JP2016022979A - 包装用箱及びそのブランクシート - Google Patents
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Abstract
【課題】タグを切り離してもその部分が開口せず、必要な時にのみ容易に切り離すことができるタグを一体的に備え、開口部の封鎖強度及び再封鎖の便に優れた包装用箱及びそのブランクシートの提供。
【解決手段】ブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、筒状に連結した四側面1,2・・・並びに四側面に囲まれた開口部を封じる天部A及び底部と、四側面の一方の端に位置する端側面1の裏側に重なる裏支持片を備え、天部Aは、四側面の端縁から延出する封止片6で構成され、端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線pを備えると共に、開封破断線pの下縁線を始端とし、周囲に切込Sを備えるタグ部Tを備え、裏支持片は、開封破断線pより上位、及びタグ部Tを除く部位と接着し、裏支持片の上縁部が、開封破断線pより上位に重なる包装用箱とそのブランクシート。
【選択図】図1
【解決手段】ブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、筒状に連結した四側面1,2・・・並びに四側面に囲まれた開口部を封じる天部A及び底部と、四側面の一方の端に位置する端側面1の裏側に重なる裏支持片を備え、天部Aは、四側面の端縁から延出する封止片6で構成され、端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線pを備えると共に、開封破断線pの下縁線を始端とし、周囲に切込Sを備えるタグ部Tを備え、裏支持片は、開封破断線pより上位、及びタグ部Tを除く部位と接着し、裏支持片の上縁部が、開封破断線pより上位に重なる包装用箱とそのブランクシート。
【選択図】図1
Description
本発明は、商品に関する情報を記すタグを一体的に備える包装用箱及びそのブランクシートに関する。
医薬品などを内包する包装用箱の分野では、内容物を包装用箱から取り出し、例えば、PTP(Press Through Package)シートの状態で調剤棚に保管する場合に、当該PTPシートを包装箱に印刷された情報と結びつけるため、包装箱の特定の部分をタグとして切り取り、当該PTPシートに添付し又は調剤棚所定の保管位置に貼り付けるなどすることが行われている。
従来、この様な作業の便宜として、内容物に関する情報を記したタグを一体的に含み且つ当該タグを取り外し容易とする構成を持つ包装用箱が、下記特許文献をはじめとして種々提供されている。
従来、この様な作業の便宜として、内容物に関する情報を記したタグを一体的に含み且つ当該タグを取り外し容易とする構成を持つ包装用箱が、下記特許文献をはじめとして種々提供されている。
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術は、タグを切り離すと、その領域が開放してしまい内部が露出すると言う問題がある。
加えて、単層構造を採る包装用箱の一面にこの様なタグを設けることは、包装用箱そのものの強度を低下させることにもなる。
一方、前記特許文献2に記載の技術は、内部が露出することはなく、包装用箱そのものの強度が低下することもないものの、二重構造の内側片に開封部のフラップを設け、外側片の一部又は全部が切除されるように内容物情報の周囲に切除部を設ける構成を採っているために、運搬時や梱包時において前記内容物情報が剥離し易く、取扱いに注意が必要であるという問題がある。
加えて、単層構造を採る包装用箱の一面にこの様なタグを設けることは、包装用箱そのものの強度を低下させることにもなる。
一方、前記特許文献2に記載の技術は、内部が露出することはなく、包装用箱そのものの強度が低下することもないものの、二重構造の内側片に開封部のフラップを設け、外側片の一部又は全部が切除されるように内容物情報の周囲に切除部を設ける構成を採っているために、運搬時や梱包時において前記内容物情報が剥離し易く、取扱いに注意が必要であるという問題がある。
また、一般的に、前記特許文献1に記載の包装用箱の様に、再封鎖の便宜を図った差込式の蓋を有する箱は、前記特許文献2に記載の前後封止片を糊付けして閉鎖する包装用箱に比較して開口部の封鎖強度面で劣る傾向がある。
一方、前記特許文献2に記載の包装用箱は、前面の封鎖部を破り又は剥がして開封することから再封鎖が困難であるという問題がある。
一方、前記特許文献2に記載の包装用箱は、前面の封鎖部を破り又は剥がして開封することから再封鎖が困難であるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、タグを切り離してもその部分が開口せず、必要な時にのみ容易に切り離すことができるタグを一体的に備え、且つ開口部の封鎖強度及び再封鎖の便に優れた包装用箱及びそのブランクシートの提供を目的とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱は、ブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、筒状に連結した四側面並びに当該四側面に囲まれた開口部を封じる天部及び底部と、前記四側面の一方の端に位置する端側面の裏側に重なる裏支持片を備え、前記天部は、前記四側面の端縁から延出する封止片で構成され、前記端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線を備えると共に、前記開封破断線の下縁線を始端とし周囲に切込を備えるタグ部を備え、前記裏支持片は、前記開封破断線より上位及び前記タグ部を除く部位と接着し、当該裏支持片の上縁部が前記開封破断線より上位に重なることを特徴とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱のブランクシートは、一連のブランクシートであって、一列に連結した四側面並びに当該四側面に囲まれた開口部を封じる天部及び底部と、前記四側面の一方の端に位置する端側面の裏側に重なる裏支持片を備え、前記天部は、前記四側面の端縁から延出する封止片で構成され、前記端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線を備えると共に、前記開封破断線の下縁線を始端とし周囲に切込を備えるタグ部を備え、前記裏支持片は、前記開封破断線より上位及び前記タグ部を除く部位を糊代とし、当該裏支持片の上縁部が略全幅にわたって前記開封破断線より上位に重なる形状であることを特徴とする。
本発明による包装用箱及びそのブランクシートによれば、タグ部を切り離したとしても、その領域が開放しないため、内容物を露出することなく収容し続けることができる。また、前記タグ部を前側面に設けることによって、当該商品の商標を記載したタグ部とすることができる。
更に、差込片となる貫入部を指先で押し入れて開封しない限りタグ部を引き剥がし難い構造を採ることによって、運搬時や梱包時において、端側面の表面からタグ部の端部が迫り出すこともなく、前記タグ部が剥離する事態を防止することができる。
一方、開封時にあっては、前記貫入部を押し入れ、又は更に、上封止片諸共に引き上げることによって、容易に開封することが出来るのみならず、再封時にあっては、当該貫入部が差込片となって、前記開封破断線より上位に存在する前記裏支持面の上縁に沿って差し入れることにより、容易に再開封することができる。
この様に、本発明による包装用箱及びそのブランクシートは、開口部の封鎖強度及び再封鎖の便の双方に優れた包装用箱及びそのブランクシートの提供に寄与する。
この様に、本発明による包装用箱及びそのブランクシートは、開口部の封鎖強度及び再封鎖の便の双方に優れた包装用箱及びそのブランクシートの提供に寄与する。
以下、本発明による包装用箱の実施の形態を、そのブランクシートの実施の形態と共に詳細に説明する。
以下に示す本発明による包装用箱の例は、一枚のブランクシートを直方体状に組み立てそのいずれかの面に開封部を設けてなる包装用箱である。
以下に示す本発明による包装用箱の例は、一枚のブランクシートを直方体状に組み立てそのいずれかの面に開封部を設けてなる包装用箱である。
当該包装用箱は、筒状に連結した方形状の四側面並びに当該四側面に囲まれた開口部を封じる天部A及び底部Bを備える。
当該包装用箱は、前記四側面の一方の端(以下「連続端」と記す)に連続して、他方の端に位置する端側面の裏側に重なる裏支持片5を備える。
当該包装用箱は、前記四側面の一方の端(以下「連続端」と記す)に連続して、他方の端に位置する端側面の裏側に重なる裏支持片5を備える。
前記天部Aは、前記四側面の端縁からそれぞれ延出する封止片で構成され、前記底部Bは、例えば、前記四側面の端縁からそれぞれ延出する封止片で構成される。
前記端側面は、その上端部に下に凸の弓状に分断する開封破断線pを備えると共に、前記開封破断線pの下縁線を始端とし周囲に切込Sを備えるタグ部Tを備える。
前記裏支持片5は、前記開封破断線pの上位及び前記タグ部Tを除く部位と接着し、当該裏支持片5の上縁部が前記開封破断線pより上位に重なる位置に至る。
前記端側面は、その上端部に下に凸の弓状に分断する開封破断線pを備えると共に、前記開封破断線pの下縁線を始端とし周囲に切込Sを備えるタグ部Tを備える。
前記裏支持片5は、前記開封破断線pの上位及び前記タグ部Tを除く部位と接着し、当該裏支持片5の上縁部が前記開封破断線pより上位に重なる位置に至る。
上記包装用箱に組み上がるブランクシートは、一連のブランクシートであって、一列に連結した四側面並びに当該四側面に囲まれた開口部を封じる天部A及び底部Bと、前記連続端に連続して、前記端側面の裏側に重なる裏支持片5を備える。
前記天部Aは、前記四側面の端縁からそれぞれ延出する封止片で構成され、前記底部Bは、例えば、前記四側面の端縁からそれぞれ延出する封止片で構成される。
前記端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線pを備えると共に、前記開封破断線pの下縁線を始端とし周囲に切込Sを備えるタグ部Tを備える。
前記裏支持片5は、前記開封破断線pの上位及び前記タグ部Tを除く部位を糊代とし、当該裏支持片5の上縁部が略全幅にわたって前記開封破断線pより上位に重なる位置に至る形状を有する。
前記天部Aは、前記四側面の端縁からそれぞれ延出する封止片で構成され、前記底部Bは、例えば、前記四側面の端縁からそれぞれ延出する封止片で構成される。
前記端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線pを備えると共に、前記開封破断線pの下縁線を始端とし周囲に切込Sを備えるタグ部Tを備える。
前記裏支持片5は、前記開封破断線pの上位及び前記タグ部Tを除く部位を糊代とし、当該裏支持片5の上縁部が略全幅にわたって前記開封破断線pより上位に重なる位置に至る形状を有する。
[ブランクシート]
図8に示すブランクシートは、前側面(端側面)1、右側面2、後側面3、左側面4及び前記裏支持片5を一列に連結して備える。
当該例では、相対向する前記前側面1と前記後側面3及び前記右側面2と前記左側面4は、大きさと形が略等しい方形状である。
図8に示すブランクシートは、前側面(端側面)1、右側面2、後側面3、左側面4及び前記裏支持片5を一列に連結して備える。
当該例では、相対向する前記前側面1と前記後側面3及び前記右側面2と前記左側面4は、大きさと形が略等しい方形状である。
この例の前記前側面1及び前記後側面3は、その上端縁に沿って前記天部Aを構成する前記上封止片(以下「上封止片」と記す)6,7を備え、その下端縁に沿って前記底部Bを構成する前記封止片(以下「下封止片」と記す)8,9を備える。
これらの封止片6,7,8,9は、前記四側面で形成される箱体の開口部を略全面にわたって封じる方形状を呈する。
この例の前記後側面3の封止片7,9は、前記前側面1の封止片6,8よりも僅かに小さく設定する。
これらの封止片6,7,8,9は、前記四側面で形成される箱体の開口部を略全面にわたって封じる方形状を呈する。
この例の前記後側面3の封止片7,9は、前記前側面1の封止片6,8よりも僅かに小さく設定する。
当該前側面1は、開封時においてその上端部をその全幅にわたって分断する前記開封破断線pを備える。
前記開封破断線pは、前記前側面1の上縁両端からその全幅にわたって下に凸の弓状に切り込まれたミシン目であり、この例では、前記前側面1の上縁両端より約3mmから約5mm程度当該前側面1の側縁に沿って切り込み、その下端から当該前側面1の中央に向けて先窄まりとなり且つその端縁が直線状となる様に切り込んだものである。
この例では、当該開封破断線pに囲まれたエリアを貫入部F及び再封時において当該前側面1の裏側に差し入れられる差込片Fとして用いるものである。
前記開封破断線pは、前記前側面1の上縁両端からその全幅にわたって下に凸の弓状に切り込まれたミシン目であり、この例では、前記前側面1の上縁両端より約3mmから約5mm程度当該前側面1の側縁に沿って切り込み、その下端から当該前側面1の中央に向けて先窄まりとなり且つその端縁が直線状となる様に切り込んだものである。
この例では、当該開封破断線pに囲まれたエリアを貫入部F及び再封時において当該前側面1の裏側に差し入れられる差込片Fとして用いるものである。
前記前側面1は、その中央部に、その下部から前記開封破断線pの下縁を始端とし、当該前側面1の下部(当該前側面1の下縁には達しない)に至る長方形状のタグ部Tを備え、前記タグ部Tの周囲に分断可能な切込Sを備える。
前記タグ部Tを囲む切込Sは、二列の間欠切込を互い違いに並設してなる複切込と、一列の間欠切込からなる単切込とで構成される。
前記複切込は、切込長:間欠長が2:3から3:2のミシン目を、半周期位相がずれた状態で二列並走させることで、波長が1.5mmから3.0mmの方形波状を呈する切込として形作ったものである。
前記複切込は、切込長:間欠長が2:3から3:2のミシン目を、半周期位相がずれた状態で二列並走させることで、波長が1.5mmから3.0mmの方形波状を呈する切込として形作ったものである。
前記複切込は、ミシン目一つ一つが細く短いにも関わらず、良好な破断を行うことができ、且つ凹凸が少なく破断前の手触りが滑らかなので、それと接する他の物との干渉にあっても、引っ掛かりが少ない点で有利である。
前記二列の間隔を、当該ブランクシートの紙厚に略等しく設定することによって(例えば、紙厚に対して0.5mm程度増減した幅など。)、輸送時や積上げ時に破断が生じ難く、破断時にあっては、容易に且つ見た目良く破断できることとなる。
前記二列の間隔を、当該ブランクシートの紙厚に略等しく設定することによって(例えば、紙厚に対して0.5mm程度増減した幅など。)、輸送時や積上げ時に破断が生じ難く、破断時にあっては、容易に且つ見た目良く破断できることとなる。
この例の前記切込Sは、前記開封破断線pの中央部に沿う直線的な前記単切込(始端切込)s1と、その両端から真下へ約5mmにわたって走る単切込(導切込)s2,s2を一連に切り込み、前記導切込s2,s2に続いて当該前側面の下端から上位約30mmの位置まで、直線的な前記複切込(破断切込)m,mを平行に切り込む。
更に、前記破断切込m,mに続いて真下へ約3mmにわたって走る単切込(送り切込)s3,s3とその下端を結ぶ直線的な前記単切込(終端切込)s4を一連に切り込むことで長方形状に連なる切込Sとなる。
更に、前記破断切込m,mに続いて真下へ約3mmにわたって走る単切込(送り切込)s3,s3とその下端を結ぶ直線的な前記単切込(終端切込)s4を一連に切り込むことで長方形状に連なる切込Sとなる。
この例の前記右側面2と前記左側面4は、前記四側面が形づくる開口部に向けて屈曲し開口部を封じる右フラップ(右封止片)10,12及び左フラップ(左封止片)11,13を、各々の上下端縁に沿って備える。
前記右側面2と前記左側面4の上縁又は下縁から延出する各フラップ10,11,12,13は、各々台形状である。
前記右側面2と前記左側面4の上縁又は下縁から延出する各フラップ10,11,12,13は、各々台形状である。
前記右側面2及び前記左側面4の上縁並びに前記左側面4の下縁から延出する各フラップ10,11,13の長さは、前記前側面1及び前記後側面3の幅に対して各々略半分未満とし、前記右側面2の下縁から延出する前記フラップ(以下「下フラップ」と記す)12の長さは、前記前側面1及び前記後側面3の幅に対して略半分以上全幅未満とする。
当該例では、前記前側面1及び前記後側面3から延出した前記封止片6,8,7,9は、いずれも僅かに先窄まりとなった方形状に裁断されている。前記後側面3の端縁からそれに続く前記封止片7,9の端縁に至る長さは、前記右側面2及び前記左側面4の奥行き(全幅)より僅かに短い長さに設定し、前記前側面1の端縁からそれに続く前記封止片6,8の端縁に至る長さは、前記後側面3の端縁から延出する前記封止片7,9よりも長く且つ前記右側面2及び前記左側面4の奥行き(全幅)未満とする。
この例の前記裏支持片5は、相重なる前記前側面1よりも寸法の小さい方形状に裁断されている。
当該裏支持片5は、前記上封止片6,7及び前記差込片Fが一体化した蓋部Cが再封した後再び開封する際に、当該蓋部Cの前記差込片Fに指がかかる様に逃げを設ける切欠き部Eを備える。
当該切欠き部Eの形状は、例えば、前記開封破断線pよりも浅い下に凸の弓状とすれば良く、更に、指先大の切欠き部をその中央部に設けても良い。
当該裏支持片5は、前記上封止片6,7及び前記差込片Fが一体化した蓋部Cが再封した後再び開封する際に、当該蓋部Cの前記差込片Fに指がかかる様に逃げを設ける切欠き部Eを備える。
当該切欠き部Eの形状は、例えば、前記開封破断線pよりも浅い下に凸の弓状とすれば良く、更に、指先大の切欠き部をその中央部に設けても良い。
[組み立て]
前記ブランクシートの組み立て(立体化)は、先ず、前記ブランクシートの前記前側面1、前記右側面2、前記後側面3、前記左側面4及び前記裏支持片5を各々の境界において夫々同じ方向へ直角に折り曲げ、前記裏支持片5の前記タグ部T及び前記貫入部Fと向き合わない箇所に糊を塗布し、前記前側面1と接着し、全体として筒状に成形する立体化行程を行う。
前記ブランクシートの組み立て(立体化)は、先ず、前記ブランクシートの前記前側面1、前記右側面2、前記後側面3、前記左側面4及び前記裏支持片5を各々の境界において夫々同じ方向へ直角に折り曲げ、前記裏支持片5の前記タグ部T及び前記貫入部Fと向き合わない箇所に糊を塗布し、前記前側面1と接着し、全体として筒状に成形する立体化行程を行う。
次に、前記右側面2の下端縁から延出する前記下フラップ12及び前記左側面4の下端縁から延出する前記フラップ(以下「下フラップ」と記す)13を下開口部に向けて略直角に折り、前記後側面3の下端縁から延出する前記下封止片9を、前記下フラップ12,13の上に向けて略直角に折重ね、前記前側面1の下端縁から延出する前記下封止片8を、前記下フラップ12,13及び先に折重ねた前記下封止片9の上に向けて略直角に折重ね、それらを糊付けで接着する下封鎖行程を行う。当該下封鎖行程によって、底部Bが完成する。
内容物の充填を経て、最後に、前記右側面2及び前記左側面4の上端縁から延出する前記フラップ(以下「上フラップ」と記す)10,11を上開口部に向けて略直角に折り、前記後側面3の上端縁から延出する前記上封止片7を、前記上フラップ10,11の上に向けて略直角に折重ね、前記前側面1の上端縁から延出する前記上封止片6を、前記上フラップ10,11及び先に折重ねた前記上封止片7の上に向けて略直角に折重ね、それらを糊付けで接着する上封鎖行程を行う。当該上封鎖行程によって、天部Aが完成する。
[開封]
上記の如く封鎖された包装用箱は、前記前側面1の上端部に設けられた前記貫入部Fを指先で押し入れ、又は更に前記前側面1の前記上封止片6及び前記後側面3の前記上封止片7と共に引き上げることによって、前記前側面1の上位に設けた前記開封破断線pが破断し、それらが前記蓋部Cとなって後方へ起立する状態で開封される(図2(A)及び図4(A)参照)。
上記の如く封鎖された包装用箱は、前記前側面1の上端部に設けられた前記貫入部Fを指先で押し入れ、又は更に前記前側面1の前記上封止片6及び前記後側面3の前記上封止片7と共に引き上げることによって、前記前側面1の上位に設けた前記開封破断線pが破断し、それらが前記蓋部Cとなって後方へ起立する状態で開封される(図2(A)及び図4(A)参照)。
[タグ部の切り離し]
前記包装用箱は、上記のごとく開封し、また再封することによって、前記前側面1の上部が前記開封破断線pから前記差込片Fとして分断され、当該差込片Fが離脱したことによって、前記裏支持片5と前記タグ部Tの始端との境界に段差が露出し、前記タグ部Tの始端部を容易に浮き上がらせることができる(図1(B),図2及び図3(A)参照)。この様に浮き上がった部分を指先で摘んで引き剥がすことによって、前記タグ部T周囲の切込Sが破断し、前記タグ部Tを容易に切り離すことができる(図3(B)及び図4参照)。
前記包装用箱は、上記のごとく開封し、また再封することによって、前記前側面1の上部が前記開封破断線pから前記差込片Fとして分断され、当該差込片Fが離脱したことによって、前記裏支持片5と前記タグ部Tの始端との境界に段差が露出し、前記タグ部Tの始端部を容易に浮き上がらせることができる(図1(B),図2及び図3(A)参照)。この様に浮き上がった部分を指先で摘んで引き剥がすことによって、前記タグ部T周囲の切込Sが破断し、前記タグ部Tを容易に切り離すことができる(図3(B)及び図4参照)。
上記包装用箱では、前記差込部Fと前記タグ部Tを、最外層である前記前側面1に一体的に含めて構成することによって、前記貫入部Fを押し入れない限り、前記差込部Fと前記タグ部Tとが面一となり、前記タグ部Tを引き剥がす際の手掛かりとなる部分に不要な力が加わることを防止する作用を奏する(手掛かり保護機能)。
また、最も外部から干渉を受け易い箇所に設ける切込Sとして、前記複切込mを採用することで、その表面が滑らかとなり、運搬時や梱包時において、当該包装用箱の切込と他の物との干渉があっても、当該切込に引っかかる虞が極力回避され、前記干渉による想定外の破断を防止する効果を得つつ、必要に応じた破断が容易となり、破断後の切り口にあっても見栄えの良いものとなる(便宜機能)。
また、最も外部から干渉を受け易い箇所に設ける切込Sとして、前記複切込mを採用することで、その表面が滑らかとなり、運搬時や梱包時において、当該包装用箱の切込と他の物との干渉があっても、当該切込に引っかかる虞が極力回避され、前記干渉による想定外の破断を防止する効果を得つつ、必要に応じた破断が容易となり、破断後の切り口にあっても見栄えの良いものとなる(便宜機能)。
切り離された前記タグ部Tは、商標や内容物情報を記した表示が一見で目視できる短冊状のタグとなる(図3(B)及び図4(A)参照)。
本発明による包装用箱は、前記タグ部Tが存在した部分が欠け、前記裏支持片5が露出するものの、内容物の露出は回避できる(目隠し機能)。
また、前記裏支持片5の表面に離脱した部分と等しい図柄等の印刷をしておけば、離脱後の体裁も良好となる。
本発明による包装用箱は、前記タグ部Tが存在した部分が欠け、前記裏支持片5が露出するものの、内容物の露出は回避できる(目隠し機能)。
また、前記裏支持片5の表面に離脱した部分と等しい図柄等の印刷をしておけば、離脱後の体裁も良好となる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、前記タグ部Tの形態又は前記四側面、前記天部A若しくは前記底部Bの構成などを、前記手掛かり保護機能、前記便宜機能及び目隠し機能を損なわない限りにおいて適宜変更することが可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状も、前記機能を損なわない限りにおいて適宜変更可能である。
包装用箱の材質は、紙やプラスチック等、自由に選択可能である。折曲げ線や切込の形状も、前記機能を損なわない限りにおいて適宜変更可能である。
A 天部,B 底部,C 蓋部,E 切欠き部,F 貫入部(差込片),
T タグ部,S 切込,
p 開封破断線,
s1 始端切込,s2 導切込,s3 送り切込,s4 終端切込,s5 副切込,
m 破断切込,
1 前側面(端側面),2 右側面,3 後側面(内側面),4 左側面,
5 裏支持片,
6 封止片(上前),7 封止片(上後),
8 封止片(下前)、9 封止片(下後),
10 フラップ(上右),11 フラップ(上左),
12 フラップ(下右),13 フラップ(下左),
T タグ部,S 切込,
p 開封破断線,
s1 始端切込,s2 導切込,s3 送り切込,s4 終端切込,s5 副切込,
m 破断切込,
1 前側面(端側面),2 右側面,3 後側面(内側面),4 左側面,
5 裏支持片,
6 封止片(上前),7 封止片(上後),
8 封止片(下前)、9 封止片(下後),
10 フラップ(上右),11 フラップ(上左),
12 フラップ(下右),13 フラップ(下左),
Claims (2)
- ブランクシートを直方体状に成形してなる包装用箱であって、
筒状に連結した四側面並びに当該四側面に囲まれた開口部を封じる天部及び底部と、
前記四側面の一方の端に位置する端側面の裏側に重なる裏支持片を備え、
前記天部は、前記四側面の端縁から延出する封止片で構成され、
前記端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線を備えると共に、前記開封破断線の下縁線を始端とし周囲に切込を備えるタグ部を備え、
前記裏支持片は、前記開封破断線より上位及び前記タグ部を除く部位と接着し、当該裏支持片の上縁部が前記開封破断線より上位に重なることを特徴とする包装用箱。 - 一連のブランクシートであって、
一列に連結した四側面並びに当該四側面に囲まれた開口部を封じる天部及び底部と、
前記四側面の一方の端に位置する端側面の裏側に重なる裏支持片を備え、
前記天部は、前記四側面の端縁から延出する封止片で構成され、
前記端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線を備えると共に、前記開封破断線の下縁線を始端とし周囲に切込を備えるタグ部を備え、
前記裏支持片は、前記開封破断線より上位及び前記タグ部を除く部位を糊代とし、当該裏支持片の上縁部が略全幅にわたって前記開封破断線より上位に重なる形状であることを特徴とする包装用箱のブランクシート。
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---|---|---|---|
JP2014149402A JP2016022979A (ja) | 2014-07-23 | 2014-07-23 | 包装用箱及びそのブランクシート |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107521796A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-12-29 | 李璇芬 | 带有粘结盖片且开启方便包装片材的制作方法及该方法获得的包装盒 |
Citations (5)
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US4620664A (en) * | 1985-08-09 | 1986-11-04 | Church & Dwight Co., Inc. | Coupon bearing carton construction |
JP3172099U (ja) * | 2011-09-22 | 2011-12-01 | 康男 広瀬 | 包装容器 |
JP3184604U (ja) * | 2013-04-24 | 2013-07-04 | 朝日印刷株式会社 | 包装用箱 |
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-
2014
- 2014-07-23 JP JP2014149402A patent/JP2016022979A/ja active Pending
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