JP2016044412A - 構造物の補強構造及び構造物の補強方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記課題を解決する構造物の補強構造は、構造耐力を負担するものとして設計された構造体と、構造耐力を負担しないものとして設計された張壁とが並んで配置される構造物の補強構造であって、ポリオール及びアミンのうち少なくとも一方を含む樹脂材料にイソシアネートを混合して硬化させることによって形成される被覆膜によって前記構造体及び前記張壁の表面を被覆する。
この構成によれば、被覆膜が複数のブロック体の接続部分を被覆することによって、積み重ねられたブロック体の崩落または飛散を抑制することができる。
この構成によれば、被覆膜が断面多角形状をなす構造体の角部を被覆することによって、外力を受けた張壁が構造体から離れる方向に移動しようとしたときに、硬化した被覆膜が構造体の角部に引っかかることにより、外力を構造体によって受けることができる。したがって、被覆膜の構造体への付着力のみで外力を受ける場合よりも、より効果的に張壁の倒壊を抑制することができる。
この構成によれば、固定部材によって被覆膜を構造体に対して固定することによって、外力を受けた張壁が被覆膜とともに構造体から離れる方向に移動しようとしたときに、被覆膜の構造体からの剥離を抑制することができる。したがって、被覆膜による構造体の被覆面積が少なく、被覆膜の構造体への付着力が十分確保できない場合にも、効果的に張壁の倒壊を抑制することができる。
図1に示すように、本実施形態の構造物11は、構造耐力を負担するものとして設計された構造体としての基礎12と、構造耐力を負担しないものとして設計された張壁13を備える。本実施形態の張壁は、例えば屋外などに設置されるブロック塀である。張壁13は、鉛直方向Zに積み重ねられた複数のブロック体14によって構成され、基礎12に支持される態様で、基礎12と鉛直方向Zに並んで配置される。基礎12及びブロック体14は、例えばコンクリートによって形成され、必要に応じて鉄筋等によって補強される。なお、以降の説明においては、張壁の短手方向を厚さ方向X、鉛直方向Z及び厚さ方向Xと交差する張壁が延びる方向を延設方向Yとする。
まず、ポリオール及びアミンのうち少なくとも一方を含む液状の樹脂材料に硬化剤となるイソシアネートを混合した被覆材を基礎12及び張壁13の表面に吹き付ける(吹付工程)。
図2に白抜き矢印で示すように、張壁13に対して、地震等によって構造体が配置されていない方向に外力が加わった場合には、同図に二点鎖線で示すように張壁13の下端と支持部12bとの位置がずれ、張壁13がバランスを崩して倒壊するおそれがある。また、このように張壁13が倒壊すると、倒壊した張壁13が地面に衝突して破壊され、ブロック体14が飛散して人や物にあたってしまうおそれがある。
(1)被覆膜15が基礎12及び張壁13の表面を被覆することよって張壁13を基礎12と連結させることができるので、被覆膜15によって張壁13を補強することができる。また、この被覆膜15は、ポリオール及びアミンのうち少なくとも一方を含む樹脂材料にイソシアネートを混合して硬化させることによって形成されるので、吹き付け等によって基礎12及び張壁13の表面に薄く張り付けることができる。したがって、並んで配置される基礎12及び張壁13の周囲に十分な空間がない場合にも、補強により張壁13の倒壊を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、構造物の補強構造の第2実施形態について、図3〜図7を参照して説明する。
なお、以降の説明において、張壁13が被覆膜15から離れる方向に移動する場合の移動方向を第1方向−Fとして示し、張壁13が被覆膜15に近づく方向に移動する場合の移動方向を第2方向+Fとして示す。
加えて、図6に示すように、張壁13を構成するブロック体14同士の接続部分が破壊されて、ブロック体14が隣接するブロック体14から離れる方向に移動した場合にも、図6に白抜き矢印で示すように被覆膜15に力が作用して、ブロック体14の移動が抑制される。
(3)被覆膜15が断面多角形状をなす柱22,23の角部を被覆することによって、外力を受けた張壁13が柱22,23から離れる方向に移動しようとしたときに、硬化した被覆膜15が柱22,23の角部に引っかかることにより、外力を柱22,23によって受けることができる。したがって、被覆膜15の柱22,23への付着力のみで外力を受ける場合よりも、より効果的に張壁13の倒壊を抑制することができる。
次に、構造物の補強構造の第3実施形態について、図8〜図12を参照して説明する。
なお、第3実施形態において、第1実施形態または第2実施形態と同じ符号を付したものは、各実施形態と同様の構成を備えるので説明を省略し、以下においては上記各実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
地震等によって張壁27に外力が加わった場合には、張壁27がその厚さ方向Xなど、構造体が配置されていない方向に移動して、張壁27が倒壊するおそれがある。その点、構造物11Bにおいて、張壁27は被覆膜15によって柱25または構造壁26に連結されているので、被覆膜15の柱25または構造壁26に対する付着力によって、張壁27の移動や倒壊が抑制される。
(4)固定部材28,29によって被覆膜15を柱25または構造壁26に対して固定することによって、外力を受けた張壁27が被覆膜15とともに柱25または構造壁26から離れる方向に移動しようとしたときに、被覆膜15の柱25または構造壁26からの剥離を抑制することができる。したがって、被覆膜15による構造体の被覆面積が少なく、被覆膜15の構造体への付着力が十分確保できない場合にも、効果的に張壁の倒壊を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・第1実施形態及び第2実施形態におけるブロック体14は、立方体形状のコンクリートブロックに限らず、例えばブロック体14として立方体形状でない石、レンガ、板状の木片などを用いてもよい。また、ブロック体14は必ずしも水平方向及び鉛直方向Zの両方向に積み重ねなくてもよく、例えば縦長のブロック体14を水平方向に並べるようにしてもよいし、横長のブロック体14を鉛直方向Zに積み重ねてもよい。さらに、ブロック体14の大きさ、形状、積み方及び接続方法も、任意に変更することができる。
・第2実施形態の構造物11Aにおいて、被覆膜15が柱22,23及び梁24のうちいずれかを被覆しなくてもよい。
・張壁が敷地、建物または部屋などの空間の内外を仕切る物である場合に、張壁において空間の内側を向く内面に被覆膜15を設けてもよいし、空間の外側を向く外面に被覆膜15を設けてもよい。
Claims (5)
- 構造耐力を負担するものとして設計された構造体と、構造耐力を負担しないものとして設計された張壁とが並んで配置される構造物の補強構造であって、
ポリオール及びアミンのうち少なくとも一方を含む樹脂材料にイソシアネートを混合して硬化させることによって形成される被覆膜によって前記構造体及び前記張壁の表面を被覆する構造物の補強構造。 - 積み重ねられた複数のブロック体によって前記張壁が構成され、
前記被覆膜が前記複数のブロック体の接続部分を被覆する
請求項1に記載の構造物の補強構造。 - 前記構造体が断面多角形状をなし、
前記被覆膜が前記構造体の角部を含んだ外面を被覆する
請求項1または請求項2に記載の構造物の補強構造。 - 前記被覆膜を前記構造体に対して固定する固定部材を備える
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の構造物の補強構造。 - 構造耐力を負担するものとして設計された構造体と、構造耐力を負担しないものとして設計された張壁とが並んで配置される構造物の補強方法であって、
ポリオール及びアミンのうち少なくとも一方を含む樹脂材料にイソシアネートを混合した被覆材を前記構造体及び前記張壁に吹き付ける工程と、
前記被覆材を硬化させて前記構造体及び前記張壁を被覆する被覆膜を形成する工程と、
を備える構造物の補強方法。
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