JP2016043918A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッドパイプ6と、ヘッドパイプ6から後方に向かって延出するメインフレーム8と、ヘッドパイプ6から下方に向かって延出するダウンフレーム9と、メインフレーム8の後部から下方に向かって延出するピボットフレーム10と、を有する車体フレーム5と、ダウンフレーム9の後方且つメインフレーム8の下方に配置されるエンジン14と、エンジン14よりも車幅方向外側に配置される保護部材27と、を備え、保護部材27は、一端42をダウンフレーム9の第一結合部25に支持固定され、他端47をピボットフレーム10の第二結合部26に支持固定され、第二結合部26は、他の車両構成部品(排気管23)の支持部である。
【選択図】図1
Description
そのため、各保護部材を固定するための場所や構造物が別途に必要になって取付構造が複雑になる。また、ダウンフレームとピボットフレームとが互い分離している場合、これらの間が保護部材による保護領域から外れてしまう。
請求項2に記載した発明は、前記エンジン(14)からの排気を導出する排気管(23)を備え、前記排気管(23)は、前記車体フレーム(5)に対する支持ブラケット(50)を有し、前記ピボットフレーム(10)は、前記支持ブラケット(50)を支持する排気管支持ハンガ(37)を有し、前記排気管支持ハンガ(37)は、前記第二結合部(26)を兼ねることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記保護部材(27)は、車幅方向両側にそれぞれ設けられる一対の本体部(38)と、車幅方向に延びて前記一対の本体部(38)同士を連結する連結部材(39)と、を有し、前記排気管(23)は、前記エンジン(14)の前方に延出した後に下方に下降する下方延出部(21)を有し、前記連結部材(39)は、前記下方延出部(21)の後方に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記保護部材(27)は、前記一端(42)から下方に向けて延出する第一領域(A1)と、前記第一領域(A1)の下部から前記他端(47)にかけて後方に向けて延出する第二領域(A2)と、を有し、車両側面視において、前記第一領域(A1)は、前記エンジン(14)の前方に配置され、前記第二領域(A2)は、前記エンジン(14)の下方に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、乗員の足を置く足置き部(28)を備え、車両正面視において、前記第一領域(A1)は、車幅方向に拡がるように配置されるとともに、前記第二領域(A2)は、前記足置き部(28)の最外端(28b)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記保護部材(27)および前記排気管(23)は、互いに共用する締結部材(35、51)によって前記排気管支持ハンガ(37)に共締めされることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記排気管(23)は、前記エンジン(14)の下方から後方に向かって延出する後方延出部(22)を有し、前記後方延出部(22)は、前記保護部材(27)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記保護部材(27)は、中空円筒状のパイプ部材(P)によって構成されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、ピボットフレームに有する排気管支持ハンガを保護部材の他端を固定するための第二結合部として用いるため、既存のピボットフレームに新たな加工を施すことなく、ピボットフレームに保護部材を支持することができる。
請求項3に記載した発明によれば、左右の本体部を連結する連結部材が排気管の下方延出部の後方に配置されるため、排気管の前方空間を確保でき、前輪の可動域への影響を抑えるとともに、排気管に直接当たる走行風量への影響を抑えることができる。また、保護部材の連結部材を車体中央に寄せることにより、車両全体のマスの集中化に貢献できる。
請求項4に記載した発明によれば、保護部材の第一領域がエンジンの前方に配置されることにより、エンジンを前方から保護することができるとともに、保護部材の第二領域がエンジンの下方に配置されることにより、エンジンを下方から保護することができる。
請求項5に記載した発明によれば、保護部材の第一領域が車幅方向に拡がるように配置されるとともに、保護部材の第二領域が足置き部の最外端よりも車幅方向内側に配置されるため、保護部材を自動二輪車の車体のバンク角に沿うように配置することができ、保護部材による保護領域の確保とバンク角の確保とを両立することができる。
請求項6に記載した発明によれば、保護部材および排気管が、互いに共用する締結部材によって排気管支持ハンガに共締めされるため、両者の固定に係る部品点数を削減するとともに、作業工数を削減することができる。
請求項7に記載した発明によれば、排気管の後方延出部が、保護部材よりも車幅方向内側に配置されるため、保護部材によって排気管を保護することができる。
請求項8に記載した発明によれば、保護部材が、中空円筒状のパイプ部材によって構成されるため、強度の確保と軽量化とを両立することができる。
図1に示す自動二輪車1において、その前輪2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に回転可能に軸支される。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端に有するヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。ステアリングステム4のトップブリッジには、操向用のバーハンドル7が固定される。
ここで、図2に示す車両前面視において、車輪の外面(図2では前輪2の外面)に接してステップ28の車幅方向外側端28bを通る接線L1は、後述の保護部材27が無い状態における車体の左右傾斜角(バンク角)の限界位置を示す。すなわち、接線L1と路面Gとのなす角度θ1は、後述の保護部材27が無い状態において、エンジン14及びサイレンサ24等の車両構成部品を接地させない限界のバンク角を示す。図2中線CLは車体左右中心を示す。
支持ブラケット50には、締結部材挿通孔49が形成され、排気管支持ハンガ37には、締結部材挿通孔36が形成される。これらの挿通孔49、36には、例えば車幅方向外側から単一の締結ボルト35が挿通される。この締結ボルト35に、支持ブラケット50の車幅方向内側からナット51を螺着し締め込むことで、ピボットフレーム10に排気管23の後方延出部22の後部が支持される。
ピボットフレーム側固定部47には、排気管支持ハンガ37及び支持ブラケット50の各挿通孔36,49に対向する締結部材挿通孔46が設けられる。これらの挿通孔36,49,46に車幅方向外側から前記締結ボルト35を挿通し、この締結ボルト35の車幅方向内側端にナット51を螺着し締め込むことで、車体右側において保護部材27の下後端部がピボットフレーム10に固定される。車体左側においては、排気管支持ハンガ37と同様の支持ハンガ(不図示)が左ピボットフレーム10の下部前方に設けられ、この支持ハンガの車幅方向外側に隣接して右側のピボットフレーム側固定部47が配置されて、これらが車体右側と同様に締結固定される。
なお、保護部材27の両固定部42,47は、パイプ部材Pとは異なる板部材をパイプ部材Pに一体結合して形成してもよい。
すなわち、保護部材27は、ステップ28の車幅方向外側端で規定される限界バンク角θ1に至る前のバンク角で接地し、ステップ28を含めた車両構成部品のグランドヒットによる影響を抑える。保護部材27の左右一側が接地した際の荷重は、連結部材39を介して左右他側にも分散される。
次に、本発明の第二実施形態について、図6を参照して説明する。
この実施形態は、前記第一実施形態に対して、保護部材127が左右本体部38及び連結部材39の3部品に分割可能に構成される点で特に異なる。その他の、前記実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
次に、本発明の第三実施形態について、図7〜図12を参照して説明する。
この実施形態は、前記第一実施形態に対して、外装の異なる自動二輪車101に適用したものであり、前記実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
ヘッドライト71及びフロントウインカ72は、サブステー75に取り付けられ、これらが一体の組立体76として構成される。
メインステー74は、ステアリングステム4のボトムブラケット4aにボルト等で固定される。メインステー74をボトムブラケット4aに固定するボルト等の締結部材は、車両前後方向に軸方向を指向させる。
サブステー75は、メインステー74にボルト等で取り付けられて支持される。前面視において、ボトムブラケット4aにメインステー74を取り付けるボルト等の締結部材は、サブステー75のパイプ部材(フレーム部材)により一部隠蔽される。これにより、組み立て易さの向上と外観性の向上とが図られる。
ヘッドライト71は左右二灯の灯体71aを有し、これら左右の灯体71aの間にサブステー75のパイプ部材が挟まれる。
平面視において、サブステー75の上側フレームとヘッドライト71とが重なる。
サブステー75の上側フレームは、傾斜部と水平部とを有する。
バーハンドル7近傍でバーハンドル7前方にメータ77が配置される。メータ77は、車体左右中心CLから左右一側(本実施形態では左側)にオフセットして配置される。これにより、車体左右中心CL上に配置されたキーシリンダ(メインスイッチ)78との干渉が避けられる。
円型のメータ77は、アナログ式の時計のような外観を想起させる。
メータ77を支持するメータステー(メータ支持部材)79は、バーハンドル7を保持するクランプ部材7aと一体的に構成される。具体的に、クランプ部材7aから延出するフランジ片がメータステー79として用いられる。
5 車体フレーム
6 ヘッドパイプ
8 メインフレーム
9 ダウンフレーム
10 ピボットフレーム
14 エンジン
21 下方延出部
23 排気管
25 第一結合部
26 第二結合部
27,127 保護部材
28 ステップ(足置き部)
28b 最外端
35 締結ボルト(締結部材)
37 排気管支持ハンガ(車両構成部品の支持部)
38 本体部
39 連結部材
42 ダウンフレーム側固定部(一端)
47 ピボットフレーム側固定部(他端)
50 支持ブラケット(車両構成部品の支持部)
51 ナット(締結部材)
A1 第一領域
A2 第二領域
P パイプ部材
Claims (8)
- ヘッドパイプ(6)と、前記ヘッドパイプ(6)から後方に向かって延出するメインフレーム(8)と、前記ヘッドパイプ(6)又は前記メインフレーム(8)の前部から下方に向かって延出するダウンフレーム(9)と、前記メインフレーム(8)の後部から下方に向かって延出するピボットフレーム(10)と、を有する車体フレーム(5)と、
前記ダウンフレーム(9)の後方且つ前記メインフレーム(8)の下方に配置されるエンジン(14)と、を備える自動二輪車(1,101)において、
前記エンジン(14)よりも車幅方向外側に配置される保護部材(27)を備え、
前記保護部材(27)は、一端(42)を前記ダウンフレーム(9)の第一結合部(25)に支持固定され、他端(47)を前記ピボットフレーム(10)の第二結合部(26)に支持固定され、
前記第一結合部(25)及び前記第二結合部(26)の少なくとも一方は、前記保護部材(27)とは異なる他の車両構成部品の支持部(37,50)であることを特徴とする自動二輪車。 - 前記エンジン(14)からの排気を導出する排気管(23)を備え、
前記排気管(23)は、前記車体フレーム(5)に対する支持ブラケット(50)を有し、
前記ピボットフレーム(10)は、前記支持ブラケット(50)を支持する排気管支持ハンガ(37)を有し、
前記排気管支持ハンガ(37)は、前記第二結合部(26)を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。 - 前記保護部材(27)は、車幅方向両側にそれぞれ設けられる一対の本体部(38)と、車幅方向に延びて前記一対の本体部(38)同士を連結する連結部材(39)と、を有し、
前記排気管(23)は、前記エンジン(14)の前方に延出した後に下方に下降する下方延出部(21)を有し、
前記連結部材(39)は、前記下方延出部(21)の後方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車。 - 前記保護部材(27)は、前記一端(42)から下方に向けて延出する第一領域(A1)と、前記第一領域(A1)の下部から前記他端(47)にかけて後方に向けて延出する第二領域(A2)と、を有し、
車両側面視において、前記第一領域(A1)は、前記エンジン(14)の前方に配置され、前記第二領域(A2)は、前記エンジン(14)の下方に配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の自動二輪車。 - 乗員の足を置く足置き部(28)を備え、
車両正面視において、前記第一領域(A1)は、車幅方向に拡がるように配置されるとともに、前記第二領域(A2)は、前記足置き部(28)の最外端(28b)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車。 - 前記保護部材(27)および前記排気管(23)は、互いに共用する締結部材(35、51)によって前記排気管支持ハンガ(37)に共締めされることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動二輪車。
- 前記排気管(23)は、前記エンジン(14)の下方から後方に向かって延出する後方延出部(22)を有し、
前記後方延出部(22)は、前記保護部材(27)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動二輪車。 - 前記保護部材(27)は、中空円筒状のパイプ部材(P)によって構成されることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の自動二輪車。
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