JP2016043928A - 包装用箱及びそのブランクシート - Google Patents
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Abstract
【課題】 タグ部を切り離してもその部分が開口せず、前記タグ部の捕捉が容易でありながら他の物体との干渉による意図せぬ分断やパッケージ自体の変形や破損を防止し得る構造を持った包装用箱及びそのブランクシートの提供。【解決手段】 複数の仕切面に囲まれた閉鎖空間を備える包装用箱であって、前記複数の仕切面のいずれかに開封部を備え、前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線αで折り返されて当該仕切面の裏側に重合する目隠し片1を備え、前記目隠し片1と重合する一面又は連続する複数の仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片1との境界線αを始端とするタグ部Tを一体的に備え、前記タグ部Tの周囲に切込Sを備えることを特徴とする包装用箱とそのブランクシート。【選択図】 図1
Description
本発明は、商品に関する情報を記すタグを一体的に備える包装用箱及びそのブランクシートに関する。
医薬品などを内包する包装用箱の分野では、内容物を包装用箱から取り出し、例えば、PTP(Press Through Package)シートの状態で調剤棚に保管する場合に、当該PTPシートを包装箱に印刷された情報と結びつけるため、包装箱の特定の部分をタグとして切り取り、当該PTPシートに添付し又は調剤棚所定の保管位置に貼り付けることが行われている。
この様な作業の便宜として、従来、内容物に関する情報を記したタグ部を一体的に含み且つ当該タグ部を取り外し容易とする構成を持つ包装用箱が、下記特許文献をはじめとして種々提供されている。
この様な作業の便宜として、従来、内容物に関する情報を記したタグ部を一体的に含み且つ当該タグ部を取り外し容易とする構成を持つ包装用箱が、下記特許文献をはじめとして種々提供されている。
ところが、前記特許文献1に記載の技術は、タグ部を切り離すと、その領域が開放してしまい内部が露出すると言う問題がある。
前記特許文献2に記載の技術にあっては、内部が露出することはないものの、本来の構造上、当該タグ部の摘み部が補助タブの表面に密着していることから、意図的にタグ部を分断しようとする場合において、前記摘み部を前記補助タブの表面から離隔させることには困難が伴う。
そこで、当該特許文献2に記載の技術は、タグ部の摘み部分と本体部分との境にミシン目などの脆弱部を設けることで、前記本体部分に対する摘み部の前記補助タブからの引き離しを容易とする構造を採っている。
しかしながら、この構造は、前記タグ部の分断操作を容易にはしているものの、却ってタグ部の意図せぬ分断、又はそれに至らずとも、当該部分におけるパッケージの変形や破損を助長するという問題がある。
前記特許文献2に記載の技術にあっては、内部が露出することはないものの、本来の構造上、当該タグ部の摘み部が補助タブの表面に密着していることから、意図的にタグ部を分断しようとする場合において、前記摘み部を前記補助タブの表面から離隔させることには困難が伴う。
そこで、当該特許文献2に記載の技術は、タグ部の摘み部分と本体部分との境にミシン目などの脆弱部を設けることで、前記本体部分に対する摘み部の前記補助タブからの引き離しを容易とする構造を採っている。
しかしながら、この構造は、前記タグ部の分断操作を容易にはしているものの、却ってタグ部の意図せぬ分断、又はそれに至らずとも、当該部分におけるパッケージの変形や破損を助長するという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、タグ部を切り離してもその部分が開口せず、前記タグ部の捕捉が容易でありながら、他の物体との干渉による意図せぬ分断やパッケージ自体の変形や破損を防止し得る構造を持った包装用箱及びそのブランクシートの提供を目的とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱は、複数の仕切面に囲まれた閉鎖空間を備える包装用箱であって、前記複数の仕切面のいずれかに開封部を備え、前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線で折り返されて当該仕切面の裏側に重合する目隠し片を備え、前記目隠し片と重合する仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片との境界線を始端とするタグ部を一体的に備え、前記タグ部の周囲に切込を備えることを特徴とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱のブランクシートは、閉鎖空間を構成する複数の仕切面と、前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線で折り返されて当該仕切面の裏側に重合する目隠し片と、前記目隠し片の前記境界線側の内面(組み上げた際に前記閉鎖空間に面する面)に貼着される糊代片を備え、前記目隠し片と重合する仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片との境界線を始端とするタグ部を一体的に備え、前記タグ部の周囲に切込を備えることを特徴とする。
尚、前記包装用箱又はそのブランクシートのいずれにあっても、前記目隠し片と当該目隠し片に連続する仕切面との境界部に、前記境界線と交差し且つ前記仕切面又は前記目隠し片に向けて凸となる弓状切込を、当該タグ部の周囲の切込の一部として備える構成を採ることができる。
本発明による包装用箱及びそのブランクシートによれば、タグ部を備える仕切片に続いて当該仕切片に重合する目隠し片を備えたことで、タグを切り離したとしても、その領域が開放してしまうことがなく、内容物を露出することなく収容し続けることができる他、前記タグ部を切り離した後にあっても、当該箱体の十分な保形強度を維持することができる。
また、更に、折曲げ線となる当該仕切り面と前記目隠し片との境界線を前記タグ部の始端とすることによって、前記タグ部の捕捉が容易でありながら、他の物体との干渉による意図せぬ分断やパッケージ自体の変形や破損を助長する構造の採用を回避することができる。
また、更に、折曲げ線となる当該仕切り面と前記目隠し片との境界線を前記タグ部の始端とすることによって、前記タグ部の捕捉が容易でありながら、他の物体との干渉による意図せぬ分断やパッケージ自体の変形や破損を助長する構造の採用を回避することができる。
以下、本発明による包装用箱の実施の形態を、そのブランクシートの実施の形態と共に詳細に説明する。
本発明による包装用箱は、複数の仕切面に囲まれた閉鎖空間を備える包装用箱であって、前記複数の仕切面のいずれかに、包装用箱を開封し内容物を取り出し得る措置が施された開封部を備え、前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線αで折り返されて当該仕切面又は当該仕切面を含み連続する複数の仕切面の裏側に重合する目隠し片1を備え、前記目隠し片1と重合する仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片1との境界線αを始端とするタグ部Tを一体的に備え、前記タグ部Tの周囲に切込Sを備えるものである。
本発明による包装用箱は、複数の仕切面に囲まれた閉鎖空間を備える包装用箱であって、前記複数の仕切面のいずれかに、包装用箱を開封し内容物を取り出し得る措置が施された開封部を備え、前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線αで折り返されて当該仕切面又は当該仕切面を含み連続する複数の仕切面の裏側に重合する目隠し片1を備え、前記目隠し片1と重合する仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片1との境界線αを始端とするタグ部Tを一体的に備え、前記タグ部Tの周囲に切込Sを備えるものである。
一方、上記包装用箱のブランクシートは、閉鎖空間を構成する複数の仕切面と、前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線αで折り返されて当該仕切面又は当該仕切面を含み連続する複数の仕切面の裏側に重合する目隠し片1と、前記目隠し片1の前記境界線α側の内面に貼着される糊代片2を備え、前記目隠し片1と重合する仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片1との境界線αを始端とするタグ部Tを一体的に備え、前記タグ部Tの周囲に切込Sを備えるものである。
[ブランクシート]
図6に示すブランクシートは、直方体状の包装用箱を形作るものであって、箱体の側方を封じる側部A、当該側部Aを筒状に保形する糊代片2、前記側部Aで仕切られる箱体の上下を封じる天部B及び底部(下仕切面)C並びに前記糊代片2の表側に重合する前記目隠し片1を連結して備える。
図6に示すブランクシートは、直方体状の包装用箱を形作るものであって、箱体の側方を封じる側部A、当該側部Aを筒状に保形する糊代片2、前記側部Aで仕切られる箱体の上下を封じる天部B及び底部(下仕切面)C並びに前記糊代片2の表側に重合する前記目隠し片1を連結して備える。
前記側部Aは、後側面3、左側面4、前側面5、及び右側面6からなる四側面(四仕切面)を一列に連続して備える。
当該例では、前記後側面3と前記前側面5及び前記左側面4と前記右側面6は、大きさと形が略等しい方形状である。
当該例では、前記後側面3と前記前側面5及び前記左側面4と前記右側面6は、大きさと形が略等しい方形状である。
前記糊代片2は、前記四側面で構成される列の一端(図6の例では後側面3の端)から延出する態様で形作り、前記目隠し片1は、前記四側面で構成される列の他端(図6の例では右側面6の端)から延出する態様で形作る。
前記目隠し片1は、当該ブランクシートを組み立てた際に前記タグ部Tの全域を覆う目隠し部1aを備え、且つ前記目隠し片における前記タグ部Tを避けた領域(特に開封位置の周辺領域)に糊付け部1bを備える。
前記糊代片2は、前記目隠し片1の前記境界線α側の内面に貼着される台形状の糊付け部2aと、前記右側面6及び前記目隠し片1の外側へ僅かに張り出す保護部2bを備える。常時開閉されない前記底部Cの近傍は、切り欠いた形状としてもよい。
前記目隠し片1は、当該ブランクシートを組み立てた際に前記タグ部Tの全域を覆う目隠し部1aを備え、且つ前記目隠し片における前記タグ部Tを避けた領域(特に開封位置の周辺領域)に糊付け部1bを備える。
前記糊代片2は、前記目隠し片1の前記境界線α側の内面に貼着される台形状の糊付け部2aと、前記右側面6及び前記目隠し片1の外側へ僅かに張り出す保護部2bを備える。常時開閉されない前記底部Cの近傍は、切り欠いた形状としてもよい。
前記目隠し片1は、当該目隠し片1と重合する側面(この例では右側面6)よりも寸法の小さい方形状に裁断する。
前記タグ部Tを切り取った後の強度を確保するには、前記目隠し片1と相重なる側面とのサイズ差はできるだけ少ないことが望ましい。場合によっては、前記目隠し片1に、前記タグ部Tの形成及び前記糊付け部1bを確保する支障とならない程度に適宜ブランク(孔など)を設けても良い。
前記タグ部Tを切り取った後の強度を確保するには、前記目隠し片1と相重なる側面とのサイズ差はできるだけ少ないことが望ましい。場合によっては、前記目隠し片1に、前記タグ部Tの形成及び前記糊付け部1bを確保する支障とならない程度に適宜ブランク(孔など)を設けても良い。
この例の前記タグ部Tは、当該右側面6と前記目隠し片1との境界線αに沿って形成された前記弓状切込ASを始端とし、当該境界線αに対して直角方向へ、前記右側面6の中央部を当該右側面6の幅方向へ延びる長方形状に形成される。
前記タグ部Tは、前記目隠し片1と当該目隠し片1に連続する右側面6との境界部に、前記境界線αを中心線として交差し且つ前記目隠し片1に向けて凸となる弓状切込ASを、当該タグ部Tの周囲の切込Sの一部(前記タグ部Tの始端)として備える。
前記タグ部Tは、前記目隠し片1と当該目隠し片1に連続する右側面6との境界部に、前記境界線αを中心線として交差し且つ前記目隠し片1に向けて凸となる弓状切込ASを、当該タグ部Tの周囲の切込Sの一部(前記タグ部Tの始端)として備える。
当該弓状切込ASは、前記右側面6から前記境界線αを介して隣接する前記目隠し片1へ連なって設けることによって、前記境界線αを前記折曲げ線として折曲げた際、前記弓状切込ASで切り出された凸部T1が浮き上がり、前記タグ部Tを切り離す際の手掛かりとなる(例えば図1(A)、図2(A)又は図4(B)参照)。
前記弓状切込ASは、前記境界線αからの突出量として前記保護部2bの張出幅未満の量を設定する。
当該弓状切込ASの長さ(前記境界線αに沿う上下方向の長さ)は、前記手掛かりとしての機能を果たす長さとすればよい。
この例では、前記弓状切込ASを前記目隠し片1に向けて凸としているので、前記タグ部Tを剥離する際の手掛かりが前記目隠し片1の表面から浮き上がるが、仮に、前記弓状切込ASを前記右側面6に向けて凸とすれば、前記手掛かり(前記タグ部Tの始端)が前記目隠し片1に密着するものの、前記手掛かりの前方に、爪先を差し入れ得る程度のサイズで、そのブランクシートの厚み程度の深さの弓状の陥没が生じる。
当該弓状切込ASの長さ(前記境界線αに沿う上下方向の長さ)は、前記手掛かりとしての機能を果たす長さとすればよい。
この例では、前記弓状切込ASを前記目隠し片1に向けて凸としているので、前記タグ部Tを剥離する際の手掛かりが前記目隠し片1の表面から浮き上がるが、仮に、前記弓状切込ASを前記右側面6に向けて凸とすれば、前記手掛かり(前記タグ部Tの始端)が前記目隠し片1に密着するものの、前記手掛かりの前方に、爪先を差し入れ得る程度のサイズで、そのブランクシートの厚み程度の深さの弓状の陥没が生じる。
前記タグ部Tを囲む切込Sは、二列の間欠切込を互い違いに並設してなる複切込mと、一列の間欠切込からなる単切込sとで構成される。
前記タグ部Tを囲む切込Sは、上下辺の中間部の大部分を前記複切込mとし、左右両端部を単切込sとし、前記弓状切込ASにあっては、全域にわたって一連の単切込sとする。
前記タグ部Tを囲む切込Sは、上下辺の中間部の大部分を前記複切込mとし、左右両端部を単切込sとし、前記弓状切込ASにあっては、全域にわたって一連の単切込sとする。
前記複切込mは、二列の間隔を、当該ブランクシートの紙厚に略等しく設定することによって(例えば紙厚に対して0.5mm程度増減した幅)、輸送時や積上げ時に破断が生じ難く、破断時にあっては、容易に且つ見た目良く破断できることとなる。
前記後側面3は、前記側面部Aで仕切られる箱体の開口部を封じるために、前記後側面3の上端縁に前記天部Bを構成する蓋片(上仕切面)7を備え、下端縁に沿って前記底部Cを構成する下封止片8を備える。
前記蓋片7は、前記側面部Aで仕切られる箱体の開口部に、前記前側面5に沿って差し入れる差込片14を、当該蓋片7の先端縁に沿って備える。前記差込片14は、前記箱体の開口部への差し入れを容易にすべく、前記差込片14の先端部を滑らかな先細りに成形することが望ましい。
前記蓋片7は、前記側面部Aで仕切られる箱体の開口部に、前記前側面5に沿って差し入れる差込片14を、当該蓋片7の先端縁に沿って備える。前記差込片14は、前記箱体の開口部への差し入れを容易にすべく、前記差込片14の先端部を滑らかな先細りに成形することが望ましい。
前記前側面5は、その下端縁に沿って前記底部Cを構成する下封止片9を備える。前記差込片14を前記前側面5に糊付けする場合には、その上端中間部を分断する開封破断線(図示省略)を設けてもよい。
前記開封破断線は、例えば、前記前側面5の上縁中間部から当該前側面5の中央に向けて指先サイズの逆台形状に切り込まれたミシン目であり、当該開封破断線に囲まれたエリアに貫入部を形成する。
前記開封破断線は、例えば、前記前側面5の上縁中間部から当該前側面5の中央に向けて指先サイズの逆台形状に切り込まれたミシン目であり、当該開封破断線に囲まれたエリアに貫入部を形成する。
前記下封止片8,9は、前記後側面3及び前記前側面5の下端縁から延出する。
前記下封止片8,9は、その先端の片側半分に、前記下端縁と平行な差込縁βを備え、前記先端の他の半分に、前記下端部と平行な係り縁γを備える。
前記下封止片8,9は、その先端の片側半分に、前記下端縁と平行な差込縁βを備え、前記先端の他の半分に、前記下端部と平行な係り縁γを備える。
前記後側面3及び前記前側面5の下端縁から各々延出する前記下封止片8,9の前記係り縁γから各下端縁に至る長さは、前記左側面4及び前記右側面6の奥行き(全幅)の半分に相当する長さに設定し、前記差込縁βから各下端縁に至る長さは、それよりも十分長く且つ前記左側面4及び前記右側面6の奥行き(全幅)未満とする。
前記係り縁γは、前記他の半分の前記差込縁β寄りに位置し、残る領域に、三角形状の底糊代15,16を延設する。当該底糊代15,16の先端は、前記差込縁βの延長線上に配置する様に成形する。
ブランクシートの状態で、前記前側面5及び前記後側面3について下端縁の左右同じ側に前記差込縁βを配置することによって、組み立てた際に、双方の差込縁β,βが食い違うこととなる。
前記係り縁γは、前記他の半分の前記差込縁β寄りに位置し、残る領域に、三角形状の底糊代15,16を延設する。当該底糊代15,16の先端は、前記差込縁βの延長線上に配置する様に成形する。
ブランクシートの状態で、前記前側面5及び前記後側面3について下端縁の左右同じ側に前記差込縁βを配置することによって、組み立てた際に、双方の差込縁β,βが食い違うこととなる。
前記左側面4と前記右側面6は、開口部に向けて屈曲する左右フラップ10,11,12,13を、各々の上下端縁に沿って備える。
前記左側面4と前記右側面6の上縁から延出する各フラップ10,11は、各々台形状であり、前記左側面4と前記右側面6の下縁から延出する各フラップ12,13は、各々三角形状である。各フラップ10,11,12,13は、前記後側面3及び前記前側面5の幅に対して、各々略半分未満の長さとする。
前記左側面4と前記右側面6の上縁から延出する各フラップ10,11は、各々台形状であり、前記左側面4と前記右側面6の下縁から延出する各フラップ12,13は、各々三角形状である。各フラップ10,11,12,13は、前記後側面3及び前記前側面5の幅に対して、各々略半分未満の長さとする。
[組み立て]
前記ブランクシートの組み立て(立体化)は、先ず、前記目隠し片1を前記右側面6に接着する折重ね行程を行う。この際、両者の接着は、前記タグ部Tを避けて糊を塗布することにより行う。
続いて、前記ブランクシートの前記糊代片2、前記後側面3、前記左側面4、前記前側面5及び前記右側面6を各々の境界において夫々同じ方向へ直角に折り曲げ、前記糊代片2の糊付け部2aに糊を塗布し、前記目隠し片1の前記境界線α側の内面と接着し筒状の箱体を形成する立体化行程を行う。
前記ブランクシートの組み立て(立体化)は、先ず、前記目隠し片1を前記右側面6に接着する折重ね行程を行う。この際、両者の接着は、前記タグ部Tを避けて糊を塗布することにより行う。
続いて、前記ブランクシートの前記糊代片2、前記後側面3、前記左側面4、前記前側面5及び前記右側面6を各々の境界において夫々同じ方向へ直角に折り曲げ、前記糊代片2の糊付け部2aに糊を塗布し、前記目隠し片1の前記境界線α側の内面と接着し筒状の箱体を形成する立体化行程を行う。
次に、当該箱体の前記左側面4及び前記右側面6の下端縁から延出する前記左フラップ12及び前記右フラップ13を当該箱体の下開口部に向けて略直角に折り、前記後側面3及び前記前側面5の下端縁から延出する前記下封止片8,9を、それぞれ前記左フラップ12及び前記右フラップ13の上に向けて略直角に折重ね、両下封止片8,9の前記底糊代15,16を相互に相手方の表側に残し、両下封止片8,9の前記差込縁β,βのみを、相手方の前記係り縁γ側から、前記底糊代16,15並びに前記右フラップ13又は前記左フラップ12の裏側へ差し入れ、且つ箱体の直方体形状を維持する様に、前記左フラップ12及び前記右フラップ13とそれらの表側に重なる前記底糊代15,16を糊で接着する下封鎖行程を行う。
当該下封鎖行程によって、底部Cが形成される(図5(B)参照)。
当該下封鎖行程によって、底部Cが形成される(図5(B)参照)。
内容物の充填を経て、最後に、前記左側面4及び前記右側面6の上端縁から延出する左フラップ10及び右フラップ11を上開口部に向けて略直角に折り、前記後側面3の上端縁から延出する前記蓋片7を前記左フラップ10及び右フラップ11の上に向けて略直角に折り重ね、前記蓋片7の端縁から延出する前記差込片14を前記前側面5に沿って差し入れて糊付けし当該箱体を封鎖する(図5(A)参照)。
以上を以って、内容物が充填され封鎖された包装用箱が完成する。
上記組立方法によれば、上記ブランクシートを前記自動充填機に掛けることができる。
以上を以って、内容物が充填され封鎖された包装用箱が完成する。
上記組立方法によれば、上記ブランクシートを前記自動充填機に掛けることができる。
[開封]
上記の如く封鎖された包装用箱は、前記前側面5と前記差込片14の隙間へ指先を差し入れ、前記蓋片7を引き上げることによって、当該蓋片7が後方へ起立する状態で開封される。
上記の如く封鎖された包装用箱は、前記前側面5と前記差込片14の隙間へ指先を差し入れ、前記蓋片7を引き上げることによって、当該蓋片7が後方へ起立する状態で開封される。
[タグ部の切り離し]
前記包装用箱によれば、前記タグ部Tは、前記凸部T1を爪先や指先などに引っ掛けてその近傍を前記箱体の表面から浮き上がらせ、浮き上がった部分を指先で摘んで引き剥がすことによって、当該タグ部T周囲の切込Sが破断し、箱体を構成する側面から容易に切り離すことができる(図1(B)又は図2(B)参照)。
前記弓状切込ASを前記右側面6に向けて凸とした場合には、前記手掛かりの前方に生じた弓状の陥没に爪先を差し入れて前記タグ部Tの始端を引き上げ、浮き上がった部分を指先で摘んで引き剥がすことができる。
前記包装用箱によれば、前記タグ部Tは、前記凸部T1を爪先や指先などに引っ掛けてその近傍を前記箱体の表面から浮き上がらせ、浮き上がった部分を指先で摘んで引き剥がすことによって、当該タグ部T周囲の切込Sが破断し、箱体を構成する側面から容易に切り離すことができる(図1(B)又は図2(B)参照)。
前記弓状切込ASを前記右側面6に向けて凸とした場合には、前記手掛かりの前方に生じた弓状の陥没に爪先を差し入れて前記タグ部Tの始端を引き上げ、浮き上がった部分を指先で摘んで引き剥がすことができる。
いずれの場合にあっても、前記右側面6と前記目隠し片1との境界に達する切込を一連の切込とすることによって、前記凸部T1の引き上げが容易となり、側面の最も中央寄りに設ける切込として、前記複切込mを採用することによって、想定外の破断を防止する効果を得つつ、必要に応じた破断が容易で見栄えの良いものとなる。
切り離された前記タグ部Tは、内容物情報を記した表示部が一見で目視できる短冊状のタグとなる(図1(B)又は図2(B)参照)。
前記箱体は、前記タグ部Tが離脱した部分が欠け、前記目隠し片1の前記目隠し部1aが露出するものの、内容物の露出は回避できる。そして、前記目隠し部1aの表面に離脱した部分と等しい図柄等の印刷をしておけば、離脱後の体裁も良好となる。
前記箱体は、前記タグ部Tが離脱した部分が欠け、前記目隠し片1の前記目隠し部1aが露出するものの、内容物の露出は回避できる。そして、前記目隠し部1aの表面に離脱した部分と等しい図柄等の印刷をしておけば、離脱後の体裁も良好となる。
尚、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、前記タグ部Tの形態や数又は前記側部A、前記天部B若しくは前記底部Cの構成などを、適宜変更することが可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状は、材質や機能や位置に合わせて変更可能である。
また、前記タグ部Tは、包装用箱を構成する面の単一面に限るものではなく、単一面の面積で不足する場合には、連続する複数の側面に亘る前記目隠し片1を設けることも可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状は、材質や機能や位置に合わせて変更可能である。
また、前記タグ部Tは、包装用箱を構成する面の単一面に限るものではなく、単一面の面積で不足する場合には、連続する複数の側面に亘る前記目隠し片1を設けることも可能である。
α 境界線,β 差込縁,γ 係り縁,
m 複切込,s 単切込,
A 側部,B 天部,C 底部,
T タグ部,T1 凸部,S 切込,AS 弓状切込,
1 目隠し片,1a 目隠し部,1b 糊付け部,
2 糊代片,2a 糊付け部,2b 保護部,
3 後側面,4 左側面,5 前側面,6 右側面,7 蓋片,
8 下封止片(後),9 下封止片(前),
10 左フラップ(上),11 右フラップ(上),
12 左フラップ(下),13 右フラップ(下),
14 差込片,
15 底糊代(後),16 底糊代(前),
m 複切込,s 単切込,
A 側部,B 天部,C 底部,
T タグ部,T1 凸部,S 切込,AS 弓状切込,
1 目隠し片,1a 目隠し部,1b 糊付け部,
2 糊代片,2a 糊付け部,2b 保護部,
3 後側面,4 左側面,5 前側面,6 右側面,7 蓋片,
8 下封止片(後),9 下封止片(前),
10 左フラップ(上),11 右フラップ(上),
12 左フラップ(下),13 右フラップ(下),
14 差込片,
15 底糊代(後),16 底糊代(前),
Claims (4)
- 複数の仕切面に囲まれた閉鎖空間を備える包装用箱であって、
前記複数の仕切面のいずれかに開封部を備え、
前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線で折り返されて当該仕切面の裏側に重合する目隠し片を備え、
前記目隠し片と重合する仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片との境界線を始端とするタグ部を一体的に備え、
前記タグ部の周囲に切込を備えることを特徴とする包装用箱。 - 前記タグ部は、前記目隠し片と当該目隠し片に連続する仕切面との境界部に、前記境界線と交差し且つ前記仕切面又は前記折重ね片に向けて凸となる弓状切込を備える前記請求項1に記載の包装用箱。
- 閉鎖空間を構成する複数の仕切面と、
前記複数の仕切面のいずれかに連続し当該仕切面との境界線で折り返されて当該仕切面の裏側に重合する目隠し片と、
前記目隠し片の前記境界線側の内面に貼着される糊代片を備え、
前記目隠し片と重合する仕切面に当該仕切り面と前記目隠し片との境界線を始端とするタグ部を一体的に備え、
前記タグ部の周囲に切込を備えることを特徴とする包装用箱のブランクシート。 - 前記タグ部は、前記目隠し片と当該目隠し片に連続する仕切面との境界部に、前記境界線と交差し且つ前記仕切面又は前記折重ね片に向けて凸となる弓状切込を備える前記請求項3に記載の包装用箱のブランクシート。
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---|---|---|---|
JP2014166819A JP2016043928A (ja) | 2014-08-19 | 2014-08-19 | 包装用箱及びそのブランクシート |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH07112735A (ja) * | 1993-12-07 | 1995-05-02 | Ogura Bijutsu Insatsu Kk | 開封防止機構を具えた包装用の箱 |
JP3185841B2 (ja) * | 1994-04-14 | 2001-07-11 | ホシデン株式会社 | 照光式パネルスイッチ |
JP2014108810A (ja) * | 2012-12-03 | 2014-06-12 | Yasuo Hirose | 包装容器 |
-
2014
- 2014-08-19 JP JP2014166819A patent/JP2016043928A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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