JP2016043934A - 梱包構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 煩雑な梱包作業を要することなく所望の梱包状態を得ることができ、それによって、搬送途中における梱包対象物の不用意な移動それによる損傷を確実に防止することができ、且つ、十分な梱包容積を確保するとこが可能な梱包構造を提供すること。
【解決手段】 箱と、上記箱内であって一つの側面と天面に展開されるエアー充填式緩衝体と、上記エアー充填式緩衝体に設けられたエアー注入部と、上記箱に設けられ上記エアー注入部を外部に突出させるためのエアー注入部用開口部と、を具備したもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、ダンボール箱内に卵、豆腐、野菜、果物、牛乳といった飲食物、衣類、調度品、壊れ易い精密部品、半導体などの梱包対象物を収容して梱包する梱包構造に係り、特に、煩雑な梱包作業を要することなく所望の梱包状態を得ることができ、それによって、搬送途中における梱包対象物の不用意な移動それによる損傷を確実に防止することができ、且つ、十分な梱包容積を確保するとこができるように工夫したものに関する。
例えば、ダンボール箱内に卵、豆腐、野菜、果物、牛乳といった飲食物、衣類、調度品、壊れ易い精密部品、半導体などの梱包対象物を収容して梱包・搬送する場合、搬送途中にそれら梱包対象物が段ボール箱内で不用意に移動して損傷してしまうことが懸念される。そこで、ダンボール箱内に様々な緩衝体を入れて、搬送途中における梱包対象物の不用意な移動を規制するようにしている。
そのような緩衝体を使用した梱包構造を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3などがある。以下、順次説明する。
まず、特許文献1に記載された発明による「梱包用緩衝体」は、ダンボール箱内に収容された梱包対象物の回りに複数のエアーバッグが連接された緩衝体を設置するようにしている。
又、特許文献2に記載された発明による「梱包用緩衝体及び梱包物の中吊りエアー梱包方法」の場合には、エアーバッグからなる緩衝体によって梱包対象物を宙吊り状態にしている。
さらに、特許文献3に記載された発明による「包装用袋体」の場合には、逆止弁付きのエアーバッグによって梱包対象物を包み込み、その状態で、エアーバッグ内にエアーを供給して梱包するようにしている。
特開平11−278548号公報 特開2006−335427号公報 特開平9−86865号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、梱包作業が面倒であるという問題があった。すなわち、特許文献1、特許文献2、特許文献3の何れの場合も、梱包対象物をエアーバッグで包み込む必要があり、そのような作業には多くの労力を要してしまう。
又、特許文献1、特許文献2、特許文献3の何れの場合も、梱包対象物をエアーバッグで包み込んだ状態で、例えば、ダンボール箱内に収容することになるが、ダンボール箱内におけるエアーバッグが占める割合が大きくなってしまい、ダンボール箱の大きさの割に梱包可能な梱包対象物の量が少ないという問題もあった。
これに対しては、例えば、梱包対象物をエアーバッグで包み込むのではなく、例えば、上下、左右にエアーバッグを挿し込むような梱包構造も考えられるが、それでは、梱包対象物の不用意な移動それによる損傷を完全に防止することができないという問題があった。又、エアーバッグ以外にも、例えば、発泡材、紙、おからパック等を開放した段ボール箱に上から入れることも考えられるが、何れの場合も、緩衝体が梱包対象物と一体化することはなく、梱包対象物を点或いは線で捉えているだけであるので、例えば、外部から衝撃が加わった場合には、梱包対象物が不用意に移動してしまい損傷してしまうおそれがある。
本発明は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、煩雑な梱包作業を要することなく所望の梱包状態を得ることができ、それによって、搬送途中における梱包対象物の不用意な移動それによる損傷を確実に防止することができ、且つ、十分な梱包容積を確保するとこが可能な梱包構造を提供することにある。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による梱包構造は、箱と、上記箱内であって一つの側面と天面に展開されるエアー充填式緩衝体と、上記エアー充填式緩衝体に設けられたエアー注入部と、上記箱に設けられ上記エアー注入部を外部に突出させるためのエアー注入部用開口部と、を具備し、上記箱内に梱包対象物を搬入し、上記エアー充填式緩衝体を箱内であって一つの側面と天面に展開することにより上記搬入された梱包対象物を一つの側面側及び天面側から包み、上記エアー注入部を上記エアー注入部用開口部を介して外部に突出させ、その状態で箱を密封し、上記エアー注入部を介してエアーを供給することにより上記エアー充填式緩衝体を膨らませて緩衝機能を発揮させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による梱包構造は、請求項1記載の梱包構造において、上記箱の蓋には切込み部が設けられていて、上記エアー充填式緩衝体はその一部を上記箱内の1つの側面に対向させた状態で設置され、天面に対向する部分の一部が上記切込み部に挟持された状態でセットされているとこを特徴とするものである。
又、請求項3による梱包構造は、請求項2記載の梱包構造において、上記箱の上記切込み部が設けられている反対側には上記エアー注入部用開口部が設けられていて、この記エアー注入部用開口部には舌片があり、エアーの供給が終了した後この舌片によって上記エアー注入部用開口部は閉塞されることを特徴とするものである。
又、請求項4による梱包構造は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の梱包構造において、上記エアー充填式緩衝体の上記エアー注入部には逆止弁が設けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように本発明の請求項1による梱包構造によると、箱と、上記箱内であって一つの側面と天面に展開されるエアー充填式緩衝体と、上記エアー充填式緩衝体に設けられたエアー注入部と、上記箱に設けられ上記エアー注入部を外部に突出させるためのエアー注入部用開口部と、を具備し、上記箱内に梱包対象物を搬入し、上記エアー充填式緩衝体を箱内であって一つの側面と天面に展開することにより上記搬入された梱包対象物を一つの側面側及び天面側から包み、上記エアー注入部を上記エアー注入部用開口部を介して外部に突出させ、その状態で箱を密封し、上記エアー注入部を介してエアーを供給することにより上記エアー充填式緩衝体を膨らませて緩衝機能を発揮させるようにしたので、煩雑な梱包作業を要することなく、且つ、十分な梱包容積を確保するとこができ、梱包対象物の不用意な移動それによる損傷を確実に防止することができる。
又、請求項2による梱包構造によると、請求項1記載の梱包構造において、上記箱の蓋には切込み部が設けられていて、上記エアー充填式緩衝体はその一部を上記箱内の1つの側面に対向させた状態で設置され、天面に対向する部分の一部が上記切込み部に挟持された状態でセットされているので、梱包対象物の箱内への搬入、その他一連の梱包作業の作業性の向と作業効率の向上を図ることができる。
又、請求項3による梱包構造によると、請求項2記載の梱包構造において、上記箱の上記切込み部が設けられている反対側には上記エアー注入部用開口部が設けられていて、この記エアー注入部用開口部には舌片があり、エアーの供給が終了した後この舌片によって上記エアー注入部用開口部は閉塞される構成になっているので、梱包後の箱は完全に密封状態となり、搬送途中における異物、虫などの侵入を防止することができる。
又、請求項4による梱包構造によると、請求項1〜請求項3の何れかに記載の梱包構造において、上記エアー充填式緩衝体には注入されたエアーの抜けを防止する逆止弁が設けられているので、エアー充填式緩衝体内に供給された空気が不用意に抜けてしまうようなことはない。
本発明の一実施の形態を示す図で、ダンボール箱内に梱包対象物を入れてエアー充填式緩衝体にエアーを充填している状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、梱包構造を分解して示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図1のIII−III断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、エアー充填式緩衝体の構成を示す平面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、梱包対象物を入れる前の段ボール箱の状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ダンボール箱内に梱包対象物を入れた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ダンボール箱内に梱包対象物を入れてその上にエアー充填式緩衝体を掛けるとともにエアー注入部を段ボール箱から外部に突出させた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ダンボール箱内に梱包対象物を入れてその上にエアー充填式緩衝体を掛けるとともにエアー注入部を段ボール製箱から外部に突出させダンボール箱を密封した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、ダンボール箱内に梱包対象物を入れてその上にエアー充填式緩衝体を掛けるとともにエアー注入部を段ボール製箱から外部に突出させダンボール箱を密封しエアー注入部よりエアーを供給している状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、エアーの供給が完了しエアー供給用パイプを撤去するとともにエアー注入部用開口部を舌片で閉じた状態を示す斜視図である。
以下、図1乃至第10を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態による梱包構造の構成を示す斜視図であり、まず、ダンボール箱1がある。この段ボール箱1は、中心ライナによって強度を高めた構造のもので、高い断熱効果を提供することができるものである。又、上記段ボール箱1は、図2にも示すように、底壁2、3、4、6、側壁5、7、9、11、蓋壁13、15、17、19とから構成されている。
尚、この一実施の形態では段ボール箱を例に挙げて説明するが、それに限定されるものではなく、様々な種類の箱に適用可能である。
上記蓋壁13には切込み部21が設けられている。
尚、この切込み部21の機能については追って詳細に説明する。
又、上記蓋壁13に対向する側の蓋壁17と側壁9の境界部には、エアー注入部用開口部23が設けられている。このエアー注入部用開口部23は舌片25によって閉塞可能に構成されている。
尚、上記舌片25は、上記蓋壁17と側壁9の境界部に上記エアー注入部用開口部23を形成する際に切り落とされることなく残留したものである。
上記段ボール箱1内には、エアー充填式緩衝体31が設置されている。このエアー充填式緩衝体31は、図4にも示すように、エアーバッグのような構成になっていて、中空の緩衝体本体33と、この緩衝体本体33の一箇所に設けられたエアー注入部35と、上記エアー注入部35位置の上記緩衝体本体33に設けられた逆止弁37と、から構成されている。
上記エアー注入部35は、エアー注入パイプ挿し込み部39と、このエアー注入パイプ挿し込み部39に挿し込まれるエアー注入パイプ41と、から構成されている。上記エアー注入パイプ挿し込み部39は、長舌片39aと短舌片39bを重ねて両側を熱溶着して構成されている。又、長舌片39aと短舌片39bを使用することにより、図3に示すように、エアー注入パイプ挿し込み口の位置が特定し易くなり、それによって、エアー上記エアー注入パイプ41のエアー注入パイプ挿し込み部39への挿し込み作業が容易になっている。
因みに、両方とも同じ長さの舌片を重ねた場合はエアー注入パイプ挿し込み口の位置が特定し難くなる。
上記エアー注入パイプ41は中空状の、例えば、20cm程度の短管である。
上記逆止弁37は、例えば、特開平5−118455号公報、特開2012−101819号公報に開示されているようなものである。
因みに、何れも本件特許出願人によるものである。
以下、詳細に説明する。図4に示すように、逆止弁37は、二枚のシール材43、45を重ねて左右両側を熱溶着により接合して構成されていて、全体として扁平状に構成されている。左右両側の熱溶着部を符号47、49で示す。
上記熱溶着部47、49の内側にはヒートシール部51、53が設けられている。上記逆止弁37の図4中下端が注出口55となっていて、図4中上端が注入口57となっている。上記逆止弁37の内側には上記注入口57と注出口55を結ぶ中央部に流路59が形成されている。この流路59に沿って第1段弁フラップ部61、第2段弁フラップ部63が設けられている。上記第1段弁フラップ部61は一対のヒートシール部を対向・配置させた構成になっている。又、上記第2段弁フラップ63も、一対のヒートシール部67、67を対向・配置させた構成になっている。
上記構成をなす逆止弁37によると、流路59内にエアー注入パイプ41を挿し込んでエアーを注入し、その後、エアー注入パイプ41を撤去すれば、上記第1段弁フラップ部61、第2段弁フラップ部63の作用により、内部のエアーが外部に流出してしまうことを防止することができる。
尚、逆止弁37の構成としては図示したものに限定されず、弁フラップの段数、各弁フラップを構成するヒートシール部の個数、形状(直線的か湾曲しているかなど)については様々な構成が想定される。
又、梱包作業が開始される前には、例えば、図5に示すような状態にある。すなわち、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33の一部が上記段ボール箱1の切込み部21に挟持された状態でセットされている。この点に関して詳しく説明する。
上記エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33は、箱1の内側であって側面に対向する側面対向部Aと、ダンボール箱1の内側であって天面に対向する天面対向部Bと、から構成されている。そして、側面対向部Aは予め側面(この一実施の形態の場合には側壁5)の内側に設置されており、天面対向部Bの一部が上記切込み部21に挟持されている。このように、梱包前の状態にあっては、開放された箱1の内側にエアー充填式緩衝体31が所定の状態でセットされている。
又、既に説明したエアー注入パイプ41には、図1、図2に示すように、エアー供給ガン71のノズル73が挿し込まれる。上記エアー供給ガン71にはエアー配管75を介して図示しないコンプレッサ或いはエアーチャンバが接続されていて、所定圧のエアーが上記エアー注入パイプ41を介して、緩衝体本体33内に供給される。それによって、緩衝体本体33が膨らむことになる。
尚、図2中符号81は梱包対象物である。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、図5に示すように、天面が開放された段ボール箱1にエアー充填式緩衝体31が所定の状態でセットされている。すなわち、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33の側面対向部Aが段ボール箱1の内側であって側面(この一実施の形態の場合には側壁5の内側)に対向するように設置されている。又、緩衝体本体33の天面対向部Bの一部が切込み部21に挟持された状態になっていて外側に折り曲げられている。
例えば、一連の梱包作業が図示しないベルトコンベアに沿って行われる場合は、図5に示す状態の段ボール箱1がベルトコンベアに載って所定の場所まで搬送されてくる。
尚、梱包作業は、例えば、温度が10℃、湿度が60%の室内で行う。
次に、図6に示すように、ダンボール箱1内に梱包対象物81を搬入する。
次に、図7に示すように、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33の天面対向部Bを切込み部21から外す。そして、天面対向部Bを梱包対象物61側に折り曲げて梱包対象物61の上に被せる。そして、エアー注入部35をエアー注入部用開口部23を介して外部に突出させる。
次に、図8に示すように、ダンボール箱1の蓋壁13、15、17、19を閉じて密封する。すなわち、まず、蓋壁13、17を閉じる。次に、蓋壁15、19を閉じる。そして、図示しない粘着テープを貼って密封する。
次に、図9に示すように、エアー注入部35のエアー注入パイプ41内にエアーガン71のノズル73を挿し込む。そして、図示しないコンプレッサ或いはエアーチャンバからのエアーを上記エアー注入パイプ41を介してエアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33内に注入する。
上記エアーの注入によって、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33は、図2、図3に示すように、「L」状に変形した状態で膨らんでいく。すなわち、緩衝体本体33の側面対向部Aは、ダンボール箱1の側壁5と梱包対象物61との間で膨らんでいき、一方、緩衝体本体33の天面対向部Bは、蓋壁13、17と梱包対象物61との間で膨らんでいく。このようにして、ダンボール箱1内において、梱包対象物61を側面側及び天面側より押し付け、それによって、梱包対象物61の搬送途中における不用意な移動それに起因した損傷を防止する。
次に、図10に示すように、エアーの注入が完了した時点で、エアーガン15を撤去するとともに、エアー注入パイプ41を撤去する。そして、舌片25を蓋壁17と蓋壁15との間に挿し込むことにより、エアー注入部用開口部23を閉塞する。
以上で、一連の梱包作業が終了する。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、煩雑な梱包作業を不要にすることができる。すなわち、基本的には、エアー充填式緩衝体31が予めセットされたダンボール箱1内に梱包対象物61を搬入し、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33の天面対向部Bを梱包対象物61側に折り曲げて被せ、エアー注入部35をエアー注入部用開口部23を介して外部に突出させ、段ボール箱1を密封し、後は、エアー注入部35を介してエアーを注入すれば所望の梱包状態を得ることができるからである。
そして、梱包対象物81の段ボール箱1内における不用意な移動それによる損傷を確実に防止することができる。すなわち、ダンボール箱1内において、梱包対象物61は、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33によって、側面側及び天面側より押し付けられていて、強固な固定状態が得られるからである。特に、連続した緩衝体本体33によって「L」字状の方向から押し付けられていて梱包対象物81と密着し、一体化された空気の圧力により梱包対象物81を面で捉えることができるため、緩衝と固定を同時に行うことができ、結果、梱包対象物の不用意な移動それに起因した損傷は確実に防止される。
又、従来のように、梱包対象物81を全周から包み込むようにしているわけではないので、ダンボール箱1内に占めるエアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33の占める割合もそれ程大きくはなく、よって、十分な梱包容積を確保することができる。
又、図5に示すように、梱包作業開始時には、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33が所定の状態で段ボール箱1の内側にセットされているので、それ以後の梱包作業もやり易いものとなる。つまり、ダンボール箱1内に梱包対象物81を搬入して、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33の天面対向部Bを切込み部21から外して梱包対象物61の上に被せるだけで良いからである。
又、エアー注入部用開口部23は最終的には舌片25によって閉塞されるようになっているので、搬送時には、ダンボール箱1は完全に密閉された状態となり、例えば、外部からの異物、虫などの侵入を防止することができる。又、野菜などの場合には箱内の温度、湿度を一定に保持し乾燥を防止することができる。
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合には、箱として、ダンボール箱1を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、様々な構成の箱に適用可能である。
又、前記一実施の形態の場合には、エアー充填式緩衝体31の緩衝体本体33を、ダンボール箱1の側壁5の内側に配置するようにしたが、ダンボール箱1の側壁7、等その他の側壁の内側に配置するようにしてもよい。
又、前記一実施の形態の場合には、緩衝体本体33が単一の袋体として構成されているエアー充填式緩衝体31を例に挙げて説明したが、複数の袋体が連接されているような構成のものも考えられる。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、各種梱包対象物を収容して梱包する梱包構造に係り、特に、煩雑な梱包作業を要することなく所望の梱包状態を得ることができ、それによって、搬送途中における梱包対象物の不用意な移動それによる損傷を確実に防止することができ、且つ、十分な梱包容積を確保するとこが可能な梱包構造を提供することができるように工夫したものに関し、例えば、卵、豆腐、野菜、果物、牛乳といった飲食物、衣類、調度品、壊れ易い精密部品、半導体などの梱包・搬送に好適である。
1 段ボール箱(箱)
3 底壁
5 側壁
7 側壁
9 側壁
11 側壁
13 蓋壁
15 蓋壁
17 蓋壁
19 蓋壁
21 切込み部
23 エアー注入部用開口部
25 舌片
31 エアー充填式緩衝体
33 緩衝体本体
35 エアー注入部
37 逆止弁
71 エアーガン
81 梱包対象物

Claims (4)

  1. 箱と、上記箱内であって一つの側面と天面に展開されるエアー充填式緩衝体と、上記エアー充填式緩衝体に設けられたエアー注入部と、上記箱に設けられ上記エアー注入部を外部に突出させるためのエアー注入部用開口部と、を具備し、
    上記箱内に梱包対象物を搬入し、上記エアー充填式緩衝体を箱内であって一つの側面と天面に展開することにより上記搬入された梱包対象物を一つの側面側及び天面側から包み、上記エアー注入部を上記エアー注入部用開口部を介して外部に突出させ、その状態で箱を密封し、上記エアー注入部を介してエアーを注入することにより上記エアー充填式緩衝体を膨らませて緩衝機能を発揮させるようにしたことを特徴とする梱包構造。
  2. 請求項1記載の梱包構造において、
    上記箱の蓋には切込み部が設けられていて、上記エアー充填式緩衝体はその一部を上記箱内の1つの側面に対向させた状態で設置され、天面に対向する部分の一部が上記切込み部に挟持された状態でセットされているとこを特徴とする梱包構造。
  3. 請求項2記載の梱包構造において、
    上記箱の上記切込み部が設けられている反対側には上記エアー注入部用開口部が設けられていて、この記エアー注入部用開口部には舌片があり、エアーの供給が終了した後この舌片によって上記エアー注入部用開口部は閉塞されることを特徴とする梱包構造。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の梱包構造において、
    上記エアー充填式緩衝体には注入されたエアーの抜けを防止する逆止弁が設けられていることを特徴とする梱包構造。
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