるため、伝熱管が配置されている箇所で生じた凝縮水が乾き部(600a、600b、600c)に流れ込むことがなく、凝縮水が乾き部(600a、600b、600c)ではじかれてクロスフローファン111に吸込まれ、室内空間に吹出されるおそれが無くなる。
なお、本実施例では、伝熱管が配置されない領域である乾き部(600a、600b、600c))が3箇所あるが、本発明はこれに限定したものでない。例えば、上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある上部2段(7段目と8段目)だけを伝熱管が配置されない領域にしても良く、削除したい伝熱管の本数に合わせて伝熱管が配置されない領域を形成しても良い。以上の構成により、アルミフィンおよび伝熱管などの部品の共通化を図りつつ、熱交換能力に応じて伝熱管を削減することができ、コストダウンをすることが出来る。
(実施形態2)
本発明の実施形態2における空気調和機は、実施形態1の第3冷媒流路の構成が異なる。よって、実施形態1と異なる室内熱交換器110について説明する。
本実施形態の室内熱交換器を図4に示す。実施形態1と同様に、室内熱交換器110は、3段曲げ式の熱交換器で3つの熱交換部(背面熱交換部110a、上部熱交換部110b、前面熱交換部110c)から構成されている。なお、白抜きの矢印は、図2および図3と同様に空気の流れを示したものである。
本実施形態の室内熱交換器110は、実施形態1と同様に、冷媒が流れる冷媒流路(以下、第4冷媒流路510、第5冷媒流路520、第6冷媒流路530とする)が3つある。この第4冷媒流路510、第5冷媒流路520、第6冷媒流路530に関して図4に基づいて説明する。
分流器260は、実施形態1と同様に液管310に接続され液状態の冷媒が流出入する液冷媒流出入管441を備えている。また、実施形態1と同様に第4冷媒流路510の背面熱交換部110aの第2伝熱管列L2aにある5段目の伝熱管にガス管320に接続されガス状態の冷媒が流出入するガス冷媒流出入管443aが接続されている。第5冷媒流路520の上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある6段目の伝熱管にガス管320に接続されガス状態の冷媒が流出入するガス冷媒流出入管443bが接続されている。第6冷媒流路530の前面熱交換部110cの第2伝熱管列L2cにある3段目の伝熱管にガス管320に接続されガス状態の冷媒が流出入するガス冷媒流出入管443cが接続されている。
第4冷媒流路510は、背面熱交換部110aの第1伝熱管列L1aにある7段(7段目から1段目)の伝熱管510aと、背面熱交換部110aの第2伝熱管列L2aにある下部5段(1段目から5段目)の伝熱管510bを順次接続して形成されている。
第5冷媒流路520は、上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある上部6段(8段目から3段目)の伝熱管520aと、上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある中部4段(3段目から6段目)の伝熱管520bを順次接続して形成されている。
第6冷媒流路530は、前面熱交換部110cの第1伝熱管列L1cにある上部2段(4段目から5段目)の伝熱管530aと、上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある下部2段(1段目から2段目)の伝熱管530bと、上部熱交換部110bの第2伝熱管列L2bにある下部2段(2段目から1段目)の伝熱管530cと、前面熱交換部110cの第1伝熱管列L1cにある下部3段(3段目から1段目)の伝熱管530dと、前面熱交換部110cの第2伝熱管列L2cにある下部3段(1段目から3段目)の伝熱管530eを順次接続して形成されている。
室内熱交換器110が蒸発器として機能する場合には、冷媒は、第4冷媒流路510の中の背面熱交換部110aの第1伝熱管列L1aにある7段目の伝熱管と、第5冷媒流路520の中の上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある8段目の伝熱管と、第6冷媒流路530の中の前面熱交換部110cの第1伝熱管列L1cにある4段目の伝熱管其々に流入し、第4冷媒流路510および第5冷媒流路520および第6冷媒流路530を経由して、ガス冷媒流出入管443aとガス冷媒流出入管443bとガス冷媒流出入管443cから流出する。室内熱交換器110が凝縮器として機能する場合には、ガス冷媒流出入管443aとガス冷媒流出入管443bとガス冷媒流出入管443cから其々流入し、第4冷媒流路510および第5冷媒流路520および第6冷媒流路530を経由して、第4冷媒流路510の中の背面熱交換部110aの第1伝熱管列L1aにある7段目の伝熱管と、第5冷媒流路520の中の上部熱交換部110bの第1伝熱管列L1bにある8段目の伝熱管と、第6冷媒流路530の中の前面熱交換部110cの第1伝熱管列L1cにある4段目の伝熱管から流出する。
このように、実施形態1と同様に乾き部(600a、600b、600c)は、各熱交換部(110a、110b、110c)の気流の流れ方向下流側の伝熱管列の上端に形成される。本実施形態では、実施形態1とは異なりこの乾き部(600a、600b、600c)に対し、気流の流れ方向上流側の伝熱管に分流器260より流出した膨張弁で減圧された低圧低温の冷媒が流入する。この低圧低温の冷媒は吸熱できる熱量が多いため、図4で網掛けされた領域(700a、700b、700c)で、乾き部(600a、600b、600c)を通過する前の空気を十分に冷却できると共に、乾き部(600a、600b、600c)以外を通過する調和空気との温度差を少なくすることができる。また、実施形態1と同様に、部品の共通化を図りつつ、熱交換能力に応じて伝熱管を削減することができ、コストダウンをすることが出来る。
100 室内機
110 室内熱交換器
120 伝熱管
200 室外機
210 室外熱交換器
260 分流器
410 第1冷媒流路
420 第2冷媒流路
430 第3冷媒流路
510 第4冷媒流路
520 第5冷媒流路
530 第6冷媒流路

Claims (4)

  1. 空気を流通させる方向に複数の列と、空気を流通させる方向と交差する方向に複数の段配置された伝熱管を有するフィンチューブ型熱交換器であって、
    前記フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の下流側の最上段に伝熱管を配置しないようにしたことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器であって、前記フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の下流側の列の中で、最上段より下方にある段も連なって伝熱管が挿入されない領域を配置したことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の熱交換器であって、
    前記フィンチューブ型熱交換器が蒸発器として機能する場合、
    前記冷媒が、前記フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の上流側の列で最上段にある伝熱管より流入し、前記フィンチューブ型熱交換器の空気を流通させる方向の下流側の列に配置された中で最上段の伝熱管より流出することを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱交換器を、室内機内に配置したことを特徴とする空気調和機。
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